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韓食日記

日々食べている韓国料理の記録です。
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快晴の渋谷。訪れたのは昨日のことです。
NHKに呼んで頂くのは、ありがたいことにこれで3度目。
NHKワールドのラジオ番組に出演させて頂きました。
海外向けの番組なので、日本では聴けないんですけどね。
数年前にお正月特集で出させて頂いたときと同じ番組です。

番組内では韓国料理にハマったきっかけや、お気に入りの料理、
そして「某スンドゥブ応援歌」の話もさせて頂きました。
NHKなので、会社名や商品名までは出せないんですけどね。
歌そのものはしっかりと番組内で流して頂きました。

ちなみにインターネットでなら、明日から1週間は聴けるとのこと。
11月1日(月)午後2時以降に、アップされるとの連絡がありました。

NHKワールド(韓国語)
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/korean/top/index.html

韓国語でしゃべっているので、思いっきり拙いんですけどね。
せっかくスンドゥブの歌も流れましたので、報告とさせて頂きます。
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2009.10.31.Sat 15:51 | お知らせ | trackback(0) | comment(2)
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職安通り沿いにある軍隊コンセプトの店。
店名の「DMZ」は「非武装地帯」という意味ですが……。

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思いっきり、軍人が店頭で見張りをしています。

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店内もこんな感じに軍人のイラストが。
ほかにも軍隊関連の小物が多数飾られており、
店員さんも軍服姿で接客をする凝りよう。
お客さんが店に入ってくると、敬礼をしながら、

「忠誠!」

と大声で叫んでおりました。

そんな中で、ひとり軍服姿でなかったのが……。

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この方。

ハングル講座にも出演していたヒョンギさんです。
「DMZ」自体は、前々から同じスタイルで営業していましたが、
これからはヒョンギさんもプロデュースに参加するとか。
お店にもちょくちょく出没する予定とのことです。

僕がバタバタしていたせいで、ゆっくりできませんでしたが、
そのうちまた足を運んで、料理も楽しみたいですね。
サムギョプサルの焼ける香りだけ吸い込んできました。

店名:DMZ
住所:東京都新宿区大久保1-24-4ASS第2ビル
電話:03-6457-3265
営業:11:30~翌3:00
定休:なし
2009.10.30.Fri 23:51 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
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韓国産豚肉の輸入がこの10月から部分的に再開されました。
2000年3月に口蹄疫の問題から輸入がストップした後、
2004年5月に済州島産豚肉に限り、いったんは輸入を再開。
ところが同年11月に、豚コレラの発生でまたも中止となっていました。

その後、日本の輸入衛生条件に適した飼育環境を整える措置がとられ、
今月から再び済州島産の豚肉限定で輸入が始まったという経緯です。
新聞報道などを見ると、今月15日からもう流通しているようですね。

その輸入再開を記念した、セミナー&懇親会に招待頂き、
本日は四ツ谷の韓国文化院まで足を運んできました。
冒頭の写真はセミナー後に行われた、懇親会でのひとコマ。
輸入再開を記念し、来賓らによる伝統餅入刀が行われました。

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懇親会ではビュッフェ形式の料理が振舞われました。
キムチ、チャプチェ(春雨炒め)、チヂミといった定番料理に加え……。

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豚肉料理もたくさん。
テーマがテーマだけに凝った料理が出ていましたね。
ソースをかけた豚しゃぶかと思ったら、中にキウイが巻かれていたり。

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スユク(茹で豚)にも、彩り用の野菜が散らされていました。

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そのほか、韓国から加工食品のメーカーも参加しており、
ソーセージ、焼き豚、トッカルビ(叩いたカルビ)の試食コーナーも。

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豚肉のプルコギ(焼肉)や、キムチチゲなどもありましたね。

僕はプレス扱いで参加しましたが、むしろメインはバイヤーさん。
韓国から輸入されてくる豚肉、そして加工肉の扱いを検討する方が、
主として参加している、といったセミナー&懇親会でした。

韓国と日本は距離的に近いため、発注にすぐ対応できるとか、
冷凍でなく、冷蔵肉を主流にするとか、価格面でのデータとか。
なかなか聞けない専門的な話が多く、興味深かったです。

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食事をしながら、カヤグムの演奏を聴けたり。

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うつみ宮土理さんのトークショーが行われたり。
ずいぶんと豪華な席で、最後まで楽しませて頂きました。

いずれ済州島産の豚肉が広く流通していけば、
韓国料理店のメニューに並ぶような日も来るんですかね。
セミナーではロース、モモといった部位の話が多かったですが、
個人的には皮付きのバラ肉あたりを扱って欲しいです。

あとは焼肉用の豚皮とか、肉のたっぷりついた豚の背骨とか。
たぶん一般的な需要はほとんどないでしょうが、
韓国料理好きとしては、ある種、垂涎の部位ですもんね。
そういったマニアックな部位の輸入も可能なのかどうか、
いずれ機会があったら、細かく調べてみたいと思います。

とりあえずは輸入再開という部分での大きな第1歩。
韓国内でも有名な豚肉の特産地だけに、今後に期待したいですね。
2009.10.29.Thu 23:45 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(0)
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本日、連絡があって増刷決定だそうです。

まだ発売して1週間なのに、早っ!
なんか出版社のほうも、反応のよさに驚いていました。
メディアにも少しずつ取り上げて頂いているようで、
ぜひ、この波に乗って、どんどん売れていって欲しいですね。
お買い上げ頂いた皆様、本当にありがとうございます。

ブログのコメントなどでご指摘頂いた部分については、
可能な限り、修正を加える方向で動いております。
大幅な変更は難しいですが、より親切な内容を目指します。

せっかく作った本なので、多くの人に使って欲しいですしね。
さらに営業など、頑張っていきたいと思います。
2009.10.28.Wed 22:22 | お知らせ | trackback(0) | comment(2)
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普段食べている豚肉はどのように解体されているのか。
それを実際に、目の前で見せてくれるイベントが開催されます。
このブログを以前から見てくれている方なら、ピンとくるでしょうが、

(11月06日)新大久保「てじまぅる大久保店」で金華豚解体実演ショー(前編)。
(11月07日)新大久保「てじまぅる大久保店」で金華豚解体実演ショー(後編)。
(01月26日)新大久保「イーストアジアン新宿」で桃園豚解体実演ショー。
(03月22日)新大久保「イーストアジアン新宿」でブリの解体ショー。

これらのイベントと同じです。
純粋金華豚(旧、金華豚)、金華豚(旧、桃園豚)、
そしてちょっと趣向が変わって、土佐産天然ブリと続いてきた第4弾。
今度は平牧三元豚の解体を披露してくれるそうです。
お声かけ頂きましたので、せっかくなので紹介しますね。

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<三元豚解体ショー>
日程:2009年11月14日(土)
場所:イーストアジアン新宿
時間:13時~夕方
会費:5000円
主催:てじまぅる

<会場>
店名:イーストアジアン新宿
住所:東京都新宿区百人町1-12-2セイザ新宿301号
電話:03-6413-7104

<申込み方法>
てじまぅるグループ各店舗にご連絡ください。
=========================

当日は僕も参加の予定です。
参加の申込みや、もろもろの問い合わせについては、
てじまぅるグループの各店舗に、直接連絡をしてください。

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その翌々日、11月16日(月)に開催予定の、
全羅北道広報イベントも、まだ募集を受け付けているようです。
トークイベント部分に出演させて頂く僕らも、鋭意準備中。
郷土料理、景勝地などを中心に、情報をまとめております。

=========================
題目:「味と趣の本場、全羅北道の旅へようこそ」
日程:2009年11月16日(月)
時間:17時30分~19時30分(17時から受付)
場所:駐日本国大韓民国大使館韓国文化院ハンマダン・ホール
費用:無料
定員:200名程度

主催:全羅北道
主管:全羅北道東京事務所
協力:駐日本国大韓民国大使館韓国文化院、韓国観光公社東京支社、
韓国農水産物流通公社東京aTセンター、韓国地方自治団体国際化財団日本事務所

<会場>
駐日本国大韓民国大使館韓国文化院
東京都新宿区四谷4-4-10
03-3357-5970
http://www.koreanculture.jp/

<応募方法>
応募用紙をダウンロードし必要事項を記入の上、下記まで
お申し込みください。(10月27日必着) 先着順での受付となります。
また、電話でのお申し込みは受付できませんのでご了承ください。

用紙は全羅北道東京事務所のページからダウンロードできます。

全羅北道東京事務所
http://www.jeonbuk-tokyo.org/
イベント紹介ページ
http://www.jeonbuk-tokyo.org/event091116.html

【郵便でのお申込】
〒160-0004
東京都新宿区四谷3-10-24全羅北道東京事務所 11/16係
【FAXでのお申込】
03-5366-0319
【e-mailでのお申込】
info_jeonbuk@yahoo.co.jp
(添付ファイルでお送りください)

<問い合わせ先>
全羅北道東京事務所
電話:03-5366-0300
=========================

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今週末になりましたが、チンチャトークもまだチケットはあります。

先日もお伝えした通り、「スンドゥブ」の丸大食品から、
「平成スンドゥブ節」のCD(非売品)をご提供頂きました。
来場者の中から5名の方に、プレゼントさせて頂く予定です。

=========================
■第24回八田りチングのチンチャトーク。

日程:10月31日(土)
時間:午前11時開演(開場は開演15分前)
出演:チング(吉本興業)、八田靖史
場所:韓流ショップ「ナビコリア」
料金:1人1500円(税込)
定員:35人限定

<チケット入手方法>
1)ナビコリア店頭にて直接入手
2)ナビコリアに電話(03-3232-0071)でお申込み
3)メール(下記ページより)でお申込み
http://www.navinavikorea.com/inquiry2/index.html

◆開催日にお支払い受け取り希望の方はナビコリアへご相談下さい。
開催日御支払いの方は、キャンセルは絶対にお止めください。
◆定員オーバーの場合、キャンセル待ちなどのご連絡をします。

<会場>
ナビコリア
東京都新宿区歌舞伎町2-19-10第7金嶋ビル3階
03-3232-0071
http://www.navinavikorea.com/
※職安通り「韓国広場」から明治通り方向へ。1階が喫茶店「ロッジ」。

<主催>
KJナビゲーションズ(通訳・翻訳・韓国語教室運営)
http://www.kjnavi.co.jp
ナビコリア
http://www.navinavikorea.com/
<協力>
よしもとクリエイティブエージェンシー
=========================

以上、まとめてのお知らせでした。
ご都合よい方、いずれもぜひご参加ください。
2009.10.27.Tue 21:33 | お知らせ | trackback(0) | comment(0)
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25日に開催された「ふれあいハナ・フェスタ2009」。
うちの近所にある朝鮮学校の学園祭的なイベントですね。
やはりご近所に住む父兄の方にお誘い頂き、足を運んでみました。
僕は知りませんでしたが、一般にも公開されているんですね。

「ふれあい」を通じて、「ハナ(ひとつ)」になる「フェスタ」。

ということで勝手にタイトルを解釈しましたが、
地元での相互理解にも通じる、いいイベントだと思います。
父兄を中心に屋台料理や民族的な小物が販売されているほか、
在校生たちが、射的、球入れなどの露店を出していました。

ほかにも壇上では民族舞踊やテコンドーの実演があるなど、
外部の人たちも、一緒に楽しめるような作りになっています。
ちなみに冒頭の写真は、先生方による合唱のシーンです。

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正式名称は東京朝鮮第1初中級学校。

徒歩10数分のところに住んでいながらも訪れたのは初めてです。
許可を頂いて学校の中も見学させて頂きましたが、
言葉が朝鮮語であるほかは、あまり日本の小学校と変わりません。

廊下に図工の作品と思われる粘土細工が並んでいたり、
絵が貼ってあったり、あるいは書道の作品が掲げられていたり。
なんだか自分の小学生時代を、ぼんやり思い出した次第です。

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せっかくなので、いろいろ買って昼食がわりにしました。
校庭を囲むようにテントが立っており、中で父兄の方が料理をしています。

雨がやっと上がった寒い日で、あったかいスープが嬉しかったですね。
いわゆるチャンチククス(宴会用のうどん)ですが、予想以上に本格的な味わい。
シイタケ、油揚げ、錦糸卵、キムチといった具がいい仕事をしているほか、
最後に加えられたヤンニョム(薬味ダレ)がまた美味です。

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こちらも絶品、牛スジ煮込み。

これ学園祭で出てくるレベルの味じゃないですよ。
青空天井、簡易テーブル、パイプ椅子といった座席ですが、
どこぞに老舗居酒屋にいるのかと思うぐらい見事な味。
真っ昼間ですが缶ビールが進んで進んでたまりません。

