27日からソウルに来ております。
今回の滞在はやや長く、8月5日までの予定。
それまでブログの更新は、滞りがちになると思います。
来る前の写真を少しネット上にアップしておいたので、
合間合間で少しずつ書ければと思っております。
今回の滞在はやや長く、8月5日までの予定。
それまでブログの更新は、滞りがちになると思います。
来る前の写真を少しネット上にアップしておいたので、
合間合間で少しずつ書ければと思っております。
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午前中に青山で用事を済ませ、午後から市ヶ谷で打ち合わせ。
昼食をどこにしようか悩んだ末に、こちらのランチを思い出しました。
以前からランチバイキングを始めたと聞いていたのですが、
なかなか新宿で昼食をとる機会がなく、そのままでした。
韓国料理のバイキングは少しずつ増えている気がしますね。
もともとパンチャン(副菜)のお代わりが自由な韓国料理は、
バイキングの要素を、定食の中に含んでいるともいえます。
野菜もたっぷり食べられますし、もっと広まってもいいのかも。
大皿に料理を盛りつけ、ごはんとスープ。
そして、こちらの店でメインとなるのはやはり……。

豚肉でしょう。
サンチュ、エゴマの葉なども用意されているので、
それを好きなだけ取って、包んで食べます。
また、テーブルには塩とゴマ油も用意されていますね。

こんな感じに料理が並んでおり……。

奥の焼き板では、豚肉が焼かれ続けます。
平牧豚の焼肉を食べ放題、というのも嬉しい限りですね。

ただ、これだけパンチャンが豊富に用意されていると、
ごはんに乗せて食べてみたくなるのも道理。
ビビンバ用の平牧豚入りコチュジャンを上にどろりとかけ、
スプーンでわしわしとかき混ぜて食べます。
ポイントはテーブルに備え付けてあるゴマ油を、
かき混ぜるときに、少量たらして香ばしさをアップさせること。
もっと大きな器をくれ! と叫びたくなります。
コチュジャン味だけでなく、塩味のビビンバも楽しめますね。
醤油味、塩味で作ったビビンバも素材の味が生きてうまいです。
辛いのが苦手だ、という人にはオススメの食べ方です。
ちなみにドリンクとして用意されたシッケ(甘酒)は自家製とか。
缶のシッケよりも、甘さがべたつかないのでいいですね。
西新宿近辺にお勤めの方は、お昼の選択肢にどうぞ。
店名:てじまぅる新宿店
住所:東京都新宿区西新宿7-10-10西村ビル地下1階
電話:03-5348-5535
営業:11:30~15:00、17:00~24:00(月~金)、17:00~24:00(土)、17:00~23:00(日、祝)
定休:なし
http://www.tejimaul.com/
※この店は『東京 本気の韓国料理店』のP16にも紹介されています。
<過去の関連日記>
(05月06日)西新宿「てじまぅる新宿店」で角煮ほか。
(06月20日)西新宿「てじまぅる新宿店」で三元豚尽くし。
(07月17日)西新宿「てじまぅる新宿店」で桃園豚尽くし。
(10月28日)西新宿「てじまぅる新宿店」でマッコルリ三昧。
(11月29日)西新宿「てじまぅる新宿店」でマッコルリ飲み比べ(前編)。
(11月30日)西新宿「てじまぅる新宿店」でマッコルリ飲み比べ(後編)。
▲(2006年)
▼(2007年)
(01月17日)西新宿「てじまぅる新宿店」でホルモンチゲ。
(02月07日)西新宿「てじまぅる新宿店」で特製豚野菜炒め。
(03月13日)西新宿「てじまぅる新宿店」で麹醇堂の米夢。
(03月25日)西新宿「てじまぅる新宿店」で3/6次会。
(05月23日)西新宿「てじまぅる新宿店」でテンジャンチヂミ。
(11月03日)西新宿「てじまぅる新宿店」でチャンジャカルボナーラ。

上野でホンオフェ(エイの刺身)をつまんだ後、
常磐線に乗れば家に帰れるのですが、寄り道して銀座線乗車。
3駅行くと、浅草のこの新店にたどり着きます。
すでに過去の常連さんもだいぶ足を運んだようで。
僕の元にも多数の来店報告が届いております。
んじゃ、行けば誰かと合流できるのかな。
と思って行ったのですが、あいにくこの日は誰もおらず。
お父さんも買い物に出たとのことで、無念のひとり飲みです。
料理の合間にお母さんが相手してくれましたけどね。

いえいえ、いいんです。このパンチャン(副菜)さえあれば。
タットリタン(鶏と野菜の辛鍋)や、タッペクスク(丸鶏の水煮)など、
名物料理は数あれど、常連さんがいちばん喜ぶのがこのナムルとか。
初めての人にとっては、
「そんなに大騒ぎするほど?」
と思われるかもしれませんが、
これで育った我々には、かけがえのない一品です。

ぼちぼちとつまんでいるところへキムチチゲ登場。
どこにでもある料理ですが、東京で本場を思わせる味は極めて稀。
例えば、新大久保「ピョジュバク」のキムチチゲが好きな人であれば、
たぶん、このキムチチゲを喜んでくれるのではと思います。
でもまあ、たぶん日本で出すには上級者向け。
端的にいえば酸っぱいです。キムチが正しく発酵しています。
日本人の舌に合わせるなら、もう少し和らげてもいいでしょうけどね。
個人的にはぜひこのままで、続けて欲しいと思います。

いい気分で窓の外を見ると、この夜景。

正面にはあの個性的なビルもあります……。
いえいえ、店は2階なのでこれは嘘。
場所的には隅田川の目の前ですが、窓の外は木で覆われています。
でも、その木というのが、実はすべて桜並木だったり。
春に宴会したら、さぞかし気分がいいでしょうなぁ。
いまから来年4月の予約を入れておこうか。
そんなマヌケなことまで考えてしまう夜でした。
店名:四季の里(看板はまだ「大成園」)
住所:東京都台東区花川戸1-2-7コーポ早川1階
電話:03-3842-9229
営業:11:00~23:00
定休:なし
<過去の関連日記>
(07月18日)浅草「四季の里」がオープン。
(07月19日)浅草「四季の里」で懐かしい料理の数々。

上野2丁目から湯島3丁目にかけての一帯は、
新大久保と同じく、韓国料理店が多数集まっています。
まあ、韓国料理店だけでなく、さまざまな飲食店があるので、
いわゆる繁華街であり、歓楽街なんですけどね。
その一角に、ちょっと面白い店がオープンしました。
7月22日にグランドオープンなので、まだ出来たばかりです。
店名からもわかるように「二東マッコリ」の直営店。
これまで酒造メーカーの飲食店というと眞露ジャパンの「眞露ガーデン」や、
韓国内の「百歳酒マウル」、「ペサンミョン酒家酒店」などがありますが、
「二東マッコリ」が進出してくるというのは興味深いですね。
日本ではここ数年、マッコルリの人気が急上昇中。
そのマッコルリの魅力を伝え、かつ自社の宣伝をするには、
こうした専門の飲食店は最高の手段でしょう。
冒頭の写真は、マッコルリを凍らせたシャーベットマッコルリ。

