
池袋、横浜で大盛況だった「エネルギッシュコリア韓流美・味展」。
8月10日からは「そごう神戸店」へと舞台を移し、またスタートします。
開催期間は10日(水)から15日(月)までの計6日間です。
漏れ伝わってくる情報によると、神戸から新規で参加する店も多く、
関西圏の人気店で、目玉になるところがずいぶんあるようです。
池袋、横浜で人気を集めたお店に、地元関西のお店が加わって、
さらなる盛り上がりが期待できる、というのが大きな魅力のようです。
そして、9月1日(木)~7日(水)には「そごう千葉店」でも開催。
千葉での催事には、神戸から加わる関西の店も遠征してくるはずなので、
池袋、横浜とはまた違う、さらなる盛り上がりが期待できそうです。
もう、いっそ日本中をぐるぐる巡って欲しいぐらいですけどね。
日本のあちこちに存在する多種多様な韓国料理の要素を、
ぎゅっとまとめる、意義深いイベントになることと思います。
さて、そしていくつかお知らせですが、神戸で行われる催事でも、
ありがたいことに、セミナーを担当させて頂くことになりました。
公式ページではまだ日程が出ていない状態ですが……。
11日(木)15時~15時40分
12日(金)15時~15時40分
という予定でお話をさせて頂く予定です。
神戸近辺にお住まいの方で、お時間の都合がよいようなら、
ぜひ、買い物がてら、聞きにきて頂けると幸いです。
さらに、タイトルにもあるようにオフ会も開催します。
大阪にいる兄さん、姉さんが幹事を手伝ってくれまして、
無事、もろもろ確定しましたのでお伝えさせて頂きます。
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<兵庫県オフ会>
日程:2011年8月12日(金)
時間:19時スタート
場所:元町「美男子」
会費:5000円
定員:30名
<会場>
店名:美男子(みなんじゃ)
住所:兵庫県神戸市中央区三宮町3-9-13林ビル地下1階
電話:078-392-3547
http://www009.upp.so-net.ne.jp/minanja/
<申込>
僕のほうまでメールをください。
hachimax●hotmail.com(←●を@にかえてください)
※申込締切は8月5日(金)です。
※締切前に定員に達した場合はキャンセル待ちの案内をします。
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店名の「美男子」というのがなんとも目を引きますね。
聞くところによると、済州島料理なども食べられるお店とか。
取り立てて趣旨はないので、楽しくわいわい飲めればと思います。
美男子、美女子の皆様、ぜひ気軽にご参加ください。
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激戦区の新大久保において行列の絶えない人気店。
震災直後の時期にも行列ができていたのはこの店ぐらいでした。
あまりの人気で店を拡張し、2階に広げてもまだ満員。
5月には大久保通り沿いに2号店もオープンしましたが、
それでもやっぱり行列が減ることはないようですね。
しかもいつの間にか、赤坂にまで支店ができているようです。
そんな大人気の「おんどる2号店」に足を運んできました。

とにかくメニューが豊富で、どれもツボをついている店ですが、
それ以上にヤンニョム(薬味ダレ)の完成度が素晴らしいお店です。
中でも個人的にコチュジャン系のヤンニョムがお気に入りで、
それをもっともよく味わえるのが、コチュジャン豚の盛り合わせ。
サムギョプサル(豚バラ肉)、テジカルビ(豚カルビ)、豚トロという、
3種類の豚肉を、コチュジャンベースのヤンニョムに絡めています。
この料理をメインとしつつ……。

プルコギサラダや……。

生キムチサラダでさっぱりと。
料理名としてはサラダですが、いわゆるコッチョリですね。
生野菜にヤンニョムを絡めて作る浅漬けのキムチ。
白菜の芯の部分を多めに入れて、食感豊かに作っておりました。

トッポッキ(餅炒め)はチーズとラーメン入りをチョイス。
メジャー系の韓国料理がしっかり揃っているうえ、
そこからのアレンジも豊富というのが、この店のよさです。

ニラたっぷりのニラチヂミ。

野菜キムパプ(海苔巻き)。
といったあたりで、普通はおなかいっぱいなのですが、
この日はいろいろな韓国料理に出会う、というのが趣旨でした。
新大久保ビギナーの方に、韓国料理を食べてもらうという意味では、
なんでも揃っている、こういうお店は非常に便利です。

スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋)に……。

サムゲタン(ひな鶏のスープ)を加えて満腹どころか超満腹。
新大久保と韓国料理の魅力をご堪能頂きました。

デザートはもちろんパッピンス(韓国式のカキ氷)。
本当になんでも揃う貴重なお店です。
もうちょっと混雑が緩和されると行きやすいんですけどね。
新大久保自体の人気が高まっていることを考えると、
ビギナーに優しいこの店は、需要が高まる一方ではと思います。
店名:おんどる2号店
住所:東京都新宿区大久保1-16-13新大久保SHKビル地下1階
電話:03-3205-5679
営業:10:30~翌1:00
定休:なし
http://www.e-ondoru.com/
※入店時の受付は本店で一括

7月13日に発売となった「本家(ボンガ)マッコリ」。
韓国のCJと、サッポロビールの提携で世に送り出されました。
当面は業務用のみということで、小売りはされておりませんが、
いろいろな縁がつながって、入手することができました。
ツイッターで「飲める店を探さなきゃ」とつぶやいたところ、
それがうまいこと転がって、サッポロビールの方をご紹介頂いた次第。
サンプルということで、自宅までご送付頂きました。
ご紹介頂いた方、そしてサッポロビールの方に大感謝です!
なお、冒頭の写真は左が1リットルのペットボトル入り。
右は375ミリリットルで、こちらはビン詰めされております。
ニュースリリースを見る限り、将来的には家庭用にも展開とあるので、
ビンのほうはいずれスーパー、コンビニなどにも並ぶのでしょう。

生産地は慶尚南道昌寧郡。
「牛甫(ウポ)湿原」近くの醸造場と書かれていますが、
韓国の百科事典を見る限り、ポの字は「浦」じゃないですかね。
湿地としては韓国最大であり、ラムサール条約にも登録されているほど。
動植物の天国と呼ばれるほど自然がそのまま残っているので、
そこからマッコリの原料となる水がきれい、と連想させる情報ですね。