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このビジュアルで、焼きそばじゃないのがいいですよね。
色は薄いですが、塩気はきちんと効いていたチャプチェ(春雨炒め)。
炒めるのではなく、和えるタイプの宴会用チャプチェです。

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ユッケジャン(牛肉の辛いスープ)も具だくさんでいい感じ。
寒かったので、汁物ばかりを食べてしまいましたけどね。
ほかにもキムパプ(海苔巻き)、ビビンバ、チヂミなどが出ていました。

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手作りのコチュジャンとともに、キムムチム(海苔の和え物)も購入。
一緒に行った妻は、セットン柄のエプロンを買っておりました。
なんだかいろいろ小物類も揃っており、そういうのも楽しいですね。

すっかり腰を据えて楽しく飲んでいたら、
お世話になっている韓国料理店の社長さんに出会ったりも。
みなさんちょうど、お子さんが学校に通う世代なんですね。
普段の仕事ぶりとはまた違う、よきパパぶりが見えて微笑ましかったです。

せっかくなので来年もぜひまた足を運びたいですね。
2時頃に行ったら、もう売り切れという料理もあったので、
来年はしっかりお昼どきを狙って行きたいと思います。

声をかけて頂いた父兄の方にも感謝。
おかげさまで貴重な体験をさせて頂きました。
2009.10.26.Mon 22:49 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
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先日、ヨン様が来たときに東京ドームで売られていたという、
限定発売の「冬のソナタまんじゅう」を頂きました。

一瞬、何が冬ソナなのかわからなかったのですが、
よくよく見ると、焼印がしっかり雪だるまになっておりますね。
雪だるま同士がキスをする、あの名場面がモチーフです。

10個入りのボックスで販売されていたそうですが、
その一部にランダムで……。

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ポラリス型の焼印も含まれていたとか。

すべての商品に入っていた訳ではないため、
見つけた人は「幸せになれるかも」、というレア物らしいです。
コアラのマーチにおける眉毛のあるコアラだとか、
ハート型のピノとか、鯛2尾のエビスビールみたいなお遊びですね。

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冬ソナのイメージに則って白あん入り。
アニメが始まるとはいえ、こういう商品が出てくるのは、
まだまだ根強い人気の証拠でしょう。

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ふと、往年の冬ソナ弁当を思い出しました。

中段右のマスに、雪だるま型のカマボコ入りナムルがあり、
下段中のマスに、ポラリス型パイナップル載せプルコギがあります。
冬ソナ関連の商品作りというのは基本的に変わっていないですね。
そして、こういう商品に相も変わらず、

「よっしゃ、これはブログのネタになる!」

と脊髄反射的に喜ぶ僕の体質にもあまり変化はないようです。
2009.10.25.Sun 18:15 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(3)
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去る10月9日にソウルで行われた日韓頂上会談。
鳩山由紀夫首相と李明博大統領が一緒に昼食をとった席で、
乾杯用のお酒として用いられたのがこのマッコリです。

日本語での銘柄は「紅芋マッコリ」となっておりますが、
韓国語では「チャセッコグママッコリ(紫芋マッコリ)」だそうですね。
厳密にいえば、紅芋と紫芋は区別されることもあるようですが、
多くの場合では、同じ意味で用いられているように思います。

要は切って中を見ると、紫色をしているあの芋。
日本では古くから、沖縄で栽培されていたといいます。

報道などで、乾杯に紅芋マッコリが使われたとは聞いていましたが、
どの会社の銘柄が使用されたのか、情報が出てこなかったんですよね。
ようやく裏が取れたのと、自分でも味見が出来たので紹介致します。
一応、そのソースも韓国語サイトですが載せておきますね。

惠正ヌルク都家
http://www.nurukdoga.co.kr/newsite/news/news_view.asp?Idx=10

ちなみに使用された理由としては、韓国の紫芋が、
健美という固有品種に、日本の山川紫という品種を掛け合わせているからとか。
芋を通じた日韓合作を、友好の象徴として取り上げた模様です。

なお、乾杯後に韓国側はワインを改めて勧めたそうですが、
鳩山首相はそれを断り、そのままマッコリを飲み続けたそうです。

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実際に飲んでみましたが、確かに芋の味がします。
最初の口当たりはマッコリそのものですが、後味は明らかに芋。
ホクホクの焼き芋を液体にして飲んでいるような味がします。
マッコリに甘さはつき物ですが、砂糖や甘味料の直接的な甘さでなく、
芋の自然な甘さが感じられるのは大きな魅力ですね。

実際に原料を見ても、米、麹、紅芋の3種類のみ。
甘味料が添加されていないため、分類も「その他の醸造酒」です。
ここに甘味料や砂糖などを加えると分類は「リキュール」になるため、
現在流通している輸入マッコリはほとんどが「リキュール」です。

そういったもろもろの背景や、乾杯酒に使われたエピソードなど、
マッコリブームの中で、また活躍が期待できそうな新商品ですね。
ぜひ多くの人に、味見をして欲しいマッコリです。

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終電までの30分という短い時間で立ち寄ったため、
自慢の料理はほとんど味わうことができませんでした。
唯一、食べたのが先日も紹介した茹で豚入りのキムパプ。

タイミングよく茹で立てを巻いて頂いたのか、豚肉がほんのり温かく、
しかも脂の豊富な部位だったため、口の中でとろけました。
ちょうど海苔巻きに大トロが入ったような感覚でしたね。
わがままがきくのであれば、今後も脂身多めで注文したいところです。

ちなみに、店を出たのは終電ギリギリ。

ちなみにこの前日も同じように新大久保で飲んでおり、
2日連続で駅まで全力でダッシュしました。
なんとか乗れましたが、酔っ払ってのダッシュは身体にもよくないですね。
もう少し時間の見極めを、きちんとしたいと思います。

店名:ECOてじまぅる
住所:東京都新宿区大久保1-16-5
電話:03-5291-3783
営業:11:30~24:00(月~木)、11:30~翌2:00(金、土、祝前日)、11:30~23:00(日、祝)
定休:なし
2009.10.24.Sat 13:36 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(4)
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職安通りで9月にオープンしたばかりの「姉妹や」。
先日まで「羅香」として営業していた店の業態変更です。
その前、「荘苑カルビ」のほうが名前は通っているかもですけどね。
オーナーさんは以前と同じ、美人姉妹のお2人です。

って書くと、

「美人でもなんでもないのに!」

と嫌がられるんですけどね。
まあ、店名通り、姉妹で切り盛りする韓国家庭料理店です。

看板料理は冒頭の写真、ハーブで香りをつけたサムギョプサル。
国産の生にこだわった豚バラ肉に、各種ハーブを加えています。
韓国でもハーブサムギョプサルと呼ばれているスタイルですね。

上の写真は、ローズマリー、オレガノ、バジルの3種を使っており、
「エステサムギョプサル」という名前がつけられています。
ハーブの働きによって、脂肪燃焼、美肌効果が得られ、
食べながらもダイエットによいということで、エステサムギョプサル。

「豚肉の脂で帳消しになるのでは……」

という気にならないこともないのですが、
こういうネーミングがついていると、やはりそそられますね。
エステのほかにも、

・ストレス解消サムギョプサル
(神経をリラックスさせて気分転換になるハーブミックス)

・スタミナサムギョプサル
(血液循環を円満にして心身に活力をつけてくれるハーブミックス)

・スマートサムギョプサル
(記憶力と脳の働きを活発にさせるハーブミックス)

・ヤングライフサムギョプサル
(若々しさを保つのに役立つハーブミックス)

といったハーブサムギョプサルが用意されています。
効能を見ると、とりあえず全部試してみたくなりますね。

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ハーブ系以外にもサムギョプサルメニューがあり、
こちらはカレー粉で下味をつけたカレーサムギョプサル。
運ばれてきた瞬間から、カレーの食欲をそそる香りが漂います。
ほかにも、

・コチュジャンワインサムギョプサル
・生姜味サムギョプサル
・にんにく味サムギョプサル
・味付けネギのサムギョプサル

といったメニューあり、どれを選ぶか悩みますね。
ありがたいことにそれぞれ1人前から注文できるので、
ちょこちょこ試して好みを見つけるのもいいですね。
なお、写真の量が1人前になります。

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その豚肉に加えて、ぜひご一緒にどうぞ、
とすすめて頂いたのがこちらの辛口豆モヤシ焼き。
ピリ辛の下味をつけた豆モヤシを……。

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豚肉と一緒に鉄板の中央で焼きます。

なお、豚肉と豆モヤシの間に白いものが見えますが、
珍しい一片種のニンニク(プチニンニク)が焼かれております。

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ネギサラダなども注文し……。

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サンチュに包んでガブリ!

おおっ、確かにハーブのいい香りがしますね。
とりあえず見た目を考えて味噌なども載せましたが、
これなら載せないほうがハーブの香りを楽しめます。

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ほかにも、ドサ盛り&野菜入りのチャンジャや。

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見た目にも美しく焼かれたエビと細ネギのチヂミなどを注文。
このあたり「姉妹や」ならではの、繊細さが光っておりますね。

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甘さ抑え目の味付けで楽しむテジカルビも注文。
肉の表面に包丁目を細かく入れているので、
焼き上がってからも、柔らかな食感を楽しめます。

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白菜とキュウリのキムチはサービスでしたか。

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さらに、スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋)も注文。

1人前ずつトゥッペギ(チゲ用鍋)で出てくるスタイルが主流ですが、
大勢で食べるときは、鍋スタイルのほうが便利です。
キノコや野菜、アサリなども入って、なかなかに具だくさん。

こういうスタイルのスンドゥブチゲは、もっと流行ってもいいですね。
元が人気料理ですし、アレンジもかなり融通が利くと思います。

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それにしてもよく食べましたね。

最後はお姉さんのまかないまでみんなで奪ってつつきました。
ヨルムキムチ(葉大根のキムチ)をたっぷり載せた簡易ビビンバ。
ゴマ油と海苔の香りが、なんとも食欲をそそります。

といった感じで、「姉妹や」の料理を堪能しました。

職安通り沿いとはいえ、地下にあって目立たない場所ですが、
目を引く料理はだいぶ揃っているので、ぜひ頑張って欲しいですね。
ハーブサムギョプサルは、ランチでも食べられるとのこと。
昼に繰り出すことが多い方にも、ぜひ試して頂きたいと思います。

店名:姉妹や
住所:東京都新宿区大久保1-17-7メゾン豊地下1階
電話:03-3209-5242
営業:11:30~23:00
定休:なし
2009.10.23.Fri 12:37 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
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発売日である一昨日から書店を巡り続け、
ようやく本日、紀伊国屋本店にて自分でもゲットしました。
出版社にも自分用として大量に注文してはいるんですけどね。
やっぱり書店で買う、というのも気分的にはよいものです。

料理書のコーナーに7冊の在庫がありましたが、
これは10冊入荷して、3冊売れたということか……。

思わずいろいろ考えてしまうのも書店巡りの楽しさです。
まあ、書店によっては自分の本が1冊もなく、
どよーんと、落ち込んだりもするんですけどね。

棚の中に見つけた自分の本をちょっと引っ張って目立たせたり、
頑張って売れるようにと、わざわざ取り出して念を込めてみたり。
あるいは自分の本を立ち読みしている人がいたりすると、
買うかどうかが気になって、その場から離れられなくなったり。
物書きというのは、意外に書店でアホなことをしているものです。

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ちなみに中はこんな感じ。

レシピの部分はすべてカラーになっています。
基本3手順、手の込んだ料理でも4手順にまとめているので、
手軽にチャレンジすることができると思います。

「なにこれ、これって料理?」

というような基本中の基本から収録しているので、
買ったのに使えない、ということはおそらくないはず。
ぜひひとつでも、ふたつでも試してみて欲しいと思います。

また、お店で実際に出ている料理も載っていますので、
あの店で食べたアレ、を自分で作れるようにもなります。
もちろん素材の問題や、下ごしらえの問題などの関係上、
店とまったく一緒にはならないものもありますけどね。
そのあたりを差し引いても、

「へー、こうやって作っているんだ」

と料理への理解も深まるかと思います。

家庭で手軽に作れる、韓国おつまみの本。
ぜひ書店で見かけたら手にとってみてください。
2009.10.22.Thu 18:47 | 個人日記 | trackback(0) | comment(11)
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先日、ある方から頂いた韓国の新しいお酒。
山査春などで有名なペサンミョン酒家の新商品だそうです。
今年8月の発売ですから、まだ新しいですね。
「氷呑福」と書いて、「ピンタンボク」と読みます。
「クールに福を飲み干す」といった意味があるとかなんとか。

