
昨日、一昨日の記事から続きます。
前編はコチラ。
中編はコチラ。
<2008年02月09日>
第1回「利きマッコリ選手権」後記。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-672.html
さて、後編は2008年から始まります。
マッコリブームが加熱し、生マッコリも続々と登場。
2008年は生マッコリがキーワードになると予言したところで、
前回の中編は終わっておりました。
そんな状況下で行ったのが上記のイベント。
マッコリバーとして韓国各地のマッコリを揃える「てじまぅる」と、
韓食日記の共同開催として2月9日に行われました。
テーブルの上にずらり並べられたマッコリはなんと約30種類。
これをみんなで飲み比べながら、利き酒ならに利きマッコリを行い、
初代の「利きマッコリ王」を決めようという企画でした。
なお、この企画には……。

マッコリを扱う会社からも協力を頂きました。
・本生マッコリ
・梨マッコリ
・米マッコリ
・ドンドンジュ
の4銘柄を提供してくれたのが東亜トレーディング。
いちばん右にある「本生マッコリ」がまさに生マッコリなんですね。
ちょうど2007年末に発売されたばかりの新商品。
生マッコリブームが加熱していく過程をよく象徴しています。

<2008年02月18日>
中板橋「ホルモンチャン」でホルモン鍋。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-681.html
その「利きマッコリ選手権」が開催された直後。
なんと僕の地元である板橋区でも本生マッコリを発見しました。
韓国料理店の多い、新大久保界隈ならいざ知れず、
板橋区にまで生ブームが届いているのかと驚いた次第。

<2008年03月13日>
新大久保「酒菜角萬」で実験的新メニュー続々。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-697.html
こうなってくるとマッコリ会社も群雄割拠。
続々と新しいブランド、銘柄が登場して飲むほうが追いつきません。
ちなみに上の写真は左から……。
・へオルム(野イチゴのマッコルリ)
・チャプサルヌルンジマッコルリ(もち米のオコゲマッコルリ)
・ポドスル(ブドウマッコルリ)
というラインナップ。
このとき僕が飲んでいたのは「酒菜角萬」という蕎麦店ですが、
この店はマッコリバー「てじまぅる新宿店」の系列店です。
そこで仕入れるか検討中のサンプル品を飲ませてもらいました。
それを踏まえて僕はこんな感想を。
=========================
それにしても日本で見かけるマッコルリは本当に増えましたね。
「マッコルリは銘柄を選んで飲む時代になった!」
というのをこれまでは大々的に叫んできましたが、
最近はさらに進化し、同系統の他銘柄が目立つようにも。
黒豆マッコルリやオコゲマッコルリだけでも数種類。
どの会社の黒豆かを考えて飲む必要が出てきた気がします。
=========================
この感想。
実は2006年に二東の黒豆マッコリを飲んだときと実は同じです。
ただ、時代が進んだぶん、より確信は深まっていたはず。
というのも……。

<2008年07月24日>
上野「二東マッコリ」でホンオフェ(サマプ)。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-775.html
なにしろこんな店まで出来てしまうのです。
日本におけるマッコリ販売の最大手、
二東ジャパンが自前の韓国料理店をオープンしました。
これも本当にびっくりしましたね。
この店には二東の生マッコリが用意されており、
これらは韓国から冷蔵状態で空輸されてきます。
・「虎マッコリ」に代表される国内産の生マッコリ
・「はるばん(現、生マッコリ家)が作る自家製の生マッコリ
・「二東生マッコリ」に代表される韓国産の生マッコリ
という3つのルートがこれで確立。
僕自身、どの黒豆マッコリを飲むかで悩むことは少ないですが、
どの生マッコリを飲むか、は日々おおいに悩んでおります。
なのでこれを「深まっていた確信」の証拠にしたいなと。
まあ、ちょっとこじつけっぽいですけどね。
前に書いていたことをコロッと忘れ、
さも新しいことのように書くのは僕の得意技です。
<2008年08月25日>
アサヒコム:生マッコルリ
http://www.asahi.com/international/korea/TKY200808250114.html
なお、僕はこれらの店が出現したことを踏まえ、
アサヒコムにて、生マッコリのブームを伝えました。
そして、このとき初めてこんな一文を最後に追加。
=========================
※韓国語の表記統一により本文中では「マッコルリ」としました。
固有名詞である店名のみ「マッコリ」としてあります。
=========================
このとき取材をした店は2店舗とも「マッコリ」を店名に含みます。
「マッコリ」の専門店であることをうたっているにもかかわらず、
僕の原稿は「マッコルリ」になっているというズレが生じています。
しかもこのとき、原稿チェックの段階でお店側から、
「そろそろマッコリで統一していいんじゃないですか?」
といわれたのをよく覚えています。
正直、心がグラグラっと揺れました。
でも、そこをあえて「マッコルリ」にこだわったのは、
連載記事の中でずっと「マッコルリ」と表記していたから。
記事によって、表記があれこれ入れ替わってしまっては、
読み手にとってもよくないのでは、との判断でした。
でも、冷静に考えると記事内で統一されていないほうが、
不必要な混乱を生じさせる原因になりますよね。
記事を書きながらも、僕自身おおいに悩んでいた時期です。

<2008年10月01日>
新大久保「生マッコリ家」で自家製マッコルリ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-810.html
旧「はるばん」が、「生マッコリ家」として再オープン。
韓食日記で書くよりも、アサヒコムの取材が早かった珍しい例です。
ここでもタイトルが、ダブルスタンダードに陥っていますね。
ともかくもこの店が出来て、僕らの2次会はいつもココになりました。
新大久保で造られる、出来立ての生マッコリはやはり美味しい。
そんな認識が、僕の周囲では広まっております。
後は他店にも生マッコリを卸し始めたのが大きいですね。
いまや新大久保のあちこちで、生マッコリを飲めます。
いずれはその販売エリアもさらに拡大していくのでしょう。
多くの場所で生の魅力が伝わるのは喜ばしいですね。

<2009年01月24日>
新作「東京マッコリ」先行発売スタート。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-867.html
一気に2009年まで進みます。
生マッコリが飛躍を見せた2008年に続き、
2009年はプレミアムマッコリが新たなキーワードに。
新発売の「東京マッコリ」は焼肉天国.comがプロデュース。
こちらも国内で生産する淡麗な味わいの生マッコリで、
これまた新たな試みと、大きな話題になりました。
焼肉天国.com
http://www.yakinikutengoku.com/index.shtml

<2009年04月04日>
「高矢禮マッコリ」新発売。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-924.html
このマッコリの登場も衝撃的でしたね。
プレミアムマッコリの流れにブレーキがかかる間もなく、
さらに大きなニュースとして飛び込んできました。
製造しているのは「米夢」を造っている百歳酒ジャパン。
その意味では旧来の純米にこだわる高級マッコリ路線ですが、
「高矢禮」がかかわったことでインパクトが出ました。
案の定、発売とともに売り切れ続出。
もちろんヨン様ファンの影響も大きいでしょうが、
本物志向が強まっている、よい一例である気もします。
消費者だけでなく、生産者も含めてということですけどね。
リーズナブルな商品から、本格的な高級マッコリまで、
日本のマッコリ市場は本当に豊かになりました。
といったあたりで時系列を追うのはこれで終了。
前編、中編、後編と、3つに分けて書いた記事をもとに、
次でまとめとなる考察をしてみたいと思います。
だらだらと続きましたが、明日で本当に最後。
もう少しだけ宜しくお付き合いください。
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前編から続きます。
さて、2006年のマッコリ事情を前編で振り返りました。
2007年は冒頭の写真、緑茶マッコリから話を進めます。
いまでは普通に市販されていますけどね。
当時はまだ、かなり目新しい存在でした。
<2007年02月06日>
新大久保「釜山亭」で緑茶マッコルリ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-396.html
この緑茶マッコリを出していたのは新大久保の「釜山亭」。
新大久保界隈でも老舗の部類に入る店でしたが、
残念なことにこの翌月、2007年3月で閉店してしまいました。
緑茶マッコリはこの店で作られていたオリジナル商品。
企業秘密の原料12種類を含む緑茶パウダーのようなものを、
マッコルリと混ぜ合わせて作っていた、とのことです。
それを飲んだ僕はこんな感想を書きました。
=========================
韓国の緑茶ブームをヒントに得て開発、という感じでしょうか。
飲んでみると、普通のマッコルリとは違う不思議な甘さがありますね。
緑茶らしさはあるようなないような。でも色は間違いなく緑茶です。
市販のマッコルリにもピンク色のブドウマッコルリがありますしね。
灰色がかった黒豆マッコルリや、黄色いおこげマッコルリなど。
だんだんカラフルになっていくマッコルリの今後がさらに楽しみです。
余談ですが、「韓国広場」にカボチャマッコルリが出ていました。
カボチャの甘味も、確かにマッコルリと相性がよさそうですね。
どんな味なのか、そのうち試してみたいと思います。
=========================
2006年に花開いたマッコリブームが加熱の一途。
ずいぶんいろいろな種類のマッコリが登場し始めました。
女性ウケするお酒、との認識が広まってきたのもこの頃でしょうね。
口当たりがよく甘味の強い、スイーツ系マッコリが揃い始めます。

<2007年03月13日>
西新宿「てじまぅる新宿店」で麹醇堂の米夢。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-426.html
翌3月。「てじまぅる新宿店」で米夢を飲んだ日。
僕は幕張メッセで開催されたフーデックスに足を運んでいました。
フーデックスというのは「国際食品・飲料展」のことです。
僕は米夢を販売する麹醇堂から招待を受け、足を運んだ次第。
麹醇堂のブースに行くと、主力商品である百歳酒よりも、
新商品である米夢のほうが扱いが大きく驚きました。
そして、フーデックスに足を運んだのにはもうひとつ理由があり、
韓国から取材に来ていた、新聞記者さんと会う約束をしていました。
公私ともたいへんお世話になっている中央日報の料理記者さん。
フーデックスの取材とともに、こんな取材をしていかれました。
<2007年03月22日>
中央日報/これがマッコリ?日本の若い女性ら「ぞっこん」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=85748&servcode=800§code=820&p_no=&comment_gr=article_85748&pn=9&o=
日本でのマッコリブームが韓国にも伝わった瞬間。
もちろんこれより前に、ブームを報じたメディアがあるかもですけどね。
少なくとも、韓国の料理専門記者が日本でブームを確認し、
驚きをもって韓国で報じた、ということには間違いありません。

<2007年07月12日>
歌舞伎町「幸永2号店」でホルモン三昧。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-556.html
昨日も載せた写真ですが、もう1度。
この頃の僕は、「虎マッコリ」にハマっておりました。
ドライで発泡感の強い玄人向けのマッコリ。
「虎退治」と称しつつ、ボトルを次々あけるのが好きでした。
この日の記事でも、
「最終的に虎3頭を仕留めました」
との記述がありますね。
3人で飲んでいて3頭ですから、まあ飲みすぎです。
でも、つい飲んでしまう魅力が虎にはあるのです。
中央日報の記事にもありましたが、
マッコリブームは女性をターゲットに加熱しました。
韓国料理は好きだけど、ストレートの焼酎は強い。
でもカクテルやサワーでなく、どうせなら韓国的なお酒が飲みたい。
ということからマッコリが一躍脚光を浴びるのですが、
たぶん、このあたりで女性向けに転換しすぎたのですね。
「ジュースみたいなマッコリばっかじゃん!」
という男性向け、そして酒好きな女性も含めてですね。
従来のマッコリよりも、はるかにドライな「虎マッコリ」が、
本格派として人気を集めたのがこの時期からです。
そして何より、この「虎マッコリ」は発酵を止めない「生」なんですよね。
韓国でもやっぱり人気が高いのは生のマッコリ。
加熱すれば発酵は止まるので、賞味期限を長く保てますが、
口の中でぷちぷち弾ける爽快感が失われてしまいます。
ほのかな酸味と柔らかな米の甘味が発泡感の中で交錯する、
マッコリの本当のうまさが認知されてきたことを示します。
ってか、僕自身もこの時期それに初めて気付いたんですけどね。

