
年に1度だけ開催される、お菓子作り同好会。
友人の誕生日を祝うという名目で続けております。
1年目のバームクーヘン!
2年目のティラミス!
3年目のドラ焼き風ケーキ!
4年目のドーナツ!
5年目の黒糖饅頭!
6年目のフルーツ春巻!
に続いての7年目。
我ながら本当によく続いているものですね。
なお、4年目からはブログに記事が残っていますので、
興味のある方は、そちらもご参照ください。
今年はなんと、生キャラメルにチャレンジ。
きれいにラッピングされた冒頭の写真がそれなのですが、
7年目の今年、同好会には大きな変革がありました。

昨年までは男2人でのむさくるしい同好会でしたが、
なんと今年は女性会員が2人増えて華やかに。
これまでの僕らはただお菓子を作っているだけで、
ラッピングというしゃれた概念はありませんでしたからね。
7年目にして、大きなステップアップを果たしたことになります。

ちなみに生キャラメルというと難しそうですが、
実際にやってみたところ、思いのほか難易度は低めでした。
牛乳、グラニュー糖、蜂蜜、水飴、バニラエッセンスなどを……。

火にかけて混ぜながら溶かします。

グラニュー糖が溶けたらバターと生クリームを加え……。

焦がさないよう丹念に混ぜながら煮詰めます。
この状態をキープすること25分程度。
いつの間にか水気が飛び、とろっとした粘り気を帯びてきます。
その頃には色もしっかり茶色に変わるのが面白いですね。

これを容器に移して冷凍庫で固め、
適度な大きさに包丁でカットしたら出来上がり。
クッキングシートでひとつずつ包み……。

生キャラメルの出来上がりです。
楽しかったのでノーマルバージョンのほかに、
紅茶入り、アーモンド入りも作ってみました。
それぞれ味の印象がガラッと変わるのがいいですね。
口の中でさらっと溶けていく瞬間がたまりません。
ということで今年も無事開催されたお菓子作り同好会。
来年はオーブンを使おう、という意見も出ていますが、
さてさて、いったいどうなることでしょうか。
1年かけてゆっくり、構想を練ろうと思います。
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ふと見ると、見事に飲み会だらけの黄金連休。
会社によっては16連休というところもあるらしいですが、
フリーで仕事をしている僕にはまるで無関係です。
いつも通り、昼は家で仕事をして、夜はお酒を飲んで。
ちょうど連休向けに仕事もどっさり来ましたし、
休みは事務連絡も減るので、しっかり働こうと思います。
さて、そんな状況下。
新潟県出身の友人と新潟料理を食べてきました。
冒頭の写真、なんでも新潟にしかない特殊なカツ丼とのこと。
薄めに揚げた豚カツを、甘い醤油ダレにくぐらせており、
その名もずばり、「タレカツ丼」だそうです。
「いやあ、懐かしいなぁ」
と顔をほころばせる友人。
逆に僕のほうは、
「なんだ、こりゃぁ」
と驚くばかり。
福井名物のソースカツ丼は食べたこともありましたが、
タレカツ丼なるものが存在するというのは初めて知りました。
カツ丼の世界も本当に奥が深いですね。
見た目は驚くほどシンプルですが、意外な仕掛けがあり、
食べ進むと、中からもう1枚のカツが出てきました。
そのカツのおかげで、タレが中まで染み込むメリットがあります。

こちらは、へぎそば。
そばを乗せている容器を「へぎ(片木)」と呼ぶそうです。
そばに布海苔を混ぜ込んでいるのが特徴で、
食べやすいよう、1口ずつ分けて盛り付けられています。
「ところで八田君、このそばの単位を何という?」
「へ!?」
「いや、このそばが1口ずつになっているじゃない」
「うん……」
「このひとつになったやつをなんて数える?」
「うーん……」
今までに考えたこともなかったような質問。
自分がこれまでに食べたそばをあれこれ振り返ってみましたが、
そもそも1口ごとのそばを食べた記憶からして希少です。
「北関東ではひとぼっちっていうんだよね」
とその友人。
新潟とともに群馬にも住んでいた経験からかと思いますが、
「ひとぼっち」という単位は初めて聞きました。
調べたところ、語源は戸隠そばの「ぼっち盛り」ですかね。
ちなみにへぎそばのほうは、「ひと手振り」という単位もある様子。
食文化のぶんだけ、いろいろな用語があるのは理解できますが、
そばのひと口にまで、これだけ多様性があるのは驚きです。
単なる昼ごはんのつもりが妙に勉強になった1日。
食の薀蓄も、本当に奥が深いですなぁ。

家を出る直前ギリギリ。
可能な限りの更新を目指して昨日の記事を書きましたが、
どう考えても中途半端なので、新たに書き足します。
年初に掲げた毎日更新はやはり無理でしたが、
なるべく期間があかないよう、頑張りたいと思っています。
ということで来週月曜日にオープンする「羅香」。
昨日はチャジャンミョン(ジャージャー麺)の写真を上げましたが、
それ以外にも、いろいろな料理を試食してきました。
オープン前なので、まだ届かない食材などもあったようですし、
この日、参加した方々からの意見も踏まえ、手直しもあるでしょう。
オープン後にまったく同じものが出てくるとは限りませんが、
なんとなくお店の雰囲気が伝わればと思います。
冒頭の写真はポックムチャジャン。
いわゆるチャジャンミョンの炒め麺バージョン。
焼きそば風のチャジャンミョンという感じでしょうか。
普通のチャジャンミョンよりも香ばしさがありました。
ちなみに麺は新大久保界隈だと手打ちが主流ですが、
こちらの店では、大型の製麺機を厨房に導入。
ドシンバタンという音が聞こえないのは少し残念ですが、
料理長さん曰く、
「手打ちもできるけどこちらのほうが理想的」
とのこと。
均一な麺に仕上がるというメリットがあるようです。

もうひとつ食事メニューからチャプチェパプ。
家庭料理店でも人気のチャプチェ(春雨炒め)を、
ごはんの脇に添えて一緒に味わう料理です。
上にかかっているのはチャジャンミョンの味噌。
ポックムパプ(チャーハン)に味噌をかけるのはよく見ますが、
チャプチェパプに乗せるというのは初めて見ました。

つい先日も食べたヤンジャンピ。
見た目にも豪華な料理ですがポイントは具の中心を、
ぐるっと取り囲んでいる、白い寒天状のぴらぴら。
サツマイモのデンプンを固めたもので、
これを本来はヤンジャンピ(両張皮)と呼びます。
料理長さんが、
「ウチでは手作りだ!」
と自慢していたように、確かに滑らかな食感。
少しぶ厚めでぬめっとする独特の感覚も楽しいですね。
ヤンジャンピは乾燥させたものが主流と思っていましたが、
わざわざ作るというのは、なかなかに手が込んでいます。

えーと、こちらはユサンスルでしたか。
ユサンスルであれば豚肉と野菜のあんかけ炒め。
料理がたくさん並ぶと、店の人もまだ把握できておらず、
「これ、なんですか?」
「うーん、八宝菜じゃなかったかなぁ?」
といった会話に終始。
わかるのは厨房スタッフだけという状況です。
イカにも細かな飾り切りが施されておりますし、
炒め加減、食感もほどよく美味しかったんですけどね。
なんの料理だかわからん、というジレンマがありました。

こちらは確かカンプンギ。
日本語にするならば鶏肉の甘酢ソースですが、
骨付きの鶏肉を使っているのが珍しかったですね。
いうなれば中華風のフライドチキンという感じ。
鶏を丸ごとぶつ切りにして使う、という豪快な料理でした。
最初、店の方からはフュージョン中華と聞いていましたが、
どちらかというと、韓国式中華の本格派という印象ですね。
いまの新大久保は韓国式中華料理店が乱立し、
チャジャンミョン、チャンポンなど主力麺料理の価格が下落。
「多利園」がチャジャンミョン390円、「新宿飯店」は500円と、
これまででは考えられない値下げ競争が行われています。
「羅香」はその流れとは反対に高級路線を目指したい、
という雰囲気を感じましたが、どういう値段設定にするのか。
まずオープンでは、そのあたりに注目したいと思います。
店名:羅香(らひゃん)
住所:東京都新宿区大久保1-17-7メゾン豊地下1階
電話:03-3209-5242
営業:確認中
定休:確認中

湯島と御徒町の中間あたり。
厳密には湯島3丁目と上野2丁目を指しますが、
このあたりには韓国料理店が密集しています。
繁華街なので韓国料理店以外の店も多いですけどね。
東上野2丁目のキムチ横丁と並んで、
韓国料理好きが足しげく通うエリアのひとつです。
東京の韓国料理店事情を下調べしていた頃、
新大久保や赤坂と同じく、このエリアをぐるぐる回りました。
どんな店があるのか、実地で確認しつつリストアップ。
そんな努力が『東京 本気の料理店』に生かされました。
でも、この店には気付かなかったですね。
見た目は普通の日本式居酒屋。
店名も「孔雀」と、とくに韓国色を出しておりません。
焼肉、韓国料理の情報サイト「焼肉天国.com」の社長に、
「ここはいいよ!」
とおすすめしていたので伺ってみました。
それで出てきたお通しが、冒頭のモヤシナムル。
1階席はすべてカウンターですし、店内装飾などを見ても、
ほとんどまったくといってよいほど韓国色はありません。
でも……。