ベースとなっているのは覆盆子酒(ラズベリー酒)ですが、
アルコール度数を7度まで下げ、炭酸を加えてあります。
特有の濃さ、甘さを軽減し、若者向けにアレンジしたようですね。

最近の韓国は焼酎もどんどんアルコール度数を下げており、
飲みやすい低アルコール酒が人気を集めております。
覆盆子酒も14、5度から20度前後が一般的なので、
それを考えると、ずいぶん軽めを目指した印象です。

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横にシールでストローが貼り付けられており、
ほんのり顔を赤らめたウサギがそれを抱いていました。
いつぞや流行した小容量ボトルのシャンパンを、
ストローで飲むようなイメージで売っているのでしょうか。

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せっかくなので、ストローを使って試飲してみました。

確かに覆盆子酒の濃さ、甘さは軽めに仕上がっていますね。
伝統酒の装いを捨て、サワー系、カクテル系に生まれ変わった感じです。
ただ、個人的にはストローで飲むよりも、タンブラーに移し、
氷も加えて飲んだほうが、より美味しく飲める気がしました。

量が375mlなので、ストローで飲むにはちょっと多いのと、
ストローだと一瞬で酔っ払いそうな、怖さもありますよね。

いずれはこういうお酒も日本に入ってくるのでしょうか。
いまの日本はマッコリ全盛で、伝統酒の影が少し薄くなっていますが、
こういう炭酸系の軽いお酒なら、サワーの代用になっていいかも。
梅サワー、青リンゴサワー、覆盆子サワーといった感じなら違和感ないですね。
これまでの韓国酒にはあまりなかったジャンルではないかと思います。

ともかくも珍しいお酒を飲ませて頂きました。
プレゼントしてくれた方に、感謝です。
2009.10.21.Wed 11:57 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(0)


新刊の『かんたん、ヘルシー韓国おつまみ』は本日発売。
今日、明日ぐらいから全国の書店に並び始めます。
多くの書店ではおつまみ本のコーナーを設けているので、
その一角にもぐりこんでいることと思われます。
ぜひご近所の書店にて、探して頂ければ幸いです。

書籍の内容については下記の記事で紹介しました。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1031.html

上のブログパーツは大空出版の方が作ってくれたものです。
ページを更新するたびに、新しいおつまみの写真が出ます。
なんでも124種類、全部が見られるようになっているとか。
どんな料理が掲載されているのか、ざっくり見てみてください。

なおクリックすると、大空出版のページに飛ぶので、
そこから書籍を購入することも可能です。

大空出版ではほかにもユニークな本をたくさん作っているので、
ぜひ既刊本もチェックしてみてください。
2009.10.20.Tue 15:20 | お知らせ | trackback(0) | comment(7)
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木目調の外装、内装が真っ白に変わってリニューアル。
新大久保の豚焼肉店「てじまぅる」が装い新たに生まれ変わりました。
10月8日がオープン日だったので、まだ2週間経っていませんね。
それでも訪れた土曜日の夜は、相変わらずの超満員でした。

ちなみにリニューアルしてもっともかわった部分が……。

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店名に「ECO」の文字が加わりました。
全世界で環境問題が叫ばれる中、韓国料理にもECOが登場。
時代の流れに乗った、キャッチーな店名ではないかと思います。

具体的には環境と安全に配慮した素材を揃え、
化学調味料などを使わない、素材本来の味を重視するということ。
もともと店の自慢であった平田牧場産の豚肉に加え、
契約農家から直送される有機野菜にもこだわるのだそうです。

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店の新たな看板料理も、新鮮な野菜をたっぷり添えた……。

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平牧三元豚のポッサム(茹で豚の葉野菜包み)にチェンジ。
豚肉の表面を見ると、ちょっと色がかわっているのがわかります。
豚肉を茹でる際にテンジャン(韓国味噌)を加えているのですが、
それも仁川から取り寄せた大豆100%の無添加テンジャン。

まな板の手前にちょこんと乗っているのがそのテンジャンですね。
仁川の「トジャンチプ」という店から直接仕入れているとのこと。
手作り味噌を使ったスユク(茹で肉)や鍋料理が自慢の韓国料理店。
そちらもぜひ機会があれば、足を運んでみたいですね。

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豚肉はそのまま食べても充分美味しいぐらいですが、
せっかくなので野菜に包み、味噌も載せて味わいます。

なんというか、これがまた本当に素材の勝利。

豚肉がうまくて、野菜がうまくて、味噌がうまいです。
ポッサムがメインの店って、日本では少ないですけどね。
これなら充分看板を背負って活躍できると思います。

もちろんポッサムだけでなく以前のように豚焼肉も味わえます。

平牧三元豚のサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)や、
金華豚(旧・桃園豚)、純粋金華豚(旧・金華豚)の盛り合わせなど。
美味しい豚肉をストレートに味わえる魅力はそのままです。
大鍋で丸鶏を煮込むタッカンマリ(タガンマリ)もありましたね。

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以前と比べ、サイドメニューはさらに力が入った印象ですね。
せっかくなので、いろいろ気になったものを注文してみました。
キムチの5種盛りは、珍しいミニトマトを中心にした組み立て。
ほかにニラ、白菜、大根、キュウリが加わって5種類です。

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甘味濃厚な平牧金華豚レバーのタタキ。

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平牧三元豚肩ロースのとんかつ。
トッポッキ(餅炒め)風の甘いコチュジャンソースがかかっています。

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「トジャンチプ」の味噌を使ったテンジャンチゲ。
どことなく八丁味噌にも似た雰囲気を感じますね。
韓国の在来味噌でありながら、妙に懐かしさを覚える味です。

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オープン日にちょっとだけ顔を出したときの料理も載せますか。
終電ギリギリの時間だったので、30分だけしかいられませんでしたが、
自慢の野菜を使った、有機丸ごとトマトサラダと……。

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テンジャンで煮込んだ豚肉入りのキムパプ(海苔巻き)を頂きました。

ほかにもまだまだ食べ逃した気になる新メニューがありますので、
またしばらく通いつつ、それらを制覇していきたいと思います。
メニューを見るだけでも……。

・三浦半島直送!特製カンジャンケジャン
・あぐり直送!庄内季節のヘルシービビンバ
・フルーツタウンあぐり季節のフルーツパッピンス

こんな感じに食欲をそそる単語がずらり。
産地を明確にするというのは、安全、信頼とともに、
注文前にイメージをより膨らませる効果がありますね。

なお、店の中では有機野菜やテンジャンの販売もしています。
食べて美味しかったら、自宅でも試せるというのはいいですね。
韓国料理とECOの融合、ぜひ長く続けて欲しいテーマです。

店名:ECOてじまぅる
住所:東京都新宿区大久保1-16-5
電話:03-5291-3783
営業:11:30~24:00(月~木)、11:30~翌2:00(金、土、祝前日)、11:30~23:00(日、祝)
定休:なし
2009.10.19.Mon 22:23 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(4)
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焼肉!

七輪の上で焼けゆく肉を見ると、心から幸せを感じます。
この日訪れた東中野は、新大久保のすぐ隣町でありますが、
電車1駅が遠く、あまり足を運ぶ機会はありませんでした。

でもこれからは積極的にひと足伸ばすかもですね。
この日は某仕事の打ち上げということで集まったのですが、
その仕事が佳境の頃に、担当編集者さんから、

「大ニュース!」

ということで連絡を受けたのがこの店の開店情報でした。
たぶん、地元の方にとっては、ごく普通の焼肉店でしょうけどね。
韓国料理業界としては、「え!?」と驚く意外な背景があります。

なんとこの店、赤坂にある「古家庵」の2号店。

「古家庵」はその名の通り、古宅を模したレトロな店内で、
家庭料理を味わうという雰囲気のいいお店です。
過去にも取材でお邪魔したほか、ブログでも記事にしました。

赤坂「古家庵」でトンテジグイ定食。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-568.html
赤坂「古家庵」でポッサム&プルコギサラダうどん。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-670.html

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柔らかく、脂がじゅわっと弾け出てきた牛ロース。
なお冒頭の写真は、壷漬けの牛カルビでした。

店名が「焼肉の安」となっているように店のママが安さん。
赤坂の「古家庵」ではオーナー兼料理長だったので、
2号店とはいえ、ご本人は赤坂かと思っておりましたが……。

「あら、八田さん!」

店の入口を開けると、目の前の厨房にいらっしゃいました。
いまは昼が赤坂、夜は東中野というスケジュールなのだそうです。
後で赤坂に電話でもしようかと思っておりましたが、
直接、ご挨拶できてよかったです。

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七輪では引き続き、牛ハラミや……。

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ホルモンなどを焼いていきます。

こちらはまず辛い味付けのホルモン3種盛り。
コブクロ(豚の子宮)、シマチョウ(牛の大腸)、シロコロコロの3種ですが、
前の2つはともかく、シロコロコロって初めて聞きました。

B-1で有名になった厚木のシロコロと関係あるんですかね。
食べた感じでは、筒切りにしたコプチャン(牛の小腸)という感じです。

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こちらは辛くないホルモンの3種盛り。
ハツ(牛の心臓)、コブクロ、センマイ(牛の第2胃)の3種。
地味にセンマイ焼きが美味しかったですね。

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焼き物と平行しつつ、レバ刺し。


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センマイ刺し。

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ユッケなどの刺身類も全制覇。
ちなみにひとつ上のセンマイ刺しのみ、実は食べかけです。

写真を撮り忘れたり、タイミングを逸したりすることはよくあるので、
そういうときは、普通まあいいやと諦めるんですけどね。
ブログの記事も大事ですが、場の雰囲気もありますので。

ただ、この日は撮り忘れたことに気付くと、

「大丈夫、復元できる!」

と同席した皆様がきれいに寄せ集めてくれました。
実際のセンマイ刺しより、量は減ってしまいましたが、
大人気の品でしたので、ありがたく紹介致します。

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こちらもこの日のヒットメニュー。
キャベツのコッチョリ(浅漬けキムチ)です。

コッチョリといえばたいていは白菜かサンチュですが、
それを焼肉に合うよう、キャベツでアレンジしてありました。
さっぱりとした食感に加え、かかっているタレがいい感じ。
焼肉の合間についつい手が伸びて、止まらなくなります。

「古家庵」もそうでしたが、野菜料理が上手なママさんなんですよね。

もともとはコチュジャンの里として知られる全羅北道淳昌郡ご出身。
子どもの頃は野菜、山菜料理をたくさん食べていたそうで、
その味を思い出しつつ、旬野菜の料理を多く作っていると聞きました。

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「古家庵」に比べると、少し簡略化されたニラチヂミ。
そういえば「古家庵」でも、冬は細ネギ、それ以外はニラと、
季節によってチヂミの材料を使い分けるんですよね。

中でも11月~3月頃までしか作らない海鮮ネギチヂミは絶品。
細ネギがいちばん甘い時期に、さらに蒸し焼きで甘さを強調するという、
ママさんの野菜へのこだわりがよく現れている一品です。

逆に真夏は青唐辛子を刻んで混ぜたりもするんですよね。
ピリッと舌にくる辛さが、夏の暑さを吹き飛ばしてくれます。

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お店からサービスで頂いたトマトサラダ。
これも本当に見事な一品でしたね。

トマトの上にかかっているのは針ショウガ。
水にさらしてあったのか、独特の辛さはほとんどなく、
それでいて鮮烈な香りはきちんと残っています。

トマトとショウガって合うんですね。
いつか自分でも試してみたいと思います。

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シメにはユッケジャン(牛肉の辛スープ)をチョイス。
中にごはんも一緒に入ったクッパプ仕立てです。

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デザートにはパイナップルシャーベットを頂きました。

それにしてもずいぶんいろいろ食べましたね。
食べているときは、さほど多いとは感じませんでしたが、
改めて写真を見ると、かなりの量と種類です。
お店の魅力を充分すぎるほど満喫させて頂きました。

新大久保からも近いので、ハシゴもできそうですね。
あるいはまた「古家庵」の料理も食べたくなりました。
ランチのプルコギサラダとかも、本当に美味しいんですよね。
赤坂方面にも、また足を運んでみたいと思います。

店名:焼肉の安
住所:東京都中野区東中野2-20-11
電話:03-3365-1248
営業:17:00~24:00(火~金)、14:00~24:00(土、日)
定休:月曜日
2009.10.18.Sun 16:58 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
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書店ではどこも売り切ればかり。
なんとか手配がついて、今日の午前中に届きました。
ご存知、ヨン様の書いた韓国の美を紹介する本。
まだざっとしか眺めておりませんが、読み応えはありそうですね。
時間をかけて丁寧に作った感じが伝わってきます。

