
またも長らく更新を止めてしまいました。
しばらくいい調子で更新が続くと、突然息切れし、
バタッと動きが止まる、というのはこのブログの常です。
ちなみにその間、何をしていたかというと……。
「7日間連続飲み会!」
というハードな生活に身をやつしていました。
せっかくなので、どんな飲み会だったかを一覧にすると……。
1日目:西荻窪で美食フレンチ三昧&2次会
2日目:新大久保「姉妹や」で師匠&先生軍団と会食
3日目:東上野「四季の里」で旧交温め&新婚さんと会食
4日目:曙橋「サランチェ」で打ち合わせ兼飲み会
5日目:新大久保「新宿飯店」でちゃんぽんトーク&0、2次会
6日目:大阪「赤坂一龍難波大阪店」でオフ会&2次会
7日目:大阪「万宝家」で韓国&居酒屋料理&2、3次会
こんな感じ。
5連チャンで飲んだ後、そのまま大阪出張に出て、
大阪の皆様から大歓待を受けて、2泊3日で都合5次会。
その合間に、原稿書きだの、打ち合わせだの、取材だの、
通常業務もこなしているので、開き直る訳ではありませんが……。
「そりゃあ、ブログの更新も止まるってもんです!」
……。
……。
……。
あー、コホン。
なんて内幕は、本来読者皆様には関係のないことですよね。
逆ギレ気味の言い訳を、深くお詫びするとともに、
体勢を立て直して、テンポのよい更新を心がけたいと思います。
(週末からまた出張なので、あまりに信頼性に乏しい宣言ですが)
ちなみに冒頭の写真は大阪で食べた肉吸い。
肉うどんのうどん抜き、という裏メニュー的な料理で、
「なんばグランド花月」近くの「千とせ」という店の名物です。
2日酔いの芸人さんが、軽めの食事をということでリクエストし、
いつしか定番メニューになったという逸話があります。
せっかく大阪で2日酔い、ならぬ6日酔いだったので、
少しでも胃を回復させようと、食べてに行ってみました。
ええ、そりゃ五臓六腑に染み渡る味でしたとも。

そんな大阪出張の報告も、早くしなければなのですが、
その前に、直近のイベントなど、お知らせだけさせてください。
まずは、新大久保での、お得なマッコリぐび飲み企画から。
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<マッコリ・ヌーボーの日に今年の新米でつくった「にっこりマッコリ生」を飲む会!>
日程:11月10日(土)
場所:韓国食彩「にっこりマッコリ」新大久保K-PLAZA店
〒169-0073 東京都新宿区百人町2-1-1 K-PLAZA1F
http://www.niccori-maccori.jp/ookubo.html
時間:15時~17時
人数:30名程度
会費:1000円
主催:株式会社E-DON
※参加いただいた方には、お土産としてにっこりマッコリ商品をプレゼント。
※簡単なアンケートのご協力をお願いします。
<申込方法>
下記までメールをください。
hachimax●hotmail.com(←●を@にかえてください)
※定員を越えた場合はキャンセル待ちの案内をします。
※もし返信がない場合は、この記事にコメントをください。
<参考>
●マッコリ・ヌーボーの日/11月10日
韓国の醸造酒で絶妙な味で人気のマッコリ。そのマッコリを新米で作ったものをマッコリ・ヌーボーとして記念日を制定したのは韓国の伝統酒類を 輸入する株式会社 二東(イードン)ジャパン。日付は新米で作ったマッコリが出回る時期の11月と、「いい」を意味する「1」と、マッコリを入れる甕の形が 似ている「0」を組み合わせたもの。初物で美味しいマッコリを飲む日。
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ここ数年、韓国でも新米で作ったマッコリ・ヌーボーは、
各社から販売されて、マッコリブームの一翼を担ってきました。
日本では、11月10日が「マッコリ・ヌーボーの日」として、
日本記念日協会に登録されています。
その年の収穫を祝いつつ、「マッコリ・ヌーボーの日」を楽しむ趣旨で、
今年の新米でつくった「にっこりマッコリ生」を飲む会、を開催します。
商品を飲んで頂いたアンケートなどにはご協力頂きますが、
基本的にはマッコリを飲んで、料理を食べて頂くのがメインのイベント。
ぜひ気軽に、ご参加頂ければと思います。
なお、参加申し込みは僕のほうで取りまとめます。
11月3~6日までは韓国出張に出てしまうため、
その間は返信が遅れる可能性があることを、予めご了承ください。
定員に達した場合は、その時点で、この記事に追記を加え、
その後は、キャンセル待ちとして案内をさせて頂きます。

もうひとつ、こちらも11月のお知らせから。
「韓国広場」が運営する文化講座と料理教室、
「K-カルチャーコミュニティ」にてセミナーを担当します。
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韓国人のキムチ愛を知ろう!
http://www.ehiroba.jp/kcc/knck_seminar.html
日程:11月23日(金)
時間:13時~
定員:30名
会費:2000円
※飲み物、お土産付き
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ちょうどキムジャン(越冬用のキムチを漬ける作業)の季節なので、
家庭におけるキムチの役割や、キムチの歴史、地方の特別なキムチなど。
いろいろな角度から、キムチの話をさせて頂くことにしました。
ちなみに、そのセミナーが終わった直後の15時からは、
キッチンスペースで、手作りキムチ講座も予定されている模様です。
興味のある方は、あわせてご検討ください。
手作りキムチ講座(ほか)
http://www.ehiroba.jp/kcc/knck_schedule.html#nov

また、上記の企画とはまた別に、キムチを漬けるイベントが、
いつもお世話なっている新大久保の「美名家」でもあります。
今年の5月から「江東区亀戸文化センター」で行っている、
「ワンダフル・コリア~食・楽・探・求~」という講座のスピンオフ。
講座の受講者以外でも参加可能ということでしたので、
残席僅少、かつ平日の開催ですが、お声かけさせて頂きます。
日程は「美名家」の定休日である11月19日(月)。
こんな感じで開催します。
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<キムチを漬けよう!キムチと料理を楽しむ会>
日程:11月19日(月)
時間:14時より
会場:新大久保「美名家」(集合・解散は現地にて)
会費:4500円(当日)
(講習料、材料費、飲食代、会場費、資料印刷代)
<会場>
店名:美名家(みなや)
住所:東京都新宿区大久保1-9-17寿ビル2階
電話:03-3203-4088
<当日の持ち物>
持ち物、エプロン、筆記具、エコバッグ(キムチ持ち帰り用)
※キムチ持ち帰り用にチャック袋は用意しますが、臭いが心配な場合は容器や袋を別にお持ち下さい。
※キムチ試食のほか、ポッサム、ナムル、チヂミ、パンチャンが出る予定です。お酒の大丈夫な方はマッコリと味わってください。
<申し込み>
申し込みは取りまとめ役の亀戸文化センター 稲村まで
03-5626-2121
氏名と電話番号、韓食日記を見た場合はそれをお知らせ下さい。
※亀戸文化センターの主催ではなく、自由なイベントになります。
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11月3~6日の江原道ツアーは無事催行が確定しました。
ありがたいことに、今年も20名以上の方にご参加頂けるとか。
江原道ならではの美食を、みなさんと体験してこようと思います。
ご参加頂く皆様は、胃袋に気合いを入れておいてください。
八田靖史と行くコリアうめーや!江原道・まんぷくツアー4日間
http://www.sanshin-travel.co.jp/tour/detail.php?sid=1385

こちらはまだ、お知らせのお知らせという段階ですが、
来年の3月に、済州島の食べ歩きツアーも予定しております。
今月号の「スッカラ」に、ちらっと告知だけ出させて頂きました。
日程は3月23日(土)~26日(火)までの3泊4日。
あちこち観光も楽しむとともに、今回は済州島を離れて最南端の、
馬羅島(マラド)まで、足を伸ばしてみようかと考えています。
正式な募集開始は12月1日からということで聞いておりますが、
お問い合わせなどは、下記までご連絡頂ください。
モランボンツーリスト
電話:042-334-4141
E-mail:fcu●mrt.co.jp(←●を@にかえてください)
http://www.mrt.co.jp/