専門店だけあって、マッコルリの種類にもこだわっており、
韓国から冷蔵状態で空輸される、生マッコルリもあります。
見た目には同じですが、味わいにはずいぶんな違いが。

社長さんのお話を聞くことができたのですが、
マッコルリはもちろんのこと、料理にずいぶん気を使ったのだとか。
「マッコルリに合うものを重点的に揃えました」
との言葉通り、ジョン(衣焼き)の盛り合わせや……。

トトリムクムチム(ドングリ粉を固めたムクと野菜の和え物)。
ただ、このあたりまでなら、まだ他店でも食べられます。
ド肝を抜かれたのはコチラ。

なんと、韓国からホンオフェ(エイの刺身)を空輸。
韓国料理の中でも特に強烈なインパクトの料理として有名です。
悪名高い、というか悪臭高い、というか……。
韓国の南西部、全羅道ではたいへんなご馳走なのですが、
わざと発酵させた刺身なので、臭いがとにかく強烈なんです。
食べると鼻から脳天まで、刺激が突き抜けるような臭気。
好きな人にとっては、それがたまらん! ということなのですが、
嫌いな人にとっても、それがたまらん! という料理です。
あまりに香りが強いため、茹で豚とキムチを合わせるのが常道。
香りをいい感じに和らげ、コクのある味わいに変えてくれます。
また、口に運んで適度に香りが鼻へまわったら、マッコルリをグビー。
香りをきれいに洗い流し、美味しく味わえるという趣向です。
韓国で食べたときは、何度となく撃沈した料理でしたが、
ここのはほどよい香り(といってもずいぶん強烈ですが)で食べられます。
韓定食店などで出される上品なイメージのホンオフェに近いかも。
本場に行く前に、ちょっと試してみたいという方にはオススメです。
ともかくも上野に個性的な韓国料理店がオープンしました。
内装もきれいですし、座席数80席ほどと広いのも魅力。
マッコルリ方面に興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。
店名:二東マッコリ
住所:東京都台東区上野2-12-11宝丹ビル4階
電話:03-5816-4979
営業:17:00~翌4:00
定休:なし
http://www.e-dongmaccori.jp/

三河島駅からすぐ。仲町通りという商店街への入口に、
プンオパン(たい焼き)を売っている店を発見しました。
最近、あちこちで見かけますね。上野でも新大久保でも。
韓国式のたい焼きがじわじわと浸透してきています。
プンオパン(フナ焼き)なのか、インオパン(コイ焼き)なのか、
店の人に尋ねてみましたが、はっきりしませんでした。
円形の焼き台は韓国のものでしたが、どちらか気になります。

あと、もうひとつ気になること。
店名が入るべき看板に、なぜかタイが3匹。
たい焼きの専門店だということは、それでもわかりますが、
それが店名がわり、ということなのでしょうか。
新大久保に「魚魚魚」という刺身専門店がありますが、
それをさらにビジュアル化した個性的な店名なのかもしれません。

中のアンコは韓国式に甘さ控えめ。
松の実が入っているあたり、気が利いていますね。
できれば焼きたてを食べたいところでしたが……。
1個120円。興味のある人は三河島歩きのお供にどうぞ。
店名:店名未確認
住所:東京都荒川区荒川3-65-13
電話:調査中
営業:調査中
定休:調査中

第9回「八田りチングのチンチャトーク」の楽屋。
表紙を飾った『クルトギ』という雑誌の表紙にサインをしつつ、
第10回の打ち合わせにも余念のない我ら。
左下のほうに、さりげなくポカさんの右手だけ見えています。
3人揃っているはずなのに、このフレーミングはいかに。
僕が被写体なので、僕が撮った写真でないことは明らかですが、
手元に残っている6枚の写真はすべてこの構図でした。
それはともかく。
第10回「八田りチングのチンチャトーク」が迫ってきました。
先週末に会場の新宿文化センターを見てきましたが……。
「え、本当にこんなところでやるんですか……」
と思わず怖気づくほど立派な会場。
そりゃ、チングの2人は舞台慣れしているのでしょうけどね。
ちょっと立派すぎるのでは、とドキドキしてきました。
定員150名。すでに100枚を超えるチケットが売れており、
また、招待客なども含めると、そろそろ満席間近。
ドキドキしつつも、いまさら引けぬという心境で。
週に2度の打ち合わせをしながら演目を煮詰めています。
チングのネタ披露だけでなく、僕も単独で舞台に立つ予定。
あと半月ほど、胃の痛い日々を過ごすことになるでしょう。
下記に詳細を再掲しておきます。
ご来場の方は、そろそろ早めのご連絡をオススメします。
========================
題目:第10回「八田りチングのチンチャトーク」
日程:2008年8月9日(土)
時間:13時30分開場、14時開演
場所:新宿区立新宿文化センター小ホール
料金:1人2000円(税込)
定員:150名
申込:下記参照
締切:2008年8月8日(金)まで
主催:チンチャトーク実行委員会、ナビコリア、KJナビゲーションズ
協力:よしもとクリエィティブエージェンシー
<申込方法>
事前購入:ナビコリア店舗レジにて販売中
当日販売:会場受付にて
http://www.navinavikorea.com/inquiry2/index.html
※定員オーバーの場合、キャンセル待ちなどのご連絡をします。
※イベント開催ができなくなった場合のみ事前購入の方は払い戻しいたします。
<当日販売の予約>
1、メールで申し込み。宛先「htevent26@yahoo.co.jp」
2、FAXで申し込み。宛先「03-3226-0710」
(氏名、参加人数を記載しご送付ください)
<入場方法と座席について>
座席は全席自由席です。チケットに記載しているナンバーの早い方、
メールでお申込の日付が早い方から順次、ご案内します。
当日券をお求めになる方が、最後となります。
※メールには「第10回八田りチングのチンチャトーク係」とご記載ください。
※イベントに関しての電話での受付やお問い合わせは出来ません。
<会場>
新宿区立新宿文化センター小ホール
東京都新宿区新宿6-14-1
03-3350-1141
http://www.shinjukubunka.or.jp/
========================