事前にずいぶんいろいろな情報が飛んでいましたが、
取材した場所のすべてを収録した訳ではないようです。
あちこち巡ったうえで情報をそれぞれ比較、取捨選択をし、
ぜひ伝えたいと思った場所のみを書いているのでしょう。
蔚山でビビンバとか食べていたような話を聞きましたが、
残念ながら、その話は収録されていないようですね。

とりあえず、まずは全体をしっかりと読んだうえで、
食にまつわる情報は、別途細かく調べてみたいと思います。
たぶん、今後しばらくはこの本の内容が仕事に関わってくるはず。
旅行社、出版社などは、後追いに大忙しですよね。

先日、全羅北道の方にもちらっと話を聞きましたが、
ヨン様がイベントで弥勒寺の話をした途端、問い合わせが急増したとか。
ガイドブックではなく、紀行文、旅行エッセイに近い感じなので、
たぶん本を読んだだけでは、たどり着けない場合もあるのでしょう。
そういった需要を拾っていくのが、今後僕らの仕事になるはずです。

せっかくなので、韓国語版も読んでみたいですね。
次また韓国に行ったときに、探してみたいと思います。

bofi 韓国の美をたどる旅
http://www.bofi.jp/user_data/packages/default/byjbook.html
2009.10.17.Sat 16:03 | 考察 | trackback(0) | comment(0)
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先日、ネットでこんな新聞記事を読みました。

ブーム到来!?「スープごはん」 相次いで商品化 レシピ本出版へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091011-00000021-san-soci

詳細は記事を読んで頂くほうがよいかと思いますが、
ざっと要約すると、以下のような内容を伝えています。

不況による内食傾向、ヘルシーなスープブーム、
小麦の高騰によるごはん回帰などから、スープごはんブームが到来。
食品メーカーが相次いで商品化に着手しており、
スープごはんのレシピ本も出版される予定。

この記事を読んでピンと来ました。

このスープごはんブームが本格化して、さらに多様化すれば、
いずれスープごはん天国である韓国料理にも注目が集まるはず。
時代の先の先を読んで、もしかしたら明後日の方向を見ているかもですが、
さりげなく韓国式スープごはんのアピールに力を注ごうと思います。

そして、もう1点。

スープごはんの主なターゲットは女性であろうと思いますが、
韓国式スープごはんの場合は、男性にも喜ばれる要素が充分。
そもそも韓国式スープごはんって、いわゆるクッパプですからね。
飲んだ翌日に食べるヘジャンクク(酔い覚ましのスープ)とほぼ同じ。
お酒好きのお父さん世代にも愛されるスープごはんを提案できます。
先日記事にした、「男の韓流」企画の一環にもなるかもですね。

ということで、韓国の魅力的なスープごはんをまとめ、
いずれの需要に、前もって備えてみたいと思います。
韓国好きの方であれば、ほぼ定番の料理ばかりですけどね。
まとめておけば、いつか何かで役に立つかもしれませんので。

まず冒頭の写真はソルロンタン。

牛骨や内臓などを大釜でぐつぐつ煮込んだ白濁のスープです。
一緒に頬肉なども煮込んでおき、具として加えればできあがり。
味付けはあっさり塩味。コショウと刻みネギを薬味として加えます。
写真のスープにはごはんとともに、素麺も沈んでいたりします。

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ヘジャンククの中でも超定番のソンジクク。
牛の血をにこごりのように固め、具として加えてあります。
ポコポコと小さな穴の開いた、どす黒い塊が牛の血ですね。

聞くとグロテスクな感じですが、味は意外なほどにあっさり。
ほとんど無味に近く、プリプリとした食感を楽しむ食材です。
牛ベースのスープに味噌、唐辛子などで味付けを施し、
具には牛の血のほか、菜っ葉、長ネギなどの野菜も入ります。

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プゴクク。またはプゴヘジャンククとも呼ばれます。
乾燥させたスケトウダラを、牛スープと煮込んだ料理。
いま韓国業界では美肌に効果のあるスープということで、
現在進行形で爆発的なブームが巻き起こっています。

香ばしく、あっさりとした味わいは朝食に最適。
豆腐、ネギ、溶き卵とともに、乾燥スケトウダラも具として味わいます。
好みでアミの塩辛や、ニラキムチを入れても美味しいです。
ごはんは別盛りで出てきていますが、汁にぶち込むのが韓国式。

なお、ソルロンタン、ソンジククはソウルが本場の料理ですが、
このプゴククはスケトウダラの産地である江原道の料理。
韓国も地方ごとにたくさんの個性的な郷土料理がありますが、
その中でもスープごはんは、多様な姿が見られて面白いです。

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こちらは京畿道を中心に親しまれているヘジャンクク。
牛の内臓をどっさり入れたネジャンタン(内臓汁)という料理です。
この写真自体は、日本の店で撮影したものですけどね。
牛の4つの胃袋に加え、ホルモン(小腸)、スジなどが入っています。

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次は忠清道のスープごはんを紹介しようと思ったのですが、
あいにく代表的な料理であるオルゲンイクッパプの写真がありません。
いつかはと思いつつ、まだ食べたことがないんですよね。
カワニナという淡水貝を煮込んだ、滋味深い味のスープごはんです。

ということで上の写真は、さらに下って全羅北道の郷土料理。
大豆モヤシのスープにごはんを入れたコンナムルクッパプです。
スープのベースは昆布、煮干、大根などであっさりと作り、
少量のイカと、アミの塩辛を加えて旨みを引き出します。

モヤシのシャキシャキとした食感と柔らかなごはんの愛称は抜群。
生卵をポトンと落として食べても、美味しく味わえます。

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さらに南下して全羅南道羅州市からコムタンを紹介。
コムタンは牛骨、牛の内臓などを煮込んだスープ料理で、
冒頭で紹介したソルロンタンともよく似ています。
羅州のコムタンは、粉唐辛子を振って仕上げるのが特徴。
ほんのり赤みがかったスープの下に、ごはんが沈んでいます。

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西から東に移って、慶尚北道の慶州市のヘジャンクク。
煮干、昆布のスープをベースに、たっぷりの豆モヤシと酸っぱいキムチ、
海藻のホンダワラとメミルムク(ソバ粉のでんぷんを固めたもの)が入ります。
慶州地域でしか食べられないという、珍しいスタイルのスープごはんです。

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大邱にはタロクッパプという別盛りのスープごはんがあります。
タロクッパプという料理名自体が「別盛りのスープごはん」という意味。
もともとはスープの中にごはんが沈んでいる形式でしたが、
飲食店で別盛りを希望するお客さんがいたことから定着しました。

ソンジククにも似た牛ベースのスープで、牛肉または牛の血が入ります。
とろとろになるまで煮込んだ長ネギも大きな持ち味のひとつですね。
粉唐辛子がたっぷり入ってピリ辛の味わいが食欲をそそります。

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港町の釜山は海産物で有名ですが、豚肉料理も充実しています。
豚骨を24時間かけてじっくり煮込んだスープにごはんを入れた、
テジクッパプは釜山を代表する郷土料理として知られています。

具には薄切りにした茹で肉に加え、スンデ(腸詰め)が入ることも。
好みでアミの塩辛や、タデギと呼ばれる唐辛子ペースト、
ニラのキムチなどを加えると、さらに味わいが引き立ちます。

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慶尚南道は……ずいぶんいろいろな候補があって悩みましたが、
ちょっと豪華にポックク(フグのスープ)などを紹介してみましょうか。

日本も韓国でも、フグといえば高級食材の代名詞ですが、
トラフグのような高いフグだけでなく、値段の安いフグもあります。
韓国ではサバフグやヒガンフグなどをセリと一緒に煮込み、
朝からでも気軽に食べられるようなスープを提供しています。

すっきりとした味わいと、安くてもフグを食べたという贅沢感。
セリの清涼感あふれる香りも含め、南部地域ではおすすめの一品です。

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済州島はモムククと呼ばれる海藻入りのスープごはんが有名。
慶州式のヘジャンククにも入っていた、ホンダワラという海藻が主役です。
豚骨や豚の頭、あるいは内臓などを煮込んだ濃厚なスープに、
ホンダワラのほか、煮込んだ豚肉、内臓などを加えることもあります。

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もうひとつ。済州島といえばミヨックク(ワカメスープ)が有名。
写真は特産品であるウニを入れた贅沢なミヨッククですが、
ウニだけでなく、アマダイ入りのミヨッククなども美味しいです。
魚介類が豊富にとれる、島ならではの贅沢なスープごはんですね。

といった感じに駆け足ですが、いろいろ紹介してみました。
今回は地方のスープごはんを主軸としましたが、
これ以外にも、魅力的なスープごはんがたくさんあります。

スープごはんブームというのが、どれだけ加熱するかわかりませんが、
じっくり情勢を見つつ、韓国方面からもアピールしたいと思います。
2009.10.16.Fri 19:10 | 考察 | trackback(0) | comment(2)
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10月20日(火)に新刊が発売になります。
タイトルは「かんたん、ヘルシー韓国おつまみ」。
昨年、一昨年あたりから書店に専門コーナーが出来ている、
おつまみ本の韓国バージョンという感じです。

「世におつまみ本は数あれど、韓国料理はそこにない!」

と版元である大空出版の社長が僕に語ったのが5月。
おつまみ本はある。韓国料理のレシピ本もたくさんある。
でも、おつまみという観点から書いた韓国料理の本はない。
なるほど、ということで企画が動き出しました。

ただ、実現に当たってひとつ大きな問題となったのは、
著者として依頼された僕が、料理を作る専門家ではないこと。
食べて書くことはなんとかプロですが、作るとなると趣味程度。
1冊の本にするには100以上のレシピが必要となります。
僕にそれだけの量を具現化するだけの実力はありません。

さて、どうしよう。

そこで社長とあれこれ相談をした結果、
ならば、これまで僕が培った蓄積を有効活用しようということに。
すなわち、美味しい韓国おつまみを出しているお店をピックアップし、
その店にお願いして、レシピを提供してもらおうということです。
思いっきり人のふんどし作戦ですが、まあ間違いはないですよね。

ということでいろいろバランスなども考えた結果、
以下の4軒に、ご協力を頂くことになりました。

浅草「四季の里」は家庭料理とミッパンチャン(副菜)のレシピ
西新宿「てじまぅる新宿店」は豚肉料理とチヂミなどマッコリにあう料理のレシピ。
新大久保「テジョンデ」と、姉妹店の「パンドル」は魚介料理中心のレシピ。
そしてその穴埋めのような形で、僕もレシピを書いております。

まあ、普段からよく作るような料理ばかりですけどね。

本の趣旨が、冷蔵庫の中にあるあり合わせの食材を使い、
普段料理をしない男性でも簡単に作れる、3手順ぐらいのレシピ。
ということなので、そもそもが難しくしようがありません。

各店舗の方にも、そういった趣旨をご理解頂き、
普段提供する料理のよさを残しつつ、簡略化して頂きました。
加えて、今回の本向けに作ったオリジナル料理も掲載されています。

中にはけっこうギチギチに詰め込んだ3、4手順もありますけどね。
定番の韓国料理はぜひ入れたい、でも難易度は上げたくない。
そのあたりのバランスが、今回の企画ではもっとも難しかったです。

収録されている料理の一部を紹介しますと……。

「四季の里」からはナムルなどの副菜全般、チャプチェ、タットリタンなど。
「てじまぅる」からは各種ジョンに加え、ポッサム、テジカルビ風焼肉など。
「テジョンデ」、「パンドル」からはマグロのユッケ、ケジャン、タッカルビなど。
僕はその合間を縫うような感じで、手巻きキムパプ、カムジャチヂミなどを作りました。
密かに妻も参加しており、名前はありませんがラーメン炒めなどを披露しています。

初めてのレシピ本を書きました!