<2007年08月09日>
新大久保「はるばん」で自家製マッコルリ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-575.html
そして、ついにこの店が登場。
僕らが本格派を求めて「虎マッコリ」を消費している頃。
えーと、時系列が少し錯綜しますが、2007年5月9日のことです。
新大久保の「はるばん」という韓国料理店が酒造免許を取得。
日本で初めて、認可された自家製マッコリを提供し始めました。
それ以前も日本の酒造会社が作っていた例はありますけどね。
手作りのマッコリを出すために、免許を取った店というのはここが最初。
というか、その後も同じようなことをした店は聞いたことがないので、
ここが唯一、ということでよいのではないでしょうか。
ちなみにこの店をいち早く取り上げたのが読売新聞。
残念なことに元記事が消えてしまっているようなので、
2ちゃんねるの過去ログを紹介させて頂きます。
<2007年09月05日>
読売新聞/東京・新宿のコリアンタウンに地ビールならぬ「地マッコリ」登場、口コミで評判に
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1188922605/
なおこの頃、韓食日記は過去の日付で日記を書いていました。
いまはアップした日、イコール書いた日でよいのですが、
この頃はその店で食べた日、の日付でアップしています。
コメント欄でタイムリーな記事、として書かれているのは、
僕が1ヶ月遅れでブログを書いていたということです。
それも確か、読売新聞の記事が出た当日でしたかね。
1ヶ月前に「はるばん」で生マッコリを飲んでいながら、
「読売新聞に先を越された!」
という複雑な気持ちが僕の中にあったりなかったり。
なお、この「はるばん」自体は2008年6月で閉店。
その直後、マッコリ事業を独立させ「ソウル酒造」として再スタートします。
また、それとともに工場の一角を、「生マッコリ家」としてオープン。
現在進行形で、僕らが通っているのもこの店。
つい昨日も、「生マッコリ家」で飲んでおりましたね。

<2007年09月15日>
書籍情報「マッコルリの旅」。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-584.html
いろいろなマッコリが登場して多士済々。
ブームはいよいよ本格化してマッコリ本も登場します。
ただ、この本は日本のではなく、韓国のマッコリ本ですけどね。
とはいえ日本のブームが出版を後押ししたのは事実でしょう。
著者は鄭銀淑さん。東洋経済新報社からの出版です。
アマゾン/マッコルリの旅
http://www.amazon.co.jp/dp/4492042849
この本はいまでも僕の愛読書の1冊であり、
韓国の地方に行くときは、必ず持参していきます。
地方の豊かなマッコリ事情がぎゅっと詰め込まれた傑作。
読むだけで地方を旅したような気分に浸れます。
この本を紹介しつつ、僕は……。
=========================
最近の傾向を見ていても、マッコルリの銘柄を増やす店は多いです。
ある程度気の利いた韓国料理店なら、どこも4、5種類はありますね。
銘柄を選んでマッコルリを飲む時代。徐々に定着しつつあるようです。
=========================
こんなことを書きました。
マッコリブームがごく一部の限られた現象ではなく、
広がったすそ野を持つ、大きな動きであることを指摘しています。

<2007年11月01日>
『東京本気の韓国料理店』11月16日発売!
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-603.html
そして、その大きな動きというのはマッコリだけでなく、
韓国料理店そのものが、ダイナミックに躍進していたということです。
多種多様な韓国料理店が次々に生まれていたのがこの時期。
僕らは新大久保のみならず、赤坂、六本木、銀座でも取材を行い、
全部で180軒の韓国料理店を1冊にまとめて発表しました。
アマゾン/東京 本気の韓国料理店
http://www.amazon.co.jp/dp/4408029793/
マッコリブームは韓国料理ブームと表裏一体。
韓国料理店が増える中で、それぞれが他店との差別化を模索し、
そのツールとして、マッコリにも注目していたという事実があります。
アンテナの高い店ほど、時代の流れに敏感ですからね。
また個人的な印象なのですが、こういうアンテナの高さは、
新大久保のようなコリアンタウンよりも、それ以外の場所で見られました。
僕らが『東京 本気の韓国料理店』で伝えたかったのもその部分。
韓国料理店の多様性、そして日本的な韓国料理店の誕生。
「日本的な」という部分で多少誤解が発生しそうですが、
本物でないということではなく、発想がという意味です。
マッコリを銘柄で飲むということ自体、極めて日本的な発想。
それが受け入れられる土壌が出来たというのは、
そういった韓国料理店が生まれてきたというのとイコール。
マッコリだけの単一現象ではありません。
なお、その「日本的」うんぬんについては書ききれないので、
気になる方は、以前書いた「第3世代論」をご参照ください。
大阪との比較で書いているので、ちょいと混乱するかもですけどね。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-745.html
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-802.html

<2007年12月01日>
有楽町「マッコリ酒家&韓国料理ぽど丸の内」で辛口マッコルリ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-629.html
9月にできたこの店は「マッコリ酒家」を店名に掲げました。
トッカルビ(叩いた牛カルビ)を看板料理とする珍しいお店で、
麻布にあった店の2号店として有楽町でオープンしました。
ここで僕が「辛口マッコルリ」とタイトルに書いているのは、
福島県の有賀醸造が造っている「マッコルリの華」という銘柄。
記事の中でも書いておりますが、「虎マッコリ」と同じ蔵元です。
そして僕はこの記事でこんなことを書きました。
=========================
ここ最近、国産のマッコルリが少しずつ増えてきていますね。
新大久保「はるばん」のように自家醸造を自慢とする店もありますし、
マッコルリブームも新たなステップを刻もうとしています。
生マッコルリは2008年の新たなキーワードとなるでしょうね。
=========================
2006年に他銘柄化、そしてブランド化が始まったマッコリブーム。
2007年に入って本格化し、今度は「生」が注目を集めます。
マッコリの種類が多様化したおかげで味へのこだわりが生まれ、
高い品質のマッコリを求められてきた証明でもあります。
「もっとうまいマッコリが飲みたい!」
そんな欲求が2008年以降どうなっていくのか。
それは後編として、明日また続きを書きたいと思います。
といいつつ、後編で終わらなかったらどうしましょうね。
前編、中編、後編、まとめ、とかになりそうな予感も少々。
本当に長くなって恐縮ですが、頑張って書きたいと思います。

先日の記事で、これまで「マッコルリ」と書いてきた表記を、
時代の変化を理由に「マッコリ」と改めることを宣言しました。
個人的にもずいぶん悩みましたが、反響が意外に大きく驚きました。
マッコルリ、マッコリ、マッカリなど呼び名はさまざまですが、
現状を見る限り、ほぼ「マッコリ」で統一されてきた様子。
世間的な人気の獲得とともに、呼び名の定着が生まれています。
では、それがいつ頃から「マッコリ」となったのか。
韓国語を少しかじった人であれば、「コ」と「リ」の間に、
子音のリウル(小文字のエル)が含まれているのをご存知だと思います。
正しくは「マッコリ」でも、「マッコルリ」でもなく、「マッコ〔l〕リ」。
一応、カッコでくくってみましたが読みにくいですね。
まあ、ともかく日本語にはない音なので、
それを「lu=ル」にするか、省略するかで表記していた訳です。
僕の場合は他の子音も含めてすべて表記する方針だったため、
「マッコルリ」と表記する立場を取っておりました。
でも、それが時代とだんだんずれてきたのが変更理由。
「日本に定着した=日本語化した」という解釈から、
「ビビンバ」のような日本語として「マッコリ」にしたということです。
という前提を踏まえ。
タイトルを、いつ「マッコリ」になったのか? としましたが、
これはいつ頃から、日本に定着し、日本語として通じるようになったのか。
という考察であることを、まずお伝えしておきたいと思います。
史料とするのは、韓食日記の過去記事。
2005年末にスタートしたこのブログはこの記事で960本目。
そのうち「マッコルリ」について述べたものだけで117本ありました。
もちろんただ、飲んでいるだけ、というものがほとんどですけどね。
その中から、うまく時代を象徴しているものを抜粋し、
ここ数年のマッコリ事情として、まとめてみたいと思います。
なお、冒頭の写真は、先日全州で飲んだマッコリ。
これから語ることは日本でのこと、そして主に東京でのことなので、
韓国におけるマッコリ事情とは、あまり関係がありません。
本国に対する敬意という意味から、イメージ写真として掲載しました。

<2006年05月06日>
西新宿「てじまぅる新宿店」で角煮ほか。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-119.html
さて、まず紹介するのは2006年5月の記事。
画像の色合いがずいぶんあせておりますが、
これは時間が経過して劣化した……わけではありません。
昔は質のあまりよくないデジカメで撮影していたので、
室内での料理写真は、あまり色が鮮明に出なかったのです。
このあたりは、ブログそのものの歴史としてご理解ください。
記事の内容は西新宿にオープンしたマッコリバーの話。
ご存知「てじまぅる」グループの2号店として誕生しました。
記事は5月のものですが、オープンは4月28日でした。
この記事における見所は……。
「マッコルリの種類が豊富で、10種類以上の銘柄が揃っています」
とお店の紹介をしていることでしょう。
「てじまぅる」の金在浩社長とも、以前この話をしたのですが、
当時は10種類という数で充分画期的だったんですね。
いまは50種類以上あるそうですから、実に5分の1。
いまのご時勢なら、10種類というのは珍しくありません。
気の利いた韓国料理店なら、マッコリ主体でなくとも用意している数字です。
でも、その当時は「10種類も!」と衝撃的でした。
このあたりがマッコリブームの黎明期といえるでしょう。

<2006年07月14日>
マッコルリは銘柄を選んで飲む時代に。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-191.html
前の記事から2ヶ月が経過。
それにしてもひどい写真ですが、我慢して話を進めます。
僕はブログでこの時代のマッコリ事情を分析しました。
以下がその記事からの抜粋。
=========================
かつて日本酒は「日本酒」として売られていました。
あるのは冷や、常温、熱燗という飲み方の区別くらい。
それが最近は、何県で作られた何という銘柄で、
日本酒度はどのくらいで、どの料理に合うかまでを細かく分類。
ずいぶんと楽しみ方が増えて喜ばしい限りです。
そして韓国料理店では今、まさにマッコルリが生まれ変わりの真っ最中。
ただ「マッコルリ」として売られていたマッコルリが、
銘柄によって分類され、選択肢を着実に増やしつつあります。
=========================
その実例として、マッコリをたくさん揃えている店を2軒紹介し、
また新たなマッコリ専門店が銀座に出来ることを伝えています。
「どぶろくバー」という名前で15種類のマッコリを用意。
「焼肉トラジ」の系列店で、オープン日は2006年7月25日です。
僕が知る限り、マッコリを店の主軸として掲げたのは、
「てじまぅる新宿店」に続いて、この店が2軒目でした。

