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韓食日記

日々食べている韓国料理の記録です。
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1軒目の「韓流」を出て、2軒目に移動。
充分に飲んで食べたということで、コチラの店に来ました。
ご参加頂いた方から、

パッピンス(韓国式カキ氷)を食べてみたい!」

という熱烈な希望があったからですけどね。
「韓流」から「ヘルシーハウス」はコリアンタウンの端と端。
思わず酔いが覚めるほどの新大久保大移動でした。

冒頭の写真は、3人前を一緒盛りにしたチェンバンピンス。
チェンバンとは韓国語で「お盆」のことを指します。
パッピンスの場合は、さすがにお盆じゃ出てこないですけどね。
要は「お盆=大皿=大きな器」という意味です。

ちなみに、コチラも店ではパッピンスにかけるシロップが自慢。

キウイ、ラズベリー、ブルーベリーの3種があり、
いずれのシロップ(ソース)も店で手作りしたものです。
1人前の場合は、その中から1種類をかけてもらいますが、
3人前のチェンバンピンスはその3種をすべてかけます。
アズキや練乳の甘さの影で、ほのかな酸味を感じるのはこのためです。

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美しく盛り付けられたパッピンスは、ぐるぐるかき混ぜて食べます。
スプーンのサイズから、3人前が判断できるでしょうか。
けっこうなボリュームでしたが、4人でペロッと食べました。

なお、コチラの店。僕はパッピンスばかりを食べていますが、
他の店にない、珍しい料理が数多く揃っていることでも有名です。

・ナクサムプルコギ(テナガダコと豚バラ肉の鉄板焼き)
・トゥンピョヘムルタン(豚の背骨が入った海鮮鍋)
・健康参鶏粥(十穀米入りのサムゲタン風粥)
・新堂洞トッポッキ(具を豪華にした鍋料理風トッポッキ
・コラーゲンタン(トガニタン、ヒザ軟骨のスープ)

などなど。

いずれきちんと食べに行こうと思いつつ、
なかなか実現させることができません。
パッピンスばかり食べて、本当に申し訳ないんですけどね。

なお、パッピンスは季節商品でなくレギュラー化を予定。
好評につき1年中食べられるようにするとの話です。
真冬に食べるパッピンスというのも、また美味しいんですよね。

店名:ヘルシーハウス
住所:東京都新宿区百人町1-18-10太陽堂ビル2階
電話:03-3366-2611
営業:11:00~24:00
定休:日曜日

<過去の関連記事>
(08月04日)新大久保「すら」でモドゥムジョンほか。
▲(2006年)
(06月07日)大久保「ヘルシーハウス」でパッピンス。
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2007.08.25.Sat 12:44 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(0)
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美味しいチゲが食べられる店、ということでコチラの店へ。
6月以来なので、ちょっとご無沙汰になりましたね。
24時間いつでも開いているのが嬉しい「韓流」です。

冒頭の写真、料理名がキムチカルビチムということで、
店の表記上は「チゲ」ではないのですが、食べるとチゲに近いです。
以前はもっと煮汁を少なく作る、チム(蒸し煮)料理でしたが、
スープも飲みたいというお客さんの要望でこの形になったのだとか。
結果、具に迫力のあるチゲ風の料理に発展しました。

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赤いスープの下にはテジカルビ(豚カルビ)と白菜キムチ。
白菜キムチは4分の1カットサイズがそのまま入っています。
これらを目の前で、チョキチョキ切ってくれるところが見所。
テジカルビと白菜キムチのサイズにひとしきり驚いてください。

ちなみにこの白菜キムチがいい感じに発酵していて美味。
適度な酸味がスープに溶け出し、うまみとなって染み渡ります。

「美味しいキムチチゲが食べられる店を教えてください」

なんて質問を受けることがたまにありますが、
そういう場合はここのキムチカルビチムをおすすめします。
前述した通り、キムチチゲではないんですけどね。
キムチチゲを食べたい欲求は満たされるのではないかと。

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ドサ盛りになって出てくるポッサム(茹で豚)や、

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海鮮チヂミなどもサイドオーダーで従えつつ。
酸味のきいた鍋で、マッコルリをぐびぐび飲みました。

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こちらはサービスとして頂いたオクトムグイ(アマダイの干物)。
新メニューとして、この夏から加わったのだそうです。

アマダイといえば韓国では済州島の特産品として知られる高級魚。
さっと干したアマダイは、濃厚なうまみに満ち溢れています。
済州島で食べた、オクトムグイ定食は美味しかったですねえ。
韓国でも済州島以外では、まず見かけない貴重な魚です。

ちなみにこのアマダイも済州島から直送されてきたものだとか。
店の奥さんが済州島出身ということで実現したメニューです。

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最後はキムチカルビチムの残り汁にごはんを投入。
キムチのうまみを余さず堪能して、シメの一品としました。

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この写真は後日、「韓流」の金さんが送ってくれたもの。

キムチカルビチムに使われるキムチは月に2度まとめて作られ、
塩漬けから丸2日、4人がかりで約60株を漬けるそうです。
秋冬になると鍋料理が出るので、もっと多く漬ける場合もあるとか。
それだけの量を漬ける光景となると、いかにも壮観でしょうね。
手間のかかる大変な仕事ですが、韓国料理店の根幹を成す作業です。

店名:韓流
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-20-11玉野ビル1階
電話:03-3207-0983
営業:24時間
定休:第2、4日曜日