と胸を張れるほど、僕自身はたいした働きをしていないのですが、
たくさんの方々に協力して頂き、ずいぶんいい本に仕上がりました。
早ければ20日の発売日から、書店に並び始める予定なので、
ぜひ見かけたら、手にとってパラパラ眺めて頂ければと思います。

大空出版のホームページではすでに予約も始まっています。

大空出版 かんたん、ヘルシー韓国おつまみ
http://www.ozorabunko.jp/book/otsumami/

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そして、もうひとつお知らせ。

10月3日発売なので、だいぶ報告が遅れましたが、
来年度号の「るるぶソウル」でも記事を書かせて頂きました。
紙面では、顔出し&韓服コスプレで最新ニュースを紹介しています。
ぜひソウル旅行に出られる際には、ご携行頂ければと思います。

今回は多くの韓国通が、おすすめ店を紹介しているのも見所。

崔智恩さん、島本美由紀さん、チング、佐野師匠、
杉本伸子さん、あんそらさん、鈴木琢磨さん、サ・スウォンさん、
おいしいしごとさん、金己愛さん、編集デスクFさん、そして僕。
それぞれがおすすめの飲食店を推薦し、ページを組み立てました。

僕は大峙洞で見つけた、霜降り牛にこだわる精肉食堂をはじめ、
日本では考えられないほどの肉が背骨についたカムジャタン店。
そしていまいちばんお気に入りの冷麺店などを紹介しています。
佐野師匠が紹介する、仁寺洞の定食店もぜひおすすめする1軒。
これまで何度となく断られてきたのですが、なぜか今回は取材が通りました。
そのあたりも佐野師匠の神通力ではないかと思っております。

あとは特集ページのマッコリ情報も必見ですね。

これまで隠していましたが、弘大のマッコリバーは個人的な超目玉。
SBSのマッコリ取材で行った店に、そのまま取材依頼をしたのですが、
韓国各地から、厳選されたマッコリ(もちろん生)を集めています。
朴正煕大統領が愛飲したマッコリや、盧武鉉大統領が晩餐酒に使ったマッコリ。
漫画「食客」でホ・ヨンマン先生が取り上げたマッコリなど。
日本ではまず飲めない、希少銘柄がずらりと揃っております。

自分でいうのも何ですが、今回の「るるぶソウル」は本当にいい感じ。
定番情報も多いので、パッと見ではわかりにくいかもしれませんが、
何度も通ったリピーターにも、ぜひお伝えしたい情報が満載です。
立ち読みでもいいので、まずは書店で探してみてください。

るるぶ ソウル'10
http://www.amazon.co.jp/dp/4533076521/(アマゾン)
2009.10.15.Thu 12:40 | お知らせ | trackback(0) | comment(4)
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歌丸師匠がイメージキャラクターを務める商店街。
横浜市営地下鉄「阪東橋」駅近くの横浜橋通商店街です。
歌丸師匠は出身がこの町で、いまも在住しているとのこと。
商店街の名誉顧問も務めておられるそうです。

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初めて降りる駅、初めて訪れる商店街でしたが、
どことなく親しみを感じるのは、韓国食材店が多いからでしょうか。
予定より早く着いたので、端から端まで歩いてみましたが、
韓国食材店だけでも、4軒ほどは見かけたように思います。

青果店、鮮魚店、惣菜店、韓国食材店と並ぶ風景は、
僕の住んでいる三河島にも、どこか雰囲気が似ていますね。

また、この商店街の中には韓国家庭料理店もあり、
横浜在住の方から、行き着けとのことでお誘い頂きました。
何日か前に、こちらの店ですよ、と詳細な店の情報を頂いたのですが、
それを見てびっくり。

「南山亭……って、この店は確か!」

以前、ブログのコメントを通じておすすめ頂いた店が、
頭の片隅に引っかかったまま、ずっと宿題として残っていました。
調べてみたところ、2007年2月のコメント欄に情報を発見
なんと2年半越しの念願達成です。

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いわゆる、オーソドックスな韓国家庭料理店ですが、
商店街の中にある、というのがまたいい雰囲気ですね。
近所の店は18時を過ぎると、続々とシャッターを下ろしていくのですが、
反比例するかのように、「南山亭」は混雑していきます。
みなさん仕事終わりで、この店に立ち寄っていかれるようですね。
近くに座っていた常連さん方とも、なんとなく会話が広がる感じ。

そんな活気を楽しみつつ、
料理はまずチャプチェ(春雨炒め)に始まり……。

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カムジャジョン(ジャガイモのチヂミ)あたりもつつきます。

ここまで頼んでおいて、メインをどうするか悩んだところ、
お店のママさんに、

「ウチの名物は石焼きのホルモンだよ!」

と熱烈にすすめて頂きました。
一瞬、コプチャンジョンゴル(ホルモン鍋)かと思ったのですが、
出てきたのは、こんな迫力のある石鍋でした。

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浅い石鍋に、下味のついたホルモンが敷き詰められています。
煮汁は入っておりませんが、下味の水分で炒め煮るようなイメージ。
ぷるぷるのホルモンに少しずつ、火が通っていくと……。

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なんとも食欲をそそる見た目に仕上がります。

この日はマッコリをメインに飲んでおりましたが、
本来的には焼酎と合わせたほうがいい料理でしょうね。
ここ最近、ブームに乗ってずっとマッコリばかりですが、
その反動ですっかり焼酎はご無沙汰になってしまいました。
脂とろとろのホルモンに、ピリ辛ダレがよく絡んでおります。

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こちらは醤油を控えて塩で味付けたプルコギ(牛焼肉)。
塩ベースだと、煮込まれても色が白いままなので独特ですね。

かつてビビンバを塩で食べる、という体験をしたことがありますが、
素材の味わいがくっきりとして、意外に美味しかったです。
既存の韓国料理を、塩でアレンジというのは意外に面白いかも。

これまでに塩味のチャプチェ、ユッケ(牛刺身)、
スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋)までは見たことあるので、

「例えば、塩ケジャンとかいかがでしょう!」

って、それじゃただのカニの塩辛ですね。
んー、塩ポッサムなら美味しそうかなぁ、ぶつぶつ……。

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鍋2台を食べて、おなかはだいぶいっぱいでしたが、
せっかくなのでキムパプ(海苔巻き)や……。

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トッポッキ(餅炒め)なども頂きました。
やっぱりシメの炭水化物がないとね、などといいつつ。

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解散後にひとり関内の駅まで移動して、
シメ冷麺を食べてしまったのは内緒です。
いつものことではありますが、明らかに食べすぎですね。

なにはともあれ、たいへんに楽しかった横浜遠征。

横浜、川崎あたりは行こう行こうと思いつつ、
なまじ近いばかりに、なかなか足が伸びませんでした。
これをちょうどいいきっかけとして積極的に探索したいですね。
いいお店、まだまだたくさんありそうなので、
おすすめ店などありましたら、ぜひ教えてください。

店名:南山亭(なむさんてい)
住所:神奈川県横浜市南区真金町2-12
電話:045-262-6640
営業:11:30~23:00
定休:第2、4月曜日
http://www.namusantei.com/
2009.10.14.Wed 23:33 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
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昨年あたりから、全羅北道にハマっております。
全州のビビンバをはじめ、食の魅力がたいへん豊かな土地。
各地域を巡りつつ、美味しいもの探しに奔走しております。
そのいくつかは、ブログやメルマガでも報告しましたね。

食以外にも、世界遺産があったり、パンソリが有名だったり、
先日、ヨン様がベタ褒めしていた弥勒寺というお寺があったり。
観光という点においても、多くの見所を抱えているエリアです。

ただ、日本においてはまだまだ情報が少なく、
そのよさが、多くの人に伝わっていないもったいなさがあります。
そこで昨年、東京四谷に全羅北道東京事務所が開設され、
日本からの観光客誘致や広報活動に力を注いでいるところです。

あくまでも個人的な感想ですが、韓国の各自治体の中でも、
いまいちばん頑張って、魅力をアピールしているのが全羅北道かと。

そして今回。

またも広報を目的とした大きなイベントが組まれました。
タイトルは、

「味と趣の本場、全羅北道の旅へようこそ」

四谷にある韓国文化院のハンマダンホールにて、
11月16日(木)の17時30分から開催される予定です。

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このイベントでは、全羅北道の広報映像を上映するほか、
国楽の演奏や、全羅北道旅行が当たる抽選会なども実施。
そして、それらに加えて……。

なんと、我らがチンチャトークも呼んで頂きました!

全羅北道各地の景観写真や、料理写真などを流しつつ、
その魅力を熱く語る、というトークショー部分を担当します。
ビビンバの美味しさや、マッコリタウンの楽しさなど、
いい機会なので、たっぷり語ってみたいと思います。

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なお、参加費は無料!

抽選会は全羅北道旅行以外にも豪華商品が揃うらしいので、
ご来場頂くだけでも、かなりお得感はあるかと思います。
東京事務所の所長さんから、なんとなく計画を聞いておりますが、
ずいぶん張り切って準備をなさっているようですね。

なお、イベントの要項はこんな感じです。

=========================
題目:「味と趣の本場、全羅北道の旅へようこそ」
日程:2009年11月16日(月)
時間:17時30分~19時30分(17時から受付)
場所:駐日本国大韓民国大使館韓国文化院ハンマダン・ホール
費用:無料
定員:200名程度

主催:全羅北道
主管:全羅北道東京事務所
協力:駐日本国大韓民国大使館韓国文化院、韓国観光公社東京支社、
韓国農水産物流通公社東京aTセンター、韓国地方自治団体国際化財団日本事務所

<会場>
駐日本国大韓民国大使館韓国文化院
東京都新宿区四谷4-4-10
03-3357-5970
http://www.koreanculture.jp/

<応募方法>
応募用紙をダウンロードし必要事項を記入の上、下記まで
お申し込みください。(10月27日必着) 先着順での受付となります。
また、電話でのお申し込みは受付できませんのでご了承ください。

用紙は全羅北道東京事務所のページからダウンロードできます。

全羅北道東京事務所
http://www.jeonbuk-tokyo.org/
イベント紹介ページ
http://www.jeonbuk-tokyo.org/event091116.html

【郵便でのお申込】
〒160-0004
東京都新宿区四谷3-10-24全羅北道東京事務所 11/16係
【FAXでのお申込】
03-5366-0319
【e-mailでのお申込】
info_jeonbuk@yahoo.co.jp
(添付ファイルでお送りください)

<問い合わせ先>
全羅北道東京事務所
電話:03-5366-0300
=========================

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また、10月のチンチャトークも募集中です。

この日は特別プレゼントとして丸大食品から、
先日紹介した「平成スンドゥブ節」のCD(非売品)を提供頂きました。
来場者の中から5名の方に、プレゼントする予定です。
まだまだチケットありますので、ご都合よいかたぜひご来場ください。

=========================
■第24回八田りチングのチンチャトーク。

日程:10月31日(土)
時間:午前11時開演(開場は開演15分前)
出演:チング(吉本興業)、八田靖史
場所:韓流ショップ「ナビコリア」
料金:1人1500円(税込)
定員:35人限定

<チケット入手方法>
1)ナビコリア店頭にて直接入手
2)ナビコリアに電話(03-3232-0071)でお申込み
3)メール(下記ページより)でお申込み
http://www.navinavikorea.com/inquiry2/index.html

◆開催日にお支払い受け取り希望の方はナビコリアへご相談下さい。
開催日御支払いの方は、キャンセルは絶対にお止めください。
◆定員オーバーの場合、キャンセル待ちなどのご連絡をします。

<会場>
ナビコリア
東京都新宿区歌舞伎町2-19-10第7金嶋ビル3階
03-3232-0071
http://www.navinavikorea.com/
※職安通り「韓国広場」から明治通り方向へ。1階が喫茶店「ロッジ」。

<主催>
KJナビゲーションズ(通訳・翻訳・韓国語教室運営)
http://www.kjnavi.co.jp
ナビコリア
http://www.navinavikorea.com/
<協力>
よしもとクリエイティブエージェンシー
=========================

以上、イベント2件のお知らせでした。
たくさんの方のご来場をお待ちしております!
2009.10.13.Tue 18:55 | お知らせ | trackback(0) | comment(2)
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新宿駅の東口改札付近で購入したパン。
この見た目だけで、ピンと来る方はアンテナの高い韓国好きです。
まあ、韓国好きだけに限った話ではないんですけどね。
東南アジアに詳しかったり、パンそのものに詳しかったり、
いろいろな分野の方が、「ん!」と感じるビジュアルらしいです。

とりあえず僕は韓国好きの立場から語りますが、
上の写真は、韓国で人気が高まっている種類のパンです。
外側はコーヒークリームでコーティングされておりサクサク。
中には塩気の強いバターが練り込まれているのが特徴です。

韓国ではこのパンを提供する店が急速に増えており、
日本からの観光客にも、だいぶ知名度が行き渡ってきました。

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お店の看板には日本初上陸の文字とともに、

「韓国で美味しいと評判のパン」

とのキャッチコピーも書かれておりました。

もともと韓国発祥のパンではないんですけどね。
韓国で流行って、日本に持ち込まれるというパターンを見ると、
どことなく「クリスピークリーム」の再来、という予感もしてきます。
9月28日に発売が始まったばかりなので、今後に期待ですね。

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中を割るとこんな感じ。

真ん中に入っているバターを全体に行き渡らせるイメージで、
全体を押しつぶして食べると美味しい、とソウルで学びました。

ソウルで食べたものよりも、いくらか塩気が弱めな感じですかね。
コーヒークリームの甘さとバターの塩気という対照的な味わいが、
口の中で不思議と調和する。そんなあたりが魅力のパンです。

