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韓食日記

日々食べている韓国料理の記録です。
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世の中に、いい韓国料理店というのはたくさんありますが、
何度となく繰り返し通える、行きつけ店というのはそうありません。

もちろん、行きつけとして通うにはいろいろな条件が必要となり、
そもそも自分の生活圏に密着していないと厳しいですよね。
会社の近所、自宅の近所、定期的に出かける理由がある町とか。
こういう場所に、自分の気に入る韓国料理店があるのは幸せなことです。

僕は仕事柄、あちこちの韓国料理店に足を運びますが、
誰かの行きつけ店にご招待頂く、というのはなんとも嬉しいもの。

「もう本当に地元密着のお店なんですよ」
「なにか特別なものがある訳ではないんですけどね」
「お母さんが料理上手で、とっても親切で……」

そんなことをみなさんおっしゃるのですが、

「それがいいんですよ!」

とこぶしを握って主張するのが常です。

また、実際そういう店に連れて行って頂くと、
その「なにか特別なもの」にもけっこうな確率で出会えます。
地元密着で常連を抱えるというのは、それだけで充分すぎるほどの実力店。
この日、足を運んだコチラの店もそんな系統のいい店でした。

冒頭の写真は自家製のトトリムクムチム(ドングリゼリーの和え物)。
ドングリのでんぷんをゼリー状に固め、生野菜と和えた料理です。

僕の個人的な経験ですが、このトトリムクを手作りしている店は、
総合的に見ても、アタリの店であることが多いように思います。
けっこう手間のかかる料理ですし、既製品がいくらでもありますしね。

ただ、手作りしたものは、口に入れたときの滑らかさがまったく異なり、
基本的に無味であるはずの素材が、無味の美味に変化をします。

「この店、いいじゃないですか!」

と思う最初の瞬間ですね。

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そこへ特別料理として、こんなものまで出して頂いて。
薄切りの大根で、牛肉や野菜を包み、カラシソースで味わう料理。
いわゆるクジョルパン(牛肉と野菜のクレープ包み)を、
大根の薄切りに置き換えて、アレンジしたものです。

こういう野菜の使い方が上手な店、というのもいいですねぇ。

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鉄板に載せたLAカルビ。

牛カルビ焼きの一種ですが、カット方法が若干異なり、
肉の中央部分に骨が入った格好になっています。
アメリカの韓国料理店で流行ったメニューであることから、

「ロサンゼルスカルビ!」

だと思われておりますが、本来の語源は、

「Lateral Axis(側面の軸)!」

ということだそうです。

カルビ(あばら骨)に沿ってカットをする韓国式に対して、
側面軸の方向から、骨を断ち切るようにカットするのが特徴です。
骨に対して横から切るか、縦から切るかという違いですね。

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サクサク、もちもちのカムジャジョン(ジャガイモチヂミ)。

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醤油味の宮中トッポッキ(餅炒め)などもつまみつつ。

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メインの料理はサムゲタン(高麗人参とひな鶏のスープ)でした。
写真はトゥッペギ(鍋)で出てきたのを取り分けて頂いた状態。
こちらも鶏肉が柔らかく、旨味の染み出たスープでした。

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デザートに果物も頂いて大満足。

ちなみにこちらのお店、すぐ近くに「東京韓国学校」があり、
子どもを通わせているファミリーが常連に大勢いらっしゃるとか。
メニューにこだわりが見えるのは、そういう背景もあるかもしれませんね。

ちなみに僕は別件の用事があって、新大久保から歩きましたが、
東新宿の隣駅なので、ちょっと頑張れば徒歩でも充分行けます。
最寄駅は若松河田のほか、新宿線の曙橋からも歩けるそうです。

店名:仁寺洞(インサドン)
住所:東京都新宿区河田町6-24
電話:03-5269-5082
営業:11:00~15:00、17:00~23:00
定休:第1・3日曜日
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2012.09.30.Sun 10:35 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(4)
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このブログを長いこと見ている人はご存知だと思いますが、
以前は毎日のように、新大久保で飲んだくれておりました。

しかも、毎日飲んでいるにもかかわらず、2次会とか3次会とか、
ひどいときになると、5次会、6次会なんてこともあったり。
そんなことを繰り返していると、みんなが心配をするので、

「0次会!」

を開催して、数字をひとつ減らすコツも覚えました。
まあ、飲み歩いている時間は、決して減らないんですけどね。

とはいえ、いつまでもそんな生活をしていられる訳でもなく、
30代になって、結婚もすると、朝まで飲んだくれるのはそこそこ稀に。
新大久保をハシゴしてまわることも、すっかり減ってしまうと……。

「なんだ、ずいぶん久しぶりじゃないか!」
「冷たいなぁ、ウチの店のことはすっかり忘れて!」
「今日はそのぶん目一杯飲んでいきなさい!」

という社長さんがたくさんいたりします。
あちこち不義理だらけで、頭を下げっぱなしですが、
まあ、そういって頂けるのも、たいへんありがたいこと。

こちらの社長さんとも、かれこれ7年ほどの付き合いですかね。
社長のお母さんに密着してキムチ取材をお願いしたりもしました。

ちなみに、そのときの記事がコレ。

アサヒコム/コリアうめーや!!(キムチチゲ)
http://www.asahi.com/international/korea/TKY201003300224.html

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そんなことを思い出しつつ、キムチ盛り合わせをつまみ……。

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ヤンニョムテジカルビ(豚カルビ焼き)を焼いてもらいます。

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こちらは豚カルビが沈んだキムチチゲ。
いずれも店の名物ですが、この店は名物的な大ネタが多く……。

・タッカンマリ(丸鶏の水炊き)
・チーズタッカルビ(チーズ入り鶏肉炒め)
・スユク(牛茹で肉)

なんかも自慢の料理だそうです。

そんな記憶を改めてメニューを見ながら思い出しつつ、
久しぶりにやってきた、本来の目的は打ち合わせだったり。

この店を会場として、一緒にトークイベントをするのが……。

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はい、コチラの方。

先日も「そごう千葉店」のセミナーでご一緒させて頂きました。
人気ブロガーとして、出版、イベントに引っ張りだこのhimeさんです。

アラフォー韓国マニアの果てなき野望!
http://ameblo.jp/hime-himitsu/

「そごう千葉店」のセミナーでは新大久保の魅力を語りましたが、
今回は語学のほうに絞って、話をしてみようかということに。
互いの留学経験や、韓国語にまつわるもろもろのエピソードを……。

「八田&himeの非・完ペキ主義の韓国語勉強法」

というタイトルで語ってみたいと思います。

まあ、大事なのは、「非・完ペキ主義」というあたりですね。
机の前でしっかり、かっちり勉強するのも大事ですが、
それだけでは意外と身にならなかったりするのが語学の難しいところ。
視点を変えた勉強法を、お話しできればと思っています。

詳細はこんな感じ。

=========================
☆八田&himeの非・完ペキ主義の韓国語勉強法☆

語学やコリアンタウン街の楽しみ方もご案内いたします。

◎出演者
☆八田靖史さん(コリアン・フード・コラムニスト)
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/

☆himeさん(韓国ブロガー)
ブログ「アラフォー韓国マニアの果てなき野望!」
http://ameblo.jp/hime-himitsu/

◎開催日 2012年10月28日(日)
1部:トークイベント/
 (午後3時~5時15分、開場・午後2時30分)
2部:懇親会/韓国料理(午後5時45分~7時45分)

◎入場料:1部のみ:3,000円。1部と2部:6,000円
2部のみ参加ご希望の場合はご相談ください。

◎会場:新大久保コリアンタウン「新宿ポジャンマチャ本店」
http://www.s-pocha.com/
TEL03-3200-8683

◎お申し込み方法
KJハングル講座事務局メールまで
office@kjnavi.co.jp
お名前(氏名、複数の場合は代表者氏名と人数)、
参加されるイベント(1部2部両方、1部のみなど)、
連絡先をご記入の上、10月19日(金曜)までにお送りください。

*2部のみ参加ご希望の方には、会場人数などを考慮し別途ご連絡いたします。

*キャンセルは10月19日まで。特に2部の締め切り後、キャンセルは100%頂戴する場合があります。

◎主催
KJハングル講座運営㈱KJナビゲーションズ
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-3-1-4階
TEL03-3226-2717
http://www.kjnavi.co.jp

ブログ
http://ameblo.jp/koreatown11
=========================

ちなみに、himeさんの語学イベントは人気が高いので、
急がないと、すぐ埋まってしまう可能性があります。
ご興味のある方は、ぜひお早目にお申し込みください。
2012.09.27.Thu 16:10 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(0)
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ずらり居並ぶマッコリの数々。

麹醇堂が出しているマッコリを並べたものですが、
予想以上に「業務店様マッコリ」が目立っておりますね。
グラス売り、甕売りを想定したいわゆる業務用。

ただ、原料にジャガイモが加えてあるという個性から、
ジャガイモマッコリという別名もある銘柄です。

左から順に、

・業務店様マッコリ(ジャガイモマッコリ)
・麹醇堂米マッコリ
・麹醇堂生マッコリ
・米夢(まいむ)
・高矢禮マッコリ
・高矢禮ラズベリーマッコリ

というラインナップです。

これらをすべて飲み放題ということで行われたこの日の会は、
9月3日に錦糸町でグランドオープンした「コリマル」のお披露目会。
このブログで声かけをし、30名の方にお集まり頂きました。

ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございます。

当日はまず、麹醇堂の営業担当である金成洙さんとともに、
韓国における酒の歴史や、麹醇堂の活動などについて解説。
後で出てきますが、この日のメインである梨花酒の話も含め、
40分ほどの時間を頂いて、これを第1部としました。

満を持しての第2部は……。

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目一杯食べて、目一杯飲むことですね。
「コリマル」自慢の料理がずらりと出てきました。

上の写真は、極細に切ったサツマイモを油で揚げ、
サラダの上にトッピングをした、パリパリサラダ。

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キムチ盛り合わせ、ナムル盛り合わせが揃い……。

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どーんと出てきたのが、チヂミの7種盛り合わせ。

いやぁ、これは迫力がありましたね!