ただ、ラベルを眺めていてひとつ気になったのが、
すべてCJマッコリという表記で、どこにもサッポロの文字がないこと。
サントリー&ロッテ酒類の場合はサントリーが全面に出ましたが、
この場合はCJが全面に出て、サッポロは販売の後押しという形のようです。
日本のマーケットに出すなら知名度は圧倒的にサッポロでしょうが、
サッポロのマッコリではなく、CJのマッコリで勝負するということですね。
サントリーがCMにチャン・グンソクを起用して話題を呼んだように、
サッポロが誰を使うのか、とあれこれ妄想をしていたんですけどね。
この図式では、そこまで派手なバトルにはならないのかもしれません。
そして、もうひとつサントリーと異なるのが炭酸注入でない点。
韓国で主流のマッコリは発酵を止めていない生タイプなので、
賞味期限が短くなる半面、爽やかな微発泡感を楽しめます。
ただ、この生マッコリは商品の安定がどうしても難しくなるため、
真ん中を取る形で、炭酸注入といった手法が生まれました。
商品を安定させ、常温保存が可能になり、賞味期限も長く取れ、
それでいて生タイプの爽快感にも近付けるという工夫です。
本家マッコリもその手法を踏襲するのかと思っていましたが、
そうでなかったというのは、個人的にちょっと意外でしたね。
ということから、飲んでみると味わいはオーソドックスな米マッコリ。
濃さがあるので、甘もったりという感じの飲み口です。
かなり強めに甘さを出していますが、後口は意外にすっきり。
女性受けを目指して、ゆるゆる飲めるマッコリという印象でした。
ただ、生マッコリに慣れちゃった人や、辛口派の人には、
どうしてもこのタイプだと物足りなさがあるかもしれませんね。
残る関心事は、ビール大手4社の残り2社がどう出るか。
サントリー、サッポロの参入でマッコリの市場ができつつあるので、
キリン、アサヒのマッコリも可能性は充分にある気がします。
あとは先日、「国産マッコリを飲む会」を開催しましたが、
日本で生産されるマッコリも、道筋がだいぶ見えてきました。
今年2月に月桂冠がマッコリを出して先陣を切りましたが、
あるいは日本酒の大手メーカーの参入も増えていくかもしれません。
そのほか、昨年12月に発売されたカルピスマッコリの例をとれば、
サワー、チューハイ系にマッコリが加わっても面白いですね。
刻一刻と状況が変化していくマッコリ業界。
まだまだ今年の間に、いろいろな驚きがありそうです。

今日、7月21日は土用の丑の日ですが、
それに先駆けて、先週の14日が初伏(チョボク)でした。
韓国ではこの日にサムゲタン(ひな鶏のスープ)を食べます。
日本におけるウナギと同様に、夏バテを防ぎ、
暑い夏を乗り越える滋養強壮の料理という意味があります。
ちょうど14日に六本木方面での仕事があったため、
4月にオープンしたばかりの「宮(KUNG)」にお邪魔してきました。
こちらの店長さん、料理長さんには前々からお世話になっており、
お声かけ頂きつつも、なかなか足を運べませんでした。
初伏という絶好のタイミングで、お店の自慢料理である、
サムゲタンを食べに行けたというのは幸せなことでしたね。
と、いいつつ厳密にはサムゲタンではなかったり。
冒頭の写真を見て頂くとわかるかと思いますが、
白菜、長ネギ、春菊といった野菜たっぷりのサムゲタンです。
これをコチラのお店では「参鶏(サムゲ)野菜鍋」と命名し、
サムゲタンとともに名物料理としてアピールしています。
サムゲタン自体も紅麹入りと一工夫が加えられており、
そこに野菜が加わることで、スープに自然な甘味が加わります。
かといって、鶏の味も決して薄まっておらず濃厚風味。
既存のサムゲタンを1歩進めたアレンジの一形態でしょう。
なお、この参鶏野菜鍋にはポン酢風の特製ソースがつき、
鶏肉や野菜は、それにつけて味わうこともできます。
水炊き風でもあり、和の要素を含んだサムゲタンという感じですね。
なお、ランチの野菜参鶏鍋はコース仕立てになっており、
1人前3000円、2人前からの注文可ということです。
僕はひとりだったので、本来であれば注文できなかったのですが、
特別にということで、ハーフサイズで出して頂いたものです。

コースはこんな感じの前菜からスタート。
・キムチ盛り合わせ
・ナムル盛り合わせ
・本日のサラダ(サンチュコッチョリ)
キムチは白菜、キュウリと、チョンガク大根(小さな大根)の3種。
ナムルは大根とニンジンのセンチェ(和え物)、ワラビのナムル、
エホバク(韓国カボチャ)のナムル、豆モヤシのナムルという4種。
中でもエゴマの粉でコクを出したワラビのナムルが美味でした。

続いて出てきたのはチャプチェ(春雨炒め)。
具だくさん、かつ具のひとつひとつに丁寧な下味がついています。

本日のチヂミは海鮮チヂミでした。

塩辛もサービスとして頂いちゃいました。
テナガダコ、ホタテのヒモ、チャンジャ(スケトウダラの内臓)の3種。
韓国からわざわざ仕入れたものだそうで、これもいい味でしたね。
ごはんが欲しくなる味。そしてお酒が恋しくなる味。
で、この後に参鶏野菜鍋が登場するという流れです。

そしてまたデザートが秀逸でした。
右上にあるのが黒ゴマのブランマンジェ。
黒蜜とミスカル(穀物粉)を振りかけてあります。
右下は柚子を巻き込んだ干し柿。
その左がエゴマの粉と実を使ったクッキー。
フルーツがサクランボとライチです。
もともと料理長さんはデザートへの意識が高い方でしたが、
ランチコースにもこれだけのものを用意するというのはさすが。
ミスカルや、エゴマで韓国要素をアピールしているのもいいですね。
どうしても韓国料理はデザートの部分が弱いので、
それを補う工夫が見えるというのは、嬉しいことです。
これで1人前3000円なら、ちょっと贅沢なランチにはいいかも。
もちろんランチはこのコース以外にもいろいろあり、
1000円ちょっとのメニューが中心となっていました。
西麻布という場所柄、ちょっと高めの設定ではありますが、
そのぶん落ち着いた雰囲気と手の込んだ工夫を楽しめます。
お店そのものが路地の中にあって目立つ場所ではないので、
いまのところ知る人ぞ知る隠れ家的なお店という感じ。
ディナーメニューもいろいろ魅力的な料理が揃っているので、
次回はランチだけでなく、夜にもお邪魔したいですね。
店名:宮(KUNG)
住所:東京都港区西麻布1-7-11霞ハイツ1階
電話:03-6459-2696
営業:11:30~15:00、17:00~翌4:00(月~土)、17:00~24:00(日)
定休:なし

