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韓食日記

日々食べている韓国料理の記録です。
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コリアうめーや!!第201号

<ごあいさつ>
7月15日になりました。
昨日夜に豪雨のソウルから帰ってきたのですが、
僕の住む東京はもう梅雨明けしておりました。
8泊9日に渡るソウル取材の期間中は、
半分ほどが雨にたたられ苦しんだんですけどね。
抜けるような青空を、つい呆然と眺めてしまいます。
すっきり晴れた東京に戻ってこれたのは喜びですが、
家を空けた間に仕事が大量に溜まっております。
しばらくはこの晴天が心地よく感じられても、
やがてジリジリとした暑さにイライラするのかも。
そんなことを想像しつつ、目先の仕事に邁進中です。
さて、前号で大台にのったこのメルマガですが、
今号ではもうひとつの記念企画を実施します。
すでに4年前となる第101号にて行った企画の続き。
4年という月日を経て、再び俎上に乗せてみます。
コリアうめーや!!第201号。
さらなる高みを目指して、スタートです。


<究極のコリアうめーや!!2009年度版>

ちょっとだけ本音で語りたい。
本当に美味しい韓国料理について。

僕が4年前に書いた第101号は、
そんな書き出しから始まっている。
大台に乗った記念号ということもあるのだが、
ちょっと肩に力の入ったフレーズに見てる。

創刊号から数えて4年とちょっと。

それまでつらつらと書いてきた韓国料理の魅力を、
味という側面から、ストレートに振り返ろうと思った。
いわば4年間の総括ともいうべき企画なのだが、
改めて、もう4年後に見てみると企画そのものが青い。

タイトルも恥ずかしいことに「究極のコリアうめーや!!」。

わずか4年間で究極を語ろうとはおこがましいが、
たぶん100号書いたことで舞い上がっていたのだろう。
いったいどんな料理をリストアップしていたのかと、
バックナンバーを恐る恐る読み返してみたが……。

思わず「ギャッ!」と叫んで卒倒しそうになった。

僕がリストアップした料理は全部で5品。
番外編も2つ入っているが、それは別に置いておくとして、
以下の5品を順位関係なしに究極として選んだ。

1、草堂豆腐(江原道江陵市)
2、コンナムルクッパプ(全羅北道全州市)
3、ユッケビビンバ(慶尚南道晋州市)
4、ソガリメウンタン(江原道春川市昭陽湖ほか)
5、ヘムルトゥッペギ(済州島西帰浦市)

いずれも素晴らしい郷土料理ばかりである。

「ギャッ!」と卒倒しそうになったとは書いたものの、
これらを素晴らしい料理として称えることに問題はない。
どの料理も、ぜひもう1度食べたい料理ばかりだ。

だが、これを究極と語る自分は微妙に恥ずかしい。

年末のベストテン企画とも重複するのだが、
これらはあくまでも自分の中に残った感動の料理。
本当に美味しい料理を絶対的に語る、などと書いているが、
どこからどう見ても、井の中の蛙であること甚だしい。

そんな訳で2009年の僕は少し困惑している。

いったいどのようにして究極というテーマに立ち向かうべきか。
正直なところ、むむむむむ……と思考停止状態なのだ。

でも、せっかくの100号企画なんだよね。

やーめた! と投げ出すのももったいない話。
前向きにとらえれば、その困惑こそが4年という年月の価値だろう。
究極という言葉に躊躇する自分がいまの自分。
それを成長と考えて、まずは前向きに企画と向き合いたいと思う。

まず、この企画の趣旨をもう1度まとめてみる。
以下は第101号で僕が書いたことの要約である。

・美味しい料理とは常に相対的であり、状況によって感動の度合いも異なる。
・そこが面白いのだが、今回は視点を変えて韓国料理を絶対的に見る。
・今まで食べた韓国料理を振り返り、絶対的に美味しい韓国料理を探す。
・1つの料理に絞るのは不可能なので、いくつかの白眉を選り抜いて語る。

また、一方で、僕は最後のおまけでこう言い訳している。

・紹介した料理は、それまで僕が韓国を食べ歩いた中での究極。
・これ意外にも美味しい韓国料理は数限りなくある。
・今後はこれらの料理を追い抜く韓国料理を精力的に探していきたい。
・2009年の第201号でそれをまた報告する。

ということなので、以上のまとめを軸に話を進める。

まだ究極を語るには到底おこがましいが、
創刊から8年を経ての総括としたい。

僕がこれまでに経験した韓国料理の究極。
恥ずかしながら、少し真面目に語らせて頂く。

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コンナムルクッパプ(全羅北道全州市)。

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ヘムルトゥッペギ(済州島西帰浦市)。

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草堂豆腐(江原道江陵市)。

1、老舗店で食べる平壌冷麺(ソウル市)

最近は仕事として韓国に行くのが大半で、
自分の自由時間というものはほとんどない。
ないながらも、ぽっかりできた隙間のような時間で、
ソウルの老舗冷麺店を食べ歩くのを趣味にしている。

冷麺はもともと現在の北朝鮮を本場とする料理だが、
ソウルでも北出身の人たちが郷土の味を提供している。
本場に赴いて食べるのはまだまだ難しい状況なので、
ソウルの老舗店で、本場気分を楽しんでいる次第だ。

これまでに下記の店を訪れた。

・乙支麺屋
・乙密台
・又来屋
・南浦麺屋
・高博士チプ冷麺
・平来屋
・平壌麺屋
・筆洞麺屋

気に入った店も、イマイチ合わなかった店もあるが、
食べ歩くうちに少しずつ自分の好みがわかってきて面白い。

冷麺の好みに関しては2005年末に以下のようにまとめた。

・スープは牛系を軸に鶏方面に向かう
・スープの酸味は前面に出過ぎない
・麺はハサミで切らずともきちんと噛み切れる
・麺からそば粉の香りが立ちのぼる
・唐辛子の辛さは必要ない

このうち最初のひとつだけ少し修正を入れたい。
鶏方面に向かうというのは、その当時の好みだったが、
その後、牛だけを煮込んだスープの冷麺も食べて美味しかった。

たぶん肉系スープの味わいが好きなのだと思う。
ゆえに、最初の項目は以下のように修正。

・スープは肉系の味わいを主軸とする

もちろんこれは僕個人の趣味なので万能ではない。
テーマをもってひとつの料理を食べ歩くことで、
自分自身の好みと向き合える楽しさを強く感じている。

それとともに一般的な話としても平壌冷麺は大きな魅力がある。

夏場だけでなく冬場に食べてもその清涼感は印象深い。
麺を噛み切ったとき鼻に抜ける、そば粉の香りも楽しめるし、
冷えたスープの味わいが、麺をすする爽快さ増幅させる。

かつて「朝鮮3大料理」に選ばれたその実力のほどを、
本場の味を知らぬままではあるが、ひとつの究極としたい。
そこには本場に恋焦がれる、憧れの気持ちも込めておく。

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大興「乙密台」の冷麺。

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東大入口「平壌麺屋」の冷麺。

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忠武路「筆洞麺屋」の冷麺。

2、全州ビビンバ(全羅北道全州市)

もうひとつ「朝鮮3大料理」を重ねてみる。
平壌冷麺、開城湯飯と並び称されたのは全州ビビンバ。
これを初めて本場で食べたのは2003年だが、
2008年になって、それを深める機会に出会った。

某雑誌の仕事で全州のビビンバ店を食べ歩き、
厨房をのぞき、話を聞かせてもらうことで発見があった。

僕が全州で食べ歩いた店は以下の通り。

・家族会館
・韓国家
・韓国館
・古宮
・盛味堂中央店
・盛味堂西新店
・鍾路会館

全州ビビンバは全州という町の名物料理だが、
使われている食材を見ると、近隣の特産品も貢献している。
それは隣接する金提市の米であり、淳昌郡のコチュジャンであり、
はたまた任実郡の豆モヤシであったりもする。

ビビンバの美味しさはさまざまな食材の融合した形。

だが、それぞれの個性が埋もれるのではなく、
ひとつひとつの食材が輝くことも重要な要素だ。

そのためにはすべての食材が素晴らしくあらねばならない。

全州の特産品を称して「全州八味」というが、
その豊かな食材に加えて、近隣の名物をも貪欲に取り入れる。
そんな地の利が全州ビビンバの礎になっている。

例えば、各店で口を揃えるように聞いたのが、
全州ビビンバに欠かせないファンポムクの仕入れ先。

ファンポムクとは緑豆のでんぷんをゼリー状に固め、
クチナシの花で黄色く染めた、見た目にも華やかな食材。
全州ビビンバには欠かせない一品として親しまれるが、
これを市内のとある老舗がすべてをまかなっている。

3代続く由緒あるファンポムクの専門店。

全州ビビンバに使われる2~30という食材の中のひとつだが、
たくさんの具に埋没せず、独特の食感で個性を主張する。

ひとつひとつの食材が素晴らしく美味しいからこそ、
それぞれが有機的に絡み合って複合的な美味しさを作る。
食材の豊かさでは群を抜く地域であるからこそ、
成し得ることのできた究極と深く感動した。

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「韓国館」の全州ビビンバ。

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「盛味堂西新店」の全州ビビンバ。

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「家族会館」の全州ビビンバ。

3、各種塩辛とアサリ粥(全羅北道扶安郡)

全羅道というキーワードから話を続けてみる。
韓国で料理に関心があるという話をすると、
目の前の韓国人からは十中八九、

「全羅道に行け!」

という答えが返ってくる。
食の魅力が充実した韓国の中でも全羅道は別格。
ここ数年、その全羅道を少しずつ食べ歩いている。

これまでに訪れた町と郷土料理は以下の通り。

<全羅北道>
・全州市(ビビンバ、コンナムルクッパプほか)
・南原市(ドジョウ料理)
・高敞郡(風川ウナギ、覆盆子酒)
・淳昌郡(コチュジャン)
・扶安郡(アサリ粥、塩辛)
・完州郡(花心豆腐、おからドーナツ)
<全羅南道>
・光州市(韓定食)
・木浦市(ホンオ料理、ナクチ料理)
・羅州市(羅州コムタン)
・霊光郡(霊光クルビ)
・珍島郡(紅酒)

他地域に比べればいろいろ巡ったほうだが、
それでもまだ行きたい町はたくさん残っている。

全羅北道は6市8郡、全羅南道は光州広域市を除き5市17郡。
ざっと調べただけだが、いずれの地にも魅力的な名物料理がある。
これらをひとつずつ、つぶさに回って食べ歩くことも、
今後の重要な課題にしたいと考えている。

今回はその中から扶安郡の塩辛とアサリ粥を選んでみた。

扶安郡は海岸線の広範囲に干潟を抱える町。
そこでとれる魚介類を、美味しい塩辛に仕立てている。
古くから塩田事業で栄えたのも塩辛の味に直結する。

また、扶安はアサリやハマグリといった貝類も豊富。
そのアサリをたっぷり入れたお粥はまさに絶品だった。

ひとつ気にかかるのが再開発で干拓事業が進んでいること。

扶安郡に限らず、再開発はあちこちで進んでおり、
古きよき韓国の姿は現在進行形で失われていっている。
例えばソウルの中心地、鍾路エリアのピマッコルもしかり。
何十年も続く路地裏の老舗がこぞってビルの中に収まった。

時代の流れによってなくなってしまうもの。
あるいは姿を変えて、少し魅力があせるもの。
そんな1歩手前の食文化が韓国各地にある。

ろうそくの炎に例えるのはあまりに陳腐だが、
時代が料理に投影する姿も、見るべき究極のひとつ。
ずるずる時間が経過して後悔する前に、
よりアンテナを高くして積極的に動きたい。

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扶安名物のアサリ粥。

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扶安のコムソ地域にある塩辛団地。

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販売店では常時20種類前後の塩辛を取り扱い。

4、マッコリ(全国)

マッコリはそんな1歩手前の状態から、
奇跡的なブームが起こり、V字回復の兆しを見せている。
2009年のはじめから韓国は空前のマッコリブーム。
メディアも話題として取り上げ、大きく時代が動いた。

日本でも数年前からマッコリ人気は高まっており、
僕も日本でのブームとして情報を発信してきた。

韓国でのマッコリ人気は、

・韓国料理の世界化が叫ばれ、固有の酒文化にも注目が集まった。
・乳酸菌が豊富など健康ブームとも絡めて情報が広まった。
・マッコリダイエットなる話題が注目を集めた。
・日本など他国でのマッコリ人気が韓国に伝えられた。