出てくる直前に、スタッフの方がテーブルの中央を、
一生懸命片付け、スペースを作っていた理由がよくわかりました。
ひと抱えもあるようなザルが、参加者皆様を圧倒します。

・海鮮チヂミ
・ひき肉を包んだエゴマの葉のチヂミ
・白身魚のチヂミ
・キムチチヂミ
・ジャガイモチヂミ
・串焼きのチヂミ
・韓国カボチャのチヂミ

といった感じで7種。
マッコリ自慢の店には、まさにぴったりの料理でしょう。

僕もいろいろつまみましたが、ただ量が多いだけでなく、
チヂミとしての出来も素晴らしかったですね。
どうしても、お酒のほうに目を奪われがちなお店ですが、
料理もしっかりしている、というのは嬉しい限りです。

ただ、この7種盛りはお披露目会用との話だったので、
多少スタイルや、変わったりする可能性はあるようです。
とはいえ、料理の主軸にチヂミを据えるという方針は、
韓国からわざわざ仕入れてきた、ザルがよく語っていますね。

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ここで満を持して梨花酒(イファジュ)登場。
バタバタしていたので、写真は前回撮ったものの流用です。
第1部で説明させて頂いたのは……。

・梨花酒とは高麗時代に造られていた伝統濁酒
・失われていた製法を、麹醇堂が文献をもとに復元
・大量生産ができず、手造りで少量ずつの限定生産
・専用の「梨花麹(イファヌルク)」も手作り
・水は1滴も使用せず、むしろ使うと失敗する
・水を使用しないため、仕上がりはたいへん濃厚
・生産量が限られるため、韓国では系列飲食店でのみ販売
・日本では「コリマル」でのみ販売、通販もなし
・品切れも多々あるので、飲みたい人は予約時に要確認
・価格は1本4500円から2980円に緊急値下げ
・韓国でも1本2万4000ウォンなので超お得

といった感じでしょうか。

個人的に驚いたのは「水は1滴も使用せず」というあたり。
事前に頂いた資料にも、確かにそう書かれておりましたが、
てっきり原酒に加水をしない、ということかと思っていました。

水を使わなくても、酒って造れるんですねぇ……。

とはいえ、飲んでみると、それも納得できるどろどろ具合。
杯を傾けても、なかなか流れ落ちてこないほど濃厚です。

「ギリシャヨーグルトみたい!」

という声があるかと思えば、

「バリウムみたい!」

という声もありました。

ともかくも超濃厚なので、1本2980円の高級酒ですが、
マッコリのように、ぐびぐび飲むものではありません。
アルコール度数も12.5度とそれなりに高めなので、
1本頼めば、4人でも充分すぎるほどに楽しめる量です。

ほかのお酒を飲みながら、よきタイミングで梨花酒を注文。
みんなで少しずつ楽しむ、というぐらいがちょうどいいでしょうね。

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料理はまだまだ続いて、ピリ辛チャプチェ(春雨炒め)。

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たこ三合(サマプ)。

一般に三合というとエイの刺身を思い浮かべますが、
それをタコに置き換え、豚肉とキムチを合わせたものでした。
韓国語ではムノサマプという言い方もする料理ですね。

ちなみに豚肉は、茹で豚と、薄切りにした豚足の2種。
キムチのほうもヤンニョムを落とした古漬けキムチと、
やや甘めに作ったコッチョリ(中央)の2種があります。

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つつみ野菜3種セット、が一緒に出てきますので、
全部を載せて……。

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ガブリ!

タコと豚足の食感が、ひとつアクセントとして効いていました。
これもお店の名物料理になりそうですね。

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このあたりで、いつの間にやら生百歳酒も登場。

普段、飲んでいるビン入りの百歳酒も大好きですが、
やっぱり生を飲んでしまうと、まったく別物なんですよねぇ。
こちらも常時、あるとは限らないとのことでしたが、
もしあるようなら、ぜひ試して頂きたい逸品です。

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シメは、いわしスープそうめん。

韓国語ではミョルチグクスと呼ばれますが、
煮干しダシの効いた、あっさり味のにゅうめんです。

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果物がデザートに出て、これでおしまい。

いやぁ、お酒も料理も心ゆくまで堪能させて頂きました。
皆様からのアンケートも読ませて頂きましたが、
ずいぶん満足度の高い、お披露目会になったようで安心しました。

まだまだ、メニューのほうは試行錯誤を続けるようですが、
この日、話を聞いた感じでは、だいぶ固まってきた印象でしたね。

あと、ひとつ強調しておきたいのが、梨花酒とともに、
各料理の値段も、前回行ったときに比べて、軒並み下がっていました。
メニューを見た方からは、

「新大久保より安い!」

という声があがっていたぐらい。
目先の利益よりも、企業としてのPR効果を狙ったものと思いますが、
あるいは価格も含めて、まだまだ試行錯誤の一過程なのかも。

「安いうちに1度行ってみるべし!」

という考え方もあるかもしれませんね。
もちろん値段云々を越えて、いい店であるのは事実。
伝統酒メーカーならではの魅力を、多くの人に楽しんで欲しいお店です。

店名:コリマル(Kori Maru)
住所:東京都墨田区錦糸4-6-1ロッテシティホテル4階
電話:03-6658-5405
営業:17:00~23:30
定休:なし
http://www.bekseju.co.jp/
2012.09.25.Tue 15:37 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(5)
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えー、また長らく更新を止めてしまいました。

ひとつ前の記事がメルマガの転載だったので、
だいぶサボってしまったという感がありますね。
書かねばならぬ記事もぼちぼち溜まっているので、
なんとか、ギアを切り替えて頑張りたいと思います。

などと殊勝なことを書きつつ、まずは宣伝なのですが、
まず冒頭の写真、束草のケッペ(渡し船)です。

この夏、江原道で撮ってきた写真の1枚であり……。

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まあ、この宣伝につなげたいということですね。

このお知らせは「スッカラ」の最新号に載ったもの。
目次ページの真ん中に挟まるという破格の扱いで、
いかにも目立った感じに、アホ面を披露しております。

ありがたいことに誌面だけでなく、
スッカラブログのほうでもご紹介頂きました。

スッカラブログ
http://blog.livedoor.jp/sukkara_club/archives/17227728.html

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ちなみに「スッカラ」誌面の広告は最新情報なのですが、
こんな感じのことが書いてあります。

=========================
<ツアーポイント>
■韓国グルメ通で一躍人気の八田靖史さんが密着同行
■全日程・完全食事付(9回)&間食つきの食い倒れツアー
■紅葉の名所・雪岳山や緊張の北の境界線、海列車にも乗車

<ツアー特典>
全食事にマッコリをサービス!
旅行中W50,000をキャッシュバック
※9月30日までにお申し込み頂いた方

<江原道の食事8選>
★横城韓牛〔横城〕…韓国牛の中でも最高の味わいのブランド牛
★ファンテクク〔横渓〕…東海で獲れた名物干しダラのスープ
★ソジチョガトゥルの韓定食〔江陵〕…韓流スターお気に入りの韓定食
★草堂純豆腐〔江陵〕…江陵名物ほろほろやわらかい豆腐料理
★スケトウダラ鍋〔高城〕…近海で獲れる旬の魚料理に舌鼓
★オジンオスンデ〔束草〕…見た目はイカ飯。味はまいう~!
★春川タッカルビ〔春川〕…春川名物・甘辛い鶏肉料理
★♪♪♪<お楽しみ>♪♪♪2日目の夕食は当日現地で発表!
=========================

日程は11月3日(土)~6日(火)の3泊4日。
費用、日程表、宿泊先など詳細は下記ページよりご確認ください。

八田靖史と行くコリアうめーや!江原道・まんぷくツアー4日間
http://www.sanshin-travel.com/original/010/entry/000754.html

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あとは同じく三進トラベルから募集中のツアーをひとつ紹介。

漢江自転車道縦走の旅4日間
http://www.sanshin-travel.co.jp/tour/detail.php?sid=1392

漢江沿いの自転車道をソウルから忠州まで、
サイクリングを楽しもうという企画だそうです。
上の写真は僕が撮ったもので、ただのイメージですが、
自転車好きな方には、気持ちのいいツアーになるでしょうね。

10月5日(金)~8日(月)という日程なので、
ご興味ある方は、早めにお問い合わせください。

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朝日カルチャーセンター横浜教室からも講座の案内がひとつ。

マッコリと楽しむ韓国の食文化
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=175801&userflg=0

横浜の関内にあるマッコリダイニング「MACCORURI」にて、
自慢のプレミアムマッコリを楽しんでみようという企画です。
どんなお店なのかは、コチラの記事が詳しいです。