16日(土)に開催した「国産マッコリを飲む会」。
たくさんの方にご参加頂きましてありがとうございました。
初めての試みだけに、どんな感じになるか不安もありましたが、
皆様のご協力により、たいへん意義深い会となりました。
これまでに開催したマッコリの会とはまた違う、
国産ならではの面白さを、感じられたように思います。
冒頭にご挨拶させて頂いたときに国産のメリットとして、
・生マッコリの場合は輸送の点で有利
・日本酒の繊細な技術をマッコリに応用できる
・地元の米を使うなど、生産地の特性をアピールできる
・フレーバー系の場合は特産品とのコラボも可能
・マッコリを使った新たな地域おこしも考えられる
といった例をあげさせて頂きました。
また、事前募集の段階でも書きましたが、
国産のマッコリは現状、まだまだ手探り状態で造られています。
本場のマッコリに近いもの、どぶろくに近いもの、甘酒に近いもの。
解釈がいろいろなので、銘柄ごとの個性が強く出ています。
もちろん中には、
「これってマッコリ!?」
というような銘柄もあったりするのでしょうが、
それも含めて、振り幅の大きさは大きな魅力だと思います。
そんな国産マッコリを今回は全部で10種類。
どーんと揃えて、みんなで飲み比べをしてみました。
僕が把握しているだけでも、国産銘柄はすでに40種類超。
これだけ集めても、まだ4分の1というのがすごいですね。
そして、ただ飲むだけでは宴会になってしまうということで、
いつものようにアンケート用紙を配布して、感想を書いて頂きました。
せっかくなので、それもまとめて後記としたいと思います。
ただし、あまりに濃密な回答が多く、また掲載にも限界があるため、
感想はそれぞれのアンケートから抜粋となることをご容赦ください。
また、マッコリは発酵の状態によっても味が変化するので、
下記のまとめも、一応の参考程度に見て頂くことをおすすめします。
僕らも真剣に利き酒をしている訳でなく、酔っ払いながら飲んでいるうえ、
飲む順番や、そのとき食べている料理などの影響も受けています。
あくまでも僕らの感想ということで見て頂ければ幸いです。

うさぎのダンス生マッコリ(吉久保酒造・茨城県/発泡性/720ml)
甘味:3.57P/酸味:2.19P/総合:4.32P
一応、データの見方ですが、上段が銘柄名と醸造元などのデータ。
下段は甘味、酸味、総合という3項目を5段階で評定してもらいました。
甘味、酸味が強いと5、総合は全体のバランスや印象点で最高が5。
ただ、アンケートを見ると、1~5までの5段階評価なのに、
0があったり、6があったりと、みなさんかなり自由につけていました。
全員の平均が、1を割っているような事例もありましたので、
やはり数値にこだわらず、漠然とした印象として見て頂くほうがよいようです。
ちなみに「うさぎのダンス生マッコリ」の場合は……。
甘味が3.57、酸味が2.19ですから、やや甘めで酸味は少なめ。
総合が4.32というのは、かなり高い評価を得たということですね。
感想を見ても、やはり褒め言葉が多いです。
・汎用性高い。食事中に飲みたい。いちばんうまい。
・さっぱりとした後味で飲みやすい。
・ほどよい甘味と酸味で美味しい。ネーミングもかわいい。
・日本酒のような良い香りで、すごく飲みやすい。
・ビンもネーミングもgood。吉久保酒造さん、バンザイ!
ただ、これだけ絶賛ばかりが並んだのには、
吉久保酒造の専務さんが直接来てくれた影響もあるでしょう。
ゲストとして、酒造の立場からマッコリの可能性と、
商品化するまでの苦労などを語って頂きました。
その中には、
・日本酒自体の売り上げが減っている
・マッコリを入口に新しい顧客層の獲得を目指したい
・マッコリから日本酒の魅力に目覚める人もいるはず
といった話もあって印象的でした。
これこそまさに酒造側から見る国産マッコリの可能性。
日本でマッコリに参入する酒造が増えているのは、
このあたりの戦略性も、大きなキーワードだと思います。

うさぎのダンス国産マッコリ缶(吉久保酒造・茨城県/180ml)
甘味:3.68P/酸味:1.27P/総合:3.10P
こちらは缶入りで発売された「うさぎのダンス」。
生マッコリのほうは扱いが難しいので業務用のみの販売ですが、
火入れをしたものは、缶入り、ビン入りともに市販されています。
ただ、どうしても生マッコリと飲み比べると、
印象の弱さというのが、見えてしまう部分もあるようです。
・すっきりして飲みやすい。
・甘味が強い。甘酒に似ている。
・甘酒のくせのない感じ
・ややアルコールっぽさを感じるが、缶のほうが好き。
・ビンに比べて大きな違いは香り、旨味。
という肯定的な意見がある一方……。
・飲みやすいが爽快感に欠ける。少し薄い印象。
・薄い。あっさり。発泡感ない。
・生には劣る。
・生のあとだからか、パンチが弱い気がする。
・水っぽい。ただの乳酸飲料。
といった意見も見られました。

虎マッコリ(有賀醸造・福島/発泡性/700ml)
甘味:1.02P/酸味:2.68P/総合:3.08P
さて、どんどん紹介していきましょう。
国産マッコリといえば、この虎マッコリは外せません。
発泡感が強く、ドライな味わいから、脂の強い料理と相性がよく、
特に焼肉店などで、重宝されている国産マッコリです。
甘味が1.02Pというあたりがよく示していますよね。
ほとんど甘さを感じない、辛党向けのマッコリです。
こういったマッコリはたいてい好みが真っぷたつ。
・日本酒みたいで好きですね。
・辛口で飲みやすい。
・甘いお酒が嫌いな人向き。男性が好きな味では。後味スッキリ。
・これぞTHE辛口。食事とはこの位の味わいがベスト。
・辛い。日本酒が好きな者として好きな味。
・そっけない。冷たい人みたいな印象。
・私にはちょっと無理。
・きつい。男性向け。
・甘さが足らない。ツーンとくる感じ。ちょっと苦い。
・どんな料理と合わせればいいのか……。
日本酒好きな人には喜ばれますが、
そうでない人にはまったくダメ。
男性向けという単語も多く見られました。