<2006年09月13日>
銀座「どぶろくバーTORAJI」でマッコルリ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-259.html
さて、その次がまさにその「どぶろくバー」。
銀座までわざわざひとりで飲みに行ったのを覚えています。
僕はここでマッコリのパインジュース割りを飲みました。
15種類のマッコリといっても、マッコリの種類が多いのではなく、
むしろマッコリカクテルに力を入れた店だったと記憶しています。
マッコリでカクテルを作る、というのも新鮮な時代でしたね。
またこの日、僕は店に行ったその足で取材を申し込みました。
ちょうどアサヒコムで連載を始めた頃だったんですよね。
<2006年09月27日>
アサヒコム:マッコルリ/種類豊富に、専門店も登場
http://www.asahi.com/international/korea/TKY200609270193.html
7月に書いた考察を、取材を元に再構築して発表。
マッコリブーム到来を知らせるオフィシャルな記事としては、
我ながらかなり早かったのでは、と自己満足に浸っています。
まあ、取材をした「どぶろくバー」は2007年2月28日を持って、
わずか1年足らずで閉店してしまうんですけどね……。

<2006年10月04日>
自宅で二東マッコルリ(黒豆味)。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-283.html
友人と野外でのバーベキューに繰り出した際、
僕らは新大久保で食材、酒などを買出して行きました。
そのとき発見したのが二東の黒豆マッコリ。
二東といえば、日本でいちばんのシェアを誇る大手です。
その二東が黒豆のマッコリを出したというのが記事の趣旨。
もちろん僕が発見したのがこのとき、というだけなので、
もっと前から出ていたのかもしれませんけどね。
それまでは他社の黒豆マッコリを飲んでいましたが、
大手の二東からも出るなら、メーカーでも区別しなければならない。
同じ黒豆でも、どこの黒豆かが大事になってくる訳です。
それを踏まえて僕はこんな感想を書きました。
=========================
こうして大手メーカーまで参入してくるというのは驚きでした。
マッコルリの多銘柄化は、さらに加熱していくのかもしれません。
=========================

<2006年11月20日>
百歳酒の麹醇堂からマッコルリが新発売。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-330.html
他銘柄化を予感した、その1ヶ月半後。
自宅にマッコリを梱包したクール宅配便が届きました。
百歳酒で有名な麹醇堂から出る新しいマッコリ。
二東に続く、また大きなメーカーの参入が判明しました。
大手企業が絡めば、ブームはいっそう加熱します。
しかも、このマッコリは純米にこだわった高級化路線。
他銘柄化に加え、ブランド化にも展開した瞬間でした。

<2006年11月29日>
西新宿「てじまぅる新宿店」でマッコルリ飲み比べ(前編)。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-340.html
<2006年11月30日>
西新宿「てじまぅる新宿店」でマッコルリ飲み比べ(後編)。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-341.html
さて、いろいろな銘柄のマッコリが出てくるとなると、
今度はその違いを、どう見極めるかが重要となります。
というより、自分の中でも混乱してくるんですね。
「どのマッコリが、どんな味なのかさっぱりわからん!」
「飲んでわかったつもりになっても、次のときに忘れている!」
「というより飲むと酔っ払うから、忘れて当然!」
といった葛藤が生まれてきます。
「マッコリの個性をそれぞれ明確にする必要があるのではないか」
そんな話を「てじまぅる」の金在浩社長として、
ひとつひとつ飲み比べ、ブログにアップしたのがこの頃です。
このとき「てじまぅる」の品揃えは25種類以上に増えていました。
なお、僕らがこの日飲んだのは約半分に相当する13種類。
最後は結局泥酔して終わるオチなんですけどね。
多様化に対する対応、というのを考え始めた頃でした。

ちなみに、この日飲んだ中に「虎マッコリ」も入っていました。
従来の甘い口当たりのものとは、正反対のドライな味わい。
これをボトルで頼んでぐいぐい空にするのを「虎退治」と称し、
泥酔街道をひた走っていたのはこの頃からです。
「虎マッコリ」がいつ頃の発売かは情報がないのですが、
他サイトも含め、ネットでたどれる初出は、2006年10月が最初。
おそらくこの年の上半期から夏場にかけてぐらいでしょうか。
後のマッコリ事情に大きな影響を与えた銘柄のひとつ。
いずれ、正式に発売の時期なども調べてみたいと思います。
※追記
問い合わせたところ2003年の発売だそうです。
予想していたよりも、ずいぶん前からあったんですね。
追記として、情報を加えておきます。
といったあたりで2006年に印象的な記事は以上。
ブログで書いた記事だけの情報ではありますが、
印象的な出来事がいくつも重なった革命的な年だったと思います。
まずはここまでを踏まえ、次の記事で2007年以降をまとめます。
……ていうか、次だけで終わらないかもですね。
場合によっては3部作ぐらいになるかもしれません。
長くなりそうですが、宜しくお付き合いください。

僕らの周りには0次会という言葉があります。
どのくらい一般に浸透した言葉かは知りませんが、
ときおり当たり前のように使っていると、
「それは会の名称ですか?」
と不思議そうな顔で聞かれたりもします。
まあ、名称でも別に問題はないんですけどね。
1次会の前に有志を募り、ほんのちょっとフライング飲み会。
そんな小さな会を0次会(ゼロじかい)と称します。
念の為、ちょっと検索をかけてみたら、
飲み関係の有名ブログがわんさか出てきました。
ごく普通の日本語として使っていたつもりですが、
実は特殊な用語なのかもしれない、と少し不安になりました。
ちなみにこの日は赤羽で飲む予定があり、
早めに着く方と0次会の約束をしていました。
それよりさらに前に飲んでしまったのはイレギュラー。
師匠に渡す本があって新大久保に出かけたところ、
師匠には夕方から飲む予定があり、そこに少し混ぜて頂きました。
0次会のさらにひとつ前なので、マイナス1次会。
本来の約束より前に2軒ハシゴをするという幸せです。
ちなみに訪れたのが冒頭の写真、ナマズの棲む韓国料理店。
いえいえ棲んでいる訳ではないですね。
ナマズの看板を掲げている「生マッコリ家」です。
僕は時間の都合上30分しかいられませんでしたが、
その後、日付が変わるぐらいまで盛り上がったのだとか。
ちなみにその日の話、とある有名な方のブログに掲載されています。
ありがたいことに、僕の話も載せて頂きました。
たいへん名誉なことなので、ここに報告させて頂きます。
該当記事はコチラ。
トップページはコチラ。

とどまるところを知らないマッコリブーム。
これまで僕は韓国語の子音表記を忠実に書くという自己原則から、
原稿でもブログでも「マッコルリ」と書いておりました。
でも、時代はほとんど「マッコリ」で統一されてきましたね。
僕もしばらく前から、「マッコリ」表記で統一しようかと悩んでおりました。
「ドライな味わいが人気の『虎マッコリ』というマッコルリ……」とか、
「新宿の『マッコリバーてじまぅる』では、40種類のマッコルリが……」とか。
固有名詞が「マッコリ」の場合はそちらを尊重し、
一般的な表記として使用する場合は「マッコルリ」と書く。
そんな気持ち悪い表記の揺れを、これまで感じていました。
マッコルリと「マッコリ」と書くなら、ソルロンタン(牛スープ)も、
「ソロンタン」と書かなきゃ、統一が取れないじゃないか!
というのが「ル」に固執してきたいちばんの理由ですが、
僕も日本語として採用されている「ビビンバ」は普通に使います。
韓国語としての料理名を強調するときだけ「ピビムパプ」。
文章に「チヂミ」という日本での呼び名を使うのも同じ理由ですね。
「マッコリ」もそろそろ日本語化した、という解釈で、
僕もこれから、「マッコリ」をデフォルトで使いたいと思います。
という言い訳を踏まえて。
冒頭の写真は、これから発売になる済州マッコリ。
手前の緑色ラベルがもともと韓国で流通しているもので、
ピンク色のラベルは、今後日本で流通するもののサンプルです。
「生搾り」という文字が見えるように非加熱の生が売り。
いまのところ「武橋洞」と「てじまぅる」にしか置かれていないそうですが、
生っぽさを残した、すっきり味のマッコルリ……いやマッコリです。
「武橋洞」はほかにも二東の生マッコリを常時置くなど、
あまり知られていませんが、マッコリにこだわりを持つ1店です。

最近、この「武橋洞」を多く利用しているのですが、
その大きな理由のひとつに、お父さんの接客があります。
韓国家庭料理店のよさって、接客でかなり変わると思うのですよ。
狭い店ではありますが、行き届いた目配りが嬉しいお店です。
上の写真、キムチ盛り合わせと……。

ナムル盛り合わせ。
これらをつつきながら待っていると……。

名物料理のひとつ、ケジャンが登場します。
ワタリガニを生の状態で辛い薬味ダレに漬けた料理。
いまでこそあちらこちらの店で見かけますが、
1981年の創業当時からの人気料理だそうです。

醤油色に染まっていない白いチャプチェ(春雨炒め)。

ここ3度ぐらい頼んでは品切れだったスジ煮込み。
どちらかというと在日寄りの韓国料理だと思いますが、
こういう料理があるのも、歴史ある店の証拠かと。
ニューカマーの家庭料理店として先駆的立場にある店ですが、
その当時の韓国料理事情が反映されている気もします。

チョンガッキムチ(小さい大根のキムチ)や……。

チョングッチャン(納豆鍋)も頂きました。
小さな土鍋で1人前ずつ出てくるのもいい感じ。

ちなみに名物のサムゲタンは大きな土鍋で出てきます。
4~5人で分けて充分な量なので、シメに最適。
これも店のお父さんが、きれいに解体し、取り分けてくれます。
気持ちよく飲んだら東新宿駅から解散。
大江戸線の開通で、すごく便利になったエリアでしょうね。
古い常連さんの話を聞くと、新宿から歌舞伎町を抜けて、
やっと薄暗がりの中に見えてくる知る人ぞ知る店だったとのこと。
その頃に来られなかったのは非常に残念ですけどね。
諸先輩方の話とともに、今の「武橋洞」を楽しみたいと思います。
店名:武橋洞(むぎょどん)
住所:東京都新宿区大久保1-1-9
電話:03-3209-8162
営業:17:00~翌2:00
定休:第1、3日曜日

第19回「八田りチングのチンチャトーク」ならびに、
今回初めて開催された「栗原・八田の食鉄八景」。
ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
個人的にも濃密な土曜日、日曜日を過ごしました。
脳みその奥底がぐったりとしたような月曜日ですが、
のんびりする間もなく、仕事の締切と戦っております。
ちょっと休憩。
というわけでもないのですが、
ブログでの報告も、しておかねばですからね。
自分が前に立っていたため写真が少ないのですが、
トーク後の食事会から、料理写真を数点載せておきます。
冒頭の写真。
見た目はまるっきりニンニクの絨毯ですが……。

その下に七穀米のごはんが隠れております。
イメージしたのは忠清北道、丹陽の名物料理マヌルソッパプ。
日本語にするなら、ニンニク釜飯といったところですね。
かつてメルマガでも書いたことがあるのですが、
丹陽はニンニクの里として知られ、上質のニンニクがとれます。
青森県のホワイト6片でも有名な6片ニンニクの名産地。
そのニンニクを使ったマヌルソッパプを食べに行ったことがあるのですが、
予想とは違って、ニンニクが2片しか入っていませんでした。
「ニンニク釜飯を名乗るなら、もっとゴロゴロでもいいんじゃない?」
ということをメルマガで書いたのが2003年5月。
あれから6年が経過し、ついにそのゴロゴロが実現しました。
ニンニクこそ丹陽産ではなく、慶尚北道の義城産ですが、
義城もまた最上級の6片ニンニクがとれる産地。
これぞ真のマヌルソッパプ!
作ってくれたイーストアジアン新宿に感謝です。
なお、そのメルマガの記事は下記の通り。
コリアうめーや!!第53号
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume53.htm