タコの刺身を頼むと、出てくるのがコチラ。
タコに生野菜を加え、辛いタレで和えてあります。
いわゆるフェムッチム(刺身の和え物)というやつですね。
知らずに頼んだら驚くだろうこと間違いなしです。
・タコの刺身
・イカの刺身
・ツブ貝の刺身
・アジの刺身
などなど。
「マグロのぶつ以外はみんな韓国式です!」
と店員さんがおっしゃっておりました。
それでいてメニューに一切、その説明がないのはすごいです。

ギンダラ煮もごらんの通り真っ赤ですね。
脂の乗ったギンダラを、ピリ辛の味わいが引き締めます。
この煮魚も知らなかったら醤油味だと思いますよね。

キムチの盛り合わせなども頼みつつ……。

ホルモンの鉄板焼き。

ハラミの鉄板焼きなども注文。
ほかにもカルビ、ミノ、レバーなどの鉄板焼きがあるようで。
焼肉店と違い、こうしてちょこちょこつまめるのは嬉しいですね。
居酒屋と韓国料理店のよい部分をくっつけて日本式にまとめた感じ。
こういう店があるのも上野の魅力ということでしょうか。

牛スジ煮込みは居酒屋風ですが……。

韓国風春雨はかなり韓国寄りですね。
いわゆるチャプチェ(春雨炒め)で間違いありません。

キムチポッカがあるのも魅力のひとつ。
僕の住む三河島もそうですが、在日系の店に行くと、
必ず自慢の料理としてこれがメニューにあります。
キムチと豚肉を炒めて作る場合もあれば、
少し汁気を加えて、炒め煮にする場合もあり。
韓国で食べるチェユッポックム(豚肉炒め)とも似ていますが、
微妙に異なって定着した在日式の韓国料理です。
この店では豚肉、イカ、ハチノスの3種類から、
ひとつ具を選んでキムチと炒めるシステムだそうです。
写真は豚肉を入れて炒めてもらったもの。

ニンニクのオイル焼きには卵がついてきました。
こういうサプライズは大歓迎ですね。

最後はどーんと、サムゲタン(ひな鶏のスープ)。
じっくり煮込まれたスープが、シメの一品に最適でした。
店の雰囲気もいいですし、通いたいお店ですね。
ちょうど金曜日だったこともあり、1階のカウンターは満席。
人数が多かったので2階の座敷で飲んだのですが、
次回はカウンターで飲みたいな、と思いました。
ちなみにこの後の2軒目は「二東マッコリ」。
いい気持ちで飲んだので、結局最後はタクシーでした。
遅くまでお付き合い頂いた皆様に感謝です。
店名:孔雀(くじゃく)
住所:東京都文京区湯島3-42-9
電話:03-3831-2608
営業:17:30~翌1:00(月~木、土)、17:30~翌5:00(金、祝前日)
定休:日曜日、祝日

窓の外にはこの景色。
すでに花見シーズンが終了しているので恐縮ですが、
このロケーションは想像を超えておりました。
桜の向こうに見えるのは通称ウ○コビル。
吾妻橋のたもとに位置するアサヒビールのホール。
正式名称はスーパードライホールというのだとか。
左に立つビルはアサヒビールタワーだそうです。

4月上旬でしたから2週間以上前ですね。
出張に出たりしているうちに報告が遅れました。
韓国料理を食べながら花見ができる店。
浅草「四季の里」が本領発揮のシーズンです。

花見弁当など用意する必要もなく。
ブルーシートも大量の缶ビールも要りません。
全部注文すれば運ばれてくる幸せの花見。
分厚く焼いたケランマリ(卵焼き)に……。

カラッと揚がったフライドチキン。
手前半分は甘辛いソースを絡めたヤンニョムチキン。
いわゆるハーフ&ハーフというやつです。

キムパプ(海苔巻き)あたりも花見っぽいですね。

お母さん自慢の砂肝炒めなどもつつきつつ。

この日は名物のタットリタン(鶏と野菜の鍋)ではなく、
カムジャタン(豚の背骨とジャガイモの鍋)をチョイス。
2時頃から飲み始め、なんだかんだで6時間以上いましたか。
おかげさまで、今年も幸せな花見を堪能できました。
この日は土曜日だったこともあり、夜は予約でいっぱい。
たぶん来年あたりは、競争率も激しくなっているのでしょうね。
桜前線をにらみつつ、早めの予約がよろしいようで。
気の早い話ですが、いまから頭の片隅に入れておこうと思います。
店名:四季の里
住所:東京都台東区花川戸1-2-7コーポ早川1階
電話:03-3842-9229
営業:11:30~23:30
定休:なし
<過去の関連日記>
(07月18日)浅草「四季の里」がオープン。
(07月19日)浅草「四季の里」で懐かしい料理の数々。
(07月25日)浅草「四季の里」でひとりキムチチゲ。
(10月31日)浅草「四季の里」で誕生日パーティ。
(11月12日)浅草「四季の里」でまかないソゴギクク。
(03月13日)浅草「四季の里」でワイン&ケーキ。

コリアうめーや!!第195号
<ごあいさつ>
4月15日になりました。
僕の住む東京もすっかり春陽気で、
ぽかぽか暖かいどころか、日中は暑いです。
かと思えば、一転、夕方以降は肌寒く、
着るものの選択が難しい時期ですよね。
暖かくなってきてから風邪を引く。
そんな間抜けなことにはならないよう、
気温の変化に目を光らせたいと思います。
さて、そんな天気の話は置いといて。
同じく暖かな熊本に出張してきました。
目指したのは韓国料理と無関係な郷土料理ですが、
そこには意外なヒントがありました。
何を食べても、つい韓国とつなげてしまうのは悪い癖。
とはいえ、それも1本のネタになるのであれば、
それなりに大きな収穫だったのでしょう。
個性的な郷土料理の多い熊本の地より。
コリアうめーや!!第195号。
馬力をつけて、スタートです。
<熊本名物、太平燕を韓国的に味わう!!>
熊本。火の国と呼ばれる熊本。
肥後もっこす、肥後の猛婦がいる熊本。
阿蘇山を抱き、有明海に面する熊本。
市内に美しい熊本城を残す熊本。
街中を路面電車が優雅に行きかう熊本。
スザンヌが宣伝部長を勤める熊本。
空港から市内までが微妙に遠い熊本。
僕にとっては大学時代以来の熊本。
日記を遡ったら97年9月以来だった熊本。
当時、大学3年生だった僕は青春18切符を利用し、
24時間以上かけて東京から熊本に移動。
熊本駅で野宿した後、熊本城を見学に行ったり、
馬肉入りの蕎麦を食べたりして過ごした。
旅行中のことを書きとめた日記には、
そのときの話がこう記している。
=========================
この肉ソバはソバにコシがありツユにコクがあり、
具の肉(馬肉)にいたっては嬉しいほどに、
エイヤッといっぱい乗っているという文句なしどころか、
口を開けば大絶賛という素晴らしいものだった。
あまりにも美味しいので料理長と握手でもしてこようかと思ったが、
僕はシャイなので、店の女将に帰りの道を尋ねる程度に留めておいた。
=========================
若かりし頃の文章なので、元気は感じられるが、
その割に中身がなく、無駄に一文が長い。
それでも一応の感動が伝わってくるところをみると、
たぶん本当に美味しい蕎麦だったのだろう。
ちなみに僕はこの熊本から別府、鹿児島、沖縄と移動し、
全行程41日間にも渡る貧乏旅行をして歩いた。
いま振り返っても、青春時代の輝かしい思い出である。
その熊本の地へ、12年ぶりに降り立った。
馬肉入りの蕎麦こそ食べに行かなかったが、
刺身、串焼きなどの馬肉料理は堪能してきた。
脂の乗った馬刺しに、歯ざわりのよい馬レバー刺し。
酢味噌ダレで味わう馬カルビの串焼き。
そしてこれらを、熊本産米焼酎のロックで味わう。
出張絡みの短い旅だが、久しぶりの熊本を堪能した。
そして、もうひとつ。
今回、どうしても食べたい熊本名物があった。
話だけは前々から聞いており、個人的に念願だった料理。
それが太平燕(たいぴーえん)である。

工事中だったJR熊本駅前。

市内を色とりどりの路面電車が走っている。

冒頭の写真、熊本城の入口に置かれた加藤清正像。
太平燕は中華風のスープに春雨が入った麺料理で、
もともとは中国の福建省がルーツとされる。
熊本県内では一般的な中華料理として食べられているが、
熊本県民でも存在を知らない人がいたりするようだ。
事実、熊本で食べた後、熊本出身の友人に尋ねたが、
「太平燕? 何それ?」
という回答が返ってきた。
近年は関東でも有名ラーメンチェーンが提供を始めるなど、
知名度は上がっているが、まだメジャーな存在ではない。
僕も長い間、食べたいと思って店を探していたが、
あいにく東京では出す店が少なく、機会がなかった。
熊本では給食でも出されるという太平燕。
僕の中では熊本で食べたい料理のナンバーワンであった。
足を運んだ店は元祖格のひとつとされる「中華園」。
デパートのレストラン街に店を構えており、
ちょうど昼どきだったこともあって賑わっていた。
「太平燕をください」
「太平燕の単品でよろしいですか?」
「はい」
という会話があったことから、
もしかすると、単品で頼む客は少ないのかもしれない。
直後、隣の席に年配女性の2人組が座ったが、
「太平燕セット!」
「あたしも!」
という注文であった。
セットには太平燕のほか、ごはん、手羽先揚げ、
サラダ、杏仁豆腐が一緒についてくる。
太平燕は麺が春雨なので消化にもよくヘルシー。
単品では物足りなさを感じるのかもしれない、
などと考えていたら、念願の太平燕が運ばれてきた。