虎ドンドンジュ(大坪酒造店・岐阜/発泡性/700ml)
甘味:0.91P/酸味:3.52P/総合:3.41P
こちらは虎マッコリの兄弟分ですが酒造元違っています。
虎マッコリに比べて発泡感がより強く、またより粗濾しなので、
米などのもろもろとした感じが残っております。
そして、この銘柄こそが掟破りの、甘味0.91P!
5段階評価という前提が見事に破綻しておりますが、
飲んだ皆様のストレートな感想をよく表しております。
・マッコリの枠を超えた味。
・手作りに近い。発酵が素晴らしい。玄人向け。
・虎マッコリの上をいくドライ! 酒飲みにはよし。
・辛口でさっぱりしてどんどんいける。
・虎マッコリが少し歩みよってくれた感じ。辛味はより強いけど優しい。
企画自体が「国産マッコリを飲む会」だったため、
普段以上に、日本酒好き、酒好きな方が集まっていた気がします。
甘味が1以下で、酸味も全銘柄でいちばん高かったにもかかわらず、
総合では「うさぎのダンス生マッコリ」に次ぐ2番手の高得点。
この強烈な個性が、大きなインパクトを与えたようですね。
ただ、その一方で……。
・ウヴ~、男性向け。
・女性には……。
という感想も当然のごとくありました。
ダメな人には、まったくダメというタイプのマッコリです。

東京マッコリ(千代むすび酒造・鳥取/発泡性/500ml)
甘味:1.83P/酸味:3.00P/総合:3.08P
こちらも辛口で知られるタイプの生マッコリ。
これまでにも、何度かマッコリの会で使わせて頂きましたが、
やはりこれも評価が真っぷたつに割れるタイプです。
今回は日本酒好きが多かったこともあり、
・トータルでいちばんバランス良いかも!
・バランス最高。辛味は感じないが、旨味は残る。
・バランスがいい。飲み飽きない。無難さをもっている。
仕上がりのバランスを褒める声が多かったですね。
個人的には吉久保酒造の専務が褒めていたのも印象的でした。
通好みという単語がもっとも似合うマッコリかもしれません。
またバランス型だけに……。
・他に比べて味が薄い感じがする。あまりパンチがない。
という個性を問うような意見も見られました。
あとは定番ですが、
・鳥取産なのに何故「東京」なのでしょうか?
という声も。

元祖源一郎さんの生マッコリ(錦灘酒造・鹿児島県/発泡性/900ml)
甘味:1.79P/酸味:3.20P/総合:3.18P
近代焼酎の父と呼ばれる河内源一郎さんの名前を冠したマッコリ。
河内源一郎さんは本格焼酎用などに使われる白麹菌を発見し、
それを広く普及させたことで、高く評価されている方です。
ラベルの裏には、そんな白麹菌(河内菌)の話や、
河内源一郎さんとマッコリとの関係が書かれておりました。
昭和20年代、当時一緒に働いていた韓国人従業員に、
「君なあ、もうこの菌を持って韓国に帰りなさい。
韓国で河内菌を広めてや」
と手土産に渡したことがあったとか。
それが現在も、韓国の焼酎、マッコリに広く使われており、
それと同じ菌で作ったのがこのマッコリとのことです。
いわば、現代韓国マッコリの原点ともいうべき銘柄ですね。
飲んでみると、こちらも甘味が少なく酸味を強く感じました。
麹だけでなく、マッコリとしても原点の味に近い印象です。
・お酒本来の旨味が出ていてとても好き。一般向けには難しいかも。
・どぶろくのようでした。麹が強くて個性的です。
・お米が追いかけてくる。面白くて好き。
・想像以上に酸っぱい。でも飲みやすい。とても油っこい料理には合う。
・バランスがよく、口当たりもいい。酸味がいい。本来の味に近い。
本当に今回はお酒好きな方が多かったですね。
甘味が少なく、酸味の強いマッコリは玄人向けといえましょう。
僕にとっても、非常に印象的な銘柄でした。

長崎まっこり(杵の川酒造・長崎/発泡性/330ml)
甘味:3.12P/酸味:2.60P/総合:3.07P
こちらは長崎県で造られているマッコリ。
キャップが王冠になっているのは珍しいですね。
ラベルもかわいらしく、
・ラベルもオランダの香りがしてステキ。
・飲み○、ラベルは女性受け◎。
・ビンのデザインはレトロ調で長崎っぽい感じ。
・デザインがかわいい。
とデザインを褒める声が多かったのは印象的でした。
なんでも「こどもびいる」と同じデザイン会社が担当したとか。
味のほうはすっきりさっぱりとしていて、
・サイダーを飲んでいるような感じ。
という意見がたくさん見られました。
沈殿物が少なく、上澄み部分が多いのも特徴的でしたね。
・上澄みは特に飲みやすいです。
・上澄みが美味しすぎる。
と上澄みを評価する声も多かったです。
上澄みをまず飲んで、その後、全体をよく振ってから飲んでと、
2度楽しめるタイプですが……。
・上澄みより混ぜたもののほうが甘味が増す。
・味は混ぜると普通になった。
・上澄みの後に混ぜると少しがっかり。
と混ぜた後は、やや感想が割れた感じです。