といった要素が絡み合って起こったとされる。
しばらく前までは飲むと頭が痛くなる酒と敬遠されていたが、
いつの間にやら健康によい酒として評価がガラッと入れ替わった。
そのあたり変わり身の早さがいかにも韓国らしい。

学生街に行けばマッコリカクテルを出す居酒屋があり、
狎鴎亭洞ではカップルがオシャレな店でマッコリを飲んでいる。
複数銘柄の生マッコリを揃える専門店も登場し始めた。

焼酎、ビールに負け、消費量が極端に落ちていたマッコリだが、
海外需要も含め、一気に注目度の高いアイテムになった。
今年から来年にかけてしばらく豊富な話題を提供してくれそうだ。

光栄なことに、僕のところにも関連する仕事の話が来た。

6月下旬に韓国各地でマッコリ三昧の日々を送ったのだが、
そんな僕の姿を韓国のテレビ局が追いかけていた。
マッコリ好きな日本人を通し、業界の今を描くドキュメンタリー。
放映は8月2日を予定しているとのことだ。

まだ情報を出してよいのかわからないので曖昧にしておくが、
次号のメルマガでは、もう少し詳細にお知らせしたいと思う。
一連の旅で飲んだマッコリは、究極とするにふさわしい味だった。

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忠清北道鎮川郡の「徳山マッコリ」。

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全羅北道全州市の「酩歌(全州マッコリ)」。

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京畿道抱川市の「二東マッコリ」。

5、家庭料理(全国)

さて、最後の5番目はちょっと系統の違う話。
これまで僕が書いてきた料理のほとんどは、
第101号でのまとめも含めてほぼ外食の話題である。

僕が外国人であり、旅行客である以上当然なのだが、
基本的な料理の姿はやはり家庭の中にあると思う。
韓国人がよくいう、

「やっぱりオンマ(母)の料理が最高!」

というセリフがそれをよく象徴している。

華やかな高級店で贅沢な食事をするのも楽しみのひとつだが、
心の奥底をくつろがせるのは、やはり食べ慣れた家庭の味。
飲食店で食べる料理とは一線を画する。

外国人である僕が家庭の食事を味わう機会は少ないが、
友人宅や知人宅などで、何度か貴重な体験をさせて頂いた。
料理上手なお母さんが作ってくれる心づくしの料理。

そのいくつかはごくごくありふれた料理に見えても、
外食では絶対出会えないものとして心に残った。
作った人の顔が見える料理というのはやはり素晴らしい。

・全羅道出身のお母さんが作ったソゴギククとスジェビ
・お世話になっている料理の先生が作ってくれた豪華コース形式の夕食
・学生街の下宿にお邪魔して頂いた旬のコノシロ料理ほか
・3世代の大家族に混じって食べた日本式カレーと大根のキムチ

韓国における食の姿を見るうえではこれらもやはり究極。
番外編を省略して、5番目がオチのような展開だが、
至って真面目な話としてお伝えしたい。

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牛でダシをとった旨味たっぷりのソゴギクク。

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手作りのスジェビには卵が練り込んであった。

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日本式カレーとキムチの共演。

さて、以上が2009年の僕が考える究極の姿である。
冒頭でごちゃごちゃ書いた部分は本来不要かもしれないが、
ある種、現時点での僕の姿を象徴しているのだと思う。

どんな物事でもある程度知ることで疑問が生じる。

何も知らない段階では知ることを積み重ねるだけだが、
ある程度、積み重なったらそれを整理する必要が出てくる。
問題を整理する過程で、必要な疑問や不足部分がわかり、
そこを解決していくことで知識は蓄積していく。

この4年間で僕の見ている韓国料理の世界はずいぶん広がった。

それは僕自身が積み重ねた経験もあるだろうが、
日韓のつながりが深まり、各段に情報が増えたのも大きい。
僕が4年前の究極を見て「ギャッ!」と叫んでしまうのも、
そのあたりの時代変化が少なからず影響しているものと思う。

そんな時代に個人的な究極を語ってよいものか。
そしてそれは自己満足以上の何かにつながっていくのか。
4年後にまた振り返ったときにどう見えるのか。

やや混乱した状態ではあるが、それもまた現状。
テーマの決まった記念号ということでご容赦頂きたい。

もし次があるとすれば、第301号。

さらに4年が経過して2013年の配信になる予定だが、
僕はその頃、どんな料理を食べて、何を考えているのだろうか。
未来を想像しつつ、また1歩1歩足を進めていきたい。

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4年前の僕は「山手線ウォーク」になんぞに興じていた。

<お知らせ>
仕事が忙しくHPの更新ができません。
落ち着いたら、まとめて更新したいと思います。
http://www.koparis.com/~hatta/

<八田氏の独り言>
オリンピックやW杯にも匹敵する4年企画。
気の長い話ですが、コツコツ頑張りたいと思います。

コリアうめーや!!第201号
2009年7月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
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2009.08.29.Sat 11:35 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(4)
超のつく修羅場は越えたのですが、
のんびり飲み歩けるまでではない忙しさです。
落ち着けば新店探索などもしたいんですけどね。
いきたい店はあるものの、なかなか自由になりません。

なかなかタイトルどおりの「韓食日記」となりませんが、
ここしばらくで手元に来た情報をまとめてみたいと思います。

1、「Korean Kitchen まだん」東京進出!

このブログでも何度か紹介している大阪の有名店。
満を持して、東京、しかも銀座に進出が決まりました。
2009年9月1日(火)にグランドオープンだそうです。
これで大阪スタイルの韓国料理がだいぶ身近になりますね。
蒸し鶏、蒸し豚、ポッカ料理などが楽しみです。

心斎橋「KoreanKitchenまだん心斎橋店」で前夜祭。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-803.html
鶴橋「KoreanKitchenまだん鶴橋店」で社長とごはん。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-802.html
心斎橋「KoreanKitchenまだん心斎橋店」で大阪オフ会
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-734.html

銀座店の詳細情報は下記公式HPをご確認ください。

KoreanKitchenまだん
http://www.madan.co.jp/


2、「全州マッコリ」日本進出間近!

全州といえばマッコリ。マッコリといえば全州。
市内にいくつものマッコリタウンを抱える全州から、
現地の大手マッコリ会社が進出してくることになりました。
これからは全州のマッコリをいつでも飲めるようになります

とはいえ、全州のマッコリといえば飲み方が重要。
ヤカンに入ったマッコリを注文すると、料理がすべてタダとか、
冷蔵庫で5日間寝かせて、上澄みだけを飲むのが通とか。
そういう飲み方が出来る店というのもいずれは欲しいですね。
とりあえず9月下旬頃から、都内を中心に出回る模様です。

しばらく前の記事ですが、発表時のソースは下記。

全州マッコリ、日本へ(中央日報)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=113005&servcode=300§code=300


3、「東京純豆腐」18店舗目をオープン予定!

来月上旬のレセプションに声をかけて頂きました。
つい、先日も近所の田端店に足を運んできましたが
いつの間にやら18店舗にまで増えているとのこと。
東京、千葉、神奈川のほか仙台、沖縄にも店が出来ています。
スンドゥブチゲ人気はだいぶ全国区になってきましたね。

東京純豆腐
http://www.tokyo-sundubu.net/


4、『韓国の美をたどる旅』9月28日発売!

ご存知、ペ・ヨンジュンさんの旅行ガイド本です。
ずいぶん前から取材地情報など話題になっていましたけどね。
地方料理なども丹念に取材しているようなので楽しみです。
雑誌、ガイドブック、旅行会社などは後追いの仕事に追われるはず。
今年の下旬から来年にかけてのいい旅行ネタになりそうです。

ペ・ヨンジュンの「韓国の美をたどる旅」予約開始!
http://www.bofi.jp/user_data/packages/default/byjbook.html

こうした動きと連関して、旅行社も新たに立ち上がった様子。
ヨン様、放送局も準備中ですし、今年は積極的に動いておりますね。
なおその旅行社「DA TOUR」のサイトでは僕もコラムを書いていたり。
ヨン様が動けば、僕らの仕事も増えていくものです。

DA TOUR
https://datour.jp/


5、韓国料理関連の新刊本を準備中!

ヨン様に続いて、という訳ではないですが、
僕も韓国料理関連の新刊本を準備しております。
10月初旬の発売予定なので、もうしばらくしたら正式にお伝えします。
いまはその校正作業に追われている真っ最中です。


とりあえず手持ちの情報はこんなものですか。
忙しさの中で、羅列しただけのような感じですが、
落ち着いたらひとつひとつ、また語りたいと思います。

本日はこれから打ち合わせで赤坂に。
そろそろ支度をしなければなりません。
2009.08.28.Fri 13:38 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
韓食日記はこの記事でちょうど1000タイトル。
派手な企画もいろいろと考えたのですが、
メルマガの第200号とかもつい最近でしたしね。
毎日の積み重ねなので、さらっと流そうと思います。

2005年末から書き始めて3年8ヶ月ですか。
当時はブログのいろはもわかっておりませんでしたが、
続けてきたおかげで、いろいろな広がりが生まれました。

忙しさに負けて更新が途絶えることもありますが、
今後も宜しくお付き合い頂ければと思います。

感謝を込めて、1000タイトル目。

毎日、見に来てくれる皆様に、
心からお礼を申し上げたいと思います!
2009.08.26.Wed 21:29 | 個人日記 | trackback(0) | comment(7)
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鳥取といえば……。

「20世紀梨! 砂丘! とうふちくわ!」

というあたりが、するっと3つ出てきます。
他にも、ちょっと考えれば……。

「砂たまご、岩牡蠣、ホルそば、らくだ遊覧!」
「シロイカ、ババチャン、水木しげるロード!」

というあたりも有名ですね。
といいつつ、僕は1度も行ったことがないですが。
個人的な憧れの地、鳥取です。

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先日、鳥取が地元という方とお知り合いになり、
とうふちくわの話で盛り上がったところ、送って頂きました。
つい今朝方、宅配便で届き、

「うおおおおおお!」

と大興奮。

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念願のとうふちくわ。その場で即食べました。
ふんわり軽くて美味。豆腐の味が生きています。
魚の味がして、ちくわの味なのに、驚くほど食感が軽い。
さっぱりすっきりした、不思議な味わいのちくわです。

いいなあ、ますます鳥取に行きたくなりました。
なんぞ、韓国料理絡みの取材ネタでもないですかね。
チンチャトークin広島のついでにでも行きたいぐらいです。

ともかくも送って頂いた方に大感謝。
念願がかなって本当に幸せな1日でした。
2009.08.25.Tue 22:36 | 個人日記 | trackback(0) | comment(6)
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いい調子に更新できていたはずなのに、
ちょっと気を抜くと、多忙の渦に巻き込まれます。
毎月20日から25日というのが僕にとって締切のピーク。
月末までそれを引きずり、月がかわるといくらかヒマに。
そんな毎月のスケジュールが定着してきました。

前もって少しずつ仕事を進めておけば、
下旬になってあわてることもないんですけどね。
なかなかそれが出来ないのは子どもの頃からの習性です。
世の小学生たちも、そろそろ顔が青くなる頃でしょうね。

さて、本日のタイトルですがプゴククブームがきているらしいです。

『魔女たちの22時』という番組で紹介されたのがきっかけで、
美容にいい、肌にいいと、巷で話題になっているとかなんとか。
放映直後には、「韓食日記」のアクセスも倍増するなど、
なんとなく状況はつかんでいましたが、意外に息が長い様子。

テレビで紹介された料理って、話題はたいてい一瞬なのですが、
不思議なことに、ちらほらずっと情報が飛び交っていますね。

「新大久保でプゴククが食べられる店は?」

という質問も来ており、
その推移を興味深く見守っております。
大きなブームに育てば取材ネタにもなるかなと。

ちなみに新大久保で僕が食べたことがあるのは……。

ヤンピョンヘジャンク
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-787.html
新村ヘジャンクク
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-260.html

の2軒。

いずれも名前はファンテヘジャンククですけどね。
これがプゴククと同じだ、という説明は長くなるので割愛。
食べてみたいという方のために、情報を出しておきます。

あとは韓国スーパーや食材店に行くのも早道ですね。
フリーズドライになったプゴククが売られているので、
それなら、お湯を沸かすだけですぐ食べられます。
僕も2日酔いのときには、よく自宅で作って食べていました。

プゴククで2日酔いから復活。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-79.html

このままブームが加熱していけば面白くなりそうな感じ。
せっかくなので、盛り上げていきたいところです。
2009.08.24.Mon 18:12 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(5)
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コリアうめーや!!第200号