関内「MACCORURI」でプレミアムマッコリ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1403.html

お店の方にも、プレミアムマッコリの背景を語って頂きつつ、
自慢のマッコリと、自慢の料理を楽しもうという趣向です。

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そして、もうひとつ。

この写真は大阪の鶴橋で撮ったチヂミの屋台ですが、
韓国の地方料理から、鶴橋の魅力までを含んだ講座を準備しています。
会場となるのは、大阪、梅田の「リーガロイヤルホテル」。

マシッソヨ!魅力探求!韓国料理 ~郷土料理と大阪の韓国食文化~
http://www.rihga.co.jp/osaka/culture/lecture/detail/korea/detail/korea6.html

解説文にもありますが、地方料理、大阪の韓国食文化に加え……。

・韓国語で料理をオーダーするコツも伝授
・コリアンフードのお土産付き

といったオマケ的な特典も用意してあります。

日程は10月24日(水)で、時間は13時30分~15時。
平日なので、お勤めの方はちょっと難しいかもしれませんが、
うまいことご都合つく方は、ぜひご参加頂ければと思います。

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こちらもご紹介。金在浩さんから頂いた情報です。
ちなみにこの写真が、桜台ハイボールだそうです。

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『Play for Makkories in Sakuradai』
~タパス、マッコリの妙と、韓国談義と元さんと~

桜台の聖地、『タパス桜台』のイベント特別仕様、韓国アレンジのタパス料理と、
定番からレアもの、更には初登場のマッコリを、心ゆくまで味わいましょう^^

なんと、4時間飲み放題!!
数々のマッコリに名物桜台ハイボール、全ての飲み物が、飲み放題です!!

マッコリは日本産、韓国産の生マッコリを中心に、ご用意致します。

場所:タパス桜台
(http://blog.tapas-sakuradai.com/)
(http://tabelog.com/tokyo/A1321/A132101/13122538/)

日時:2日に渡り、開催致します^^
2012年10月6日 土曜日 12時~16時
2012年10月7日 日曜日 12時~16時

12時から16時までなら、出入自由!
何時からでも参加OK!途中退場もOKです!

住所:東京都練馬区桜台1-6-9
電話:03-6760-8444
料金:5,000円
最大参加人数:15名様

もちろん、お一人様参加も大歓迎です!!^^

当日お飲み頂くマッコリのミニ講座あり!
マスターの韓国トークも乞うご期待!!^^

タパスとはスペインの小皿料理、「タパス桜台」は、和タパスを中心と
したお店ですが、今回は特別に、「韓国タパス」でおもてなし致します。

更にマッコリを、本来の素朴な姿で味わうためのご提案として、
焼き魚を中心とした魚介と、野菜類での献立をご用意致します!!

※魚介、野菜類については、添付ファイルをご参照下さいませ。

参加ご希望の方は、お名前、日程、人数をご記入の上、
gyoujievent@yahoo.co.jp まで、ご連絡くださいませ。

皆様のご参加を、心よりお待ちしております!!
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最後はひとつだけ、お仕事の報告も。

昨年、4~9月に放送されたラジオのハングル講座が、
めでたく10月から再放送になるとのことです。

まいにちハングル講座「おいしく身につく! ハングル学習ナビ」
http://sp.nhk-book.co.jp/text/detail/index.php?textCategoryCode=09277

僕も週に1度、郷土料理の魅力を語るコーナーに出演しています。
拙いしゃべりではありますが、ぜひ聴いて頂ければと思います。


ということで、以上、しっかり宣伝させて頂きました。
もろもろの企画、たくさんの方の参加をお待ちしております!
2012.09.24.Mon 17:06 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(0)
コリアうめーや!!第277号

<ごあいさつ>
9月15日になりました。
まだまだ暑い日が続いておりますが、
ときおり夕方などに秋の風を感じます。
厳しい残暑と戦う毎日というのも、
あと少しの辛抱なのかもしれませんね。
早く秋の気配を存分に味わいたい。
キリン「秋味」をグビグビ飲み干しながら、
3日後の月見バーガーを心待ちにしています。
さて、そんな中、今号のテーマですが、
先日の江原道出張から本格的に語ります。
今回、足を運ぶに当たって、
どうしても行きたかった地域のひとつ。
おかげさまで、大満足となりました。
コリアうめーや!!第277号。
ひとり胸を張っての、スタートです。


<真剣勝負のひとり焼肉in横城!!>

韓国をひとりで旅していると、

「え、ひとりなんですか!?」
「ひとりで旅行をしているんですか!?」
「なんでひとりなんですか!?」

と驚かれることが多々ある。
韓国人にとって旅行とは大勢で行くものであり、
ひとり旅を楽しむ習慣はあまりないらしい。

同様に食事をひとりで楽しむ習慣もなく、
飲食店にひとりで行くと……。

「え、ひとりなんですか!?」

という問いに何度も答えなければならない。
最初は、あれこれひとり旅の説明に苦労をしたが、
いろいろ試してみたところ、

「ええ、外国人なので」

の一言でだいたい納得してくれるのがわかった。
ひとり旅と外国人の間に、直接の関係性はないのだが、
異文化の人、という一応の理解が生まれるようだ。

最近では飲食店に入って、

「え、ひとりなんですか!?」

という反応をどこか期待している自分がいる。

「何名様ですか?」
「ひとりです」
「おひとりですね、こちらへどうぞ」

なんの驚きもなく案内されてしまうと、
肩透かしをくらった気分で、どうも居心地が悪い。
横城(フェンソン)の焼肉店も、そんな対応だった。


江原道の横城は山間部に位置する内陸の町。

韓国でも有数の韓牛(ハヌ)生産地として知られ、
ソウルの焼肉店でも、横城韓牛を自慢とする店は多い。
同様にツルニンジンの産地としても有名だ。

いつかは横城に行って本場の韓牛を食べよう。

そんなことを考えつつも、なかなか機会がなかったが、
今回、江原道を巡って、ようやく念願がかなった。

ただ、店を訪れる前に唯一不安だったのが、

「え、ひとりなんですか!?」
「おひとり様はちょっと……」

という可能性。
実際、今回江原道を巡っている間にも、
ある韓定食店にて、ひとりでの利用を断られた。

韓定食は2人前以上を基準として料理を出すので、
無理ない話なのだが、焼肉店でも同じ可能性がある。
ドキドキしながら店の人にひとりを伝えると……。

「はい、大丈夫ですよ」

と笑顔で迎えてくれた。
拍子抜けしながらも、ホッとする瞬間である。
同時にそこで店のシステムも確認する。


僕が足を運んだのは横城畜産協同組合が運営する、
「韓牛プラザ」という精肉店を兼ねた焼肉店。

高品質の韓牛を、直接顧客に届けるという名目で、
畜産協同組合が自ら、店舗を構えて営業をしている。
横城郡内に3軒のほか、仁川市内にも1軒あり、
僕はその中のひとつ、「セマル店」に足を運んだ。

横城バスターミナルからは、タクシーで20分程度。
道中、運転手氏も、

「横城で韓牛を食べるなら、韓牛プラザがいちばん!」

と熱烈なプッシュを受けた。
こういう地元の人からの推薦は何より心強い。

この「韓牛プラザ」が人気を集めているのは、
精肉店を兼ねる「セルフ店」と呼ばれるスタイル。
一般の焼肉店が……。

「店に入る → 肉を注文する → 肉を食べる」

という手順であるのに対し、
セルフ店では……。

「店に入る → 肉を購入する → 肉を食べる」

という流れに切り替わる。
店を入ると、精肉店のようなショーケースがあり、
そこで自分が食べたい肉を選んで買うのだ。

パック詰めの牛肉をスーパーで買うのと同じ感覚。
これをレジで会計した後、家に持って帰って食べてもいいし、
併設されている、飲食店スペースに持ち込んでもいい。
上質の肉をリーズナブルにガッツリ味わえる。

ちなみに、飲食店スペースに持ち込む場合は、
ひとり当たり、5000ウォンのセッティング代がかかる。
葉野菜や、副菜などが、この費用に含まれる形だ。


ちなみに肉の値段はこんな感じだった。

・韓牛霜降りロース1++No.9(1万2000W)
・韓牛霜降りロース1++(1万1000W)
・韓牛サーロイン1++No.9(1万W)
・韓牛サーロイン1++(9000W)
・韓牛ミスジ1+(6500W)

いずれも100グラムあたりの値段。
詳しい人ならわかるだろうが、びっくりするほど安い。
そして、これ以外にもたくさんの部位がある。

霜降りロースと訳したのはコットゥンシム。
サーロインと訳したのはアレトゥンシム。
ミスジはプチェサルと呼ばれている部位である。

1++というのは、牛の等級を表す単位で、
1~3等級まであって、1等級がいちばん上。
1+はその上であり、1++はさらに上だ。

日本ではA5級という単位を使ったりするが、
そこに相当するのが1++だと考えてもらえばいい。
韓国語ではこれをツープラスから派生した俗語で、
「トゥップル」というふうにも呼んでいる。

そして、今回横城に行って初めて知ったのが、
1++の上に、No.9という評価基準があること。

これは脂肪の差し込み具合を示したもので、
No.1から、No.9まであって、No.9が最上。
1++に指定される肉は、No.8とNo.9の2種が該当し、
すなわち、No.9は1++の中でも最高との意味だ。