こちらは10月28日(日)にトークイベントの様子。
himeさんとともに、韓国語の勉強法について語りました。
40名を越える方々のご参加、本当にありがとうございます。
当日の模様は、himeさんがブログで紹介してくれました。
アラフォー韓国マニアの果てなき野望!
なんかやる気出てきた!?非・完璧主義の韓国語勉強法トークイベントレポ!
http://ameblo.jp/hime-himitsu/entry-11392057065.html
上記、記事を見て頂くと、本田朋美さんとのイベントや、
モランボンツーリスト募集のソウルツアーも告知が出ています。
いろいろ、楽しそうな仕掛けのイベントが目白押し。
せっかくなので、こちらにもリンクを貼っておきますね。
ご興味ある方は、チェックしてみてください。
トークと食事を楽しむ!おいしい韓国サロン
http://cplus.if-n.biz/5001579/article/0366841.html
himeと行く韓国掘り出し物探しショッピング満喫ツアー
http://www.mrt.co.jp/topics20121005.html
……と思ったら、本田さんとのイベントはもう満席ですか。
さすがの人気。ツアーのほうもチェックをお急ぎください。
以上、直近のお知らせでした!
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【短文韓食紀行051】タットンチプ/닭똥집(大邱・新岩洞)/砂肝揚げ。フライドチキン風に衣をつけて揚げた砂肝とサツマイモの盛り合わせ。味付けは塩味、ヤンニョム(薬味ダレ)味、醤油味から選択可。平和市場に専門店が集まる。http://bit.ly/SGPo1w
【短文韓食紀行052】ハムンネンミョン/함흥냉면(ソウル・五壮洞)/咸興冷麺。北朝鮮の咸興(ハムン)を本場とする冷麺で、サツマイモ澱粉を原料としてコシの強い細麺を作るのが特徴。エイの刺身を載せたフェネンミョン(刺身冷麺)も有名。http://bit.ly/OGH0o0
【短文韓食紀行053】パッアングムパン/팥앙금빵(全北・群山)/あんぱん。韓国最古のベーカリー「イソンダン」(1945年創業)の看板商品。ソボロパン、野菜パン、コロッケ(揚げパン)とともに、群山市民が愛してやまない青春の味覚。http://bit.ly/R5bUlZ
【短文韓食紀行054】オルクニカルグクス/얼큰이칼국수(大田・大興洞)/辛口の手打ちウドン。どろっと濃厚な辛口のスープに、生の春菊を浸して食べるのが特徴。辛口の味わいに独特の清涼感が生まれる。中区大興洞周辺に専門店が集まっている。http://bit.ly/R0juRS
【短文韓食紀行055】ソデフェ/서대회(全南・麗水)/シタビラメの刺身和え。サンチュ、キュウリなどの生野菜とともに辛い薬味ダレで和えて作る。薬味ダレにはマッコリを発酵させて作った酢を用い、これが味の決め手になる。http://bit.ly/PHfG3u
【短文韓食紀行056】フッカヌ/흑한우(済州・西帰浦)/黒韓牛。済州島で飼育される韓牛の一種。かつては他の韓牛と区別がなく、7~80年代に頭数が激減。その後価値が見直され、地域のブランド牛として保存、育成が進んでいる。http://bit.ly/PJNg96
【短文韓食紀行057】ティギム/튀김(ソウル・孔徳洞)/天ぷら。孔徳市場の名物で、各種ジョン(チヂミ)とともに種類豊富なティギムが販売されている。イカ、エビなどの定番素材に加え、食パンのティギムといった珍ネタもある。http://bit.ly/T8H9vT
【短文韓食紀行058】チンジュネンミョン/진주냉면(慶南・晋州)/晋州冷麺。タコやムール貝などの魚介スープにそば麺を入れ、ナシやキュウリ、細切りにした牛肉のジョン(육전)を載せる。「北の平壌冷麺、南の晋州冷麺」との褒め言葉も。http://bit.ly/TgnK1q
【短文韓食紀行059】ムルトムボン/물텀벙(仁川)/アンコウの仁川方言。ムルトムボンイとも呼ばれ、「水にドボンする魚(捨てる魚)」の意。1960年代に食用が始まり、現在は鍋料理や蒸し煮が仁川の名物になっている。http://bit.ly/QL5lGe
【短文韓食紀行060】サムチフェ/삼치회(済州・楸子島)/サワラの刺身。釣りどころとして有名な楸子群島の名物。新鮮なものを刺身にするほか、いったん冷凍したものを半解凍で食べることもある。海苔で包んで食べるのが楸子島式。http://bit.ly/OhN6d5
【短文韓食紀行061】チョバンナクチ/조방낙지(釜山・凡一洞)/テナガダコの炒め鍋。テナガダコを辛い煮汁で炒め煮にし、好みによってエビやホルモン(牛の小腸)も加える。料理名は凡一洞にあった朝鮮紡績の略称「朝紡(조방)」から。http://bit.ly/POl44N
【短文韓食紀行062】チョソンワンジョ クンジュンウムシク/조선왕조 궁중음식(ソウル)/朝鮮王朝宮中飲食。朝鮮時代に宮中で作られた王の食事を指し、現在は国の重要無形文化財第38号に指定されている。第3代の技能保有者は韓福麗氏と鄭吉子氏。http://bit.ly/QahN1k
【短文韓食紀行063】イドンカルビ/이동갈비(京畿・抱川)/抱川市二東面の名物である牛カルビ焼き。近隣に軍事施設が多く、軍人や面会に来た親族らが訪れて有名になった。ボリュームが売りで、牛肉自体は輸入物が多く使われている。http://bit.ly/TcJMg5
【短文韓食紀行064】テジコプチャン/돼지곱창(釜山・門峴洞)/豚ホルモン焼き。甘辛いタレに絡めた豚のコプチャン(小腸)とヨムトン(心臓)を鉄板で焼いた料理。門峴洞のテジコプチャン通りは、映画「チング」の撮影地としても有名。http://bit.ly/QPBk8c
【短文韓食紀行065】チョッカルジョンシク/젓갈정식(全北・扶安)/地元名物の塩辛を盛り合わせた定食。テナガダコ、イシモチ、スケトウダラの内臓、アサリ、牡蠣、ヌマエビ、スルメイカ、ベイカ、タチウオといった塩辛を季節ごとに配する。http://bit.ly/RsQgby
【短文韓食紀行066】モリグクス/모리국수(慶北・浦項)/大鍋で煮込んだ海鮮うどん。九龍浦港で食べられている漁師料理のひとつで、アンコウやムール貝、エビなどの具を入れて作る。見るだけで圧倒される超ボリュームが持ち味。http://bit.ly/UPhn14
【短文韓食紀行067】マヤッキムパプ/마약김밥(ソウル・礼智洞)/広蔵市場名物のひと口海苔巻き。ニラ、ニンジン、たくあんを具にカラシ醤油で味わう。食べると後を引き、また食べたくなることから、麻薬キムパプ(海苔巻き)と呼ばれる。http://bit.ly/R6EyCG
【短文韓食紀行068】トゥブトゥルチギ/두부두루치기(大田)/豆腐の炒め煮。トゥブは豆腐、トゥルチギは少量の煮汁で炒め煮にする調理法を表す。注文時にイカを追加すると、甘辛い味付けとともに、イカの旨味が豆腐に染み込んで美味。http://bit.ly/ReC6dI
【短文韓食紀行069】ハモサシミ/하모사시미(全南・麗水)/ハモの刺身。韓国語では「ケッチャンオフェ(갯장어회)」が正しいが、日本語が主に使われている。ワサビ醤油のほか、生タマネギに刺身と味噌などを載せて食べるのも定番。http://bit.ly/SLbXqr
【短文韓食紀行070】ハモユビキ/하모유비끼(全南・麗水)/ハモのしゃぶしゃぶ。韓国語では「ケッチャンオデチムフェ(갯장어데침회)」が正しいが、日本語の「湯引き」が主に使われている。ニラと一緒に軽くゆがき漢方醤油で賞味。http://bit.ly/SOMePI
【短文韓食紀行071】チュンムキムパプ/충무김밥(慶南・統営)/具を入れずひと口大に作った海苔巻き。大根のキムチとイカの和え物を添えて提供する。統営の名物料理で、料理名は地域の旧称である忠武(李舜臣将軍の諡でもある)に由来。http://bit.ly/OpzTPp
【短文韓食紀行072】フギョムソグイ/흑염소구이(釜山・金城洞)/黒ヤギの焼肉。金井山の山城村(산성마을)で飼育されている黒ヤギを、甘い醤油ダレと絡めて網焼きにした料理。同じく地元名物である「金井山城マッコリ」との相性も抜群。http://bit.ly/Pp1bXD
【短文韓食紀行073】サムチグイ/삼치구이(仁川・銭洞)/サワラの焼き魚。東仁川駅近くに専門店が集まっており、東仁川サワラ通り(동인천 삼치거리)と呼ばれる。下味をつけて焼いたサワラに、コチュジャンダレをつけて味わう。http://bit.ly/UKcAU8
【短文韓食紀行074】コレゴギ/고래고기(蔚山・長生浦洞)/クジラ料理。刺身やユッケ、スユク(茹で肉)などの盛り合わせに加え、クジラ肉の鍋料理なども味わえる。長生浦は古くから捕鯨が盛んで、クジラ文化特区に指定されている。http://bit.ly/USVqhv
【短文韓食紀行075】オメギトク/오메기떡(済州)/済州島で作られている粟を原料とした伝統餅。最近は粟のほかにもち米、ヨモギも混ぜて餅を作り、中にアズキ餡を入れるとともに、外側にも粒のアズキをまぶしたものが多い。http://bit.ly/QZJzPd
【短文韓食紀行076】オジンオスンデ/오징어순대(江原・束草)/スルメイカの腹にひき肉、豆腐、野菜などを詰めて蒸した料理。日本では「韓国版いかめし」と表現されることも多い。輪切りにして溶き卵の衣をつけ、焼いて食べるのも定番。http://bit.ly/X4AGGB
【短文韓食紀行077】アグチム/아구찜(慶南・馬山)/アンコウの蒸し煮。馬山では乾燥アンコウを用い、大豆モヤシやセリと辛く煮込んで作る。1960年代にこの料理が開発されるまで、アンコウは畑の肥料で食用の習慣はなかった。http://bit.ly/SZjzYm
【短文韓食紀行078】クムプンセンイグイ/금풍생이구이(全南・麗水)/セトダイの焼き魚。味の見事さから、地元では俗称として「セッソバンゴギ(샛서방고기、既婚女性が夫ではなく浮気相手のために出す魚)」とも呼ぶ。薬味醤油をかけて賞味。http://bit.ly/R4Qx5k
【短文韓食紀行079】オブンジャットルソッパプ/오분작돌솥밥(済州)/トコブシの釜飯。済州島の特産品であるトコブシをたっぷり加え、トルソッと呼ばれる釜でごはんを炊く。薬味醤油とともにマーガリンを載せ、よくかき混ぜて味わうのが特徴。http://bit.ly/PuGrOa
【短文韓食紀行080】ソバ/소바(全北・全州)/韓国式にアレンジされたそば。全州とその周辺では、日本語が転用され「ソバ(소바)」と発音される。冷やしそばが主流で、ダシに煮干しを用い、つゆを甘めに作るのが特徴。http://bit.ly/P1qNde
【短文韓食紀行081】チムタク/찜닭(慶北・安東)/鶏肉と野菜の蒸し煮。1980年代に旧市場(구시장)の鶏料理店で、客の要望に従い、いろいろな食材を追加したことから誕生したとされる。2001年には全国的なブームもあった。http://bit.ly/Rnb4km
【短文韓食紀行082】ソバ/소바(慶南・宜寧)/韓国式にアレンジされたそば。元祖店である「タシ食堂(다시식당)」の初代が、日本で学んだ技術をもとに工夫を加えて広めたとされる。煮干しダシの温かいスープで味わう。http://bit.ly/RLHB4n
【短文韓食紀行083】ピタン/피탕(忠南・公州)/チーズとキムチをトッピングしたピザ風の酢豚。ピザ(피자)と酢豚=タンスユク(탕수육)の頭文字を取ってピタンと呼ぶ。学生の間で流行し、地域の定番メニューになった。http://bit.ly/PxDOez
【短文韓食紀行084】サンチュティギム/상추튀김(光州)/天ぷらのサンチュ包み。名前からはサンチュの天ぷら(튀김)にも思えるが、イカ、野菜、卵などの天ぷらをサンチュで包む。7~80年代に忠壮路の屋台で誕生したとされる。http://bit.ly/P4JjRS
【短文韓食紀行085】マヤッパプ/마약밥(全北・益山)/長芋入りのおこわ。長芋とともに漢方食材も加えて炊きこむ。漢字では「麻薬飯」になるが、「麻=長芋(마)」入りの「薬飯=おこわ(약밥)」であり麻薬入りの飯ではない。http://bit.ly/Wdrqlz
【短文韓食紀行086】ミョンテテガリジョン/명태대가리전(釜山・釜田洞)/スケトウダラの頭だけを焼いたジョン(衣焼き)。頭部を真ん中から割り、平たくならしてから衣をつけて鉄板で焼く。西面駅近くの釜田市場に専門店通りが形成されている。http://bit.ly/TX7KSd