<ごあいさつ>
7月になりました。
長らく続いてきたメルマガですが
いよいよ今号で、さらなる大台に乗ります。
ありがたいことに第200号。
2001年3月の創刊から数えると、
なんと、8年4ヶ月にもなるんですね。
我ながらよく続いていると思います。
仕事が重なって忙しいときなどは、
もう止めようと思うこともありました。
それでも長く続けてきたことを考えると、
また読んでくれる人がいることを考えると。
結局、書かずにはいられませんでした。
大台到達という快挙もすべて、
楽しみに読んでくれる皆様のおかげです。
本当に長い間、ありがとうございます。
さて、そんな記念号の内容ですが、
毎回25号刻みの、特別企画があります。
時計の針をキリキリと巻き戻し、
個人的な思い出話を書き綴るのが恒例。
今号でもお付き合い頂ければ幸いです。
コリアうめーや!!第200号。
また新たな気持ちで、スタートです。


<あの日あの時あの人と……8>
美味しいものを食べた思い出がある。
あの日あの時あの人と、一緒に食べた味わい深い思い出がある。

「僕の兄と姉を紹介しよう」

と声をかけてもらったのは2005年5月。
僕は前年末に2冊目となる著書を出版し、
ようやく駆け出しライターになった頃だった。

声をかけてくれたのは朝日新聞の記者氏。

彼が留学中だった頃にソウルで知り合い、
その縁で韓国料理関連の仕事でも声をかけてくれた。
僕にとって初めての新聞連載となる、
「コリアうまかー!!」を企画した人物である。

その記者氏が東京に出張でやって来る。

空き時間を利用して、友人知人と集まり飲むとのこと。
その席に僕もお邪魔させて頂くことになった。

ちなみに兄、姉とは血のつながった関係ではなく、
韓国的な意味での兄(ヒョン)と姉(ヌナ)。
韓国では親しい先輩のことを家族同然の間柄として、
兄、姉と親しみを込めて呼ぶ習慣がある。

要は韓国関係の先輩を紹介してくれるということ。

僕がこれから仕事をしていくうえで、
プラスになるだろうと、声をかけてくれたのだ。

その兄というのが、後に僕が師匠と崇める、
イベントプロデューサーの佐野良一さん。
姉は韓国通の俳優として知られる黒田福美さん。
記者氏も含めてそうそうたるメンバーだが、

「へー、ソウルの達人に会えるんだ」

と僕はのんきに浮かれていた。
ちなみにこのとき、師匠のことは名前すら知らない。

また、失礼なことに僕はこの日先約があり、
別の場所で飲んでから、遅刻で合流する予定だった。
大先輩との初対面を考えると超のつく無礼者だ。

僕が到着したのはスタートからほぼ3時間後れ。

会場となったのは師匠宅である。
さすがにまずいかと恐る恐る顔を出すと、
予想外にみな笑顔で大歓待してくれた。

「おお、よく来たね!」
「遅かったじゃないか、さあ真ん中に!」
「まずはビールでいいのかな?」

このとき僕は28歳。

遅刻してきた若造に過ぎたもてなしだが、
事前に記者氏が僕のことを褒めてくれていたのだろう。
韓国と真剣に向き合っている気鋭の青年。
そんな扱いで、最初はどうも戸惑ってしまった。

促されるままに、それまでの活動を語る。

1999年から韓国留学に出かけたこと。
2001年からメールマガジンを書き始めたこと。
2002年に眞露から奨学金をもらい、韓国を1周したこと。
2003年に初めての著書を出版したこと。

そのときの細かな会話までは覚えていないが、
ひとつ印象に残っていることがある。

「韓国料理に興味があるっていうヤツは多いけどな」
「アンタみたいに本気で研究しているヤツとは初めて会った」
「ワシャもう少しアンタとしゃべりたい、気に入った」
「時間があるならもう少しゆっくりしていきなさい」

すでにお開きになりそうな時間だったが、
佐野師匠は僕をしばしの間、引き止めてくれた。
その短い時間が、後の長い付き合いへとつながった。

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2007年3月6日の師匠宅料理(カルビチム)。

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2007年3月6日の師匠宅料理(豚軟骨のカムジャタン)。

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2007年3月6日の師匠宅料理(赤カブのムルキムチ)。

僕は僕で佐野師匠にとても驚いていた。

1999年からの留学で韓国料理にハマり、
その魅力を発信していたものの、正直わからないことだらけだった。
料理の概要は調べられても、歴史や背景は不明点が多い。

手元に資料は少なく、インターネットも不充分。
必要な情報は自分で調べて蓄積するしかなかった。

メルマガを書き、ホームページに情報をまとめ、
料理や食材の用語も翻訳し、辞書を自分なりに作った。
何から何まで手探りの日々だったように思う。

自分なりに調べて解決する楽しさはあったものの、
たいへんに効率が悪く、また正確性にも乏しい。

「誰かに聞けたら楽なんだけどな……」

というところへ佐野師匠の登場である。

記者氏からだいたいの話は聞いていたものの、
すごい人だというのは、会って初めて理解ができた。

師匠が韓国を初めて訪れたのは1976年。

ちょうど僕が生まれた年でもあるのだが、
その時代から、韓国に携わった日本人というのは稀である。
韓国の新聞社「韓国日報」の記者として韓国に滞在し、
かつ韓国の宮中料理についても学んでいた。

当時ホームステイ(師匠曰く、居候)していたのが、
宮中飲食研究院を主宰していた故・黄慧性先生宅。

黄慧性先生は宮中料理研究の第一人者であるとともに、
国から技能保有者(人間国宝に相当)にも指定された方だ。
僕にとってはまったくもって雲の上の存在であり、
数々の著書を読んでは、勉強させて頂いていた。

「お母さんは本当に好奇心の塊みたいな人で……」

と師匠は黄慧性先生のことを母として語った。
先生も師匠のことを日本の息子と呼んでいたそうだ。
師匠が語る黄慧性先生のエピソードは、
尊敬する人の日常に触れるようで興味深かった。

また、僕は師匠宅の本棚にも感銘を受けた。

そこには韓国料理に関する数々の資料があり、
いずれも僕が長年抱えていた疑問を解消するものだった。
話題の端々で、師匠は適当な本を抜き出し、
料理にまつわる歴史や背景を説明してくれた。

「ああ、こんな人がいたんだな……」

自分の進もうとしている道の先に、
それをはるか前から探求していた人がいる。
暗闇の中、手探りで進んでいた道のりに、
パッと明かりがともったような気がした。

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2008年2月4日の師匠宅料理(金柑入り宮中タッチム)。

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2008年2月4日の師匠宅料理(切干大根と豚のスペアリブ入りピジチゲ)。

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2008年2月4日の師匠宅料理(五穀飯)。

その後、僕は師匠宅へと足しげく通うようになる。

師匠宅に通う魅力は、師匠との会話もそうだが、
訪れるたびにご馳走してくれる手料理にもあった。

宮中料理の勉強をしていたぐらいだから料理は堪能。

だが、それだけでは表現しきれないほど、
師匠の料理は引き出しが多く、バラエティに富んでいた。
同時期に僕はブログ「韓食日記」を始めており、
師匠宅での料理はその人気記事のひとつとなった。

せっかくなので一部を抜き出して紹介しよう。

まず、やはり魅力的なのは韓国料理の数々。
例えば2007年3月6日にはこんな料理を頂いた。

・カルビチム(牛カルビと大根の煮物)
・赤カブのムルキムチ(汁気の多いキムチ)
・ノビルの唐辛子酢味噌和え
・オイキムチ(キュウリのキムチ)
・パギムチ(細ネギのキムチ)
・チヂミ
・豚軟骨のカムジャタン(ジャガイモ鍋)

ノビルなどの季節食材をさりげなく使いつつ、
カルビチム、カムジャタンといった手のかかる料理も披露。
特にカムジャタンは豚の背骨を使うのが常道だが、

「家庭料理なら豚軟骨が楽だし、何より食べやすいよ」

ということでアレンジを効かせている。
僕はそのとき初めて豚軟骨の存在を知ったが、
品揃えのあるスーパーなら案外手に入るとのこと。
少なくとも日本においては背骨より一般的だ。

また、2008年2月4日はこんな料理。

・金柑入り宮中タッチム(鶏の蒸し煮)
・梅醤油で味わう高知産カマボコ
・ホウレンソウ、豆モヤシ、シイタケのナムル
・切干大根と豚のスペアリブ入りピジチゲ(おから鍋)
・オゴッパプ(五穀飯)

タッチムは鶏肉、ナツメなどを醤油味で煮込んだ料理。
そこに友人から贈られたという金柑を加えることで、
自然な甘味と色合いの鮮やかさを演出していた。

メインのひとつであるピジチゲも師匠の得意料理。

豚のスペアリブをほろほろになるまでじっくり煮込み、
白菜キムチ、切干大根を加えた上でおからを投入。
おからが豚の旨味、切干大根の甘味をぎゅっと吸い込んで、
素朴な見た目ながらも、実に豊かな味わいとなる。

そこに添えられるオゴッパプがまた嬉しい。

師匠宅のごはんには必ず何かが混ぜ込まれており、
時によって大豆だったり、ジャガイモだったりする。

それぞれの料理に気の利いたちょっとのひと手間。

そこには師匠ならではの工夫と気配りが詰まっており、
いつご馳走になっても、その姿勢に驚かされる。

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2007年5月9日の師匠宅料理(ブロッコリーとジャガイモのグラタン)。

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2007年5月9日の師匠宅料理(ズッキーニとパプリカのトマトソース煮込み)。

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2007年5月9日の師匠宅料理(ナスタチウムの花入りサラダ)。

さすがは宮中料理を学んだ方、と感心するが
一転して、和風、洋風、世界各国料理も出てくる。

例えば、2007年5月9日はこんな感じ。

・ブロッコリーとジャガイモのグラタン
・ズッキーニとパプリカのトマトソース煮込み
・ナスタチウムの花入りサラダ
・春キャベツとツナのパスタ
・ガーリックトースト

続いて、2007年7月5日は和風料理。

・夏野菜の煮物のゼリー寄せ
・夏野菜と鮭のグリル
・ミョウガと青じその和風サラダ
・冷や汁素麺
・大豆ごはん

あるいは、2008年9月2日。

・トマトと鶏肉のカレー
・ゴーヤとツルムラサキのカレー
・塩とチリペッパーを振ったパイナップルのデザート

2種類のカレーはどちらもスリランカ風。
師匠はかつてスリランカに滞在したことがあり、
韓国だけでなく、スリランカ料理にも造詣が深い。

ほかにも師匠は無類のパン好きを自認しており、
日々、新たなサンドイッチ考案に情熱を燃やしている。

ある日はロールパンにバターを塗り、
自作の鶏味噌にエゴマの葉を加えたロールサンド。
和洋の組み合わせに、韓国野菜のエゴマの葉を加え、
その鮮烈な香りで全体の統一感を図っていた。

また別の日は、チャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺)を、
ロールパンに挟んで、韓国式焼きそばパンなるものを考案。

一種のキワモノ料理かと思いきや、
これがまた独特の香ばしさを発揮していて美味しい。
伝統的な宮中料理からオリジナルの創作料理まで、
幅広い料理を作って、多くの友人、知人をもてなしている。

食べて語るだけでなく、作れるというのは非常に大きいこと。

僕も韓国料理を食べて語るほうは頑張ってきたが、
作るという点においては素人で、まだまだ趣味の粋を出ない。
自宅で仕事をするときは、日々の食事を作るものの、
基礎がないので、なかなか上達しないのが悩みだ。

このあたりも師匠の背中を見ながら学び、
今後、活動していく上での糧にしなければならない……。

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2007年7月5日の師匠宅料理(夏野菜の煮物のゼリー寄せ)。

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2007年7月5日の師匠宅料理(夏野菜と鮭のグリル)。

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2007年7月5日の師匠宅料理(冷や汁素麺)。

といった感じに、目一杯持ち上げてみたが、
普段は酒好きで毒舌トークを炸裂させる元気なオッサン。
尊敬する師匠ではあるが、一緒に写真を撮ったときなど、

「なんでお前のほうが若く見えるんや!」

と当たり前のことでイチャモンをつけてくる。
共著本で2人のイラストを書いてもらったときも、

「目に星が入っていない!」
「もっと美しくないとダメ!」
「池田理代子先生に描いてもらってくれ!」

と無理難題を編集者にぶつけていた。

日々、新大久保に繰り出してマッコリをガブ飲みし、
千鳥足になって帰っていくところを見ると、

「この人が師匠でいいのだろうか」

と勝手に弟子を名乗った割りに悩んでしまう。
だが、僕の周囲にいる人は、

「ぴったりじゃん!」

と一笑に付すので、きっと正しい選択だったのだろう。

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2008年9月2日の師匠宅料理(スリランカカレー)。

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2008年9月2日の師匠宅料理(パイナップルのデザート)。