こちらは慶州式のヘジャンクク。
煮干、昆布のダシに酸っぱいキムチ、ホンダワラという海藻、
そしてメミルムク(ソバ粉のでんぷんを固めたもの)の3種が入ります。
慶州では代表的な朝ごはんメニュー。これも再現して頂きました。
というところまで書いて、説明が逆になりましたが、
これらはすべて、トークの中に登場した料理です。
今回、栗原さんと相談して決めたエリアが中央線。
清涼里から、原州、提川、丹陽、安東、慶州と続く列車で、
これらの鉄道的な見所と、ご当地の郷土料理について語りました。
それをトーク後の食事会に活かし……。
・丹陽のマヌルソッパプ(ただしニンニクごろごろ)
・慶州のヘジャンクク
・安東のホッチェサパプ(醤油味のビビンバ)
の3種類を作って頂いた次第です。
これに加えて、メイン料理には平牧豚のポッサム。
茹でた豚肉を白菜で包んで食べる料理ですが、
そこにちょっと特別なサムジャン(包み味噌)も加えました。
先日、全羅北道で購入してきたタチウオの内臓塩辛入りサムジャン。
名前をチョッカルサムジャンと書かれておりましたが、
これを豚肉につけて食べる、という趣向も試してみました。
同時に「海龍」ブランドのニンニクもろみも出ていましたね。
どちらも豚肉の旨味を引き立ててくれるものでした。
初回ということで予定時間を大幅にオーバーしてしまうなど、
反省点も多数見られましたが、全体的には盛況な会でした。
当初、30名ということで募集定員を掲げていたのですが、
最終的には45名もの方に集まって頂きました。
おかげさまで、第2回も開催しようとの話も出ています。
9月初旬あたりを目指して……という感じの予定ですが、
また、正式に決まりましたら、報告をさせて頂きます。
なお、次回チンチャトークは6月20日、21日。
また栗原さんとは、チンチャトークと同じく「ナビコリア」にて、
7月5日に語学をテーマにしたトークイベントを行う予定です。
タイトル未定ですが、こちらもいずれまた詳細をお伝え致します。
出張から戻って以来、妙に忙しい日々です。
仕事が溜まっているもありますが、週末に向けても準備中。
土曜日の午後と日曜日の午前は第19回チンチャトーク。
日曜日は栗原さんと「食鉄八景」というイベントです。
チンチャトークはまだ少しチケットがある様子。
日曜日はほぼ満員だそうですが、土曜日はやや伸び悩み。
新大久保に来る予定の方は、ぜひ飛び込みでもご来場ください。
逆に「食鉄八景」は会場のキャパ、ギリギリになりました。
ご来場予定の皆様、多少の狭さはご容赦ください。
メンバーを見ると、業界関係者の参加も多いですね。
ウチの師匠も来て頂けるそうですが、
「この人たち僕らより韓国詳しいんじゃない?」
という方もちらほら。
下手なことはいえない、というプレッシャーもありますが、
よい機会なので、精一杯頑張ってみたいと思います。
今日はこれから栗原さんと打ち合わせ。
話のあらすじはすでに確定しておりますが、
細かな部分を詰めてこようと思います。
仕事が溜まっているもありますが、週末に向けても準備中。
土曜日の午後と日曜日の午前は第19回チンチャトーク。
日曜日は栗原さんと「食鉄八景」というイベントです。
チンチャトークはまだ少しチケットがある様子。
日曜日はほぼ満員だそうですが、土曜日はやや伸び悩み。
新大久保に来る予定の方は、ぜひ飛び込みでもご来場ください。
逆に「食鉄八景」は会場のキャパ、ギリギリになりました。
ご来場予定の皆様、多少の狭さはご容赦ください。
メンバーを見ると、業界関係者の参加も多いですね。
ウチの師匠も来て頂けるそうですが、
「この人たち僕らより韓国詳しいんじゃない?」
という方もちらほら。
下手なことはいえない、というプレッシャーもありますが、
よい機会なので、精一杯頑張ってみたいと思います。
今日はこれから栗原さんと打ち合わせ。
話のあらすじはすでに確定しておりますが、
細かな部分を詰めてこようと思います。

全羅北道で購入してきた食材が我が家で活躍中。
淳昌産のテンジャン(味噌)と扶安産の塩辛を使って、
夕食を韓国風に仕立ててみました。
といってもメニューはシンプルですけどね。

煮干でとったダシ汁に豆腐、大根、キノコを入れ、
淳昌産の2年熟成テンジャンを加えてテンジャンチゲ。
普通のテンジャンよりも若干塩気が濃いですが、
そのぶん深いコクのある味に仕上がります。
「汁うまっ!」
と思わず声をあげてしまったり。
ちなみに使っている煮干は買い置きの統営産。
冷凍して少しずつ使用しておりましたが、
そろそろなくなるので、また買いに出ねばですね。

ごはんは昨年10月に全州で購入した9穀米。
そこにジャガイモを加えてカムジャバプにしました。
ゴマ油をたらして香ばしい風味を加えます。

あとは扶安郡の塩辛2種(チャンジャとベイカの塩辛)。
ベイカというのはホタルイカ風の小さなイカのことです。
チャンジャはスケトウダラの内臓を漬け込んだもの。
画面左がベイカで、右がチャンジャ。
間に挟まれているのは三河島で購入したチャンジャですが、
この日ばかりは活躍する場がありませんでした。
しばらく前まではお気に入りで使っていたんですけどね。
残りの2種がうますぎて、皿に盛っても箸が伸びません。
冒頭の写真にあるように、サンチュ、レタス、茹でキャベツを用意し、
ごはんと塩辛を包んで、ガブリといったらもう最高。
ごはんにテンジャンチゲをぶっかけて食べても美味でした。
出張に出ると食生活が豊かになりますね。
ベイカの塩辛は薄切りの大根とともに熱湯へ投入し、
テンジャンを少し溶かすだけでも絶妙の汁物になります。
まさに旨味の宝庫、といった感じで重宝しきり。
自宅での夕食作りがまた楽しくなりました。

下に写真だけ載せたまま、正式な報告が遅れましたが、
明後日の5月21日(木)に新刊が発売になります。
書名:到着前の3時間でマスター! いきなり話せるトラベル会話 韓国
版元:株式会社グラフ社
著者:八田 靖史
発売:2009年5月21日
価格:1260円(税込)
韓国旅行時に携行して頂く、いわゆるフレーズ集です。
交通、食事、買い物など、場面ごとに必要となるフレーズをまとめ、
丸ごとカタカナ読みで使えるように組み立てております。
韓国に到着する前に空港や、飛行機の中でパラパラ眺めて頂き、
漠然と内容を把握したうえで、必要なところを探して使うシステム。
全体を読み流すのにかかる時間をおよそ3時間に設定しています。
この手のフレーズ集は今までにもたくさん出ていますが、
今回ひとつこだわったのが……。
「現地の人と積極的なコミュニケーションをとる一言」
飲食店で店員さんに愛想を振りまいて量を多めにしてもらったり、
ショップでの値段交渉用として、歯の浮くようなお世辞を言ってみたり。
1歩踏み込んだ韓国語を使うことで、現地の人と打ち解け、
より韓国という国を、身近に感じてもらおうと組み立てております。
もちろんそんな遊びフレーズだけでなく、
きちんと場面ごとに必要となる基礎はきちんと抑えました。
韓国旅行のよいお供として使って頂ければ幸いです。
まだ発売日前なので注文はできないようですが、
アマゾンにも、ページが出来ています。
楽天も調べてみましたが、こちらはまだのようですね。
ご興味ある方は、ぜひお求めください。
いきなり話せるトラベル会話 韓国
http://www.amazon.co.jp/dp/4766212495/

前編から続きます。
全羅北道を巡る3泊4日のFAMツアー。
3日目の朝は扶安名物のアサリ粥から始まりました。
このあたりの海岸は干潟に囲まれており、
アサリ、ハマグリなどの貝類が多くとれることで有名です。
運ばれてきたアサリ粥を、箸でほじくり返し、
アサリのむき身を、中央に並べて演出を施します。
ブログを長くやっていると、こうした小細工も身に付きますね。
ほかにも緑豆、ニンジン、ネギなどが具に入っています。
で、写真を撮り終えて、食べ始めたのですが、
「あ、あれ!?」
先ほどの小細工がある意味無駄であることに気付きました。
器の中から、出るわ、出るわ、あまりに大量のアサリ。
事前に撒かれた潮干狩りぐらいに、アサリが掘り出されてきます。
その量たるや、冗談抜きにスプーンひと口につき1匹。
1人前に3~40匹は入っていたと思います。
いくら小さい貝とはいえ、ここまでの大盤振る舞いは産地ならでは。
もちろんそれだけの量を入れて煮込んだおかげで、
ごはんにもアサリの旨味が染み込んでたいへん美味でした。
同行した方々の多くも、
「アサリ粥がいちばん美味しかった」
とツアーの最後に言っておられましたね。
僕自身にとっても、たいへん印象的な料理でした。
前述の通り扶安郡はハマグリも有名なので、
店によってはアサリ粥だけでなく、ハマグリ粥も置いています。
アサリ入りのカルグクス(手打ちうどん)なども見かけましたし、
いずれまた行く機会があれば、他の貝料理にもチャレンジしたいです。
ひとつ気がかりなのは干拓工事が進んでいることですかね。
全羅北道の経済を支える大規模な工事が進行中で、
一部、干潟も埋め立てられていると聞いています。
地域経済の活性化ももちろん大事なことではありますが、
ぜひ地元の郷土料理も大切にして欲しいと思います。
店名:元祖パジラッチュク
住所:全羅北道扶安郡辺山面大項里90-12
電話:063-583-9763
http://www.wonjo1.com

同じく扶安郡からもうひとつ。
扶安郡のコムソという地域は塩辛で有名な場所。
もともと天日塩を作る塩田事業で栄えた町で、
その塩と豊富な魚介類を使った塩辛が名物となりました。
「コムソ塩辛団地」と呼ばれるエリアには販売店が林立。
季節ごとに内容を入れ替えつつ、40種類ほどの塩辛を扱っています。
明太子やチャンジャ(スケトウダラの内臓の塩辛)といった、
メジャーどころから、聞いたことのないようなマイナー塩辛まで。
店の中にはずらりと塩辛ばかりが並べられています。
ざっと思い返すだけで……。
イカ、サザエ、タチウオの内臓、ホタテのヒモ、ベイカ、
牡蠣、テナガダコ、カズノコ、イシモチ、ヌマエビ……。
といった感じ。
この中から、チャンジャ、ベイカの塩辛、
塩辛入りサムジャン(包み味噌)の3種を購入してきました。
いま自宅でいろいろな料理にアレンジしながら楽しんでおります。
ちなみに購入の最低単位は500グラムから。
7000~1万ウォンぐらいの価格帯がもっとも多かったです。
店名:鎭西ジョッカル食品(チンソジョッカルシクプム)
住所:全羅北道扶安郡鎭西面鎭西里熊淵1215-46
電話:063-582-7418