僕が悩みに悩んで購入したのはこちらの2種。

・韓牛サーロイン1++No.9(236g=2万3600W)
・韓牛ミスジ1+(242g=1万5730W)

グラムで書くと想像しにくいかもしれないが、
サーロインステーキ2枚に、焼肉用の分厚いミスジが5枚。

大勢だったら、もっといろいろ買えたのだが、
そこはいかんせん、ひとり旅の悲しさ。
涙を飲んで、2パックだけを購入することにした。

なお、飲食店スペースでも肉の注文はできるが、
その場合は霜降りロースが160gで3万8000W。
100g当たりで計算し直すと……。

購入時:100g=1万1000W
注文時:100g=2万3750W

購入時の値段は、なんと半額以下になっている。
テーブルセッティング費用の5000Wを差し引いても、
セルフ店方式のほうが圧倒的に安い。


そして、自分で試してみて思ったのだが、
自分で食べる肉を選ぶのは、いかにも真剣勝負で楽しい。
部位名から肉質の特徴を判断する知識は必要だが、
そうでなくとも、見た目だけで充分選べる。

肉の分量から、値段とのバランス、脂肪の差し込み具合、
カットされた枚数や、肉の分厚さなどもみな違う。

まわりの人たちも、あれこれ手にとってみては、
気が変わって、別のパックに取り替えたりしていた。
なんともイベント性に富んだ焼肉ではないか。

その後、自分の選んだ肉を飲食店スペースで味わうのだが、
これはなんというか、答え合わせというような趣がある。

「自分の眼力は正しかったのか!?」

とドキドキしながら、肉を口に運ぶのだが、
この緊張感はひと口食べた瞬間に霧散。

そもそもが畜産協同組合の直営店であり、
最高品質の牛肉を、ベストの状態で用意しているのが大前提。
どの肉を食べても、たまらない至福の連続であった。

あとはセルフ店なので、焼くのも基本的に客まかせ。

韓国の焼肉というと、店の人がいっぺんに焼くため、
あたふた慌ただしく食べねばならない状況が多々ある。
セルフ店では自分のペースで焼くことができるので、
ビールを飲みながら、ゆったり焼肉を楽しんだ。

これまで韓国各地で焼肉を食べてきたが、
横城のセルフ店は、楽しさと満足度で群を抜く。

「美味しいよ!」

なら、どこにでもあるが、

「美味しいうえに、楽しいよ!」

というのが何よりの感想。

僕のひとり焼肉で、あれだけ楽しいのだから、
気の合う仲間同士であれば、もっと楽しいはず。
ぜひ、連れ立って足を運んでみて欲しい。

<店舗情報>
店名:横城畜協韓牛プラザセマル店
住所:江原道横城郡隅川面牛項里167
電話:033-342-6159

<お知らせ>
そんな横城の焼肉も含めた江原道ツアーを、
11月3~6日の日程で企画しています。
郷土料理ばかりを食べ尽くすグルメ至上の3泊4日。
ぜひ胃袋に気合いを入れてご参加ください。

八田靖史と行くコリアうめーや!江原道・まんぷくツアー4日間
http://www.sanshin-travel.com/original/010/entry/000754.html

<リンク>
ブログ「韓食日記」
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FACE BOOK
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<八田氏の独り言>
済州島の黒韓牛、潭陽のトッカルビ、
横城のセルフ焼肉が、僕の3大牛焼肉です。

コリアうめーや!!第277号
2012年9月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com

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http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669
2012.09.16.Sun 05:42 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(4)
12091401.jpg

千葉中央駅前「スラッカン」での1次会を終え、
しばし周辺などの散策もしつつ、有志で2次会へと移動。
目指したのが、こんな感じのお店でした。

中はカウンターが中心で、小上がりにテーブル2つ。
こちらも地元の方が、ふらっと行く感じのお店ですね。

この店をあえて目指したのが……。

12091402.jpg

左下のメニューを食べたかったから。

ギリギリなんとかハングルも日本語も読めますかね。
カタカナではジョンスンタンと書かれております。

いわゆるプデチゲ(ソーセージ鍋)の亜種というポジションですが、
独自性が高いので、もはや別の料理という評価も多いですね。
梨泰院にある「パダ食堂」の看板料理としてたいへん有名。

また料理の逸話が面白く、アメリカの第36代大統領、
リンドン・B・ジョンソン氏の名前が料理名の由来です。
ジョンソン大統領のスープという意味でジョンスンタン。

僕が以前、「パダ食堂」で聞いてきた話によれば、
ジョンスンタンの誕生はジョンソン大統領が韓国を訪問したとき。
食事担当の調理人が、親善の意味を込めて、アメリカの食材を韓国式に調理し、
それが世に広まって、「パダ食堂」もそのレシピを受け継いだそうです。

米軍基地の流出食材を使って作ったプデチゲとは、
見た目や素材が似ていても、来歴が異なる別の料理ということですね。
中に入る具材も、ソーセージや、ランチョンミートに加え、
キャベツ、ジャガイモが入ったり、チェダーチーズが欠かせなかったり。

あるいは「パダ食堂」のこだわりとして……。

「インスタントラーメンは絶対に入れない!」

というのもあったりします。
味のバランスを壊すというのが、大きな理由ですが、
その点においても、プデチゲとは異なるという評価につながります。

12091403.jpg

そのジョンスンタンを千葉で食べられるのには訳があり、
この店を切り盛りしているのがなんと「パダ食堂」の娘さん。
梨泰院と千葉をつなぐ、不思議な縁があったものです。

中に入っている素材は、梨泰院で使っているものとまったく同じ。

ただ、日本での好みに合わせ、若干スープを多めにしているそうです。
梨泰院のジョンスンタンは、シチューのように濃厚でしたが、
それに比べると、あっさりめに仕上げたという感じでしたね。

12091404.jpg

こちらも「パダ食堂」の名物である巨大な牛肉ソーセージ。

12091405.jpg

ケチャップかマスタード、あるいはタバスコを加えて味わいます。

ちなみにソーセージ1本で、3000円という迫力のお値段ですが、
韓国で食べても、1本2万5000ウォンという価格です。
充分シェアできる量ですし、極太にかじりつく快感も楽しめます。

12091406.jpg

牛肉バーベキューも梨泰院と同じメニューですね。
千葉で味わう、梨泰院の味というのもオツな気分です。

12091407.jpg

ちなみにこれは2004年に撮影した「パダ食堂」のジョンスンタン。

光の加減もあるとは思いますが、色合いがより赤い気はしますね。
スープの量とともに、辛さも控えめにしてあるのかもしれません。

12091408.jpg

その当時はメニューが「ジョンスタン」になっていました。

当時の名残から、ジョンスタンと呼ぶ人もあるようです。
せっかくなので、また梨泰院のほうにも足を運びたいですね。

1次会、2次会を経て、さすがに満腹で解散しましたが、
駅への道すがら、韓国料理のガード下屋台を見て心ひかれたりも。
東千葉のコリアンタウンも、まだまだ面白そうな店があるようですし、
機会があれば、またあちこち探索してみたいと思います。

店名:日韓居酒屋 AYA (アヤ)
住所:千葉県千葉市中央区院内1-12-6第13CIビル1階
電話:043-224-0880
営業:11:00~15:00、17:00~23:00(月~金)、17:00~23:00(土)
定休:日曜日
2012.09.14.Fri 01:46 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
12091201.jpg

「そごう千葉店」で行われた韓流美・味展の最終日。
自分の出番は前日で終わっていましたが、午前中から足を運び、
セミナー初登場、キムチ王子の話を聞いてきました。

韓国料理家 キムチ王子の美味しい韓国!!
http://ameblo.jp/kimkim710/

先日、新宿の「水刺齋」ではじめましてのご挨拶をした後、
1度ゆっくり飲みたいですね、という話がようやく実現。
セミナー終了後、千葉中央駅近くの「スラッカン」にお邪魔しました。

実はこの店、昨年も韓流美・味展のときに足を運んだのですが、
バタバタしているうちに、ブログで紹介しそこねました。
千葉方面にお住まいの友人皆様が足しげく通っていらっしゃる、
まさに、地元で愛される典型のようないいお店です。

12091202.jpg

まずはメインの料理からどーんとホルモン鍋。
うずたかく積み上げられた野菜の山は……。

12091203.jpg

熱が通っても、まだこれだけのボリュームがあります。

ホルモン自体もぷりっぷりで、脂とろっとろでしたが、
それに加えて、野菜もどっさり食べられるというのはいいですね。

12091204.jpg

大勢だったのでサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)も大量に。

12091205.jpg

脇のテーブルで焼いて頂いたものを、がっつりと頂きました。

12091206.jpg

持ち上げると、とろーり糸を引くチーズチヂミ。
こちらのほかに、カリカリに焼いたチーズチヂミもありましたね。
ひとアレンジ加えた料理がたくさん用意されている印象です。