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2008年11月16日の師匠宅料理(チャパゲッティドッグ)。

先日、韓国にマッコリをテーマにした取材に出かけ、
1929年創業という3代続く老舗醸造場を訪れた。
その歴史を目の当たりにしておおいに感動したのだが、
直後に、人づてで話を聞いたらしい師匠からメールが届いた。

曰く、その醸造場は

「30年程前に僕が初めてマッコルリに出会ったところのようです」

とのこと。

師匠は大きなアルマイトのヤカンいっぱいにマッコリを買い、
その場で大根キムチを肴にしつつ、おおいに痛飲したとのこと。
送られてきたメールには当時の写真が添付されており、
今の僕よりも少し若い師匠が、青年の笑顔を振りまいていた。

その姿に少しぐっときた。

師匠が30年前に歩いた道を、
知らずのうちに、僕も道を重ねて歩いている。
同じマッコリを飲んで酔っ払っている。

やはりぴったりなのだろう。

韓国という国は広いようで案外狭い。
だが狭いと思っていると、予想以上に奥が深い。
韓国料理の世界もまた同様である。

道を重ねつつ、立ち止まりつつ、切り開きつつ。

200号という節目に立って改めて、
よい師匠に出会ったことを心から感謝したい。

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忠清北道鎮川郡で造られている徳山マッコリ。

<お知らせ>
仕事が忙しくHPの更新ができません。
落ち着いたら、まとめて更新したいと思います。
http://www.koparis.com/~hatta/

<八田氏の独り言>
創刊時には想像もしなかった200号。
次の大台は2013年の予定です。

コリアうめーや!!第200号
2009年7月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
2009.08.21.Fri 14:00 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(6)
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コリアうめーや!!第199号

<ごあいさつ>
6月15日になりました。
僕の住む東京もすでに梅雨入りしたようで、
常に雨の心配が付きまとう季節になりました。
湿気も高まって、じめじめ鬱陶しいですよね。
カラッと晴れた夏を心待ちにしつつ、
それでも雨の日独特の香りを楽しみたいと思います。
じとじと振る雨そのものは嫌いですが、
あの香りだけは、意外に好きなんですよね。
といった天気の話はさておいて。
いよいよこのメルマガも第199号です。
長く続いたもので、次号は大台の第200号。
本当によくこれだけ書くことがありましたよね。
書いている僕自身もびっくりですが、
これもすべて読み続けてくれる皆様のおかげです。
感謝の気持ちを込めつつも、まずは第199号。
前号、前々号から引き続いての、
全羅北道報告に全力を注ぎたいと思います。
コリアうめーや!!第199号。
自然に挑戦をする、スタートです。


<干潟で育てる天然「化」ウナギとは!!>

聞いただけでテンションの上がる言葉。
そんな魔術的な単語が世の中には存在する。

「給料日!」
「ボーナス!」
「臨時収入!」

あたりはまさにその典型例。
人間誰しも金銭のみに生きる訳ではないが、
お金をもらえる、というのはテンションが上がる。

僕の仕事でいえば、

「印税!」
「重版出来!」
「文庫化決定!」

などがより具体的だろうか。
ただ、僕自身これらの単語にあまり縁はなく、
まして文庫化の話など俎上に上ったことすらない。

まあ、あまり金銭絡みの話ばかりだと安易なので、
もう少し内面に切り込むような単語を探したい。

「9回裏2アウト満塁!」
「ロスタイムにPKを獲得!」
「3メートルのイーグルパット!」

あたりはスポーツファンならぐっと来るはず。

「極秘来日!」
「秘蔵映像独占入手!」
「舞台上で握手&ハグ付き!」

あたりは韓流ファンの興奮ワード。

「先輩って優しいんですね!」
「彼女サンとかって当然いますよね!」
「え、いないんですか!? らっきー(小さな声で)」

あたりは僕の妄想世界における、以下略。

というところまで引っ張っておきつつ、
何がいいたいのかというと……。

「ウナギ!」

って聞いただけで興奮するよね。
という前置きだったりするのである。

もちろん寿司や、焼肉でも興奮するが、
夏を迎えるこの時期、ウナギはやはり必食の一品。
テンションを上げつつ、ウナギの話を語りたい。

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テンションの上がるウナギ(高敞にて撮影)。

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テンションの上がるウナギ(晋州にて撮影)。

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テンションの上がるウナギ(ソウルにて撮影)。

韓国でもウナギは高級魚として親しまれており、
一般的にはチャンオ(長魚)と呼ばれている。
ただし、このチャンオ(またはジャンオ)という単語は、
ウナギだけでなく、アナゴなど他の魚にも用いられ、

・ミンムルジャンオ(ウナギ=淡水のチャンオ)
・パダジャンオ(アナゴ=海のチャンオ)
・ケッチャンオ(ハモ=干潟のチャンオ)

といった感じに区別することもできる。

・ペムジャンオ(ウナギの別称)
・プンジャンオ(アナゴの別称)
・コムジャンオ(ヌタウナギ)
・モクチャンオ(ヌタウナギの別称)

などいろいろな呼び方があるので、

「チャンオを食べに行こうぜ!」

と誘われたときは、どのチャンオか確認が必要である。
ウナギを期待していたら、実はヌタウナギであった、
というような誤解が生じないとも限らない。
もちろんアナゴやハモである可能性も同じくある。

いずれのチャンオも食べ方はそれぞれだが、
ウナギの場合は、鉄板や網で焼いて食べることが多い。
日本料理のひとつとして蒲焼きやウナ丼も見かけるが、
個人的には韓国式で、豪快に焼いたもののほうが好みだ。

日本の蒲焼きは職人技が光る一品料理。
韓国のウナギ焼きは、どちらかというと焼肉風。

韓国語ではチャンオグイ(ウナギ焼き)と呼ばれ、
塩焼き、タレ焼き、コチュジャンダレ焼きの3種がある。
タレ焼きのタレは日本の蒲焼きダレにも似ているが、
八角を入れる場合も多く、香りの面で少し異なる。

食べ方もサンチュで包んだり、醤油ダレにつけたり。
薬味として細切りのショウガを用意し、一緒に食べたりもする。
サムジャンと呼ばれる味噌をつけて食べてもよい。

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アミで焼かれるペムジャンオ(ウナギ)。

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アミで焼かれるプンジャンオ(アナゴ)。

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アミで焼かれるコムジャンオ(ヌタウナギ)。

基本的に全国どこでも専門店はあるが、
やはり本場とされるのは、川沿いのエリアである。
日本で利根川、大井川、四万十川などが有名なように、
韓国にもやはりウナギで有名な川というのがある。

京畿道北部を流れる臨津江(イムジンガン)。
仁川の江華島を流れる津頭江(チンドゥガン)。
慶尚南道を流れる南江(ナムガン)
全羅北道を流れる仁川江(インチョンガン)。
全羅南道を流れる栄山江(ヨンサンガン)。

それぞれ韓国では名の通ったウナギ川である。

先日はその中から仁川江沿いの高敞(コチャン)に行った。
高敞といえば世界遺産に指定されるドルメン遺跡で有名な地域。
ウナギの名産地としても韓国内では名が通っている。

高敞のウナギは、

「風川ウナギ(プンチョンチャンオ)」

というブランド名がついており、
風川は海水と淡水の入り混じる汽水域を示す。

海水が入ってくるときに風を引き連れてくることから、
そこでとれるウナギに風川という名前がつけられた。
現在は高敞、仁川江よりも「風川ウナギ」という名称のほうが、
この地域を代表するウナギとして有名なのである。

ただし、日本でも天然のウナギが希少であるように、
韓国でも天然のウナギはほとんどとれなくなっている。
上にあげた川沿いにはウナギの専門店が多く林立するが、
基本的には養殖ウナギが主だったりもする。

僕も高敞の専門店で聞いてみたが、

「え、天然モノですか?」
「養殖に比べて、めちゃくちゃ高いですよ」
「1匹……うーん、10万ウォンぐらいですかね」
「まあでも、基本的には時価です」

という回答だった。
そもそもウナギの専門店に行っても、
メニューに天然という文字がない。

10万ウォンというのもあくまで目安であり、
そもそもとれること自体が珍しいとのことだった。

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高敞のウナギ店裏には穏やかな流れの川があった。

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メニューには「天然(化)干潟風川ウナギ」と書かれている。

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メニューには「天然風川ウナギ 時価」の文字もある。

「じゃあ、産地まで来る必要はないじゃないですか」

僕が半ばあきれ顔でいうと、店の人は笑顔で、
メニューに書かれた文字を指差した。

「天然……化……。天然化ウナギ!?」

韓国語では「天然」のことを「自然産」という。
厳密にいえば、そこには「自然産化ウナギ」と書かれていた。
だが、天然化というのは、天然でないということとイコール。

かつて僕は、

「手打ち風うどん」

という表記を見て悩んだことがあるが、
それも要するに、手打ちでなく機械打ちということだ。
見た目一瞬のイメージをよくする効果はあるものの、
立ち止まって考えると複雑な気分になる。

「天然化って要は養殖ですよね」

さらに突っ込むと、店員はますます笑顔になり、
天然化の「化」について熱く説明してくれた。

「確かにおっしゃる通り天然化ウナギは養殖です」
「ただ、ウナギはまだ完全な養殖というのが難しいんです」
「卵を産ませて孵化させるという技術がないんですね」
「天然の稚魚を捕まえて大きく育てているんです」

「我々の天然化ウナギもウナギの稚魚を育てるのですが」
「一般の養殖ウナギとは、育て方がまるで違うんです!」
「稚魚の段階から川や干潟に放流し、自然な環境で育てます」
「養殖に比べると、効率はよくないですけどね」

「敷地から逃げたり、他の生き物のエサになったり」
「大きいサイズに育てるのにも時間がかかります」
「でも、自然な環境で育てたぶん、味は養殖に勝ります」
「毎日運動しているので、身が締まっていますね」

「どうしても通常の養殖よりも値段は高くなりますが」
「いつとれるかわからない天然よりも安定して供給できます」
「ぜひ自慢の天然化ウナギを召し上がってみてください」
「さあさあ、どうぞ、どうぞ!」

いつしか僕はテーブルの前に座っていた。

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鉄板いっぱいに敷き詰められた肉厚なウナギ。

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背側、腹側の両方に焼き目をつけていく。

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適度に両面が焼けたらハサミでカットし、縦に並べて中まで火を通す。

テーブルの中央には鉄板が据え付けられており、
そこに大ぶりのウナギがなんと3匹も並べられた。
鉄板を埋め尽くし、一部ははみ出るような分量。

「なんと豪気な!」

僕のテンションはまさにウナギのぼりである。

腹の側から焼き始め、ひっくり返して皮の側を焼く。
醤油ダレ焼き、コチュジャンダレ焼きもあるが、
まずは味を見て欲しいと、シンプルな塩焼きであった。

両側をほどよく焼いたら、もう1度ひっくり返し、
今度は韓国らしく、ハサミで全体をカットしていく。
焼肉ほどのひと口大。2~3センチの幅である。

今度はその切り口を下にして立てて並べ、
身の内部まで、じっくりと火を通していく。
カットしたウナギが縦に立つのは、

「身が肉厚ですから!」

という意思表示にも見えた。
いやが上にも気分は盛り上がっていく。

「さあ、どーぞー!」

との掛け声を合図に、全軍一斉突撃。

まずは塩味だけのウナギをそのままの味でひと口。
続いて八角の香りが効いた甘いタレにつけてひと口。
豆の葉の甘酢漬けにウナギと千切りショウガをのせてひと口。
サンチュとエゴマの葉にウナギと味噌をのせてひと口。

「う、う、う、うまー!!」

日本で食べる蒲焼きのような繊細さはないが、
韓国らしい豪快さと、種類豊富な食べ方が嬉しい。
心配したウナギの泥くささは微塵も感じられず、
脂も乗っているので、次から次へと手が伸びる。

そして喜ばしいことがもうひとつ。

「こちらも一緒にどうぞ!」

と出されたのは店が作る自家製の覆盆子酒。
韓国語では「ポップンジャジュ」と呼ぶ。
トックリイチゴなどの山イチゴ類を漬けたもので、
ほのかな渋みと甘味が交錯する伝統酒だ。

これがまた、なんともいえぬ絶品。

通常の市販品を飲むと甘さ、渋さが前面に出るが、
さすが自家製で、奥深いコクが甘さ渋さを見事に抑えている。
脂の強いウナギにはぴったりの、個性ある自家製酒。
さすがは地元と感心させられる黄金コンビであった。