「くまもと阪神」8階に位置する「中華園」。

太平燕は具だくさんで意外にボリューム感があった。

麺の春雨は細身で緑豆を原料としている。
ぱっと見の印象はタンメンを思わせる感じ。
透明感のある鶏がらスープに野菜がたくさん入る。
白菜、タケノコ、ネギ、シイタケ、キクラゲ、豚肉、ゆで卵。
スープをすすってみると、ゴマ油の香ばしい風味を感じた。
シャキシャキのタケノコ、旨味の濃いシイタケも存在感が強い。
スープ、具を愛でながら、少し自分をじらした後、
おもむろに箸を深く差し込んで、メインの春雨を引き出す。
緑豆を原料として作る、細いタイプの春雨である。
「これだけ細いと食感も軽いのかな……」
と思いつつ、口に運んだらジャキッとした食べ応え。
固めに茹でられているので、麺を噛み切る快感がある。
そんな麺の食感も手伝ってか、思ったような物足りなさはない。
一品料理として充分な満足感を備えていた。
「美味いじゃないか!」
店の片隅でひとり感動しつつ、ぞぞぞと麺をすする。
と、同時にいろいろなことを頭の中で考える。
「これはもっと全国に広まっていい料理だ」
「春雨といえばヘルシー、そしてダイエットの代名詞」
「満足感がありつつ、カロリーが低いのもいい」
そして、そこから思考は韓国方面にも移行する。
「これは韓国料理にも応用できないだろうか」
「韓国にもタンミョンという春雨がある」
「チャプチェ(春雨炒め)にすることがほとんどだが」
「麺料理に仕立てても意外にいけるのではないか」
というあたりでピンと閃く。
「そうだ、キムチチゲには春雨を入れるじゃないか!」
「白菜を使い、豚肉が入るあたりも太平燕と共通する!」
「スープを多めにしたキムチチゲにタンミョンを入れれば……」
「充分韓国風の太平燕になる。太平燕チゲの誕生だ!」
降って生まれたアイデアに思わず鼻息が荒くなる。
スープの1滴までも飲み干して店を出る頃には、
もはや太平燕チゲ構想で頭の中がいっぱいだった。

韓国のタンミョンはサツマイモのデンプンが原料。

キムチチゲにタンミョンが入るケースは多い。
だが、世の中同じことを考える人はいるものだ。
ホテルに戻り、インターネットでざっくり調べてみると、
熊本市内に「チゲ太平燕」の名で出している店があった。
僕のアイデアと語順こそ違うが内容は同じ。
「なんだ、あったのか……」
と多少、意気消沈しつつも、
実際に出している店があれば、それはむしろネタとなる。
もっといえば何かの仕事につながるかもしれない。
これは1度食べてみなければならないだろう。
僕はその翌日、チゲ太平燕を出す店に足を踏み入れた。
以下、その店での会話。
「いらっしゃいませ。ご注文はいかが致しましょう」
「えーと、ここにチゲ太平燕があると聞いたのですが……」
「チゲ……太平燕でございますか?」
「はい。ネットで見たのですが」
「しょ、少々お待ちください」
「……」
「あの、申し訳ありません、チゲ太平燕なのですが」
「はあ……」
「昨年9月までの限定メニューでして……」
「えっ!?」
せっかく見つけた熊本と韓国の歴史的融合料理。
仕事にもなるのではという、淡い思いは一瞬で砕かれた。
「豆板醤入りの辛い太平燕ならあるのですが」
「いえ、普通の太平燕ください」
出てきたのは水菜のたっぷり入った太平燕。
これもまた野菜と海鮮の多い、美味しい太平燕だった。

チゲ太平燕を逃し、上品な太平燕を楽しんだ。
無念の熊本を通り過ぎて東京の自宅。
飲食店のチゲ太平燕にこそ出会えなかったが、
チゲと太平燕の融合は、アイデア的に悪くないはずだ。
市販されている春雨スープにもチゲ風の商品はある。
本場で食べられずとも、それなら自分で作ればよい。
僕は材料を買い揃え、自宅キッチンにこもった。
作業としてはこんな感じ。
1、タンミョンを水で戻した後、たっぷりの湯で茹でる
2、茹で上がったタンミョンは流水で洗った後、水にさらす
3、鶏がらスープに豚肉、魚介、白菜キムチを加え塩で味を整える
4、刻み野菜を加えてさらに煮込み、適当で春雨を加える
5、最後にゴマ油を少量振り掛けて出来上がり
ポイントとなるのはキムチチゲよりスープを多め。
タンミョンがメインなので、たっぷり入れるというくらいだ。
もちろん白菜キムチは発酵して酸味の出たものがベター。
全体的に具が多めになるので、ひとつひとつは少量でよい。
で、これを実際に食べてみたのだが……。
「やっぱり美味いじゃないか!」
タンミョンは緑豆春雨に比べてずいぶん太いため、
麺料理にすると味がぼけるかと危惧したが、それは杞憂であった。
太平燕よりも、もっちりとした食感にはなるが、
つるつるとすすれる軽快さはよく似ている。
「これは韓国料理に革命を起こすな!」
というのが実際に作ってみての感想。
自画自賛もいいところだが、
思いのほか、いい出来の料理に仕上がった。
ということで僕は今後、新料理の普及に力を注ぐ所存である。
将来的には太平燕チゲの専門店化までを模索しつつ、
太平燕の存在、チゲとの相性のよさ、ヘルシーさを広めていく。
いつの日か、韓国で太平燕チゲが大流行するその日まで。
先駆者として、発明者としておおいに奮闘したい。
「熊本と韓国を結ぶ太平燕チゲに幸あれ!」
と叫んだところで、ふと思いついたのだが、
馬肉チゲなんてのも美味しいんじゃないかな。
うん、これもいつか作ってみるとしよう。

自宅で製作した太平燕チゲ。

タンミョンの麺は太めだが食感は悪くなかった。
<お知らせ>
仕事が忙しくHPの更新ができません。
落ち着いたら、まとめて更新したいと思います。
http://www.koparis.com/~hatta/
<八田氏の独り言>
熊本にはまた是非行きたいものです。
食べ逃した熊本バーガーが気になっています。
コリアうめーや!!第195号
2009年4月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com

コリアうめーや!!第194号
<ごあいさつ>
4月1日になりました。
世間一般では入学式や入社式の1日です。
新学期、新年度というのはいいものですよね。
ただ、僕はフリーで仕事をしているため、
昨日とあまり変わりのない1日でした。
新入生も新入社員とも無関係。
気楽ではあるものの、無味乾燥な気分です。
何か少しでも4月気分を味わえるものはないかと、
エイプリルフールにだけは参加しました。
自分の運営するブログに嘘記事をアップ。
本当ならもっと凝ったものにしたかったのですが、
時間がなかったので写真1枚のネタです。
よかったら確認してみてください。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-922.html
さて、今号のメルマガですが、
先日頂いたある質問がヒントになりました。
古い記憶をたどる、ミニマムな昔話をひとつ。
コリアうめーや!!第194号。
若き食欲を振り返る、スタートです。
<炊飯器の思い出を真剣にたどる!!>
職業柄、いろいろな質問を受ける。
「○○の美味しい店はどこですか?」
「○○の発祥地や由来を教えてください」
「いま流行している料理は何ですか?」
仲のよい友人、知人から、見知らぬ他人まで。
ほぼ毎日のように何らかの問い合わせを受けている。
たぶん僕の業務には「お客様相談」などの、
カスタマーサービスが含まれているのだろう。
ちなみにここ最近の間で来た質問例。
「六本木近辺の安くて美味しい韓国料理店は?」
「日本でキムチを売りたいのだが最近のトレンドは?」
「韓国在住で日本語堪能なカメラマンの友人は?」
本当にいろいろな質問が飛んでくる。
忙しいときは面倒だったりもするのだが、
その質問に答えることで、意外な発見を得られたりもする。
自分の勉強にもなるので、これはこれでありがたい。
そしてつい数日前もユニークな質問が来た。
「韓国の炊飯器って赤いですか?」
それを受けた瞬間、頭の中がハテナだらけになった。
韓国の炊飯器が赤いなんて聞いたこともない。
そんなバカなことがあるか……と返信しかけたそのとき。
「あれ、でも知人の家のは赤かったな……」
と寸前で踏み止まった。
念のためと思ってイメージ検索をかけてみると、
確かに赤い炊飯器がわらわらと出てきた。
検索ワード「炊飯器(パプソッ)」
検索ワード「電気炊飯器(チョンギパプソッ)」
画像を見る限り、特に違和感はない。
韓国でもよく見かけるデザインに間違いない。
手持ちの写真もざっと調べてみたが、
そこからも赤い炊飯器の写真が発見された。
「か、韓国の炊飯器って赤かったのか!」
我ながら驚きの事実であった。
というより、これだけ基礎的なことを、
見逃していた自分が恥ずかしい。
調べていくと、ある団体の調査にもぶつかった。
その調査結果によれば、
ソウルでは3人に1人が赤い炊飯器を使用し、
次回購入時も赤が欲しいとの意見が多い。
とのこと。
日本では白物家電のひとつに含まれており、
イメージ検索をしても白、銀、黒がほとんどだ。
我が家で使っている炊飯器も白である。
「こんなところにも日韓差があるんだなぁ……」
としみじみ勉強になった。
という前フリから、今回は炊飯器の話。
僕にとって炊飯器の思い出といえば留学時代が印象深い。
当時、一軒家を改造した定員10名の寄宿舎におり、
そこでは金のない留学生が、日々自炊をしていた。
当時使っていたのは10合炊きの炊飯器。
備え付けの備品ではなく、有志で共同購入したものである。
貧しい懐事情の中から、それぞれがなけなしの金を出し合い、
4万ウォン(約4000円)ほどの安物を買った。
いま思えば、あの炊飯器も妙にカラフルだった気がする。
写真がないので、うろ覚えではあるのだが、
緑とオレンジと黄色が、入り混じっていたはず。
ただ、色合いのセンスとは無関係にこの炊飯器は活躍し、
食欲旺盛な寄宿舎生たちの腹を満たしていった。
そんな炊飯器の話をちょっと語ってみたい。