12091207.jpg

こちらもボリューム満点の豚キムチビビンバ。
そして、これらの料理に加えて……。

12091208.jpg

マッコリが充実しているのは素晴らしいですね。

・釜山センタク
・済州マッコリ
・麹醇堂生マッコリ
・韓さん生マッコリ
・虎マッコリ

生マッコリだけでも、これだけ揃っています。
韓国の地方マッコリに加え、国産マッコリも2品。
銘柄の選び方も、甘口、辛口、バランスが取れています。

「見事!」

のひと言しかありません。
正直、この品揃えだけでも足を運ぶ価値は充分にアリ。

12091209.jpg

あとはこういう試みもいいですねぇ。

ランチタイムはパンチャン(副菜)取り放題。
用意された6種類を、自由に盛り付けて食べられます。

12091210.jpg

最後はシメのラーメンをこれまた大盛りで。

たっぷり食べて、目一杯飲んで、会計も激安だったのは、
常連皆様と一緒に伺ったからもあるのでしょうけどね。
こういうお店が近くにある方は、たいへんうらやましいです。

キムチ王子の話もいろいろ聞けたし、充実したいい1日でした。

まあ、この1軒で終わらなかったんですけどね。
満腹の状態で有志を募って、さらにもう1軒ハシゴ。
千葉の韓国料理事情も、なかなか奥が深いのです。

店名:コリアンダイニング スラッカン
住所:千葉県千葉市中央区中央3-17-1
電話:043-222-2468
営業:11:30~15:00、17:00~24:00(月~金)、11:30~24:00(土)、17:00~23:00(日、祝)
定休:第3月曜日
2012.09.12.Wed 16:24 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(4)
コリアうめーや!!第276号

<ごあいさつ>
9月1日になりました。
夏が過ぎて、秋を迎える9月ですが、
いまのところ涼しさの気配は見えません。
先週、韓国出張に出かけていた頃は、
毎日雨がちで、けっこう涼しかったんですけどね。
東京に戻ってきたら、気合いの入った夏空で、
秋から夏に、逆戻りしたような感覚です。
あと少し……の辛抱でしょうか。
さて、そんな中、今号のテーマですが、
その出張先からの話をまず切り出してみます。
前もって、ひとつお断りをいれますが、
出張直後にもかかわらず、地味な話題です。
いずれ派手な話も用意しますので、
ひとまずお付き合い頂ければ幸いです。
コリアうめーや!!第276号。
ひと呼吸外しての、スタートです。


<江原道はパンチャン天国なのだ!!>

8月下旬に7泊8日の日程で韓国に行ってきた。

久しぶりの自主取材で、仕事というよりは、
行きたいところに行く、自由なひとり旅だった。
なので、7泊8日の内訳はこんな感じ。

1日目:仁川空港着→水原泊
2日目:水原→ソウル泊
3日目:ソウル→江陵泊
4日目:江陵→襄陽(五色薬水)泊
5日目:襄陽→束草→襄陽(洛山)泊
6日目:襄陽→高城→東海泊
7日目:東海→旌善→横城泊
8日目:横城→春川→帰国

もちろん、こうやってつらつら並べても、
地理がわからなければ、訳がわからないだろう。
ざっくりと書けば、3日目の午後までは首都圏にいて、
その夜からはずっと江原道(カンウォンド)にいた。

江原道は韓国の東北部に位置する地域。

東海岸に面して、豊富な魚介料理が味わえるほか、
内陸部では山菜料理や、肉料理が楽しめる。
海と山の両方を、いっぺんに満喫できるのが魅力だ。

ちなみに僕が江原道を訪れたのは……。

2000年夏:留学時代に海水浴で2泊3日
2003年冬:全国行脚の旅行中に4泊5日
2011年冬:自主取材として2泊3日

というわずか3度。

全部を合計しても11日間(8泊)。
韓国の津々浦々を、10年以上食べ歩いてきて、
わずか11日間しか滞在の経験がない。

しかも、2003年にまとめて行った後は、
2011年まで、8年間もブランクが空いている。
行きたい地域、食べたい料理は山ほどあるのに、
どうしたことか、足を運ぶ機会がなかった。

「これではいけない!」

と一念発起し、昨年12月とそして今回、
できるだけの町をわっと回ってきたという訳だ。

2012年夏:自主取材として5泊6日

これを追加し、それでもまだまだヌケの地域はあるが、
とりあえず、めぼしいところはすべて回った。
江原道の食をざっと俯瞰できたのは大きい。


そのうえで、いざ報告ということなのだが、
タイトルをもう1度振り返って頂きたい。

「江原道はパンチャン天国なのだ!!」

うむ、ビシッと決まった。

今回の発見として、まず語るべきと判断したのが、
江原道におけるパンチャンの素晴らしさだ。

ただ、多くの人の反応としては、

「は? パンチャン……?」

というのが大多数であろう。

パンチャンとは本来、おかずの総称だが、
飲食店においては、メイン料理につく副菜を示す。
小皿に盛られた、キムチやナムルなどの総菜類。
これらがずらりと並んで、韓国の食卓は構成される。

すでに手アカのついたような情報だが、
一応、ガイドブック的にしっかり説明すると……。

・韓国では料理を注文すると副菜がたくさんつく
・これらの副菜は料金を別途請求されるものではない
・気に入ったものがあったら、おかわりも自由

こんな感じの情報が基本であろう。
逆に韓国のガイドブックであれば……。

・日本での食事はパンチャンがないことも多い
・あっても、たくあん2~3枚というのは珍しくない
・パンチャンは基本的にお金を出して頼むもの

といった情報が載っている。

確かに、日本では定食店を利用するならまだしも、
麺類や、丼ものを頼んだら、基本的に副菜はつかない。
天丼を頼んで、天丼だけがどーんと出てくるシステムは、
韓国人にとっては、驚愕の光景であるらしい。

日韓における、外食の基本的な違いといえるが、
この話はあくまでも脱線であり、本筋とは異なる。


江原道のパンチャンが素晴らしかった。

これは決して、メイン料理への皮肉ではない。
メインの料理もたいへん素晴らしかったが、
そのうえで、パンチャンの魅力に発見があった。

「江原道料理の神髄はパンチャンにあり!」

とまで大風呂敷を広げてよいかは微妙だが、
滞在中、パンチャンのレベルに驚きっぱなしだった。
その理由として、次のようなものがあげられる。

・江原道は自然の恵みが豊富な地域である
・海沿いの地域では旬の魚介がパンチャンになる
・山間部では山菜やキノコがパンチャンになる
・いずれも土地のもので郷土性に富んでいる

もちろん地元の食材がパンチャンに加わるのは、
江原道に限ったことではなく、他地域でも同じだ。
だが今回、あちこちの町を巡りつつ、

「おっ!」

と思わせるパンチャンの比率が高かった。
初めて見る料理は、どうしてもメインに目を奪われるが、
にもかかわらず、目を引くパンチャンが多かった。
以下に事例を並べてみるとしよう。


事例1:ソンイプルコギの場合

襄陽で食べたマツタケ入りのプルコギ(牛焼肉)。
マツタケは地元の名産であり、日本と同じく旬は秋だが、
急速冷凍したものを、専門店では通年で出している。

パンチャンにはいろいろなキノコ料理があり、
メインのマツタケも含めて、キノコ尽くしになっていた。

生のシイタケを酢醤油につけて刺身風に味わうもの。
キクラゲをチョジャン(唐辛子酢味噌)で和えたもの。
エノキダケをマヨネーズソースで和えたもの。

いずれも主役に劣らぬ素晴らしい味わいだった。


事例2:ミョンテチリククの場合

高城はスケトウダラの産地として有名。
それを澄まし仕立てにした鍋がミョンテチリクク。
スケトウダラの魅力をストレートに楽しめる。

そんな主菜を、後方支援するかのように、
パンチャンのほうもスケトウダラがちらほら。

スケトウダラのアラを甘く煮付けたものと、
たっぷりの明太子(スケトウダラの卵の塩辛)。
これに同じく名物であるスルメイカの塩辛なども加えて、
なんとも、ごはんの進む食事となった。


事例3:コムチククの場合

東海や三陟の名物として知られるコムチは、
日本語でクサウオと呼ばれる珍妙な見た目の魚。
びろーんと、だらしない体型をしているが、
食べてみると、上品な白身で美味しい。

これを古漬けのキムチと煮込んだコムチククは、
江原道の東海岸における、朝ごはんの定番。
特に飲んだ翌日には、最適とされている。

そんなコムチククと一緒に出てきたパンチャンが、
同じく江原道料理のカジャミシッケ(カレイの馴れ寿司)。
酢でシメたような食感と、えもいわれぬ発酵の旨味。
江原道が誇る、魚文化、発酵文化の象徴である。


いずれのパンチャンもメインの料理を食べながら、
箸休めではなく、それら自身を夢中で味わった。

満喫したのは、やはりというか江原道らしさ。

パンチャンのひと品、ひと品に着目することで、
そこからもしっかりと郷土性が見えてくる。
そして、これら料理の特筆すべき希少性として……。

・目指して食べるのが非常に難しい

というパンチャンならではの特徴を指摘したい。

主菜となる料理なら、いずれも専門店がある。
だが、パンチャンとして出てくる脇役の郷土料理は、
ここに行けば食べられるという保証がない。

観光客の立場からすると、運否天賦の出会いであり、
場合によっては、千載一遇の機会かもしれない。
ここでこの料理に出会えたという一期一会の喜びを、
ひとつのパンチャンに見出したとき……。

「江原道はパンチャン天国なのだ!!」

という結論に達した。

瑣末なことに興奮しているかもしれないが、
今回、江原道で見つけた自分なりの感動。
目を開かせてくれたのは、まさに江原道が誇る、
パンチャンの素晴らしさにほかならない。


<お知らせ>
6月、7月に出た新刊は好評発売中です!