ウナギを食べて、覆盆子酒を飲んで。
またウナギを食べて、覆盆子酒を飲んで。

なんとも幸せなひと時を過ごした。

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八角の香りが効いた甘いタレにつけてひと口。

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豆の葉の甘酢漬けにウナギと千切りショウガをのせてひと口。

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サンチュとエゴマの葉にウナギと味噌をのせてひと口。

さて、以上が天然化ウナギのリポートである。

天然化というキーワードに最初は違和感を覚えたが、
食べてみると、非常に納得のゆく味わいであった。
また足を運ぶ機会があったら、今度はタレ焼きも試してみたい。

ただし。

僕は天然化ウナギと比較対象になるべき、
本物の天然ウナギをまだ食べていない。

干潟で育てたウナギが本当に天然化したのか。
それは天然ウナギの、しかも上等なやつを食べてこそ、

「これは確かに天然化したウナギだ!」

と断定できるのではないだろうか。
とれる量が少なく、粒もなかなか揃わないため、
産地でも時価でしか販売できない天然ウナギ。

1匹10万ウォンとも、それ以上ともいわれる、
超高級ウナギをいずれは食べなければならない。

その日が来るのを心待ちにしつつ。

僕はまず貯金にいそしみたいと思う。

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精力増強にも効果のある覆盆子酒。ウナギとのコンビはまさに最強。

<お知らせ>
仕事が忙しくHPの更新ができません。
落ち着いたら、まとめて更新したいと思います。
http://www.koparis.com/~hatta/

<八田氏の独り言>
日本でも天然を目指したウナギの話は聞きます。
まだ未食の「坂東太郎」を食べてみたいですね。

コリアうめーや!!第199号
2009年6月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
2009.08.20.Thu 23:16 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(3)
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マイクに向かって真剣に歌ってきました。
どんな音源になるのかは、またいずれ報告します。
楽しく歌い、楽しく打ち上げをして来ました。
正式に報告ができるのは9月下旬頃ですかね。
もうしばらくお待ち頂ければ幸いです。
2009.08.18.Tue 22:56 | 個人日記 | trackback(0) | comment(6)
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先日、取材終わりで出かけた高田馬場の店。
立ち飲みでワインをがぶ飲みできる気持ちのいいお店です。
先日も紹介させて頂いたスペインバルですけどね。
本当に家の近所にこういう店が欲しいとつくづく思います。

写真も撮らずにただただ幸せに飲んでいたのですが、
たまたま隣で飲んでいた方が、妙に楽しげなアイテムを持っており。
我慢できずに撮らせていたのが冒頭の写真。

ミニカーですよ!
ブルドーザーですよ!
ショベルカーですよ!

なんだか男の子的な興奮が全開。
正式名称はまた違うと教えて頂きましたが、
それはともかく、ガチャンと戦わせたくなる熱き日の郷愁。
5センチにも満たない美学に感動させて頂きました。

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ミニカーを愛でながら酒をたしなむ。
そんな余裕のある大人になりたいなとも思ったり。
常時、ミニカーが活躍している店ではありませんが、
美味しい料理とワイン、そして温かい接客は揃っています。

そしていい常連さんに囲まれている店ですな。
ミニカー持参の常連さんに感謝をしたい楽しい時間でした。

<過去の関連日記>
(01月23日)高田馬場「某スペインバル」でお任せ料理。

店名:TAKADAnoBAR(タカダノバル)
住所:東京都新宿区高田馬場2-7-12
電話:090-3450-5009
営業:18:00~23:30
定休:日曜、祝日
http://blogs.yahoo.co.jp/yumikabox
2009.08.17.Mon 22:02 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
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昨年10月に全羅北道を巡った美食ツアー。
その第2弾はエリアを江原道に定めてみました。
主催元である三進トラベルの担当者さんと一緒に悩みつつ、
3泊4日の行程を以下のように組んでみました。

韓食完食宣言!地方グルメ推進大使・江原道の食の魅力探求4日間
http://www.sanshin-travel.com/original/general/entry/000507.html

昨年のツアーに負けず劣らず美食三昧。
ちなみに昨年の様子は以下のようにまとまっています。

全羅北道を巡るビビンバツアー後記(前編)。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-819.html
全羅北道を巡るビビンバツアー後記(後編)。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-820.html

冒頭の写真は束草の有名なケッペ(渡し舟)。
僕は2003年に初めて乗りましたが、
今回6年ぶりにまた体験できると思うとワクワクします。

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テーマとなる郷土料理も厳選に厳選を重ねました。
まあ、厳選などといいつつも……。

「これ食べたいですねー!」
「いいですねー!」
「これも食べたいですねー!」
「いいですねー!」
「3泊4日じゃぜんぜん足りませんねー!」
「悩みますねー!」

といった食欲全開の企画会議でしたけどね。
メインとなるのは近年話題の横城韓牛や……。

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春川の昭陽湖畔で食べられる高級淡水魚のソガリですか。
このあたりはちょっと高級路線ですけどね。

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かと思えばマッククス(江原道式の蕎麦)のような、
素朴な一品料理もピンポイントで狙いにいきます。

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イカで有名な束草ではオジンオスンデ(イカの肉詰め)。

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江陵では海水で作った豆腐料理を楽しむ予定です。
いやはや、江原道は山の幸も海の幸も豊富ないいエリアですね。

日程は10月中旬と11月中旬の2回に分けての募集。

Aコース:10月15日(木)~10月18日(日)
Bコース:11月15日(日)~11月18日(水)

内容はどちらも基本的に同じです。
ただ、前回も自由時間に有志を募ってさらに食べ歩いたので、
そのあたりで少しばかりの違いが出るかもしれません。
なお、僕は両方の日程にフル参加をさせて頂きます。

詳細は三進トラベルの公式ページをご参照ください。
不明点などは直接お問い合わせ頂けると幸いです。

三進トラベル
http://www.sanshin-travel.com/
韓食完食宣言!地方グルメ推進大使・江原道の食の魅力探求4日間
http://www.sanshin-travel.com/original/general/entry/000507.html
2009.08.16.Sun 23:09 | お知らせ | trackback(0) | comment(2)
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韓国で「ごはん泥棒」の別称を持つカンジャンケジャン。
生のワタリガニを薬味醤油に漬け込んであります。
これを途中まで食べたところで……。

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ごはん登場。

店のまかないメニューから派生した食べ方とかで、
ごはんにゴマ油をかけて、目玉焼きを乗せてあります。
ここにカンジャンケジャンの汁をかけて……。

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目玉を突き崩し、よく混ぜて食べれば。

「むほほ、むほむほ」

としか声が出ないほど幸せ。
いやはやごはん泥棒とはよくいったものですね。
なんとも幸せなシメになりました。

なお、この日の2次会は先日紹介したマッコリバー「Orange」。
地元の常連客さん方でにぎわっておりました。
お店のデータもわかったので、あわせて載せておきますね。

店名:韓国家庭料理アーラリ
住所:東京都板橋区板橋1-20-2島原第2ビル1階
電話:03-3963-8889
営業:11:30~14:00、17:30~翌1:00(月~金)、17:30~翌1:00(土、日、祝)
定休:第1~3日曜日

店名:マッコリBAR Orange
住所:東京都板橋区板橋1-20-2島原第2ビル2階
電話:03-3579-0842
営業:19:00~翌3時
定休:第1~3日曜日
2009.08.15.Sat 14:47 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
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スライムがあらわれた。

というような記事を思いついてしまうのは、
悩みに悩んだ末、ドラクエ9を買ってしまったから。
1から7までは現役世代として遊んだものの、
2004年に発売された8は多忙で断念しました。

きっともうゲームにハマることはないだろうな、
と思っていたものの、やはり新作が出ると気になります。
秋葉原のヨドバシに寄ったついででつい手が伸びました。
まだ始めて2日目なのでまだまだ先は長いですが、
仕事に支障が出ない程度にゆっくり楽しみたいと思います。

ちなみに写真は東京洋菓子倶楽部のモンブラン。
先日、実家に帰ったときに妹夫婦が持ってきていました。
細く搾り出されていない姿というのは珍しいですね。

画像を加工してスライム風の目と口を書こうか悩みましたが、
そこまでするとお店に失礼だろうとやめておきました。
同じくドラクエにハマっている方は想像で追加してください。
2009.08.14.Fri 16:24 | 個人日記 | trackback(0) | comment(0)
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最近、韓流業界で語られているキーワードのひとつに、
なんでも「男の韓流」というのがあるのだそうです。
もちろん最近に限った話ではないのかもしれませんが、
僕の実感では、今年に入ってから妙に増えた印象です。

「韓国の歴史ドラマに男性もハマった!」

なんてのはチャングムの頃から語られていますが、
そういったレベルの話ともまた少し違うみたいですね。
これらの人たちは、少なからず韓流に足を踏み入れている層。
業界のターゲットは韓流とはやや縁遠い層にあるようです。

その理由となっているのが、女性需要の頭打ち感なんだとか。

韓流当初から、担い手となってきたのはほとんどが女性。
韓流元年とされる2003年からすでに6年が経過し、
興味のある人たちは、ほぼさらい尽くしてしまったのでしょう。
情報を必要とする人たちに、きちんと届く状況はできましたが、
そこに加わる新規の需要が見込めなくなっているそうです。

で、どこかに新規需要がないかな、と見渡したところで、
候補となるのが韓国に興味があって韓流に興味のない男性。
話としては非常によくわかる理屈です。

先日開催した「食客トーク」などもその好例でしょうね。
韓国料理に興味を持つ人たちを、料理ドラマ方面にも取り込みたい。
実際、どれだけの人が新たに興味を持ってくれたかはわかりませんが、
少なくとも僕自身はドラマを全編見て非常に楽しめました。
きっかけさえあれば、という需要は少なからずあるでしょう。

興味のない人を振り向かせるのが、まず「男の韓流」の第1歩。

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そして、もうひとつ。

韓流にまったく興味のない男性とはまた別に、
ドラマやK-POPにも関心を持つ男性層というのがあります。
歴史ドラマでハマった人たちもここに含まれるでしょうね。
こういう人たちをひきつけるコンテンツも重要になる訳です。

これまでの韓流媒体は女性がターゲットだったため、
男性視点で見るような情報は基本的に提供されていません。
そこを作り変えて男性も楽しめるような内容を、というのが、
また「男の韓流」という表現で使われているようです。

確かに、紙面いっぱいに韓流スターのグラビアがあっても、
そのページを男性が熱心に見る、というのはまずないですよね。
男性が興味を持てるページ、というのはまた傾向が違います。

といったあたりから、

「なんかいいアイデアないですかね」

とよく聞かれるので、ちょっと真剣に考えてみました。
いえ、真剣ではなく少し不真面目に考えたかもしれませんね。
アホなアイデアから、いいアイデアが生まれることもあるので、
明らかなダメ企画も削除せずそのまま残すことにしました。

イメージとしては雑誌「男の韓流」創刊。

こんな韓流雑誌があったら男性でも買うかも。
といった内容から、可能性を模索したいと思います。

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まず、巻頭企画。

普通なら韓流スターのグラビアとインタビュー。
来日情報とか最新作品の話題などが紹介される感じですか。

案1、女性韓流スターのグラビアにする

安易な企画ですが、まずはここから。
男性スターの企画をそのまま置き換えてもいいですが、
写真集的なグラビア、オフショットならなおよし。
当然のことながら微エロ、セクシーに傾いたらさらに嬉しいですね。
あのヒロインが脱いだ! とかならぜひ袋閉じで。

案2、フライデー的なスキャンダル記事にする

なんか韓流業界もゴシップたくさんありそうですし、
どの俳優と女優がくっついたとかなら興味が持てそうです。
夜の六本木であの韓流スターが密会! とかなら最高。
誰が取材するんだ、という問題はあるでしょうけどね。

案3、エンタメから離れたグラビア記事

自然、食、鉄道、歴史遺産なんかのグラビア特集。
週刊ポストとかで見かける美しい写真のページがありますよね。
原寸大料理の写真とか、そんなのでも面白いかも。
すっごい田舎に行って絶景写真を撮るとか。

案4、韓国好き著名人が行く旅行記事

プライベートで韓国にハマっている著名人は多いので、
そういった人たちの旅行を、紙面で再現、または実際にロケ。
女優さんが紹介するキレイな韓国は女性誌がいくらでもやってるので、
マニアックな旅行が出来る芸人さんとかスポーツ選手とか。

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続いて、本企画。

案1、話題の韓流情報知ったかぶり

イメージとしては「お父さんのためのワイドショー講座」。
それだけ読めば、最新の韓流情報に最低限ついていけるように、
要点だけを端的にまとめておいてくれると本当に嬉しいですね。
本当に韓流が好きな人のように語れなくてもいいから、
少なくとも話に混ざって、うんうん相槌が打てればそれで満足です。

案2、キミも韓流スターになれる!