博多まっこり(浜地酒造・福岡/720ml)
甘味:4.24P/酸味:1.52P/総合:3.28P
告知段階では「博多まっこりぃ(磯の澤)」を想定していましたが、
同じ福岡産マッコリでも、浜地酒造が造っているほうでした。
甘く濃厚な「唐草まっこり」、「いとしマッコリ」で有名な蔵です。
この「博多まっこり」という銘柄は僕も初めてでしたが、
飲んでみると、やはり唐草まっこりなどと同じく甘い濃厚系統。
みなさんのアンケートを見ても、4.24Pが示す通り、
・いちばん甘かった!
・超甘~い。
という声が多かったですね。
とはいえ、飲みにくい甘さでは決してなく、
・まろやかで飲みやすい。
・飲み口柔らかく、甘味も強い。マッコリ初心者にはオススメ。
・甘さが一番でした。飲みにくい甘さではありません。
・甘~い。女の子にはいいかも。
・一般的。飲みやすくくせがない。
女性受けするまろやかなマッコリという印象。
こういった甘こってり系も国産マッコリの1ジャンルですね。
もちろんのことながら辛党の方には向かない甘さです。

金魚マッコリ(秋田清酒・秋田/発泡性/500ml)
甘味:2.98P/酸味:2.46P/総合:3.29P
ラベルに日本語がまったくないのが大胆ですが、
ハングルで「金魚マッコリ」と書かれております。
描かれているのも、それに合わせて2尾の金魚。
秋田県で造られている、ちょっと風流なマッコリですね。
飲んでみると、きめ細かな飲み口でミルキー。
・きめ細やか。うまい。
・飲んだ瞬間のトロみが特徴的。甘く飲みやすい。
・甘酒っぽい感じ。
・まったりとした味。
・濃い~感じ。
感想も独特の口当たりに注目が集まっていました。
もちろんその濃さゆえに、
・ちょっと濃くて喉と舌に残る。二杯で充分。
という意見もありましたね。
・少しひね香がある。日本酒に近い。好きな味。
・バランスよし! 秋田産らしく秋田の酒を思わせる。
・若干酸味もあるがバランスはいい。飲めば飲むほど美味しくなる。
全体的には好評価で、総合のポイントはこれが3番目。
マッコリ好きにも、日本酒好きにも受ける仕上がりだったようです。

スターマッコリ(秋田清酒・秋田/発泡性/500ml)
甘味:3.33P/酸味:2.35P/総合:2.74P
こちらも秋田県の秋田清酒が造っているマッコリ。
金魚マッコリのほか、マッコリデラックスという銘柄もあり、
いろいろユニークなマッコリを造っているようです。
仕上がりは金魚マッコリと似ていましたが……。
・飲みやすく女性向き。
・飲みやすいです。あっさりしてコクもあります。
という意見がある一方で、
・ちょっとダメでした。薄い印象。
・印象に残らないなぁ……。
・発泡感あるが弱い。
・金魚のが美味しい。ちょっと残念……。
・薄い。酸味も少なく水っぽい。輝いてない。
とパンチの弱さを指摘する声も多数。
同じ醸造元が造るマッコリでも、出来はやっぱり違いますね。
そのあたりも面白い部分ではないかと思います。
というところで、以上10銘柄。
事前の予想通り、どの銘柄もずいぶん個性が強く、
それぞれのよさがあるので、飲み比べる楽しさを満喫できました。
甘いもの、辛いもの、まろやかなもの、発泡感の強いもの。
好みによって選べるのも、国産マッコリのよさです。

なお、一緒に食べた料理はこんな感じ。
いきなりアイリッシュカレーが出てきて驚きましたが、
会場となった「炙りbar」の新商品ということだそうです。
これを見た瞬間……。
「マッコリってラッシーのかわりにならないかな」
と閃いたのですが、僕が飲んだ限りでは、
見た目のイメージほどには合うとはいえない印象。
とはいえ、タイミング的に甘味の強い、
「うさぎのダンス国産マッコリ(缶)」
が出ていたこともあり、
・カレーの辛さといい具合でマッチ。
・カレーとよく合う。
という感想もありました。
僕がそのとき飲んでいたのが生マッコリだったので、
もしかすると生ではない甘こってり系だったら合ったのかも。
いずれまた機会を改めて試してみたいと思いました。

あとは、「炙りbar」名物の七輪焼き。
イワシやホッケなどを目の前で炙りつつ、
それを肴に国産マッコリを飲むという感じでした。
普通、マッコリといえば韓国料理と飲むものですが、
・国産マッコリは日本料理に合う
という可能性も導けないかなと思ったり。
これまでの経験でも、日本的な総菜に合う国産マッコリは多く、
組み合わせの面白さは研究の余地がありそうです。
とはいえ、ほかにもキムチの盛り合わせがあったり、
霧島産のサムギョプサル(豚バラ肉)を焼いたりもしました。
国産マッコリでも、韓国料理とよく合うのは大前提です。

解散後も有志が残って、マッコリを飲み続けました。
ふと気付けば、テーブルの上には空きビンが散乱。
よく飲み、よく食べ、そしてよく語った1日でした。
今後、国産マッコリの世界がどう進化していくか楽しみですが、
この日、参加頂いた皆様は間違いなく国産マッコリを語るパイオニア。
日本酒や焼酎、ワインを何百種類と飲んだ人は世に多くとも、
国産マッコリを10種類飲んだ人は、まだまだそうそういません。
ぜひ、その魅力をあちこちで語って頂きたいと思います。
これからますます拡大するであろう国産マッコリ事情。
その華やかな未来を期待し、今回の後記まとめとさせて頂きます。
ご参加頂いた皆様、吉久保酒造をはじめとする各酒造の皆様、
そして「炙りbar」スタッフの皆様、本当にありがとうございました!
住所:東京都文京区本郷7-2-9SCALA GRIGIA地下1階
電話:03-5842-3829
営業:11:30~14:00、17:30~24:00(月~木)、11:30~14:00、17:30~翌2:00(金)、17:30~24:00(土)
定休:日曜日、祝日
http://www.aburibar.com

職安通り沿いで営業をしていた「姉妹や」ですが、
6月13日より大久保通りに場所を移してリニューアルしました。
ちょうど新大久保駅と大久保駅の真ん中あたりで、
高田馬場方面に少し入った、路地の中に新しい店があります。
あるいは「百人町屋台村」のあった場所といったほうが、
古くからの新大久保ファンには伝わりやすいかもしれませんね。
リニューアルをして、店そのものが広くなったのに加え、
注目すべきは、看板の左側にある四角い部分。
「KOREAN HERB DINING」
を名乗ったという点にあります。
以前より「姉妹や」ではハーブを使った豚焼肉を出していましたが、
リニューアルを機に、その部分を全面に出して売りにした格好。
ちなみに移転後のコンセプトを聞いて、
「んじゃ、KOREAN HERB DININGを名乗ったらどうですか?」
と助言をしたのはワタクシです。
リニューアル後にお店の看板を見て、
「うわ、本当に採用されてる!」
と驚いた裏幕があったりも。

