つい先ほど、自宅に帰って参りました。
5泊6日の日程。19店の飲食店取材を含め、
もろもろ有意義な時間を過ごせました。
結局、ソウル滞在中の日記は尻切れトンボでしたが、
新しい発見などは書ける範囲でまとめたいと思います。
とりあえずは帰国の報告まで。
今日はゆっくり休みます。
5泊6日の日程。19店の飲食店取材を含め、
もろもろ有意義な時間を過ごせました。
結局、ソウル滞在中の日記は尻切れトンボでしたが、
新しい発見などは書ける範囲でまとめたいと思います。
とりあえずは帰国の報告まで。
今日はゆっくり休みます。
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昨日は取材の疲れで、うっかり寝てしまいました。
取材に出る前ですが、メールチェックとともに報告の続きを。
いまのソウルに大量の日本人が来ていることは書きましたが、
韓国のテレビニュースでも、それを報道しております。
明洞でロケを行い、多くの日本人が歩いているのを紹介。
そのへんにいた韓国人にインタビューを行い、
「いやあ、ここは日本かと思いましたよ」
などというコメントを取り上げています。
同時期に来ているライターさんからも、
「いまの明洞は新大久保みたいですよ」
と聞いており、そんなにすごいなら1度見に行こう、
と取材の合間を縫って、カメラマンさんと繰り出してみました。
で、その正直な感想。
「こんな明洞は見たことない!」
もう何事かというぐらいに日本人だらけですね。
歩いていると日本人とよくすれ違う、というのがいままでの明洞なら、
いまの明洞は、日本人とばかりすれ違う、という感じです。
正直、ミリオレ周辺は韓国人のほうが少ないのではというぐらい。
それもずいぶんと若い世代の観光客が多い気がします。
ウォン安バブルがいつまで続くかはわかりませんが、
この機会に訪れた人が、少しでも韓国リピーターになればいいなとも。
今回明洞で遊んだ人が、いずれまたソウルの他地域に足を伸ばし、
あるいはソウル以外の都市へも興味を持ってくれるといいですね。
本日は飲食店を4軒取材。
楽しみながら、頑張ってまいります。
取材に出る前ですが、メールチェックとともに報告の続きを。
いまのソウルに大量の日本人が来ていることは書きましたが、
韓国のテレビニュースでも、それを報道しております。
明洞でロケを行い、多くの日本人が歩いているのを紹介。
そのへんにいた韓国人にインタビューを行い、
「いやあ、ここは日本かと思いましたよ」
などというコメントを取り上げています。
同時期に来ているライターさんからも、
「いまの明洞は新大久保みたいですよ」
と聞いており、そんなにすごいなら1度見に行こう、
と取材の合間を縫って、カメラマンさんと繰り出してみました。
で、その正直な感想。
「こんな明洞は見たことない!」
もう何事かというぐらいに日本人だらけですね。
歩いていると日本人とよくすれ違う、というのがいままでの明洞なら、
いまの明洞は、日本人とばかりすれ違う、という感じです。
正直、ミリオレ周辺は韓国人のほうが少ないのではというぐらい。
それもずいぶんと若い世代の観光客が多い気がします。
ウォン安バブルがいつまで続くかはわかりませんが、
この機会に訪れた人が、少しでも韓国リピーターになればいいなとも。
今回明洞で遊んだ人が、いずれまたソウルの他地域に足を伸ばし、
あるいはソウル以外の都市へも興味を持ってくれるといいですね。
本日は飲食店を4軒取材。
楽しみながら、頑張ってまいります。
本日も宿近くのPCバンにやってきています。
今日は飲食店取材5軒に加え、街の風景撮影など。
いつも通り、多少のアクシデントはありますが、
修正可能な範囲内で、順調に取材を進めております。
市庁、仁寺洞あたりを重点的に巡っての感想ですが、
やっぱり普段よりも日本人を多く見る気がします。
いや、日本だけではないですね。アジア系、西洋系など、
観光地に行くと、ずいぶんいろんな人たちが来ています。
思いのほか寒くないですし、旅行するにはいい時期ですね。
また観光客の数に比例し、取材陣も多く韓国入りしている様子。
今日などは、同じ時間に別の取材陣と重なったケースが1件。
別の時間で重ったため、店側に混同されていたのが1件。
「18時に約束した日本の記者ですが……」
「え!? 14時に来ませんでした?」
というようなことがありました。
取材のアポ入れをしている段階から、
「すでに連絡を頂いていますよ」
みたいなことがあったのですが、
実際に来てみて、その原因がよくわかりました。
いまの韓国は日本人観光客だけでなく、日本人記者もいっぱいです。
それぞれに媒体があり、企画意図があり、仕上がりも違うはずですが、
取材される側は、そこまで把握していなかったりしますからね。
状況がわかってきたので、取材も少し工夫せねばなりません。
まずは店の人に取材の趣旨と、内容、媒体をきちんと伝えること。
その上で画一的にならないよう、深さのある取材をしたいですね。
明日も朝9時のスタートから、全部で5軒の飲食店取材。
胃袋をパンパンにしながら、頑張っていきたいと思います。
今日は飲食店取材5軒に加え、街の風景撮影など。
いつも通り、多少のアクシデントはありますが、
修正可能な範囲内で、順調に取材を進めております。
市庁、仁寺洞あたりを重点的に巡っての感想ですが、
やっぱり普段よりも日本人を多く見る気がします。
いや、日本だけではないですね。アジア系、西洋系など、
観光地に行くと、ずいぶんいろんな人たちが来ています。
思いのほか寒くないですし、旅行するにはいい時期ですね。
また観光客の数に比例し、取材陣も多く韓国入りしている様子。
今日などは、同じ時間に別の取材陣と重なったケースが1件。
別の時間で重ったため、店側に混同されていたのが1件。
「18時に約束した日本の記者ですが……」
「え!? 14時に来ませんでした?」
というようなことがありました。
取材のアポ入れをしている段階から、
「すでに連絡を頂いていますよ」
みたいなことがあったのですが、
実際に来てみて、その原因がよくわかりました。
いまの韓国は日本人観光客だけでなく、日本人記者もいっぱいです。
それぞれに媒体があり、企画意図があり、仕上がりも違うはずですが、
取材される側は、そこまで把握していなかったりしますからね。
状況がわかってきたので、取材も少し工夫せねばなりません。
まずは店の人に取材の趣旨と、内容、媒体をきちんと伝えること。
その上で画一的にならないよう、深さのある取材をしたいですね。
明日も朝9時のスタートから、全部で5軒の飲食店取材。
胃袋をパンパンにしながら、頑張っていきたいと思います。
本日、無事にソウルへ到着しました。
昨晩は結局、明け方まで仕事に追われ、不眠のまま出発。
成田空港までのスカイライナーと、飛行機、空港バスで仮眠を取り、
半ば、朦朧としたまま、本日の取材業務を終えました。
コメント欄で、「お前はアホか!?」の大合唱を頂いておりますが、
宣言通り、宿のそばにあるPCバンでこのブログを更新しております。
確かにノートパソコンを持ってこれば苦労しないんですけどね。
今回、とってもらったホテルは無料でネットが使えるので、
単純にノートパソコンを持っていないがためのPCバン暮らし。
訪韓のたびに、次こそは買おうと思いつつ、資金難で断念しています。
でも、意外とPCバンって快適なんですよ。
今日も飛び込みで入りましたが、なかなか当たりです。
パソコンそのものの動きも快適、画面も大きいですし、
禁煙席と、喫煙席がフロアで分かれているのもいいですね。
料金も1時間1000~1500ウォン程度と安いです。
韓国全土、どこへ行ってもPCバンで仕事をしてきた僕としては、
このライフスタイルが、たぶん性に合っているんですよね。
といいつつ、ノート買ったらそちらを絶賛すると思いますが。
なにはともあれ、今回の目標は滞在中のマメな更新。
とりあえずひとつ、感じたことを報告したいと思います。
・超有名店の取材アポが取れない
もちろん全部が全部という訳ではないのですが、
え、なんで!? というところから断られております。
不思議だったので事情をよく聞いてみたところ……。
「ウォン安で日本人観光客がどんと増えた」
↓
「ビギナー客が多いので、いわゆる有名店は大繁盛」
↓
「大繁盛どころか、むしろ日本人客が押し寄せて対応が大変」
↓
「これ以上、日本人客が増える取材は勘弁」
という極端な状況になっているらしいです。
確かに行きの飛行機も、ほとんど日本人観光客でしたしね。
このウォン安バブルは僕らの仕事を増やしてくれる一方、
巡り巡って、仕事がしにくい状態にまで過熱しているようです。
ちなみに本日のレートは「1万円→15万ウォン」。
いったいいつまで続くのか、非常に気になるところです。
昨晩は結局、明け方まで仕事に追われ、不眠のまま出発。
成田空港までのスカイライナーと、飛行機、空港バスで仮眠を取り、
半ば、朦朧としたまま、本日の取材業務を終えました。
コメント欄で、「お前はアホか!?」の大合唱を頂いておりますが、
宣言通り、宿のそばにあるPCバンでこのブログを更新しております。
確かにノートパソコンを持ってこれば苦労しないんですけどね。
今回、とってもらったホテルは無料でネットが使えるので、
単純にノートパソコンを持っていないがためのPCバン暮らし。
訪韓のたびに、次こそは買おうと思いつつ、資金難で断念しています。
でも、意外とPCバンって快適なんですよ。
今日も飛び込みで入りましたが、なかなか当たりです。
パソコンそのものの動きも快適、画面も大きいですし、
禁煙席と、喫煙席がフロアで分かれているのもいいですね。
料金も1時間1000~1500ウォン程度と安いです。
韓国全土、どこへ行ってもPCバンで仕事をしてきた僕としては、
このライフスタイルが、たぶん性に合っているんですよね。
といいつつ、ノート買ったらそちらを絶賛すると思いますが。
なにはともあれ、今回の目標は滞在中のマメな更新。
とりあえずひとつ、感じたことを報告したいと思います。
・超有名店の取材アポが取れない
もちろん全部が全部という訳ではないのですが、
え、なんで!? というところから断られております。
不思議だったので事情をよく聞いてみたところ……。
「ウォン安で日本人観光客がどんと増えた」
↓
「ビギナー客が多いので、いわゆる有名店は大繁盛」
↓
「大繁盛どころか、むしろ日本人客が押し寄せて対応が大変」
↓
「これ以上、日本人客が増える取材は勘弁」
という極端な状況になっているらしいです。
確かに行きの飛行機も、ほとんど日本人観光客でしたしね。
このウォン安バブルは僕らの仕事を増やしてくれる一方、
巡り巡って、仕事がしにくい状態にまで過熱しているようです。
ちなみに本日のレートは「1万円→15万ウォン」。
いったいいつまで続くのか、非常に気になるところです。
さて、昨日の日記が書けなかったこともさることながら、
本日もかなりテンパった状況が続いております。
明日からソウル出張に出かけねばならないというのに、
手元にある仕事が、まだほとんど片付いておりません。
持って行ける仕事は、ソウルのPCバンで作業するとして、
持って行けない仕事は、なんとか徹夜で頑張ります。
出張中はそれこそブログの更新が危ぶまれますが、
PCバンにこもるとなれば、近況報告ぐらいはしたいですね。
生のソウル情報とまではいかないかもしれませんが、
仕事に支障の出ない範囲で、少しずつ書ければと思います。
とりあえずは目先の仕事をもうひと踏ん張り。
最後の力を振り絞って頑張ります。
本日もかなりテンパった状況が続いております。
明日からソウル出張に出かけねばならないというのに、
手元にある仕事が、まだほとんど片付いておりません。
持って行ける仕事は、ソウルのPCバンで作業するとして、
持って行けない仕事は、なんとか徹夜で頑張ります。
出張中はそれこそブログの更新が危ぶまれますが、
PCバンにこもるとなれば、近況報告ぐらいはしたいですね。
生のソウル情報とまではいかないかもしれませんが、
仕事に支障の出ない範囲で、少しずつ書ければと思います。
とりあえずは目先の仕事をもうひと踏ん張り。
最後の力を振り絞って頑張ります。