韓流スターのファッションを真似られる情報ページ。
この店でこれ買って、こう着こなせば誰々になれるとか。
でも、たぶん自分ではやらないし、できないので、読者モデルを募集して、
メイクとスタイリストさんもつけて変身前、変身後とかも面白いかも。
テレビで奥さんをキレイにして家族が驚く企画の男性版をイメージ。

案3、深くハマる歴史ドラマ&クイズまたは検定

歴史ドラマにずぶずぶハマった人向けのマニアック特集。
ひとつのドラマから、現実世界にリンクする歴史要素を抽出し、
記事として紹介するとともに、クイズや検定式で出題。
こういうのは競争してこそ面白いので、読者同士で戦わせましょう。
半年なり、1年なり続けて、紙面上の歴史王を決定します。

案4、超初心者向け韓流親切ガイド

韓国ドラマってたくさんありすぎて、何から見ればいいかわかんないです。
初めて韓国を旅行する人が、ガイドブックを見て定番スポットを巡るように、
まずこれを見て、次にこれを見て、その次は興味の持ち方で分かれて、
というように、超初歩から解説してくれるガイドがあると嬉しいです。
興味を持てたドラマから、先に進むための候補作品例とかも。

案5、超圧縮ドラマ1000字解説ネタバレ有

ドラマのあらすじを1000字程度で解説。
ドラマを見るために序盤の解説をするのではなく最後まで全部。
1000字読めば、そのドラマはもう見なくていいというぐらい、
ストーリーを圧縮して、見所を並べて紹介してください。
途中で諦めるドラマが多いので、内容だけでも知りたいのです。

案6、チャンネル権がありません王選手権

奥さんが韓流にハマって、1日中テレビを独占しているため、
普段の番組をなかなか見られない旦那衆の愚痴座談会。
って、このテーマだと参加者があんまりいないかもしれませんね。
少なくとも僕だけは全力で参加をさせて頂きますが。

案7、男の韓流レシピ!週末の食卓

休みの日に半日かけて作るような男の料理の紹介。
ひたすら時間をかけて煮込むソルロンタンとか、カムジャタンとか。
あるいは逆に普段料理をしない人でも作れる簡単韓流おつまみ紹介。
まあ、後者は僕がいま準備中なので、いずれ世に出ます。

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続いて、雑誌を飛び出るスピンアウト企画。

案1、韓流ドラマ合宿

2泊3日でどこぞの郊外に出かけ缶詰でドラマ全編鑑賞。
途中で寝たら叩き起こされるので、みんなで励ましあって完走。
ドラマは見たいけど、時間を作るのが難しいという忙しい人向け。

案2、マッコリ飲んでドラマ鑑賞

案1はあまりにスパルタなのでゆったり楽しみたい人に。
飲んで酔っ払うと、最初から最後まで見るのは不可能なので、
途中、途中で解説者が割って入り、あらすじをフォロー。
よくわかんないけど、ドラマ見た気がする、と思えれば成功。

案3、韓国横断ウルトラクイズ

韓流の知識を問う、壮大なスケールのクイズ大会。
東京ドームでの○×クイズから、大韓航空機内での3択クイズ、
仁川空港近くの干潟で行うドロンコクイズと進行していきます。
決勝は光化門の李舜臣像前か、南山タワーをバックに。

案4、韓流八十八箇所巡り

編集部の独断で韓流にゆかりのある地を88ヶ所選定。
できるだけ韓国全土に散らばるようにしておいて、
巡礼する中で、韓国の地方旅行を楽しめるようにしておく。
別途、「韓食の道(名物通り)100選」なども選定。

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と、ここまで書くのに悩みながら2時間かかりました。
途中からは何が韓流だか、関係なくなっていますけどね。
結局、ろくな企画が出てこなかったような感じなので、
僕自身ももう少し「男の韓流」について考えてみたいと思います。

ちなみに途中で挟み込んだ画像はすべて無関係な風景写真。

韓流にまつわる画像の手持ちがなかったので差し込みました。
先日、マッコリ取材のときに撮ってきた地方の写真ばかりですが、
こういう自分で撮った写真の投稿ページもいいかもですね。

ほかに「男の韓流」に関するいいアイデアのお持ちの方は、
ぜひ、こんな企画なら面白いんじゃない、とお声かけください。
みんなで面白がって考えれば、何か出てくるのではと思っています。
2009.08.13.Thu 17:16 | 考察 | trackback(0) | comment(6)
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ここ最近、韓国の飲食店を食べ歩くことが多く、
日本の韓国料理店巡りがおろそかになっています。
取材として足を運ぶことはそれなりにあるんですけどね。
新店探索に出ていく時間がないのが悩みです。

昨日は珍しく必要にかられて2軒をハシゴ。
ランチに食べたのが「東京純豆腐」の味噌バタースンドゥブ。
中央に見える白いのが豆腐ではなくバターです。
なんでも男性のいちばん人気がこのメニューとか。

僕が足を運んだのはいちばん近い田端店でしたが、
いつの間にか17店舗にまで増えているんですね。
都内はおろか仙台、千葉、神奈川、沖縄にも支店があるようで。

「スンドゥブチゲをいずれラーメンかカレーのように!」

というスローガンを創業当時の取材で聞きましたが、
この勢いなら、それも夢ではないのかもしれません。

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その後、もろもろの用事を片付けて夕食は上野方面。
いわゆる焼肉店式「テグタン」の写真が欲しかったので、
古い時代の名残を色濃く残す、東上野に出ました。
入ったのは横丁の角に位置する「焼肉トトリ」という店です。

「名前はテグタンですが、魚は入っていません」

そんな話をしたいがために撮った1枚です。
なんの話か訳がわからない人は下記のページをご覧下さい。
日韓で揺れる「テグタン」の不思議な背景を紹介しています。

コリアうめーや!!第89号
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume89.htm

この話をどこでしてくるかというと、戸塚にある某大学。
韓国から短期で留学に来ている学生たちに、
なんでもいいから講義じみたことをして欲しいとの依頼です。

しかも、オール韓国語で。

チンチャトークなどを通じて、話す仕事はだいぶ増えましたが、
最初から最後まで韓国語というのは初めての経験ですね。
とりあえず言葉の拙さを補うべく、写真をどっさり用意しましたが、
果たして90分の持ち時間をこなせるのか非常に不安です。

ちなみにテーマは「日本の韓国料理事情」と設定しました。

学生たちがどこまで興味を持ってくれるかはわかりませんが、
せっかくの機会なので、楽しく語ってきたいと思います。
2009.08.12.Wed 01:01 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(4)
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とどまるところを知らないマッコリブーム。
僕の地元であった板橋にまでマッコリバーが登場です。

といっても実際にオープンしたのは6月末。
出張に行っている間に、ホットニュースは逃しましたね。
タイミングよくオープン日に足を運んでいたのですが、
更新をサボっていると、こういうところに弊害が出ます。

ちなみにこちらのお店、先日も記事で紹介をした、
板橋の隠れた名店「アーラリ」の2号店になります。

・レタス入りサムゲタン
・石焼きビビンバの器を使った焼肉
・バターの香りをまとわせたジャガイモチヂミ
・刻みネギとゴマ油をふったサンマ水煮缶

などなど、
アレンジを効かせた韓国料理が自慢の店。
家庭料理というよりも、おつまみ的なのがいいんですよね。
板橋という場所柄、常連客はほとんど韓国と無関係の日本人。
そんな人たちの反応を、巧みに活かしているのが特徴です。

日本化というより板橋化した韓国料理が食べられる店。

新大久保あたりをウロウロしていると見えにくい部分ですが、
韓国料理の普及を、また別の角度からよく象徴しています。
たぶん日本全国でこうした風景が見られるはずですけどね。

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マッコリバーの内部はこんな感じ。
マッコリがメインですが、他のお酒もあります。

もともとこのバーを作るきっかけになったのも、
「アーラリ」に来る常連客の要望からだったそうです。
常連客の多くは「アーラリ」でマッコリの魅力にハマり、
ドリンク持参でオリジナルカクテルを作るほどだとか。
そういったニーズに応え、

「じゃあ、隣のビルの2階が空いたからバーにしますか」

という経緯でオープンしたのが「Orange」。
「アーラリ」が閉店した後に、もう少し飲みたいという、
2次会、3次会的な利用にも応える意味があるそうです。

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カウンターの端に設置された白い筒。
中に満たされているのは、もちろんマッコリです。
見えにくいですが、ビールサーバーのようになっており、
自分でマッコリを注いで飲むことができます。

ただ、いつもマッコリを満たしておく訳でなく、
貸切などのイベント用として用意したものだそうです。

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マッコリは10数種類が用意されています。
バーらしく、マッコリカクテルも自慢のひとつだとか。
8月下旬以降は生マッコリも仕入れる予定だそうです。

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おつまみは軽めのものが中心。
しっかりした料理は「アーラリ」で食べればいいですからね。
豆腐の上に酒盗を乗せたり、チャンジャを乗せたり。

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「アーラリ」名物のチャンジャポテトチップも出して頂きました。
ポテトチップの上にチャンジャを乗せただけの料理ですが、
これが意外に相性がよく、僕のお気に入りです。
こういうちょこちょこしたものがバーでは嬉しいですね。

板橋に土地縁のある方にはぜひおすすめしたい店。

こういう店が自分の近所にある人はうらやましいですね。
帰り際にちょっと立ち寄れる、隠れ家的な魅力もありそうです。

店名:マッコリBAR Orange
住所:東京都板橋区板橋1-20-2島原第2ビル2階
電話:03-3579-0842
営業:19:00~翌3時
定休:第1~3日曜日
2009.08.11.Tue 12:11 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
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ドラマ『食客』のDVD、BOXⅠは好評発売中です。
BOXⅡは9月4日(金)より発売の予定となっています。

食客DVD公式サイト
http://mv.avex.jp/shokkyaku/
アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00268H1Y2/
楽天
http://item.rakuten.co.jp/s-premium/avbf29261/

昨日一昨日と食客トークのこぼれ話を続けました。
こぼれ話というか、ほぼトークの焼き直し記事でもありますけどね。
せっかく調べたことなので、ブログでも披露させて頂きます。

冒頭の写真は束草の中央市場で撮影したスケトウダラ。

スケトウダラは食客の第1話に登場するのですが、
ずいぶんと印象的な扱われ方をしておりました。

主人公ソンチャンと、その師匠であるオ・ソングン総料理長が、
東海岸まで「釣り物のスケトウダラ」を探しに行くシーン。
スケトウダラなんて大衆魚なんだから、産地まで来る必要ないじゃん、
とぶつぶついうソンチャンを、総料理長がこんなセリフで叱ります。

「食材を探すことも料理人の義務だ!」

ある意味、ドラマの方向性を明確に示したセリフですよね。
ズワイガニのような高級食材ではなく、身近なスケトウダラをまず扱うことで、
食客は素材にこだわるんだ! という主張がより明確になります。

また、不平をいうソンチャンはドラマが進行していく中で、
自ら最高の素材を求め、全国を駆け巡ることになります。
第1話との比較においていえば、それは明らかな成長ですよね。
なかなかに考えられた第1話だったのではないかと思いました。

そして面白いのがセリフに登場するスケトウダラの呼び名。

韓国語でスケトウダラは「ミョンテ(明太)」といいますが、
生のスケトウダラを指して「センテ(生太)」と呼ぶこともあります。

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ちなみにこれは今年2月にソウルで食べたセンテチゲ。
鍋に左上に頭、左下に尻尾がかすかに見え隠れしています。

総料理長が探しているのも、もちろん新鮮なセンテです。

また、それに加えて「釣り物の」という条件が加わります。
釣り物というのは、網でとったものでない、ということとイコール。
網でとると魚同士がぶつかって魚体が傷みやすくなるうえ、
魚自身に与えるストレスも大きくなってよくないとか。

その釣り物を表現して劇中では「ナクシテ」と呼ばれるのですが、
「ナクシ」という部分が「釣り」という単語に相当します。
「ミョンテ(明太)」が「センテ(生太)」に変わっていくように、
「テ(太)」を残し、前をどんどん入れ替えて呼び分けるんですね。