某企業の調理室にあった炊飯器。確かに赤い。

某飲食店にあった炊飯器。確かに赤い。

某知人宅にあった炊飯器。確かに赤い。
「炊飯器を買おうではないか!」
と、高らかに宣言したのは寮長だった。
当時、僕らの寄宿舎にはキッチンこそなかったものの、
申し訳程度の調理スペースが居間に併設されていた。
ただし、あるのは携帯用のカセットコンロひとつのみ。
普段はラーメンを作ったり、コーヒーを入れたり、
スルメを焼いたりするぐらいしか活用されていなかった。
だが、前々からここで料理をしたいという要望は多く、
時折り思いついて煮込み料理を作ったりもしていた。
「こないだ近所のスーパーで見てきたのだが……」
「20キロの米が4万ウォンぐらいだった!」
「だいたい1キロで7合前後。1食に1合も食べないだろ」
「えーと、ちょっと待ってろ……」
寮長は自分の部屋に戻り電卓を持ってくる。
「例えば3食で2合として計算しよう」
「20キロの米だと……210回食べられる計算になる」
「すると1食あたり190ウォンだ!」
当時、僕らの外食費が1食3000ウォン程度。
いちばん安い学食でも1500ウォンだった。
おかず抜きにしても、ごはんがあればなんとかなる。
寮長の計算に、寄宿舎生全員が真剣になった。
「その190ウォンを、例えば300ウォンで徴収する」
「そうすればいずれ、炊飯器代も回収できるだろう」
「あるいは調味料代とか、買出しのバス代にしてもいい」
僕らはブンブンと首を縦に振る。
寮長の熱弁もあって、やがて炊飯器購入は正式決定。
4万ウォンの安物炊飯器が寄宿舎にやってきた。

韓国で売られている20キロの米。

延世大学の中でもいちばん安い1500ウォンの学食(当時)。

カウンターで1500ウォンを支払いコイン型の食券をもらう。
これを見て僕はひとつの作戦を練った。
せっかく炊飯器があるのだから、何か料理をしよう。
もともと寄宿舎には調理設備こそなかったが、
鍋、フライパン、食器などの厨房用具は整っていた。
調味料類も炊飯器と合わせて購入してきたので、
コンロが貧弱でも、なんとか料理はできそうだった。
「さて、何を作ろうか」
どうせ料理を作るなら豪勢なものがいい。
また、ひとりで食べるよりも、みんなで食べる料理が望ましい。
大勢であればあるほど、費用や作業も分担できる。
後はコンロがひとつなので作りやすいこと。
以上の要素を頭のなかでめぐらせ、
「ようし、カツ丼だ!」
という結論に行き当たった。
ちょうど炊飯器が来る前の寄宿舎で、
テイクアウトの弁当が流行していたという事情もある。
その店はどうやら日本式の弁当店を参考にしていたようで、
トンカツ弁当や、肉野菜炒め弁当などを揃えていた。
値段も3000ウォン程度と安かったこともあり、
僕らは往復30分の道のりを、せっせと通っていた。
その弁当店で、まずトンカツを買ってくる。
ライス抜きの単品であれば1人前2000ウォンほどだ。
ごはんは自前の炊飯器で目一杯炊けばいい。
タマネギや卵は買い置きがいくらでもある。
あとはダシ汁をどうするかだが……。
「タシダ(韓国の牛肉ダシ)でいいんじゃない?」
「醤油も韓国のチンカンジャン(濃口醤油)で大丈夫でしょ」
「砂糖はコーヒー用のがたっぷりあるし」
といういい加減な案でまとまった。
このあたりのやり取りをしているうちに、
だんだんと参加者も増えてくる。
結果的に僕を入れて6人の賛同者が得られたのだが、
不思議なことに2名はロシア人で、1名はモンゴル人だった。
この時期の寄宿舎は、たいへん無国籍で楽しかった。
ちなみに余談ではあるが、ロシア出身の学生たちは、
休みのたびに地元から、大量のサーモンとイクラを抱えてきた。
同じく持参のウォッカをあおりつつ、それを分けてもらう。
「ロシアではイクラは安いんだ。どんどん食べてくれ」
という彼らに心から感謝しつつ、
生干しにしたサーモンやイクラをむさぼった。
いま振り返っても、感動至福の体験である。

技師食堂で出される韓国式トンカツ。

日式ウドン専門店で出される韓国式トンカツ。

専門店で出される韓国式トンカツとフライの盛り合わせ。
さて、寄宿舎カツ丼への体制は整った。
買出し班、米炊き班、調理班と担当を割り振り、
テキパキとしたチームワークで作業を進めていく。
といってもロシア、モンゴル組は料理の想像すらつかないので、
主に洗い物班として働きつつ、我々の作業を眺めていた。
彼らの期待はなかなかに大きいようで、
キラキラした目で僕らの作業を見つめている
「これはプレッシャーがでかいな」
「僕らの作ったものがカツ丼のイメージを決定する」
「下手なものは作れないな……」
といいつつも、基本的に出来る工夫は少ない。
せいぜい醤油と砂糖の塩梅に注意を傾けるだとか、
卵をいい感じの半熟に仕上げる、といった努力が関の山だ。
そもそも鍋からしてキャンプサイズの大鍋である。
1人前ずつ作るような、器用なことは望めないので、
6枚のトンカツを、2度に分けて煮込む方式を取った。
大量に刻んだタマネギを、ダシ汁で煮込みつつ、
頃合に火が通ったら、トンカツを3枚ずつ投入する。
衣にダシ汁を染み込ませつつ、適当なタイミングで溶き卵。
あとはフタをして、半熟、半熟と願うばかりである。
仕上げにグリンピースを散らしてみるとか、
ミツバをあしらうなど、気の利いた小細工は一切ない。
ただひたすらに無骨で無頼なカツ丼を作った。
6人前が完成するまでに、3時間ほどを要したと記憶している。

韓国の日本式居酒屋で食べたチキンカツ丼。
寄宿舎カツ丼の写真は残念ながらなし。
2度に分けたカツ煮が出来上がった直後。
購入したての炊飯器も、タイミングよく湯気を吹き上げた。
フタを開けると、安い米なりにツヤツヤと輝いている。
はやる気持ちを抑えつつ、丼にごはんをよそう。
アツアツのカツ煮を丁寧に盛り付けるとともに、
オタマで煮汁を少量、振り掛けるのも忘れなかった。
いよいよ、寄宿舎カツ丼の完成である。
「いただきます!」
という掛け声すらあったかどうか。
いつも空腹の寄宿舎生は先を争ってむさぼった。
「うまい、これはうまいよ!」
まずあがったのはやはり日本語での歓声。
日本からの学生にとっては懐かしい故郷の味である。
一方、ロシア、モンゴルの学生はどうか。
「うん、おいしいよ! ガツガツ」
「これはいいね! バクバク」
お世辞ではなく、本当に美味しそうだ。
その美味しいをいう時間すら惜しい、
という勢いで食べていたのが印象的であった。
気付けば6人前のカツ煮はおろか、
8合炊いたごはんも、すっからかん。
食べ盛りの若者6名とはいえ、よく食べたものである。
「炊飯器を買ってよかったねえ」
とみんなで微笑み合いつつ、
第1回寄宿舎カツ丼の夕べは終了。
以降、寄宿舎では数々の料理が作られ盛り上がるのだが、
それはまたいずれの機会に取っておくとしようか。
我が青春の寄宿舎ライフは、数々の逸話であふれている。
ともかくも貧しくも楽しい生活を下支えした炊飯器。
10年経過し、いまさらかもしれないが、
その勇士を思い返しつつ、深く感謝をしたい。

韓国はコンビニの電子レンジも赤い。
<お知らせ>
仕事が忙しくHPの更新ができません。
落ち着いたら、まとめて更新したいと思います。
http://www.koparis.com/~hatta/
<八田氏の独り言>
ごはんってたくさん炊くと美味しいんですよね。
飯の友をたっぷり用意し、がっついて食べたいです。
コリアうめーや!!第194号
2009年4月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com