<過去の関連日記>
(09月08日)新大久保「韓流」で鶏カルグクス鍋。
(09月22日)新大久保「韓流」で鶏カルグクス鍋&チヂミ2種。
(10月02日)新大久保「韓流」金社長からのお誘い。
(10月06日)新大久保「韓流」で秋夕料理&キムチカルビチム。
(10月07日)新大久保「韓流」金社長からのお誘い(2)。
(10月13日)新大久保「韓流」でコプチャンジョンゴル。
(10月24日)新大久保「韓流」でポッサム&キムチカルビチム。
(12月13日)新大久保「韓流」でカムジャタン。
▲(2006年)
▼(2007年)
(01月19日)新大久保「韓流」でフィルムぶち切れ2次会。
(02月09日)新大久保「韓流」でサンマキムチ鍋。
(05月24日)新大久保「韓流」でキムチチゲ&ケランマリ。
(06月13日)新大久保「韓流」で鶏カルグクス鍋&チヂミ。
2007.08.24.Fri 10:45 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
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東京にある美味しい韓国料理店を集めたガイドブックを作ろう。
先日も書きましたが、そんな企画でこの夏は都内を奔走しています。
近年の韓国ブームによって、本格的なお店がどっと増えましたね。
リーズナブルな店から高級感ある店まで、選択肢も豊富になりました。
そのぶん競争も激しくなり、どの店もオリジナリティを出すのに必至。
取材で歩いていると、日進月歩の勢いをひしひしと感じます。

ちなみにこの日は六本木方面での取材を終えて新大久保へ移動。
吉本興業所属のお笑い芸人「チング」のお2人と合流しました。
以前もコチラの記事や、コチラの記事で飲んだ話を紹介しましたが、
ここ最近、チングのお2人と仕事でご一緒させて頂く機会が多いです。

この日も最初は仕事として新大久保でお会いしたのですが、
それを終えて繰り出したのは東京の反対側になる八丁堀でした。
なんでもお知り合いの方が、八丁堀にお店を出されたのだとか。
そこで開催された宴会に、取材終わりで混ぜて頂きました。
ちなみに八丁堀のお店はコチラ。福岡では有名な店だそうです。

冒頭の写真が看板料理のもつ鍋。鹿児島県産の和牛を使っています。
このブログで見ると、コプチャンジョンゴル(ホルモン鍋)風ですが、
醤油味、味噌味のどちらかを選ぶ、しっかり日本風の味付けです。

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とはいえ、しっかりキムチなども頼んだりしましたけどね。

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馬刺しが出てくると、和のテイストが強調されるでしょうか。
韓国では牛、豚、鶏、犬、羊、ヤギなどは食べても馬は食べません。
ごく一部の地域を除き、馬を食べるという習慣がないため、
日本で馬を食べるという話をすると「マジで!?」となります。

まあ、最近は日本通の人も多く、馬刺し好きもよく見ますけどね。
ひと昔前までは、韓国の犬肉料理に対抗する日本食材でした。

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煮えてくると、やっぱり韓国式でないのがよくわかりますね。
コプチャンジョンゴルの場合は、唐辛子で汁が真っ赤になります。
普段から、韓国式のもつ鍋ばかり食べているので新鮮。
鹿児島県産の和牛というのもいいですね。脂がぷりぷりでした。

ちなみにこの日はチング吉井さん以外もそうそうたる顔ぶれが参加。
女優さんや歌手の方など、芸能人の方々が集まっておりました。
そして韓国から日本に来ている、こんなスペシャルなメンバーも。
もちろんさすがに全員集合というわけではなかったですけどね。
おかげさまで、楽しく貴重な時間を過ごすことができました。

<過去の関連日記>
(06月18日)新大久保「大久保でじ」でワインサムギョプサル。
(07月01日)新大久保「てじまぅる大久保店」でサムギョプサル。
(07月02日)新大久保「恵美寿」でプデチゲ。
2007.08.23.Thu 13:48 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
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具の上に折り重なる、半分割りのインスタントラーメン。
見るたびになぜか、閉じかけの勝鬨橋を思い出したりします。
閉じかけの勝鬨橋なんて、実際に見たことはないんですけどね。
なんとなく、脳のどこかに連想させるイメージがあるのでしょう。
湯島「元祖ブデチゲ」のプデチゲ(ハムやソーセージの鍋)です。

以前の記事でも書きましたが、東京でプデチゲを食べるのならば、
まずはこの店のプデチゲを味わってみることをおすすめします。
韓国でプデチゲ発祥地とされる議政府スタイルの本格派です。

ランチョンミート、ソーセージなど具にこだわるのはもちろん、
味の決め手となるタデギ(唐辛子ペースト)も本場直輸入です。
なんでも議政府に住むタデギ名人作のものを仕入れているのだとか。
そのタデギとじっくり煮込んだ牛骨スープが味の決め手です。

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トッピングにはスライスチーズとペンネを推奨。
このスライスチーズも専門業者に作ってもらっている特注品です。
通常のチーズでは、やはり意図する味が出ないのだとか。

ラーメンが煮えて、チーズが溶けたらもう食べごろ。
煮込んだタデギから漂う、少しクセのある風味がたまりません。
個性の強い味噌方面、発酵系の何かが香りの軸を作っています。
粉唐辛子の辛さや、ソーセージなどから出る具のうまみによって、
すぐ裏に消えてしまう、縁の下の力持ち的風味なんですけどね。
でも確実に折り重なった味わいの重要な一端を担っている気がします。

そんなプデチゲを味わいながら、忘れてはいけないお約束がひとつ。

それは決してスープを飲み干してはならないということです。
美味しいからといって、夢中になってしまうと後で大変なことに。

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最後のシメ。名物の「炒めメシ」を作れなくなってしまいます。
ある程度のスープがないと、ごはんを入れられないんですよね。