【短文韓食紀行087】キムチサンド/김치샌드(大阪・東成区、生野区)/キムチサンドイッチ。刻んだ白菜キムチを、キュウリ、ゆで卵などとともにトーストで挟む。鶴橋の「ロックヴィラ」が有名だが、最近では生野コリアタウンにも広まっている。http://bit.ly/RAepjy
【短文韓食紀行088】チャッククス/잣국수(京畿・加平)/松の実スープの冷たい麺料理。松の実をミキサーにかけてスープ状にし、松の実粉と小麦粉で作った麺を入れる。加平は松の実の生産量が全国一で、実に4割以上のシェアを誇る。http://bit.ly/Xhv4ch
【短文韓食紀行089】マリゴギ/말이고기(江原・原州)/牛肉のロール焼き。薄切りの牛肉で、葉ネギ、セリ、ニラなどの野菜を包み、浅い鉄鍋で焼いた料理。マリゴギを食べた後は、その鉄鍋でテンジャンチゲ(味噌チゲ)を煮込む。http://bit.ly/RwOMfY
【短文韓食紀行090】セッカルカムジャ/색깔감자(忠北・曽坪)/カラフルポテト。赤や紫など見た目にも色鮮やかな品種のジャガイモ。曽坪郡の特産品であり、地域起こしの一環として、収穫体験、料理体験などのイベントも開催している。http://bit.ly/OEuWlW
【短文韓食紀行091】オクチョンネンミョン/옥천냉면(京畿・楊平)/玉泉冷麺。黄海道出身者が広めたもので、豚肉を煮込んだスープと、そば粉、サツマイモの澱粉を混ぜた麺が特徴。コギワンジャ(肉団子)とセットで味わうのも定番。http://bit.ly/QSvEcV
【短文韓食紀行092】タッカルビ/닭갈비(江原・太白)/ぶつ切りの鶏肉と野菜、麺などを煮込んだ鍋料理。一般にタッカルビというと鉄板焼きか網焼きが主流だが、太白市では鍋料理を指す。太白式タッカルビとの呼び方も。http://bit.ly/PB41sG
【短文韓食紀行093】ネンチェチョッパル/냉채족발(釜山・富平洞)/冷製の豚足。スライスした豚足をクラゲや生野菜、錦糸卵などと、マスタードソースで和えて提供する。富平洞が発祥とされており、一帯には専門店が集まっている。http://bit.ly/V5JpFC
【短文韓食紀行094】コンジングクス/건진국수(慶北・安東)/安東式の冷やし麺。小麦粉にきな粉を混ぜて作った麺を冷たいスープで味わう。かつては鮎でダシを取ったが、最近は漁獲量が減り、鶏肉や昆布を用いることが多い。http://bit.ly/REZ01f
【短文韓食紀行095】オジンオネジャンタン/오징어내장탕(慶北・鬱陵)/スルメイカの内臓鍋。新鮮なスルメイカの内臓のみを使用し、カボチャの葉、大根、豆モヤシ、青唐辛子などの野菜と煮込む。内臓ならではのシコシコとした食感を楽しむ料理。http://bit.ly/S3mEUw
【短文韓食紀行096】アヌンチンパン/안흥찐빵(江原・横城)/あんまん。日本のものに比べると甘さは控えめ。横城郡安興面に専門店が集まっており、チンパン村(찐빵마을)とも呼ばれる。高速道路のSAなどでも定番のオヤツ。http://bit.ly/VccwNn
【短文韓食紀行097】ユンミョン/육면(忠北・鎮川)/牛肉麺。鎮川の特産品である黒米で麺を作り、牛肉を煮込んだスープに入れて味わう。具には茹でた牛肉のスライスに加え、シイタケ、キクラゲ、油揚げなども入る。http://bit.ly/U6HpRL
【短文韓食紀行098】ピントク/빙떡(済州)/そば粉のクレープ巻き。クレープ状に焼いたそば粉の生地で、千切りにした大根のナムルを包む。済州島の伝統的なおやつとして、市場などの屋台で販売されている。http://bit.ly/RVxz0x
【短文韓食紀行099】チャグリチゲ/짜글이찌개(忠北・清州)/豚肉入りのキムチ鍋。ごろんと大きく切った豚肉を、白菜キムチと煮込んで作る。料理名は汁気が煮詰まるときの音に由来し、「チャグルチャグル(ぐつぐつ)チゲ」とも呼ぶ。http://bit.ly/R0psj6
【短文韓食紀行100】チョンジュピビムパプ/전주비빔밥(全北・全州)/全州式のビビンバ。真鍮の器にごはんを盛りつけ、野菜のナムルや、牛肉、卵黄など20種類前後の具を載せる。平壌冷麺、開城湯飯とともに、朝鮮時代の3大料理に数えられる。http://bit.ly/PDuea7
<一覧>
【短文韓食紀行001~050】
【短文韓食紀行051~100】
【短文韓食紀行052】ハムンネンミョン/함흥냉면(ソウル・五壮洞)/咸興冷麺。北朝鮮の咸興(ハムン)を本場とする冷麺で、サツマイモ澱粉を原料としてコシの強い細麺を作るのが特徴。エイの刺身を載せたフェネンミョン(刺身冷麺)も有名。http://bit.ly/OGH0o0
【短文韓食紀行053】パッアングムパン/팥앙금빵(全北・群山)/あんぱん。韓国最古のベーカリー「イソンダン」(1945年創業)の看板商品。ソボロパン、野菜パン、コロッケ(揚げパン)とともに、群山市民が愛してやまない青春の味覚。http://bit.ly/R5bUlZ
【短文韓食紀行054】オルクニカルグクス/얼큰이칼국수(大田・大興洞)/辛口の手打ちウドン。どろっと濃厚な辛口のスープに、生の春菊を浸して食べるのが特徴。辛口の味わいに独特の清涼感が生まれる。中区大興洞周辺に専門店が集まっている。http://bit.ly/R0juRS
【短文韓食紀行055】ソデフェ/서대회(全南・麗水)/シタビラメの刺身和え。サンチュ、キュウリなどの生野菜とともに辛い薬味ダレで和えて作る。薬味ダレにはマッコリを発酵させて作った酢を用い、これが味の決め手になる。http://bit.ly/PHfG3u
【短文韓食紀行056】フッカヌ/흑한우(済州・西帰浦)/黒韓牛。済州島で飼育される韓牛の一種。かつては他の韓牛と区別がなく、7~80年代に頭数が激減。その後価値が見直され、地域のブランド牛として保存、育成が進んでいる。http://bit.ly/PJNg96
【短文韓食紀行057】ティギム/튀김(ソウル・孔徳洞)/天ぷら。孔徳市場の名物で、各種ジョン(チヂミ)とともに種類豊富なティギムが販売されている。イカ、エビなどの定番素材に加え、食パンのティギムといった珍ネタもある。http://bit.ly/T8H9vT
【短文韓食紀行058】チンジュネンミョン/진주냉면(慶南・晋州)/晋州冷麺。タコやムール貝などの魚介スープにそば麺を入れ、ナシやキュウリ、細切りにした牛肉のジョン(육전)を載せる。「北の平壌冷麺、南の晋州冷麺」との褒め言葉も。http://bit.ly/TgnK1q
【短文韓食紀行059】ムルトムボン/물텀벙(仁川)/アンコウの仁川方言。ムルトムボンイとも呼ばれ、「水にドボンする魚(捨てる魚)」の意。1960年代に食用が始まり、現在は鍋料理や蒸し煮が仁川の名物になっている。http://bit.ly/QL5lGe
【短文韓食紀行060】サムチフェ/삼치회(済州・楸子島)/サワラの刺身。釣りどころとして有名な楸子群島の名物。新鮮なものを刺身にするほか、いったん冷凍したものを半解凍で食べることもある。海苔で包んで食べるのが楸子島式。http://bit.ly/OhN6d5
【短文韓食紀行061】チョバンナクチ/조방낙지(釜山・凡一洞)/テナガダコの炒め鍋。テナガダコを辛い煮汁で炒め煮にし、好みによってエビやホルモン(牛の小腸)も加える。料理名は凡一洞にあった朝鮮紡績の略称「朝紡(조방)」から。http://bit.ly/POl44N
【短文韓食紀行062】チョソンワンジョ クンジュンウムシク/조선왕조 궁중음식(ソウル)/朝鮮王朝宮中飲食。朝鮮時代に宮中で作られた王の食事を指し、現在は国の重要無形文化財第38号に指定されている。第3代の技能保有者は韓福麗氏と鄭吉子氏。http://bit.ly/QahN1k
【短文韓食紀行063】イドンカルビ/이동갈비(京畿・抱川)/抱川市二東面の名物である牛カルビ焼き。近隣に軍事施設が多く、軍人や面会に来た親族らが訪れて有名になった。ボリュームが売りで、牛肉自体は輸入物が多く使われている。http://bit.ly/TcJMg5
【短文韓食紀行064】テジコプチャン/돼지곱창(釜山・門峴洞)/豚ホルモン焼き。甘辛いタレに絡めた豚のコプチャン(小腸)とヨムトン(心臓)を鉄板で焼いた料理。門峴洞のテジコプチャン通りは、映画「チング」の撮影地としても有名。http://bit.ly/QPBk8c
【短文韓食紀行065】チョッカルジョンシク/젓갈정식(全北・扶安)/地元名物の塩辛を盛り合わせた定食。テナガダコ、イシモチ、スケトウダラの内臓、アサリ、牡蠣、ヌマエビ、スルメイカ、ベイカ、タチウオといった塩辛を季節ごとに配する。http://bit.ly/RsQgby
【短文韓食紀行066】モリグクス/모리국수(慶北・浦項)/大鍋で煮込んだ海鮮うどん。九龍浦港で食べられている漁師料理のひとつで、アンコウやムール貝、エビなどの具を入れて作る。見るだけで圧倒される超ボリュームが持ち味。http://bit.ly/UPhn14
【短文韓食紀行067】マヤッキムパプ/마약김밥(ソウル・礼智洞)/広蔵市場名物のひと口海苔巻き。ニラ、ニンジン、たくあんを具にカラシ醤油で味わう。食べると後を引き、また食べたくなることから、麻薬キムパプ(海苔巻き)と呼ばれる。http://bit.ly/R6EyCG
【短文韓食紀行068】トゥブトゥルチギ/두부두루치기(大田)/豆腐の炒め煮。トゥブは豆腐、トゥルチギは少量の煮汁で炒め煮にする調理法を表す。注文時にイカを追加すると、甘辛い味付けとともに、イカの旨味が豆腐に染み込んで美味。http://bit.ly/ReC6dI
【短文韓食紀行069】ハモサシミ/하모사시미(全南・麗水)/ハモの刺身。韓国語では「ケッチャンオフェ(갯장어회)」が正しいが、日本語が主に使われている。ワサビ醤油のほか、生タマネギに刺身と味噌などを載せて食べるのも定番。http://bit.ly/SLbXqr
【短文韓食紀行070】ハモユビキ/하모유비끼(全南・麗水)/ハモのしゃぶしゃぶ。韓国語では「ケッチャンオデチムフェ(갯장어데침회)」が正しいが、日本語の「湯引き」が主に使われている。ニラと一緒に軽くゆがき漢方醤油で賞味。http://bit.ly/SOMePI
【短文韓食紀行071】チュンムキムパプ/충무김밥(慶南・統営)/具を入れずひと口大に作った海苔巻き。大根のキムチとイカの和え物を添えて提供する。統営の名物料理で、料理名は地域の旧称である忠武(李舜臣将軍の諡でもある)に由来。http://bit.ly/OpzTPp
【短文韓食紀行072】フギョムソグイ/흑염소구이(釜山・金城洞)/黒ヤギの焼肉。金井山の山城村(산성마을)で飼育されている黒ヤギを、甘い醤油ダレと絡めて網焼きにした料理。同じく地元名物である「金井山城マッコリ」との相性も抜群。http://bit.ly/Pp1bXD
【短文韓食紀行073】サムチグイ/삼치구이(仁川・銭洞)/サワラの焼き魚。東仁川駅近くに専門店が集まっており、東仁川サワラ通り(동인천 삼치거리)と呼ばれる。下味をつけて焼いたサワラに、コチュジャンダレをつけて味わう。http://bit.ly/UKcAU8
【短文韓食紀行074】コレゴギ/고래고기(蔚山・長生浦洞)/クジラ料理。刺身やユッケ、スユク(茹で肉)などの盛り合わせに加え、クジラ肉の鍋料理なども味わえる。長生浦は古くから捕鯨が盛んで、クジラ文化特区に指定されている。http://bit.ly/USVqhv
【短文韓食紀行075】オメギトク/오메기떡(済州)/済州島で作られている粟を原料とした伝統餅。最近は粟のほかにもち米、ヨモギも混ぜて餅を作り、中にアズキ餡を入れるとともに、外側にも粒のアズキをまぶしたものが多い。http://bit.ly/QZJzPd
【短文韓食紀行076】オジンオスンデ/오징어순대(江原・束草)/スルメイカの腹にひき肉、豆腐、野菜などを詰めて蒸した料理。日本では「韓国版いかめし」と表現されることも多い。輪切りにして溶き卵の衣をつけ、焼いて食べるのも定番。http://bit.ly/X4AGGB
【短文韓食紀行077】アグチム/아구찜(慶南・馬山)/アンコウの蒸し煮。馬山では乾燥アンコウを用い、大豆モヤシやセリと辛く煮込んで作る。1960年代にこの料理が開発されるまで、アンコウは畑の肥料で食用の習慣はなかった。http://bit.ly/SZjzYm