コリアうめーや!!第193号
<ごあいさつ>
3月15日になりました。
花粉のせいで涙と鼻水にまみれています。
油断をするとすぐ目が真っ赤になり、
口元まで、つつーっと鼻水がたれてきます。
本当にどうにかなりませんかね、この季節。
とつい愚痴をこぼしてばかりの毎日です。
さて、気を取り直して本題に。
今号のメルマガでは少し変わった切り口に挑戦します。
いつも料理の話ばかり書いていると、
その中でも変化をつけたくなるんですよね。
新たな試みなので、うまくいくかはわかりませんが、
自分の中では、かなり盛り上がって書きました。
なにはともあれ、ごらん頂ければ幸いです。
コリアうめーや!!第193号。
労を惜しまぬ、スタートです。
<韓国料理のネーミングセンスを考える!!>
食べる前から美味しい料理がある。
運ばれてきた瞬間のオーラ。
見た目の美しさや、料理が発する音。
湯気とともに鼻をくすぐる香り。
溜め込んだ食欲を頂点にまで押し上げ、
空腹の極みにあった胃袋を狂喜で震わせる。
箸を取る手にも力がこもる瞬間だ。
その一方で。
食べる前はおろか、運ばれるよりも前。
名前からして美味しい料理、というのもある。
「霜降り豚のとろとろ吟醸煮」
「朝とれ白菜の瞬間冷却サラダ」
「1本釣り真鯛の春風焼き」
いずれもいま適当に作った想像上の料理。
実際の料理としてあるかどうかは知らないが、
聞いてぐっと来る料理名を目指してみた。
料理名は食前の期待感をあおるとともに、
イメージを予見させることで、味覚にも直結する。
料理名が実際の料理に与える影響は大きい。
といった前提を踏まえて。
僕は以前から韓国料理のネーミングに不満があった。
料理そのものは大好きなのだが……。
「いずれも料理名が安直すぎるのだ!」
ジャジャーン!
ババーン!
ドンガラガッシャーン!
重要な指摘、というアピールで擬音を補ってみた。
必要に応じて各自、頭の中で描いて欲しい。
また、上記のセリフを発している僕の姿は、
真剣な目つきをしており、2枚目度が少し上がっている。
そのあたりも考慮の上、この先を読み進めること。
さて、本題に戻って対比をひとつ。
身近なところで日本料理のネーミングセンス。
これはごく基本的な料理にも光るものが見える。
例えば蕎麦やうどん、丼料理、寿司など。
卵を入れた麺料理を「月見」と表現し、
油揚げを乗せたものは「キツネ」と呼ぶ。
派生した「タヌキ」もまたしかり。
鶏肉を卵でとじた丼は「親子丼」。
牛や豚など別の肉を卵でとじたら「他人丼」。
地名からとって「深川丼」というのも風情がある。
キュウリを巻いた海苔巻きは「カッパ巻き」。
マグロの赤身は鉄火場(賭博場)に由来し「鉄火巻き」。
海苔で巻いた握り寿司は「軍艦巻き」と見立てる。
いずれも普段から当たり前に使っている名前だが、
それぞれの意味を振り返ると、なかなかに感心させられる。
この粋なネーミングセンスが韓国料理にも欲しい。
その思いから、少し分析をしてみた。

光るネーミングセンスの月見うどん(具多め)。

光るネーミングセンスの深川丼。

光るネーミングセンスの軍艦巻き。
このメルマガを書くにあたってまず行ったのが、
270種類の韓国料理をピックアップすること。
その料理名を翻訳し、名前の由来を系統立てて分類。
韓国料理におけるネーミングの方向性を調べた。
結果、もっとも多かったのは食材名と調理法の融合だった。
例えばキムチチゲという料理が該当する。
キムチという食材を、チゲという料理に仕立てている。
料理名は「白菜キムチの鍋料理」という意味だ。
名前の付け方としてはもっともストレート。
このパターンで名付けられている料理が、
なんと、51.4%(139例)にものぼった。
半分以上が「食材名+調理法」で名付けられている。
ただし、このネーミングは韓国料理でなくとも、
世界各国、どこにいっても多いことだろう。
・焼き鳥
・チャーハン(炒飯)
・ローストビーフ
単純なだけに誰でも命名できる。
見た目一発なので、注文しやすいメリットはあるが、
芸がない、との見方もできる。
なお料理名に食材名を含む料理は79.3%(214例)。
調理法を含む料理は58.5%(158例)であった。
このうち重複するのが51.4%(139例)ということだ。

ストレートなネーミングの焼き鳥(ただし韓国式)。

ストレートなネーミングのチャーハン(ただし韓国式)。

ストレートなネーミングのローストビーフ(というか焼肉)。
さて、ここからである。
料理名の大半は食材名と調理法でできている。
これは予想された結果であり、求めるべきはそれ以外だ。
残りの半分にこそ、凝った名前が眠っているはず。
ということで、それぞれを詳細に分類。
以下のような要素が抽出できた。
なお、要素は重複するので合計は100%にならない。
・既存料理名を変化して使用(15.2%、41例)
→コリコムタン、トルソッピビムパプ、オギョプサル
・外来語をそのまま使用(5.6%、15例)
→ウドン、チャンポン、フライドチキン
・調理器具、または食器を料理名に使用(4.1%、11例)
→カルグクス、クジョルパン、シンソルロ
・比喩表現を料理名に使用(3.7%、10例)
→トッカルビ、ピンデトク、ヤッパプ
・発祥地、発祥由来を料理名に使用(3.7%、10例)
→ソルロンタン、プデチゲ、ホットク
・提供方法を料理名に使用(2.2%、6例)
→韓定食、タロクッパプ、アムゴナ
・料理の用途を料理名に使用(1.5%、4例)
→ヘジャンクク、ポシンタン、スルクク
・味や食感を料理名に使用(0.7%、2例)
→メウンタン、チョルミョン
一応、例として料理名も挙げてみたが、
ひとつひとつの詳細な説明はスペースの都合上割愛する。
かわりに以下で、いくつかを由来とともに詳述したい。
ともかくも全体的な傾向がこれで見えた。
ここからわかるのは全体的なバリエーションの少なさ。
そして、少ないバリエーションの中に納まる料理も、
絶対量として、非常に少ないということである。
特に比喩表現を用いた名前、発祥由来を含む名前が少ない。
あくまでも僕が抽出した料理だけの統計だが、
漠然と考えていたことが、裏付けられた結果だと思う。
韓国料理はもっと多様な名前が付けられていい。
風流な名前、粋な名前、食欲をそそる名前があっていい。
いや、むしろ前向きに工夫を凝らすべきである。
「僕はそれを強く訴えかける!」
ガツン!
ビシッ!
ズババーン!
先ほどと同様に、力強さの表現。
また、今回僕の表情は眉間に少しシワが寄っており、
男前度が2割ほど増していることを加えておく。

韓国語では日本語をそのまま流用してウドン。

韓国語では「なんでも」という意味のアムゴナ。

韓国語では「酒の汁」という意味のスルクク。
そして、ここからは可能性。
いたずらに韓国料理のセンスをけなしてきたが、
よくよく見ると、光るネーミングも少なからずある。
統計の中に埋もれてしまいがちな具体例の白眉。
それらを個人的に分類し、部門ごとに評価したい。
なお、前もって断りを入れておくが、
ここからは料理の由来や薀蓄の羅列となる。
テンポよく短めに語っていくつもりだが、
かなりの密度なので、覚悟をもってお付き合い頂きたい。
それでは……。
パンパカパーン!
ドンドンパフパフ!
パチパチパチ!
華やかさの表現なので、以下略。
<逸話部門>
1位:タンピョンチェ(緑豆のムクやナムルの和え物)
2位:ソルロンタン(牛肉や牛骨を煮込んだスープ)
3位:チョングッチャン(即席味噌で作った鍋料理)
タンピョンチェ(蕩平菜)は「蕩蕩平平」という四字熟語に由来。
どちらにも偏らないという意味で、多くの食材を融合させて作る。
朝鮮時代、権力闘争に明け暮れる貴族たちをいさめる目的で、
公平の象徴として作られたことから名前がついた。
ソルロンタンは「先農祭」という国家主催の農業祭が由来。
この農業祭の一環として、集まった民衆に牛のスープが振舞われ、
これを先農湯(ソンノンタン)と呼んだのが始まり。
チョングッチャンは漢字で清麹醤、または戦国醤と書き、
朝鮮時代に清の国から、戦争時の糧食として伝わった。
熟成期間を置かず、作ってすぐ食べられる味噌として重宝され、
その味噌を使った鍋料理も同名で呼ばれるようになった。
いずれも歴史的な逸話を備えた重厚感ある名前。
料理名そのものが、自身の奥深さをよく語っている。
こういう料理は文章を書いていても楽しい。

朝鮮時代の両班文化を感じさせるタンピョンチェ。
<トリビア部門>
1位:ホットク(中に蜜の入ったお焼き)
2位:スジェビ(すいとん)
3位:マッタン(大学芋)
ホットクは直訳すると「胡の餅」。
胡が中国を意味するので、中国風の餅という意味になる。
19世紀末に中国から伝わったことに由来し、
冬の屋台オヤツとしては100年続くロングセラー。
スジェビは「スジョビ」がなまった料理名。
手でたたむという意味で、小麦粉をこねる調理法が名前になった。
韓国人も語源を知らない場合が多く薀蓄としても秀逸。
マッタンはなまじ韓国語を知っていると、
「味+糖」という単純な単語の融合に思えてしまう。
だが本当は「麻糖」という、元の時代に伝わった料理が源流。
中華料理にルーツを持つ、歴史の古いお惣菜だ。
こういうトリビア的要素を含んだ料理も魅力的。
食べているときに、さりげなく語れると自己満足に浸れる。
僕のような薀蓄好きにはうってつけである。