また、6月に行った大阪イベントの第2弾が行われます。
前回はチングのライブに僕がゲストで行きましたが、
今度は正式に、「八田りチングのチンチャトーク」での開催です。
株式会社ピースブリッジ主催、大阪韓国文化院で行います。
詳細については下記にもまとめておきますが、
上に載せたチラシを、下記よりダウンロードもできます。
チラシのダウンロード
大阪にはどれだけ滞在できるか未定ですが、
また、大阪名物そして大阪の韓国料理を食べたいと思います。
大阪在住の皆様、ご都合よろしければぜひ遊んでください。
========================
題目:八田りチングのチンチャトークin大阪韓国文化院
日程:2008年9月6日(土)
時間:17時30分開場、18時開演
場所:大阪韓国文化院
料金:1人2000円(税込)
定員:150名
申込:下記参照
主催:株式会社ピースブリッジ
協力:株式会社よしもとクリエイティブエージェンシー、株式会社KJナビゲーションズ、株式会社まだん、全羅南道大阪通商事務所、KNTV株式会社、韓国再発見、韓流ショップナビコリア
後援:駐大阪大韓民国総領事館、大阪韓国文化院
<申込方法>
チケット事前購入、ネット予約、当日販売
<お問合せ先>
電話:06-4977-8604、FAX:06-4981-9764
E-mail:info@peacebridge.co.jp
http://www.peacebridge.co.jp
<会場>
大阪韓国文化院
大阪府大阪市北区中崎2-4-2
06-6292-8760
地下鉄谷町線「中崎町」駅2番出口から徒歩3分
http://osaka.korean-culture.org/
========================

さらに、もうひとつお知らせです。
以前からイベントコーナーに1行告知だけしていましたが、
10月に全州でビビンバを食べるツアーを開催します。
先日、『韓国語ジャーナル第25号』の取材で巡った地域を、
そっくりなぞって、美食三昧にふけるというツアーです。
本場の全州ビビンバを食べ、コチュジャン村を見学し、
夜はマッコルリタウンで飲んだくれるのが趣旨。
体験企画として、韓屋村でビビンバを作ってみたりもします。
もちろんビビンバ以外にも土地の名物料理を多数用意。
全行程に僕も同行し、むしろ我先にと食に没頭する予定です。
簡単な概要は以下の通り。
日程:2008年10月12日(日)~10月15日(水)
出発:成田・中部・関西・岡山・福岡の各空港より
定員:17名
費用:出発地によって11~12万円程度
主催:三進トラベル
詳細は以下のページにてご確認ください。
http://sanshin-travel.com/original/experience/entry/000398.html

なお、そのツアーのイメージを膨らませるために、
『韓国語ジャーナル第25号』の記事を読んで頂けると幸いです。
全州ビビンバはなぜ美味しいのか、全力で探求しております。
全国書店ほか、ネットでも絶賛発売中です。
韓国語ジャーナル
http://www.alc.co.jp/kj/
アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/4757414404
楽天
http://item.rakuten.co.jp/book/5766348/
セブンアンドワイ
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/07204953
ちなみに、メルマガでは取材の舞台裏もちょっと公開。
ハプニングの中で出会った、全州の人たちの好意に感謝です。
コリアうめーや!!第176号
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=578470
以上、お知らせでした。

昨日の記事から続きます。
浅草に新しい韓国家庭料理店がオープンしました。
前の店の看板がまだそのままかかっていたりと、
韓国らしい見切り発車のオープンが逆に微笑ましいです。
オープンの知らせを受けたのは先月の終わり。
関係者皆様には直前まで黙っていたことをお詫びします。
そして、このブログを見て頂いている皆様にもご報告。
釜山から心の父と母が舞い戻ってきました。
と書いてもわからない人にはわからないですよね。
旧店名を書けば、いくらか話も通りやすいのですが、
過去にそれで多くの方を混乱させた経緯があります。
今回もいまの店に迷惑をかけることになりかねないので、
曖昧な書き方で、紹介することをご容赦ください。
てか、写真を見てわかる人にだけ伝わればいいかなとも。
冒頭の写真はタットリタン(鶏肉と野菜の鍋)。

海鮮チヂミ。

チャプチェ(春雨炒め)。

砂肝炒め。

そして、ナムル盛り合わせ。
どの料理も懐かしく、涙が出そうな思いです。
この料理にピンと来る方。
浅草に行ってください。ご夫婦が待っています。
ピンと来ない方は、ただの新店情報としてごらんください。
浅草駅徒歩1分の立地なので非常に便利です。
ディナーだけでなく、ランチ営業もしているそうです。
ちなみに我が家からはバス1本で行けるはず。
ただし、そのバスがどこから出ているのかいまだ不明です。
電車で行くと、2回乗り換えなので不便なんですよね。
距離的には非常に近いので、苦になるほどではありませんが。
ちょくちょくと通うことになりそうな予感。
便利な行き方を、早く見つけたいと思います。
店名:四季の里(看板はまだ「大成園」)
住所:東京都台東区花川戸1-2-7コーポ早川1階
電話:03-3842-9229
営業:11:00~24:00
定休:なし
<過去の関連日記>
(07月18日)浅草「四季の里」がオープン。

環境が変わり、やはりというか外食が減っています。
三河島は商店街も充実しているので、自炊も苦になりません。
3、4日に1度、買い物にでかけて食料を買い込み、
あれやこれやと工夫しながら、日々の食事を作っています。
気分によって和食だったり、中華だったり、韓国料理だったり。
この日は疲れ気味だったので、辛い料理で元気を出そうかなと。
リニューアルし常温保存も可能になった丸大食品の「スンドゥブ」。
これを常備しておくと、簡単に食卓が韓国モードになります。
味噌汁を作る感覚で、具だけ考えればいいですからね。
冷蔵庫に鶏ひき肉があったので、鶏団子スンドゥブに決定。
『東京 本気の韓国料理店』にも収録されているアレンジです。
鶏ひき肉におろしショウガ、醤油、日本酒、塩、コショウを加え、
鍋で煮立たせたスンドゥブのスープに、丸めていれるだけ。
その前にゴマ油で刻みニンニクを炒めておくと香りもいいですね。
後は刻んだ油揚げを入れて、豆腐を入れて、最後に生卵をポトン。
暑い夏には最適の、ピリ辛爽快スープができあがります。
おかずには済州島から買って帰ってきたアマダイの干物。
ホンダワラはゴマ油で炒めて、醤油で味付けたナムルと、
薄切りキュウリと一緒に合わせ酢で和えた酢の物に。
冷蔵庫の残り野菜を塩と塩昆布で漬物にし、本日の夕食完成です。
日常に料理をする環境が整ったので、
今後はもう少し料理を頑張ろうかなと思っています。
ずっと前からそんなことを言い続けておりますけどね。
何度目かの今度こそ、ということで。

