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韓食日記

日々食べている韓国料理の記録です。
08101301.jpg

前編から続きます。

ビビンバを中心に全羅北道の食を探索するツアー。
前編では3泊4日の、2日目途中まで紹介をしました。

冒頭の写真は少し飛んで3日目の昼。

あくまでも主題はビビンバツアーなので、
目立つ冒頭だけでも、ビビンバにしてみた次第です。
1日目の夜と3日目の昼。都合2回だけなんですけどね。
その2回目がまた、ひとひねりあるビビンバでした。

みなさん写真のビビンバいかがですか?
盛り付けといい、色合いといい、見事じゃないですか?
とっても美味しそうでしょ。でしょ、でしょ、でしょ。

とやけに白々しいことを書いていますが、これ自作です。

全州での3泊目を韓屋村(伝統家屋の集まる村)に設定し、
チェックイン直後の食事を、ビビンバ体験と致しました。
韓屋村の先生に作り方を教えて頂きつつ、自分たちも実践。
材料を切り、下味をつけ、炒め、焼き、盛り付け、そして食べる。
そこまでを一挙に体験できるというお得なイベントです。

全州のビビンバは美味しい、ということに加え、
自分で作った料理はさらに美味しい、という2倍の幸せ。
かき混ぜるのがもったいないぐらい、いとおしいビビンバでした。

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とここで、話はまた戻って2日目の夜。
任実、南原、淳昌、高敞と移動して、いったん全州に戻り、
再びマイクロバスに乗って完州郡の花心豆腐村へ。
一帯は大豆の産地で、水質がよいことから豆腐作りが盛ん。
50年続く豆腐料理店があるほど、有名な村です。

上の写真、ちょっと見にくいですが豆腐の表面に、
ハングルで「花心(ファシム)」と書かれています。
江原道の名物、草堂豆腐も同じように作られていましたね。
名産地の自負を込めた、渾身の豆腐だということでしょう。

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・モトゥブ(豆腐の温やっこ)
・トゥブジョンゴル(豆腐入りの寄せ鍋)
・パジラクスンドゥブ(柔らかい豆腐の鍋、アサリ入り)
・コギスンドゥブ(柔らかい豆腐の鍋、肉入り)
・トゥブジョン(豆腐で作ったチヂミ)

といろいろな豆腐料理を味わいましたが、
個人的に念願だったのが、写真のピジドーナツ。
豆腐を作るときにできる、おからを利用した知恵の一品。
店頭で揚げているため、テイクアウトでも人気です。

もう何年も前のことになると思いますが、
全州を特集した雑誌で、このドーナツが紹介されていました。
いつかは食べたいと思いつつ、なかなかチャンスがなく。
4度目の全州で、ようやく出会うことができました。

おからで作っているせいか、食感がふわっと軽く、
素朴な甘さで妙に後を引く優しい味わい。

あえてこのために完州まで行くべしとはいいませんが、
近くを通る機会があったら、ぜひ思い出して欲しい一品です。
閉店間際に行ったので、冷めた状態で食べましたが、
いつかまた、ぜひ揚げたてを食べてみたいですね。

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3日目の朝は市内の有名粉食店でカルグクス
全州通の方なら、見ただけでどこの店かはわかるはず。
超細麺のカルグクスに、卵を溶いたとろとろスープ。
粉唐辛子、海苔、エゴマの粉と実がたっぷり振りかけられます。

後ろにちらっと見えるのはひと口大のミニマンドゥ(餃子)。
タンミョン(春雨)が入っているのも粉食店っぽいですね。
褒め言葉としてのチープ! を楽しめるいいお店です。

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冒頭の写真、手作りビビンバが昼食で、
夜はこんな贅沢な店にやってきてしまいました。
全羅道の美食を一挙に味わうことができる韓定食店。
覚えているだけでも、こんな料理が出ていました。

・テハプクイ(焼きハマグリ)
・ホンオタン(ガンギエイのスープ)
・ホンオサマプ(発酵したガンギエイの刺身)
・カリビグイ(ホタテ焼き)
・ミルサム(野菜のクレープ巻き)
・クルビグイ(イシモチ焼き)
ユッケ(韓国式の牛刺身)
刺身(ヒラメ、タイ、アワビなど)
ナクチボックム(テナガダコ炒め)
・ファンポムク(クチナシで染めた緑豆のゼリー)
カルビチム(牛カルビの蒸し煮)
・ホバクチョリム(カボチャの煮物)
・オジンオムチム(イカと野菜の和え物)
モドゥムジョン(野菜や白身魚の衣焼き)
・トラジムチム(キキョウの根の和え物)