原産国の名をさりげなく現代に残すホットク。
<焼肉部門>
1位:カルメギサル(豚ハラミ肉の焼肉)
2位:チャドルバギ(牛バラ肉の焼肉)
3位:チュムルロク(牛ロース肉に下味をつけて揉み込んだ焼肉)
カルメギサルは直訳すると「カモメ肉」。
韓国ではカモメも食べるのか、と勘違いする初心者も多いが、
切り離した部位の形が、カモメに似ていることから名付けられた。
カロマクサル(横隔膜の肉)がなまったとの説もあり。
チャドルバギは「石英の差し込んだ肉」の意。
この場合の石英は水晶などの美しい鉱物を意味する。
脂の差し込んだ様子を、石英に見立てた表現で、
日本の「霜降り」にも似た美しさがある。
チュムルロクは揉んだりいじくったりするときの擬音。
ロース肉にゴマ油、塩などを揉み込む調理法に由来する。
下味がつくとともに肉質を柔らかくする効果もある。
この焼肉部門は料理名でなく部位名称も含んだ。
韓国は肉の部位分けが豊富なので、名称も多岐に渡る。
美しい表現が見られるのも、当然かもしれない。

空を羽ばたくカモメに見立てられたカルメギサル。
<矛盾部門>
1位:タロクッパプ(ごはんとスープの定食)
2位:チョッパル(豚足)
3位:タットリタン(鶏肉と野菜の鍋)
タロクッパプは「別盛りにしたスープごはん」。
クッパプはもともと、スープにごはんを入れた料理だが、
そのごはんを、あえて別(タロ)にしたという意味。
客の需要に応えた結果だが、1周して名前が元に戻っている。
チョッパルとタットリタンは重複語の例。
チョッパルのチョッは漢字で「足」と書いて足を意味。
パルも固有語で「足」を意味するため、直訳すると「足足」となる。
そこまで足を強調しなくても、という料理名。
同様にタットリタンはタッが固有語で「鶏」。
トリは日本語の「鶏」が転化したと考えられている。
タンは「湯」と書いて鍋料理の総称。
古い時代に「トリタン」と呼ばれたものが定着し、
外国語であるために意味が不明瞭となり、鶏を頭に追加。
結果として二重表現になったと推測されている。
以上は語っていても、ちょっとニヤッとしてしまう名前。
日本で「チゲ鍋」などという表記を見るとムカッとくるが、
韓国料理の範疇に収まっている場合はなぜか微笑ましい。

矛盾を内包しつつも郷土料理として愛されるタロクッパプ。
<悲惨部門>
1位:ピンデトク(緑豆のお焼き)
2位:アムゴナ(揚げ物などのおつまみ盛り合わせ)
3位:ムルトムボンチム(アンコウの蒸し煮)
ピンデトクは名前の由来が2つ伝えられている。
ひとつはピンジャトク(貧乏人の餅)がなまったという説。
もうひとつはピンデ(南京虫)型の餅という意味。
どちらにしてもいい印象はなく、美味しいのに悲惨な名前。
アムゴナはビアレストランでよく見るおつまみ。
揚げ物やサラダ類が大皿に盛られ、団体客に人気がある。
直訳すると「なんでも」という投げやりな意味になり、
客の「なんでもいいから持ってこい!」というセリフに由来。
ムルトムボンチムのムルトムボンはアンコウの別称。
主に仁川地域での呼び名で、意味としては「水に捨てる魚」。
昔は食用としての利用価値がなく、水揚げされるそばから、
水(ムル)にドボン(トムボン)と捨てていた、という意味。
これらの料理からは妙な哀愁が漂っている。
たくさんの人に親しまれている料理であるにもかかわらず、
どこか後ろ暗い過去を背負っているような印象がある。
もう少しマシな名前はなかったか、と同情するのも味の一部か。

名前はともかく味は富貴で豊かなピンデトク。
以上、5部門15料理の由来を語ってみた。
冒頭からさんざん、名前が安直だのとけなしていたが、
きちんと選りすぐれば、それなりに粒は揃っている。
しかも、ここに書いたのはほんの一部。
実際はこれを書くにあたり10部門を選定。
料理は次点も含めて、全部で40種類をピックアップしていた。
スペースの関係で、泣く泣くカットした次第である。
従って、僕は最後をこのような形で締めくくりたい。
「韓国料理は一見、安易、安直、ストレートな名前が多い」
「だが、つぶさに見ていくと、魅力的な名前も少なからずある」
「今後はこうした例がさらに広がっていくことを望む」
冒頭にも述べたように、料理名も味の一部。
そこに気を配ることができたとしたら、
韓国料理の魅力は、さらに豊かなものになることだろう。
これは輝かしい韓国料理の未来を願う……。
「僕からの熱き提言である!」
ぱちぱちぱちぱちぱち。
わーわー、キャーキャー、ステキー。
ひゅーひゅー、ぴーひゃらら。
全部略。
<お知らせ>
仕事が忙しくHPの更新ができません。
落ち着いたら、まとめて更新したいと思います。
http://www.koparis.com/~hatta/
<八田氏の独り言>
とにかく準備に時間がかかって苦労しました。
僕のハイテンションが少しでも伝われば幸いです。
コリアうめーや!!第193号
2009年3月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com

4月14日はブラックデー。
2月14日のバレンタインデー、3月14日のホワイトデー。
そのどちらにも無関係だった寂しい男女が集まり、
ブラックな気持ちでブラックな料理を食べるブラックな1日。
そのブラックな料理というのがチャジャンミョンです。
いわゆる韓国式のジャージャー麺。
炒めた黒味噌を中華麺にかけ、よくかき混ぜて食べます。
冒頭の写真はそれを大人数向けに作ったもの。
チェンバンチャジャンと呼ばれるものです。
ちなみにこの日はブラックデー当日だけあって、
僕らの行った「多利園」も大混雑でしたね。
僕らは2階の大きな座敷を占拠していたのですが、
すぐ隣の個室でも知り合いの某ライターさんが宴会中。
1階にも知人がいたらしく、ばったり出会いました。
某ライターさんからは、
「八田くん、もうブラックデー参加しなくてもいいじゃない!」
と突っ込まれましたが、
いえいえ、それがとんでもない。
我が家の某新妻は、
「結婚したから、もういいよね」
とチョコレートをくれなかったのです。
そんな理由から資格充分のブラックデー。
たぶん今後も資格充分であろうブラックデー。
甘くて少しほろ苦いチャジャンミョンは、今年も美味でした。

さて、宴会そのものはブラックデーとはあまり関係なく、
韓流業界の人たちが集まる、ちょっとした交流会でした。
なお、この日は僕の仕切りではなかったのですが、
以前書いた、「多利園」の記事を見て決めて頂いたとのこと。
参加者がみな韓国通なので、ひねった場所ということだったようですが、
そのように活用して頂けるのは本当に嬉しい限りです。
12人という大所帯だったので、まず餃子を3皿ずつ。
焼き餃子と、水餃子の両方を頼みました。

大皿料理はいずれも小サイズを2皿ずつ注文しました。
最初に出たのがヤンジャンピ(海鮮と野菜の冷製カラシソース)。
中央にちらほら見える透明の皮がヤンジャンピ(両張皮)で、
サツマイモのでんぷんを紙状に固めたものです。
これがメインの食材ということで、料理名もヤンジャンピと呼ばれます。
韓国料理らしく全体をよく混ぜ合わせて食べるのですが、
ひと口目をがばっと放り込んだところ……。
「……つーん!」
ずいぶんカラシが効いておりましたね。
次回はもう少しカラシの量を減らしてもらおうと思います。

ほかに大皿料理は、タンスユク(酢豚)、

カンプンギ(鶏のから揚げ甘酢ソース)を注文。
韓国式中華では定番の料理が並びました。
ちなみにこの日、業界関係者の集まりだけに、
カメラマンさんも何人か参加されておりました。
プロの前で、バシャバシャ写真を撮っているというのも、
かなり恥ずかしい行為ですが……。
「色味をもう少しきれいに出せるといいね」
という的確なアドバイスを頂いたりも。
せっかくなので、話の流れの中で調子に乗り……。

プロに僕のカメラで撮って頂きました。
素人がプロを褒めるのも失礼な話ですが、
やっぱりプロが撮ると違いますね。
アングルから、見せるポイント、色合いも含め、
まったく違うものに仕上がっているのがよくわかります。
さりげなくどんな設定で撮っているのかも確認しましたが、
僕が普段オートにしている部分を細かく変えておられました。
プロ曰く、
「オートは余計な機能!」
とも。
シチュエーションに応じて細かく設定を切り替えつつ、
意図する写真に仕上げていくのがプロの技なのでしょう。
技という以前の、ごく基本的なことかもしれませんが。
かくいう僕は、同じシチュエーションなんだし、
設定をそのまま流用すれば、プロ写真が撮れるかも。

などと考え、チャンポンを撮ったらこの有様。
フラッシュを炊いたみたいに、色が飛びまくってしまいました。
素人の浅知恵もいいとこ。恥ずかしい限りです。
改めてカメラの難しさ、奥深さ、そして楽しさを学んだ次第。
これだけ毎日、料理の写真ばっかり撮っているのですから、
もっと勉強して自分のカメラぐらい使いこなさねばですよね。
韓国話で盛り上がりつつ、勉強にもなったブラックデー宴会。
お誘い頂いた皆様に、深く感謝したいと思います!
店名:多利園
住所:東京都新宿区大久保1-16-24
電話:03-3204-9666
営業:11:00~翌2:00
定休:なし
<過去の関連日記>
(01月09日)新大久保「多利園」でチャムチャミョン。
(03月27日)新大久保「多利園」で中華料理宴会。