世界一やさしい韓国語 初級脱出!
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<八田氏の独り言>
僕の主張はともかく本当に素晴らしい、
数多くのパンチャンに出会った毎日でした。

コリアうめーや!!第276号
2012年9月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com

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2012.09.11.Tue 10:39 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
コリアうめーや!!第275号

<ごあいさつ>
8月15日になりました。
盛り上がったロンドン五輪もついに閉幕。
テレビにかじりついた17日間でした。
……なんてことをしれっと書きながら、
実はこの挨拶を閉幕前に書いています。
お盆の連休に備えた進行なんですけどね。
この号が無事配信される頃には、
気になる競技の結果も出ているということ。
しばし先の未来を楽しみにしつつ、
今号のメルマガでは視点を過去に向けてみます。
25号刻みで続けている、あの恒例企画。
時計の針をキリキリと戻して語ります。
コリアうめーや!!第275号。
ダミ声が遠くに聞こえる、スタートです。


<あの日あの時あの人と……11>

美味しいものを食べた思い出がある。
あの日あの時あの人と、一緒に食べた味わい深い思い出がある。

いまをさかのぼること12年。

韓国でヨタヨタ、留学生活を始めた僕にとって、
よき友人に恵まれたのは、本当に幸運なことであった。
韓国語では人に恵まれることを「人福」と呼ぶが、
その頃もいまも、僕は本当に「人福が多い」。

発端は、韓国に渡って3日目からすでにあった。

当時の日記を引っ張り出してみると、
3日目のページには、こんなことが書かれている。

=========================
なんという幸運だろうか。まるで天に祝福されているよ
うだ。全世界の神々が僕の前にひざまづき、あまたの美
女が僕の頬にキスをしている。僕は黄金の冠をかぶり深
紅のマントをはおり、ビクトリーロードとバージンロー
ドをスキップで進み高らかに笑う。下々の民が僕をあが
めそしてたたえ歓喜の歌を合唱する。さらにさらに……
(留学時代の日記、1999年9月22日より)
=========================

一字一句たがわず、抜き出して思うのは、

「こういうのが面白いと思っていたんだよねぇ……」

という若い自分への諦観である。

この頃、僕がセコセコ書いていた文章のほとんどが、
小さな事象を、極限まで大きく見せる努力で成り立っている。
それ以前に、これが日記だというのも、限りなく痛い。

また、それを充分承知で公に披露しているのだから、
いまの僕だって、冷静に見ればかなり痛い。

まあ、何が幸運だったのか、話を進めると、

「住むところが見つかった!」

というただそれだけのことであった。

どこに住むかのアテもなく留学にやってきて、
不安混じりだったのが、偶然にもそれがすぐ解決した。
天の祝福も、美女のキスも、バージンロードも、

「住むところがすぐ見つかってラッキー!」

という一文を水増ししたものに過ぎない。
まことにもって大げさな文章ではあるものの、
当時の僕にとっては渾身の表現であった。

まだ、そんな単語は世になかったと思うけど、
さぞかしドヤ顔で書いていたに違いない。


さらに、この日記を読み進めていくと、
3日目のページには、多くの出会いが詰まっている。
この日、見つかった「住むところ=寄宿舎」のメンバーや、
韓国語の習得をおおいに助けてくれた友人たち。

そのひとりに、キョンス兄貴がいる。

僕の文章を長いこと読んでくれている人なら、
どこかでこの名前を目にしているかもしれない。

端的に表現するなら、キョンス兄貴とは、
無鉄砲と、無計画と、無理難題を僕に押しつける恩人。
僕のことを弟としてかわいがり、韓国語と韓国文化、
そして、韓国人との付き合い方をスパルタ式に教えてくれた。

そんなキョンス兄貴とのエピソードを、
いくつかランダムに紹介してみよう。


1、番傘編

~国際電話~

「ハタくん、いつ韓国に来るんだっけ?」
「明日です」
「そうか、ちょうどいいな!」
「……(嫌な予感)」

「ハタくん、日本には伝統的な傘があるだろ!」
「はあ、番傘とかああいうやつですか?」
「それを買ってきてくれ、6本!」
「え!?」

空港でなんとか観光客用の番傘を探し、
最終的には舞踊を教えている大学教授の元に届けた。


2、カムジャタン編
「このカムジャタン、ひと味足らんな!」
「ダシが薄いんじゃないんですかね?」
「いや、ニンニクが足らん!」
「……(嫌な予感)」

「ハタくん、ニンニクをもらってきなさい!」
「はーい」

~店員に声をかける~

「すいませーん。ニンニクちょっと頂けますか」
「ウチはニンニク使わないんだよね」
「あ、そうなんですか?」

「兄貴、ここはニンニク使わないらしいです」
「では、隣の店からでももらってこい!」
「え!?」

店員の目を盗んで、隣の店へ行き、
刻みニンニクを入手して、カムジャタンに投入。


3、釜山旅行編
「ハタくん、旅行に出かけるぞ!」
「はあ、いつですか?」
「明日だ。友達が釜山に出張している!」
「……(嫌な予感)」

~翌日~

「おはようございます……あれ、どうしたんですか?」
「チケットが取れなかった!」
「あー、昨日の今日じゃ仕方ないですよ」

「よし、釜山まで立って行くぞ!」
「え!?」

当時のセマウル号には立席という切符があり、
結局、僕らはソウルから釜山まで立って行った。

だいたいにして、いつもこんな感じである。
無鉄砲で、無計画な、無理難題に悩まされつつも、
それは結果として、僕を韓国の暮らしに馴染ませた。

キョンス兄貴との出会いは、日本人が韓国で出会う、
カルチャーショックのほぼ凝縮形であった。


そんなキョンス兄貴とはよく酒を酌み交わした。

酒といえば焼酎、常に一気という人なので、
どの宴会でも、たいていベロベロに酔っ払った。
酔いながら、日本語と韓国語のチャンポンで語り合い、
僕は少しずつ韓国語を自らのものにしていった。

印象的な宴会がひとつある。

韓国に留学して1ヶ月ちょっとが経過し、
ようやく生活のリズムに慣れてきた頃。
キョンス兄貴をはじめ、たくさんの韓国人と、
盛大な宴会に臨み、そして酔っ払った。

1次会は学生街の居酒屋であった。

・パジョン(ネギのチヂミ)
・ケランマリ(卵焼き)
・コルベンイムチム(ツブ貝の和え物)

といった料理を肴に焼酎を飲む。

さんざん食べて飲んだら、すぐ2次会に移る。
2次会はサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)専門店だ。
当然、飲むのは引き続いて焼酎である。

焼酎の連続一気に酔っ払ってきた僕は、
普段とは立場が変わり、キョンス兄貴に絡み始める。

「兄貴、飲んでないじゃないですか!」
「なんだと?」
「ぐっと空けて飲んでください!」
「がははははは、ボフッ!」

ボフッとは、兄貴が右フックを放った効果音。
もちろん本当に当てる訳ではなく、ただのネタだが、
僕はそれを受けて、顔面に直撃したフリをする。

「うぐっ、コッピ!」

コッピとは、韓国語で鼻血のこと。
顔面に直撃して鼻血が出ましたよ、というセリフだ。
マヌケなやり取りだが、それが僕らの間では流行していた。
一連の流れを踏んだ後、乾杯をして互いに一気。

「わはは、さあ兄貴もう1杯!」
「だははははは、ボフッ!」
「うぐっ、コッピ!」

そして、乾杯。

「今日の焼酎はやたらうまいですね!」
「やかましいわ、ボフッ!」
「うぐっ、コッピ!」

都合、5度目の右フックが飛んだところで、
僕はバランスを崩し、イスごと後ろにひっくり返った。
どうやら本気で酔っ払ってしまったらしい。

このあたりから、もう記憶は飛んでいる。


その後、聞いたところによると、
泥酔した僕は、他の客にまで絡み始めたらしい。
といっても、まだたいした語学力はないので、
習ったばかりの自己紹介をひたすら繰り返していたそうだ。

焼酎グラス片手に、他の席へ近づいては……。

「アンニョンハセヨ!」
「日本から来ました八田靖史です!」
「はじめまして! かんぱーい!」

さぞかし、他の客も迷惑だっただろう。
幸いにも学生街とあってノリのいい客も多く、
妙な日本人を好意的に迎えてくれた。

僕はそこでも大量の焼酎を飲み干して、
記憶が飛ぶどころか、前後不覚で酔いつぶれた。

無鉄砲で、無計画な、無理難題を突き付けるキョンス兄貴も、
さすがに心配して、寄宿舎まで送ってくれた。

そして、翌朝。

頭痛とともに目を覚ますと、もう兄貴の姿はなかった。
身体を引きずるように、詫びの電話を入れると、
兄貴はゲラゲラと笑っていた。

「次はもっと気合いを入れて飲むように! ボフッ」
「うぐっ、コッピ」

電話越しに飛んできた右フックを受け止め、
僕の留学生活は、この後も快調に進んでいった。


<お知らせ>
6月、7月に出た新刊は好評発売中です!