第16回「八田りチングのチンチャトーク」。
毎月、定期的に続けていられるのは大変光栄なことですが、
残念なことに、第16回は来場客数が伸びませんでした。
「前回からの期間がちょっと短かったですね」
「宣伝ももっと力を入れないとダメですね」
「内容にもさらなる工夫が必要ですね」
などなど。反省点は多数あります。
熱意を持って、いろいろ知恵を絞りたいと思います。
主催者の方からコメントも頂いておりますが、
来月の第17回はまたゲストの方にも来て頂く予定です。
アルトサックス奏者の堤智恵子さん。
公式ホームページ
http://sound.jp/tsutsumi/
普段はジャズを中心に演奏されておりますが、
一方で、韓国ドラマにもハマっていらっしゃるとか。
フリートークに参加して頂くほか、韓国ドラマの音楽を、
その場で生演奏して頂けることになっております。
残念ながら3月20日(金、祝)午後の回のみですが、
貴重な機会ですので、ぜひご都合つく方はご来場ください。
なんでも堤さん、先日は会場の「ナビコリア」にて、
韓ドラ音楽の楽譜を、大量に購入して行かれたそうです。
開催要項は下記。
日程が2日間に分かれているのでご注意ください。
=========================
■第17回八田りチングのチンチャトーク
日程時間
(1)2009年3月20日(金・祝日)午後5時30分開演、
(2)2009年3月21日(土)午前11時開演
(開場はいずれも開演15分前)
場所:新宿職安通り韓流ショップ「ナビコリア」
料金:1人1500円(税込)
定員:各回35人
チケット入手方法:2008年2月15日(日曜日)販売開始
1)ナビコリア店頭にて直接入手
2)ナビコリアにTELで申込み。TEL:03-3232-0071。
3)メールで申込み。下記アドレス
http://www.navinavikorea.com/inquiry2/index.html
◆2)と3)で申込み予約された方は、3月15日(日)までに、
ナビコリア店頭で代金引き換えでチケットをお受け取り下さい。
遠方で難しい場合、開催日に御支払い受け取り希望の方は、
ナビコリアへご相談下さい。
開催日御支払いの方はキャンセルは絶対にお止めください。
(引き取り期間にお引き取りが無い場合は予約キャンセルとさせていただきます)。
◆定員オーバーの場合、キャンセル待ちなどのご連絡をします。
<会場>
ナビコリア
東京都新宿区歌舞伎町2-19-10第7金嶋ビル3階
(職安通り「韓国広場」から明治通り方向へ。
1階が喫茶店「ロッジ」) 03-3232-0071
http://www.navinavikorea.com/
<主催>
KJナビゲーションズ(通訳・翻訳・韓国語教室運営)
http://www.kjnavi.co.jp
ナビコリア
http://www.navinavikorea.com/
<協力>
よしもとクリエイティブエージェンシー
=========================

さて、話は第16回の打ち上げへと逆戻り。
打ち上げ会場は、いつもお世話になっている「大韓民国」。
……とこのブログではいつも表記しているのですが、
正しくは「テーハンミンク」ということです。
「大韓民国」を韓国語読みしたのが正式名なのですが、
それをカタカナ表記しようと思うと、人によってまちまち。
もろもろ悩んだ結果、「テーハンミンク」に落ち着いたそうです。
僕が書くなら「テハンミングッ」という感じですかね。
その「テーハンミンク」に新メニューが登場。
僕らが食べたときは、まだ試作品でメニューになかったのですが、
もうそろそろ、正式に注文が可能になっていると思います。
新大久保界隈でも、まだ見たことのない珍しい一品。
カムジャタン(豚の背骨とジャガイモの鍋)に使う豚の背骨を、
豆モヤシやセリなどの野菜と辛く蒸し煮にした料理。
韓国ではトゥンピョチムまたは、ピョチムと呼ばれています。
主にカムジャタンの専門店で出す、セカンドメニュー。
カムジャタンよりも、お酒にあうおつまみといった感じですかね。
アグチム(アンコウの蒸し煮)などと系統が同じ料理です。

辛いタレの中には、豚の背骨がこの通り。
カムジャタン好きな方には、目先が変わって面白いかも。
骨と骨の間についた肉にかぶりつく楽しさは同じです。

こちらも目新しいスープ料理。
トゥンピョチムの残ったタレでごはんを炒めてもらったところ、
それとセットという形で出して頂きました。
ほんのり白濁したスープの中には……。