お店の中は、こんな感じになりました。
いい意味で、韓国料理店らしからぬ雰囲気ですね。
全部で90席ある中で、8人ほどの個室も用意されています。
また基本的には禁煙で、喫煙席を分けているのも好印象。
分煙にはハーブの香りを活かすという意味もありそうですね。

店内には100種類ほどのハーブが陳列されています。
これらを秘伝の配合で、効能別に組み合わせ……。

看板メニューとしているのがコチラ。
ハーブサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)ですね。
メニューを見ると、ハーブの種類が書かれているのではなく、
ハーブの配合による効能で選ぶようになっているのが特徴。
・エステ
・スマート
・ヤングライフ
・血液サラサラ
・ビューティフルスマイル
・すやすや
・ストレス解消
といった文字が並んでおり、
自分が何を求めるかによって注文を考えます。
もちろん医学的な効果として保証するものではないですが、
ハーブの効能にのっとって、それぞれ配合を変えているそうです。
スマートがいいか、血液サラサラがいいかとみんなで悩むのも、
このハーブサムギョプサルにおける大きな楽しみといえるでしょう。

注文時に焼き野菜を一緒に頼むのがコツ。
ピリ辛豆モヤシ、シメジ、タマネギ、長ネギなどの野菜を、
一緒に焼いて、サムギョプサルと一緒に味わいます。
あとは、トマトなんかも焼くと美味しかったですね。
ちなみに豚バラ肉とハーブ、そしてトマトあたりの組み合わせは、
韓国料理というより、ほとんどイタリアンといっていい味わい。
一方でキムチやニンニクを焼いたり、サンチュで包んだりと、
韓国的な要素もしっかりあるので、韓洋折衷という感じですね。

サムギョプサル以外にもひと手間かけた料理がたくさん。
白キクラゲ、黒キクラゲの入ったチャプチェ(春雨炒め)や……。

新商品として開発したという豆モヤシのチヂミを頂きました。
豆モヤシのシャキシャキとした食感と、香りがなかなか個性的。
表面をカリッと焼いてあるので、香ばしさが引き立ちます。

こちらは黒米を使ったサムゲタン。
スープのみならず、鶏の表面も黒い色で染まっており、
一瞬、ウコッケイのサムゲタンかと勘違いするほどでした。

じっくり煮込まれているのでスープも濃厚。
サムゲタンといえば韓方がたくさん入っておりますが、
例えば、その中の甘草はリコリスと呼んでハーブの一種とか。
韓国でファンギと呼ばれるキバナオウギという韓方も、
アストラガルスという名前でハーブに含むそうです。
そう考えると、
「サムゲタンも立派なハーブ料理!」
というお店の方の話も、まあ一理あるのかなと。
西洋的なハーブと、東洋的なハーブの両方を使いつつ、
韓国料理に新たな魅力を持たせる、というコンセプトのようです。

食後にはハーブティを頂きました。
料理はそれぞれ、新大久保平均な価格よりややお高めですが、
ゆったり美味しいものを食べたい人にはおすすめのお店です。
場所がわかりにくいうえ、コリアンタウンの中心から離れているので、
店の雰囲気をわかって、めがけていくタイプのお店でしょうね。
ハーブの香りに浸りつつ、美味しいものを食べたい人は、
ぜひ新大久保駅を出たら「左!」に曲がって探してみてください。
なお、前回の記事で紹介した「Story Bean」も同じ敷地内にあり、
同じ路地には火鍋の店、刀削麺を出すカラオケ店、延辺料理店もあります。
ひとつ面白いのは、それぞれの店が仲良く、非常にいい雰囲気であること。
「みんなでこの路地を盛り上げていこう!」
という空気ができており、それが周辺の美化にもつながっています。
そのあたりの話も、ちょっとしっかり取材してみたいなと思案中。
うまく転がれば、新大久保でもユニークな路地になる予感がします。
店名:姉妹や(しまいや)
住所:新宿区百人町2-20-25
電話:03-6908-6930
営業:11:30~23:30
定休:なし
http://shoen.blog10.fc2.com/

先日、テレビ東京「レディス4」でも紹介をした「姉妹や」。
画像の右端にちらりと見えているのがその入口ですが、
同じ敷地内に、テイクアウトのコーヒー店ができていました。
韓国のチェーン店が進出してきたのかと思いましたが、
話を聞いてみると、オリジナルのお店だそうです。

メニューはこんな感じ。
リーズナブルな価格で本格的なコーヒーが飲めるとして、
ご近所の方々が、ふらっと立ち寄っている雰囲気ですね。
と、ここまでは一般的な情報ですが……。

注目すべきは、立て看のいちばん下。
「韓国式ホットサンド」の文字があり、
これが韓国でいう「トースト」を指しています。
韓国語風に発音するなら、トストゥですね。
いわゆる食パンを焼いたものもトストゥと呼びますが、
一般的には、野菜や卵焼きを挟んだホットサンドこそがトストゥ。
朝のオフィス街などに行くと、簡易的な露店が出ており、
出勤前の会社員らが、立ち寄って腹ごしらえをしています。
新大久保でも一時期、旧「韓流館」の店頭で、
「Isaacトースト」が営業していたんですけどね。
いつの間にやら撤退してしまい、残念な思いをしました。
こんどこそ新大久保の地に根付かせて欲しいですね。

ホットプレートにマーガリンをひいて食パンを焼き、
その隣で、野菜を入れた卵焼きを作る定番のスタイル。

バラバラと豪快に砂糖を振りかけるのがポイントです。
韓国式トーストといえば、その甘さがなによりの特徴で、
店によっては砂糖ではなく、ジャムを使うこともありますね。
僕が個人的に家で作るときは、砂糖を直接振るのではなく、
卵焼きのほうに砂糖を入れて甘めに仕上げたりします。