【短文韓食紀行078】クムプンセンイグイ/금풍생이구이(全南・麗水)/セトダイの焼き魚。味の見事さから、地元では俗称として「セッソバンゴギ(샛서방고기、既婚女性が夫ではなく浮気相手のために出す魚)」とも呼ぶ。薬味醤油をかけて賞味。http://bit.ly/R4Qx5k
【短文韓食紀行079】オブンジャットルソッパプ/오분작돌솥밥(済州)/トコブシの釜飯。済州島の特産品であるトコブシをたっぷり加え、トルソッと呼ばれる釜でごはんを炊く。薬味醤油とともにマーガリンを載せ、よくかき混ぜて味わうのが特徴。http://bit.ly/PuGrOa
【短文韓食紀行080】ソバ/소바(全北・全州)/韓国式にアレンジされたそば。全州とその周辺では、日本語が転用され「ソバ(소바)」と発音される。冷やしそばが主流で、ダシに煮干しを用い、つゆを甘めに作るのが特徴。http://bit.ly/P1qNde
【短文韓食紀行081】チムタク/찜닭(慶北・安東)/鶏肉と野菜の蒸し煮。1980年代に旧市場(구시장)の鶏料理店で、客の要望に従い、いろいろな食材を追加したことから誕生したとされる。2001年には全国的なブームもあった。http://bit.ly/Rnb4km
【短文韓食紀行082】ソバ/소바(慶南・宜寧)/韓国式にアレンジされたそば。元祖店である「タシ食堂(다시식당)」の初代が、日本で学んだ技術をもとに工夫を加えて広めたとされる。煮干しダシの温かいスープで味わう。http://bit.ly/RLHB4n
【短文韓食紀行083】ピタン/피탕(忠南・公州)/チーズとキムチをトッピングしたピザ風の酢豚。ピザ(피자)と酢豚=タンスユク(탕수육)の頭文字を取ってピタンと呼ぶ。学生の間で流行し、地域の定番メニューになった。http://bit.ly/PxDOez
【短文韓食紀行084】サンチュティギム/상추튀김(光州)/天ぷらのサンチュ包み。名前からはサンチュの天ぷら(튀김)にも思えるが、イカ、野菜、卵などの天ぷらをサンチュで包む。7~80年代に忠壮路の屋台で誕生したとされる。http://bit.ly/P4JjRS
【短文韓食紀行085】マヤッパプ/마약밥(全北・益山)/長芋入りのおこわ。長芋とともに漢方食材も加えて炊きこむ。漢字では「麻薬飯」になるが、「麻=長芋(마)」入りの「薬飯=おこわ(약밥)」であり麻薬入りの飯ではない。http://bit.ly/Wdrqlz
【短文韓食紀行086】ミョンテテガリジョン/명태대가리전(釜山・釜田洞)/スケトウダラの頭だけを焼いたジョン(衣焼き)。頭部を真ん中から割り、平たくならしてから衣をつけて鉄板で焼く。西面駅近くの釜田市場に専門店通りが形成されている。http://bit.ly/TX7KSd
【短文韓食紀行087】キムチサンド/김치샌드(大阪・東成区、生野区)/キムチサンドイッチ。刻んだ白菜キムチを、キュウリ、ゆで卵などとともにトーストで挟む。鶴橋の「ロックヴィラ」が有名だが、最近では生野コリアタウンにも広まっている。http://bit.ly/RAepjy
【短文韓食紀行088】チャッククス/잣국수(京畿・加平)/松の実スープの冷たい麺料理。松の実をミキサーにかけてスープ状にし、松の実粉と小麦粉で作った麺を入れる。加平は松の実の生産量が全国一で、実に4割以上のシェアを誇る。http://bit.ly/Xhv4ch
【短文韓食紀行089】マリゴギ/말이고기(江原・原州)/牛肉のロール焼き。薄切りの牛肉で、葉ネギ、セリ、ニラなどの野菜を包み、浅い鉄鍋で焼いた料理。マリゴギを食べた後は、その鉄鍋でテンジャンチゲ(味噌チゲ)を煮込む。http://bit.ly/RwOMfY
【短文韓食紀行090】セッカルカムジャ/색깔감자(忠北・曽坪)/カラフルポテト。赤や紫など見た目にも色鮮やかな品種のジャガイモ。曽坪郡の特産品であり、地域起こしの一環として、収穫体験、料理体験などのイベントも開催している。http://bit.ly/OEuWlW
【短文韓食紀行091】オクチョンネンミョン/옥천냉면(京畿・楊平)/玉泉冷麺。黄海道出身者が広めたもので、豚肉を煮込んだスープと、そば粉、サツマイモの澱粉を混ぜた麺が特徴。コギワンジャ(肉団子)とセットで味わうのも定番。http://bit.ly/QSvEcV
【短文韓食紀行092】タッカルビ/닭갈비(江原・太白)/ぶつ切りの鶏肉と野菜、麺などを煮込んだ鍋料理。一般にタッカルビというと鉄板焼きか網焼きが主流だが、太白市では鍋料理を指す。太白式タッカルビとの呼び方も。http://bit.ly/PB41sG
【短文韓食紀行093】ネンチェチョッパル/냉채족발(釜山・富平洞)/冷製の豚足。スライスした豚足をクラゲや生野菜、錦糸卵などと、マスタードソースで和えて提供する。富平洞が発祥とされており、一帯には専門店が集まっている。http://bit.ly/V5JpFC
【短文韓食紀行094】コンジングクス/건진국수(慶北・安東)/安東式の冷やし麺。小麦粉にきな粉を混ぜて作った麺を冷たいスープで味わう。かつては鮎でダシを取ったが、最近は漁獲量が減り、鶏肉や昆布を用いることが多い。http://bit.ly/REZ01f
【短文韓食紀行095】オジンオネジャンタン/오징어내장탕(慶北・鬱陵)/スルメイカの内臓鍋。新鮮なスルメイカの内臓のみを使用し、カボチャの葉、大根、豆モヤシ、青唐辛子などの野菜と煮込む。内臓ならではのシコシコとした食感を楽しむ料理。http://bit.ly/S3mEUw
【短文韓食紀行096】アヌンチンパン/안흥찐빵(江原・横城)/あんまん。日本のものに比べると甘さは控えめ。横城郡安興面に専門店が集まっており、チンパン村(찐빵마을)とも呼ばれる。高速道路のSAなどでも定番のオヤツ。http://bit.ly/VccwNn
【短文韓食紀行097】ユンミョン/육면(忠北・鎮川)/牛肉麺。鎮川の特産品である黒米で麺を作り、牛肉を煮込んだスープに入れて味わう。具には茹でた牛肉のスライスに加え、シイタケ、キクラゲ、油揚げなども入る。http://bit.ly/U6HpRL
【短文韓食紀行098】ピントク/빙떡(済州)/そば粉のクレープ巻き。クレープ状に焼いたそば粉の生地で、千切りにした大根のナムルを包む。済州島の伝統的なおやつとして、市場などの屋台で販売されている。http://bit.ly/RVxz0x
【短文韓食紀行099】チャグリチゲ/짜글이찌개(忠北・清州)/豚肉入りのキムチ鍋。ごろんと大きく切った豚肉を、白菜キムチと煮込んで作る。料理名は汁気が煮詰まるときの音に由来し、「チャグルチャグル(ぐつぐつ)チゲ」とも呼ぶ。http://bit.ly/R0psj6
【短文韓食紀行100】チョンジュピビムパプ/전주비빔밥(全北・全州)/全州式のビビンバ。真鍮の器にごはんを盛りつけ、野菜のナムルや、牛肉、卵黄など20種類前後の具を載せる。平壌冷麺、開城湯飯とともに、朝鮮時代の3大料理に数えられる。http://bit.ly/PDuea7
<一覧>
【短文韓食紀行001~050】
【短文韓食紀行051~100】
【短文韓食紀行001】コットゥンチギグクス/콧등치기국수(江原・旌善)/そば粉を原料とした麺料理。温かいスープ、または冷たいスープで味わう。料理名を直訳すると「鼻打ち麺」となり、太麺をすすった際にはねて鼻につくことから名付けられた。http://bit.ly/OIsxHK
【短文韓食紀行002】サムダントストゥ/삼단토스트(釜山・釜山大)/三段トースト。通常は食パン2枚で作るトースト(屋台式ホットサンド)を、3枚に増量したビッグマック風のボリュームバージョン。釜山大学の正門前に屋台が並んでいる。http://bit.ly/RLUbPj
【短文韓食紀行003】ヘムルチャジャンミョン/해물자장면(済州・馬羅島)/海鮮ジャージャー麺。ワカメ、ヒジキ、サザエなど、馬羅島でとれる魚介を具に加えて作る。馬羅島は人口100名程度の島だが、観光客が多く、7軒もの専門店が営業している。http://bit.ly/UnLBMV
【短文韓食紀行004】イムシルチジュ/임실치즈(全北・任実)/任実チーズ。韓国初の国産チーズで、全羅北道任実郡の特産品。1966年にベルギー出身の、池正煥(本名:Didier t' Serstevens)神父が製法を伝えて広まった。http://bit.ly/Pw0ybk
【短文韓食紀行005】モンゲピビムパプ/멍게비빔밥(慶南・巨済)/ホヤのビビンバ。ホヤの塩辛をごはんと混ぜ、ゴマ油、海苔などを加えて味わう。ホヤの旬は春なので、この時期にとれたものを塩辛にし、冷凍保存したものを通年で使用する。http://bit.ly/TfXlBF
【短文韓食紀行006】ピビムパプ/비빔밥(蔚山・新亭洞)/アワビの刺身、ユッケ、ワカメなどが載ったビビンバ。蔚山を代表する老舗店「ハミャンチプ(함양집)」(1924年創業)の看板料理。ヨン様の行きつけ店としても有名。http://bit.ly/SfutqE
【短文韓食紀行007】セスッテヤネンミョン/세숫대야냉면(仁川・花平洞)/洗面器サイズの巨大な器に盛り付けた超ボリュームの冷麺。東仁川駅近くの花平洞に専門店が集まっている。具のゆで卵が、ウズラの卵に見える不思議な錯覚を楽しめる。http://bit.ly/Pb3ER3
【短文韓食紀行008】トゥゴリタン/뚜거리탕(江原・襄陽)/淡水魚のウキゴリをすりつぶして煮込んだスープ。味噌で味付けをしたどろどろのスープに、山椒や青唐辛子を加えて食べる。南大川沿い、襄陽大橋の近くに専門店が集まる。http://bit.ly/Qykvgv
【短文韓食紀行009】ソモリクッパプ/소머리국밥(京畿・昆池岩)/牛の頭部を煮込んだコムタン系のスープごはん。頭部の肉は薄切りにして具とするほか、スユク(茹で肉)としても味わう。京畿道広州市の昆池岩IC付近に専門店が集まる。http://bit.ly/PQAMhK
【短文韓食紀行010】マヌルソッパプ/마늘솥밥(忠北・丹陽)/ニンニク釜飯。地元、丹陽産のニンニクに雑穀を加えて炊いた釜飯を定食スタイルで提供。副菜にはニンニク漬け、ニンニクの芽漬け、ニンニク炒めなども用意される。http://bit.ly/QAND6N
【短文韓食紀行011】アンドンシッケ/안동식혜(慶北・安東)/安東式のシッケ(甘酒)。もち米を発酵させた飲料に、細かなさいの目に切った大根、ショウガ、粉唐辛子を加えて作る。甘さと辛さが交錯しながらも、味わいはさっぱり。http://bit.ly/PmjsjQ
【短文韓食紀行012】ウッチャ/우짜(慶南・統営)/ウドンとチャジャンミョン(炸醤麺)を融合させた統営名物の麺料理。両メニューを扱う飲食店で、客の要望に従い、チャジャンミョンにウドンの汁を注いで出したのが始まり。http://bit.ly/S515j1
【短文韓食紀行013】モダッチギ/모닥치기(済州・西帰浦)/屋台料理の盛り合わせ。キムパプ(海苔巻き)、マンドゥ(餃子)、チヂミ、オデンの練り物、ゆで卵などを大皿に盛り付け、トッポッキ(餅炒め)をつゆだくでかけまわす。http://bit.ly/SkrBEB
【短文韓食紀行014】ポリグルビ/보리굴비(全南・霊光)/麦の中で熟成させたイシモチの干物。通常のクルビ(イシモチの干物)に比べ乾燥期間も長い。ほぐした身をごはんに載せ、冷たい緑茶をかけて、お茶漬け風に味わうのが定番。http://bit.ly/SBN7u7
【短文韓食紀行015】ヤンパギムチ/양파김치(全北・扶安)/タマネギのキムチ。海岸沿いで海風を受けながら栽培したタマネギは扶安の特産品であり、それを丸ごと漬け込んだキムチも有名。タマネギ本来の甘味を活かした郷土キムチ。http://bit.ly/NShP08
【短文韓食紀行016】ユッチョン/육전(光州)/牛肉のジョン(衣焼き)。薄切りのアロンサテ(モモ肉)に小麦粉、溶き卵の衣をつけて焼く。専門店では各テーブルに店員がつき、目の前で焼きながら給仕もしてくれる。http://bit.ly/Rjr6y4
【短文韓食紀行017】ファンポムク/황포묵(全北・全州)/緑豆のでんぷんを寒天状に固め、クチナシで黄色く色をつけたもの。ほとんど無味に近いが、食感が面白く、ナムルなどと和えて食べるほか、全州ビビンバの具にも欠かせない。http://bit.ly/S5d0D3
【短文韓食紀行018】カクトゥギユッケ/깍두기육회(蔚山・鳳溪里)/さいの目に切ったユッケ(牛刺身)。見た目がカクトゥギ(大根の角切りキムチ)に似ていることから名前がついた。ニンニクなどを加えたコチュジャンソースにつけて味わう。http://bit.ly/Sq24tF