たっぷりのムール貝とアサリ。
辛い料理の後に嬉しい、あっさりさっぱりスープです。
飲んだ後に、ごはんとこういったスープでシメるのもいいですよね。
新メニューということで、今後おおいに売り出していくとのこと。
お店のママさんからは……。
「ぜひブログで紹介してください!」
と力強く頼まれました。
まあ、頼まれなくとも載せるんですけどね。
新大久保に新しいネタが増えて、僕としても嬉しい限りです。
どころか、それだけでなく、
「ブログを見て来た方にはチヂミ1枚サービスします!」
なんて発言まであったり。
2009年3月いっぱいまで、と妙に具体的な話だったので、
たぶん本当にサービスしてもらえると思います。
今月、来月ぐらいで「テーハンミンク」に行かれる予定のある方は、
トゥンピョチムに挑戦するとともに、チヂミをサービスしてもらってください。
たぶんアルバイトの方にまでは話が伝わっていないと思うので、
しっかりママさんをつかまえる必要があるかと思います。
店名:大韓民国(てーはんみんく)
住所:東京都新宿区大久保1-12-27SCビル1階
電話:03-5292-4448
営業:11:30~翌4:00(月、水~日)、11:30~翌1:00(火)
定休:なし
<過去の関連日記>
(06月22日)新大久保「大韓民国」でサムギョプサル&カムジャタン。
▲(2006年)
▼(2007年)
(09月28日)新大久保「大韓民国」でプデチゲほか。
▼(2008年)
(12月25日)新大久保「大韓民国」でチンチャトーク打ち上げ。

「東京マッコリ」のお披露目会があった直後。
2次会として流れたのは、いつもの「酒菜角萬」でした。
参加した面々はこんな感じ……って、ぼかしましたけどね。
実際、その場にいた方は、誰がどこにいるかわかると思います。
いちばん手前の後ろ姿が師匠だとか。
実はこの日、仕事がものすごく詰まっており、
2次会は失礼して帰ろうと思っていたのですが……。
「ちょっとだけなら大丈夫だよ」
「8時、いや8時半ぐらいまで飲みましょう」
「まだ7時ですし軽く。ねっ!」
という誘惑に僕が負けるのはいつものこと。
押しに弱いというか、意志が弱いというか。
結局、だらだらと9時近くまで飲んでしまいました。

登場したのは揚げ蕎麦のサラダに始まり……。

鳴門産の生ワカメ。

自慢の豚肉を使ったカツ煮はうまかったですね。
これを載せたカツ丼とか、ぜひ食べてみたいものです。

こちらは下味をつけて焼いた豚肉。
いずれも酒が進む味ですが……頑張ってぐっとセーブ。
ぐいぐい飲む人たちの横で、ちびちびやるのはつらいですね。
2月上旬から続いている、長丁場の仕事は、
今日明日をピークに、土日でようやくひと区切りの見込みです。
それが終わったら1週間ほど韓国出張に出る予定。
本当に切れ目なく忙しい1ヶ月ということになりそうです。
ともかくも、もうひとふんばり。
頑張っていきたいと思います。

先日の記事でも紹介した「東京マッコリ」。
2月23日の正式発売を前に、お披露目会が行われました。
会場は新大久保の便利なフリースペース「イーストアジアン新宿」。
集まったのはメディア関係者、飲食店関係者などなど。
満を持しての会だけあって、ずいぶんと盛況でした。

会場には醸造元である美少年酒造の酒がずらり。
日本酒だけでなく、米焼酎も作っているんですね。
そこにマッコリが加わる、というのですからすごい話です。
この日の説明によると、美少年酒造の歴史は約250年。
生産高は1万石にものぼるという大きな蔵です。
これまでも日本の蔵元がマッコリを作るケースはありましたが、
全国的な知名度を誇る蔵元が参入、という部分に価値があります。
日本でのマッコリ市場が、確実に大きくなっているのでしょう。

プロデュースを行った「焼肉天国.com」の朴亨柱社長(左)と、
「美少年酒造」の緒方伸太郎副社長(右)。
韓国料理業界に精通するプロと、酒造りのプロが手を結び、
国内産ブランドマッコリが誕生したという訳です。
しかも聞いて驚いたのですが、米も酵母も従来の美少年と同じ。
製造工程も途中までは同じで、大きな違いは炭酸が残るかどうか。
日本酒メーカーの大多数は、その気にさえなれば、
すぐにでもマッコリ作りに参入できる、という話でした。
もちろん実行に移すとなるといろいろな問題があるようですが、
国内のマッコリ市場は、今後さらなる拡大が見込めそうですね。
その先鞭をつけた、というのは非常に大きいことだと思います。

主要ターゲットは3~40代の女性が中心。
料理と一緒に楽しんで、口の中をすっきりさせる点を重視し、
甘さは控えめ、また発泡感を生かした味の構成です。
韓国料理と組み合わせて、力を発揮する姿を感じて欲しい。
とのことで、お酒と一緒に料理もずらり。
「てじまぅる」グループが誇る、平田牧場産の豚肉から、
すぐ上の写真がポッサム(茹で豚)の骨付きバージョン。

それとともに焼いた豚肉も随時登場しておりました。

珍しかったのはコチラ。
なんと贅沢なことにアワビのキムチだそうです。
普通に食べたら値段はいくらでしょうね……。
いやはや、なんともありがたい限り。

熊本県の酒造会社ということで、
地元の郷土料理も持って来て頂いておりました。
有名なからし蓮根と、豆腐の味噌漬け。
豆腐の味噌漬けが熊本名物とは知りませんでしたが、
豆腐そのものがよいのか、たまらなくうまかったですね。
熊本産のマッコリを、熊本の料理とあわせる。
といった楽しみも今後生まれるのではないかと思います。
ここ数年で、日本のマッコリ事情は大きく変わりました。
さらに時代が進めば、日本各地で地マッコリが登場するでしょう。
もともとが米ですから、日本の各郷土料理とも相性がよいはず。
地方食材で韓国料理を作る試みなども始まっておりますし、
韓国料理の「国産」は今後いっそう注目を集めると思います。
まずは2月23日の「東京マッコリ」正式発売。
ひとりのマッコリ好きとして、おおいに期待したいですね。
東京マッコリ 公式サイト
http://www.tokyo-makkori.com/

1ヶ月ほど前にこの画像を載せました。
ご存知の通り、お台場にあるフジテレビの社屋。
ここで収録をしている「韓タメ!DX」に呼んで頂きました。
韓タメ!DX
http://www.fujitv.co.jp/cs/program/7215_064.html
情報を出してよいのかわからなかったので、
思わせぶりな書き方だけしましたが、正式に許可を頂きました。
2005年に最初は地上派で始まったこの番組。
いまはSky PerfecTV!のフジテレビ721で放送されています。
放送日は2月18日(水)。契約世帯の方はぜひごらんください。
あいにく我が家では、リアルタイムで見られないのですが……。
放送時間は下記の通り。
2/18(水)21:00~22:00
2/19(木)09:00~10:00
2/22(日)10:00~11:00
2/23(月)15:00~16:00
2/25(水)21:00~22:00
2/26(木)09:00~10:00
3/01(日)11:00~12:00
2月18日の放送後、リピート放送が6回あるようです。