出来上がりこんな感じ。
トーストにSサイズのドリンクがついて390円という、
リーズナブルな値段は評価されていいと思います。
これだけで充分、お腹いっぱいになりますしね。
食事でなく、ちょこっとオヤツに食べたい人であれば、
あるいは2人でひとつでも、充分な量かと思います。

ケチャップもたっぷりで、実に懐かしい味。
個人的にはハム、チーズあたりのトッピングも増やし、
さらなるグレードアップをリクエストしたいですね。
「夏向けにミスカル(穀物粉のドリンク)も始めようかと!」
なんて話もあるようなので、
さらなる韓国度アップも期待したいと思います。
店名:Story Bean
住所:東京都新宿区百人町2-20-25
電話:03-5937-4112
営業:7:00~21:00(月~金)、8:00~22:00(土、祝)
定休:日曜日
※2011.7.18追記
電話番号を追加しました。
※お知らせ
なお、今週末に開催予定の「国産マッコリを飲む会」ですが、
本日午前中で定員に達しましたので、以降はキャンセル待ちで受け付けます。
もし、メールを送ったけれども返信がないという場合は、
改めてメール頂くか、あるいはブログにコメントを残してください。

新宿「イドンカルビ」で開催された第7回の韓食ナラ。
炎天下の中、ご来場頂きましてありがとうございました。
今回、みんなで作ったのは……。

キムパプ(海苔巻き)。
司会進行および蘊蓄担当の僕がキムパプについて語り、
本田朋美先生が料理指導という役割分担です。
写真の通り、今回は普通のキムパプに加え、
ヌードキムパプと呼ばれる、裏巻きにも挑戦しました。
本田先生が、
「自宅でのパーティなどに最適!」
とおっしゃっていましたが、確かに見た目で映えますね。
僕もキムパプは好きで何度となく作りましたが、
ヌードキムパプにチャレンジしたことはありませんでした。
今回、覚えたのでいずれ自宅でもやってみたいと思います。
また、これらのほかに、
・プルコギキムチキムパプ
・チャムチ(ツナ)キムパプ
・チーズキムパプ
という具のバリエーションもありました。
みなさんそれぞれ作って頂くとともに、
テーブルによってはオリジナル作品も生まれていた様子。
やはりキムパプを巻くというのは楽しい作業ですね。

蘊蓄担当はいろいろなキムパプについて語りました。
形状の違い、具の違い、そして地方における個性的なキムパプ。
上の写真は慶尚南道統営市の名物として知られる忠武キムパプ。
忠武は統営の旧称で、忠武公(李舜臣将軍)の諡に由来します。
語源から語れば「李舜臣キムパプ」といえなくもないですね。
もちろん時代的には1940年代以降に誕生した料理なので、
李舜臣将軍が食べていたことは、あろうはずもないですが。
もともと統営でキムパプを売っていた、あるハルモニが、
夏場はどうしても保存がうまくいかないので、考案したのがこの工夫。
ごはんとおかずを分離させることで、保存性を高めたそうです。
一緒に添えられているのは大根キムチとイカの和え物。
ごはんと海苔だけのシンプルな組み合わせと実によく合います。
The Jadu「キムパプ」
あとは、せっかくキムパプの会なので、こんな歌も紹介。
タイトルが「キムパプ」で、歌詞もキムパプをモチーフにしたものです。
韓国語の歌詞なので、何がなんだかだったかもしれませんけどね。
「ごはん粒が海苔にくっつくように、(私も)あなたにくっついちゃう!」
という感じのかわいい歌です。
以前、ラジオに出演させて頂いたときなどに、
「八田さん、何か歌のリクエストありますか!?」
と聞かれたら、この歌を答えていましたね。
食べ物つながりで、コリアン・フード・コラムニストらしいかな、
というだけの理由ですが、小さな話のタネぐらいにはなります。
そんな感じに語らせて頂いて、みんなで料理を作って、
出来上がったキムパプを試食しつつ、飲み放題のマッコリで乾杯。
マッコリは下記の会社よりご提供頂きました。
・にっこりマッコリ(二東ジャパン)
・韓国桑マッコリ(太陽商事)
・天地水純生マッコリ(信商事)
いつも本当にありがとうございます!
また、抽選会およびお土産用にも各社からご協力を頂きました。
<抽選会>
・「美男ですね」ぶたウサギ貯金箱(ケーテレコム)
・「韓国語1000本ノック超入門」(コスモピア)
・ビューティサンコル(サランコリア)
・スンドゥブ辛口、参鶏湯、カムジャタン、スープカレー(丸大食品)
・にっこりマッコリ720ml(二東ジャパン)
・「味の旅韓国」(韓国観光公社)
<お土産>
・にっこりマッコリ360ml(二東ジャパン)
・おいしいキムチ400g(エバラ食品)
・慶尚南道ガイド(慶尚南道東京事務所)
・慶尚南道マップ(慶尚南道東京事務所)
・コリアトラベル新聞(コリアトラベル)
・韓流Diary(ケーテレコム)
・韓流スターのポスター(ケーテレコム)
本当に感謝しております!

さて、次回の韓食ナラですが、
夏向けにスピンオフ企画をひとつ用意しました。
まだ詳細が固まっておりませんが、テーマはパッピンス。
イメージとしては、2月に行ったマッコリの会のような感じです。
いつもの料理教室というよりは、もう少し気軽に、
「暑いからみんなでパッピンスでも食べよう!」
というぐらいのノリ。
それだけでは面白くないので多少の趣向を凝らすつもりですが、
詳細については、またお知らせしたいと思います。
あるいは、パッピンスでこんなことをしてみたい、
というような妙案がありましたら、ぜひご連絡ください。