【短文韓食紀行019】ヤキウドン/야끼우동(大邱)/辛口の海鮮炒め麺。韓国式のチャンポン(辛口の海鮮麺)を炒め料理にアレンジしたもので、日本料理の焼きうどんとはまるで無関係。大邱では老若男女に愛される定番中華。http://bit.ly/QzXXyN
【短文韓食紀行020】コンガルパン/공갈빵(仁川・北城洞、新浦洞)/中が空洞になった巨大なパン。開化期に中国から仁川へ伝わったとされ、中華街や近隣の新浦市場名物として知られる。コンガルは「嘘」という意味で、中身がないことに由来。http://bit.ly/SphKBB
【短文韓食紀行021】シンゲチ/신계치(ソウル・新村)/溶き卵とチーズを具とした辛ラーメン。辛ラーメン(신라면)、卵(계란)、チーズ(치즈)の頭文字を取って名付けられた。新村の繁華街で泥酔した後に食べるべきもの。http://bit.ly/VV0swm
【短文韓食紀行022】ペクスンデ/백순대(ソウル・新林洞)/辛いヤンニョム(薬味ダレ)を絡めないスンデ(腸詰め)炒め。料理名は「白スンデ」という意味で、塩、コショウやエゴマの粉で味付けをする。新林洞スンデタウンの名物。http://bit.ly/R1uQlE
【短文韓食紀行023】チャンチチム/장치찜(江原・注文津)/タナカゲンゲの蒸し煮。ぶつ切りにしたタナカゲンゲを、ジャガイモや長ネギとともに辛い味付けで煮込んで作る。タナカゲンゲは日本の山陰地域で「ばばぁ」と呼ばれる魚。http://bit.ly/R1vz6o
【短文韓食紀行024】ワンダン/완당(釜山・芙蓉洞、南浦洞)/煮干しダシスープのワンタン。芙蓉洞、南浦洞にある「元祖18番ワンダン」(1947年創業)が日本からレシピを持ち帰り、韓国人の舌に合うようアレンジを加えて定着させた。http://bit.ly/Sla93k
【短文韓食紀行025】ムドゥンサンスバク/무등산수박(光州)/光州市の無等山で栽培されるスイカ。一般のスイカよりもサイズが大きく、中には20kgを超えるものもある。値段も高級で1個10~20万ウォン、場合によってそれ以上にもなる。http://bit.ly/SW9OnL
【短文韓食紀行026】カメク/가맥(全北・全州)/カゲメクチュ(가게맥주)の略で、直訳すると「店ビール」。小規模な商店が瓶ビールとともに、簡単な料理を提供する全州独特の飲酒文化。韓国版の角打ちというイメージ。http://bit.ly/VctVm6
【短文韓食紀行027】チャントゥンオタン/짱뚱어탕(全南・順天)/ムツゴロウ鍋。干潟でとれるムツゴロウを煮込み、すりつぶしたものを大根の葉と一緒に味噌、コチュジャン味のスープに仕立てる。4~10月頃がシーズンで、特に夏場が旬。http://bit.ly/Sbjss4
【短文韓食紀行028】カジャミシッケ/가자미식해(江原・束草)/カレイの馴れ寿司。ぶつ切りにしたカレイをアワや粉唐辛子と和えて発酵させる。もともとは北朝鮮に属する咸鏡道の郷土料理で、北部出身者の多い束草の名物にもなっている。http://bit.ly/NZMTee
【短文韓食紀行029】トリベンベンイ/도리뱅뱅이(忠北・沃川)/オイカワの薬味ダレ焼き。淡水魚のオイカワをフライパンの上で放射状に並べ、薬味ダレをかけて揚げ焼いた料理。料理名は「(鉄板の)ふちにぐるっと敷き詰めた」との意味。http://bit.ly/SXD8ub
【短文韓食紀行030】シオヤキ/시오야끼(忠北・清州)/豚バラ肉の醤油ダレ焼き。料理名は日本語の「塩焼き」に由来するが、実際は豚バラ肉を醤油ダレに浸してから鉄板で焼くのが特徴。現在は清州サムギョプサルとも呼ばれる。http://bit.ly/SRRO2Y
【短文韓食紀行031】トダリスックク/도다리쑥국(慶南・統営)/カレイとヨモギのスープ。春カレイ(봄도다리)と称される旬のカレイ(マコガレイなど)に、同じく春の味覚であるヨモギを加えた季節料理。3~4月の短い期間のみ味わえる。http://bit.ly/PmEJst
【短文韓食紀行032】ファオ/화어(慶南・三千浦)/エビ、サヨリ、キス、カナガシラなどを用いた味醂干し。漢字では「花魚」と書く。現地では「サクラボシ(사쿠라보시)」とも呼ばれており、日本語の「桜干し」に由来する。http://bit.ly/PRoOoB
【短文韓食紀行033】コサリユッケジャン/고사리육개장(済州)/豚肉とワラビのスープ。細く裂いた豚肉と茹でたワラビを、よく揉み込んで柔らかくし、そば粉でとろみをつけたスープに加える。辛さの要素はなく、色合いも全体に茶色い。http://bit.ly/ViVjip
【短文韓食紀行034】ウドタンコン/우도땅콩(済州・牛島)/牛島産のピーナッツ。一般的なピーナッツよりも小粒で、コロンと丸い形をしている。島では炒ったピーナッツのほか、ピーナッツ入りのアイスクリームなども販売されている。http://bit.ly/V6azk8
【短文韓食紀行035】ウルェチャンアチ/울외장아찌(全北・群山)/シロウリの漬物。ウルェと呼ばれるシロウリを酒粕に漬け込んで作る。地元ではナナスキ(나나스끼)、ナラスケ(나라스께)とも呼ばれ、日本語の「奈良漬け」に由来する。http://bit.ly/R7eZ52
【短文韓食紀行036】イスンシンパプサン/이순신밥상(慶南・統営)/李舜臣飯床。朝鮮時代の功臣、李舜臣(イ・スンシン)将軍が食べたとされる料理を韓定食風に再現したもの。将軍直筆の「乱中日記」をもとに専門家がレシピを復元した。http://bit.ly/RvZFkH
【短文韓食紀行037】テドンガンメクチュ/대동강맥주(平壌)/大同江ビール。北朝鮮の平壌で生産されており、市内を流れる同名の河川が名前の由来。韓国内の一部飲食店でも飲めるほか、板門店ツアー、DMZツアーでは土産物の定番。http://bit.ly/SvrURh
【短文韓食紀行038】スンムギムチ/순무김치(仁川・江華島)/カブのキムチ。江華島の特産品であるカブを用いて作る。トンチミ(水キムチ)、カクトゥギ(角切りキムチ)など漬け方も多様。大根よりも、しんなり柔らかな食感が持ち味。http://bit.ly/O1CqyV
【短文韓食紀行039】タムヌァウムシク/다문화음식(京畿・安山)/多文化料理。檀園区元谷洞には約2万人の外国人が暮らしており、住民の約3分の2に当たる。東南アジア、中央アジア諸国の出身者が多く、各国料理が地元の名物になっている。http://bit.ly/PNgBkl
【短文韓食紀行040】インサムティギム/인삼튀김(忠南・錦山)/高麗人参の天ぷら。卸売市場の近くに屋台が並んでおり、4年根以上の立派な高麗人参を揚げたものが、1本1500ウォンの激安値で販売される。高麗人参風味の蜜につけて賞味。http://bit.ly/PVx5Yu
【短文韓食紀行041】チュッパンミョルチ/죽방멸치(慶南・南海)/カタクチイワシの煮干し。竹防簾(죽방렴)という竹のすだれを用いた伝統漁法で魚をとる。煮干しとしては最高級品と評され、1kgで10万ウォンを超える商品も珍しくない。http://bit.ly/T0tVRF
【短文韓食紀行042】コギグクス/고기국수(済州)/豚スープ麺。豚骨スープに中麺(중면)と呼ばれる中細の小麦粉麺を入れ、具にスライスした茹で豚を載せる。済州島版チャーシュー麺といった趣で、島内には専門店も数多い。http://bit.ly/O4FVVt
【短文韓食紀行043】アイスホンシ/아이스홍시(慶北・清道)/熟柿アイス。清道郡の特産品である柿を、完全に熟した状態で凍らせて作る。食感はシャーベットに近く、口の中ではとろとろに溶ける。全国的に広く市販されている人気商品。http://bit.ly/SxG18T
【短文韓食紀行044】マンゲトク/망개떡(慶南・宜寧)/イバラ餅。小豆餡を入れた蒸し餅をサルトリイバラの葉で包んだもの。日本のカシワ餅(またはイバラ餅)に酷似しており、日本から製法が伝わって定着したとの説がある。http://bit.ly/Sp44bN
【短文韓食紀行045】トンネパジョン/동래파전(釜山・東莱)/東莱式ネギ焼き。たっぷりの葉ネギに牡蠣、エビなどの魚介類を加え、米粉と餅粉を混ぜた生地でゆるめに焼く。溶き卵で全体をとじた後、フタをして蒸し焼きにするのが特徴。http://bit.ly/Sy4GKg
【短文韓食紀行046】コムチグク/곰치국(江原・東海)/クサウオのスープ。ぶつ切りのクサウオを古漬けキムチと煮込んで作る。東海岸沿いの各地域で食べられるが、東海市内では墨湖港に専門店が多く、朝食メニューとしても人気。http://bit.ly/UGo3hR
【短文韓食紀行047】シンダンドントッポッキ/신당동떡볶이(ソウル・新堂洞)/新堂洞式のトッポッキ(餅炒め)。餃子やゆで卵、ラーメンなどたくさんの具を加え、鍋料理のように即席で作る。食後にソフトクリームを食べるところまでが定番のコース。http://bit.ly/OEgZWu
【短文韓食紀行048】メルクク/멜국(済州)/カタクチイワシのスープ。丸ごとのカタクチイワシに、たっぷりの白菜と青唐辛子を加え、シンプルに塩で味付けをする。メル(멜)はカタクチイワシ(멸치)の済州島方言。http://bit.ly/T3OOAN
【短文韓食紀行049】チュクスンフェ/죽순회(全南・潭陽)/タケノコの和え物。料理名は「タケノコの刺身」だが、実際はフェムチム(刺身和え)風に作った料理の意。茹でたタケノコを生野菜とともに酸味の利いた甘辛いタレで和える。http://bit.ly/SztfXr
【短文韓食紀行050】キョドンポプチュ/교동법주(慶北・慶州)/校洞法酒。慶州の崔家一族に伝わる餅米を原料とした醸造酒。韓国に3種しかない、国指定の重要無形文化財銘柄。醸造元でしか販売しないため、しばしば幻の酒とも評される。http://bit.ly/QJE9ci
【短文韓食紀行002】サムダントストゥ/삼단토스트(釜山・釜山大)/三段トースト。通常は食パン2枚で作るトースト(屋台式ホットサンド)を、3枚に増量したビッグマック風のボリュームバージョン。釜山大学の正門前に屋台が並んでいる。http://bit.ly/RLUbPj
【短文韓食紀行003】ヘムルチャジャンミョン/해물자장면(済州・馬羅島)/海鮮ジャージャー麺。ワカメ、ヒジキ、サザエなど、馬羅島でとれる魚介を具に加えて作る。馬羅島は人口100名程度の島だが、観光客が多く、7軒もの専門店が営業している。http://bit.ly/UnLBMV
【短文韓食紀行004】イムシルチジュ/임실치즈(全北・任実)/任実チーズ。韓国初の国産チーズで、全羅北道任実郡の特産品。1966年にベルギー出身の、池正煥(本名:Didier t' Serstevens)神父が製法を伝えて広まった。http://bit.ly/Pw0ybk
【短文韓食紀行005】モンゲピビムパプ/멍게비빔밥(慶南・巨済)/ホヤのビビンバ。ホヤの塩辛をごはんと混ぜ、ゴマ油、海苔などを加えて味わう。ホヤの旬は春なので、この時期にとれたものを塩辛にし、冷凍保存したものを通年で使用する。http://bit.ly/TfXlBF
【短文韓食紀行006】ピビムパプ/비빔밥(蔚山・新亭洞)/アワビの刺身、ユッケ、ワカメなどが載ったビビンバ。蔚山を代表する老舗店「ハミャンチプ(함양집)」(1924年創業)の看板料理。ヨン様の行きつけ店としても有名。http://bit.ly/SfutqE
【短文韓食紀行007】セスッテヤネンミョン/세숫대야냉면(仁川・花平洞)/洗面器サイズの巨大な器に盛り付けた超ボリュームの冷麺。東仁川駅近くの花平洞に専門店が集まっている。具のゆで卵が、ウズラの卵に見える不思議な錯覚を楽しめる。http://bit.ly/Pb3ER3
【短文韓食紀行008】トゥゴリタン/뚜거리탕(江原・襄陽)/淡水魚のウキゴリをすりつぶして煮込んだスープ。味噌で味付けをしたどろどろのスープに、山椒や青唐辛子を加えて食べる。南大川沿い、襄陽大橋の近くに専門店が集まる。http://bit.ly/Qykvgv
【短文韓食紀行009】ソモリクッパプ/소머리국밥(京畿・昆池岩)/牛の頭部を煮込んだコムタン系のスープごはん。頭部の肉は薄切りにして具とするほか、スユク(茹で肉)としても味わう。京畿道広州市の昆池岩IC付近に専門店が集まる。http://bit.ly/PQAMhK