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ごはんはわざわざ冷凍させて水分を飛ばしたもの。
これを残ったスープに投入し、ごはんの内部に染み込ませます。

このときのスープの量が非常に難しいのだとかなんとか。
汁気が多いとベタベタになりますし、少ないと美味しくなりません。
溶き卵を加え、刻み海苔と刻みネギ、ゴマ油はたっぷり。
ゴマ油の量というのも、後々重要になってきます。

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全体を混ぜて、おじやとチャーハンの中間程度になったら、
大きめのスプーンを使って、鍋肌にごはんを伸ばしていきます。
このときいかにムラなく均一に、かつ薄く伸ばせるかがポイントとか。
ここでさらにゴマ油を足し、全体に馴染ませていきます。

知らずに見ていると不安になるほどゴマ油たっぷりですが、
しばらくすると、熱せられたゴマ油がパチパチと沸騰状態に。
ごはん粒ひとつひとつを、揚げているようにも見えます。
たっぷり注ぐゴマ油は、このための工夫です。

カリッと外側が焦げるくらいになったら火を止めて待機。
ここでお店の人がいったん席を離れますが、

「このままで少々お待ちください」

というセリフを聞き逃してはいけません。
通常、鍋の後にごはんを入れる場合、この時点で完成ですが、
この店の炒めメシは、ここからしばし寝かせる時間が必要になります。
それも、店の人に忘れられているのかな、と思うくらいの時間が。

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鍋に貼りついたごはんを眺めながら悶々としていると、
ようやくといった頃に、店の人が戻ってきます。
調理にも使った大きめのスプーンで、貼りついたごはんをガリガリ。
鍋の外側から内側へ、こそげるようにごはんを集めていきます。

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やがて中央には、ひと握りのカリカリチャーハンが完成。
香ばしくもふわふわとした、独特の食感を楽しむことができます。
こちらの店に来たら、ぜひ試して欲しいシメの1品です。

ただ、難しいのはこれを上手に作れる人が店にも少ないこと。
この日も入りたてのアルバイトさんで、汁気の多い仕上がりでした。
ちょっとでもベタッとすると、まるで意味がないんですよね。
すべての行程がカリッと仕上げるための、工夫の連続ですから。

これを美味しく作れるのは店のオーナーであるママさんがいちばん。
毎日いらっしゃる訳ではないので、見かけたら幸運と思ってください。
ママさんが作る炒めメシは、職人を思わせる味わいです。

店名:元祖ブデチゲ
住所:東京都文京区湯島3-38-11第2みよしビル1階
電話:03-3834-4563
営業:11:30~14:30、17:00~翌2:00(月~金)、12:00~14:30、17:00~翌2:00(土)
定休:日曜日、祝日
http://www.budechige.jp

<過去の関連日記>
(01月13日)湯島「元祖ブデチゲ」で本格議政府プデチゲ。
2007.08.22.Wed 11:02 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(6)
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日々、韓国料理を食べる生活を続けていながらも、
さほど好んで食べない韓国料理というのがやはりあります。
日本に限定すればカムジャタン(豚の背骨とジャガイモ鍋)ですが、
日本でも韓国でも、ということになるとビビンバでしょうか。
あくまでも個人的な好みとして、ということですけどね。

カムジャタンについてはコチラコチラの記事を参照のこと。

ビビンバはどこで食べても、似たような味になるということ。
本当に美味しい店で食べないと感動が少ないということ。
定番すぎて、味の予想がつきやすいことなどが理由です。

実際に食べてしまえばけっこう美味しくて満足するんですけどね。
自分的にどうも食指が伸びない料理、というイメージです。

本当に美味しいビビンバは個々の素材、特に野菜類が美味しく、
また、全体をまとめるコチュジャンも美味しくなければなりません。
簡単に作れば、どこまででも簡単に作れる料理である反面、
美味しく作ろうと思うと、なかなかに難しい料理だと思います。

日本はもちろん、ソウルでもまず見かけない美味しいビビンバ。
そんなビビンバへの不満に対する、ひとつのアンサーがこちら。

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渋谷にある「崔さんの味道」で食べたランチの石焼きビビンバ。
ナムルなどの具にはそれぞれ下味がつけられていますが、
ビビンバ本体の味付けは、卓上に置かれた2種類のソースで行います。

ひとつはベーシックなコチュジャンベースのヤンニョム(薬味ダレ)。
もうひとつはカニ醤油、と書かれたヤンニョムジャン(薬味醤油)。
コチュジャン以外の味付けで食べるという選択肢が用意されており、
自分の好みで、好きなほうをかけて食べることができます。

今でこそビビンバはコチュジャンベースのヤンニョムが定番ですが、
古くはコチュジャンを使わず、醤油味が基本だったとも。

ビビンバの魅力であるナムルの瑞々しさと、ゴマ油の香ばしい風味。
それを味わうのに、コチュジャンの辛さは強すぎる気がします。
もちろん、本当に美味しいコチュジャンだった場合は別ですけどね。

そうでない場合は、いっそコチュジャンなどなくても可。
醤油味、塩味のビビンバならば、毎日でも食べたいくらい好きです。
まあ、実際には出している店はほとんどないんですけどね。
また醤油味でも、ナムルが美味しくないと意味はありません。
ナムルなど、具の味わいがくっきりわかるという工夫ですから。

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そんなことを言いつつ、結局ヤンニョムのほうもかけたのは内緒。
いくらゴタクを並べても、ビビンバらしいのはこっちだったり。
両方味わえた、という部分で儲けたと思うことにしましょう。