ちなみに網でとったスケトウダラは「クムルテ」。
「クムル」というのが網を意味します。

そして、もうひとつ印象的なセリフがありました。

ソンチャンと総料理長は苦労の末、釣り物を見つけるのですが、
シーズンからちょっと早いため、ずいぶんな値段になります。
それを指して周囲にいた漁業関係者のひとりが、

「こいつはミョンテじゃなくてクムテだ!」

という訳です。
クムテというのは「金太」と書いて値段が高いスケトウダラの意。
これだけの異名が、短い時間にどんどん出てくるのは見ものです。

ちなみに「金~」というのはスケトウダラだけでなく、
他の商品でも値段が高いことを指して使うことがあります。
先日紹介した三千浦の煮干も、

「これはミョルチ(煮干)じゃなくクムチ(金の煮干)だ!」

というセリフが劇中にありました。
個人的にも白菜の値段が高いシーズンに、

「これはキムチじゃなくクムチだ!」

というセリフを聞いたことがあります。
自分でもちょっと使ってみたい言い回しですよね。

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ドラマの中には出てきませんが、
スケトウダラの別称はまだまだあります。

上の写真はスケトウダラを乾燥させた「プゴ(北魚)」。
スケトウダラが北方の海でよくとれることからの別名ですが、
場合によっては「乾太(コンテ)」という言い方もします。

乾燥させることによって保存が可能になるとともに、
熟成された旨味を楽しむことができます。

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代表的な料理がプゴクク(プゴのスープ)ですね。
乾燥させて固くなった身を、棒で叩いて柔らかくし、
じっくり煮込むことでダシにもなり、また具にもなります。
2枚の写真はソウル、市庁裏の有名店にて撮影。

09081003.jpg

そのプゴを野外で自然乾燥すれば「ファンテ(黄太)」。
風が強く寒暖差の激しい、江原道の山奥で生産されます。
この写真は江原道鱗蹄郡龍垈里のファンテ村。

09081004.jpg

その近辺にあるファンテ専門店にも入りました。
プゴと同じくスープにするほか、薬味ダレを塗って焼いたりもします。
写真中央上にあるのがファンテグイ(黄太焼き)です。

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乾燥だけでなく、冷凍も保存、流通のためには便利ですよね。
こちらは冷凍した明太、「トンテ(凍太)」と呼ばれています。

写真は済州島の西帰浦中央市場で撮影したもの。
おばちゃんがものすごい音を立てながら、年季の入った包丁で、
ガチガチのトンテを、ほとんど割るように切り分けておりました。

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トンテはチゲにして食べることがほとんどですね。
こちらのトンテチゲは東新宿「南陽屋」で食べたもの。
韓国でも何度か食べていると思うのですが、
写真がうまく見つかりませんでした。

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そのほか、スケトウダラの卵は明太子。
韓国語ではミョンナンジョッと呼ばれます。

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チャンジャはスケトウダラの内臓の塩辛。
韓国語ではチャンナンジョッと名前が違うので注意。

ほかにも、

生干しにしたスケトウダラはコダリ。
スケトウダラの幼魚を干したものはノガリ。

など、呼び分け方は本当に多彩。
とれた季節や、産地などを呼び分ける表現もあり、
それだけ食文化に根付いた魚であることがわかります。

ちなみにこの第1話、3~4分ほどの短い時間の中に、
スケトウダラの呼び名が全部で5種類も出てきていました。
それぞれが字幕に表れるものではありませんが、
韓国語を勉強している人はぜひ探してみてください。

とりあえず食客トークのこぼれ話はこれにて終了。
ほかにも面白い話題がわんさか詰まっているのですが、
それはドラマを見ながら、ご自身で楽しんでください。
韓国料理好きな方なら、きっとハマれると思います。
2009.08.10.Mon 13:58 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(0)
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きちんとブログを更新するのが久しぶりなので、
すっかり記事の書き方を忘れてしまっております。
昨日から食客トークのこぼれ話を書いているのですが、
家を出る直前だったため、いちばん大事なことを書き忘れました。

「祝! 食客DVD BOXⅠ 発売!」

すでにレンタルは開始になっておりましたが、
DVDの発売は8月7日(金)に第1弾からスタートしました。
2巻セットなので、まずは全編をお楽しみください。
「BOXⅡ」は9月4日(金)より発売の予定だそうです。

食客DVD公式サイト
http://mv.avex.jp/shokkyaku/

詳細は上記、公式サイトをご参照ください。
すでにネット上でも発売が開始されております。

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00268H1Y2/
楽天
http://item.rakuten.co.jp/s-premium/avbf29261/

そして、食客トークにご参加くださった皆様への、
クチコミに対するお礼もすっかり忘れておりましたね。
ブログ、mixi、掲示板への書き込みなどもろもろ、
僕の把握できる範囲内ですが、拝見させて頂きました。
ご協力頂きまして、本当にありがとうございます。

クチコミ効果で売り上げにもつながればいいですね。
韓国の食文化を知る上では本当によい素材なので、
ドラマファンだけでなく、多くの方に見て欲しいと思います。

さて、そんな食客トークの中からこぼれ話をもうひとつ。

企画の声かけをしたときにも少し書いたのですが、
食客の第6話には盈徳(ヨンドク)産ズワイガニの話が出てきます。
慶尚北道の盈徳といえば、韓国でももっとも有名なズワイガニの産地。
近年は漁獲量が減っており、ますます希少価値が高まっています。

なお、その値段は産地で尋ねたところ、

「盈徳テゲ? 1キロ10万ウォンぐらいで取引されているよ」

とのこと。
まあ、これも水揚げされた港でその価格ということですので、
実際に食べようと思うと、もっと値段は上がるのではと思います。
もっといえば、僕が話を聞いたのも6年前のことですしね。
さらに値段が上がっていても、おかしくはありません。

冒頭に載せた写真も、盈徳テゲの看板を掲げる店で食べた、
盈徳テゲでもなんでもない、サハリン産の安いズワイガニ。
それでも充分すぎるほど美味しく頂いてきたんですけどね。

でも、食客の登場人物らは最高を求めて歩くのです。

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ドラマに登場したセリフの中に「パクタル」という言葉がありました。
韓国語のセリフでは「パクタルゲ」と呼ばれていましたが、
最後の「ゲ」は蟹を表すので、「パクタルの蟹」という感じです。

僕も韓国語で聞いてその「パクタル」がわからなかったのですが、
調べてみると、「パクタルナム(ナム=木)」という木の名前でした。
堅いことで有名な木で、要は中身の密度が濃い例えなんですね。
身がやせて殻の中に空洞ができるようなスカスカのカニではなく、
パクタルナムのようにぎっちり身の詰まったカニという意味です。

なるほど、と関心しつつ、次は日本語訳を調べたのですが、
そのネーミングが見事なまでにぴったりで驚きました。
カバノキ科に属する、アズサ(梓)の近似種なのですが、その名も、

「オノオレカンバ(斧折れ樺)」

斧が折れるほど固い木という意味だそうです。
韓国における最高のズワイガニは、身がみっちり詰まっており、
斧で切ろうとしても、逆に斧が折れるほどの密度という意味です。

なお上の写真は、ハサミでもらくらくカットできるサハリン産。
まあ、「斧折れ蟹」も実際にはハサミで切れるでしょうけどね。

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そして、もうひとつ。

主人公のソンチャンとライバルのボンジュは、
「斧折れ蟹」を前提に、「ファンジャン(黄腸)」を探し求めます。
ファンジャンとはその名の通り、黄色い色をしたカニ味噌。
色合いの違いは鮮度によって表れてくるようで、

「ファンジャン(黄腸)→ノクチャン(緑腸)→モクチャン(墨腸)」

の順にグレードが分けられています。
上の写真は、相変わらずサハリン産ですが、
色合いを見るに、ノクチャンを通りすぎてモクチャンっぽい感じ。
冷凍物だけに仕方ない部分はあるでしょうが……。

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ちなみに2003年当時、そのカニ味噌をかき集め、
ゴマ油、海苔などを加えたごはんと、混ぜて食べました。
この写真を見る限りは、緑色っぽい感じですね。
するとモクチャンではなく、少なくともノクチャンでしょうか。

ファンジャンが最高級という話を聞くと、色あせて見えますが、
その当時は、悶絶するほど大喜びで食べたのを覚えています。
事実、ファンジャンなんてほとんど食べられないんですよね。

ドラマの中では、裏ルートを使って入手していましたが、
料理監督をした先生ですら、DVD付録のインタビューで、

「それまで一度も見たことはない」

と語っているぐらい。
また同じインタビューの中では、
主人公役キム・レウォンさんのエピソードとして、

「撮影した数々の食材の中で、この盈徳のカニがいちばんおいしかった」

と語ったと紹介しています。
通常の盈徳産ズワイガニが1キロ10万ウォンとして、
「斧折れ蟹」でかつ「ファンジャン」入りとなると値段はいくらになるやら。
死ぬまでに1度でいいから食べてみたい、というぐらいの食材ですね。

ともかくも、そんな話題が満載のドラマ食客。
こぼれ話はもう少しだけ紹介したいと思っています。
2009.08.09.Sun 12:31 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
09080801.jpg

先日、「食客トーク」の後記を書いた中で、

「料理の詳細については別途いくつか語りたいと思います」

などと書きつつ、ずっと放置してしまいました。
出張の話、マッコリの話など書くべき話題がたまり、
どこから手をつけてよいか、自分でも混乱気味です。

とりあえず先日の出張報告でもあり、
食客トークのこぼれ話でもあるこの話題から。
第14話に登場する三千浦の煮干について語ってみます。

冒頭の写真は慶尚南道南海郡から臨む海。

向かい側の岸は慶尚南道河東郡になります。
河東は食客の中でも重要なロケ地として活躍しましたね。
そしてその河東郡の隣が三千浦のある泗川市です。

09080802.jpg

河東郡と南海郡を結ぶのがこの南海大橋。
この橋を渡ってすぐのところで、休憩を取ったのですが、
その小さな休憩所に、お土産を扱う店がありました。

そこで見つけたのが「チュッパンミョルチ」の文字。

チュッパンは漢字で「竹防」と書き、ミョルチは煮干。
または「チュッパンリョム(竹防簾)ミョルチ」とも呼ばれます。
食客の出てくる三千浦の煮干というのがまさにこれ。
三千浦と南海郡は隣町ですが、囲む海は同じなんですよね。
対岸でもしっかり特産品として販売されている訳です。

ちょうど食客トークの内容を考えていた時期でもあり、
それをお土産に買って帰るのも悪くないな、と思ったり。
最高級の煮干でダシをとれば、いいチゲができます。

で、店の人に声をかけたのですが……。

「ここはチュッパンミョルチがあるんですか?」
「……。んー、あるにはあります」
「おいくらですか?」
「……。んー、ずいぶん高いですよ」

なんだか歯切れが悪いことこの上ありません。

「こちらの煮干も南海産のいいやつですよ」
「これだったら1キロで1万5000ウォンです」
「少し質は落ちますが、1キロ1万ウォンの品もあります」

チュッパンミョルチのことはなかったことのように、
店頭に並んでいた商品をすすめられます。

「いえ、あの、チュッパンミョルチ……」

僕が食い下がると、店の人はため息をつきつつ、
店の中へと入っていきました。

09080803.jpg

で、出てきたのがコチラ。

店頭の商品はみなダンボール箱入りでしたが、
チュッパンミョルチはピンクの風呂敷で包まれていた上……。

09080804.jpg

なんと桐箱入りです。

冷凍庫で大事に保管してあったものを、
食い下がる僕のために、わざわざ持ってきてくれました。

「で、これいくらなんですか?」
「12万ウォンです」
「じゅっ……!」

高級品とはいえ、煮干は煮干となめていたようです。
せいぜい3、4万ウォンも出せば買えると思っていましたが、
1.5キロで定価16万ウォン、それを割り引いて12万ウォン。
レートが安くなっているとはいえ、1万円ほどの値段です。

「ここいらはチュッパンミョルチで有名ですが」
「決して、チュッパンミョルチだけが自慢なのではありません」
「南海産の煮干はみんな最高級の品なんですけどね」
「観光で来る方々は、みな有名なチュッパンミョルチを欲しがります」

「でも、大変希少なものなので、値段はどうしても上がります」
「価値をご存知の方は、贈答用として買いにいらっしゃいますけどね」
「うちの店でこうして保管しているのはそういう方のためですが」
「いつ売れるかわからないので、我々としては赤字です」

「チュッパンミョルチというのは漁法の違いで、魚は同じなんですよ」
「最初に私がすすめたこの煮干も、同じ海でとれた同じ魚です」
「食べてみてください。美味しいですから」
「こちらも食べてください。さあ、さあ」