三河島にあるホルモンの名店。
引っ越したら、毎日のようにでも通おうと思っていましたが、
近くにあると思うと、意外に足が伸びないものですね。
たぶん我が家から歩いて7、8分ぐらいの距離。
へべれけに酔っても、楽勝で帰れるのが嬉しいです。
と、思っていたところへ、支店オープンの知らせ。
ついつい浮気して、そちらのほうから行ってしまいました。
まあ、日暮里も歩けない距離じゃないですしね。
三河島の便利な点。日暮里も西日暮里も徒歩圏です。
あと、町屋、三ノ輪あたりも余裕で歩けるでしょうね。
いずれ散策しに行こうと目論んでおります。
さて、オープンしたばかりの「山田屋日暮里店」。
駅前にそびえるステーションガーデンタワーの中なんですね。
駅から直結という、実に便利な立地です。
近隣にも和風居酒屋、インド料理店など飲食店多数。
その中でも圧倒的に混んでいたのが「山田屋」でした。
オープン直後とはいえ、平日の夜で満員はすごい。
8時前後に行ってしまったため、しばらく待つほどでした。
ようやく座れてビールを頼み、ざざっと料理も注文します。
メニューは本店とほぼ同じですが、日暮里オリジナルもある模様。
これはオリジナルかなぁ、これは本店にもあったかなぁ、と、
記憶を頼りに、定番メニュー、新メニューを選んでいきます。
冒頭の写真は、和風のユッケ。
そばつゆ風の醤油ダレで下味がつけられており、
ワサビと大根おろしで頂く、さっぱり味のユッケです。

こちらは本店でも定番のテール蒸し。
とろーりとろけるテール回りの肉を塩コショウでシンプルに。

焼き物メニューは、まず豚の面脂から。
脂たっぷりでジューシーな豚の顔肉です。
口の中でザジュッと弾ける脂の味がたまりません。

脂の乗った赤センはやはり美味。

残念なことにミノサンドがすでに品切れだったので、
上ミノ(手前)を代わりに注文。奥は豚のハラミです。
韓国だったらカルメギサルと呼ばれる部分ですね。

なんちゃってフォアグラの名前がついていた牛の胸腺。
似ているといわれれば、確かに似ている気も。
ちなみにメニューにはなんちゃってエンガワというものもあり、
この日は頼みませんでしたが、これは豚の胃袋の刺身。
こちらのほうが「確かに似ている!」と思ったかも。
ていうか、僕のフォアグラ経験値が少ないからかもですけどね。
しかるべき人が食べれば、「ん、フォアグラ!」になるのかも。
純粋にホルモンとして食べれば、甘味が濃厚でうまいです。

ロースターは本店と同じものを使っているようですが、
煙がほとんど出ていないのが、新店ならではでしょうか。
煙もくもく、というのが本店の魅力でもありますが、
その煙がちょっと、という人には嬉しい選択肢でしょう。
昔ながらの雰囲気を楽しむのなら三河島の本店に。
ちょっとオシャレに楽しむのなら日暮里の支店に。
それぞれに使える、というのは便利ですよね。

口の中をサラダでさっぱりさせつつ……。

さらにホルモンを追加していきます。
脂の乗った牛ハラミに……。

ヤン(牛の第1胃)。

シメは名物であるモムクク(メニュー表記はモンク)。
つい先日も済州島から素材を持ち帰って作りましたが、
ホンダワラという海藻を加えた豚の濃厚スープです。
これが食べられるというのも本当に貴重なんですよね。
かつて済州島では祝い事のあるときにのみ作られたご馳走です。

こちらは日暮里店オリジナルの冷麺。
これでもか、というぐらいにコラーゲンが入っているそうです。
スープはとろとろというか、ほとんどゼリー状。
麺をすすると、ゼリーのようなスープが一緒に流れこんできます。
食感の面白さという意味では、個性的な一品。
なるほど、こういう冷麺もあったかと、驚きました。
といった感じに、新しい「山田屋」を堪能してきました。
支店の雰囲気もいいですし、さりとて本店の雰囲気も捨てがたい。
同行者やその日の気分によって、行ったり来たりがいいですかね。
せっかく近くにいるので、どちらも通いたいと思います。
店名:山田屋日暮里店
住所:東京都荒川区西日暮里2-25-1ステーションガーデンタワー3階
電話:03-3806-8929
営業:17:00~23:00(火~土)、12:00~20:00(日)
定休:月曜日
<過去の関連日記>
(03月10日)三河島「山田屋」でホルモン三昧&モムクク。
▲(2006年)
▼(2007年)
(11月10日)三河島「山田屋」でホルモン&昼ビール。

先日、知人の紹介でポジャギの先生にお会いしました。
生徒さんがたの展覧会があると聞いて会場にお邪魔した後、
「新宿に姪のやっている店があるのよ」
ということで、打ち上げに同行させて頂きました。
ポジャギの先生の姪御さんという先入観があったせいか、
店に入ったときの雰囲気にはちょっと驚きましたね。
アレンジ韓国料理をメインとするフュージョン居酒屋。
店内にはバーカウンターなども用意されておりオシャレですね。
3、40人ほどのキャパがありますが、12名から貸切可だとか。
ちょっとしたイベント、オフ会などにはよさそうな規模です。

勝手知ったる先生が、自慢の料理を続々とチョイス。
まず出てきたのは素麺付きのナクチボックム(テナガダコ炒め)。
こういうスタイルの店では、よく見かける料理ですね。
素麺を脇に添えているというのがポイントで、
ナクチボックムの辛さを和らげるとともにボリュームアップ。
韓国では焼酎のつまみですが、ビールにも合います。
運ばれてくると同時に、麺を全体に混ぜ込むのですが、
いかに均一に混ぜ込むか、というのが腕の見せ所です。
これを手際よくこなせると、韓国料理通としてカッコいいのですが、
「じゃあ、混ぜているところを1枚」
などと写真ばかり撮っている僕はあまり上達しません。

茹でた鶏の足に辛い薬味ダレをかけたタッパル。
これまたフュージョン居酒屋を象徴する一品ですね。

料理用の手袋をもらえるので、これを左手に装着。
骨まわりのゼラチン質に、かぶりついて食べます。
ビリビリと辛いですが、甘味もある味付けなので意外に平気。
コラーゲンたっぷりなので、女性にも人気が高いそうです。

フルーツをたっぷり入れた優しい甘さのヤンニョムチキン。
フライドチキンに甘辛い薬味ダレを絡めたものですが、
水飴などでつける甘さに、フルーツを加えたのがポイント。
甘酸っぱい味わいが加わり、タンスユク(酢豚)風でもあります。
なにかクニクニした具があるな、と思ったらナタデココだったりも。
このあたりフュージョン居酒屋らしい工夫ですね。

居酒屋だけあって、ドリンク類が豊富なのはいいですね。
マッコルリを飲もうかと思ったら、フルーツマッコルリという文字が。
ジュースとマッコルリを混ぜたカクテルは比較的よく見ますが、
この店ではフルーツとマッコルリを、ミキサーでガーッと攪拌します。
いくつか選べる中で、我々はパイナップルをチョイス。
写真でわかるかどうかが、微妙かもしれませんが、
ミキサーにかけることで空気が混ざってふんわりした仕上がり。
表面に浮いた泡のぷちぷちとした食感もいいですし、
フルーツの甘味も、マッコルリとよく馴染んでいる気がします。
どうせならミキサーにかける瞬間を撮りたかったですね。
ガーッという音が聞こえたときには、すでに混ざった後。
バーカウンターでやってくれるのなら、それをもう1歩進め、
テーブルでやってくれると盛り上がるのではとも思ったり。
季節ごとのフルーツを使ったり、ミックスしても面白いかも。
「パイナップル70%とマンゴー30%がうまい」
とか語ってみたいものですね。
ちょっとしたバーテンダー気取りができそうです。