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ちなみに同行者は暑い日だったので冷麺を食べていました。
ピビンネンミョンとひじきごはんの組み合わせが不思議ですが、
ちょっと頂いたひじきごはんは、なかなか美味しかったです。

ちなみにコチラのお店、ディナーは宮中料理などもある様子。
ランチは選択肢が少ないので、いずれ夜また行きたいと思います。

店名:崔さんの味道
住所:東京都渋谷区神宮前5-52-2青山オーバルビル地下1階
電話:03-5467-2828
営業:11:00~14:30、17:00~23:00(月~金)、11:00~22:00(土)
定休:日曜日、祝日
http://www.ajimichi.com/
2007.08.16.Thu 00:44 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(4)
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ホルモンの名店「幸永」が始めた新業態。
正方形という独特の形をした鍋料理が看板メニューです。

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名前を「ちりとり鍋」といってもともとは関西発祥。
その形状が、ちりとり似であることから名付けられたと聞いています。
ネーミングセンス的には、すき焼きみたいなものですね。
この鍋が最近、じわじわと東京で人気を集めています。

内容的にはホルモン類をピリ辛のタレで炒め煮した料理。
具を炒めつつ、煮汁のほうも味わいたいというダブルの要望から、
この独特の形状が生まれた、という話を聞きました。
ただ、このあたりの元祖論議は諸説あるみたいですけどね。

韓国的に言えばコプチャンジョンゴル(ホルモン鍋)でしょうか。
それを日本風にアレンジし、作る鍋にも一工夫加えたもの。
これを韓国料理と呼んでよいものかは、ちょっと悩むところですが、
韓国料理をベースにした在日料理、日本系韓国料理といった感じです。

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メイン料理は「ちりとり鍋」と「ちりとり鍋-極-」が基本。
「極(きわみ)」のほうには、もともと「幸永」が自慢とする、
とろける脂満載の「極ホルモン」が具として入っています。

そのほか肉系の具として牛バラ、豚バラ、ホルモン、ハチノス。
野菜類としてモヤシ、タマネギ、ジャガイモ、キャベツ、ニラなど。
これらがどっさりと鍋の中に盛り付けられております。
ホルモンとともに、野菜もたっぷり食べられるのがいいですね。

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ちなみに我々は通常の「ちりとり鍋」を頼んでトッピングを強化。
通常の具だけでも、充分すぎるほど盛りだくさんなのですが、
「幸永」が誇る新鮮なホルモン類が、トッピングに充実しています。
上ミノ、コプチャン、レバー、アカセン、コリコリなどなど。
ホルモンだけでなく、海産物や豆腐などもトッピングできます。

悩んだ末、牛ハラミ、イカ、極ホルモンの3種を加えてみました。
何を入れてもよいですが、極ホルモンだけはぜひ抑えるべきとのこと。
確かに食べてみたときの弾け具合、脂のとろけ具合が違いましたね。

個人的には牛ハラミもよかったです。
柔らかいホルモン類が多い中で、肉らしい食べごたえがあり。
ベースのダシをより美味しくしていくといった意味では、
イカを入れたのも正解だったように思います。

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ピリ辛の味わいに箸がどんどん進み、野菜と具を追加注文。
この両者を合わせて、ちょうど1人前の追加となります。
もちろん野菜だけでも注文できますし、野菜の中の単品でも可。
好みによって具を足していけるというのは楽しいですね。

店の方も言っておりましたが、店で提供するのはベースの部分。
そこからのアレンジ、味の方向性は客のほうでも調節が可能です。
トッピングが豊富に揃えてあるのは、そういう意味でしょうね。
卓上にはおろしニンニクとタデギ(唐辛子ペースト)もあり、
これを加えて、味にアクセントを付けることもできます。

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箸休めとして頼んだ、ハチノス刺しが美味でした。
塩ダレ系の下味がついているので、上のタレをつけなくても美味。
もちろんチョジャン(酢コチュジャン)風のタレをつけても美味です。
ほかにレバ刺し、センマイ刺しなどもメニューにありました。

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たっぷり飲んで食べて、シメはやっぱりラーメンです。
下茹でした韓国のインスタントラーメンを入れてタレと絡めます。
韓国のラーメンは伸びにくいので、こういう場面で活躍しますよね。
ホルモンや野菜から染み出たうまみを、最後まで堪能できます。

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ラーメンがあったら、当然のごとくごはんもあります。
残ったスープにごはんを入れて、溶き卵、海苔、刻みネギなど。
胃にどっしりとした満足感を残してこの日は終了。
うまいホルモンがたっぷりのちりとり鍋を満喫しました。

店名:ちりとり鍋幸永本店
住所:東京都新宿区大久保1-11-1大森ビル地下1階
電話:03-3203-4774
営業:18:00~翌5:00(月~木)、18:00~翌6:00(金)、17:00~翌6:00(土)、17:00~翌3:30(日、祝)
定休:なし
http://www.yakiniku-kouei.com/

<過去の関連日記>
(07月12日)歌舞伎町「幸永2号店」でホルモン三昧。
(07月15日)新大久保「幸永新職安通り店」でミスジ&リブロース。
2007.08.13.Mon 09:51 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
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一見、なんのへんてつもないマッコルリ。
ハンアリと呼ばれる甕に入り、パガジと呼ばれるひしゃく、
そして後ろに見える茶碗風の器でマッコルリを飲みます。
韓国料理好きであれば、日々見かけるセットですね。