さて、扶安を観光した後、高敞に移動。
高敞は世界遺産であるコインドル遺跡のある町です。
一昨日の記事で、その一部を紹介しました。
時間がなくて、じっくり見ることはできませんでしたが、
資料館も充実していて、なかなか勉強になりました。
いつか時間をかけてゆっくり見て周りたい場所ですね。
ちなみにその高敞、名物料理はウナギです。
その名を「プンチョンチャンオ(風川ウナギ)」といい、
海水と淡水の入り混じる汽水域で育ったウナギを指します。
ただ、近年は日本と同様に天然物が激減しており、
そのほとんどが養殖、または半養殖となっています。
半養殖というのはウナギの稚魚を川や干潟に放流し、
限りなく自然に近い環境で飼育したウナギのこと。
現地では「天然化ウナギ」とも呼ばれておりました。
日本でいえば「天然仕立て」という感じですかね。
焼き方は塩、醤油ダレ、辛い薬味ダレの3種がありますが、
この日はすべて塩焼きにしたものを頂きました。
以前に食べたときは、やや泥臭さを感じたものですが、
この日食べたウナギは、そういう風味がありませんでしたね。
八角入りの醤油ダレや、サムジャン(包み味噌)につけて食べるほか、
サンチュに包んだり、豆の葉の醤油漬けに包んだりもします。
薬味として細切りにしたショウガを加えるのも韓国式ですね。

そのウナギともっとも相性がよいとされるのが覆盆子酒。
昨日も書きましたが、トックリイチゴなどの山イチゴを漬けたものです。
口当たりのよい甘味と、ほのかな渋み、酸味を楽しめる果実酒。
高敞の地酒として有名ですが、この店では自家製も提供していました。
市販品も悪くありませんが、自家製はやっぱり濃さが違う。
全羅道に住む方も、大事な人を接待する場合は、
自家製で作っている人のところに行って分けてもらうのだとか。
どんなお酒でもそうですが、地元の人が飲んでいる昔ながらのものが、
いちばん美味しい、というのは揺るがしがたい事実です。
「この店も手作りだけど、客に出さないやつがうまいんだ」
なんて話を地元の方から聞いて、いそうヨダレが流れたり。
僕にとってはこの手作りも充分衝撃的でしたけどね。
なお、通常は1.8リットル、3万ウォンで出しているとのこと。
ただ必ずその量でなければならないということはなく、
1万ウォン分、2万ウォン分なども、対応してくれるようです。
店名:ウジョン
住所:全羅北道高敞郡高敞邑月谷里283-1
電話:063-563-3242

夜は再び全州に戻って2度目の韓定食。
この日は、韓屋村の中にあるお店を訪れました。
伝統文化の息づく町並みの中にある1軒にふさわしく、
こちらのご主人はチャンゴという打楽器の名手です。
地元のお偉いさんと食事をご一緒させて頂いたために、
ご主人がわざわざ、チャンゴとパンソリを披露してくれました。
それだけでも充分に贅沢な体験ですが、
テーブルいっぱいに並んだ料理も贅沢でした。
上の写真にあるのは、
・クジョルパン(肉と野菜の蕎麦粉クレープ包み)
・カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)
・サマプ(エイの刺身、豚肉、キムチの盛り合わせ)
・ヘパリネンチェ(クラゲの冷製)
・ジョン(海苔、カボチャ、白身魚の衣焼き)
・セウプライ(エビフライ)
・ケランサム(野菜やキノコの薄焼き卵包み)
・サラダ2種
・白菜キムチ
・10品の副菜
といったラインナップですが、
これが着席時に並んでいる、いわゆる前菜扱い。

全部を語るとキリがないので詳細は割愛しますが……。
・神仙炉(宮中式鍋料理)
・チョギグイ(イシモチ焼き)
・トドックイ(ツルニンジン焼き)
・ヤクシク(甘い韓国式のおこわ)
・ユッケ(韓国式の牛刺身)
・フンジェオリ(アヒルの燻製)
・カルビチム(牛カルビの煮込み)
・セウメウンタン(エビの辛い鍋料理)
といった料理が続々と出てきます。
料理は日によって少しずつ違うでしょうけどね。
これだけ出てくれば、さすがというものです。
ちなみに上の写真は神仙炉。
野菜やキノコの衣焼き、薄切りにした茹で肉などが、
彩り豊かに並べられている宮中の宴会用鍋料理です。
店名:芸家(イェガ)
住所:全羅北道全州市完山区豊南洞3街76-49
電話:063-288-8005

韓定食を食べて腹を作ったら、次は飲みに出ます。
この流れは1日目とまったく同じですね。
1日目はカメクという妙な居酒屋を楽しみましたが、
この日は、全州が誇るマッコルリタウンを訪問。
たっぷり食べた直後に、またも料理がどっさり並びます。
全州では巨大ヤカン入りのマッコルリを注文すると、
料理はすべてタダで出てくるという脅威のシステム。
また、そのヤカンを追加すればするほど、
料理がよりゴージャスになっていったりもします。
そのため次は何の料理が出てくるのか気になって、
ついついマッコルリをぐいぐい飲んでしまうんですね。
飲んべえ泣かせの、よく出来たシステムだと思います。
ただ、この日は地元のお偉いさんと一緒だったせいか、
最初からずらりとご馳走が並べられている状況でした。
中央にある鍋料理はチョギメウンタン(イシモチの鍋)。
ほかにも刺身があったり、エイの蒸し煮があったり。
茹でたカニのハサミだけとか、モチトウモロコシとか、
少し変わった料理が細々と並んでおりました。
店名:全州生マッコルリ
住所:全羅北道全州市完山区三川洞1街621-11
電話:063-237-1170

そして、出ました。これぞテバサキ!
韓定食、マッコルリタウンを終えての3次会で、
ようやく念願かなって、テバサキを食べられました。
名古屋式のスパイシーな味付けを生かしつつ、
中に具を詰めて餃子風にしてしまうのが全州式。
詳細についてはメルマガの最新号をごらんください。
コリアうめーや!!第197号
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=618047
店名:Debasaki牙中店
住所:全羅北道全州市徳津区牛牙洞2街915-13
電話:063-247-9898
http://www.debasaki.co.kr/

さて、さんざん飲んだ翌朝。
当然のごとく、胃腸は2日酔いでへたっています。
そこに喝! を入れて呼び覚ますのがコンナムルクッパプ。
モヤシスープにごはんを入れた全州を代表する朝ごはんです。
本来は目的としていた店が別にあったのですが、
時間の都合上、ホテルの周辺で解決することにしました。
通りすがりの人に何人も声をかけつつ、
教えてもらったのが、店名も、メニューも、電話すらない店。
店の中には10人ほどが座れる巨大なテーブルがひとつ。
テーブルの向こうでは、お母さんが超スピードで調理を続けており、
出来上がったところから、コンナムルクッパプを提供します。
客は席に着くと注文することすらせず、ひたすらじっと待つのみ。
料理が出てくる直前にお母さんが、
「あんたたちはどうする!?」
と聞くのに答えるのが唯一の発話。
どうする!? というのは辛さのレベルに関する質問で、
「メプケ(辛く)」
「アン メプケ(辛くなく)」
「ポトン(普通)」
から選ぶことになります。
ちなみにその辛さは、刻んだ青唐辛子の量で調整。
あとは一応、具であるイカの追加というオプションもあり、
辛さを選択すると同時に、
「オジンオ チュセヨ(イカください)」
という選択肢が生まれます。
なんだか二郎でラーメンを食べるような店ですね。
店の貼り紙には、
「残したら罰金500ウォン」
などとも書かれており、妙な緊張感が走ります。
その間、横で作業しているお父さんは、ひたすらに黙々と、
海苔を切ったり、わずか1皿の副菜を出したり、洗い物をしたり。
妙に気を消した超スピードで、同じく作業を進めています。
そんなスタイルが気に入られてか、早朝から行列ができる人気店。
韓国人が並んで朝食を食べているというのはすごいですね。
普通でもけっこう辛いコンナムルクッパプでしたが、なかなかの美味。
雰囲気のディープさも手伝って、朝から大満足でした。
店名:不詳
住所:全羅北道全州市完山区太平洞(以下不明)
電話:なし

全州での最後の食事は「盛味堂」のビビンバでした。
全州エリアでは名の通った有名ビビンバ店のひとつ。
ごはんがコチュジャンベースのタレと馴染むようフライパンで炒め、
オレンジ色になったところに、具を乗せていくスタイルが特徴です。
すでにごはんに味がついているので念入りに混ぜる必要がなく、
スプーンで米をつぶしてしまわないメリットがあります。
全州に行き始めた頃から、何度も通っている店ですが、
3年前に支店がオープンしていたのを、初めて知りました。
車で到着して最初は……。
「あれ、改装したのかな」
と思いましたが、そもそも違う場所でした。
市内にある本店(中央店)のほか、若者に人気のエリアである、
西新洞に新たな支店(西新店)を構えたということです。
本店と違って、支店はキャパシティも多く、内装もきれい。
団体での利用には便利かもしれませんね。
個人的には古びた本店のほうが、味があって好きですが。
店名:盛味堂西新店
住所:全羅北道全州市西新洞261
電話:063-273-0029
http://www.sungmidang.com/
といった感じで、今回のFAMツアーは終了。
この後、全州から車で約3時間。
仁川空港に到着して、日本に戻ってきました。
短い間でしたが、貴重な体験をさせて頂きましたね。
初めて食べるものも多く、全羅北道のまた新たな魅力を知りました。
そしていつものごとく、新たな宿題もやまほど残してきたので、
今後、さらに通い詰めつつ、その魅力を探求したいと思います。
以上、駆け足でしたがFAMツアーの後記。
全羅北道の魅力が少しでも伝われば幸いです。
また、この中のいくつかは、さらに深く、細かく切り込みつつ、
エピソードも交えて、メルマガで紹介したいと思います。

全羅北道を巡る3泊4日の美食ツアー。
いえいえ、本来の趣旨は美食だけではないのですが、
僕にとってはやはり食の部分が大きなポイントでした。
趣旨などについてはメルマガでも報告を開始しておりますが、
とりあえず食の部分について、ざっくりまとめたいと思います。
タイトルにあるFAMツアーがなんなのかとか、
全羅北道を巡った経緯を知りたいかたは下記ページへどうぞ。
月に2度(1日、15日)に配信しているメルマガです。
コリアうめーや!!第197号
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=618047
メールマガジン登録ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669
まずは初日の夕食から。
冒頭の写真は、全州市内で食べた韓定食。
・チャムチセルロドゥ(ツナサラダ)
・ヨノサム(サーモンの葉野菜包み)
・ヘパリネンチェ(クラゲの冷製)
・クジョルパン(野菜、牛肉のクレープ包み)
・ヤチェジョン(野菜のチヂミ)
・クァンオフェ(ヒラメの刺身)
・ホンオサマプ(エイの刺身)
・ホンオチム(エイの蒸し煮)
・ヘムルタン(海鮮鍋)
・トッカルビ(叩いた牛カルビ焼き)
・タッコギグイ(鶏肉焼き)
・チョギグイ(イシモチ焼き)
・コッケジャン(ワタリガニの薬味ダレ漬け)
・タノバクヤクシク(カボチャのおこわ詰め蒸し)
といった感じの料理がテーブルにずらり。
そのほか細かなパンチャン(副菜)が10品弱と、
シメにはごはん、テンジャンチゲ(味噌チゲ)がつきます。
オープンから5年目というまだ新しい店で、
郷土色だけでなく、現代的な雰囲気も感じられます。
事前予約をすればヨンボンタンも食べられるとか。
スッポンと鶏肉を煮込んだ、贅沢な料理ですが、
それを頼むとすると、ずいぶん値段は張るみたいです。
店名:スラカン
住所:全羅北道全州市完山区孝子洞3街1480-6
電話:063-271-3335
http://www.sooragan.com/