2日間煮込んだコリコムタン(テールスープ)があるというので、
それを頂いて、この日のシメとしました。
メニューには見当たらなかったので、サービスだったのかも。
スープもさることながら、とろりと柔らかな牛テールがよかったです。
大阪の鶴橋で買った牛テールがまだ冷凍庫にあるので、
それを早く使わねば、という意欲がわいてきました。
店名:韓国FUSION居酒屋ARIYA-蟻家-
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-23-9 109ビル3階
電話:03-3202-5626
営業:17:00~翌5:00
定休:なし

三河島には韓国式フライドチキンの店もあります。
おばちゃんひとりで切り盛りしているようなので、
出前はやっていないのかもしれませんけどね。
そのぶん、チキン以外の料理も充実しておりました。
いずれ腰を据えて飲みにも行こうと思っておりますが、
まずは試しにと、チキンのテイクアウトをしてきました。

中をあけるとこんな感じ。
フライドチキンとヤンニョムチキンを半羽ずつです。
甘辛いタレに絡めたヤンニョムチキンが韓国風。
一緒盛りになって、味が微妙に混ざるのも韓国風でしょう。

値段は新大久保と比べてやや高めでしたが、
そのぶんサイズも大きいように感じましたね。
ボリュームを考えると、トントンぐらいか割安かも。

定番の大根の酢漬け、キャベツサラダもついてきます。
せっかくなので赤ワインを1本開けて気分よく……。
いえいえ、これもサービスでもらったコーラです。
自宅から徒歩圏にこんなお店がある幸せ。
ようやく生活も落ち着いてきましたが、本当に住みよい町です。
店名:ママチキン
住所:東京都荒川区西日暮里1-7-6
電話:03-3801-4156
営業:調査中
定休:調査中

最寄り駅は両国ですが、歩くのはやや面倒な距離。
ならばと隣の錦糸町駅に集合し、タクシーで向かいました。
飲食店として不便な場所ですが、芸能人も通う超有名店。
店の壁いっぱいに、ビッグネームの色紙が飾られています。
まあ、そういう方々は最初から車でしょうけどね。
もともとは地元の方々が通う、小規模なお店だったとか。
いつの間にやら支店が増え、いまは都内で5店舗が展開。
六本木、三番町、自由ヶ丘、西葛西にも支店があります。
六本木店の記事は以前にも書きましたが、本店は初登場。
とはいえ取材で伺ったことがあるので、個人的には2度目です。
冒頭の写真、カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)と、

プルコギ(牛焼肉)がこの店の名物料理。
創業当時からの人気メニューだとのことですが、
その創業というのが、なんと1977年。
30年以上も前から提供しているというのがすごいですね。

納豆ユッケと……。

タン塩も「巨牛荘」を象徴する人気料理。
メニューのいくつかには星印がついているのですが、
常連様の多くは、そればかりをリピートするのだとか。
この店にきたら、この料理をこの順番で食べる。
みなさんそんなお決まりのパターンができている模様です。
なお、星印メニューはここまでに出てきた4品と、
キムチ盛り合わせ、ナムル盛り合わせ、それとシメうどん。
1回で充分網羅できるのも、ある種の気配りでしょうか。

我々は星印メニューにもうひとつ追加して、
「魔法の壷」という目を引く名前のメニューを頼んでみました。
壷の中に埋もれているので見えませんが、
ウチモモ、ハラミ、カルビがどっさり沈んでおります。
珍しいのは味付けがゴマダレということ。
焼肉なのに、どこかしゃぶしゃぶを思い出させる味だったり。
このメニューのみ、本店のオリジナルだそうです。

途中、ごはんを頼んでカンジャンケジャンの汁と混ぜるなど、
ちょっとしたお遊びも楽しんでみましたが……。

その汁はむしろ、焼きうどんの隠し味にするのが定法。
プルコギを食べ終えた後に、その鉄板でうどんを炒めるのですが、
牛のうまみ、タレの味に加えて、カニのダシを注ぎ込むのです。
こういう裏技的な食べ方は、なんともワクワクしますよね。
もともとはとあるお客さんがふと思いついて始めたもので、
それを他のお客さんも真似するようになっていつしか定番化。
今ではほとんどの人が2つの料理をセットで頼むそうです。

最後にアイスがもらえるのも、この店の魅力。
駅からは遠いですが、それだけの価値があるお店です。
もちろん他の支店でも、同じ楽しみ方ができますが、
本店ならではの雰囲気というのも、またたまらないはずです。
店名:巨牛荘石原本店
住所:東京都墨田区石原2-12-6
電話:03-3622-6990
営業:18:00~23:00
定休:なし
http://www.wdi.co.jp/ja/re-kyogyuso.html

新大久保を歩いていると、チングの吉井さんを発見。
「な、何してるんですか!?」
「草むしりです! いい汗かけますよ!」

ふと脇を見ると、ポカさんもいらっしゃいました。
「な、何してるんですか。ポカさんも!?」
「チラシ配りです! いろんな人と話せて楽しいですよ!」
2人ともなぜか満面の笑顔で働いています。
ははあ、これは要するにバイトを始めたんですね?
と確認してみると……。
「いえ、これは新大久保での修行なんです!」
「そうそう、店のお手伝いをして、より韓国文化に親しもうと!」
「あと、最近の新大久保は元気がない!」
「そう、喝を入れるための助っ人みたいなもんです!」
「僕らの手で新大久保をもっと元気に!」
「もっとたくさんの人に新大久保へ来てもらうために!」
と、やけにテンションの高いお2人でした。

どこの店で働いているかは、伏せておきますが、
本業の仕事がないときに、少しずつ活動しているようで。
お店に行って、この2人が接客してたらびっくりですけどね。
でも、確かにこういう助っ人業務は面白いのかも。
なにか企画としてどこか持っていけませんかね。
コリアンタウンを元気にする、チングの助っ人企画とか。
仕事の合間を見て、企画書でも書いてみましょうかね。
意外と面白いことになるかもしれません(笑)。
チング公式ホームページ
http://yume.candypop.jp/

久しぶりに三河島の記事をアップします。
記事を見て三河島に行った、というメールも頂きました。
新大久保や赤坂、上野に比べるとやはり地味なコリアンタウン。
少しずつでも同好の士が増えていくと嬉しいですね。
実際に食べたのはもうずいぶん前になりますが、
せっかくなのでコツコツとアップしてみたいと思います。
この日のランチは、三河島の有名店「京都」。
韓国留学から帰って間もない頃に何度か通いましたね。
2001年頃の話ですから、界隈でも古株のお店です……。
と書いて、これが新大久保でないことに気付いて訂正。
新大久保だったら、7年も続いていたら充分老舗ですが、
三河島には数十年続く韓国料理店や食材店があります。
安易に古株などという表現を使ってはいけませんね。
個人的に懐かしい店、というぐらいでしょうか。
先日もこの店でランチをしたのですが、
そのとき隣の人が食べていて、ぐぐっと引かれた一品。
メニュー名は「ポリパプ(麦飯)」となっています。