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そこに定番のナムル類が並び……。

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同じく定番のチヂミなど。
どこの韓国料理店でもよく見かける光景ですが、
ひとつ違うのは店に掲げられたこんな貼紙。

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「日本初 生マッコリ 製造免許取得」

なんと法的に認可された自家製マッコルリを扱っているんです。
冒頭の写真は、こちらの店で作られた自家製のマッコルリ。
見た目こそ普通ですが、中身はしっかりオリジナルです。

これまでも自家製マッコルリを扱う店はありましたが、
基本的には許可なく作っている非合法な商品ばかり。
公然と「自家製」をうたう店などはありませんでした。
正直、まさかこういう店が出てくるとは思いませんでしたね。
近年のマッコルリブームが、また新たな道を切り開いたようです。

飲んでみると、確かに市販の商品とは違って力強い印象。
甘味、酸味、発泡感などが、それぞれくっきりと感じられます。
心なしか、喉を通るグビグビ感なども増す気がしますね。
マッコルリ好きな方には、ぜひとも足を運んで欲しいお店です。

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そしてもうひとつ。珍しいものがこの店にはあります。
慶尚北道浦項市の郷土料理、サンマを生干しにしたクァメギです。
自家製マッコルリよりも、ちょっと早くこちらを始めており、
以前から貼紙を見て気になっていたのですが、やっと味わえました。

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生の感覚を残しつつも、外側は干されて軽く締まった感じです。
普段食べるサンマとは、また違った食感と味わいですね。
海苔で巻いて、白髪ネギなどと一緒に味わいます。

大久保通りの先のほうにあって、なかなか足の届かない店でしたが、
自家製マッコルリをはじめ、独自性が増して一躍気になる店に。
しっかり足を伸ばして、通ってみたいと思います。

店名:はるばん
住所:東京都新宿区大久保1-7-19保坂ビル1階
電話:03-3205-3231
営業:11:00~24:00
定休:なし
2007.08.09.Thu 09:39 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(4)
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つい先日もお邪魔した八丁堀の讃岐うどん専門店。
スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐のチゲ)は完全に定着したようですね。
人気メニューのひとつとして、うどんと肩を並べるほどとか。
卵が実にいい感じの半熟で、見た目からして非常に美味しそうです。

以前の記事メルマガなどでも書きましたが、
この商品の開発には丸大食品が深くかかわっています。
丸大食品では今秋の新商品としてなんとスンドゥブチゲを開発。
9月初旬からスーパーなどで販売が開始されることになりました。
豆腐と卵を用意するだけで、家庭で簡単にスンドゥブチゲが作れます。
丸大食品のホームページにも、すでに掲載されていますね。

丸大食品(2007年秋季新商品)
http://www.marudai.jp/news/index_070831.html

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僕もサンプルを頂いて自宅で作ってみましたが、
予想以上に本格的なスンドゥブチゲに仕上がります。
スープ状の素を鍋に入れて温め、豆腐を入れてまた温めるだけ。
最後に生卵をポトン落としたら出来上がりです。

もちろんこれだけでも充分スンドゥブチゲとして楽しめますが、
インスタントラーメンのように具のアレンジも融通が利きそうですね。
野菜を入れたり、アサリ、豚肉などを入れたらさらによさそう。
あるいは近頃流行のスライスチーズとの組み合わせなどもいいかも。

辛さはけっこう充分ですが、青唐辛子を刻んで入れてみたり、
あるいはニンニクを足したり、韓国好きなら色々できそうですね。
スーパーなどで見かけたら、ぜひ1度試してみてください。

ちなみに丸大食品だけでなく、コチラの会社からも今秋新発売。
業界ではスンドゥブチゲ戦争勃発の兆しと注目が高まっています。

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そんな話をしながら、スンドゥブチゲだけでなく讃岐うどんも登場。
スンドゥブチゲの話ばかりして申し訳ないくらいですよね。
お店としてはこちらの料理こそがメインの商品。
きちんと店で麺を手打ちしている、本格的な讃岐うどんです。

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これ以外にもずいぶんたくさんの料理を頂いて満腹気味でしたが、
それでもするする入る、ちょうどいい酒のシメでした。
讃岐うどん特有のコシ、もちもち感、喉ごしが非常に美味です。

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なお、この日はこんなサプライズもして頂いたり。
名前も入れて頂いて、本当に嬉しい限りですが……。

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これはちょいとロウソクを立てすぎでは?
せっかくなのでと、31本しっかりと立てて頂きました。

それでも大量の火を、一息で吹き消すというのは快感ですね。
今年の夏はバタバタと仕事ばかりしておりましたので、
こうして祝って頂ける、ということ自体が本当に幸せです。
お祝いして頂いたみなさま、本当にありがとうございました。

店名:讃岐流明治亭新富町本店
住所:東京都中央区新富1-17-6
電話:03-3552-1665
営業:11:00~24:00(月~金)、11:00~14:00(土、日)
定休:なし

<過去の関連日記>
(07月26日)八丁堀「讃岐流明治亭」でスンドゥブチゲ。
2007.08.08.Wed 05:20 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(7)
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8月2日が僕の誕生日ですが、5日は母の誕生日です。
僕のほうはすでに祝いなど、どうでもいいような年齢ですが、
3日遅れで誕生日を迎える母のほうは今年で還暦でした。
せっかくなので、ちょっと特別な韓国料理でお祝いを。

母がヨン様にハマっていたら間違いなく「高矢禮」でしたが、
あいにく韓流ドラマは見つつも、ヨン様には興味がないようで。
もろもろの事情を考慮しつつ、日本橋「御廚」にお邪魔しました。