ちなみにこのパン、購入できるのは「サンピエロ」各店のほか、
同系列の「サンディーヌEXPRESS」でも扱っているそうです。
詳しくは下記ページをご参照ください。

日本レストランエンタプライズ
http://www.nre.co.jp/news/2009/090916deliroti.htm

……といった感じで、まず普通に記事を書いてみたのですが、
いくつか疑問を感じたまま、迷宮にさまよい込んでしまいました。

そもそもこのパン、総称ではなんていえばいいんですかね。

店名は「サンピエロ」なので、「デリロティ」がパンの名称かと思いきや、
韓国で「デリロティ」というチェーンが展開しているんですね。
その日本進出店が、「サンピエロ」の中に入っているのか、
あるいは業務提携などを行った、というような経緯でしょうか。

デリロティ
http://www.deliroti.com/

公式ホームページを見ると、食材を輸入で使っている他店に対し、
国内産(韓国産)の食材にこだわって作っているのが特徴とか。
となると、日本でもどんな食材を使っているのか気になりますね。
日本の国内産にこだわるのか、あるいは韓国産を持ち込んでいるのか。

ちなみに韓国でこのスタイルのパンを扱っている店といえば……。

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2007年3月に梨大直営店がオープンした「ロティボーイ」が有名。
僕が夏に取材した時点では、160店舗以上とのことでしたが、
その後、175店舗(2009年9月)まで増えたみたいですね。
たぶんリアルタイムで、どんどん増えていることでしょう。

シンガポールに本社があるほか、東南アジア諸国にも多く出店。
まだ日本には来ていませんが、いずれは進出もありそうですね。

ちなみにこの店では、メインのパンを「ロティボーイ」と呼称。
ほかにも、

・カヤボーイ(ココナッツジャム入り)
・バターミルクボーイ(バター、練乳入り)
・チョコボーイ(チョコクリーム使用)

などがメニューに並んでいます。

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または2007年6月に1号店がオープンした「パパロッティ」。
最初、見たときは「ロティボーイ」の類似ブランドかと思いましたが、
調べてみたところ、こちらもマレーシアを発祥とするメジャーチェーン。
昨年12月には大阪の心斎橋にも店が出来ているようですね。
マレーシア、タイ、シンガポール、韓国などで120店舗以上を展開中とか。

なんば経済新聞
http://namba.keizai.biz/headline/631/

記事を見る限り、メインは「クリスピーロッティ」と呼ぶ様子。
「デリロティ」の例も含めて考えると、ロティ、またはロッティでいいのかな。

ただ、韓国ではほかにも「ロティボン」というチェーンもあり、
総称としては「ボン(BON)」が多く使われていたように思います。
まあ、「BON」は英語でパンなんですけどね。
ハンバーガーのバンズなどというときの「BON」。

バンズ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%BA

と、ここでふと「ロティ」の語源を調べたら……。

ロティもヒンズー語やマレー語などでパンの意なのだとか。
クレープ状のパンを指すことも多いようですが、
総称としてのパンとしても使われている模様です。

んじゃ、どれも結局パンじゃん。
むしろ「ロティボン」なんて「パンパン」ですか?

ロティ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A3

元祖の店が「ロティボーイ」と聞いていたのでなんとなく、
僕も総称として「ロティボーイ」と呼んでいたんですけどね。
日本に違うチェーンが入ってくるなら「ロティボーイ」ではまずいはず。
でも、それぞれに名前が違っても、ややこしい限りです。

発祥の由来などを調べれば、わかるかとも思いましたが、
これがまた、名称に負けず劣らずややこしい迷宮。

以下、調べてなんとなくわかったことですが、
ネットの検索だけが頼りなので、間違いもあるかもしれません。

・「ロティボーイ」の本社はシンガポールにある
・ただし「ロティボーイ」が誕生したのはマレーシア
・「パパロッティ」もマレーシアが発祥
・「デリロティ」は韓国企業でマレーシアからレシピを輸入
・マレーシアでは「メキシコ風のパン」とも呼ばれている
・パンの製法としてはイギリス風

もう、何がなんだか。

イギリス風のメキシカンパンというのがマレーシアにあり、
それで人気を得た会社がシンガポールに本社を移転。
アジアを中心に広まって、韓国でできた企業が日本進出。

そんな感じの理解でいいのでしょうか。
韓国から来たパンとして流行る前に、下調べをしておくつもりが、
なんだか泥沼にハマってしまった気がします。
誰か詳しい方いらしたら、ぜひ教えてください。
2009.10.12.Mon 23:40 | 韓食日記 | trackback(1) | comment(24)
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もう、1週間以上も前の話になりますが、
10月3日は秋夕(旧暦8月15日、韓国のお盆)でした。
ご先祖様をおまつりして、新米で作ったお餅を捧げる日。
一方、日本では中秋の名月を拝む日でもあります。

某漫画家の先生から、

「家で観月会をやるよー!」

とお誘いを頂いて、ご自宅まで足を運んできました。
先生とお会いしたのはちょうど2年前の年末でしたか。
飯田橋にある韓国料理店での食事会を皮切りに、
夫婦ともども、親しくお付き合いをさせて頂いております。

あまりに著名な方なので、これまでは名前を伏せておりましたが、

「あー、まったく問題ないよ」

という話でしたので書いちゃいますか。
代表作に、

「ミスター味っ子」
「将太の寿司」
「喰いタン」

といった作品のある寺沢大介先生。
現在はイブニングで「ミスター味っ子II」、
ビッグコミックオリジナルで「修理(なおし)もん研究室」を連載中です。

過去には「将太の寿司」の番外編として韓国編を描いたり、
「食客」のホ・ヨンマン先生と対談を行うなど、韓国との関わりも深い方。
中でも「将太の寿司」は「ミスター寿司王」として翻訳され、
韓国でも知らない人はいない、ぐらいの知名度を誇っております。

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日中は雨がパラつく不安定な天候でしたが、
夕方からゆるゆる飲み始めると、だんだん雲が晴れていい感じに。
雲の合間から顔を出す満月は、予想以上に明るかったですね。
おかげさまで風流な気分に浸ることができました。

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お団子も配置されて雰囲気充分。

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料理は先生の奥様が作ったものに加え、
参加者がそれぞれ少しずつ持ち寄りました。
なんだかずいぶんとご馳走だらけでしたね。

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お月見っぽい感じの練り物があったり……。

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これまたお月見料理であるサトイモの煮物など。

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ローストビーフに……。

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筑前煮。

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牛スジ煮込みなどなど。
こういうホームパーティっていいですよね。
各家庭の味があるので、いい勉強にもなります。

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我が家はいつも韓国料理ですけどね。
最近、近所にある「丸萬商店」で豚バラ肉のブロックを買うと、
皮付きで買える、という素晴らしい事実に気付きました。
クニクニとした皮の食感も楽しめる、本格的な茹で豚ができます。

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そこに茹で白菜とサンチュ、エゴマの葉を用意して、
自家製のサムジャン(包み味噌)を添えて持参しました。
なお、中央の白菜キムチも「丸萬商店」で購入。
韓国式の精肉店と韓国食材店を兼ねたようなお店ですが、
家の近所にこういう店があると本当に助かります。

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シメには炊き込みご飯が登場。

結局、終電ギリギリぐらいまでのんびりさせて頂きました。
料理だけでなく、美味しい日本酒もたっぷり頂いて大満足の1日。
幸せな時間をありがとうございました!
2009.10.11.Sun 12:56 | 個人日記 | trackback(0) | comment(0)
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10月8日にオープンした「美名家」。
告祀の儀式に使われた豚の頭は翌日……。

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大鍋で煮込まれ……。

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美味しい煮込み料理になりました。
顔ってこんなに肉がついているんだなぁ、と驚いた次第。
じっくり煮込まれているので、肉質も柔らかですね。
塩、コショウで味がついておりますが、左上にちらっと見える、
アミの塩辛をつけて食べるとさらに味わいが引き立ちます。

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この日は、開店パーティでうっかり出し忘れたという、
カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)なども楽しみながら。
なぜか1人ずつ集まってきた面々で偶発的な宴会を行いました。

行けば誰かいる店、というのはたまり場感があっていいですね。
様子見がてら足を運び、誰かが飲んでいて引きずり込まれる。
しばらくはそんな流れが繰り返されるのではないでしょうか。

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シメはじっくり煮込まれたコムタン(牛スープ)。
結局、終電近くの時間までおりましたかね。
連日飲み過ぎて、胃が少々痛んでいる今日この頃です。

店名:美名家
住所:東京都新宿区大久保1-9-17寿ビル2階
電話:03-3203-4088
営業:11:30~24:00
定休:月曜日(祝日の場合は翌日)
2009.10.10.Sat 10:48 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(5)
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新大久保に新たな韓国家庭料理店が誕生。
店名にもあるように、美名さんという方が開いた店ですが、
僕にとっては公私ともにお世話になっている姉のような存在です。
彼女は僕を「オトウト」と呼び、僕は「ヌナ(姉)」と呼ぶ。
そんな関係もありまして、開店パーティに駆けつけてきました。

場所は大久保通り沿い。「豚菜」の2階にあった、
中華料理店「東方食府」と入れ替わりで「美名家」が出来ました。
新大久保駅からは10分弱。サンクスのちょっと先です。

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中はこんな感じ。

50人は入る、ということで話を聞いていましたが、
この手前にテーブルがもう2つ、さらに個室もありますので、
着席で60人は充分に入るのではないかと思います。
なお個室には円卓があり、10人ぐらいまでがベストですかね。
頑張れば15人は、なんとか入れるそうです。

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開店日ということで、韓国式に告祀(コサ)の儀式を行います。
果物、餅、魚、ジョン(衣焼き)とともに、豚の頭を供えるのがポイント。
韓国語では「豚(トン)」と「お金(トン)」の発音が共通するため、
豚は富の象徴として、商売繁盛には欠かせない縁起物です。

豚の口にお金を挟みつつ(場合によっては鼻の穴や耳の穴まで)、
「クンジョル」という最大級のお辞儀で商売繁盛を願います。

なお告祀膳の左側に載っている巨大な餅はパッシルトクといい、
アズキをふんだんに使って作る、蒸し餅の一種です。
こういう儀式の場には欠かせない餅のひとつですが、
アズキには雑鬼を追い払う力があると考えられているため。
いわばお祓いの効果を期待して、用意される餅ですね。

ほかにも燃え盛る火のごとき勢いを期待してろうそくが飾られたり、
商売が長く続くよう糸が置かれていたり、いろいろな意味があります。
こういう儀式を、生で見られるというのもいい経験でしたね。

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ちなみに餅は職安通り裏の「鐘路福餅家」からの配達。
パッシルトクのほかに、彩り豊かな餅の詰め合わせも振舞われました。
帰り際には、小さなパックのお持ちもお土産で頂きましたね。

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和やかな雰囲気の中、登場した料理はこんな感じ。
キムチ盛り合わせは、定番の大根、キュウリとともに、
白菜の外葉で具を包み込む、ポッサムキムチが加わっていました。

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ナムル盛り合わせは、ホウレンソウ、緑豆モヤシに加え、
中央は韓国から持ってきたシラヤマギク(チィナムル)のナムル。
シラヤマギク以外にも、他の山菜を混ぜてあると聞きました。
シラヤマギクのナムルは、独特のひなびた風味がいいんですよね。
日本ではなかなか見ないので、久しぶりに食べられて嬉しかったです。

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これまためでたい宴席に欠かせないチャプチェ(春雨炒め)。
長い春雨が、先の糸と同様に、末永い幸せや長寿を象徴します。

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こちらは告祀膳に捧げられていたジョンの盛り合わせ。
エホバク(カボチャの未熟果)、白身魚、牡蠣の3種類を、
小麦粉、卵の衣につけて焼いたものです。

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柔らかく煮込んだソカルビチム(牛カルビの煮込み)は、
今後、要予約でグランドメニューにも載せるとのこと。
骨から出る牛の旨味が、一緒に煮込んだ大根に染み込んで美味。
骨まわりの肉に、かぶりつきながら味わうのも醍醐味です。

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ポッサム(茹で豚の葉野菜包み)も定番料理にするとのこと。

ほかにも看板となる料理としては、タットリタン(鶏と野菜の鍋)や、
カムジャタン(豚の背骨とジャガイモの鍋)といった鍋料理がまず中心。
そこへ基本的な家庭料理を加えていくオーソドックススタイルですが、
これからの冬場は牡蠣メニューを充実させる予定があるようです。