たぶん僕のような観光客がわんさか来るのでしょう。
来るなり「チュッパンミョルチ!」と叫ぶ客にはもううんざり。
そんな心情が、セリフの端々からにじみ出ていました。

09080805.jpg

ちなみにその中身がこちら。

業務用の冷凍庫で保存されていたので真っ白ですが、
さすがに粒が揃っており、いい形をしています。

「ひとつ味見をしてもいいですか?」

と尋ねたら、とんでもない! と怒られました。
ドラマではソンチャンが勝手にもしゃもしゃ食べていましたが、
それを見て激怒した店の人の気持ちがわかりますね。
ソンチャンが3箱買うといったときに、手のひらを返す気持ちも。

ちなみにその漁法ですが、こんな感じです。

=========================
水の流れに向けてV字型の竹杭(最近はクヌギを使用、5~10mほどの長さを用いる)を干潟部分に打ち込み、潮の満ち匹に乗って回遊する魚を捕まえる固定式漁法。竹と網で作った「竹防簾」という固定漁具でカタクチイワシを捕まえる。V字部分の先端が円形になっており、いったん入ったカタクチイワシが閉じ込められるのが特徴。干満の差と水の流れが激しく、かつ水深の浅いところでしかできない漁法だが、魚にストレスを与えず、また傷もつきにくいことがメリットにあげられる。さらにこの漁法では漁場から陸地までの距離が近いため、カタクチイワシを生きた状態で水揚げが出来るのも大きい。ただし、漁獲量自体は少ないため、自然と値段は高価にならざるをえない。
=========================

なお、店の人曰く、チュッパンミョルチは偽物も多いとのこと。
漁法だけの違いなので、同じ地域でとれた上物の煮干を集め、
チュッパンミョルチの名前で売っているケースもあるそうです。
値段の安いものは避けたほうがいい、など教えてもらいました。

ソンチャンはいくらで買ったのだろう、と確認してみましたが、
札束をバラバラ数えているところで場面が切れます。
3箱のまとめ買いだけに、けっこうな金額になりますよね。

食客に登場する高級食材は煮干だけでもウン十万ウォン。

食材探しに奔走する姿はドラマの大きな見所ですが、
その金額は僕らの想像を、はるかに超えていそうです。
2009.08.08.Sat 14:29 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
09080701.jpg

長らくブログの更新を飛び飛びにしておりましたが、
昨日、一昨日あたりから、少しだけ余裕が出てきました。
6月中旬から出張が重なり、超のつく修羅場状態。
比較的、忙しい状況というのは好きなほうなのですが、
息つくヒマなく、仕事が重なって目が回るほどでした。

まだまだ今月下旬に向けて大きな締切が2つあるので、
修羅場状態から完全に抜けた訳ではないんですけどね。
とりあえず目の前に仕事からは少しだけ解放されました。
ブログのほうも、更新頻度を取り戻していきたいと思います。

さて、そしていきなりの宣伝で恐縮ですが、新刊が出ました。

といっても先月末にはもう発売になっているんですけどね。
いくら忙しいとはいえ、自分の新刊情報を出せないのは大問題。
出版社の方など、関係者の方にも申し訳ない限りです。

えーと、本の概要ですが、こんな感じです。

書名:韓国語で教える日本の暮らしのマナーとコツ
版元:株式会社学習研究社
訳者:八田 靖史/イラスト:伊藤 美樹
発売:2009年7月30日
価格:1365円(税込)
http://www.amazon.co.jp/dp/4054042236/

ポイントは「著者」でなく、「訳者」であること。
今回は僕が執筆したのではなく、既存の本を翻訳しました。
僕にとっては初めての翻訳本出版ということになります。

この本、実は元となったのが学研の人気シリーズで……。

贈り方のマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054025382/
食べ方のマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054025374/
話し方のマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054029477/
お仕事のマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054030580/
ウエディングのマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054032044/
しぐさのマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054032036/
おつきあいのマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/405403344X/
書き方のマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4053025419/

こういった本がいままでに出ていました。
これは韓国とは関係なく、純粋に日本人が読む本です。
生活の場で必要となるマナーをまとめたアンチョコ本ですが、
イラスト満載で、絵本のように読めるというのが魅力です。

そして、そこからさらにワンステップ。

上記の本から、生活に関する基礎的なマナーを抜粋し、
日本に住む外国人を対象にした対訳本が作られることになりました。

それがコチラ。

英語で教える日本の暮らしのマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054039650/

西洋圏の人たちに、靴を脱いで家に上がるだとか、
畳の部屋での座り方を、どのように説明したらいいのかなど。
よくある悩ましい文化的差異を、わかりやすく解説しています。

これがなかなかの好評を博しているのですが、
そこで、この企画の担当者さんはふと思う訳です。

「これって英語だけでなく他の言語でも作れないかな」

そんな経緯で僕のところにお鉢が回ってきました。
日英対訳の本を見ながら、韓国語に訳すという難解な仕事です。

本来なら、日本語を韓国語に訳すのですから、
韓国語ネイティブが請け負うべき仕事だと思うんですけどね。
僕も一瞬断ろうかと思ったのですが……。

「日本のマナーを外国人に伝えるというのが趣旨なので」
「ただ訳すのではなく、韓国の方向けにアレンジして欲しいのです」
「日韓で共通するマナーもあるでしょうし、逆もあるでしょうし」
「場合によっては日本語を入れ替えてもかまいません」

なるほど。

それは確かに日本人の仕事だな、と納得し、
未熟な翻訳技術ながら、引き受けさせて頂いた次第です。
でも、僕が韓国語を書くという以上、どんなに頑張ったところで、
ネイティブが書くような文章には仕上がりません。

そこでもっと重要になるのが校閲の先生です。

チンチャトークの主催者でもあるKJナビゲーションズにお願いし、
韓国語の先生に、ひとつひとつの文章をチェックしてもらいました。
僕の怪しげな韓国語を正しく直していく作業は大変だったはず。
おまけにこの本、日本文化の細かなところまで踏み込む内容なので、
何度も先生とやり取りをしながら、単語や文章の確認をしました。

僕にとっても、ずいぶんいい勉強になりましたね。
普段、韓国語を話していてもなかなか使わないような単語が目白押し。
例えば結婚式のときに避けるべき衣装、という項目に、

「網タイツ」

という単語があり、
果たしてこれはどう訳すのだろう、とか悩みました。
調べて出てきた単語を、チェックするのに意外と便利なのが、
グーグルのイメージ検索なのですが……。

そんな作業をしているときに、後ろをすっと妻が通りかかったり。

真面目に仕事をしているのかと思いきや、
妙に真剣な表情で、網タイツの画像を眺めている旦那。
というあらぬ誤解を受けてしまったりもするのです。

ちなみに網タイツに関しては、韓国人の友人(男性)に聞いて解決。

韓国語では「網紗ストッキング(マンサスタキン)」というそうです。
ほかにも「フィッシュネット・ストッキング」ともいうみたいですね。
網タイツ好きな男性は覚えておくとよいかと思います。

えーと、話が脱線しましたが……。

ともかくも生活のさまざまな場において役立つ話がたくさん。
上座、下座の説明から、知人宅に招待されたとき持参する手土産の目安。
ご祝儀や香典の標準的な金額、寿司店での基本的なマナーに至るまで。
日本に関心のある韓国人には必ず役立つ1冊になっています。

もちろん韓国人だけでなく、日本人にとっても有意義な本です。

日本の文化を韓国語でどう説明するかって難しいですもんね。
韓国語の勉強にもなりますし、韓国人に聞かれたときのアンチョコにも。
もちろん親しい韓国人にプレゼントして頂いてもよいかと思います。

ご興味ある方は、ぜひ書店などで探してみてください。
ネットの書店でもすでに発売が始まっております。

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/4054042236/
楽天
http://item.rakuten.co.jp/book/6135585/
2009.08.07.Fri 19:36 | お知らせ | trackback(0) | comment(4)
09080401.jpg

7月25日、8月1日に開催された済州マッコリのお披露目会。
25日は予定があったので、1日だけ参加をしてきました。
会場は便利なイベントスペース、イーストアジアン新宿です。
25日も盛況だったそうですが、1日も大勢の人が集まりました。

ちなみにこの済州マッコリ、僕は発売前に飲む機会があり、
下記のような記事としてまとめました。

新大久保「武橋洞」で発売前の済州マッコリ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-958.html

思えば、この記事で僕は「マッコリ」表記を宣言。
従来の「マッコルリ」から「マッコリ」へと切り替え、
その反響が大きかったことからまとめ記事を書いたのでした。

そのまとめ記事を書いている途中に韓国から連絡があり、
SBSが放送するドキュメンタリーに出演が決まったりも。
僕自身の中で、マッコリの存在がぐぐっと大きくなった、
きっかけのマッコリといっても過言でないかもしれません。

そして、それは僕だけの話でもなく。

09080402.jpg

先日配信した「コリアうめーや!!第202号」にも書きましたが、
いまの日本と韓国は同時期にマッコリブームが加熱しています。

ブームそのものを見れば日本のほうが早かったのですが、
韓国でも火がついたことで、日本のブームにも少し変化が出そうです。
これまでは国内での動きが話題の中心となっていましたが、
今後は韓国発の動きにも、影響されていくことは間違いありません。

済州マッコリの日本進出は、その新時代を予感させる第1歩。

この動きはおそらく、韓国の各醸造場に刺激を与えることでしょう。
すでに日本のマッコリブームは韓国メディアで大きく伝えられており、
どの醸造場も、日本という巨大マーケットに注目しています。
ある瞬間から堰を切ったように、どっと進出してくる可能性があります。

現在、日本で飲める生の韓国産マッコリは……。

・二東生マッコリ(抱川)
・不老どんどんじゅ(大邱)
・本生マッコリ(釜山)
・酩歌マッコリ(全州)
・済州マッコリ(済州)

といったところまで僕が把握しました。
他にもまだあるかもしれませんし、まだまだ増えるでしょう。
これまでは生マッコリといえば日本産が主流でしたが、
今後は日本産、韓国産を選びつつ飲む楽しみが増えそうです。

09080403.jpg

済州マッコリを販売するのは「かめに商事」という会社。
代表の中條社長が、済州マッコリの説明に加え、
日本での販売が実現するまでの過程を語ってくれました。

なんでも中條社長は、アジアを長期旅行する中で、
この済州マッコリに出会って、その魅力に一目惚れ。
なんとかこのマッコリを日本にも伝えたいとの気持ちから、
直接、醸造場に出向いて社長に直訴したそうです。

ただ、済州島では絶大なシェアを誇る済州マッコリですが、
その当時も今も、韓国本土にすら輸送をしていませんでした。
国内の他地域にも出していないのに、海外なんてもってのほか。
あっという間に断られたものの、中條社長はそこで諦めません。
輸送方法など具体的なビジョンを提案しつつ何度も通い、
結果、4度目に、

「そこまでの気持ちならやってみなさい」

とのことでOKが出たそうです。
三国志にいう「三顧の礼」ならぬ「四顧の礼」の熱意。
こうしたエピソードもマッコリを飲む楽しさですね。

09080404.jpg

ちなみに韓国でのパッケージはこんな感じ。
済州島に行けば、どこでも飲めるとのことですが、
僕は済州島で飲んだ記憶がありません。

知らず知らずどこかで実は飲んでいるのだろうか、
とハードディスクの写真フォルダを探したところ……。

09080405.jpg

ん?

んんん!?

09080406.jpg

本当に飲んでいました。

2008年1月に済州島の刺身店を取材したときのこと。
昼間からマッコリを飲んで出来上がっているお父さんたちが、

「済州島ではみんなこのマッコリを飲むんだ!」

と1杯飲ませてくれたのを思い出しました。
お父さんたちの笑顔とともに、確かに美味しいマッコリだったと、
写真を見ながら、その記憶がぶわっとよみがえってきました。

僕にもエピソードがあった済州マッコリ。

ちなみにもう20数店舗の契約店があるそうで、
新大久保でも、一部の店ではポスターが貼られています。
僕が確認しただけでも、

・てじまぅる新宿店
・武橋洞
・チャムナム家

にはあるようなので、飲みたい方は足を運んでみてください。
生ならではの発泡感がありつつ、しっかりした飲みごたえもあり。
時間が経つと、ほんのり酸味が出てくるのもいい感じです。

これからは本当にどのマッコリを飲むか悩みますね。
悩み多き幸せなマッコリ新時代。本当にこれからが楽しみです。
2009.08.04.Tue 15:50 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(5)






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八田 靖史(八田氏@K・F・C)
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