ちなみに店の確定までにあがっていた条件は下記の通り。

・特別な日なので豪華な料理
・家族での食事なので個室を希望
・祖母の体調面なども考慮

上の2つはたいていどこでもクリアできますが、
大正生まれの祖母を案内できる店というところで悩みました。
最終的に「御廚」に決めたのは妹夫婦が近くに住んでいることから。
いざとなったら、そこで休んで帰ることもできますしね。
また、以前から取材などでお世話になっていたというのもひとつです。

でも、結果として「御廚」でよかった、と思ったのはまた別の理由。
そのあたりは後回しにして、まずは料理を紹介していきましょう。
今回、予約したのは1人1万2000円のパラムコースでした。

冒頭の写真は、最初に出てくる前菜3品。
手前からスルメの和え物、サツマイモの煮物、牛肉の醤油煮ですね。
海のもの、畑のもの、そして肉という3種を揃えてあります。

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続いても前菜的な皿。左から松の実粥、大根と白菜の水キムチ、
魚鮮(オソン)、宮廷蒸豆腐という4種類が並んでいます。

食事の始めにお粥を食べるのは、食欲の増進を促す定番の一品。
松の実ともち米を粉にし、ポタージュ風に炊いたお粥です。
オソンというのは白身魚で牛肉、キノコなどを巻いて蒸した料理。
宮廷蒸豆腐とともに、宮中では酒肴として作られた料理です。
見た目にも美しい料理が、ちょこちょこと出てくるのはいいですね。

これらをつまみながら、ドリンクをビールから百歳酒にチェンジ。
普段から飲んでいる酒ですが、こういう席にはぴったりです。

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手前がチャプチェ(春雨炒め)、奥はタンピョンチェ
タンピョンチェは緑豆のデンプンをゼリー状に固めたチョンポムクと、
セリ、モヤシ、錦糸卵などを和えて、酢醤油で味付けたもの。
どちらも宮中料理や、韓定食のコースでは定番の料理です。

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壷に入って出てくるポッサムキムチ(包みキムチ)。
宮中式に唐辛子を使わず、ペッキムチ(白キムチ)風に作っています。
中にはタコ、セリ、ギンナン、ナツメなどの具が入っており……。

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断面が見える形で、食べやすく切って取り分けてもらえます。
韓国料理に欠かせないキムチも、宮中料理の店ではだいぶ上品です。

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このあたりから徐々にメイン料理へと進出。
まずは宮中料理の代表格として知られるクジョルパンが登場しました。
8種類の具を、中央にある小麦粉の薄焼きで包んで食べる料理。
緑色の薄焼きが見えていますが、下には白と黄色の薄焼きもあります。
ホウレンソウやニンジンを練り込んで色をつけているとのこと。

クジョルパンが出て、テーブルが華やかになったあたりから、
どんどん主役級の料理が出てきて、そのたびに歓声があがります。

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テハチム(エビの蒸し物)。

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ヨンジョユッチム(豚肉と豆腐の煮物)。
豚肉を豆腐、クルミ、朝鮮人参、松の実と煮込んでいます。
ヨンジョユッチムは『大長今』にも出てきましたね。
あのドラマ放映以降、急速に有名になった料理です。

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ポソッジョンゴル(キノコ鍋)。
キノコだけでなく、牛タンが入っているのが珍しいですね。

と、こんな感じに豪華な料理が次から次へと出てきます。
満腹具合から、そろそろ最後の料理かな、と思っていると、
また次に手の込んだ料理が出てくるといった感じですね。
事前にコースを確認し、メニューを知っているはずなのに、

「うは、まだ出るんだ!」

といった感じでした。
少量ずつでも、重なるとけっこうなボリュームになります。
自分がおなかいっぱいになってきているので、

「韓国料理は残してもいいんだからね」

といったフォローをいれたりもしていましたが、
むしろ母や祖母のほうがよく食べておりましたね。
なんだかんだで、いちばん食べていたのは祖母でしたでしょうか。
ともかくも気に入ってもらえたようで、ほっとしました。

ちなみに、この鍋と一緒にごはんが出てくるのですが、
そこにミヨックク(ワカメスープ)を加えて頂きました。
誕生日の定番料理。こうした配慮も嬉しかったです。

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デザートは五味子茶とお餅、そしてファチェ(シロップと果物)。
これらを食べる頃には、身も心も満腹という感じでした。

この間、お店の人は丁寧に料理の解説をしてくれたほか、
楽しくなった祖母の長話に付き合ってくれたりなどもしました。
母へのプレゼントだった花束なども預かって頂いたほか、
店側からも、それとは別に花束を頂いてしまったりも。
本当に至れり尽くせりなサービスでもてなして頂きました。

おかげでよい思い出となった母の還暦祝い。
祖母も最後まで元気だったので、そのままタクシーで帰宅しました。
料理、サービスもろもろ含めて「御廚」に感謝の1日です。

こういう特別な日に使える韓国料理店もだいぶ増えてきました。
用途に応じて、いろいろ楽しめるようになって嬉しい限りですね。
特別な日の韓国料理。ぜひ機会があったら試してみてください。

店名:御廚(おじゅ)
住所:東京都中央区日本橋2-6-6
電話:03-3244-0010
営業:11:00~14:00、17:00~22:00
定休:日曜日
http://www.oju.jp