細かな料理も含めればもっとあったはず。
テンジャンチゲ(味噌チゲ)やヌルンジ(オコゲスープ)、
デザートの果物なんかもありましたしね。

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個人的に強い印象として残ったのはこちら。
ナスのジョン(衣焼き)で細切りの野菜や錦糸卵を巻いたもの。
湯がいた細ネギで巻くパガンフェという料理は稀に見ますが、
この料理はそこにナスのジョンが加わるという手間の一品。

こうやって細い野菜で食材を巻いてまとめる料理を、
総称してカンフェといいますが、たいていは細ネギかセリ。
ナスのカンフェ、カジガンフェというのがあるのかどうか、
はたまたオリジナルなのかは、聞くことができませんでした。
いつかまた取材でゆっくり話を聞くチャンスが欲しいですね。

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こちらはホンオチム。ガンギエイの蒸し煮です。
ガンギエイは全羅南道に位置する木浦あたりの特産品ですが、
全羅北道でも、重要なご馳走のひとつと珍重されます。

発酵させて食べるホンオフェがよく知られていますが、
あえて発酵させなければ、特ににおいはありません。
身の柔らかな煮魚、といった感じで食べられました。

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豪華な韓定食を食べた後は、再びマッコルリタウンへ出撃。
その特異なシステムについては前編をご参照ください。
上の写真は、隣に座っていた方にご馳走頂いた一品。
僕も初めて食べました。ピョンオフェ(マナガツオの刺身)です。

この日は珍しいものを、たくさんご馳走になりましたね。
チョノグイ(コノシロ焼き)とか、テハ(タイショウエビの踊り)とか。
確かにテハの季節ですが、生きたまま出てきたのはびっくり。

ビチビチ跳ねるエビをグイッとつかみ、頭をむしって殻を剥ぎ、
まだビクンビクンしているところをガブリと食べました。
残酷ではありますが、いかにも韓国らしい食べ方です。

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最終日の朝、名残を惜しむように最後の1軒。
2日目朝にも食べた、コンナムルクッパプを別の店でもう1度です。
卵と粉唐辛子と、その他もろもろがぐつぐつに煮立てられ、
表面をアクのように覆っていますが、見た目に比して美味。

昆布と煮干でとったスープにアミの塩辛をたっぷり。
うまみ濃厚なスープには豆モヤシとごはんが沈んでいます。
全州を訪れる喜びの要素に、朝食は大きな比重を占めますね。

08101310.jpg

全州からの帰り際、最後の最後は利川での食事でした。
陶磁器の里として知られ、かつ韓国有数の米どころでもある町。
名物料理はその米を釜で炊いた、サルパプ(米飯)です。

カルチジョリム(タチウオの煮物)、ポッサム(茹で豚)、
チェユッポックム(豚肉炒め)などの料理が並んでおりますが。
それらはすべて米を美味しく食べるための脇役。
自慢のごはんをわしわしと食べ、美食三昧のツアーは終了です。

短い期間で、あちこちを回るハードスケジュールでしたが、
思っていた以上に、たくさんの料理と接した旅でした。

ご参加くださった皆様、および三進トラベルには本当に感謝。
おかげさまで僕にとっても貴重な経験となりました。
いつかまたこういう機会を他エリアでも出来たらいいですね。

旅をしながら思ったのは、本当に移動が楽ということ。

個人で行ったらバスや電車を待つというロスが必ずあります。
仮にタクシーを使ったとしても、地方では台数が少ないため、
どうしても電話で呼ぶ、といった手間が必要になります。
語学が堪能でも、地方旅行というのはかなり大変なんですよね。

今回のように自由に地方から地方へと旅が出来たのは、
専用のマイクロバスと、現地ガイドさんのおかげです。
普段の旅からすると、背中に羽が生えたような思いでした。

たぶんここまで食に特化したツアーに一般性はないでしょう。
でも好きな人が集まっていくぶんには、至極便利なはず。
韓国の情報が増え、誰でも個人旅行が出来るようになったいま、
あえてツアーの意義は、こういうところにあるのかなとも。
個人的にもいろいろ勉強になり、考えさせられた旅でした。

そして、ひとつお知らせとお詫び。

昨日の記事でも下のお知らせ欄に少し書きましたが、
別に募集していた、チンチャツアーは中止となってしまいました。
本当にギリギリでしたが催行人数に満たなかったとのこと。
お申し込み頂いた皆様には、本当に申し訳ない限りです。
いつかまた機会があれば、再度実現を目指せたらと思っています。
本当に申し訳ありませんでした。
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2008.10.27.Mon 21:06 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(9)






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八田 靖史(八田氏@K・F・C)
美味しい韓国料理を探す毎日。コリアうめーや!!管理人。コリアン・フード・コラムニスト。ブログは2005年12月開設。