サンチュやキュウリなどの生野菜をどけると、ほら。
下に麦飯がしっかりと隠れております。

トゥッペギに盛って火にかけた海鮮味噌。
濃い目に仕上げられたこの味噌を、麦飯にぼってりとたらし、
ビビンバのようにかき混ぜて食べるのがこの料理の作法。
味噌の香ばしい風味と、素朴な麦飯の味わいが、
しみじみと郷愁をかきたててくれる、どこか懐かしい料理です。
生野菜が味噌の塩気を、さっぱりと中和してくれますが、
この味噌は意外に塩辛いので量の調節に注意です。

こんな感じのパンチャンをつまみつつ。
いずれ夜の料理も、食べに行きたいと思います。
店名:京都
住所:東京都荒川区荒川3-60-3
電話:03-3891-5757
営業:11:00~翌2:00
定休:なし

昨日発売になった「週刊ポスト」の今週号。
巻頭グラビアでキムチチャーハンの特集が組まれています。

僕もお店の推薦人というポジションで企画に参加。
一部、原稿についても書かせて頂いております。
書店、コンビニ、駅の売店などで売られておりますので、
興味のある方は、ぜひご購入ください。

7月5日(土)に新大久保の「イーストアジアン新宿」にて、
「第1回食の異文化交流会」が開催されました。
全体のプロデュース、講師役には僕の師匠でもある佐野良一さん。
70年代から韓国と携わり、韓国の食文化に精通している方です。
この日の設定されたテーマは「韓国食に根付く豚肉文化」。
以前までは「韓国といえば焼肉(牛)」という認識が主流でしたが、
最近は「韓国では牛よりも豚」との事実も広まってきています。
それをさらに一歩すすめ、なぜ韓国で豚肉料理が定着したか。
その経緯や背景なども含めつつ、佐野さんに語って頂きました。
ちょうどこの日の会場である「イーストアジアン新宿」は、
新大久保を代表する豚焼肉店「てじまぅる」グループと同系列。
上質の豚肉が揃う、という意味でもぴったりのテーマでした。

料理の話を聞くとともに、料理を味わうのもこの日の目的。
その準備として、前日から「てじまぅる」でベーススープを作りました。
山形県平田牧場産の三元豚をブロックのまま煮込み、
ぐつぐつ時間をかけて、うまみをじっくり引き出していきます。

開会とともに、参加者皆様のテーブルにカセットコンロが置かれ、
ベーススープを火にかけ、目の前で調理していくという趣向。
佐野さんの話に添って、少しずつ材料が加えられていきます。
写真はスープに優しい甘味を加える切干大根。
この切干大根を戻した水も加え、最大限に大根の味を利用します。
水気を絞った白菜キムチも加えて、さらに煮込みつつ、
最後にメインの食材である「おから」を投入。
現在は北朝鮮に属する平安道の郷土料理。
ピジチゲ(おからのチゲ)がこの日の1品目として完成します。

ちなみに、このピジチゲには一切の味付けをせず、
食べる人が好みで、ヤンニョムジャン(薬味醤油)を加えます。
でも、食べてみたら、そのままでも充分美味しかったですね。
おからのふわっとした食感と、豆や大根のほのかな甘味。
そこにベーススープのこってりとしたうまみ重なり合って絶品。
白菜キムチから出た、わずかな塩気で充分美味しいです。

ピジチゲとタイミングを合わせてキムチパプも完成。
業務用の巨大な炊飯器で炊いたため、フタを開けると同時に、
ぶわわわわーっと、食欲をわしづかみにする香りが流れ出ました。
ごはんに豚肉と水気を絞った古漬けの白菜キムチ。
これをザク切りにして炊き込んだ、同じく平安道の郷土料理です。

スープだけでなく、煮込んだ塊の豚肉もしっかり賞味。
今度は韓国の南端に位置する済州島式で味わいます。
ポイントはまな板に乗って出てくるというその1点。
茹で豚をまな板に乗せて供する、トムベゴギという郷土料理です。
トムベというのが、済州島方言でまな板のこと、ゴギが肉ですね。
通常は塊の豚バラ肉を煮込んで、適当な大きさに切るだけですが、
今回はそれを1歩進め、骨付きの状態で提供することにしました。

きれいに盛り付けた状態がこちら。
よく煮込まれているので、骨が肉からするんと抜けます。
骨ごとの茹で肉で手づかみで味わう快感、というのは初体験でした。
韓国でもあまり見たことがないですが、楽しい食べ方ですよね。
ちなみに肉の奥にあるのはアミの塩辛とイワシの塩辛。
肉を塩辛につけて味わう、というのも済州島の重要な食文化です。

シメはブログでも、少し事前に公開していたモムクク。
済州島方言でモム(和名はホンダワラ)と呼ばれる海藻を、
豚ベースのスープで煮込んだ、済州島の慶祝料理です。
かつて済州島では祝い事があると、豚1頭をつぶし、
家族、親戚、ご近所さんなどで豚肉料理を味わったといいます。
貴重なご馳走である豚肉を、余すことなく茹で汁まで味わうため、
作られたのが、このモムククであったのだとか。
シャキシャキと軽快な食感と、磯の香りが魅力のスープ。
刻んだニンニク、少量の味噌、塩だけでシンプルに味付けつつ、
小麦粉を溶いて、若干のとろみを加えるのがポイントです。
ということで、この日作った料理は以上の4品。
飲みながら、食べながら、話を聞きながら、写真も撮りながら。
みんなでワイワイと楽しめたのではないかと思います。
料理や全体のプロデュースを含め、貴重な体験をさせて頂いた、
佐野さんには心から感謝したいと思います。
ご参加くださった皆様もありがとうございました。
また機会があれば、このような会を開催できればと思います。
会場では気の早いことに、日程まで確定していましたけどね。
いずれまた、正式にお伝えしたいと思います。
店名:イーストアジアン新宿
住所:東京都新宿区百人町1-12-2セイザ新宿301号
電話:03-6413-7104
営業:応相談
定休:なし
http://r.gnavi.co.jp/a359600/custom1.htm

師匠宅で「第1回食の異文化交流会」の打ち合わせ。
夕飯時をわざわざ選んで、師匠の手料理を一緒に頂きます。
冒頭の写真、豚のスペアリブとジャガイモのコラボですが、
師匠はこの料理を、
「肉じゃが!」
と言い張っておりました。
どう見てもカムジャタン(豚の背骨とジャガイモの鍋)風ですが、
ベースにカツオダシをを使うなど、味付けは和風とのこと。
豚のスペアリブを煮込んで、具にキムチも加えたら、
カツオダシなんか吹っ飛んでしまうと思うのですが……。
と思ったら師匠も同じことをいっておられました。
ま、わかっていてやった、ということだったらしいです。
そんな感じで、常に新しい料理の可能性を模索する師匠。
この日は、「第1回食の異文化交流会」で使う料理もテスト。
その写真は明日のお楽しみということで控えますが、
それ以外の料理も、素晴らしかったのでいくつかお伝えします。