<過去の関連日記>
(12月16日)日本橋「御廚」で韓国家庭料理膳。
2007.08.05.Sun 02:12 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(14)
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7月中旬から8月にかけて。
東京にある約100店ほどの韓国料理店を巡りました。
今後もあと50店舗ほどを回り、秋にはそれがまとまる予定です。
支店、系列店なども含めると、総数では200店舗以上になる見込み。
東京にある韓国料理店を本気で紹介するガイドブックです。
詳細はまた順次、公開しますので今後の情報をご期待ください。

そんな仕事をしている関係から、
この夏はずいぶんたくさんの韓国料理店経営者さんと話をしました。
興味深い話が多く、取材をしながら勉強にもなっています。

赤坂にある「韓国味工房赤坂EIKO」は取材先のひとつ。

お店に関する詳細は、秋に出る本に詰め込む予定ですが、
それに先立って、店からのお知らせをひとつ紹介します。
「韓国味工房赤坂EIKO」では、現在スタッフを募集中。
韓国語や韓国料理を学びたい日本人スタッフを探しているそうです。

厨房スタッフと、店長を探しているとのことですが、
基本的にママのEIKOさんが切り盛りするアットホームなお店。
厨房業務だけでなく、接客なども含むとのことです。

「韓国から赴任している一流企業のお偉いさんが多いのよ!」

というのがEIKOさんのセリフ。
よい人脈作りにもなる、というのが魅力なのだそうです。
もし興味のある方がいらしたら、ぜひ連絡してあげてください。
卵焼きにも似た、ふんわりタイプのチヂミが美味しい店でした。

なお、この件に関し「韓食日記」では責任を持てません。
あくまでも声かけのお手伝いということでご了承ください。
詳細については、直接店のほうにお問い合わせください。

店名:韓国味工房赤坂EIKO
住所:東京都港区赤坂2-13-17伊藤総業ビル2階
電話:03-5549-9323
営業:11:30~14:00、17:00~23:00(月~金)、17:00~23:00(土、祝)
定休:日曜日
http://www.akasaka-eiko.com/
2007.08.04.Sat 12:22 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(4)
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今年3月にオープンしたばかりのコチラのお店。
僕の地元である巣鴨ということでも注目しておりましたが、
それ以上に目を引くのが、料理に使われるやや変わった食材類です。
冒頭の写真、パッと見はごく普通のプルコギ(焼肉)なのですが、
実は使われている肉が牛ではなく、なんとイノシシ。

牛、豚、鶏のみならず、その他の肉も使って韓国料理を作るという、
獣肉系のプラスアルファを持った珍しい韓国料理店というわけです。

実際、メニューを見てみるとイノシシだけでなく、
エゾシカのプルコギ、赤牛のプルコギというのもあったりします。
一方で黒豚、牛ホルモン、地鶏のプルコギもありますけどね。
種類豊富な肉を用いたプルコギを看板料理とするお店です。

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最初はおそるおそる食べてみましたが、食べてみると意外に普通。
イノシシという先入観で、野趣あふれる風味を想像しましたが、
特別臭みもなく、柔らかい普通の肉という印象でした。

それよりも印象的だったのは、辛さのほうだったかもしれません。
こちらのプルコギは辛さを選ぶことができ、甘口、辛口(1辛、2辛)。
韓国慣れしているつもりで2辛を頼んだらなかなかの辛さでした。
あまり調子にのってはいけない、ということを学びました。

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そのほか、アイデアに感服した1口カムジャタン

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スプーンのサイズから判断して頂けると思いますが、
本当に1口食べるくらいの量を出してもらえます。

もちろん通常のサイズでもメニューには載っているのですが、
おそらく巣鴨という場所柄、お試し品として出しているのでしょう。
さほど韓国に詳しくない方には、この小さなサイズが嬉しいはず。
気に入ったら次回、大きなサイズで頼めばいいですもんね。
こうしたお試し系の鍋料理。さらに応用がきく気がします。

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せっかくなのでイノシシ以外の肉にもチャレンジ。
こちらは牛肉でなく、鹿肉を使った鹿ユッケ
鹿肉だけでなく、牛肉のユッケもメニューにありましたね。
両方を食べ比べてみるのも、面白いかもしれません。

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ちなみに、この前日が僕の誕生日。

一緒に行った友人が、ケーキでお祝いしてくれました。
昨年突入した30代の世界から、またひとつ年を重ねて31歳。
ついこないだまで、20代だったと思ったんですけどね。
お祝いして頂いたみなさま。ありがとうございました。

店名:高句麗(こぐりょ)
住所:東京都豊島区巣鴨3-28-7長島ビル地下1階
電話:03-5394-3343
営業:12:00~24:00
定休:月曜日
2007.08.03.Fri 17:05 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(5)
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赤坂でランチ。人気店の「おんがね」に来てみました。
ブログに過去記事がないということがずいぶん久しぶりですね。
調べてみると……最後に行ったのは2005年11月。
ずいぶんとご無沙汰になってしまいました。
赤坂でも評判の、オシャレな韓国家庭料理店です。

最近ではオシャレなスタイルの韓国料理店も珍しくないですが、
初めて行ったときは、カウンター主体というところから驚きました。
カウンターの向こうにはオープン型のキッチンがあったり、
インテリア感覚でセロリが花束のようにいけてあったり。

「こういう韓国料理店もあるんだなぁ……」

と妙にドキドキしたのを覚えております。

狭い店なのでしばらく前まではすぐに満員となっていましたが、
2005年7月にすぐ隣で「どんどんじゅ」という系列店をオープン。
入れないときは、そちらに移動という解決策ができました。

この日はランチ利用だったので、「おんがね」のカウンターに。
夏なので半鶏湯(ハーフサムゲタン)にも心ひかれましたが、
冒頭の写真、石焼きビビンバを頼むことにしました。