今日は第16回「八田りチングのチンチャトーク」でした。
ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございます。
先ほど、打ち上げを終えて、家に帰ってまいりました。
冒頭の写真は、今日のチンチャトークで配布したペーパー。
体裁上、『チンチャ韓食新聞』などと名付けてみましたが、
深夜遅くに考えたせいか、タイトルはイマイチですな。
何がしたかったのかと言いますと……。
「料理の話をするにはビジュアルが欲しい」
↓
「スライドなどは会場の関係上使えない」
↓
「大きなスケッチブックに写真を貼り付けてみる」
↓
「しばらくそれでやってみたがいろいろ不便」
↓
「じゃあ、写真入りのペーパーを用意しよう」
ということ。
スケッチブックを常時持ち歩くのはかさばりますし、
画像も引き伸ばして使うので、どうしても粗くなります。
ペーパーを用意すれば、手元で見ることができますし、
終わった後も、そのまま持ち帰って頂けます。
写真をワードファイルに貼り付ただけなので、
技術的にはほとんどやっつけ仕事なんですけどね。
慣れていないので、この作業に3時間かかりました。
チンチャトークも1年以上が経過し、
内容のマンネリ化なども指摘されております。
もろもろ作り変えていかねばならない時期だけに、
いろいろ試してみたいと考えております。
せっかくの機会。せっかくの場。
何か少しでも残る情報を提供したいですね。
次回のチンチャトークは3月20日、21日の2日間。
変則的ですが、下記のスケジュールで固まりました。
ご都合よい方は、ぜひご来場頂ければと思います。
次回はまた違った分野の方からゲストに来て頂く予定。
いずれまた、詳細などお伝えしたいと思います。
=========================
■第17回八田りチングのチンチャトーク
日程時間
(1)2009年3月20日(金・祝日)午後5時30分開演、
(2)2009年3月21日(土)午前11時開演
(開場はいずれも開演15分前)
場所:新宿職安通り韓流ショップ「ナビコリア」
料金:1人1500円(税込)
定員:各回35人
チケット入手方法:2008年2月15日(日曜日)販売開始
1)ナビコリア店頭にて直接入手
2)ナビコリアにTELで申込み。TEL:03-3232-0071。
3)メールで申込み。下記アドレス
http://www.navinavikorea.com/inquiry2/index.html
◆2)と3)で申込み予約された方は、3月15日(日)までに、
ナビコリア店頭で代金引き換えでチケットをお受け取り下さい。
遠方で難しい場合、開催日に御支払い受け取り希望の方は、
ナビコリアへご相談下さい。
開催日御支払いの方はキャンセルは絶対にお止めください。
(引き取り期間にお引き取りが無い場合は予約キャンセルとさせていただきます)。
◆定員オーバーの場合、キャンセル待ちなどのご連絡をします。
<会場>
ナビコリア
東京都新宿区歌舞伎町2-19-10第7金嶋ビル3階
(職安通り「韓国広場」から明治通り方向へ。
1階が喫茶店「ロッジ」) 03-3232-0071
http://www.navinavikorea.com/
<主催>
KJナビゲーションズ(通訳・翻訳・韓国語教室運営)
http://www.kjnavi.co.jp
ナビコリア
http://www.navinavikorea.com/
<協力>
よしもとクリエイティブエージェンシー
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コンビニで夜食用に購入したこちらの商品。
お湯を入れると、1分で食べられるサムゲタンだそうです。
といっても普通のサムゲタンとはコンセプトが違い、
冷え性に効く生姜のスープ、という点に重点が置かれています。
発売されたのは1年前なので情報としてはいまさらですけどね。
コンビニの棚にはシリーズ商品が並んでおり、
・生姜酢辣湯春雨スープ
・生姜坦々春雨スープ
・生姜ココナッツカレースープ
・生姜とん汁
といったスープがあるようです。
いずれもローカロリーが売りのようです。

中身がこんなんで……。

お湯を入れるとこんな感じ。
フタをあけると、生姜の香りがふわっと漂います。
サムゲタンらしさの部分は高麗人参パウダーが入るとともに、
鶏ささみ、玄米、クコの実などが担当しております。
変わっているのはスプーンに乗った白い食材。
クイチャップというタイ料理で使う平たいビーフンだそうです。
韓国料理と日本料理の融合はよく見るものの、
韓国料理とタイ料理の融合というのは珍しいですね。
他のスープも同じくクイチャップを使っているため、
あえて韓国料理と組み合わせた訳ではないでしょうが、
「こういうアレンジもあるんだなぁ……」
と感心した次第。
本格的なサムゲタンにも入れるべしとはいいませんが、
可能性の一部として頭に止めておいてもいいかなと。
サムゲタンってまだまだいじれる料理だと思うんですよね。
日本ではブランド鶏のサムゲタンが登場していますし、
煮込まないで作るサムゲタンなどもあったりします。
韓国では漢方薬を追加したり、アワビを入れてみたり。
健康サムゲタンと美容サムゲタンを分けて出す店もありますね。
もちろん本来のよさを失っては意味がないのですが、
専門店が作るのであれば、もっと幅を持たせてもいいかなと。
いずれまたゆっくり、可能性を考えてみたいテーマです。
このブログの「考察」カテゴリをずいぶん放置しましたが、
これもまた、少しずつ書いていけたらと思っています。
料理ごとの歴史や、種類、現状なども少しずつまとめたいんですよね。
一気にはできませんが、コツコツと挑みたい課題です。

自宅にまた本を送って頂きました。
韓国料理業界では非常に有名な鄭銀淑さんの新刊です。
ついこないだ文庫本を2冊同時に出されたばかりなのに、
もう次の新刊とはすごい勢いですよね。
今回の本は、韓国料理と韓国語の融合。
僕も似たようなコンセプトの本を昨年出しましたが、
こちらはもっと実践的なフレーズ集です。
フレーズは料理ごとに区分けされており、
その料理を食べる際に、必要と思われるものが揃っています。
食べながら、指差しで意図を伝えられるというものですね。
ただ、食べて帰るだけでなく、少しでも店の人とかかわることで、
サービスがぐんとよくなったりするのが韓国だったりします。
お手軽にその恩恵に預かるという意味では便利かと思います。
コラムも多少入っておりますが、これまでの本から考えると、
もっとたくさんの薀蓄を込めて欲しかったな、という印象も。
利便性のほうに特化してあるので、韓国料理に対する情報は、
あえて盛り込まなかった、ということなのでしょう。
発売日は1月31日なので、まだ出たばかり。
興味のある方は、書店などで探してみてください。
おいしい韓国語
http://www.amazon.co.jp/dp/4384042353/
ちなみに2ヶ月前に出た文庫本はコチラ。
本当はどうなの?今の韓国
http://www.amazon.co.jp/dp/4806131865/
本当はどうなの?今の北朝鮮
http://www.amazon.co.jp/dp/4806131873/
食文化だけでなく、さまざまな分野を取り上げ、
ざっくりと国の様子がわかる内容になっています。
韓国はともかく、北朝鮮も一緒に出すのがすごいですね。
脱北者の方に取材をもとに、北の様子を紹介しています。
ほかにも代表作としてこんな本を書かれている方です。
韓国・下町人情紀行
http://www.amazon.co.jp/dp/4022731508/
韓国の美味しい町
http://www.amazon.co.jp/dp/4334033687/
マッコルリの旅
http://www.amazon.co.jp/dp/4492042849/
このあたりは韓国リピーターが熟読して楽しい本。
僕も読み物として、資料としてよく活用させて頂いております。
似たような守備範囲で活動をしている方なのですが、
残念なことにまだ直接の面識はありません。
いずれぜひお会いして、話を聞いてみたいですね。
今日が終わるまであと10分。
先ほど帰宅しましたが、ほぼへべれけの状態です。
休日のこの日、夜8時まで自宅で仕事を続け、
その後、嫁と地元探索と称して飲みに出かけました。
盛り上がってのハシゴは3軒目まで。
いい気分なので、本日の更新はお休みです。
明日は頑張って更新したいと思います。
先ほど帰宅しましたが、ほぼへべれけの状態です。
休日のこの日、夜8時まで自宅で仕事を続け、
その後、嫁と地元探索と称して飲みに出かけました。
盛り上がってのハシゴは3軒目まで。
いい気分なので、本日の更新はお休みです。
明日は頑張って更新したいと思います。

一昨日のおでん。
先週の土曜日に赤羽で飲んだ際、
某有名おでん店から練り物をテイクアウトしてきました。
スタミナ揚げ、餃子巻き、シュウマイ巻きなどなど。
紅ショウガの入った練り物もありましたね。
そこに大根、卵、コンニャク、ジャガイモを足し、
昆布とカツオのダシで煮たのが冒頭の写真。
自分で作るとやっぱり美味しいです。
それに気をよくして。

翌日もまたおでん。
今度はうちの近所の商店街で材料を調達。
前々から気になっていた、練り物の専門店があるのです。
ゴボウ巻き、はんぺんなどの定番食材に加え、
菜の花を入れた練り物や、タマネギを入れた練り物など。
いろいろバリエーションが楽しめていいですな。

韓国食材店で買ったオムク(韓国のオデン)も忍ばせてみたり。
串に刺すところまでやろうかと思いましたが、
仕事がテンパっているので、結局は断念しました。
なかなか楽しかったので、また作りたいですね。
具のバリエーションもいろいろ試してみたいところ。
ちなみに僕が子どもの頃から食べていたのは、
・大根
・ちくわ
・ハンペン
・さつまあげ
・がんもどき
・コンニャク
・ツミレ
・ジャガイモ
・昆布
・ちくわぶ
・ゴボウ巻き
といった平凡なラインナップ。
地方によってずいぶん差があるこの料理。
牛スジや、餃子巻きなどの具は大人になってから出会い、
こんな具をおでんに入れるのか、と驚きました。
あと、トマトとかロールキャベツなんかも。
ちなみに、上のおでんを食べながら、
嫁にどんなおでんを食べていたか尋ねたところ……。
「そもそも味付けが味噌だった」
といかにも愛知県民らしい回答でした。
うちの母親も岐阜県生まれ、愛知県育ちの人でしたが、
おでんは関東風で作っていた模様です。
味噌味のおでんもうまそうだなぁ、と思いつつ。
今夜も昨日の残りを食べる予定だったりします。