師匠曰く、
「お好み焼き!」
だそうなのですが、きな粉とオカラを入れてありました。
香ばしい粉系2種類を加えたことで、味が変化し、
「どうだ。ピンデトクみたいだろう!」
というあたりを目指したみたいです。
確かに食感、味は、ピンデトク(緑豆のお焼き)そのもの。
ピンデトク風お好み焼き、というのが着地点だったようです。
美味しかったので、何枚か頂いて帰りました。
翌日、温め直して食べても美味しかったですね。

豚肉とキムチとタマネギのかき揚げ。
この材料があったら、炒め物で充分だと思いますが、
そこをあえて、かき揚げに仕立てるあたりがすごいですね。
ビールに合いますが、ごはんと一緒でもいいでしょうね。
ちなみに奥に見えているのはキムチ入り海苔巻き。
キムチの汁気をぎゅっと絞っておくのがコツだそうですが、
エゴマを1枚挟むことで、さらに汁気を防止できます。
師匠の妹さんが作って持ってきてくれたそうですが、
「こういうのはもっと細巻きにしなきゃいかん!」
と厳しいことをおっしゃっておりました。
充分、美味しかったんですけどね。
いつかマネして、自宅で細巻きも作ってみようと思います。
といった感じに一部ですが、最新師匠料理を紹介。
明日、ご参加の方、宜しくお願い致します。
書き忘れましたが、ドリンク、アルコールも飲み放題。
僕は18時からチンチャトークなので飲めません……。
<過去の関連日記>
(03月11日)師匠宅でタラのチゲとジャガイモごはん。
(03月22日)師匠宅にてチャジャンミョンほか。
(06月21日)師匠宅で手作りポトフほか豪華夕食。
(07月09日)師匠宅にて大阪風粉モノ三昧。
(07月26日)師匠宅にて夏の韓国ごはん。
(08月21日)師匠宅にてハモ皮とキュウリの酢の物。
(11月05日)師匠宅にて昼食&夕食&PC復旧作業。
(11月10日)師匠宅にてパスタ&グラタン&サラダ他。
(11月23日)師匠宅にて訪韓準備関係者会議。
(12月02日)師匠宅にてマンドゥクク&トッポッキ。
▲(2006年)
▼(2007年)
(03月06日)師匠宅にてカルビチム&カムジャタン。
(03月20日)師匠宅にてコムタン&イカ入りトッポッキ。
(05月07日)師匠宅にてピジチゲ&春キャベツのトッポッキ。
(05月09日)師匠宅にてグラタン&春キャベツのパスタ。
(07月05日)師匠宅にて素麺ほか夏料理の食卓。
(10月01日)師匠宅にてスリランカカレー&新韓国菓子。
(11月15日)師匠宅にてチャパゲッティドッグ。
▼(2008年)
(02月04日)師匠宅にて宮中タッチム&ダバダ火振り。
(07月03日)「第1回食の異文化交流」詳細のお知らせ。

済州島でホンダワラという海藻を買ってきました。
済州市にある東門市場というところで1キロ1万5000ウォンです。
アマダイが1キロ(5尾)で1万ウォンだったことを考えると、
ずいぶんと高価な海藻であるような気がします。
「20人分ぐらいのモムククを作りたいのですが……」
「20人? 1キロあれば充分だね!」
「じゃあ、1キロください」
という会話があったのですが、
実際に見てみると、1キロの海藻ってすごい多いですね。
20人分どころじゃなような、と少々悩んでおります。
ちなみにモムククというのは済州島の伝統料理で、
豚骨をコトコト煮込んだスープに、ホンダワラを入れたもの。
モムというのが済州島方言でホンダワラを指します。
標準語ではモジャバン。慶州でもよく食べますね。
参考リンク
湯島「黒デジ家」のモムクク
三河島「山田屋」のモムクク
これを7月5日の「第1回食の異文化交流」で使います。
僕の師匠である、佐野良一さんの指示で料理を作り、
それにまつわる話を、披露して頂くという会です。
僕も一緒になって話をすることになると思いますが、
基本的にはマシンガンのようにしゃべる佐野さんペースでしょう。
70年代から韓国に渡り、韓国の新聞社で働きつつ、
韓国料理の大家である人間国宝の先生宅でホームステイ。
ちなみにその先生というのが故・黄慧性先生で、
『大長今』の監修をされた、韓福麗先生のお母様です。
黄慧性先生が日本の息子と呼び、韓福麗先生が弟と呼ぶ。
日本人ではもっとも韓国宮中料理をよく知る人物でしょう。
その先生方に学んだ韓国料理の腕前もまた見事。
僕のブログでも、これまで何度となく紹介してきました。
そんなレシピの中から、韓国の郷土料理を厳選して、
今回の「第1回食の異文化交流」にご提供頂きます。
と、ここまで持ち上げて書くと、
「さぞかし立派な料理が!」
と思われるかもしれませんが、
基本的には佐野師匠が普段作ってくれるごはんの延長線上です。
スタッフであれやこれやと相談しながら考えた結果。
北朝鮮の平安道料理が2品、済州島料理が2品!
という極端なラインナップに落ち着きました。
一見、なにそれ? というようなギャップの地域ですが、
佐野師匠の話を聞くと、それが1本のラインで結ばれるはず。
正直、僕がいちばん楽しみにしている、という次第です。
詳細の告知が遅くなってしまいましたが、
ご参加を検討されている方は、早めにご連絡ください。
要項は以下の通りです。
題目:「第1回食の異文化交流会」
日程:2008年7月5日(土)
時間:14時より17時まで
場所:イーストアジアン新宿
定員:25名
費用:6000円
<会場>
イーストアジアン新宿
東京都新宿区百人町1-12-2セイザ新宿301号
03-6413-7104
<申込方法>
下記までメールでご連絡頂くか、
「てじまぅる」グループの各店舗でも受け付けています。
連絡先
hachimax●hotomail.com ←●を@にかえてください。
<過去の関連日記>
(03月11日)師匠宅でタラのチゲとジャガイモごはん。
(03月22日)師匠宅にてチャジャンミョンほか。
(06月21日)師匠宅で手作りポトフほか豪華夕食。
(07月09日)師匠宅にて大阪風粉モノ三昧。
(07月26日)師匠宅にて夏の韓国ごはん。
(08月21日)師匠宅にてハモ皮とキュウリの酢の物。
(11月05日)師匠宅にて昼食&夕食&PC復旧作業。
(11月10日)師匠宅にてパスタ&グラタン&サラダ他。
(11月23日)師匠宅にて訪韓準備関係者会議。
(12月02日)師匠宅にてマンドゥクク&トッポッキ。
▲(2006年)
▼(2007年)
(03月06日)師匠宅にてカルビチム&カムジャタン。
(03月20日)師匠宅にてコムタン&イカ入りトッポッキ。
(05月07日)師匠宅にてピジチゲ&春キャベツのトッポッキ。
(05月09日)師匠宅にてグラタン&春キャベツのパスタ。
(07月05日)師匠宅にて素麺ほか夏料理の食卓。
(10月01日)師匠宅にてスリランカカレー&新韓国菓子。
(11月15日)師匠宅にてチャパゲッティドッグ。
▼(2008年)
(02月04日)師匠宅にて宮中タッチム&ダバダ火振り。