世界一やさしい韓国語 初級脱出!
http://www.amazon.co.jp/dp/4053030773
韓国語1000本ノック入門編
http://www.amazon.co.jp/dp/4864540195/

韓食日記
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1411.html
アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/4864540195/
楽天
http://books.rakuten.co.jp/rb/item/11796084/

<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
Twitter
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki

<八田氏の独り言>
あの頃は本当によく焼酎を飲みました。
4次会など、ザラだった頃です。

コリアうめーや!!第275号
2012年8月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com

メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669
2012.09.11.Tue 10:38 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
12090901.jpg

世の中に壮観な眺めというのはたくさんありますが、
こんな光景にぐっとくる方も、少なくないのではないでしょうか。
今年6月より、日本での販売がスタートしているバナナウユ。
それを常時、大人買いできる店を新大久保で発見しました。

大久保通り沿いにある「ローソン新大久保店」。

近所に住む韓国人や、韓国好きな観光客が多く訪れるため、
どんどん扱いが増えて、棚を占拠するに至った模様です。

そんな話を……。

12090902.jpg

今月号の「cocofun」に掲載させて頂きました。

新大久保情報満載のフリーペーパー「cocofun」は、
同じく大久保通りの韓国スーパー「ソウル市場」にて配布しています。
レジ後ろのボックスにあるので、ぜひ持っていってください。

僕が毎月、すべての路地を踏破して情報を更新している……。

「新大久保でもっとも詳しい最新地図!」

も大きな自慢のひとつです。

12090903.jpg

最新版の「るるぶソウル'13」も発売になりました。

今年6月の取材が、この中にぎゅっと詰め込まれています。
ありがたいことに今回も誌面のあちこちに……。

12090904.jpg

僕の顔(グルメページでお店の推薦!)。

12090905.jpg

僕の顔(屋台ページで楽しみ方指南!)。

12090906.jpg

僕の顔(丸大食品「スンドゥブ」スペシャルコラム!)。

数えた訳ではありませんが、たぶん20人ぐらいいますね。
見方によっては「ウォーリーをさがせ!」のようにも楽しめます。

もちろん僕の顔だけでなく、今回も最新情報がぎっしり。
そしてまたグルメページの推薦店は、

「有名無名を問わず好きな店を紹介してください!」

というリクエストだったので、本当に好きな店ばかりを並べました。
ぜひ旅のお伴に、旅の予習に、役立てて頂ければと思います。

るるぶソウル'13
http://www.amazon.co.jp/dp/453308740X/

12090907.jpg

こちらは8月下旬に出た語学ムック。

韓国語を耳から覚えるというのをコンセプトに、
各文章を「日本語→韓国語」の順で、音声収録しているのがポイントです。
テキストを見ながらでもいいですし、見なくてもよいということですね。

シチュエーション別に、約730の例文が詰まっているうえ、
巻末には動詞・形容詞の活用表現も、例文とともにまとめました。
僕の担当は一部ですが、原稿執筆、練習問題の作成などを行いました。

耳を鍛えたい方には、おすすめしたいと思います。

耳から覚えてすぐに使える! 韓国語会話
http://www.amazon.co.jp/dp/4056067171

このほか、いろいろなお仕事、イベント情報も下記にまとめてあります。

いつの間にか、だらだらと長い一覧になってしまいましたが、
ブログの更新ごとに、こまめに情報の追加作業を頑張っています。
ぜひこちらもチェックして頂ければ幸いです。
2012.09.10.Mon 00:12 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(0)
12090701.jpg

※9月9日14時追記
お披露目会は14時の時点で定員に達しました。


このビジュアルを見て、ぐびりと喉を鳴らす方は、
相当なマッコリ通か、「韓食日記」の熱心な読者かと思います。
ついに幻の酒が、日本で飲めるようになりました。

「梨花酒(イファジュ)日本上陸!!!!!!」

もう、大声で叫びたいほどの興奮ですね。
ビックリマークをいくつつけても足りません。

このお酒がどれほど貴重なものなのかというと……。

・高麗時代に飲まれていた伝統酒のひとつ
・伝統酒メーカーの麹醇堂が文献をもとに復刻
・大量生産ができないため、すべて手造り
・麹醇堂直営の飲食店でも品切れのことがある

といった感じでしょうか。

あとは、いきなり値段の話で恐縮ですが、
写真の300mlボトルが1本当たり……。

「4500円!」

僕の知る限り、日本でもっとも高額なマッコリです。
まあ、韓国で飲んでも、2万4000ウォンという値段なので、
輸入にまつわるもろもろを考えると、仕方ない額ですけどね。

長いこと関係者の方に、日本で発売をせがんできましたが、
それがついに実現し、個人的には感無量です。

飲めるのは、9月3日にグランドオープンした錦糸町「コリマル」。

韓国で展開する「百歳酒マウル」の海外1号店であり、
今後は「コリマル」の名前で、世界に出て行くそうです。
ちなみに場所は、これまで「高矢禮 火」があった場所。
「ロッテシティホテル錦糸町」の4階です。

12090702.jpg

そして、「百歳酒マウル」の支店ということは、
こちらのお酒も、日本で飲めるようになったということ。

「生百歳酒(センペクセジュ)日本上陸!!!!!!」

ああ、もう幸せすぎて、このまま昇天しそうです。
マッコリの世界に「生」があって、その魅力が異なるように、
百歳酒も「生」で飲むと、味わいはまったく別物です。

フレッシュで、まろやかで、喉越しするっと滑らかで。

これを錦糸町で飲めるというのは夢みたいな話ですね。
まあ一応、お店の方からは、

「品切れの可能性もあるので必ずご確認ください!」

と念を押されたので、それもきちんと書いておきます。
梨花酒にせよ、生百歳酒にせよ、韓国でも貴重なお酒なので、
どうしてもの方は、在庫確認と予約を強くおすすめします。

12090703.jpg

一方、日本でも販売好調なコチラは常時あります。

直営店舗ということで、ボトル1本1200円はお得ですね。
むしろ、その値段設定から、梨花酒のほうを考えると、
ギリギリの値段で、あの価格ということなのかもしれません。

12090704.jpg

料理のほうは、まだいろいろ変更するとのことでしたので、
ここから紹介するものは、参考程度に見て頂くほうがよいようです。
とりあえず、お店の方から伺ったのは、

「ジョン(チヂミ)を中心にする!」

ということ。

マッコリに合う料理としては鉄板中の鉄板ですが、
種類豊富に用意して、あれこれ選ぶスタイルを考えているようです。

ちなみに上の写真はノクトゥジョン(緑豆のチヂミ)。

12090705.jpg

コチュジャン味に仕立てた豚肉のファログイ(七輪焼き)や……。

12090706.jpg

牛ハラミの串焼き。

12090707.jpg

タコのカルパッチョ風。

12090708.jpg

細切りのサツマイモを揚げたパリパリサラダ。

12090709.jpg

青唐辛子を効かせた牛プルコギのから揚げ。

12090710.jpg

アサリのマッコリ蒸しバター風味。

料理のほうは韓国料理をベースに創作を加えた感じ。
メニューを見る限り、値段はやや高めに設定されているので、
高級感を出しつつ、お酒を楽しむ空間を作るということでしょう。
料理そのもののクオリティも、かなりしっかりしていました。

余談ですが、マッコリ蒸しにしたアサリが美味しかったので、
ほんの遊び気分で、梨花酒をごく少量たらして食べてみました。

「香りの華やかさが倍増!」

梨花酒はグラスを傾けても、なかなか流れてこない超濃厚仕立てなので、
使い方によっては、ソースがわりになることを発見しました。

12090711.jpg

「百歳酒マウル」における定番のシメがチャンチグクス。
煮干しの風味がガツンとくる、韓国式のにゅうめんです。

12090712.jpg

お店の外観はこんな感じ。

そして、最後にお知らせということですが、
「コリマル」のお披露目会が9月22日(土)に行われます。

=========================
※9月9日14時追記
お披露目会は14時の時点で定員に達しました。


百歳酒マウル 海外1号店 고리마루(korimaru) お披露目会の参加募集

実施日付:2012年9月22日(土)
実施時間:16時~(2時間半程度)
実施場所:コリマル(korimaru)
     東京都墨田区錦糸4-6-1 ロッテシティーホテル4F
実施内容
 ‐ コリマルの紹介
 ‐ スタッフ紹介(店長、料理長)
 ‐ K・F・C八田さんとBSJ金 成洙のマッコリトーク(梨花酒などの紹介)
 ‐ 試食・試飲会(おすすめ料理、BSJマッコリ飲み放題、梨花酒一杯)

参加会費:3,000円
参加募集人数:先着順30名様
締め切り:9月20日(木)
参加申し込み先
  ㈱BSJ 金 成洙 sungsoo@bekseju.co.jp
※メールの表題に「コリマルお披露目会参加」と記入をお願いします。
=========================

実施内容のところにもありますが、僕も少しお話をさせて頂きます。

なお、BSJと書かれているのは、麹醇堂の日本支社のこと。
金成洙さんとは、これまでもイベントでご一緒させて頂きましたが、
自社の商品のみならず、お酒全般の知識がものすごい方です。

梨花酒も少量ですが、みんなで味見ができる模様です。
先着順ですので、ご興味ある方は早めのご連絡をおすすめします。

店名:コリマル(Kori Maru)
住所:東京都墨田区錦糸4-6-1ロッテシティーホテル4階
電話:03-6658-5405
営業:17:00~23:30
定休:なし
http://www.bekseju.co.jp/
2012.09.07.Fri 23:50 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(2)
12090601.jpg