ツアー期間中は地元の酒をよく飲みました。
全羅北道の地元焼酎であるハイトゥも飲みましたが、
果実酒や薬酒などの伝統地酒がより印象的でした。
写真は高敞の伝統酒である覆盆子酒(ポップンジャジュ)。
トックリイチゴなどの山イチゴ類を漬けたお酒です。
日本で覆盆子酒を飲むと渋かったり薄かったりしますが、
このメーカーの覆盆子酒はどっしりとした飲み応えがありました。
ホンジンというメーカーの「山魅水(サンメス)」というブランド。
たくさんのメーカーから出ている覆盆子酒ですが、
それぞれずいぶん味が違うと最近わかってきました。
甘さのために食事中は不向きかと思っていましたが、
甘い中にも辛口(甘さ控えめかつ濃い目)があるようです。
ホンジン
http://www.e-bokbunja.com/

韓定食で腹を作った後は、飲みに出かけます。
昨日メルマガに書いた、カメクというスタイルの店がこちら。
カゲメクチュ(店ビール)の略でカメクと呼ばれています。
韓国でクモンカゲと呼ばれるような小さなスーパーが、
ビールをその場で飲ませてくれるとともに簡単なつまみも提供。
日本の酒販店で立ち飲みするような雰囲気ですね。
ビール1本2000Wという安さが、地元の人に受けています。
全州は巨大ヤカンのマッコルリを頼むと料理が全部タダ、
という驚異的なシステムの店が有名なんですけどね。
雰囲気と値段のインパクトではカメクも充分負けていません。
より詳しい情報はメルマガのバックナンバーをどうぞ。
コリアうめーや!!第197号
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=618047
店名:全一スーパー(チョニルスポ)
住所:全羅北道全州市完山区慶園洞3街13-12
電話:063-284-0793

明けて翌朝。
朝食は全州名物のコンナムルクッパプでした。
煮干、昆布でとったスープに大豆モヤシとごはんをどっさり。
2日酔いに効果てきめんという嬉しい料理です。
店は何度も取材で伺った「ウェンイコンナムルクッパプ」。
社長さんが覚えてくれていたのが嬉しかったですね。
初めて訪れてメルマガに書いたのがはや6年前。
全州の飲食店ではいちばんお世話になっている気がします。
コリアうめーや!!第51号
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume51.htm
店名:ウェンイコンナムルクッパプチプ
住所:全羅北道全州市完山区慶園2洞12
電話:063-287-6979

朝食の後は、バスに乗って任実、南原と移動。
あちこちの観光地を巡った後、昼食は豆腐料理店でした。
南原といえばドジョウ料理が有名なんですけどね。
南原まで行ってドジョウを食べないというのももったいない話ですが、
個人的には前回食べたので、目先が変わってよかったです。
下記はその前回。
コリアうめーや!!第185号
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=596653
こちらの店は自家製の豆腐を竹筒に入れて熟成。
そのまま味わうだけでなく、大豆を使ったトンカツや、
豆腐を揚げてコロッケ風にした料理などもありました。

そして、もうひとつの名物がブナシメジを使った料理。
韓国ではブナシメジよりも、よく似たヒラタケが主流ですが、
この店ではブナシメジをアピールしておりました。
韓国でもある程度、メジャーになってきたのでしょうか。
かつては「シメジポソッ」なんて表記されていましたけどね。
シメジが日本語で、ポソッは韓国語でキノコ。
現在はマンガダクポソッ、エヌタリポソッなどと呼ばれます。
ともかくもこれだけブナシメジが入る鍋も珍しい。
副菜にはゆがいたブナシメジと野菜の和え物もありました。
豆腐とキノコにこだわったヘルシーなお店でした。
店名:南原トゥブマウル
住所:全羅北道南原市漁ヒョン洞37-57
電話:063-626-8854

南原の後は淳昌のコチュジャン村に。
コチュジャンは先日、たっぷり買って冷蔵庫にあるので、
ちょっとひねくれて2年もののテンジャン(味噌)を買いました。
昨日、今日とそのテンジャンでチゲを作っていますが、
さすがに市販品と比べて、滋味深いいい味が出ます。
店名:名人コチュジャン
住所:全羅北道淳昌郡淳昌邑白山里265-28
電話:063-653-9955
http://www.gochujjang.co.kr/

さすがにFAMツアーとなると移動が多いですね。
全州、任実、南原、淳昌と来て、次が海沿いの扶安。
辺山半島の突端まで行って海産物料理に舌鼓です。
このあたりの料理はいずれメルマガで書くつもりなので、
さらりと流しますが、写真はコウイカの石板焼き。

そしてコウイカの骨を煮込んだスープにイカスミを入れた、
真っ黒なお粥、通称「オジュク(烏粥)」も美味しかったです。
店名:ヘビョンチョン
住所:全羅北道扶安郡辺山面格浦里
電話:063-581-5740
http://www.gyeokpo.co.kr/

この地域はクワ畑が多く、クワの実酒が自慢。
韓国語では「ポンジュ」と呼ばれています。
覆盆子酒と似たような甘い味わいですが、
これもまた、地元の料理とはなかなかよく合いますね。
口当たりがよく飲みやすいのが特徴ですが、
日本酒ぐらいのアルコール度数があるので注意。
うっかりしていると酔っ払います。
扶安カンサン名酒
http://www.gangsanwine.com/
まあ、喜んで酔っ払っていたんですけどね。
この後も宿泊施設内の店でビールを飲みながら、
フライドチキンをつまみつつ2次会を行っていました。
本当によく食べ、よく飲み、酔っ払った日々。
さすがに書ききれないので、後編へと続きます。

全羅北道を巡る出張から帰ってきました。
3泊4日の滞在中、ブログの更新も予定していましたが、
予定満載でパソコンを起動するヒマもありませんでした。
美味しいものもたくさん食べてきましたので、
これから少しずつ報告していきたいと思います。
特に食事もせず、通りすぎたような場所もありますが、
全州、益山、任実、南原、淳昌、扶安、高敞の7ヶ所を歴訪。
全羅北道の魅力を、さらに深く吸収してきた感じです。
特に全州は行けば行くほど新たな魅力を発見できますね。
アクセスの悪さゆえに、情報がまだ開拓されておりませんが、
他地域にはない独特の文化を、さりげなく内包している町です。
その珍しさは地元民すら、気付いていないケースがあり、
「え、これ他の地域にはないの?」
というケンミンSHOW状態。
ハマればハマるほど、不思議なエリアです。
とりあえずその第1弾をメルマガで書こうと思いますが、
配信日が今日(毎月1日、15日)なので、これから頑張ります。
ブログでの報告は、もう少々お待ちください。
冒頭の写真は高敞のコインドル遺跡。
時間の関係上、ゆっくり見ることはできませんでしたが、
世界遺産ともあって、なかなか興味深かったです。
時間のあるときに、じっくり見て周りたいですね。
今後、全羅北道はまた行く機会がありそうなので、
時間をかけて奥の奥まで探索してみたいと思います。

連休中、三軒茶屋にお住まいの方から誘われ、
サムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)を食べに行きました。
三軒茶屋はいろいろな飲食店の集まる賑やかな町ですが、
ぽつりぽつりと韓国料理店も勢力を伸ばしている様子。
以前、足を運んだ「オムニ食堂」も繁盛しているようですね。
なんでも大塚のほうに、姉妹店まで出ているとか。
さて、冒頭の写真が目当てのサムギョプサル。
見てわかると思いますが、焼き板が少し変わっています。
新大久保でも一時期流行した透明な水晶板を使用。
いまも「ヘラン」、「とんどこ」など数軒で見かけますね。
水晶を焼き板に使うことで、焼くときに焦げないとか、
一応の利点はあるようですが、いちばんは見た目の高級感。
水晶で焼く! というインパクトが際立つ料理です。

こころなしか肉も輝いて見えますか?

でも、正直なところ焼き板よりもこちらが魅力的。
しばらく前に韓国で流行した、餅で包むサムギョプサル。
これまで東京でもちらほらと生まれては消えていきましたが、
ここの餅は色合いも鮮やかで、味も本格的でした。
ワイン、緑茶、高麗人参が練り込まれているそうですが……。

これはどれだろう。
色合いからして高麗人参バージョンですかね。
特に香りが際立つことはありませんでしたが、
ほんのりとした甘味がよかったですね。
餅の上に焼けた豚肉を乗せ、きな粉を振り掛け、
がぶっといくと、餅の甘味の中から豚肉が飛び出します。
サンチュやエゴマの葉で食べるサムギョプサルとは、
まったく別の方向性を行く味ですが、これはこれで楽しいですね。
また本場で食べたときよりも、餅そのものが美味しいです。

ということで餅のおかわり。
1人前が6枚で、ちょうど僕らも6人。
ひとり1枚ではさすがに物足りません。
ただこの餅が1人前6枚で600円強という値段。
1枚包むごとに100円というのは、ちょっと高い印象ですね。
すべての肉を餅で包む気にはなれませんが、
バリエーションのひとつとしては嬉しいオプションです。

ほかにもキムチ盛り合わせや、ナムル盛り合わせ。

唐辛子マークが3個つく激辛表示にもかかわらず、
ほどよい辛さだったプルタク(激辛のグリルチキン)。
サツマイモやトッポッキ(餅炒め)用の餅も入っていましたね。
たぶんこの店、餅そのものがテーマなのでしょう。
餅で包むサムギョプサルだけではなく、
トッポッキのアレンジラインナップも豊富でした。
結局、メニューを見るだけで実際には頼みませんでしたが、
・コチュジャントッポッキ
・チーズコチュジャントッポッキ
・海鮮トッポッキ
・ハンバーグトッポッキ
などなど。
トッポッキの皿にハンバーグを添えてみる、
という大胆なアイデアに驚きました。
なんとなく味が想像できないでもないですが、
次の機会にはちょっと食べてみたい気もしますね。

すっかり日本で定着したキムチチーズチヂミ。

シメにはヘムルタン(海鮮鍋)を頼んでみました。
スープの下に沈んでいて、この状態では見えませんが、
大きく切ったイカや、殻つきの貝などがゴロゴロ。
適当に煮えたところで、店員さんがハサミでカットしてくれます。

シメは残ったスープでポックムパプ(炒飯)。
海鮮ダシの染み込んだごはんで胃を満たして終了です。
それにしても三軒茶屋というのは不思議な町ですね。
これだけの個性を発揮している店であれば、
おそらくコリアンタウンでも、埋没することはないでしょう。
でも、町そのものの飲食レベルが高いせいか、
ここまでやっても、ごく普通に溶け込んでいる感じです。
お客さんも「韓国が好き!」という雰囲気ではないですし、
世代的にも若いお客さんが多く見られた気がします。
こういうエリアで韓国料理店が個々に切磋琢磨すると、
意外な角度からの進化を遂げたりするんですよね。
今後、目立ってくる韓国料理の新たな話題のひとつに、
そんなタイプの料理が含まれるのではと予感しています。
店名:豚サラン
住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-12-10 1、2階
電話:03-5779-6668
営業:11:30~翌0:30(月~木、日、祝)、11:30~翌2:00(金、土)
定休:なし

ツツジの花見を予定していた1次会。
雨天のために場所を「南陽屋」に移動しました。
昼から夕方まで飲んで、営業が始まる頃、いったん撤収。
師匠宅にお邪魔し、スリランカ菓子とカレーを味わう、
というのが前回の記事までのあらすじです。
頃合に日が暮れて、白ワインも3本が空に。
昼から食べ続け、飲み続けという状態で、
そこからさらに3次会へと繰り出します。
会場となったのは、1次会で使った「南陽屋」。
1次会では料理やお酒を持参していたため、
場所だけ借りておいて、売り上げには貢献していませんでした。
3次会できちんと店の料理を食べよう、というのが趣旨です。
そしてまた暑い季節が近づいてきましたね。
冒頭の写真、「南陽屋」が夏限定で作るコングクス(豆乳麺)。
通常はふやかした大豆をミキサーにかけてスープを作りますが、
ここでは枝豆を使って緑色のコングクスを出しています。
翡翠色をしたスープの中には固めに茹でた素麺。
ずずっとすすると、爽快感あふれる味わいに包まれます。
雨模様の1日だっただけに、暑い太陽がより恋しくなりましたね。