家にお客様が来る日。
昼頃から買出しに出かけ、おもてなし料理を作ります。
よくしたもので三河島には韓国食材店が多数揃っており、
家から徒歩5分圏内に行き着けの店が3軒あります。
まだ利用したことのない店を含めれば6、7軒はありますか。
この日はよくお世話になっている「丸萬商店」にやって来ました。
路地の奥深く。存在を知らなければ、まず見つけられない店です。
その路地は他にも韓国食材店が並んでおり、
一帯を「三河島コリアンマーケット」と称します。
「丸萬商店」は営業を始めて、60年ほどになる老舗。
韓国食材だけでなく食肉、肉加工品も扱っております。
むしろそちらがメインなのかもしれませんけどね。

この日は白菜キムチを購入。
ほかにもチャンジャなどをよく買います。
それとともに……。

不老どんどん酒を購入。
ドンドンジュというよりマッコルリ(どぶろく)風ですけどね。
その名の通り、不老の酒。飲むと老化が止まるとされており、
三河島だけに流通する幻の秘酒……ということでもなく。
実際は大邱の不老洞(プロドン)というところで作られており、
その地名から名前を取って、「不老どんどん酒」だそうです。
日本ではまだまだほとんど知名度のないマッコルリだと思いますが、
輸入業者が荒川区内にあるので、三河島ではたまに見かけます。
韓国からの輸入品なのに、まだ発酵を止めておらず、
フタのてっぺんに小さな穴を開けて、ガス抜きをしています。
その穴はセロテープで軽く止めているだけなので、
ご購入される方は、途中でこぼさないようにお気をつけください。
ちなみに我が家でいまいちばんの人気マッコルリです。

さて、それらの買出しを経て作ったのがコチラ。
三河島の総力を結集したポッサム(茹で豚の葉野菜包み)です。
って何を大げさな。
でも、まあ三河島のよさを魅力したのは事実。
メイン食材の豚バラ肉は、すぐ近所にある超有名精肉店、
「肉のきたじま」にて購入しました。
そこに「丸萬商店」で購入した白菜キムチを添えて、
茹でた白菜、サンチュ、特製サムジャン(合わせ味噌)で完成。
おかげさまで、この日のお客様にも好評でした。

ポッサムを作るときの、もうひとつの楽しみがコチラ。
豚バラ肉を茹でるときに、ニンニク、ネギとともに味噌を入れますが、
適当に漉したのち、味噌をさらに加えてテンジャンチゲ(味噌チゲ)。
この日は白菜、豆腐を入れて、ふつふつと煮ました。
豚肉の甘味が出て、普通にテンジャンチゲを作るよりも美味。
場合によってオカラなどを入れても美味しく仕上がります。
その場合はテンジャンでなく、白菜キムチを入れたピジチゲに。

テンジャンチゲにあわせるごはんはカムジャバプ。
角切りにしたジャガイモを9穀米のごはんと一緒に炊いて、
炊き上がったらゴマ油を少々たらしてよく混ぜます。
食べるときにヤンニョムジャン(薬味醤油)を添えて出来上がり。
こちらは師匠のレシピからパクらせて頂きました。
ヤンニョムジャンも醤油に、すりゴマ、ニンニク、ショウガを混ぜるだけ、
というシンプルなものでしたが、これが不思議とうまい。
師匠曰く、すりゴマたっぷりというのがポイントだそうです。
ほかにも韓国料理でない料理もたくさん用意し、
終電間際の時間まで、よく食べ、そしてよく飲みました。
引っ越して来て、そろそろ8ヶ月ほどになりますが、
三河島は本当に住みよい町である、と日々感謝しております。
店名:丸萬商店
住所:東京都荒川区西日暮里1-4-22
電話:03-3807-3616
営業:9:00~19:00
定休:第2、4、5日曜日

2年前にも1度お邪魔したことがあるのですが、
新大久保で行われている韓国料理教室に足を運んできました。
先生は師匠の実の妹さん。韓国で宮中料理を学ばれています。
前回、お邪魔したときはみなさんトミミョンにチャレンジしていましたが、
今回は正月明けということで、餅入りのマンドゥクク(餃子スープ)でした。
2年前、そして今年とお邪魔させて頂いたのには理由があり、
『新大久保コリアンタウンガイド』が発売になったから。
2年前というのも、『魅力探求!韓国料理』が出た直後でした。
端的にいえば営業なのですが、そのうえご馳走になるという厚かましさ。
快く迎えてくれた上に、本もたくさんご購入頂きまして、
先生ならびに、生徒の皆様には本当に大感謝です。
また、先生には『新大久保コリアンタウンガイド』内で、
キムチを使った料理のレシピも紹介して頂きました。
それも含めて、本当に深く深く感謝をしなければいけませんね。
餃子から手作りしたマンドゥククも美味しかったです。
具にはひき肉に加え、刻んだキムチに豆腐、シイタケなどなど。
皮から自作しているので、食べごたえがありました。

付け合せはエゴマの葉を散らしたヤンニョム豆腐に……。

炒めたジャガイモのナムル。
こちらもヤンニョム(薬味ダレ)をかけて食べました。
厚かましいついでに、残った餃子とジャガイモナムルも、
お土産に頂き、つい先ほど食べたばっかりだったりします。
2日にまたがって、手料理を堪能させて頂きました。

さて、その料理教室でお腹いっぱい食べた直後。
「うまいミートソースを作ったけど食べるよな」
自分の耳を疑うような師匠のひと言があったり。
いりませんともいえず、満腹の腹にもう1食。
それが上の写真なのですが、満腹の状態で食べても、
ペロッと入ってしまうほど美味しかったです。
しばらく前からスリランカ料理にどっぷりハマっており、
家にスリランカからの留学生もホームステイさせている師匠。
手元にある野菜を手当たり次第に刻んでひき肉と炒めた後、
コリアンダーなどのカレー系香辛料をたっぷり入れたそうです。
僕もたまにミートソースは自宅で作りますが、
それとは比べ物にならないほどの豊かな香り。
ありふれた料理でも、やはり師匠流なのがさすがです。

ジャガイモと茹で卵のグラタンはひと口だけ。

クリームチーズとトマトのサラダはふた口だけ。
ちなみにドレッシングは馬路村のポン酢をさっとかけて。
満腹時でなければ、もっとガツガツ頂いたんですけどね。
ちょっとしか食べれず、申し訳ありませんでした。
午後は自宅に戻って少し仕事をし、夜は赤羽で飲みました。
超のつく修羅場中ですが、この日はつかの間の息抜き。
日曜日の今日は、引き続き自宅にこもって仕事です。
さて、そろそろ夕食の準備にでも取り掛かりますか。
<過去の関連日記>
(01月11日)韓国料理教室でトミミョン作りを見学。

発売中の『dancyu』3月号。
巻頭特集は日本酒ですが、同時に豆腐の特集もあり。
冷奴から肉豆腐、麻婆豆腐、豆腐ステーキ、豆腐チャンプルーときて、
なんと、スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋)が紹介されています。
「スンドゥブチゲ」人気炎上中!
とはまたいいタイトルがついたもので。
目次ページもそこだけ文字を真っ赤にしてある特別扱い。
扱いもなかなか大きく、どーんと8ページです。
コウケンテツさんが紹介するスンドゥブチゲのレシピに加え、
都内でスンドゥブチゲを提供する店も5店舗紹介。
ひと口にスンドゥブチゲといっても、作り方はさまざまなのだと、
店舗ごとのこだわりどころがよくわかる内容になっています。
ちなみに僕もちらっとコメントを寄せさせて頂きました。
コンビニなどでも販売中なので、ぜひパラパラめくってください。
無性にスンドゥブチゲが食べたくなること間違いなしです。
『dancyu』3月号
http://www.amazon.co.jp/dp/B001QFJIRY/