名駅で「兄弟カルククス」を堪能した後、地下鉄に乗り、
すぐ隣の伏見駅で降りて、ほどなく到着したのがコチラ。
ランチのハシゴになりますが、以前、コメント欄に情報を頂き、
いつかは必ず行こうと、長らく狙っていたお店です。

12090602.jpg

看板のアップを見て頂くと、「Yummy(ヤミー)」という屋号の下に、
「KOREAN B-B-Q」とありますが、真に注目すべきはそのさらに下。

「HONOLULU HAWAII」

という文字が刻まれています。

コリアンバーベキューで、ホノルル、ハワイとはどういうことか。
その答えは、お店のウェブサイトにしっかり書かれています。

=========================
一言で言うと「ハワイ生まれの韓国料理ファストフード」です。
=========================

「ああ、なるほど。そういうことでしたか!」

と、瞬間的に納得できる人はどれぐらいいるのでしょう。
ハワイ通の方は別として……。

店は日本の名古屋にあるけど、もともとはハワイ生まれで、
出しているのは韓国料理、というなんとも不思議な専門店です。

12090603.jpg

でも、こんなビジュアルを見て頂くと、少しは伝わるかも。
紙皿の上に盛られた、焼肉ライス的なワンプレートメニューです。

その名も、ヤミースペシャル。

これをK-POPではなく、ハワイアンの流れる店内で頂きます。

12090604.jpg

さらにハワイらしさというか、アメリカらしさを象徴するのが、
皿の中央でどーんと主張している、このLAカルビですね。

牛のカルビ(あばら肉)を、韓国式では骨に沿ってカットするのに対し、
アメリカ式では、骨を断ち切るようにカットするという違いがあります。
断面の縦横が変わるという話なのですが、うまく想像つきますかね。

アメリカの韓国料理店では、非常にポピュラーな焼肉メニューで、
スンドゥブチゲの専門店にも、サイドメニューにはLAカルビが欠かせません。

……というところまで書いて、いま初めて知ったのですが、
LAカルビの「LA」って、ロサンゼルスじゃなかったんですね。

「Lateral Axis(側面の軸)」

という単語の頭文字をとって、LAカルビということを初めて知りました。
偉そうに韓国料理を語りつつ、こういう知識のヌケがあると本当に恥ずかしい。

12090605.jpg

LAカルビの下には、牛焼肉と、豚焼肉が埋もれています。
白トビしてわかりにくいかもですが、その下がライスですね。
イメージ的には、見た目が派手なカルビ&焼肉丼という感じ。
このビジュアルは、空腹時に見るとたまりませんねぇ。

12090606.jpg

裏手には4種類の副菜が盛り付けられています。

お店に入ると、まずレジカウンターで注文をするのですが、
メインの料理を選んだ後、これら副菜も自由にチョイスできます。
ショーケースの中に、10数品ほどが並んでいるので……。

「あれと、これと、それと、んーっと、じゃあ、あとコレ!」

という感じに4種類選ぶと、お店の方が盛り付けてくれます。
ちなみに僕が選んだのは、手前から……。

・ポテトサラダ
・菜の花のナムル
・しょうゆポテト
・白菜キムチ

という感じ。

実はシステムをよく理解しておらず、慌てて選んだので、
冷静になってみると、ジャガイモがダブっていました。
ほかにはナムルとか、チャプチェ(春雨炒め)もありましたね。

12090607.jpg

あとは、ここでもせっかくだからとデザートをチョイス。
「マラサダ」と呼ばれるココナッツ風味の揚げパンです。

もともとはポルトガルを発祥とする伝統菓子のひとつで、
いまはハワイのローカルスイーツとして親しまれているそうです。
これまた国をまたいでややこしいですが、まとめると……。

日本の名古屋で、ハワイ生まれの韓国料理店において、
ポルトガルを発祥とする、ハワイのローカルスイーツを味わう。

という、さらにこんがらかった話になります。

そういえばこの感覚、以前にもあったな、と思い返してみると、
デリロティや、コギBBQのときに、似たような表現で書きましたね。
まあ、あえて混乱するように書く必要など本当はなく……。

「ハワイで展開するコリアンバーベキューの日本支店」

というだけでよいのですが。

お店のサイトを見る限り、ハワイで19店舗が展開しており、
日本では栄本店のほか、名古屋パルコの中にあって計2店舗。
東京はおろか、韓国でも食べられないジャンルの韓国料理を、
名古屋では食べられるという点に、限りないプレミアを感じます。

韓国では「韓食の世界化」というキーワードがよく語られますが、
こういうお店なんか、まさにその成功例だと思うんですよ。

世界化というと、ついつい未来の方向ばかり見てしまいがちですが、
すでにローカル化した、過去の例を見る視点ももっとあっていいかなと。
そんなことを考えつつ、2食目のランチを美味しく頂きました。

この後、中部国際空港から、韓国出張へと飛びましたので、
とりあえず、名古屋で食べた韓国料理の報告はこれでおしまい。
また、次に帰省をしたら、さらにあちこち巡ろうと思います。

店名:Yummy栄本店
住所:愛知県名古屋市中区栄1-12-1CIビル1階
電話:052-222-0831
営業:11:00~22:00
定休:なし
http://www.yummy-bbq.com/
2012.09.06.Thu 03:19 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(4)
12090506.jpg

出張後のドタバタに、各種セミナーなどが重なり、
なんだか大忙しの月末月初をくぐり抜けました。

ブログの記事も、書きたいことが溜まっておりますが、
まずは帰省時に食べてきた、名古屋の韓国料理報告から。

これまで帰省というと、名古屋メシを食べるのに夢中でしたが、
そろそろ韓国料理モードにも切り替えることとしました。
調べていくと、名古屋近辺も気になる店がけっこうあるんですよね。

先日、記事にした「ポルチプサムギョプサル」しかり、
そして、今日の「兄弟カルククス」も念願の1軒。
といっても、今年5月にオープンしたばかりなので、
まだまだ新店ですが、この店に行こうと思ったきっかけが……。

神宮前「Korean Organic nabi」の姉妹店ということ。

先日、「そごう横浜店」の催事に「nabi」が出ていたとき、
スタッフの方から、この店のオープンを教えて頂きました。
姉妹店といっても、経営自体はまったく別のようですが、
素材重視、化学調味料不使用など、根本的な姿勢は共通するようです。

場所はタイトルに「名駅(めいえき)」と書きましたが、
これは「名古屋駅」の地元での呼び名(住所でもある)。
名古屋駅から徒歩2分という、なんとも好立地のお店です。

12090501.jpg

こちらが看板料理のカルグクス……。

じゃなかった、お店の表記に従えば「カルククス」。
あっさり味に仕立てた、韓国式のうどんです。

ゴマ、鶏、豚キムチの汁なし、と3種類の「カルククス」があり、
その中から、いちばんシンプルそうなゴマを選んでみました。
具には鶏だんごと、油揚げ、たっぷりのネギ、たっぷりのゴマ、
それと、春菊、ニンジンのセンチェ(和え物)が入っています。

12090502.jpg

化学調味料不使用を掲げるだけあって、やさしい味のスープ。
麺も日本のうどんに近いので、これだけだとあまり韓国は感じませんね。

12090503.jpg

別皿にキムチがついてくるので、これを好みで加えつつ、
さらに卓上のゴマとタデギ(唐辛子ペースト)で、辛さと風味を調節。
こうした食べ方指南が壁に掲げられており、
これらを足すことで、韓国らしさがぐっと首をもたげてきます。

韓国のようにニンニク、唐辛子がガツンとくる感じではないですが、
あっさり穏やかな中に、韓国らしさを溶け込ませた印象ですか。

韓国そのものを想像すると、ややおとなしすぎるかもしれませんが、
韓国料理のよさを抽出し、オシャレに仕立てるのは「nabi」らしさ。
久しくお邪魔していませんが、むしろ「nabi」にも行きたくなりました。

12090504.jpg

一緒に頼んだマンドゥ(蒸し餃子)はあらびき肉がジューシー。
ほかにキムチ味、黒コショウ味も用意されていました。
サイドメニューとして、ちょっと足せるのはいいですね。

12090505.jpg

ランチにちょっと贅沢をして、デザートの杏仁豆腐を追加。

メニューを見た瞬間、「nabi」の杏仁豆腐を思い出したんですよね。
以前、社長さんから話を伺った際、

「これより美味しいと言われて納得できる店は都内にひとつふたつ」

と豪語していたくらい自慢の品。
姉妹店だから、きっとここの杏仁豆腐も美味しいだろう、
と頼んでみたところ……はい、大正解。

こちらの店に行く際は、最後に食べる杏仁豆腐を考慮し、
胃袋に余裕を残しておくべきと、強く推奨させて頂きます。

なお、僕が足を運んだのはランチタイムでしたが、
夜はサムギョプサルを中心に、一品料理なども揃えている様子。
ひとしきり飲んで、シメに「カルククス」という流れが楽しめそうです。

店名:兄弟カルククス
住所:愛知県名古屋市中村区名駅4-4-21
電話:052-581-8801
営業:11:30~24:00(月~土)、17:00~22:00(日)
定休:なし
2012.09.05.Wed 14:09 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(0)






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八田 靖史(八田氏@K・F・C)
美味しい韓国料理を探す毎日。コリアうめーや!!管理人。コリアン・フード・コラムニスト。ブログは2005年12月開設。