店のママさんは江原道の出身。
カムジャジョン(ジャガイモのチヂミ)や……。

トンテチゲ(スケトウダラ鍋)は代表的な江原道料理です。
ここのトンテチゲはハマる人が多いんですよね。
家庭的な味付けで、ごはんともお酒ともよく合います。
スープを少し残して、ごはんを炒めて食べても美味。
「南陽屋」が誇る看板料理です。
といった感じに3次会は無事終了。
有志の方で4次会にまで行ったそうですが、
奥さんと一緒に参加の僕は、ここでしっかりおいとましました。
以前だったら、間違いなく4次会に参加していましたが、
途中で帰るという選択肢が身に付いてきたのはよいこと。
無駄なタクシー帰りは禁物と、さらに強く誓いたいと思います。
なお、24日午後開催のイベントですが、
わずか2日あまりで、ほぼ定員に達してしまいました。
もう少し調整して枠を設けますので、ぜひご相談ください。

花見ということで集結したメンバー一同。
雨天会場となった「南陽屋」が開店準備に入るため、
いったん店を出て、師匠宅に移動しました。
「スリランカの伝統菓子でお茶を飲もう」
というこれまた粋なお誘い。
現在、師匠宅にはスリランカからの留学生が下宿しており、
彼が帰国するたびに、珍しいものを持ってきてくれるそうです。
それが冒頭の写真。
なんでも彼のお母さんが手作りしてくれたものとか。
米粉を原料に椰子蜜で甘味をつけ、香辛料で香りを補充。
丸い形をしたのがアッガーラ(AGGALA)というお菓子で、
米粉、椰子蜜のほかに、胡椒が加えられています。
ひし形をしたのは、アルーワ(ALUWA)と呼び、
こちらにはクミンとカシューナッツが混ぜ込んであるそうです。
どちらも粉っぽさを残した、らくがんのような食感。
椰子蜜の甘さも控えめに抑えてあり、上品な味わいです。
「上質のお茶があるところには、必ず上質のお茶菓子があるのだ!」
とは師匠の弁。
そのセリフになるほどと納得です。

こちらは師匠作のスリランカカレー。
春キャベツをメインに、鶏肉を加えて作ったものでした。
師匠好みの薄味に整えてありましたが、
旬野菜の魅力、キャベツの甘味が実によく出ていました。
ごはんはキビなどが入った雑穀飯です。

お茶のつもりがカレーをご馳走になり、
いつしか白ワインが2本、3本と空いていく状況。
いわゆる、ただの2次会。
休憩にはなりませんでしたね。
酔いをさらに加速させて、3次会へと繰り出しました。
3次会の会場は、1次会で雨天会場だった「南陽屋」。
次の記事へと続きます。
なお、昨日ご案内した栗原さんとのトークイベント。
ありがたいことに、初日からたくさんの申し込みを頂きました。
30名の定員に対し、すでに20名を超えております。
ご検討中の方はなるべくお早めにご連絡ください。

佐野師匠から声がかかり躑躅の花見に行ってきました。
と書きつつも、最初のメールで「躑躅」が読めませんでした。
師匠からのメールは、いつも難解な漢字語が満載です。
「躑躅」と書いて「ツツジ」ですか。いつもながら勉強になります。
品種は微妙に異なりますが、韓国でもツツジは春を代表する花。
ツツジを鑑賞しながら、チャジャンミョン(ジャージャー麺)を食べる、
という師匠ならではの粋な会に呼んで頂きました。
が、当日はモノの見事に雨。
会員のほとんどが晴れ男、晴れ女を自認しておりましたが、
それにも勝る強力な雨男が参加していらしたせいかと思います。
ご自身のブログでも、それを売りになさっておられるあの方。
先日、唯一ともいうべき敗北(快晴)があったとかなんとか。
ソウルに通いながら、こう考えた。
http://kageri.air-nifty.com/seoul/
お仕事仲間でもあり、個人的なお友達でもあり。
リンク先に飛ぶと、ちょうど僕も登場させて頂いております。
その某雨男氏と今月末にトークイベントを行うことが決まり、
この日はその打ち合わせも兼ねておりました。
詳細をいちばん下にまとめておきますので、
ご興味ある方は、ぜひお誘い合わせのうえご来場ください。

さて、雨中の花見をはじめようと思ったのですが、
会場の戸山公園に着いても、止む気配はありません。
戸山公園に集合して2分ほど花を見ましたが、
料理を開くのは無理、と判断して雨天会場へと移動しました。
いずれまた別に記事をあげますが、抜弁天前の「南陽屋」です。
この日のメイン料理が上の写真のチャジャンミョン。
「南陽屋」のママさんが、特別に作ってくれたものでした。
見えにくいですが、麺は細身のうどんを使用。
香ばしさあふれるチャジャン(味噌)が美味しかったです。

師匠も負けずにいろいろな料理を持参。
白菜キムチを中に挟んだキムチドッグに……。

春キャベツ、ジャガイモ、ジャコのビビンバ。
味付けは「海龍」のにんにくもろみを使ったそうです。
もろみ、ジャコがほどよい塩気をきかせるとともに、
春キャベツが絶妙の甘味を出しておりましたね。
「この時期のキャベツは何に使ってもうまい!」
とは師匠の弁。
それとともに、
「これを作るために一生懸命クッキーを食べた!」
ともおっしゃっており、何かと思ったら、
このビビンバを盛るための器がクッキー缶でした。
素晴らしいビビンバを作っておきながら、
どこかでオチをつけねば気がすまない関西人。
さすがは師匠です。

新大久保を代表する豚焼肉店。
「てじまぅる」グループからは2人の社長が参加。
平田牧場産の豚をカルビチム(あばら肉の煮込み)や……。

スモークにして持参してくれました。
このスモークは酒の肴にぴったりでしたね。

自慢の豚だけでなく、和風のかす汁もありました。
野外で行う花見であるにもかかわらず、
カセットコンロからなにから、すべて持参。
結局、店で行うことにはなりましたが、
その行動力と熱意に驚かされました。
お酒もたっぷり持ってきて頂いて。
本当にご馳走さまです。

「てじまぅる」といえば平牧金華豚が自慢ですが、
この日は「金華サバ」を持ってきた方がいらっしゃいました。
宮城の金華山沖でとれる金華サバは、大分の関サバ、
神奈川(三浦)の松輪サバと並ぶブランドサバ。
缶詰とはいえ、脂身がとろとろで美味しかったですね。
このサバを「てじまぅる」に導入し、韓国風のサバ煮にすれば、
ダブル金華になってよいのではないか。
などというアイデアも飛び交っておりました。

ちなみに我が家は果物を持参。
旬のアメリカンチェリーと静岡産の紅ほっぺ(イチゴ)。
「料理はいっぱいあるよ」
といわれていたので、別路線を狙ったのですが、
これならキムパプ(海苔巻き)でも作ればよかったですね。
美味しいものを頂きっぱなしの1日でした。
さて、最後に新トークイベントの告知です。
冒頭にもリンクを貼りましたが、コンビを組むのは栗原景さん。
韓国ライターであり、鉄道ライターでもあり、カメラマンでもありと、
マルチな活躍で、日韓のあちこちを駆け巡っておられます。
昨年12月にはチンチャトークのゲストにも来て頂きましたね。
内容については、現在も打ち合わせを続けておりますが、
韓国の旅をメインテーマに、互いの得意分野である食と鉄道。
これらの要素を目一杯盛り込んでお話できればと思っています。
タイトルは「栗原・八田の食鉄八景(仮)」。
朝鮮「八」道の「景」色を、「食」と「鉄」道の視点から語る。
そんな意味がタイトルには込められております。
栗原さんのブログでは僕の名前を先にしてくれておりますが、
年齢では栗原さんのほうが先輩なので、やはり先にすべきかと。
一応、まだ(仮)がついているので変更もあるかもしれませんが、
とりあえずこれで募集をかけたいと思います。
要項はこんな感じです。
=========================
<栗原・八田の食鉄八景(仮)>
日程:2009年5月24日(日)
時間:15時30分開場、16時開演
会場:イーストアジアン新宿(下記参照)
料金:5000円(食事、飲み放題付)
定員:30名
出演:栗原景、八田靖史
主催:イーストアジアン新宿
<会場>
イーストアジアン新宿
東京都新宿区百人町1-12-2セイザ新宿301号
03-6413-7104
<申し込み方法>
1、「てじまぅる」グループの各店舗に電話、または直接訪問
2、出演者か主催者にメールか直接連絡
このブログを見た人は、僕に直接メールをください。
メールアドレスは下記の通りです。
hachimax●hotmail.com(●を@に置き換えてください)
トーク時間は1時間半程度を目安にしております。
その後、出演者も参加しつつ、食事会も行う予定です。
=========================
また、当日の24日は午前中にチンチャトークもあります。
23日(土)の会とともに、ぜひこちらもご参加ください。
=========================
■第19回八田りチングのチンチャトーク
日程時間:
(1)2009年5月23日(土)17時30分開演
(2)2009年5月24日(日)11時開演
(開場はいずれも開演15分前)
場所:新宿職安通り韓流ショップ「ナビコリア」
料金:1人1500円(税込)
定員:各回35人
チケット入手方法
1)ナビコリア店頭にて直接入手
2)ナビコリアにTELで申込み。TEL03-3232-0071。
3)メールで申込み。
http://www.navinavikorea.com/inquiry2/index.html
◆2)と3)で申込み予約された方は、5月17日(日)までに、
ナビコリア店頭で代金引き換えでチケットをお受け取り下さい。
遠方で難しい場合、開催日にお支払い受け取り希望の方はナビコリアへご相談下さい。
開催日御支払いの方はキャンセルは絶対にお止めください。
(引き取り期間にお引き取りが無い場合は予約キャンセルとさせていただきます。)
◆定員オーバーの場合、キャンセル待ちなどのご連絡をします。
<会場>
ナビコリア
東京都新宿区歌舞伎町2-19-10第7金嶋ビル3階
職安通り「韓国広場」から明治通り方向、1階が喫茶店「ロッジ」
03-3232-0071
メールページ
http://www.navinavikorea.com/inquiry2/index.html
トップページ
http://www.navinavikorea.com/
<主催>
KJナビゲーションズ(通訳・翻訳・韓国語教室運営)
http://www.kjnavi.co.jp
ナビコリア
http://www.navinavikorea.com/
<協力>
よしもとクリエイティブエージェンシー
=========================

どこへも出かけないゴールデンウィーク。
イベントらしいイベントもなく過ごしておりますが、
昨日は少し早い甥っ子の初節句を祝いました。
妹夫婦の家に、料理を持ち寄ってみんなで食事。
それぞれがいろんなものを持ってきたため、
予想以上に豪華な食事となったようです。
これらが前菜で……。

主菜は寿司。
大人6人とはいえ、食べきれない量でした。
そもそもの寿司が6人前という注文でしたからね。
裏巻きになった巻き寿司に、光りモノが多めの握り寿司。
妹夫婦が行き着けにしている店ということで、
ずいぶん融通を利かせて頂いた模様です。