そして、第8回の韓食ナラはチャプチェ(春雨炒め)。
こちらもまた、しっかり作ろうと思うと手のかかる料理ですね。
宮中料理に由来があるなど、蘊蓄も語りがいがあります。
併せて、ご都合よい方は、参加をご検討ください。
=========================
★八田の楽しい韓食ナラ
<パッピンス>
■日時:2011年8月6日(土)15時~17時 受付:14時45分
■場所:イドンカルビ
■会費:3000円
■主催:月刊韓流diary
<チャプチェ>
■日時:2011年9月10日(土)15時~17時 受付:14時45分
■場所:イドンカルビ
■会費:4000円
■主催:月刊韓流diary
【会場】
店名:イドンカルビ
住所:東京都新宿区新宿5-12-2
電話:03-3351-2057
最寄:新宿3丁目駅、東新宿駅より徒歩5分
http://r.tabelog.com/tokyo/A1304/A130402/13035516/
【参加申込み】
参加される方の住所・氏名・電話番号・メールアドレスまたは
ファックス番号を下記にメールしていただくか、お電話ください。
Mail: krisk1@k-telecom.co.jp
TEL : 03-6435-0899
参加費は下記口座まで事前にお振り込みください。
当日受付でのお支払いも可能ですが、参加応募多数の場合は
事前振込みをさせて頂いた方を、優先させていただきますので
あらかじめご了承下さい。
三菱東京UFJ銀行 目黒支店
普通 3819031 口座名:ケーテレコム (カ)
=========================
また、今週末に控えている「国産マッコリを飲む会」含め、
いろいろオフ会、イベント情報を下記にまとめています。
新たな情報も随時追加していきますので、ご覧頂ければ幸いです。

お知らせに次ぐ、お知らせで本当に恐縮ですが、
明日「東京国際ブックフェア」でセミナーをさせて頂きます。
先日新刊を出して頂いたコスモピアのブースで、
参加者に1000本ノックのさわりを受けて頂く感じです。
もし、ちょうどブックフェアに行くという方がいらしたら、
ぜひコスモピアのブースにも足を運んでみてください。
14時30分から、2~30分の予定です。
ちなみに、冒頭の写真はブックフェアの招待券。
昨日、某書店に行ったら無料で配っていたのですが……。

裏面に自分の名前が載っていてびっくりしました。
たいへん名誉なことでありがたい限りです。
店頭で本も販売するので、明日はしっかり宣伝したいですね。

最後はオマケ。
テレビ局のスタジオはこんなところでした。
見て頂いた皆様、ありがとうございました。

ブログの再開がままならず、ろくに記事も書けないなかで、
またもお知らせで恐縮ですが、ひとつ報告致します。
本日16時から放送のテレビ東京系列「レディス4」に、
新大久保の案内人役として出演させて頂く予定です。
テーマは「最新!韓流グルメを究める」となっています。
レディス4
http://www.tv-tokyo.co.jp/ladys4/
テレビ東京の番組に出るのは、昨年の「美女学」以来ですね。
ただ、今回は新大久保でのロケにとどまらず、
スタジオでの収録にも参加するようにいわれました。
初めての生放送なので、いまから非常に緊張しています。
平日の午後なので、仕事の方も多いかと思いますが、
もしテレビの前にいられるならば、ぜひご覧ください。

先日、もろもろのお知らせという記事の中で、
簡単に日程だけ書いておいた企画が固まりました。
タイトルだけで趣旨は一目瞭然ですが、
「国産マッコリを飲む会」
という企画を試してみたいと思います。
マッコリブームと呼ばれるこの時代において、
少しずつ数を増やしているのが国産のマッコリ。
僕が確認をしただけで、すでに20の都道府県で、
国産のマッコリが生産されております。
しかも、飲んでみると気付くのですが、
国産のマッコリって、ずいぶん個性豊かなんですよね。
甘いもの、辛いもの、本場に近いもの、遠いもの。
外国のお酒ということで、解釈がそれぞれに違っており、
結果として、多様多彩なマッコリが生まれている訳です。
そんな国産マッコリならではの「振り幅」を意識し、
その可能性をみんなで考えよう、というのが今回の趣旨。
好みに合うもの、合わないもの、いろいろあるでしょうが、
バラエティ豊かに揃えて、楽しめればと思っています。
とりあえず現時点で予定しているマッコリが、
冒頭の写真に見えている……。
・虎ドンドンジュ(大坪酒造店/岐阜県)
・虎マッコリ(有賀醸造/福島県)
炭酸の強い辛口代表という感じでしょうか。
虎マッコリは焼肉店などでも人気の高い銘柄ですが、
虎ドンドンジュのほうは、まだかなり希少です。

続いて、甘口の生といえばコチラが有名。
・うさぎのダンス(吉久保酒造/茨城県)
しゅわっとした発泡感と優しい口当たりで、
女性からの評価もずいぶんと高いマッコリです。

吟醸系の辛口生としてはこんな銘柄が。
・東京マッコリ(千代むすび酒造/鳥取県)
そごう・西武の催事でもよく売れておりました。
日本酒好きな人に受けるマッコリのひとつです。

そのほか地方のマイナーな地マッコリも集めます。
・博多まっこりぃ(磯の澤/福岡県)
・元祖源一郎さんの生マッコリ(錦灘酒造/鹿児島県)
・長崎まっこり(杵の川酒造/長崎県)
といった銘柄が候補としてあがっておりますが、
多少、入れ替わったり、さらに増えたりするかもしれません。
僕が飲んだことのないマッコリも含めて取り寄せつつ、
いろいろ試すことができればと考えております。
基本的な会の要項は下記の通り。
=========================
<国産マッコリを飲む会>
日程:2011年7月16日(土)
時間:14時~17時(13時30分より受付開始)
会場:炙りbar(本郷三丁目)
会費:5000円(マッコリ、料理代を含む)
定員:40名
主催:炙りbar、韓食日記
<会場>
店名:炙りBar
住所:東京都文京区本郷7-2-9SCALA GRIGIA地下1階
電話:03-5842-3829
http://www.aburibar.com
<申し込み>
僕のほうまでメールを下さい。
hachimax●hotmail.com(←●を@にかえてください)
※定員を超えた場合はキャンセル待ちのご案内をします。
=========================
例によって、味の感想をアンケートに取ったり、
国産マッコリの現状を僕のほうで語ったりもします。
生産者の方に来て頂くのもいいよね、という話もあるので、
実現した場合は貴重な話が聞けるかもしれません。
とはいえ、基本的にはわいわい楽しく飲めればいいかなと。
ブログの更新すらままならないほどバタバタしていますが、
頑張って幹事をやりますので、ぜひみなさまご参加ください。
そのほか、韓食ナラや、済州島料理の講座、韓国ツアーなど、
いろいろ募集中ですので、そちらも併せまして宜しくです。