店の表にあった看板。
ハングルを読むと「チョンブ(全部)」になりますが、
それを「じぇーんぶ」と訳しているあたり、
「わかってるね!」
と大声で叫びたくなります。
鶏焼肉という珍しいスタイルの焼肉店ですが、
値段がすべて380円というのが売りになっています。
ネットで調べた限り、最寄り駅は赤坂。
でも、その赤坂は千代田線ではありません。
福岡市を走る地下鉄空港線の赤坂駅。
チンチャトークin博多の打ち上げがこちらでした。

座ると同時にキャベツのお通し。
こちらはおかわり自由となっていました。
一緒に盛られたさつま揚げ風の練り物には、
鶏のナンコツが埋め込んであってびっくり。
外側の柔らかな食感と、内側のガリガリした食感。
意外な不意打ちから打ち上げは始まりました。

鶏料理の専門店らしく、焼き物以外も鶏が満載。
こちらが、モモたたきで……。

鶏レバー。

鶏むねユッケ。
このほか砂ずり(砂肝)刺しもあって、
刺身だけで4種類というのは嬉しい限りです。
そして忘れてはいけない全品380円。

ピリ辛に味付けた、チゲハラミ。

チゲ風の味付けをしたハラミということでしょうが、
鶏にハラミがある、ということをこの日初めて知りました。
ネットで調べたところ鶏の横隔膜ということですが、
そんな微小な部位まで、取り分けているんですね。
確かにハラミを思わせるシコシコとした食感。
貴重な体験をさせて頂きました。

どれがどれだかは忘れてしまいましたが、
ぼんじり(尻)、せせり(首)、鶏ハラミという3種類。
ぼんじり、せせりは焼き鳥店で稀に見かけますが、
こうして焼肉として食べるのもなかなかいいですね。
部位ごとにずいぶん味がかわるのがよくわかります。

そのほか、つくねを焼いたり……。

ソーセージを焼いたりも。
あれこれ追加をしつつ、いろいろ食べました。
いちばん人気だったのは鶏ハラミだったでしょうか。

チヂミや……。

冷麺といった韓国料理メニューもあり。

デザートのこちらは「炙れ!たい焼きくん」とか。
焼き網であぶり、アイスをのせて食べるたい焼きです。
ちなみにこちらのお店、母体は水炊きの専門店。
「博多華味鶏」というチェーンを展開しており、
東京、大阪などにもお店を出しているようですね。
華味鶏というのも自社で飼育する鶏のブランド。
380円という激安価格はこのあたりに理由があるのでしょうね。
打ち上げにはぴったりの店で、おおいに盛り上がりました。
店名:鶏屋 韓の三八(とりやかんのさんぱち)
住所:福岡県福岡市中央区警固2-13-21パインビル警固1、2階
電話:092-762-1838
営業:17:30~24:00
定休:なし
http://www.hanamidori.net/hanaman/kego/index.php

11日(土)に開催された第2回チンチャトークin博多。
ご来場頂いた方々は、全部で50名弱ぐらいだったでしょうか。
脇の座席まで使えば70人ほど入るとの話でしたが、
見やすい正面の席が、ほぼ埋まったという感じでした。
大勢の方に来て頂き、本当に感謝しております。
本当はこの後の打ち上げまでを書きたかったのですが、
時間がなくなってしまったので、本日は開催の報告のみ。
出張中にも格闘していた仕事は今日、明日が正念場となりそうです。
来週末のチンチャトークもまだまだ募集中。
土曜日の回はだいぶ埋まったと聞いておりますが、
日曜日の回はまだチケットがあるようです。
ご都合よい方は、ぜひ見に来てください。
=========================
■第18回八田りチングのチンチャトーク
日程時間:
(1)2009年4月25日(土)17時30分開演
(2)2009年4月26日(日)11時開演
(開場はいずれも開演15分前)
場所:新宿職安通り韓流ショップ「ナビコリア」
料金:1人1500円(税込)
定員:各回35人
チケット入手方法:2008年3月20日(金曜日)販売開始
1)ナビコリア店頭にて直接入手
2)ナビコリアにTELで申込み。TEL03-3232-0071。
3)メールで申込み。
http://www.navinavikorea.com/inquiry2/index.html
◆2)と3)で申込み予約された方は、4月19日(日)までに、
ナビコリア店頭で代金引き換えでチケットをお受け取り下さい。
遠方で難しい場合、開催日にお支払い受け取り希望の方はナビコリアへご相談下さい。
開催日御支払いの方はキャンセルは絶対にお止めください。
(引き取り期間にお引き取りが無い場合は予約キャンセルとさせていただきます。)
◆定員オーバーの場合、キャンセル待ちなどのご連絡をします。
<会場>
ナビコリア
東京都新宿区歌舞伎町2-19-10第7金嶋ビル3階
職安通り「韓国広場」から明治通り方向、1階が喫茶店「ロッジ」
03-3232-0071
メールページ
http://www.navinavikorea.com/inquiry2/index.html
トップページ
http://www.navinavikorea.com/
<主催>
KJナビゲーションズ(通訳・翻訳・韓国語教室運営)
http://www.kjnavi.co.jp
ナビコリア
http://www.navinavikorea.com/
<協力>
よしもとクリエイティブエージェンシー
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最初の報告が「熊本に到着しました」というもので、
次の報告が「東京に帰ってきました」というのはいかがなものか。
ミニPCを持参し、滞在中は随時ネットに接続していましたが、
緊急の仕事に追われ、ブログの更新まで手が届きませんでした。
熊本到着の翌日、福岡に移動し、昨日がチンチャトークin博多。
それを無事終えて、先ほど東京に帰ってきた次第です。
もろもろの報告は少しずつ書いていこうと思いますが、
まずは熊本を出発する前に、書こうと準備していた馬肉の話。
熊本到着の夜、宿近くの店にひとりで繰り出してきました。
冒頭の写真、まずはと頼んだ馬刺し。
見ての通り、霜降り状に脂が乗っていてとろけます。

お店の板さんにおすすめを尋ねたところ、
「やっぱりレバーだね」
ということだったので注文。
牛や豚のレバーに比べて、食感がいいですね。
ザクザクとした歯応えが、見た目に比して軽快です。

こちらは馬カルビの串焼き。
冒頭の馬刺しも腹肉ということで脂が乗っていましたが、
カルビもやはり、口の中でじゅわっと弾けます。
タレは酢味噌風で、香りがよかったですね。

熊本の郷土料理、一文字のぐるぐる。
細ネギを文字通りぐるぐる巻いて酢味噌で食べます。
これらをつまみながら米焼酎をグビリ。
熊本は芋、麦よりも、米がメインとの話でした。
すっきりしているのでつい飲みすぎますね。

魚も美味しそうだったので、オコゼの唐揚げなども。
馬ホルモンとか、馬カツ、馬刺し握りも食べたかったですけどね。
いずれの機会に譲るとして、この日はここまで。
気持ちよく酔っ払って、熊本の夜を楽しんできました。

本日の午前中、熊本へやってきました。
さっそく仕事そっちのけで、熊本名物を食べ歩いています。
冒頭の写真は、東京でも少しずつ知られてきた太平燕。
春雨を使った麺料理で、「たいぴーえん」と読みます。

長い間、これを食べたかったんですよね。
いまは「日高屋」あたりでもメニューに加えていますが、
しばらく前までは、東京だとほとんど見かけませんでした。
熊本料理の専門店があると聞いて足を運んだところ、
どうしてもその店が見つからず、結局あきらめたことも。
ようやく念願かなって、本場で食べることができました。
春雨の麺は意外にコシが残っていて食感がいいですね。
シイタケ、タケノコ、豚肉、白菜などが入って具だくさんですし、
あっさりスープと春雨なので、ヘルシーなのも嬉しい限り。
つるつるっと食べ終えてしまいました。
「もう1食いけるな……」
というよからぬ考えが首をもたげ……。

熊本ラーメンもいってしまいました。
濃厚豚骨スープに、たっぷり浮いた焦がしニンニク。
シャッキリとした麺がよくマッチしています。
すっかり韓国料理を忘れておりますが、
まあ、熊本にいる間ぐらいはよいかなとも。
夜は何を食べようか、いま現在も思案中です。

今朝の西日本新聞(福岡版)に掲載されました。
写真も入り、ずいぶん目立った扱いにして頂いたようです。
ネットにも記事を上げて頂いたみたいですね。
西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/88146
たくさんの方に力を貸して頂いているので、
ぜひとも盛り上がったイベントにしたいものです。
僕は明日の午前中にいったん熊本へ飛び、
明後日の午後、福岡入りする予定です。
チングの2人は昨日韓国から戻り、明日から福岡だとか。
ギリギリまで、宣伝なども頑張りたいと思います。
明日は熊本からブログも更新したいですね。
美味しいものも、たくさん食べてきたいと思います。