初節句ということで妹はこんなものを作っていました。
鯉のぼり風の前菜プレートに……。

カブト型の春巻き。
中は海苔チーズとアンズジャムの2種類。
なかなか小技が効いております。

我が家からは某店の自慢料理をパクって、
チャンジャ入りのポテトサラダを持参。

チャンジャは近所の三河島「丸萬商店」で購入。
一緒に白菜とキュウリのキムチも買っていきました。
チャンジャ入りポテトサラダはうちの奥さん作ですが、
我が家がいちばん何も作っておりませんね。
そのぶん大量の酒を持っていきはしましたが。
ともかくも久々に家族揃って楽しい1日でした。
なお、余った料理はタッパーに入れて持ち帰った次第。
本日の昼食として美味しく、残さず頂きました。
<追記>

この記事を書いた後、コメントにレスをしたら、
パスワードの数字がオールセブン(7777)でした。
このシステムを導入してからゾロ目が出たのは初めて。
なにかいいことあるかな。

この店に来るのも久しぶりですね。
八丁堀にある讃岐うどんの名店……でありながら、
スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐鍋)が食べられる珍しい店です。
讃岐うどんと韓国料理のコラボ。
一見、突飛な組み合わせにも思えますが、
訪れるお客さんには、たいへん好評だとのこと。
牛めしの松屋でもスンドゥブチゲを出していましたし、
ずいぶんメジャーな料理になったものです。
さて、本日はスンドゥブチゲのフルコース。
といっても基本的にはお店任せですけどね。
まずは前菜がわりにゴボウの天ぷら。

水菜のサラダなどをつつきます。
上に乗っているピラピラしたのは餃子の皮を揚げたもの。
ほかにも大根とタコの煮物、ポテトサラダ、肉団子など、
ちょっとしたおつまみをたくさん出して頂きました。
それらでビール、焼酎を飲んでいると……。

出てきたのは変わった色のスンドゥブチゲ。
試作品だったようですね。イカスミ入りの黒スンドゥブ。
チゲといえば赤いという常識を一挙にひっくり返す、
個性的かつ、キワモノ系の一品でした。
いったいどんな味がするものか、とみんなで試食しましたが、
「美味しいけどスンドゥブっぽくない」
というのが一致した意見でしたか。
最近は日本でもスンドゥブチゲの専門店が増え、
こうした独創的なものも少なからず見かけるようになりました。
いずれはラーメンのような多様性を持つのかも。
まだしばらく先のこととは思いますが、
こうしたチャレンジ精神も大事なことですよね。
でも、その一方で本物がないがしろにされないよう、
正統派の蓄積も、一緒に進化して欲しいものです。

こちらはいつも通りの赤いスンドゥブチゲ。
アサリ、キノコなどの具もたっぷり入っていました。
このスンドゥブチゲをたいらげる頃。

看板料理の讃岐うどんが登場。
ここの自家製麺はつるっと滑らかでありながら、
太めでしっかりとしたコシがあります。
ざるうどんだけでなく……。

ぶっかけうどんも登場。
立て続けに出てくるうどんに幸せ絶頂ですが、
前半でうっかり飛ばしすぎると、このあたりで満腹が頂点に。
ボリュームたっぷりのうどんを見て、
「うどん攻め」
と表現した人がいたとかいないとか。

スンドゥブチゲのスープが残ったら、
そこにごはんを入れてもらうこともできます。
ごはんのかわりにうどんを入れても美味しいですね。
うどん専門店ならではの味が楽しめます。

帰り際、お土産に麺を頂いたので、
翌日の昼に、家でうどんを茹でて食べました。
ざるうどん、かけうどんと両方作りましたが、
それとともに、こんなお遊びも少し。
永谷園「松茸の味 お吸いもの」のCMで、
釜玉うどんに振りかけて食べるアレンジが紹介されています。
茹でたうどんに卵を乗せて、パパッと振りかけるだけ。
永谷園 CMライブラリー
http://www.nagatanien.co.jp/museum/library/05_11/index.html
ちょうど家に「松茸の味 お吸いもの」があったので、
試してみたのですが、確かに手軽で楽しめるアレンジ。
インスタントではありますが、松茸うどん風になります。
ただ個人的には自分で料理をしたくないときに作る、
我が家での通称「手抜きうどん」のほうが好み。
1、うどんを茹でる
2、丼に生卵をひとつ割り入れておく
3、茹で上がったうどんは軽く水気を切って丼にあける
4、すりごまとかつをぶしをたっぷり振り掛ける
5、生醤油をかけまわし、全体をかき混ぜて食べる
という極めてシンプルなもの。
生卵をうどんの下に沈めるのがポイントで、
うどんのあら熱によって、少しだけ火が通ります。
また、うどんの水気を完全に切らないというのも重要ですね。
卵の白身と水分が混じり、丼の底で絶妙のダシ汁に変化します。
刻み海苔、刻みネギ、ショウガなどを加えてもいいですが、
こういう料理を作るときは、なるたけ作業を減らしたいとき。
シンプルがいちばん、ということでいつも上記の手順です。
どの家でも似たようなことはしていると思いますけどね。
もし機会があったら、ぜひお試しください。

細々としたパンチャンとともにこの皿が出てきたとき。
この店に対する、予感のようなものが何かありました。
サンマの水煮缶を開けて、刻みネギを散らしたもの。
シンプル極まりないおつまみですが、これはこれで魅力的。
缶詰さえあれば、自宅でも30秒程度で作れる料理ですが、
缶詰はあくまでも韓国製でなければなりません。

JR板橋駅から徒歩5分程度。
つい1年前まで板橋区民だった僕にとっては、
乗り換え駅でもあったため、一時は毎日利用していました。
この店の前もよく通り、存在だけは確認していた店。
たまたまこの近所に住む方と仲良くなり、
「うちの親戚がやっているんだよ」
ということで足を運んでみました。
地元密着型のアットホームな韓国家庭料理店。
小規模ながら、常連さんが次々にやってくる店でしたね。
こういう店は経験上、アタリが多いです。
と思っていたところへ出てきたのがカムジャジョン。
すりおろしたジャガイモを、チヂミ状に焼いた料理ですが、
運ばれてきた瞬間からバターの香りがふわーん。
バターを効かせるということ自体が個性的ですが、
内側がモチッ、外側がカリッ、と食感に差があるのもいい感じ。
この店では店名からとって、アーラリチヂミと呼ぶそうです。

厨房を取り仕切っているのは若い男性のオーナーさん。
ホール担当のアルバイトさんもいらっしゃいましたが、
基本的にはひとりで切り盛りしているタイプのお店です。
韓国家庭料理店で、厨房がおばちゃんではない、
というあたりが、この店いちばんの特徴かもしれません。
上の写真はポテトチップにチャンジャを乗せたもの。
これまた手軽極まりない一品ですが、
なかなかよい相性で、家で真似をしたくなります。
料理と料理のつなぎに、ちょっと出してくれた風の料理ですが、
実はレギュラーメニューに載っている、というのがこの店の魅力。
このあたりからそろそろわかりかけてきました。

塩ダレの牛焼肉と、奥は醤油ダレの牛焼肉。
部位はどちらもハラミだったと記憶しておりますが、
もしかしたら違ったかもしれません。
なにしろ部位以上に目立った特徴があり、
なんと焼肉は……。

石焼きビビンバの器を用いて調理します。
鉄板ではなく、あえて石焼きビビンバの器を使うのは、
中央に肉汁が溜まって、それをまとわせながら焼くため。
しっかり意味があるところが素晴らしいですね。
そして、また肉を焼いた後は……。

刻んだカクトゥギ(大根の角切りキムチ)をつゆだくで加え、
ごはんと一緒に炒めて食べる、というオプションもあります。
奥にちらっと見えているのが、ごはんの器です。

サムゲタン(ひな鶏のスープ)も自慢料理のひとつとか。
普通に頼めば、トゥッペギ(チゲ用の器)で出てきますが、
ちょっとした裏メニューを頼むと、鍋で出てくるとのこと。
その裏メニューというのが……。

レタス。
韓国料理に詳しい人ほど困惑するオプション。
サムゲタンの鶏肉を、レタスで包むのかと思いましたが、
いえいえ、まったく違いました。

サムゲタンの中に投入して食べます。
濃厚な鶏のスープとシャキシャキレタス。
中華料理には、こういう組み合わせがありますよね。
なんとも不思議な組み合わせですが、
意外な爽やかさが生まれて、妙に美味しかったり。
「韓国にもこういうことをする店があるんですか?」
「いえ、これはうちのオリジナルです」
とオーナーさん。
どの料理も韓国料理の本筋からは外れておりますが、
板橋という町の雰囲気からも、裏路線が妙に似合っています。
独自の工夫を重ねる姿勢も、評価されていいですよね。

冷麺には自家製のチョッパル(豚足)が乗っていました。
麺は当初、韓国式の細麺を使っていたものの、
日本人客の嗜好にあわせ、太麺に切り替えたとのこと。
トウモロコシを原料とした麺とのことですが、
盛岡冷麺や、延辺料理店の冷麺に似ている気がしました。
といった感じに料理を楽しんだ訳ですが、
最初から最後まで、一味違った韓国料理でした。
本場の韓国料理とは少し印象が違いますし、
近年人気の進化系韓国料理とも、系統が違う気がします。
地元の人に愛されつつ、そのニーズに応えながら、
少しずつ店独自の色を強めていった店、という感じです。
韓国料理ビギナーの方にあえて勧めることはないですが、
韓国料理を食べすぎて、1周してしまった人にはお勧め。
たぶんこういう店でいちばん喜ぶのが、僕だと思います。
店名:韓国家庭料理アーラリ
住所:東京都板橋区板橋1-20-2島原第2ビル1階
電話:03-3963-8889
営業:11:30~14:00、17:30~翌1:00(月~金)、17:30~翌1:00(土、日、祝)
定休:第1~3日曜日

先日、とある韓国料理店で出されたもの。
茹でたコゴミにドレッシングをかけた春らしい一品です。
これを食べながら……。
「これなんですか?」
「コゴミ」
「韓国語では?」
「コサリでしょ」
「違いますよ。コサリはワラビ」
「んじゃ、コビ?」
「いえ、コビはゼンマイです」
「じゃあ、なんだろう」
といった会話がありました。
僕の周囲では、よく見られるパターンです。
たいてい答えが出ないんですけどね。
僕は「コゴミ=クサソテツの若芽」まで知っていたのですが、
クサソテツを韓国語でなんというかがわかりませんでした。
そこへ同席していた韓国人から、
「コゴミってソテツなの?」
「ええ、その若い芽をコゴミっていいます」
「じゃあ、ソチョルナムだ」
という明快な答えが。
日本に長く住んでいる方でしたが、
ソテツという単語を知っているのはすごいですね。
漢字が同じで「蘇鉄」。韓国語ではソチョルと読みます。
ナムは固有語で「木」のこと。
ということで答えが出てスッキリしたのですが、
後で調べたら、ソテツとクサソテツはぜんぜん違うんですね。
クサソテツにはチョンナレコサリという名前がありました。
チョンナレコサリ ネイバー百科事典
http://100.naver.com/100.nhn?docid=146338
なるほど、勉強になった次第。
でも後で調べたら、韓国語食の大辞典にも掲載されていました。
自分で作っておきながら、使いこなせていない僕はアホです。
とても便利な韓国語食の大辞典、ダウンロードは↓からどうぞ。
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「韓国語食の大辞典Version3.0」配布中。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-852.html
料理、食材名など5700語を収録した韓食専門辞典です。
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