2泊3日という短い滞在でしたが、いろいろ食べました。
仕事の部分を除き、ざっと一覧報告してみたいと思います。
とはいえ、今回はホテル内での食事が多かったですね。
冒頭の写真は、火炎を吐くドラゴンを見ながらのバイキング料理。
韓国料理は少なめでしたが、和食、中華、洋食など種類は豊富です。
周りを見ていて面白かったのが、国別盛り付け方法の違い。
日本人や西洋人はひとりひと皿で料理を盛り付けていきますが、
韓国人はひと皿に、同じ料理をどっさり盛りつけてみんなでシェア。
こういうところにも文化的な差が出るのかと、目からウロコでした。

朝食用のミールクーポンも頂いたので積極的に利用。
おそらく生涯でもっとも高級なキムチチゲ(2万W)を頂きました。
見た目は普通のキムチチゲですが、済州島産の黒豚入り。
どころかチョレンイトク(雪だるま状の餅)まで入っておりました。
さすがホテルだけあってキムチチゲとしては非常に洗練された味。
自腹ではちょっと手を出しにくい額なので、よい体験でした。

ちなみにこちらは日本料理店のチョンボッチュク(アワビ粥)。
同じく朝食として頂きましたが、これも上品な味でしたね。

ひとつ不思議だったのは、納豆がついてきたこと。
どうやって食べたものか、しばし悩んだのですが……。

せっかくなので、アワビ粥にトッピングしてみました。
よく見ると、頂上には柴漬けも加えてあります。
納豆とお粥の組み合わせ自体は悪くないのですが、
アワビの香りが負けてしまうので、やはり勿体ないですね。
どのように食べたらよかったのか、今でもよくわかりません。

ほかにも済州島の特産品であるタチウオの塩焼きや……。

コドゥンオジョリム(サバと大根の煮物)なども頂きました。

こちらは済州島名物のヘムルトゥッペギ。
トコブシ、エビ、ワタリガニ、アサリ、ムール貝など、
海産物をどっさり入れた、味噌味の鍋料理です。

個人的にアピールしたいのが空港で買ったこちら。
大麦を原料にして作った、ポリパンという名の蒸しパンです。
何年も前からひとりで絶賛しているのですが、
誰に紹介しても、あまり褒められることはありません。
昔、おやつで食べた、玄米パンに似たような感じ。
素朴そのものといった味で、あん入りと、あんなしがあります。
あと、カステラ風に作ったポリカステラもあって、
こちらのほうが比較的、一般受けするかも。

電子レンジでちょっと温めると……。

もちもちとした食感の、あんパン風になります。
市場で買って食べるとこんなにアンコは入っていないですけどね。
冷凍しておけば長持ちしますし、お土産にもいい感じです。
済州島でしか買えない、立派なご当地名物なのですが、
いかんせん、地味で地味で話題にも上りません。
もったいないので、物好きな方はぜひ探してみてください。
10人のうち、2人ぐらいは絶賛させる自信があります!

2泊3日で済州島取材に行ってきました。
仕事は仕事として、きちんとこなしてきたのですが、
それ以上に、楽しく旅行に近い日々でした。
済州島に詳しい人ならば、この眺望を見て、
どこのホテルに行ってきたかわかることでしょう。
このホテルグループの60周年記念ということで、
済州島までお呼ばれし、取材も兼ねてきたという訳です。
まあ、呼ばれたのは僕でなく、
僕がお世話になっている媒体ですけどね。
「こんな話が来ていますけど、行きますか?」
「行きます! 行きます! ぜひぜひ!」
今回で済州島は5度目ですが、やっぱり魅力的な島。
先方のお計らいで、いろいろ巡らせて頂きました。
ちなみに冒頭の写真、この眺望ですが……。

12階に位置する、スイートルームのひとつ。
ヨン様が宿泊したことでも知られております。
もちろんここに泊まらせてもらったわけではなく、
各メディアの皆様と一緒に見学させて頂いただけ。
それだけでも充分に光栄なことですけどね。

ヨン様はこのベッドで寝たのだろうか。

海の見えるジャグジーにも入ったのだろうか。
そんな話で盛り上がっておりました。
まあ、とにかく広い部屋で迷子になりそうですね。
参考のためと、1泊の値段を聞いてみましたが、
たぶん一生縁はないだろうな、という額でした。

1日目にあらかたの取材を済ませ、
2日目、3日目は済州島の各地を訪ねました。
済州島三名瀑のひとつ、天地淵瀑布。

『大長今』の撮影地としても知られる済州民俗村。

古くからの済州島文化を残す城邑民俗村。
写真は民俗村の城門近くに置かれているトルハルバンで、
済州島の守り神として親しまれている石像です。
済州島の至るところで見かけるシンボル的存在ですが、
古くから残されている、本物はわずか47基しかありません。
(未完成のものがひとつあるので、それを含むと48基)
島のあちこちで見かけるのは、観光用に作られた複製。
本物のうち2基はソウルの国立民俗博物館にあるので、
済州島内には45基が残っているに過ぎません。
上の写真はその貴重な本物で、城邑民俗村に12基があります。

『太王四神記』の撮影を行ったサザンパークランド。
話には聞いていましたが、本当によく作ったなという印象です。
知らなければ、本物の古宮だと騙されそうですね。
とうてい作った撮影用のセットには思えない規模です。

火を吐くドラゴンを見ながらの食事を楽しんだり。

定番の観光スポットである、こちらにも行きました。
けっこう久しぶり。最後に行ったのは2004年でしたかね。
知らなければただの道路なのですが、
緩やかな上り坂に見えるこの道、実は下り坂なのです。
ちょうど後方に見える車の横に、青い看板が立っていますが、
そこが坂のピークで、そこからずっと下りです。
遠くに見える下り坂や、周りの景色との兼ね合いで、
下り坂が上り坂に見えてしまうという不思議な道路。
エンジンを切った車が、するする坂を上っていく(ように見える)という、
奇妙な体験を楽しむことができます。
正式には「神秘の道路」と名付けられておりますが、
一般には「トッケビ(おばけ)道路」で通用していますね。
ただの道路が観光地化したという意味でも楽しい場所です。
といった感じで、済州島報告は以上。
食べたものについては、また書きたいと思います。