コリアうめーや!!第190号
<ごあいさつ>
2月になりました。
あっという間に12分の1が終了です。
1年が過ぎるのは早いといいますが、
カレンダーをめくるたびにそれを実感。
このやたらと寒い日々は早く去って欲しいですが、
時間の経過は緩やかであるのを希望します。
忙しいのは充実している証拠、ともいいますが、
貧乏暇なし、という言葉もチラつきます。
ゆったりとした時間の過ごし方をマスターするには、
あとどれだけの歳月が必要なのでしょうか。
年齢だけの大人ではなく、人生的な大人になりたい。
そんなことを思う今日この頃です。
さて、ひとしきりぼやいたところで今号のテーマ。
昨年末に出かけた済州島取材からの一品です。
久々に興奮する地方料理を見つけたかもしれません。
コリアうめーや!!第190号。
麺好きの自分を再確認しながら、スタートです。
<済州島名物ラーメンのような麺料理!!>
韓国で美味しいラーメンを食べる。
たったそれだけのことに日本人は夢中になる。
韓国ではラーメンといえばインスタントが主流。
飲食店でもインスタントの袋ラーメンを調理して出し、
日本でいうラーメンは「生ラーメン」と別に呼び分ける。
珍しい外国料理として都市部にちらほら存在する程度だ。
だがその「生ラーメン」も多くは韓国人の好みに合わせ、
微妙に韓国化しているか、あるいはそもそも水準に達していないか。
これなら韓国式のラーメンを食べていたほうがマシ、
という例が、いまだに少なくない。
近年は意欲のある店も少しずつ増えているが、
全国的にみると、まだまだ希少な存在である。
僕などは普段、日本で暮らしているのだから、
思い立てばいくらでも、日本式のラーメンを食べられる。
だが、韓国で渇望していた時代が長いせいか、
韓国で日本式のラーメンを見ると、つい足を踏み入れてしまう。
「うおっ、日本式のラーメンだ!」
「せっかくだからちょっと食べておこうか……」
「でもまたハズレかもしれないし……」
「やっぱり辞めておこうか……」
「いや、今度こそアタリのラーメンかも……」
「ええい、ハズレてもともと!」
そしてまた失敗し、深い後悔に襲われる。
もう韓国でラーメンを食べるのは辞めよう。
いつもそう思うのだが、その誓いは守られた試しがない。
僕の写真フォルダにはそんな失敗ラーメンがたくさんある。
ちなみに、韓国でわざわざ自作したこともある。
留学時代は簡易的な味噌ベースのスープを作り、
スーパーで見つけた中華料理用の乾麺を茹でて作った。
渇望した状況では、それなりに美味しかったが、
満足のいくラーメンとは決していえない出来だった。
また、釜山に住んでいた日本人の友人と協力し、
釜山名物を加工したラーメンを作ったこともある。
ベースとしたのはテジクッパプのスープ。
テジクッパプは豚骨を煮込んだスープにごはんを入れた料理で、
豚骨ラーメンのスープとよく似ている。
また、釜山にはミルミョンという料理がある。
普通は蕎麦粉で作る冷麺を、小麦粉でアレンジした料理。
中華麺と違って押し出し式で作られた麺ではあるが、
食べると、冷やしラーメン風の味がする。
この両者を有効活用したらラーメンになるのでは。
そんな思いつきからふたつの専門店でテイクアウトをし、
友人の自宅で、醤油ダレと背油まで作って掛け合わせた。
時間をかけたせいで、麺がやや伸び気味にはなったが、
それなりの味に仕上がって、僕らはおおいに喜んだ。
韓国における本格的なラーメンの追求。
それはある種の日本人が労苦を惜しまず立ち向かう、
情熱的かつ浪漫に溢れた、求道的活動なのかもしれない。
……と大風呂敷を広げておいて。

見た目はなかなかだった日本式ラーメン。

味噌ラーメンのスープに麺でなく餃子を入れたおつまみ。
先日、済州島に行って来た。
取材仕事がメインで、4日ほどの滞在。
現在はその原稿書きに追われている。
今回は飲食店だけでなく、観光地の取材も多く、
比較的、自由な食事をとれる隙間があった。
同行したカメラマンさんも韓国通で、一緒に食べ歩く中、
ひとつの掘り出し物的な情報を頂いた。
「こないだ来て美味しかった店があるんだよ」
「たぶん済州島だけの珍しい料理なんじゃないかな」
「八田くんも食べたらきっと気に入ると思うよ」
その料理というのがコギグクス。
直訳すると「肉麺」という意味になる。
聞いた時点では、恥ずかしながら初耳の料理だった。
取材の傍ら、ネットで調べてみると、
確かに済州島にしかない独特の料理であるようだった。
ただ、いわゆる郷土料理というよりも、ややB級色が強く、
日本でも流行のご当地モノに近い気がした。
地元ではごく当たり前の料理として食べられているが、
他地域には存在せず「何それ!?」となる料理。
にもかかわらず地元民は郷土料理と思っていないので、
「え、知らないの!?」という反応だったりする。
僕にとって、そういうネタは大好物。
「ぜひ行きましょう!」
と盛り上がって、取材仕事が終わった午前0時。
コギグクスの専門店に行って、その料理を味わってみた。

新済州に位置する「オルレグクス」。

メニューはきっぱり3種類。水はセルフで。
訪れたのは新済州にある「オルレグクス」という店。
ほかにもコギグクス専門店は市内にたくさん存在するが、
有名店のひとつとして、ネットでも情報が多い。
店に到着してみると、午前0時過ぎにもかかわらず、
客席はほぼ埋まっており、後からもどんどん客が訪れた。
見ていると酔客が多く、シメの役割を果たしているようだ。
確かに飲んだ後の麺料理はたまらなくうまい。
メニューはわずかに3種類。
・コギグクス
・ミョルチグクス
・ピビムグクス
場所柄、日本人客も多く来ると見えて、
メニューは日本語も併記されている。
コギグクスは「豚骨スープ肉うどん」。
ミョルチグクスは「いりこスープうどん」。
ピビムグクスは「激辛うどん」。
ピビムグクスは味の想像が出来たので、
コギグクスとミョルチグクスの両者を頼んでみた。
ほどなくして白いどんぶりが運ばれてくる。
2つの麺料理は見た目からだいぶ違った。
コギグクスはネギとともに豚肉が大量に乗っている。
ミョルチグクスは刻んだ油揚げに白ゴマとネギ。
見た目のボリューム感はコギグクスが圧倒する。
まずはコギグクスから味わうことにした。
おもむろにスープをすすると濃厚な豚肉の旨み。
豚のげんこつを長時間煮てスープを作っているようだが、
日本のラーメンに比べて、脂の感じが非常に少ない。
背脂が浮いているようなこともなく意外にさっぱり。
たっぷりの刻みネギ、白ゴマに加え、粉唐辛子が卓上にあり、
これを振りかけて食べるようになっている。
豚骨ラーメン風の味わいを想像していたが、
むしろ、釜山のテジクッパプのほうに似ている。
麺は「うどん」と書かれているが、それよりも細く、
素麺とうどんの中間ぐらいで、標準的なスパゲティぐらい。
韓国語ではチュンミョン(中麺)と呼ばれる麺だ。
具として入っているのは煮込んだ豚バラ肉。
1センチ弱の厚さにスライスして、どっさり入れてある。
けっこうな量なので、具だけでもかなりのボリューム感だ。
全体としてラーメンとはやや異なる味わいだが、
韓国版「チャーシューメン」と表現したくもなる感じだ。
飲んだ後にシメとして食べられている点も含め、
「うむ、これはラーメンだ!」
とその場で断言してしまった。
これも立派な済州島料理なので、安易なレッテル貼りは失礼だが、
ずずっと麺をすすった瞬間に感じた、正直な本音である。
ソウルあたりで不出来なラーメンを食べるぐらいなら、
済州島でコギグクスを食べたほうがよっぽど満足感がある。

コギグクス。具の豚肉はなかなかの量。

麺は太めなのですすりごたえがある。
一方、ミョルチグクスは煮干味のスープ。
全体にあっさりした味わいで、コギグクスとは対照的だ。
麺もぐっと細いものを使っており、素麺ほどの太さ。
いわゆるチャンチグクス(宴会用の麺料理)とよく似ている。
韓国で食べるウドンにも近いようなスープだが、
やや強めぐらいに煮干ダシが効いている。
コギグクスとはまた違う、これも魅力的な麺料理だ。
まわりを見ていても、コギグクスとミョルチグクスの注文は、
ほぼ半々か、ややコギグクスが優勢という感じであった。
ミョルチグクスは他地域でも見られる料理ではあるが、
地元での認識としては、どちらも似たレベルなのだろう。
コギグクスもミョルチグクスもありふれた麺料理で、
コギグクスに驚くのは、韓国人も含めて観光客ぐらい。
済州島での定着具合も一緒に確認できたのはよかった。