牡蠣入りのコッチョリ(浅漬けキムチ)や、クルジョン(牡蠣チヂミ)など、
季節を意識したメニューを出していきたい、という話でしたね。

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ナクチボックム(テナガダコ炒め)が出てくる頃には宴会も最高潮。
冷蔵庫いっぱいのマッコリが、次々に消費されておりました。
僕の見た感じ、先日朝日新聞でも紹介された済州マッコリが、
やはり生だけあって、大きな支持を得ていたように思いました。

僕は11時過ぎに帰ってきてしまいましたが、
あのぶんだと、夜遅くまで宴会は続いたのではないかと思います。
集まった面々を見ても、美名さんを通じてお会いした人ばかり。
開店早々から、これだけの常連客がついている店も珍しいでしょう。

「美名家いちばんの売りはアタシ!」

とおっしゃっておりましたが、あながち間違いではありません。
韓国家庭料理を名乗りつつも、そこに家庭の姿が見える店は極めて稀。
たいていは中のスタッフがどんどん入れ替わっちゃうんですよね。
僕はいつも、

「韓国料理は人に会いに行く料理」

といいますが、いつ行っても同じお母さんや、お父さんがいてこそ、
本当の家庭料理であり、家庭の雰囲気が伝わると思っています。

オープンからしばらくは、まだ店もバタバタしているでしょうが、
機会があったら、ぜひ足を運んでみてください。
やけに賑やかな姉が、常に大声でガハガハ笑っており、
なんだか元気をもらった気になること請け合いです。

店名:美名家
住所:東京都新宿区大久保1-9-17寿ビル2階
電話:03-3203-4088
営業:11:30~24:00
定休:月曜日(祝日の場合は翌日)
2009.10.09.Fri 16:34 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(3)
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ここ最近、四谷三丁目の「妻家房」をよく訪れます。
というかその近所にある全羅北道東京事務所によく行くんですけどね。
所長さんの行き着け、ということでよくお邪魔するのです。
最初に行ったのはもうずいぶん前のことですが……。

気がついたら、ものすごい数の支店が出来ておりますね。

ホームページを見る限り、全部で20店舗。
東京だけでなく、千葉、埼玉、神奈川、茨城、愛知。
どころか先日はソウルにも「tokyo saikabo」をオープンしたとか。
こちらは韓国料理でなく、和食レストランということですが、
場所がまたすごいですね。清潭洞のド真ん中です。

1度行ってみたいところですが、きっと高いでしょうし、
ソウルでわざわざ和食というのも、なんですもんね。
機会があればいつかは、というぐらいでしょうか。

さて、訪れたのは四谷本店。

いきなりマッコリから始めたのには訳があり、
こちらの店、レギュラーのマッコリが二東の生なんです。
メニューにはただ「マッコリ」としか書いておりませんが、
飲んでみると確かに発泡感のある生マッコリ。

意図してやっていることなのかは知りませんが、
あえて生と書かないところに、プライドを感じます。
いまでこそ「生」を「生として」注文するのが普通ですが、
いずれ生が主流、という時代が来ればいいですね。

そんな未来を夢見つつ、1杯目からマッコリを選択しました。

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キムチ盛り合わせなどをまずつまみつつ。

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所長がふと頼んだヤンボックム。
ヤンというと、通常はミノ(牛の第1胃)を指しますが、
こちらではハチノス(牛の第3胃)炒めをそう呼んでいるようです。
これが意外に美味しいと、好評でしたね。

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パジョン(ネギのチヂミ)。

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トゥブキムチ(豆腐キムチ)といった料理をチョイス。

妻家房といえばコレ! という看板料理こそありませんが、
メニューの選択肢が多く、たいていの料理が無難に出てきます。
広く人気を集めているのは、そのあたりが理由なのかなと思ったり。
四谷本店に限っていえば、接待需要も多いでしょうしね。

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メイン料理として頼んだのはアグチム(アンコウの蒸し煮)。
いったん乾燥させたアンコウを使う、馬山タイプの調理法でした。
食べていて骨の触らない、食べやすいアグチムでしたね。

ちなみにこの写真を撮った後、さらに2度ほど行きました。
全羅北道とは今後もお付き合いがありそうなので、
「妻家房」にも、ちょくちょく通うことになると思います。

店名:妻家房四谷本店
住所:東京都新宿区四谷3-10-25永明ビル
電話:03-3354-0100
営業:11:30~23:00
定休:なし
2009.10.08.Thu 16:03 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(0)
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シルバーウィークの広島、京都報告はこれで最後です。
料理にまつわる話はすべて書いたので、今回は風景写真の一覧。
細かいことは抜きにして、アルバムのように並べたいと思います。
記事というよりも、個人的な思い出の記録ですかね。

冒頭の写真は広島の路面電車。

うちの近所にも都電荒川線が走っておりますが、
なにか路面電車を見ると、ワクワクします。
専用の線路でなく、道路と併走する姿がいいですね。
町や風景に溶け込んでいるような感じで。

中央分離帯のような、細い停留所もワクワク要素のひとつ。
わざわざ広島駅のひとつ手前で降りて写真を撮りました。

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チンチャトークの合間に、ほんのわずかな広島観光。
原爆ドームや平和記念公園、平和記念資料館などを見てきました。
高校生のときに、修学旅行で1度来て以来でしたが、
それでも断片的ながら、記憶が残っているようでした。

その頃、感じたこと、考えたことまでは覚えていませんが、
当時なりに衝撃を受け、なにやら文章を書いたのを覚えています
あまりにも拙い小説もどきでしたが、原稿用紙にして200枚程度。
いまはもうカケラすらも残っておりませんが、懐かしい思い出です。

振り返れば、よく若い頃に200枚も書いたなと思いますね。
高校3年時以外にも、中学1年、大学2年時に200枚書きました。
200枚まで行かずに、ぶん投げたものはそれこそ無数にありますが、
なぜか書くときは200枚という自分ルールがあったのです。

その後、大学を休学し、韓国に行ってきて留学記を書き、
それもやっぱり200枚で、これがライターデビューにつながりました。
留学記自体は全部ボツで、新しく200枚書き下ろしでしたけどね。
それが初めて世に出た『八田式「イキのいい韓国語あります。』です。

いまは仕事として毎日文章を書いておりますが、
その頃は、純粋に何かを書くために書いていた気がします。

本来的には戦争について真摯に考える場かとは思いますが、
それとともに自分の原点みたいなものを振り返ってきました。

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さて、場所は移って京都です。

見所はたくさんありますが、まず訪れたのは上賀茂神社。
「古都京都の文化財」として世界文化遺産に指定されたこととともに、
京都三大祭りのひとつ、葵祭が行われることでも有名です。
国宝に指定される、本殿、権殿を時間ギリギリで見学できました。

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上賀茂神社を閉園時間とほぼ同時に出たため、
対をなす下鴨神社 に着いた頃には、もうあたりは真っ暗。
何も見られないことを覚悟で敷地内を歩いてみると、
楼門が美しくライトアップされておりました。
中はまた機会を改めて、見学したいと思います。

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翌日。嵐電と呼ばれる嵐山本線で嵐山方面に。
こちらも京都では唯一の路面電車だそうです。

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終点まで行くと、そこには桂川にかかる渡月橋。
紅葉の名所だそうですが、それには少し早かったですね。

09100707.jpg

駅の反対側に歩くと、嵯峨野の竹林。
観光客もずいぶんたくさん来ており賑やかでしたが、
それでも静けさを保つ、気品が感じられる場所です。

この一帯を散策しながら……。

09100708.jpg

ふらっと立ち寄ったのが祇王寺。
一面、苔むした緑の絨毯が印象的です。

09100709.jpg

歩いていても、ふと道端にお地蔵さんが並んでいたり。
京都はあちこち見て歩くだけで退屈しませんね。
いつか、うーんと時間があるときに、ゆっくり見て回りたいです。
そんなヒマはリタイアするまでないかもしれませんが。

09100710.jpg

あ、そうそう。
鴨川の夜はやっぱり等間隔の法則が保たれていました。
これを我が目で確認できたのも大きな喜び。
写真を撮ってたら、通行人に笑われてしまいましたけどね。
みなさんしっかり「鴨チュー」なさっておいででした。

以上、これにて広島、京都報告は終了。
次回の記事からは、東京での話題に戻る予定です。
お付き合い頂きまして、ありがとうございました。
2009.10.07.Wed 09:10 | 個人日記 | trackback(0) | comment(0)
09100601.jpg

引き続きの京都報告です。
錦市場で大量の買い食いを楽しんだほかにも、
あちこちで名物グルメを堪能してきました。

冒頭の写真は、京都名物のにしんそば。

いつすり込まれた記憶かわかりませんが、
京都といえば、にしんそばがいちばんに思い浮かびます。
実家でも食べていたような記憶がありますが、
なんかの頂き物だったか、お取り寄せだったのか。
子ども心に、

「不思議な組み合わせだけど、なんだかうまいな」

と感じていたのを覚えております。

訪れたのは明治15年ににしんそばを考案した元祖店。
記憶にあるにしんそばは、こんなに立派じゃなかったですね。
柔らかく煮た身欠きにしんは、さすが食べごたえがありました。

これを一緒に食べようと考えた人は偉いですね。
元祖の店で食べられたのは、大きな喜びでした。

09100602.jpg

こちらは初日に行った先斗町の居酒屋。

シルバーウィークなんていう混雑の頂点に行ったおかげで、
どの路地も人でいっぱい、店も並ばずには入れない状態です。
予約もせずに、雰囲気を見て入ろうという作戦は失敗でしたね。
特に鴨川に面した川床席は、どこも人気で入れません。

とはいえ、先斗町の雰囲気は楽しんだので、
店頭のメニューを見ながら、京料理のある居酒屋に入りました。
上の写真、梅肉で味わうハモ落としに……。

09100603.jpg

2色の味噌で楽しむ賀茂ナスの田楽。

09100604.jpg

湯葉刺身などを味わいました。

次回、行くときはもう少し空いているときに目指したいですね。
暑くもなく、寒くもなくで、季節的にはよかったですが、
とにかくどこに行っても人に揉まれる旅でした。

09100605.jpg

関西圏でお好み焼きのルーツとなった一銭洋食。
カリッと焼けた生地の中には、たっぷりの刻みネギに加え、
牛肉、コンニャク、半熟卵、紅ショウガなどが入っています。
こってり甘めのソースもいい感じですね。

料理そのものを楽しむとともに、店内装飾のほとんどが、
笑いか、微エロで統一されているのも面白いところ。
きれいなお姉さんの人形(実物大)と相席になります。

09100606.jpg

新京極を歩いていて見つけた「京都から揚げ」。
から揚げにも京都風というのがあるんですかね。

スティック状に細長くカットした鶏もも肉をから揚げにし、
オリジナルスパイスで味付けたものだそうです。
紙コップに串、というスタイルで提供されるので、
これまた歩きながら食べるのに適しておりますね。

09100607.jpg

こちらは錦市場で買ったすぐき菜の漬物。
実家に送るとともに、自宅用に買ってきたのですが、
ほんのりとした酸味がいい感じですぐ食べてしまいました。
奥に見えている自然薯の漬物も美味しかったですね。

すぐき菜も東京では、まず見かけない野菜ですが、
あの乳酸発酵した味わいは、独特でいいですよね。
これキムチにしたらどんな感じになるんでしょう。
すぐき菜のカクトゥギとか、1度食べてみたい気がします。

09100608.jpg

最後に、祇園で見つけた八味唐辛子。

「おおっ、八田の八で縁起がいいですな!」

と話のネタ気分で買ったのですが、
山椒の香りが効いていて、なかなかいい感じ。
食卓に置いて、いろいろな料理に振りかけて楽しんでいます。

写真に撮ったものはこれで以上ですが、
ほかにも京野菜を中心としたフレンチを食べに行ったりしました。
途中のおやつなども加えれば、もっといろいろでしたね。
とにかく食べることに執念を燃やした日々でした。

あと1回ぐらい、食に関係ない写真も集めて、
見に行ったところの報告などをしようかと考えています。
もう少しだけ、お付き合いください。
2009.10.06.Tue 17:58 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(0)
09100501.jpg

広島でのイベントを終え、新幹線で京都に移動。
ちょうど妻が大阪出張に出ており、合流した次第です。
基本的には観光ですが、京都には妻の出身大学があり、
かつての恩師や同級生に挨拶をする意味もありました。

僕自身は修学旅行以来なので、15、6年ぶりぐらい?
中学、高校と京都に来ましたが、それ以降はご無沙汰でした。
おぼろげに金閣寺とか、銀閣寺を巡った記憶はありますけどね。
夜中に大騒ぎをしたことのほうが、印象には残っています。

さて、大人になってからは初京都。

とりあえず僕がまず目指したのは、冒頭の写真。
京都のおばんざいがわんさか揃う錦市場です。
午前中から訪れて、つまみ食いしながら朝食代わり。
そんな計画を立てていたのですが……。