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こちらがぐるぐるとかき混ぜた後。
「おんがね」らしく、上品な味わいの石焼きビビンバです。
コクとわずかに酸味のあるヤンニョム(コチュジャンダレ)が美味。
石焼きの熱に焼かれながら、夏の石焼きビビンバを楽しみました。

同行した方が、「もつ煮込み」を食べていましたが、
そちらもずいぶんと美味しそうでしたね。
なんでもこの料理、1日5食限定という貴重なメニューの様子。
12時半頃の来店でしたが、後から来た方が、

「今日はもつ煮込みあります?」
「え、ある!?」
「よかったー、初めて食べられる!」

と喜んでおられたので、普段はあっという間になくなるのでしょう。
そのうち早い時間に赤坂で昼食をとることがあったら、
次回はチャレンジしてみたいと思います。

あとはまたディナーで行きたいですね。
以前食べて美味しかった、黄ニラのジョンを食べたいです。

店名:おんがね
住所:東京都港区赤坂3-6-13MTビル1階
電話:03-5570-9442
営業:11:00~14:00、18:00~翌3:00(月~金)、18:00~翌2:00(土)
定休:日曜日、祝日
2007.08.02.Thu 11:22 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(18)
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赤坂をウロウロすることが多かった8月上旬。
この日、ちょっと早い夕食として足を踏み入れたのは、
カムジャタン(豚の背骨とジャガイモの鍋)の専門店でした。

新大久保にはいくつかカムジャタン専門店がありますが、
赤坂でとなると、専門店を名乗るのはここぐらいでしょうか。
しばらく前までは脚光を浴びていたカムジャタンですが、
ここ最近は、目立って取り上げられることも少なく静かですね。

以前も「カムジャタンの考察」という記事を書きましたが、
日本で食べるカムジャタンはとかく不満を多く感じます。
たいていは背骨につく肉が少ない、ということなんですけどね。

韓国では肉を食べた! というイメージの残る料理ですが、
日本では骨の間にこびりつく肉をせせった! という感じ。
骨まわりの肉の少なさに、失望することが少なくありません。
日本では豚の背骨を料理して食べる習慣がないため、
骨まわりの肉というが、解体段階で重視されていないのでしょう。

「このままではカムジャタンの未来は暗いなぁ……」

と思っておりましたが、その不満に対する解答の一端を、
この「呉氏カムジャタン」にて見つけてきました。

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こちらの店ではカムジャタンを注文する際に、
大きさ(量)だけでなく、辛さも選ぶことができます。
標準、1辛、2辛と3段階あり、1辛が韓国的な辛さとのこと。
青唐辛子を加えた激辛(2辛)も楽しめるとのことです。
好みによって選択肢を増やすサービスは日本人受けしそうですね。

また、食べてみて驚いたのが具の豊富さです。
通常のカムジャタンは豚の背骨とジャガイモが入るだけですが、
こちらの店ではホルモンとスジェビ(すいとん)が、
レギュラーの具として最初から入っていました。
骨まわりの肉だけで勝負せず、具を増やすというのは新しいですね。

この発想なら、背骨にこだわらず別部位の肉を足してもよいかと。
元は捨てられる部位だった背骨を、有効利用するための料理でしたが、
現在であれば部位よりも、味のほうにこだわっていいですもんね。

また、最初からスジェビを入れるというのも面白い点。
食べ終わった残りのスープにスジェビを入れることはありますが、
最初から入れて具として楽しむというのは初体験でした。

ちなみにこれらの具すべてがトッピングとして別注文可。
背骨、ジャガイモ、スジェビなど、それぞれに増やすことができます。

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個人的にはサイドメニューで頼んだこちらがヒット。
トゥブジョン(豆腐の衣焼き)にキュウリをはさんだものです。
中のキュウリが爽やかさを演出し、おつまみに最適です。

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シメのラーメンが生麺というのも新しい試みでしたね。
厨房で下茹でしたものが、テーブルに運ばれてきます。

生ラーメンと書かれていたので、店の人に確認してみたところ、
確かにインスタントではなく、生麺だと胸を張っておられました。
日本で食べるのなら、生麺という選択肢は確かにアリです。
韓国的なインスタントラーメンも嫌いじゃないですけどね。

ということで久しぶりにカムジャタンを楽しんできました。

ここ最近の韓国料理人気で既存の料理がどんどん進化しています。
その工夫や磨かれ方は、すでに本場をしのぐ勢いとも思えるほど。
安易なアレンジではない、新しい韓国料理が日本から生まれています。

もちろん、そのすべてが必ずしも成功しているわけではありませんし、
場合によっては韓国料理からかけ離れてしまうこともあります。
試行錯誤の時期なのでしょうが、着実に新たな時代の訪れを感じます。

W杯、韓流と来て、日本人が一斉に韓国を見た2002~2005年。
そこで触れた韓国の姿を、消化、吸収、再構築しているのが今です。
切り開かれてゆく韓国料理の未来が、楽しみで仕方ありません。

店名:呉氏カムジャタン(おしかむじゃたん)
住所:東京都港区赤坂3-18-10サンエム赤坂ビル2階
電話:03-3568-6623
営業:11:30~14:00、17:00~翌3:00(月~金)、17:00~翌3:00(土)、17:00~24:00(祝)
定休:日曜日
2007.08.01.Wed 10:16 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(6)






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八田 靖史(八田氏@K・F・C)
美味しい韓国料理を探す毎日。コリアうめーや!!管理人。コリアン・フード・コラムニスト。ブログは2005年12月開設。