ミョルチグクス。ダシの香りがぷんぷん

麺が細いので控えめな酒のシメいいいかも。
日本に戻って来てから来歴を少し調べてみた。
なぜ済州島にコギグクスという料理があって他地域にないのか。
そもそもこの料理はいつ頃から食べられているのか。
調べた限りでは、明確な答えが出てこなかった。
コギグクスという料理自体、古くからあったという説があれば、
ここ20年ぐらいの間に出来た新しい料理との説もあった。
済州島の人でも意見は分かれるらしい。
済州島には古くから豚肉をご馳走とする習慣がある。
結婚式などの祝いには、飼っている豚をつぶし、
家族や親族で食べるほか、周囲の人へも振る舞った。
そのため豚肉を使った料理が発達しており、
ほぼ1頭まるごと、余すことなく調理して食べる。
豚骨を煮込んだスープに、ホンダワラという海藻を入れた、
モムククという料理は済州島の伝統的料理のひとつ。
かわりに麺を入れれば、コギグクスとほぼ同じになる。
飲食店で販売され始めたのは最近かもしれないが、
古くからあった料理という可能性も捨てきれない。
だが、その一方で小麦粉麺を使っているのが気になる。
済州島はもともと蕎麦粉を多く栽培していた。
米作りに向いていないため、大麦、粟などの雑穀料理も多い。
蕎麦粉は冬場における貴重な食料として活躍しており、
済州島の麺料理も蕎麦粉を主として使っている印象がある。
その代表であるクォンメミルグクス(キジスープの蕎麦)のように、
古くからあった料理なら蕎麦粉麺であってもよさそうなものだ。
釜山のテジクッパプとの関係にも留意せねばならない。
テジクッパプは朝鮮戦争後に北からの避難民が作った料理。
同じく済州島にも、北からの人たちが大勢渡っている。
故郷を思って作ったスープに釜山ではごはんを入れて食べ、
米の少ない済州島ではかわりに小麦粉麺を入れた。
あるいは釜山のテジクッパプが済州島に伝わり、
そこでごはんから、麺へと変化が起ったのかもしれない。
それならばコギグクスの歴史は数十年程度だ。
いろいろ仮説は立てられるが現時点ではここが限界。
いずれ済州島に行き、店の人に話を聞いてみたいと思う。
済州島の人に、有名店をいくつか教えてもらったので、
そこを巡りつつ、情報をまとめれば答えにも近づけるだろう。
その機会を模索しつつ。
まずはコギグクスという料理に出会えたことを喜びたい。
韓国で無性にラーメンが食べたくなったとしても、
国内線に乗って済州島に行けば解決するのだから。

釜山では茹で豚の煮汁に麺を入れる店が。これも一種のコギグクス?
<お知らせ>
仕事が忙しくHPの更新ができません。
落ち着いたら、まとめて更新したいと思います。
http://www.koparis.com/~hatta/
<八田氏の独り言>
済州島では豚関係の珍料理をもうひとつ発見。
今回は食べ逃したので、それも宿題にしたいと思います。
コリアうめーや!!第190号
2009年2月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com

えーと、忙しいです。
今日で3日間、自宅に缶詰状態で仕事しています。
買い物、コンビニぐらいしか家を出ていません。
自宅で仕事というのは時間を有効に使えますが、
裏を返すと、常に逃げ場がないということでもあります。
朝のラッシュに無関係、というのは非常に恵まれた仕事ですが、
会社を出たら終わり、というけじめがないのはしんどいです。
なんてグチグチ書いているのが唯一の息抜き。
原稿を書く合間に、ブログを書くという、
休憩時間だかなんだか、よくわからない状況になっています。
まあ、こういう修羅場もけっこう好きなんですけどね。
物事をギリギリまでやらない、夏休みの宿題体質なので、
切羽詰った状況ほど、テンションが上がってくるのです。
さて。
冒頭の写真は師匠宅で頂いたムルギムチ。
大根、白菜、セリを水に浸して、キンカンと塩を投入。
冷蔵庫で2日寝かせて、出来上がりとのことです。
ムルギムチって、めったに美味しいものに出会いませんが、
師匠宅のはシンプルながら、不思議なほどうまいですな。
発酵はしておりませんが、師匠は発酵させない派だとか。
これなら自宅でも作れる、とまたひとつ学ばせて頂きました。
なお普段はキンカンでなく、柚子を使うとのことです。

一緒に頂いたのは餅。
トッポッキ用の餅を、軽く表面だけあぶってあります。
ちょうどお邪魔したのが旧正月の直後だったので、
おめでたい料理をオヤツとして出して頂きました。
「本当ならもっと太いカレトクを使うんだけどな」
「これを宮中飲食研究院で正月によく食べたんだよ」
「あそこはチンジャンっていううまい醤油があるからな」
「それにつけて食べると、まあ美味しいんだ」
そんな話を聞くのも楽しみだったり。
師匠の昔話は何かの形で残しておくべきと思いますが、
大事な話ほど、飲んだくれて聞いているので馬の耳状態。
いかんいかんと思いつつ、ときおりメモだけ残しています。
師匠に限らず、70年代の韓国を知る先輩方が、
身の回りにたくさんいらっしゃる状況は大変ありがたいこと。
飲んだ席でいろいろな武勇伝を聞かせて頂きますが、
そういうのをまとめて残せないかとも思ったり。
「門前の小僧、習わぬ70年代を語る」
なんてファイルを作ってメモしたこともありましたが、
これも中途半端なまま放り出して、そのままです。
やりたいこといっぱいありますが、なかなか……。

これはまた別の日。
某方から師匠に贈られた関西うどんのタレだか素だか。
それを調理して、ふるまって頂きました。
とろろ昆布をたっぷり。春菊とナルトを少々。
師匠宅に届いた貢物の大半は、弟子が頂いている気がします。
師匠宅にお酒を贈って頂いた方。
師匠宅に野菜を贈って頂いた方。
師匠宅にお菓子を贈って頂いた方。
などなど。
本当に感謝しております。みんな弟子が食べました。
いずれも大変美味しゅうございましたとさ。

2月3日は節分でした。
数年前までは確かに豆まきの日だったはずですが、
いまでは恵方巻きの日に様変わりしています。
関東人の僕にとっては、あまり馴染みのない風習ですが、
お祭り騒ぎは楽しい、ということで参加しております。
このブログを振り返ってみても、
恵方巻き関連の記事がいくつかあります。
2006年 節分なので恵方キンパプツアー。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-25.html
2008年 赤坂「SCHOOL FOOD赤坂店」でキムパプ&ラミョン。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-666.html
2007年はスルーしてしまったみたいですね。
画像フォルダをあさっても、節分がらみのものが出てきません。
2006年は歌舞伎町の「双子のり巻き」に集まってオフ会。
無言のまま集合、無言のまま注文、無言のまま恵方を向いて実食という、
アホ丸出しのオフ会を、この頃は一生懸命にやっていました。
こういうアホなことを最近は出来ていないですねぇ……。
2008年は赤坂の「SCHOOL FOOD」でキムパプ(海苔巻き)を食べ、
家に帰ってセブンイレブンの恵方巻きにもかぶりつきました。
それにしてもこの両店。
どちらも閉店してしまっているというのが悲しいですね。
特に赤坂「SCHOOL FOOD」の撤退は衝撃でした。
そして今年2009年。
購入したのはサンクスの丸かぶり寿司。
本当は自宅でキムパプを作ろうと思ったのですが、
仕事が忙しく、コンビニ寿司で簡略化しました。
なにしろ、今年からブログを毎日更新と決めたおかげで、
どんなに締切が差し迫っていても、ブログを休むことができません。
原稿を書くのが遅れる、ということも問題ではありますが、
もしかすると編集者さんが見ている、という危険性もあります。
原稿をほったらかしてキムパプなんぞを巻いていたら、
怒られるか、呆れられるか、次の仕事が来ないかのどれかです。
昨年までだったら、とりあえずブログの更新を止めておいて、
「あー、八田さんブログを書く時間もないんだなぁ」
という同情を買うことができたのですが、
今年からはそんな小ずるいこともできなくなりました。
そんな経緯もあってのコンビニ寿司……。
……。
……。
……。

……あれ?
えーと、編集者様。申し訳ございません。
原稿も書かずに、ついついキムパプを巻いてしまいました。
冷蔵庫に食材が足りなかったので、買出しに行き、
ナムルを作ったり、ニンジンを炒めたり、ハムを切ったり、
カニカマを裂いたり、海苔をあぶったりもしてしまいました。
それで出来上がったのが……。