いやはや想像以上でした。

あまりに楽しくて2泊3日の間に2度も行ってしまいました。
2日に分けてのつまみ食いを、報告したいと思います。

09100502.jpg

もっちりとした粟麩の田楽に始まり……。

09100503.jpg

野菜かき揚げ(右)と、レンコン団子。
観光客が多いので、歩きながらでも食べられるよう、
串に刺して売られているものが多かったです。
行儀は悪いですが、食べながらのウロウロはたまりません。

09100504.jpg

錦市場の中でもお目当てだったのがコレ。
以前、漫画で読んで、ぜひとも食べたかったんですよね。
ハモの照り焼き。串ごとに1尾1000~1800円程度でした。
ハモのほかにもアマダイ(ぐじ)、サワラ、マダイなどが、
串に刺した状態でずらりと売られていましたね。

ハモを食べたいというと……。

09100505.jpg

炭火でパタパタとあたためてくれます。
漫画では串ごとかぶりついておりましたが……。

09100506.jpg

食べやすい大きさにカットしてくれました。
むっちりと肉厚な身に、甘辛い醤油ダレがいい感じ。
関東人としてはウナギ、アナゴを連想する見た目ですが、
脂の味も、旨味の質もまったく違いますね。

これまでにも湯引きでは食べたことがありましたが、
照り焼きはまたガラッと違った印象で新鮮でした。

あまりに美味しかったので……。

09100507.jpg

同じ店でハモの天ぷらも頼んでしまいました。
こちらは白身の上品な味が、衣の中でとろとろに。
なんというか繊細さと力強さを兼ね備えた魚ですね。
東京では気軽に食べられないのが悲しい限りです。

09100508.jpg

せっかくなのでウナギのほうもいってみました。
蒲焼きを眺めつつ、安かった肝の串焼きをガブリ。

まだ午前中で、かつそれでもけっこう人手だったため、
ぐっと自粛しましたが、ビールと一緒なら最高でしょうね。
市場の端から端まで缶ビールを片手に飲み歩く。
そんな呑兵衛の夢が、ふつふつと盛り上がる場所です。

09100509.jpg

少し変化をつけて、チョコレート入りのコロッケ。
伝統的なおばんざいと並んで、こういう珍食系の料理も、
ちらほら見かけるのが、面白いところかと思います。
この店、チョコレートの横では焼きそばコロッケも売っていました。

チョコレートのほろ苦い甘味と、外側のザクッとした食感。
決して合わない訳ではないのが実に不思議ですが、
話のタネに1度食べればいいかな、というものでもあり。

09100510.jpg

豆腐をそのまま飲んでいるような濃厚豆乳で喉を潤し……。

09100511.jpg

またも揚げ物、カレーフライ。
なんだか個性的な揚げ物をたくさん売っている店でしたね。

たぶんオデン種のような練り物の専門店だと思いますが、
じゃがバター天とか、玉ねぎベーコン天とかもありました。
どちらもつい買ってしまいましたが、練り物の味とよく合います。
ほかにも百合根湯葉天とかそそる名前をたくさん見かけました。

09100512.jpg

デザートは豆腐で作った小さなドーナツ。
軽い食感と、素朴な甘味で、ちびちびと楽しめました。

以上が食べ歩きのご報告。

これ以外にも、自宅用と帰りの新幹線用にいろいろ買いました。
すぐきの漬物、自然薯の漬物、湯葉刺し、ゴマ豆腐、
ハモを巻き込んだ卵焼き、ちりめんじゃこ、などなど。
自宅に帰ってからも、しばらくは豊かな食生活を楽しめました。

いつかまた缶ビール片手に行きたいですね。
迷惑にならないよう、観光シーズンを外しながらこっそりと。
次回の記事では、錦市場以外で食べたものをまとめます。
2009.10.05.Mon 15:26 | 個人日記 | trackback(0) | comment(6)
09100401.jpg

広島、京都報告をしようと思いつつも、
いろいろな最新情報が入り乱れている状況です。
たぶん今後も交錯状態での進行になると思いますが、
旬の記事もお届けしたい、ということでご理解ください。

とりあえず、大事なのは日々の更新ですね。
先月、先々月の修羅場状態をどうにかこうにか脱し、
仕事の状況としてはようやく落ち着きを取り戻しました。

また詳細に報告しますが、来年度の「るるぶソウル」が昨日発売。
そして今月20日には、韓国料理関連の新刊が発売になります。
ありがたいことに、今年4冊目にして、通算では10冊目。
予約が始まる頃に、またしっかりお伝えしたいと思います。

ということで、本題は広島で食べてきた&買ってきたもの。

冒頭の写真は、まず何よりもお好み焼きですよね。
麺が入ってボリュームたっぷりのうえ、ずいぶんな具だくさん。
野菜、海産物のほか、豚肉、イカ天なども入っておりました。
ちなみに上の写真は最終日に某有名店で食べたものですが、
この前日にも、広島駅構内でお好み焼きを食べました。

個人的には駅構内で食べたほうが好みでしたが、
それ以外でも、ずいぶん駅の飲食店にはお世話になりました。
イベントが駅の敷地内だったので、移動に便利だったのもありますが、
そうでなくともずいぶんいろいろな店があって賑わっています。

09100402.jpg

名物だという広島つけ麺も、遠出が大変だったので駅構内で解決。
たっぷりの茹で野菜と、ピリ辛のつけダレが特徴とのことです。

ほかにもつけ麺とはまた違う、冷麺(韓国冷麺とも違う)があったり、
汁なし坦々麺が新名物になっていたり、意外に麺料理も豊富ですね。
取材禁止、写真撮影禁止、私語禁止という冷麺店があるそうで、
そこにぜひ行きたかったのですが、これも時間の関係で断念しました。
いずれまた、広島の料理は堪能しに行きたいと思います。

09100403.jpg

瀬戸内海の魚介も満喫したかったですなぁ。
これまた駅構内の居酒屋で食べました、小イワシの刺身。
身が引き締まっており、旨味がぎゅっと詰まっておりました。
本来的には夏の魚らしいので、名残の味という感じですか。

09100404.jpg

アナゴも有名らしいですね。特に宮島あたりは。
天ぷらも美味しかったですが、いつかは名物のアナゴめし。
できれば白焼きとか、肝のしぐれ煮なんかも食べたいですね。

アナゴも旬は夏なので、広島は夏がベストですかね……。
あ、でもそうしたら今度は牡蠣が食べられなくなりますか。
まあ、季節ごとにそれぞれうまいものがあるのでしょう。

09100405.jpg

そして、真打登場。

広島と聞いて、僕がまず思いついたのがこれでした。
広島県庄原市高野町で作っている「女子高生キムチ」。
数ヶ月前に、ネットなどで静かな話題となりました。

いわゆる「萌え絵」というやつですね。

秋田県羽後町が企画して爆発的に売れた「萌え米(あきたこまち)」や、
巫女さんをパッケージに描いて話題を集める「萌え酒(酔逸撫子)」など。
「萌え」と「食」を結びつける試みは近年、非常に元気です。

そこに目をつけたキムチメーカーの方が、
地元出身の人気漫画家さんに頼んで描いてもらったのが上記の絵。
しかも週刊少年マガジンに連載中の超人気漫画家さんです。

公式ホームページには、

「とうがらしのカプサイシンとコラーゲンで
 女子高生のようなプルプルお肌を目指しましょう。」

と書かれておりますが、基本的には女子高生関係ないですね。
それでも、話題性や訴求力という点では影響力抜群。
僕みたいな物好きが、わざわざ物産店まで探しにいくぐらいなので、
宣伝効果としてはかなりのものがあるのではと思います。

しかも、パッケージイラストこそ浮かれた感じですが、
ちゃんと地元産の野菜や果物を使って作っている本格派。
僕も食べてみましたが、なかなかしっかりした味付けで、
しばらく置いておけば、きちんと発酵して酸味のある味わいも楽しめます。

むしろ個人的にはフレッシュな女子高生時代よりも、
もう少し年輪を経て、熟れてきたぐらいが好みですね。
発酵した状態から発売を始める、美熟女キムチも作って欲しい。
なんてアホなことも考えつつ、美味しく頂きました。

といった感じに、話のネタとしては充分すぎるぐらい。
僕のように物好きな人は、ぜひ試してみてください。
たぶんお土産にしても盛り上がると思います。

女子高生キムチ
http://jk-kimuchi.com/

09100406.jpg

同じく物産店で購入した呉の海軍カレー。

軍港都市として栄えた呉市は、海軍料理が充実しています。
海軍式の肉じゃがとか、チキンライスも食べたかったのですが、
こちらも距離的な問題で断念したので自宅用に買いました。

これを調理して……。

09100407.jpg

海軍と女子高生のセット!

広島の新名物になりませんかね。
イケメンな海兵隊員と、女子高生のカップルイラストもつけて。
商品化の可能性を感じる関係者の方はぜひご連絡ください。
アイデア料は格安でご協力させて頂きます。

といった感じに楽しく食べてきた広島グルメ。

食べたというより、宿題ばかり残してきた感じなので、
いつかまた、しっかり時間を作って足を運びたいと思います。
ほかにも「広島ではこれを食え!」的な情報があればぜひ教えてください。
いつ行けるかは未定ですが、そのうち必ず役立てたいと思います。
2009.10.04.Sun 23:45 | 個人日記 | trackback(0) | comment(2)
09100301.jpg

昨日、記事で紹介した「平成スンドゥブ節」。
丸大食品のサイトに、正式なリリースとともに、
視聴できるページが追加されていました。
ぜひ1度、聴いてみてください。

丸大食品
http://www.marudai.jp/news/index_091002.html
2009.10.03.Sat 12:06 | お知らせ | trackback(0) | comment(4)
09100201.jpg

10月2日は豆腐の日。
数字の語呂合わせそのままの記念日ですが、
それを記念して、豆腐料理の歌がリリースされました。

その名も……。

『丸大食品「スンドゥブ」応援歌 平成スンドゥブ節』

このブログを見て頂いている方であれば、
パッケージだけでも、すぐピンとくるはずですよね。
丸大食品が販売しているスンドゥブチゲの素。
豆腐と卵ですぐできる、「スンドゥブ」の応援歌です。

先日、ちらっとそのレコーディング風景を紹介しましたが、
パッケージの左下に見えるように、僕も歌い手として参加しました。
丸大食品社員の方々に混じって、ウチの妻とそのお友達も参加。
歌に関してはみな素人ですが、いずれも筋金入りの韓国料理好きです。

経緯などは昨日配信したメルマガに詳しいので、
興味のある方は、ぜひそちらをごらんください。

コリアうめーや!!第206号
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=633666

基本的には販促用のツールなので非売品という扱い。
スーパーの豆腐売り場で流すことを目的に作られており、
いまのところ、ネットを通じて聴いて頂く手段はないようです。
とりあえずは近くのスーパーで流れていれば聴いてみてください。
まだごく少数ですが、流れているところもあるそうです。

うまいこと認知度が高まっていけば、

「さかな、さかな、さかなー、さかなを食べるとー♪」

のような感じで売り場に流れるはずです。
あとは各メディアが面白がってくれればいいですね。
基本的には丸大食品「スンドゥブ」の応援歌なのですが、
歌詞には丸大の社名が登場しない作りです。

スンドゥブチゲという料理のアピールになっているので、
広くいろいろなところでも流せるかと思います。

09100202.jpg

そして、スーパーでうまく聴けた暁には、
ぜひ商品のほうも、お買い上げ頂ければと思います。

「豆腐と卵ですぐできる!」

というのが売りで、作るのに10分もかかりません。
もちろんアサリや豚肉、キノコなどを加えてもいいですし、
ニンニクを刻んだり、粉唐辛子を振りかけても可。
たくさん買い置きしておけば、いざというときに役立ちます。

09100203.jpg

辛いものが苦手な方、小さいお子様のいる家庭では、
辛さ控えめの「マイルド」タイプも販売されております。

スーパーによって多少、値段の違いもあるようですが、
うちの近所では、どちらも1袋(2人前)248円で売られています。
豆腐売り場で見かけましたら、ぜひ手に取ってみてください。

なお、「スンドゥブ」の公式紹介ページはコチラです。
http://www.marudai.jp/CGI/products/item/detail.cgi?category=category&cd=0002-0017&itm_cd=00292
2009.10.02.Fri 12:31 | お知らせ | trackback(0) | comment(2)






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八田 靖史(八田氏@K・F・C)
美味しい韓国料理を探す毎日。コリアうめーや!!管理人。コリアン・フード・コラムニスト。ブログは2005年12月開設。