【短文韓食紀行010】マヌルソッパプ/마늘솥밥(忠北・丹陽)/ニンニク釜飯。地元、丹陽産のニンニクに雑穀を加えて炊いた釜飯を定食スタイルで提供。副菜にはニンニク漬け、ニンニクの芽漬け、ニンニク炒めなども用意される。http://bit.ly/QAND6N
【短文韓食紀行011】アンドンシッケ/안동식혜(慶北・安東)/安東式のシッケ(甘酒)。もち米を発酵させた飲料に、細かなさいの目に切った大根、ショウガ、粉唐辛子を加えて作る。甘さと辛さが交錯しながらも、味わいはさっぱり。http://bit.ly/PmjsjQ
【短文韓食紀行012】ウッチャ/우짜(慶南・統営)/ウドンとチャジャンミョン(炸醤麺)を融合させた統営名物の麺料理。両メニューを扱う飲食店で、客の要望に従い、チャジャンミョンにウドンの汁を注いで出したのが始まり。http://bit.ly/S515j1
【短文韓食紀行013】モダッチギ/모닥치기(済州・西帰浦)/屋台料理の盛り合わせ。キムパプ(海苔巻き)、マンドゥ(餃子)、チヂミ、オデンの練り物、ゆで卵などを大皿に盛り付け、トッポッキ(餅炒め)をつゆだくでかけまわす。http://bit.ly/SkrBEB
【短文韓食紀行014】ポリグルビ/보리굴비(全南・霊光)/麦の中で熟成させたイシモチの干物。通常のクルビ(イシモチの干物)に比べ乾燥期間も長い。ほぐした身をごはんに載せ、冷たい緑茶をかけて、お茶漬け風に味わうのが定番。http://bit.ly/SBN7u7
【短文韓食紀行015】ヤンパギムチ/양파김치(全北・扶安)/タマネギのキムチ。海岸沿いで海風を受けながら栽培したタマネギは扶安の特産品であり、それを丸ごと漬け込んだキムチも有名。タマネギ本来の甘味を活かした郷土キムチ。http://bit.ly/NShP08
【短文韓食紀行016】ユッチョン/육전(光州)/牛肉のジョン(衣焼き)。薄切りのアロンサテ(モモ肉)に小麦粉、溶き卵の衣をつけて焼く。専門店では各テーブルに店員がつき、目の前で焼きながら給仕もしてくれる。http://bit.ly/Rjr6y4
【短文韓食紀行017】ファンポムク/황포묵(全北・全州)/緑豆のでんぷんを寒天状に固め、クチナシで黄色く色をつけたもの。ほとんど無味に近いが、食感が面白く、ナムルなどと和えて食べるほか、全州ビビンバの具にも欠かせない。http://bit.ly/S5d0D3
【短文韓食紀行018】カクトゥギユッケ/깍두기육회(蔚山・鳳溪里)/さいの目に切ったユッケ(牛刺身)。見た目がカクトゥギ(大根の角切りキムチ)に似ていることから名前がついた。ニンニクなどを加えたコチュジャンソースにつけて味わう。http://bit.ly/Sq24tF
【短文韓食紀行019】ヤキウドン/야끼우동(大邱)/辛口の海鮮炒め麺。韓国式のチャンポン(辛口の海鮮麺)を炒め料理にアレンジしたもので、日本料理の焼きうどんとはまるで無関係。大邱では老若男女に愛される定番中華。http://bit.ly/QzXXyN
【短文韓食紀行020】コンガルパン/공갈빵(仁川・北城洞、新浦洞)/中が空洞になった巨大なパン。開化期に中国から仁川へ伝わったとされ、中華街や近隣の新浦市場名物として知られる。コンガルは「嘘」という意味で、中身がないことに由来。http://bit.ly/SphKBB
【短文韓食紀行021】シンゲチ/신계치(ソウル・新村)/溶き卵とチーズを具とした辛ラーメン。辛ラーメン(신라면)、卵(계란)、チーズ(치즈)の頭文字を取って名付けられた。新村の繁華街で泥酔した後に食べるべきもの。http://bit.ly/VV0swm
【短文韓食紀行022】ペクスンデ/백순대(ソウル・新林洞)/辛いヤンニョム(薬味ダレ)を絡めないスンデ(腸詰め)炒め。料理名は「白スンデ」という意味で、塩、コショウやエゴマの粉で味付けをする。新林洞スンデタウンの名物。http://bit.ly/R1uQlE
【短文韓食紀行023】チャンチチム/장치찜(江原・注文津)/タナカゲンゲの蒸し煮。ぶつ切りにしたタナカゲンゲを、ジャガイモや長ネギとともに辛い味付けで煮込んで作る。タナカゲンゲは日本の山陰地域で「ばばぁ」と呼ばれる魚。http://bit.ly/R1vz6o
【短文韓食紀行024】ワンダン/완당(釜山・芙蓉洞、南浦洞)/煮干しダシスープのワンタン。芙蓉洞、南浦洞にある「元祖18番ワンダン」(1947年創業)が日本からレシピを持ち帰り、韓国人の舌に合うようアレンジを加えて定着させた。http://bit.ly/Sla93k
【短文韓食紀行025】ムドゥンサンスバク/무등산수박(光州)/光州市の無等山で栽培されるスイカ。一般のスイカよりもサイズが大きく、中には20kgを超えるものもある。値段も高級で1個10~20万ウォン、場合によってそれ以上にもなる。http://bit.ly/SW9OnL
【短文韓食紀行026】カメク/가맥(全北・全州)/カゲメクチュ(가게맥주)の略で、直訳すると「店ビール」。小規模な商店が瓶ビールとともに、簡単な料理を提供する全州独特の飲酒文化。韓国版の角打ちというイメージ。http://bit.ly/VctVm6
【短文韓食紀行027】チャントゥンオタン/짱뚱어탕(全南・順天)/ムツゴロウ鍋。干潟でとれるムツゴロウを煮込み、すりつぶしたものを大根の葉と一緒に味噌、コチュジャン味のスープに仕立てる。4~10月頃がシーズンで、特に夏場が旬。http://bit.ly/Sbjss4
【短文韓食紀行028】カジャミシッケ/가자미식해(江原・束草)/カレイの馴れ寿司。ぶつ切りにしたカレイをアワや粉唐辛子と和えて発酵させる。もともとは北朝鮮に属する咸鏡道の郷土料理で、北部出身者の多い束草の名物にもなっている。http://bit.ly/NZMTee
【短文韓食紀行029】トリベンベンイ/도리뱅뱅이(忠北・沃川)/オイカワの薬味ダレ焼き。淡水魚のオイカワをフライパンの上で放射状に並べ、薬味ダレをかけて揚げ焼いた料理。料理名は「(鉄板の)ふちにぐるっと敷き詰めた」との意味。http://bit.ly/SXD8ub
【短文韓食紀行030】シオヤキ/시오야끼(忠北・清州)/豚バラ肉の醤油ダレ焼き。料理名は日本語の「塩焼き」に由来するが、実際は豚バラ肉を醤油ダレに浸してから鉄板で焼くのが特徴。現在は清州サムギョプサルとも呼ばれる。http://bit.ly/SRRO2Y
【短文韓食紀行031】トダリスックク/도다리쑥국(慶南・統営)/カレイとヨモギのスープ。春カレイ(봄도다리)と称される旬のカレイ(マコガレイなど)に、同じく春の味覚であるヨモギを加えた季節料理。3~4月の短い期間のみ味わえる。http://bit.ly/PmEJst
【短文韓食紀行032】ファオ/화어(慶南・三千浦)/エビ、サヨリ、キス、カナガシラなどを用いた味醂干し。漢字では「花魚」と書く。現地では「サクラボシ(사쿠라보시)」とも呼ばれており、日本語の「桜干し」に由来する。http://bit.ly/PRoOoB
【短文韓食紀行033】コサリユッケジャン/고사리육개장(済州)/豚肉とワラビのスープ。細く裂いた豚肉と茹でたワラビを、よく揉み込んで柔らかくし、そば粉でとろみをつけたスープに加える。辛さの要素はなく、色合いも全体に茶色い。http://bit.ly/ViVjip
【短文韓食紀行034】ウドタンコン/우도땅콩(済州・牛島)/牛島産のピーナッツ。一般的なピーナッツよりも小粒で、コロンと丸い形をしている。島では炒ったピーナッツのほか、ピーナッツ入りのアイスクリームなども販売されている。http://bit.ly/V6azk8
【短文韓食紀行035】ウルェチャンアチ/울외장아찌(全北・群山)/シロウリの漬物。ウルェと呼ばれるシロウリを酒粕に漬け込んで作る。地元ではナナスキ(나나스끼)、ナラスケ(나라스께)とも呼ばれ、日本語の「奈良漬け」に由来する。http://bit.ly/R7eZ52
【短文韓食紀行036】イスンシンパプサン/이순신밥상(慶南・統営)/李舜臣飯床。朝鮮時代の功臣、李舜臣(イ・スンシン)将軍が食べたとされる料理を韓定食風に再現したもの。将軍直筆の「乱中日記」をもとに専門家がレシピを復元した。http://bit.ly/RvZFkH
【短文韓食紀行037】テドンガンメクチュ/대동강맥주(平壌)/大同江ビール。北朝鮮の平壌で生産されており、市内を流れる同名の河川が名前の由来。韓国内の一部飲食店でも飲めるほか、板門店ツアー、DMZツアーでは土産物の定番。http://bit.ly/SvrURh
【短文韓食紀行038】スンムギムチ/순무김치(仁川・江華島)/カブのキムチ。江華島の特産品であるカブを用いて作る。トンチミ(水キムチ)、カクトゥギ(角切りキムチ)など漬け方も多様。大根よりも、しんなり柔らかな食感が持ち味。http://bit.ly/O1CqyV
【短文韓食紀行039】タムヌァウムシク/다문화음식(京畿・安山)/多文化料理。檀園区元谷洞には約2万人の外国人が暮らしており、住民の約3分の2に当たる。東南アジア、中央アジア諸国の出身者が多く、各国料理が地元の名物になっている。http://bit.ly/PNgBkl
【短文韓食紀行040】インサムティギム/인삼튀김(忠南・錦山)/高麗人参の天ぷら。卸売市場の近くに屋台が並んでおり、4年根以上の立派な高麗人参を揚げたものが、1本1500ウォンの激安値で販売される。高麗人参風味の蜜につけて賞味。http://bit.ly/PVx5Yu
【短文韓食紀行041】チュッパンミョルチ/죽방멸치(慶南・南海)/カタクチイワシの煮干し。竹防簾(죽방렴)という竹のすだれを用いた伝統漁法で魚をとる。煮干しとしては最高級品と評され、1kgで10万ウォンを超える商品も珍しくない。http://bit.ly/T0tVRF
【短文韓食紀行042】コギグクス/고기국수(済州)/豚スープ麺。豚骨スープに中麺(중면)と呼ばれる中細の小麦粉麺を入れ、具にスライスした茹で豚を載せる。済州島版チャーシュー麺といった趣で、島内には専門店も数多い。http://bit.ly/O4FVVt
【短文韓食紀行043】アイスホンシ/아이스홍시(慶北・清道)/熟柿アイス。清道郡の特産品である柿を、完全に熟した状態で凍らせて作る。食感はシャーベットに近く、口の中ではとろとろに溶ける。全国的に広く市販されている人気商品。http://bit.ly/SxG18T
【短文韓食紀行044】マンゲトク/망개떡(慶南・宜寧)/イバラ餅。小豆餡を入れた蒸し餅をサルトリイバラの葉で包んだもの。日本のカシワ餅(またはイバラ餅)に酷似しており、日本から製法が伝わって定着したとの説がある。http://bit.ly/Sp44bN
【短文韓食紀行045】トンネパジョン/동래파전(釜山・東莱)/東莱式ネギ焼き。たっぷりの葉ネギに牡蠣、エビなどの魚介類を加え、米粉と餅粉を混ぜた生地でゆるめに焼く。溶き卵で全体をとじた後、フタをして蒸し焼きにするのが特徴。http://bit.ly/Sy4GKg
【短文韓食紀行046】コムチグク/곰치국(江原・東海)/クサウオのスープ。ぶつ切りのクサウオを古漬けキムチと煮込んで作る。東海岸沿いの各地域で食べられるが、東海市内では墨湖港に専門店が多く、朝食メニューとしても人気。http://bit.ly/UGo3hR
【短文韓食紀行047】シンダンドントッポッキ/신당동떡볶이(ソウル・新堂洞)/新堂洞式のトッポッキ(餅炒め)。餃子やゆで卵、ラーメンなどたくさんの具を加え、鍋料理のように即席で作る。食後にソフトクリームを食べるところまでが定番のコース。http://bit.ly/OEgZWu
【短文韓食紀行048】メルクク/멜국(済州)/カタクチイワシのスープ。丸ごとのカタクチイワシに、たっぷりの白菜と青唐辛子を加え、シンプルに塩で味付けをする。メル(멜)はカタクチイワシ(멸치)の済州島方言。http://bit.ly/T3OOAN
【短文韓食紀行049】チュクスンフェ/죽순회(全南・潭陽)/タケノコの和え物。料理名は「タケノコの刺身」だが、実際はフェムチム(刺身和え)風に作った料理の意。茹でたタケノコを生野菜とともに酸味の利いた甘辛いタレで和える。http://bit.ly/SztfXr
【短文韓食紀行050】キョドンポプチュ/교동법주(慶北・慶州)/校洞法酒。慶州の崔家一族に伝わる餅米を原料とした醸造酒。韓国に3種しかない、国指定の重要無形文化財銘柄。醸造元でしか販売しないため、しばしば幻の酒とも評される。http://bit.ly/QJE9ci