コチラ。
いやあ、キムパプ巻くのは本当に楽しいです。
2~3本と思って始めたのに、うっかり5本も巻いてしまいました。
ちなみに中の具は、
・ホウレンソウのナムル
・ニンジン炒め
・刻みたくあん
・カニカマボコ
・卵焼き
・キムパプ用ハム
・ツナのマヨネーズ和え
の7種類。
恵方巻きは七福神にちなんで7種類の具を入れるので、
恵方キムパプもそれに合わせて7種類です。

丸かぶりをするときはゴマ油を塗らないのがポイント。
うっかり塗ると、手がベタベタになります。
恵方を向いて願い事をし、無言のままムシャムシャ。
たいへん美味しゅうございました。
キムパプって作ろうとすると準備が面倒なのですが、
全部揃って、巻く段階になるととっても楽しいのです。
時間のある方はぜひ1度お試しあれ。
僕は時間がないので、再び仕事に戻ります。

1月下旬。師匠と訪れたのはいつもの「南陽屋」です。
東新宿駅と若松河田駅の中間に位置する家庭料理店。
江原道横城郡出身のママさんが切り盛りしています。
席について飲み物も頼まないうちから、
ひょいっと運ばれてきたのが、冒頭の写真。
これを説明なしに、なんという料理か当てられる方は、
おそらく無類の江原道通ではないかと思います。
事実、この日はそうそうたる韓国通が集まっており、
それぞれがあれやこれやと料理名を挙げましたが、正解はなし。
江原道の特産品である蕎麦粉で包まれているのはわかりましたが、
「メミルジョン(蕎麦粉のチヂミ)ですか?」
「いや、メミルトク(蕎麦餅)というんじゃなかったかな」
「済州島のピントクに似てますよね」
と答えが出ません。
結局、ママさんが教えてくれましたが、
「わたしらはチョントクっていったけどね」
とのセリフに反応できたのは師匠だけ。
僕もまるで聞いたことのない料理名でした。
いやはや知らない料理、まだまだたくさんありますね。
ちなみにチョントクを直訳すると「銃の餅」。
その形状が銃床に似ていることから、
チョントクと呼ばれるようになったそうです。
蕎麦粉という意味を加えて、メミルチョントクとも呼ぶようですね。
蕎麦粉の生地で大根や白菜キムチを巻いており、
この日はキムチのほかにモヤシなども入っていました。
素朴な味わいですが、これがなんともいえず美味しい。
たぶんママさんが子どもの頃から食べていた料理なんでしょうね。
たまたま作ったから出してくれたのでしょうが、
こういう料理こそメニューに載せたらいいのに、と思います。
江原道料理が食べられる店って、本当に少ないですから。

さて、その他の料理は「南陽屋」名物をずらり。
かつて師匠が風邪を引くたびに食べていたニンニク焼き。

コンニャク入りのスジ煮込み。
残った煮汁にはごはんを入れて食べると美味です。

カムジャジョン(ジャガイモのチヂミ)と……。

トンテチゲ(スケトウダラ鍋)は立派な江原道料理。
この写真では見えませんが、ぶつ切りにしたスケトウダラが、
赤いスープの下にたっぷりと沈んでおります。

こちらはナクチボックム(テナガダコ炒め)。
この店で食べたのはたぶん初めてだったと思います。

びっくりしたのはこれですか。
夏季限定で発売される翡翠色のコングクス(豆乳麺)。
通常は大豆で作るところを、この店では枝豆にアレンジしています。
従って、枝豆が出回る時期しか置いていないはずですが、
「八田さんのブログを読んで頼む人がたまにいるのよ」
という理由でシーズンオフにも準備せざるを得なくなった模様。
いろいろ気を遣って書いているつもりでも迷惑かけますね。
なんとも申し訳ない限りですが、とりあえずその場では一同大喜び。
久しぶりに緑鮮やかなコングクスを楽しみました。
といった感じに1次会は終了。
有志で2次会に行き、3次会は師匠宅だった模様。
2次会終了時で失礼したので、そこまでは参加できませんでした。
ギリギリでしたが、なんとか終電で帰宅できたのは幸い。
ブログの記事にはなっておりませんが、その2日前に終電を逃し、
禁断のタクシー帰りをしてしまったのは深い反省事項です。
店名:南陽屋(なみゃんおく)
住所:東京都新宿区新宿7-1-4
電話:03-3202-6888
営業:11:30~14:00、17:00~翌2:00(月~金)、17:00~24:00(土、日、祝)
定休:第2、4日曜日
<過去の関連日記>
(02月24日)東新宿「南陽屋」でトンテチゲ。
(04月24日)東新宿「南陽屋」でトンテチゲ&ニンニク焼き。
(07月09日)東新宿「南陽屋」で翡翠色のコングクス。
(12月17日)東新宿「南陽屋」で江原道料理。
▲(2007年)
▼(2009年)
(01月14日)東新宿「南陽屋」で師匠と打ち合わせ。

昨日は第15回「八田りチングのチンチャトーク」でした。
ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
年も変わって新たな試みも少しずつ盛り込みつつ、
今年も頑張っていきたいと思っております。
写真は打ち上げ風景……のだいぶ盛り上がった頃。
チャミスルのビンが空いて、赤ワインのビンも空いて。
中央は同じく吉本興業所属、アジアントールの伊集院さん。
チングも参加している「雅天印」のイベント告知で来ていました。
昨年12月の回にもゲスト出演して頂いており、
そのときの打ち上げを書いた記事にも出ております。

この日の打ち上げ会場は久しぶりに「鳳雛チムタク」。
取材ではちょくちょくお邪魔しておりましたが、
ブログでの記事となると……えーと、2006年6月以来?
2年前に『魅力探求!韓国料理』の出版記念会も、
この店で行ったのですが、その記事が欠けております。
オープン当初からお世話になっている店だけに、
不義理もいいとこ、久しぶりに足を運べてよかったです。
お店のほうも土曜日の夜だけあってほぼ満員でした。

ひとつ上の写真、ナムルの盛り合わせに、
こちらの写真は海鮮チヂミ。

鶏料理店だけに、鶏肉入りのチヂミもありました。
食べると中から裂いたササミが出てくるという仕掛け。

そしてメインのチムタク(鶏肉と野菜の蒸し煮)。
久しぶりに食べましたが、妙な懐かしさもあっていい感じ。
味の染み込んだ幅広の春雨も久しぶりに堪能しました。
振り返れば、2001年の大流行もはや8年前ですもんね。
しかし、チムタク、プルタク(激辛のグリルチキン)ブームに続く、
次の鶏肉料理というのは、結局まだ出てこないままですね。
「鳥インフルエンザが次のブームだったのだ!」
なんて笑えない冗談もあったりしますが、
そろそろ鶏肉業界に新しい息吹を感じたいものです。
あるいは逆にタッカルビ(鶏焼肉)の逆襲とかないですかね。
久しぶりにあの円卓を囲みたかったりするのですが、
探しても東京には専門店が見当たらないんですよね。
機会があったら、6年ぶりぐらいにまた春川を訪れてみたいなとも。

チムタクは醤油ベースですが意外に唐辛子が効きます。
辛さをなだめる場合は、ひとりにひとつ運ばれるトンチミが有効。
大根を使った、さっぱり味の水キムチです。

帰り際、社長さんから結婚祝いを頂いてしまいました。
報告が遅れたこちらこそ、お詫びをせねばだったんですけどね。
「鳳雛チムタク」が誇る、隠れたキラーコンテンツ。
忠清南道で造られる麦を原料とした伝統酒、韓山ソゴク酒です。
ほんのりと麦の甘味が舌に残って美味しいんですよね。
自宅にお客様を招いたときにでも、大切に飲みたいと思います。
ありがとうございました。 >社長
といった感じに1次会は終了。
盛り上がったまま2次会へと流れていきました。
店名:鳳雛チムタク(ぽんちゅちむたく)
住所:東京都新宿区大久保2-7-2ニューハイム共栄221
電話:03-3205-6582
営業:11:30~14:30、17:00~翌3:00(月~金)、11:30~翌3:00(土・日・祝)
定休:なし
http://bongchu.thearth.net/
<過去の関連日記>
(12月28日)鳳雛チムタクでチムタクほか。
▲(2005年)
▼(2006年)
(06月10日)新大久保「鳳雛チムタク」でチムタクほか。