なんだか、やけに多忙です。
4月はむちゃくちゃ忙しかった2月に匹敵しそうです。
忙しいながらも飲み会に参加できていた3月は幸せでした。
いえ、4月も飲み会の予定はばっちり入っています。
先日、秋葉原のヨドバシで念願のミニPCを買いました。
WBCのイチロー効果で、1円という破格のセール。
イーモバイル2年加入が条件だったのでそれで契約。
これで出張中も、ネットカフェに頼らず仕事が出来ます。
便利なものを買って、
「よし、これで仕事が出来る!」
と喜んでいるのもなんだかですけどね。
仕事があるのはありがたいこと。仕事が出来るのは幸せなこと。
今週末の出張でも、目一杯働こうと思っております。
さて、その出張というのがチンチャトーク。
冒頭の写真は先日やっと撮った3人のオフィシャル写真です。
これを九州方面のメディアに向けて、たくさん送付しました。
実際に掲載されるかどうかはわかりませんが、
うまくいけば、ここ数日の情報欄などに載ると思います。
九州方面、特に博多周辺の方は熱心にごらんください。
以前も書きましたが、要項を再アップしておきます。
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■第2回八田りチングのチンチャトークin博多
日程:4月11日(土)
時間:14:00開場、14:30開演
会場:BUZZ(下記参照)
出演:チング、八田靖史、アジアントール、オスペンギン、池ポコそん
料金:2000円
申込:チケットぴあにて発売中
http://ent.pia.jp/pia/event.do?eventCd=0914327&perfCd=001
<会場>
BUZZ
福岡県福岡市中央区天神3-6-4地下1階
092-712-0331
http://search.pia.jp/pia/venue/venue_access_map.do?venueCd=FBUZ
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ついでにチラシもアップしておきましょうか。
ダウンロードして、お友達にもぜひ送ってください。
チラシ
http://www.koparis.com/~hatta/chincya.doc
チングの2人は今日まで韓国に行っているとのこと。
最新のネタもいっぱい聞けそうで楽しみです。
博多方面の皆様、ぜひお誘いあわせのうえご来場ください!
また、東京でのチンチャトークも募集中。
博多での話なども出来たらいいですね。
大勢の方のご来場をお待ちしております。

5年以上前に初めて訪れ、ずーっと間が開いて、
『東京 本気の韓国料理店』の取材で一昨年夏に再訪。
三河島に引っ越してきてからは、ちらほらと利用。
この店の魅力は、下町の民家にお邪魔したような2階座敷です。
この日は0次会「山田屋」→1次会「花見」と移動しての2次会。
すでに真っ暗でしたが、夏のまだ明るい夕方ぐらいに行くと、
窓から仲町通り商店街の賑わいが見えていい感じです。
店名の通り、
・カムジャタン(豚の背骨とジャガイモの鍋)
・テジカルビ(豚カルビの焼肉)
という2つの豚肉料理が店の看板メニュー。
どちらもオーソドックスなスタイルが魅力です。

煮込まれたカムジャタンはこんな感じ。
こいつをつまみながら焼酎を飲み……。

ケランマリ(卵焼き)なども頂いてみました。
真ん中に海苔が巻き込まれているバージョン。

キムチジョン(キムチのチヂミ)はサービスでした。
切らずに出してくれるあたりが、いいですね。
2階にいると、お店の方もあまり顔を出さないので、
ゆったりくつろいで飲めるのがいい感じです。
あまり広くないので15人くらいがマックスでしょうか。
1階も同じぐらいの広さで、こちらはテーブル席です。
ちなみに座敷を利用するにあたりひとつだけ注意点が。
2階に上がる階段がとても急なのに加え、
入口の引き戸半分から下は、崖状になっています。
酔っ払っていると確実に落ちる、という作りなのでご注意ください。
ちなみに僕はわかっていたのに、階段ですべりかけました。
そのあたりも下町の家っぽさだったりするんですけどね。
ちなみに我が家から5分。近さも嬉しいところです。
店名:豚豚亭(とんとんてい)
住所:東京都荒川区荒川3-65-12
電話:03-3805-1454
営業:16:30~翌2:30(月~金)、 15:30~翌2:00(土)、 15:00~翌1:00(日)
定休:第2、4火曜日

3月28日に発売された新商品。
「高矢禮マッコリ」がついにお目見えしました。
高矢禮ブランドを掲げる商品としては、
・高矢禮キムチ
・高矢禮竹塩焼海苔
に続く第3弾とのことです。
ヨン様ファンには待望のお酒が登場ということでしょうが、
マッコリ業界としても大きな話題となりますね。
「へー、高矢禮がマッコリも作るんだ」
と一瞬思いかけましたが、
実際に製造しているのは百歳酒の麹醇堂でした。
高矢禮と麹醇堂の共同企画ということみたいですね。
これまで麹醇堂は「米夢」というマッコリを出しており、
その技術を生かした造りになっている模様です。
実際に飲んでの印象も、かなり「米夢」に近かったですね。
「米夢」についてはこれまでの記事をご参照ください。
百歳酒の麹醇堂からマッコルリが新発売。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-330.html
西新宿「てじまぅる新宿店」で麹醇堂の米夢。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-426.html
第1回「利きマッコリ選手権」後記。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-672.html
百歳酒「新商品お披露目会」のお知らせ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-791.html
百歳酒新商品お披露目会後記。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-816.html

ラベルには「高矢禮」のマークとともに、
「肌美人になろう」というキャッチフレーズが。

あと、ポイントになるのはココですね。
麹醇堂のマッコリは純米にこだわり、甘味料を含みません。
純米にこだわるというのは、もちろん味や品質のため。
そして甘味料を入れないというのは、味ももちろんなのですが、
価格決定に大きな影響力を持つというのが本音です。
日本の酒税法では、マッコリを純米で造り甘味料を含めないと、
写真の通り、「その他の醸造酒」に分類されます。
ただし、そこへ甘味料を混ぜると分類は「リキュール」にかわり、
「その他の醸造酒」に比べ、税率が安く済むという理由があります。
そのため現在のマッコリは、ほとんどが分類上リキュールです。
同業他社が続々と甘味料を入れて値段を安く抑える中、
歯を食いしばって、純米、甘味料なしにこだわったのが麹醇堂。
その努力が「高矢禮マッコリ」で花開いた気がします。
どうしても「米夢」は値段との戦いでしたからね。
「高矢禮」のブランドを引っさげれば、ある種のプレミアがつきます。
ヨン様ファンは買うでしょうし、値段の高さにも説得力が出ます。
麹醇堂にとっても高矢禮にとっても最良のコラボでしょう。
ただし、味そのものはかなり上品なので、
一般的なマッコリのようにグビグビ飲むものではありません。
じっくりゆっくり味わって飲むタイプのマッコリ。
普段からあまりお酒を飲まない層には最適だと思います。
そこにもまた、高矢禮ブランドで出す意味ですね。
マッコリ業界にとってはかなり大きな1歩。
プレミアムマッコリの価値もずいぶん見えてきましたね。
今後につながる効果を期待したいところです。

三河島に住んで本当に幸せなこと。
徒歩で「山田屋」に行けるということがあげられます。
ブログに記事としてはアップしていないものの、
昨年末にもお邪魔してへべれけになってきました。
財布と時間が許せば毎日通いたいぐらい。
まあ、その両方が許しても、腹の脂肪が許さないですね。
とはいえ、この日はよく食べて飲んだ1日でした。
冒頭の写真は「なんちゃってエンガワ」。
ヒラメのエンガワに似ていることから名前がついた、
ガツ(豚の胃袋)の「山田屋」流別称です。

さらに牛レバ刺し。
「本日品薄なので各テーブル1人前ずつ」
という注意事項がありました。
ゴマ油とニンニク醤油から選べるのですが、
ワガママにもいつも両方もらっております。

ワサビ醤油で頂く牛刺し。
このほかにも小袋刺し、チレ刺しなど、
いろいろな刺身を堪能することが出来る店です。

この日は内臓関係がダメという方と一緒だったので、
正肉系統を中心にメニューを組み立ててみました。
上の写真は豚の面脂。
いわゆる豚の顔肉ですが、脂がたっぷりで、
サムギョプサル(豚バラ肉)のようなジューシーさです。
お店の方からは、よく焼いてくださいとのアドバイス。
そのあたりもサムギョプサルと似ていますね。
焼けたら刻み青唐辛子を加えた塩ダレで頂きます。

顔つながり。
という訳でもありませんが、ホッペ(牛の頬肉)です。
韓国料理ではソルロンタン(牛スープ)によく使われますね。

これは迫力でした。カルビ2人前。
いつも「山田屋」にくると内臓系ばかりを攻めますが、
改めて正肉系を味わうのも幸せですね。

合間にキムチ盛り合わせや……。

ナムル盛り合わせで野菜も補給しつつ。

今度は牛ハラミと……。

豚ハラミもいってみました。
豚ハラミのほうはサガリという名で呼ばれています。
韓国ではカルメギサル(カモメ肉)っていいますけどね。
肉を切り分けた形がカモメに似ているからといわれていますが、
カロマクサル(横隔膜の肉)がなまったとの説もあるようです。
「ほほう韓国はカモメを食べるのか!」
なんて笑い話にもなったりしますが、
シコシコとした食感で、旨味の濃い部位です。

脂の乗ったミノサンド(牛の第1胃)を最後に注文。

シメはいつもの通り、モムクク(ホンダワラのスープ)です。
いやはや、よく食べたし、よく飲みました。
でも間抜けなのは、これがなんと掟破りの0次会。
本番が始まる前に、ずいぶん食べてしまいました。
この後もかなり飲んで食べたんですけどね。
久しぶりに長丁場で飲んで楽しかったです。
お付き合い頂いた皆様、ありがとうございました。
店名:山田屋
住所:東京都荒川区東日暮里3-18-10
電話:03-3807-6787
営業:12:00~14:00、17:00~22:00(火~土)、12:00~20:00(日)
定休:月曜日、第3火曜日
<過去の関連日記>
(03月10日)三河島「山田屋」でホルモン三昧&モムクク。
▲(2006年)
▼(2007年)
(11月10日)三河島「山田屋」でホルモン&昼ビール。
▼(2008年)
(7月16日)日暮里「山田屋日暮里店」でホルモン三昧。