モランボンのトッポッキ(餅炒め)を買ってきて……。

裏面を見ると、こんなアレンジが載っていました。
グラタン風もいいなと思いつつ、ピンときたのが……。

コチラ。
丸大食品から秋に出たばかりの新商品です。
4袋入りで400円前後と、なかなかにお買い得。

耐熱皿にバターを塗り、ごはんではなくトッポッキの餅。
ちなみに餅は袋から出したままだと、くっついているので、
ちょっと水で洗うと、餅同士がはがれていい感じです。

チキンドリアのソースをかけて、粉チーズを振って……。

オーブントースターで焦げ目がつくまで焼けば出来上がり。
改めて写真を見ると、もうちょっと焼いたほうがよかったですね。

ともあれ試食をしてみると、これがなかなかイケました。
冷蔵庫に粉チーズしかなかったので、それを使いましたが、
ピザ用のシュレッドチーズを使うと、もっと美味しくなりそうです。
最近はカルボナーラトッポッキとかも流行っていますが、
こういう洋食のソースや、パスタソースは全部いけそうですね。
いろいろ試してみると、面白い組み合わせがあるかも。

せっかくなので、余ったトッポッキソースも混ぜてみましたが、
こちらは後入れだったせいか、味がまったく馴染みませんでした。
最初から混ぜて焼いたら、もう少し違った感想になったかも。
ほとんど遊び半分でしたが、ずいぶんと満足できたお昼ごはん。
なんでもいろいろ試してみるものです。
コリアうめーや!!第279号
<ごあいさつ>
10月15日になりました。
長く続いた残暑もようやく少し和らいで、
秋の気配が、色濃くなってきました。
とはいえ、もう10月も半ばなので、
秋本番どころか、すぐ冬支度でしょうけどね。
木枯らしに凍える日々が、もう目前に来ています。
そんな中、相も変わらず夏の出張話を、
実に4号連続で、書いてみたいと思います。
さすがにしつこいかなとも思ったのですが、
書きたいネタを、残しておくのもなんなので。
今号も広い心で、お付き合い頂きたいと思います。
コリアうめーや!!第279号。
季節に戦いを挑む、スタートです。
<東海岸で美食に出会うための大原則!!>
昨年末、やはり江原道に出かけた。
そのときの主たる目的はハタハタだった。
冬の東海岸はハタハタが旬を迎えるシーズンで、
卵を抱えたメスにかぶりつくはずだった。
港町の注文津(チュムンジン)まで足を運び、
市場の刺身専門店に入ったところまではよかった。
だが、期待むなしく、夢破れたのは、
メルマガの第261号に書いた通りである。
第261号/語源と逸話を楽しむ冬の旬魚!!
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1349.html
その要旨をかいつまんで説明すると……。
「冬の東海岸でハタハタ食べるぞ~!」
「卵を持っているメスにかぶりつくぞ~!」
「すいません、ハタハタのチゲをください!」
「1尾目! はオスか……」
「2尾目! もオスだな……」
「3尾目! も、おんやぁオスだ!?」
「おばちゃん、ちょっとメスがいないんだけど!」
「あー、例年ならメスを入れるんだけどね」
「今年はなんだか旬が早かったのよ」
「いまはもう卵が固くなっちゃったからオスだけ」
「メスも一応あるけど卵は固いよ」
「がーん」
といった感じになる。
せっかく入念な下調べをして行ったのに、
今年はちょっと早かった、という理由でおしまい。
自然には逆らえないし、旬にも逆らえない。
いつかのリベンジを近いつつ、
「旬って難しいなぁ……」
としみじみ思った。
僕のように食メインの旅をしていると、
ときおりこの旬という難問にぶち当たる。
あの地域の、この料理を食べたいと思っても、
旬を外してしまうと、その願いは適わない。
かといって、旬に合わせて日程を組むのは難しい。
例えば、韓国から電話がかかってきて、
「メスのハタハタが入ったよ!」
「じゃあ、これからチケットとって行きます!」
という訳にはさすがにいかない。
新大久保にホイホイ出かけるならいざ知れず、
注文津まで行こうと思ったら……。
・自宅→(地下鉄など)→羽田空港
・羽田空港→(国際線)→金浦空港
・金浦空港→(空港鉄道)→弘大入口駅
・弘大入口駅→(地下鉄2号線)→江辺駅
・江辺駅→(高速バス)→江陵高速バスターミナル
・江陵高速バスターミナル→(市外バス)→注文津
というルートを刻まねばならない。
あるいは、もっと効率的なルートがあるかもしれないが、
それを調べるのも面倒なほど、注文津は遠い。
自家用ヘリで直行できるようなセレブでもない限り、
一介の旅行客が、旬に合わせるのは至難の業だ。
まあ、旬が3ヶ月ぐらいある食材なら別だけどね。
ただ、その一方で最近の韓国を見ると、
旬を超越するぐらいに「急速冷凍」が普及している。
韓国ではどうしても専門店のほうが好まれるため、
旬の限られる料理店は、冷凍に頼らざるを得ないのだ。
もちろんそれは善し悪し両面あるのだろうが、
取材を意識する立場としては、ありがたいことが多い。
例えば、今回の江原道でもこんなものを食べた。
東海岸の最北に位置する高城(コソン)の名物料理。
特産品のスケトウダラを澄まし仕立ての鍋にしたもので、
いったんこれを、ミョンテチリククと総称で紹介する。
料理名を分解すると、まず先頭のミョンテが、
漢字で「明太」と書いて、スケトウダラのこと。
日本で辛く味付けしたスケトウダラの卵を、
辛子明太子と呼ぶのは、この明太から来ている。
チリというのは、日本語の「ちり鍋」から来た言葉で、
韓国式の辛い鍋に対し、澄まし仕立てを意味する。
ククは汁物の総称で、この場合は鍋料理のこと。
スケトウダラの澄まし仕立て鍋!
というのが、一応の妥当な訳だろう。
そして、この料理におけるいちばんのポイントが、
日本語由来である「チリ」という部分にある。
スケトウダラの鍋は全国的にどこでも食べられるが、
たいていは粉唐辛子をたっぷり入れて激辛に仕上げる。
もちろんこれはこれでたいへん美味しい料理だが、
その一方で、鮮度をごまかせるメリットもある。
高城はスケトウダラの産地なので鮮度は抜群。
唐辛子を入れて、臭み消しなどを考える必要がないので、
シンプルに塩で味付け、刻んだ青唐辛子を少々。
「どうだい、新鮮なスケトウダラだろう!」
と胸を張るのがミョンテチリクク最大の魅力なのだ。
だが、ここでひとつ大きな問題が生じてくる。
スケトウダラが旬を迎えるのは寒い冬のシーズン。
11月から3月にかけてを漁期とする魚なので、
僕の行った真夏は、旬と正反対の時期になる。
すると、出てくるのはやはり冷凍。
スケトウダラはその状態によって呼び名がかわり、
冷凍物はミョンテ(明太)ではなくトンテ(凍太)と呼ぶ。
逆に生だと、センテ(生太)という名前になる。
先ほど、
「いったんこれを、~総称で紹介する」
と書いたが、この回りくどい表現は、
スケトウダラの状態によって名前が変わるため。
冷凍の場合はトンテチリクク、生だとセンテチリクク。
季節によって、料理名を呼び分けているのだ。
当然、尊ぶべきは冬のセンテチリククだが、
夏場に行ったのでは、当然トンテチリククしかない。
なので、旬を外しているのは百以上も承知。
過度な期待はしないようにして食べに行ったが、
その結果、
「こ、これはえらく旨いな……」
とびっくりする羽目になった。
たぶん、よほど鮮度のいい状態で冷凍したのだろう。
身に臭みは微塵もなく、風味だけが後引くように伸びる。
スープをすすると、溶け出た旨味がガツンと来て、
濃いめの塩気を、青唐辛子がさらに荒々しくまとめる。
具はぶつ切りにしたスケトウダラのほかに、
豆腐、長ネギ、タマネギ、豆モヤシとシンプルな面々。
まさに港町ならではの、漁師料理という感じだが、
見た目にも透き通ったスープが、実にクリアな印象であった。
冷凍でこの旨さ。
「これが旬のど真ん中なら、さらに旨くなるのか……」
あまりの驚きに呆然とするしかなかった。
いつかまた最盛期の味を確かめに行かねばだが、
それとは別に、東海岸の旬を体験する機会があった。
スケトウダラの感動を、まったく別の角度から、
より魅力的なものとして、補完できないか試してみたい。
トンテチリククを食べ終えた後、港の散策に出ると、
地元の人たちが、集まって何やら熱心に作業をしている。
近寄ってみると、なんとウニの殻剥き作業だった。
そう、真夏の高城はまさにウニの最盛期。
トンテチリククで満腹になった直後だったが、
それを見た瞬間、
「そうか、これだ!」
と頭上で電球がペカッと光った。
僕はそのまますぐ近くの刺身専門店に足を踏み入れ、
2度目の昼食として、季節限定のソンゲドッパプを注文。
すなわち、韓国式のウニ丼(ウニビビンバ)である。
産地で、しかも旬のど真ん中にもかかわらず、
「時価」
と書かれていたが、そこは覚悟。
出てきたものを見ると、日本のウニ丼とは違い、
刻んだ生野菜の上に、たっぷりのウニが載っていた。
そこにごはんをぶちこみ、コチュジャンソースをかけ、
わさわさかき混ぜて食べるのが正しい作法である。
すべてを韓国的に味わうのがもったいなかったので、
全体をかき混ぜる前に、少しだけ醤油でも味わってみる。
それはもう見事の一言であり、
「あはははははは!」
と無意味に笑ってしまうぐらいだった。
もちろん、韓国式の食べ方でもやっぱり至福。
サラダ感覚のウニ丼は、最初もったいないと思えたが、
食べてみると、爽快な仕上がりで意外によかった。
心配していた時価も、1万5000ウォンで収まった。
そこで思ったこと。
観光客の立場で、旬のど真ん中を目指すのは難しいが、
港町であれば、何か必ずシーズンのものがある。
なにかを目指して、旬にやきもきするのであれば、
むしろノープランで、出会い物に期待するのも悪くない。
「旬はちょっと過ぎたねぇ」
「がーん!」
よりも、
「いまはこれが旬」
「じゃあ、それをください!」
のほうが、美味しいものに当たる確率は高くなる。
気付いてみれば、ごくごく当たり前のことだが、
あまりに下調べが過ぎると、それが見えなくなるもの。
自分自身の姿勢を、おおいに反省した瞬間だった。
冷凍のスケトウダラと、旬のウニ。
どちらも美味しかったが、それを踏まえて余りある、
地方を旅するための、いい教訓をもらった。
<店舗情報>
店名:チェビホ食堂(スケトウダラ)
住所:江原道高城郡巨津邑巨津里287-251
電話:033-682-1970
店名:チャメフェッチプ(ウニ)
住所:江原道高城郡巨津邑巨津里25-4
電話:033-682-7533
<お知らせ>
スケトウダラのシーズンにぴったり合わせつつ、
江原道ツアーを11月3~6日の日程で企画しています。
郷土料理ばかりを食べ尽くすグルメ至上の3泊4日。
出発が近づいて、もうそろそろ締切です!
八田靖史と行くコリアうめーや!江原道・まんぷくツアー4日間
http://www.sanshin-travel.com/original/010/entry/000754.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
Twitter
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
ウニの旬は7~8月だけの短い間。
こちらも狙って行くとなると大変です。
コリアうめーや!!第279号
2012年10月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
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<ごあいさつ>
10月15日になりました。
長く続いた残暑もようやく少し和らいで、
秋の気配が、色濃くなってきました。
とはいえ、もう10月も半ばなので、
秋本番どころか、すぐ冬支度でしょうけどね。
木枯らしに凍える日々が、もう目前に来ています。
そんな中、相も変わらず夏の出張話を、
実に4号連続で、書いてみたいと思います。
さすがにしつこいかなとも思ったのですが、
書きたいネタを、残しておくのもなんなので。
今号も広い心で、お付き合い頂きたいと思います。
コリアうめーや!!第279号。
季節に戦いを挑む、スタートです。
<東海岸で美食に出会うための大原則!!>
昨年末、やはり江原道に出かけた。
そのときの主たる目的はハタハタだった。
冬の東海岸はハタハタが旬を迎えるシーズンで、
卵を抱えたメスにかぶりつくはずだった。
港町の注文津(チュムンジン)まで足を運び、
市場の刺身専門店に入ったところまではよかった。
だが、期待むなしく、夢破れたのは、
メルマガの第261号に書いた通りである。
第261号/語源と逸話を楽しむ冬の旬魚!!
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1349.html
その要旨をかいつまんで説明すると……。
「冬の東海岸でハタハタ食べるぞ~!」
「卵を持っているメスにかぶりつくぞ~!」
「すいません、ハタハタのチゲをください!」
「1尾目! はオスか……」
「2尾目! もオスだな……」
「3尾目! も、おんやぁオスだ!?」
「おばちゃん、ちょっとメスがいないんだけど!」
「あー、例年ならメスを入れるんだけどね」
「今年はなんだか旬が早かったのよ」
「いまはもう卵が固くなっちゃったからオスだけ」
「メスも一応あるけど卵は固いよ」
「がーん」
といった感じになる。
せっかく入念な下調べをして行ったのに、
今年はちょっと早かった、という理由でおしまい。
自然には逆らえないし、旬にも逆らえない。
いつかのリベンジを近いつつ、
「旬って難しいなぁ……」
としみじみ思った。
僕のように食メインの旅をしていると、
ときおりこの旬という難問にぶち当たる。
あの地域の、この料理を食べたいと思っても、
旬を外してしまうと、その願いは適わない。
かといって、旬に合わせて日程を組むのは難しい。
例えば、韓国から電話がかかってきて、
「メスのハタハタが入ったよ!」
「じゃあ、これからチケットとって行きます!」
という訳にはさすがにいかない。
新大久保にホイホイ出かけるならいざ知れず、
注文津まで行こうと思ったら……。
・自宅→(地下鉄など)→羽田空港
・羽田空港→(国際線)→金浦空港
・金浦空港→(空港鉄道)→弘大入口駅
・弘大入口駅→(地下鉄2号線)→江辺駅
・江辺駅→(高速バス)→江陵高速バスターミナル
・江陵高速バスターミナル→(市外バス)→注文津
というルートを刻まねばならない。
あるいは、もっと効率的なルートがあるかもしれないが、
それを調べるのも面倒なほど、注文津は遠い。
自家用ヘリで直行できるようなセレブでもない限り、
一介の旅行客が、旬に合わせるのは至難の業だ。
まあ、旬が3ヶ月ぐらいある食材なら別だけどね。
ただ、その一方で最近の韓国を見ると、
旬を超越するぐらいに「急速冷凍」が普及している。
韓国ではどうしても専門店のほうが好まれるため、
旬の限られる料理店は、冷凍に頼らざるを得ないのだ。
もちろんそれは善し悪し両面あるのだろうが、
取材を意識する立場としては、ありがたいことが多い。
例えば、今回の江原道でもこんなものを食べた。
東海岸の最北に位置する高城(コソン)の名物料理。
特産品のスケトウダラを澄まし仕立ての鍋にしたもので、
いったんこれを、ミョンテチリククと総称で紹介する。
料理名を分解すると、まず先頭のミョンテが、
漢字で「明太」と書いて、スケトウダラのこと。
日本で辛く味付けしたスケトウダラの卵を、
辛子明太子と呼ぶのは、この明太から来ている。
チリというのは、日本語の「ちり鍋」から来た言葉で、
韓国式の辛い鍋に対し、澄まし仕立てを意味する。
ククは汁物の総称で、この場合は鍋料理のこと。
スケトウダラの澄まし仕立て鍋!
というのが、一応の妥当な訳だろう。
そして、この料理におけるいちばんのポイントが、
日本語由来である「チリ」という部分にある。
スケトウダラの鍋は全国的にどこでも食べられるが、
たいていは粉唐辛子をたっぷり入れて激辛に仕上げる。
もちろんこれはこれでたいへん美味しい料理だが、
その一方で、鮮度をごまかせるメリットもある。
高城はスケトウダラの産地なので鮮度は抜群。
唐辛子を入れて、臭み消しなどを考える必要がないので、
シンプルに塩で味付け、刻んだ青唐辛子を少々。
「どうだい、新鮮なスケトウダラだろう!」
と胸を張るのがミョンテチリクク最大の魅力なのだ。
だが、ここでひとつ大きな問題が生じてくる。
スケトウダラが旬を迎えるのは寒い冬のシーズン。
11月から3月にかけてを漁期とする魚なので、
僕の行った真夏は、旬と正反対の時期になる。
すると、出てくるのはやはり冷凍。
スケトウダラはその状態によって呼び名がかわり、
冷凍物はミョンテ(明太)ではなくトンテ(凍太)と呼ぶ。
逆に生だと、センテ(生太)という名前になる。
先ほど、
「いったんこれを、~総称で紹介する」
と書いたが、この回りくどい表現は、
スケトウダラの状態によって名前が変わるため。
冷凍の場合はトンテチリクク、生だとセンテチリクク。
季節によって、料理名を呼び分けているのだ。
当然、尊ぶべきは冬のセンテチリククだが、
夏場に行ったのでは、当然トンテチリククしかない。
なので、旬を外しているのは百以上も承知。
過度な期待はしないようにして食べに行ったが、
その結果、
「こ、これはえらく旨いな……」
とびっくりする羽目になった。
たぶん、よほど鮮度のいい状態で冷凍したのだろう。
身に臭みは微塵もなく、風味だけが後引くように伸びる。
スープをすすると、溶け出た旨味がガツンと来て、
濃いめの塩気を、青唐辛子がさらに荒々しくまとめる。
具はぶつ切りにしたスケトウダラのほかに、
豆腐、長ネギ、タマネギ、豆モヤシとシンプルな面々。
まさに港町ならではの、漁師料理という感じだが、
見た目にも透き通ったスープが、実にクリアな印象であった。
冷凍でこの旨さ。
「これが旬のど真ん中なら、さらに旨くなるのか……」
あまりの驚きに呆然とするしかなかった。
いつかまた最盛期の味を確かめに行かねばだが、
それとは別に、東海岸の旬を体験する機会があった。
スケトウダラの感動を、まったく別の角度から、
より魅力的なものとして、補完できないか試してみたい。
トンテチリククを食べ終えた後、港の散策に出ると、
地元の人たちが、集まって何やら熱心に作業をしている。
近寄ってみると、なんとウニの殻剥き作業だった。
そう、真夏の高城はまさにウニの最盛期。
トンテチリククで満腹になった直後だったが、
それを見た瞬間、
「そうか、これだ!」
と頭上で電球がペカッと光った。
僕はそのまますぐ近くの刺身専門店に足を踏み入れ、
2度目の昼食として、季節限定のソンゲドッパプを注文。
すなわち、韓国式のウニ丼(ウニビビンバ)である。
産地で、しかも旬のど真ん中にもかかわらず、
「時価」
と書かれていたが、そこは覚悟。
出てきたものを見ると、日本のウニ丼とは違い、
刻んだ生野菜の上に、たっぷりのウニが載っていた。
そこにごはんをぶちこみ、コチュジャンソースをかけ、
わさわさかき混ぜて食べるのが正しい作法である。
すべてを韓国的に味わうのがもったいなかったので、
全体をかき混ぜる前に、少しだけ醤油でも味わってみる。
それはもう見事の一言であり、
「あはははははは!」
と無意味に笑ってしまうぐらいだった。
もちろん、韓国式の食べ方でもやっぱり至福。
サラダ感覚のウニ丼は、最初もったいないと思えたが、
食べてみると、爽快な仕上がりで意外によかった。
心配していた時価も、1万5000ウォンで収まった。
そこで思ったこと。
観光客の立場で、旬のど真ん中を目指すのは難しいが、
港町であれば、何か必ずシーズンのものがある。
なにかを目指して、旬にやきもきするのであれば、
むしろノープランで、出会い物に期待するのも悪くない。
「旬はちょっと過ぎたねぇ」
「がーん!」
よりも、
「いまはこれが旬」
「じゃあ、それをください!」
のほうが、美味しいものに当たる確率は高くなる。
気付いてみれば、ごくごく当たり前のことだが、
あまりに下調べが過ぎると、それが見えなくなるもの。
自分自身の姿勢を、おおいに反省した瞬間だった。
冷凍のスケトウダラと、旬のウニ。
どちらも美味しかったが、それを踏まえて余りある、
地方を旅するための、いい教訓をもらった。
<店舗情報>
店名:チェビホ食堂(スケトウダラ)
住所:江原道高城郡巨津邑巨津里287-251
電話:033-682-1970
店名:チャメフェッチプ(ウニ)
住所:江原道高城郡巨津邑巨津里25-4
電話:033-682-7533
<お知らせ>
スケトウダラのシーズンにぴったり合わせつつ、
江原道ツアーを11月3~6日の日程で企画しています。
郷土料理ばかりを食べ尽くすグルメ至上の3泊4日。
出発が近づいて、もうそろそろ締切です!
八田靖史と行くコリアうめーや!江原道・まんぷくツアー4日間
http://www.sanshin-travel.com/original/010/entry/000754.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
ウニの旬は7~8月だけの短い間。
こちらも狙って行くとなると大変です。
コリアうめーや!!第279号
2012年10月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
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いつもお世話になっている新大久保の「美名家」。
早いもので、もう3周年を迎えることとなりました。
オープン当初は、
「お客さんが来ないから、アンタ来なさい!」
という召集電話がかかってきたものですが、
ここ最近はすっかり常連客もついて、お店も安定路線。
3周年記念のこの日も、たくさんの方がみえておりました。

お祝いの花は、向かいの「フローリストしのざき」より。
美名家関連の花はすべてここから送っているうえ、
美名家のママさんも、たびたび我が家に花を送ってくれます。
そのせいか、花を注文しに行ったところ……。
「あら、八田さん」
と名前を覚えて頂いておりました。
韓国料理店ならいざ知れず、いやはや嬉しかったですね。

祝い膳には恒例の豚の頭。
韓国では豚は富の象徴なので、口にお金をくわえさせ、
商売繁盛、金運向上を願うという習慣があります。

真剣に商売繁盛を願って、手を合わせていると、
バイト君がちゃちゃを入れてきたので、さらし上げ。

こちらは佐野良一師匠とのツーショット。
いろいろなご馳走が出てくる中、僕らのテーブルでは、
なぜか、ガリガリ君ぶどうサワー味で盛り上がりました。
ガリガリくん好きな師匠の、
「まだ、ぶどうサワー味を食べていない!」
という一言で、常連のおひとりが走ってくださいました。
この後、ガリガリ君の一部をグラスの中でクラッシュし、
焼酎と混ぜたり、ワインと混ぜたりしてカクテルの可能性を模索。
いろいろ試した結果、マッコリとの相性はなかなかでした。
「ガリガリ君ぶどうサワーマッコリ!」
という命名で一部のマニアな方におすすめしたいと思います。
ともかくも楽しく盛り上がった3周年記念でなにより。
来年の4周年まで、またコツコツお邪魔するとしましょう。
店名:美名家
住所:東京都新宿区大久保1-9-17寿ビル2階
電話:03-3203-4088
営業:11:30~24:00
定休:月曜日(祝日の場合は翌日)

毎年、秋から冬にかけての新大久保は新店ラッシュが恒例。
忘年会、新年会需要を見込んで、この時期に開店が立て込みます。
昨年12月は大久保通りで「K-PLAZA」が3棟まとめてオープンし、
大きな話題をさらったのは、記憶に新しいところですよね。
昨日、新大久保を「cocofun」の地図チェックがてら歩いたところ、
あちこちに工事中の店舗があり、また新たな動きを感じさせています。
竹島問題以降、新大久保も人が減ったとはよく言われますが、
実際のところ、それ以前から人出はもう減少傾向にありました。
仕事柄、いろいろな飲食店に顔を出すのですが、夏前の段階で、
「連休後の5月、6月はひどかった……」
と肩を落としている経営者さんは多かったですね。
それだけに学生さんが集まる、夏休みへの期待は大きかったのですが、
そこへきての竹島問題だったので、いわば泣きっ面に蜂。
盛り上がりすぎた2011年の反動が来ているとの説もありますし、
昼向けの観光地になりすぎ、夜のお客さんが減ったのも大きいようです。
「東京スカイツリーに客を取られた!」
なんてことを、言っている人もいましたが、
マスコミが大騒ぎする旬を過ぎたという意味では正しいのかも。
黙っていても、お客さんがやって来る時代は過ぎ去ったので、
これからはむしろ実力勝負、お店ごとの底力が試されるはずです。
そんな中、年末に向けて期待のスポットが、冒頭の写真。
今年6月にオープンした「Design89」という名前のビルです。
正式名よりも「K-PLUS」「韓流百貨店」「SKIN GARDEN」といった、
有名店舗が入っているビル、というほうが通りがいいかもですね。
ここの3階がずっと「COMING SOON」となっていたのですが、
今週あたりから、ようやく情報が出揃ってきました。
出店情報がまず飛び込んできたのは……。

こちらの「ヨルボンチムタク」。
2010年のオープン以来、短期間で10店舗まで拡大した、
新進気鋭のチムタク(鶏と野菜の蒸し煮)専門店です。
ちなみにこの写真は昨年末取材に行った弘大店のもの。

こんな感じにネギだくのチムタクが出てきました。

「ヨルボンチムタク」が短期間で急成長した理由のひとつに、
歌手のSE7ENさんが経営している、という話題性があります。
弘大店の入口には、ファンからの贈り物が飾られていたほか、
店内にはSE7ENさんや、親交のある芸能人の写真がズラリ。
エンタメファンにとっては垂涎の店、ということになります。
僕らが取材に行ったときは、実のお母さんに対応して頂き、
「SE7ENさんは鶏肉がお好きなんですか?」
「鶏肉もだけど、あの子は肉ならなんでもよく食べたわねぇ」
みたいな話を聞かせて頂いたのが印象的。
いろいろ親切にご対応頂きました。

こんな着ぐるみがマスコットとして活躍しているのも目を引きます。
この写真は準備を整えて、
「じゃ、これから店先で呼び込み行ってきます!」
という瞬間を撮ったものです。
なお、新大久保に先駆けて、大阪の南船場では、
今月8日から、日本1号店がオープンしています。
大阪のオープン日にも、ファンが多数駆け付けたようですね。
ヨルボンチムタク南船場店(Facebook)
http://www.facebook.com/osaka.yeolbong
南船場に韓国の煮込み鶏肉料理店-SE7ENさんが経営(なんば経済新聞)
http://namba.keizai.biz/headline/2358/

そして、もうひとつ同じフロアに出店するのが、
個性派の粉食専門チェーンである「SCHOOL FOOD」。
かつて、2007年12月に東京、赤坂でオープンしましたが、
わずか1年で撤退してしまった、苦い過去があります。
今回の再進出は、リベンジということになるんでしょうね。
5年経って、日本の状況もだいぶ変わっていますし、
若い世代の韓流ファンが増えたのはプラス要素になるはず。
新大久保という地の利も得て、ぜひ頑張って欲しいお店です。

こんな感じに細巻きのオシャレなキムパプ(海苔巻きや)、
ミルトッポッキ(小麦粉餅の炒め物)などが食べられる店。
カルボナーラ風にアレンジしたトッポッキなども有名ですね。
ちなみにこれらの写真は、当時、赤坂店の取材をしたもの。
当面は大混雑でしょうが、落ち着いたらまた話を聞きに行きたいですね。
SCHOOL FOOD(韓国語)
http://www.schoolfood.co.kr/
asahi.com/コリアうめーや!! 具材を楽しむ「キムパプ」
http://www.asahi.com/international/korea/TKY200803130315.html

さらに、こちらは「DELI ROTI(デリロティ)」。
一時期、韓国で一世を風靡したスイーツパンの専門チェーンです。
毎度、説明がややこしいのですが、いちばん簡単に説明すると、
コーヒー風味のバター入りメロンパンという感じですかね。
もともとはマレーシア発祥の、メキシカンな製法のパンで、
アジア各国で人気を集め、韓国でも専門店が急増し、日本人観光客にも人気。
という、これまたややこしい経緯があるパンでもあります。
詳細は公式ページや、過去のブログ記事を見て頂くのがよいかと。
DELI ROTI
http://www.deliroti.jp/
西日暮里「DELI ROTI」日本直営1号店誕生。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1356.html
このデリロティが「Design89」の1階で販売されています。
その場で焼いて提供するのではなく、販売のみですが、
イートインスペースがあるので、温め直してはくれます。
コーヒーと一緒に、ちょっとひと息入れるにはちょうどいいですね。
なお、このデリロティはすでに販売が始まっておりますが、
「ヨルボンチムタク」「SCHOOL FOOD」はまだ開店準備中の様子。
また、この2店舗以外にも話題店が入ってくるようです。
突貫工事が進んでいるようですが、正確なオープン日は、
現場の方に聞く限り、まだきちんと確定いないようでした。
ネットではいろいろな日程が先行して飛び交っておりますが、
正式な発表があるまでは、少し様子を見たほうがよさそうです。

ここからはオマケ。
すっかりメインストリートとしたの貫録を見せるイケメン通りでは、
そこから横に伸びる路地にまで、店が拡張し始めています。
大久保通り、職安通り、イケメン通りの3極集中は今後も続きそうな気配。
一般の住宅がどんどん店舗に改装しているところなので、
年末に向けて、イケメン通り周辺は新店が増えていきそうです。

あと、大久保通りには「カンナムスタイル」という店が早速オープン。
どこを歩いていても、PSYの「江南スタイル」が流れており、
当面の間、新大久保を歩くと頭の中が馬ダンス一色になります。
人出が減ったとはいえ、新大久保の目まぐるしい動きは微塵も変わらず。
昔からの新大久保ファンにとっては、道も歩きやすくなって、
新しい店もどんどん出来て、楽しい年末になるのかもしれませんね。
とりあえずは「Design89」3階のオープンを心待ちにしたいと思います。
店舗:Design89
住所:東京都新宿区大久保1-8-4
http://www.facebook.com/Shinokubo.Design89

「ぱんぎょ すていしょーん!」
と思わずテンション爆上げで撮った写真。
韓国のあちこちに行きたい町というのはありますが、
その中でも個人的な思い入れの強い場所でした。
その理由というのが……。

「パンギョ=板橋」
という板橋区民にとっては親近感あふれる地名だからです。
日本も韓国も漢字を使うので、ときおりこういうことがあるんですね。
ちなみにこの「板橋駅」は、地元の町名が板橋であることに由来。
住所でいうと、京畿道城南市盆唐区板橋洞となります。
さらに、その板橋洞の由来を調べてみると、
百科事典には、
「村の前を流れる川に板の橋がかかっていたことから」
とあってまた興奮。
これ板橋区の命名由来とまったく同じですね。
板橋区を流れる石神井川に、板の橋がかかっていたことから板橋。
現在も板橋区本町に、板橋という名前の橋がしっかりあります。

そりゃあもう、興奮にまかせて……。

あちこち板橋の写真を撮ったってもんですよ。

でも、悲しいかな、韓国の板橋は開発が始まったばかりで、

これ駅前を撮影したものなんですけど……。

まー、気持ちいいぐらいなんにもないところでした。
ビルの建設は進んでいるので、もうしばらくしたら、
人も増えて、店も増えて、賑やかな町になるんでしょうね。
そもそも、この板橋駅を走っている新盆唐線というのも、
昨年10月に一部開通したばかりの、新しい路線ですからね。
それでも江南駅からわずか4駅という、たいへん便利な場所なので、
将来のベッドタウンとしておおいに期待されている地域です。
ちなみに僕がこの板橋を訪れたのは……。

駅から車に乗ってさらに15分ほど行ったところにある、
素晴らしい眺めのお宅にお邪魔するためでした。
昔からお世話になっている料理研究家の先生がこちらに引越し、
「1度遊びに来なさい!」
ということで、足を運んできた次第です。
江南駅から正味1時間もかからないような距離で、
こののどかすぎる光景というのは、たまらないですねぇ。

先生が造ったもち米のお酒を頂きつつ……。

じっくり煮込んだコムタン(牛スープ)に舌鼓を打ちました。
「ヤンとコンジャソニとカルビを煮込んだコムタンだからね!」
というセリフにヨダレが滝のように流れた次第。
さすがは先生、ただのコムタンではなかったですね。
・ヤン(牛の第1胃、ミノ)
・コンジャソニ(牛の直腸の脂肪の多い部分、テッポウの一部)
・カルビ(牛のあばら肉、カルビ)
といった感じの部位分けになります。
板橋区民としては、このうえない幸せを満喫した板橋訪問。
声をかけてくれた先生に、深く感謝したいと思います。

朝起きたら、首を寝違えていて身動きがとれません。
取材にも行けないし、原稿を書くにも集中できないので、
お遊び企画のような記事を書いてみたいと思います。
「韓国では飲食店の看板を観賞すべし!」
というのが本日伝えたい主張のすべてです。
あまり内容があるとも思えませんが、ご笑覧頂ければ幸いです。
まず、冒頭の写真はソウルの奨忠洞で撮影した、
老舗チョッパル(豚足)専門店の看板。
ハングルが読めない人には申し訳ありませんが、
観賞ポイントとしては、店名の上に赤地白ヌキで書かれた、
「元祖の元祖」
という文字でしょう。
韓国では看板にハクをつけるために、
「元祖」
という文字をよく刻みますが、周囲に類似店が多いと、
どの店も「元祖」を掲げて、意味がなくなってしまいます。
そこで考案されたフレーズが、
「元祖の元祖」
お店のプライドがダブルの元祖に込められているようです。

あるいはもうひとつ有名店のケースですが、
「本当の元祖」
という表現もあったりします。
ほかにも元祖を名乗る店があるかもしれないけど、
「本当の元祖」はウチだよ、という主張がよく出ています。

そして、もうひとつよく見るのが創業年の表記。
韓国では老舗が少ないため、20年、30年も営業していれば、
充分に歴史を持った店として、認められる傾向にあります。
ただ、この写真のように創業年を示す場合はよいのですが……。

たいていの店は写真の右上にあるように、
「50年伝統」
という表現で老舗らしさを表現します。
50年の伝統がある店という意味ですね。
ただ、よーく写真を見て頂きたいのですが、
写真中央下の垂れ幕には「60年伝統」と書かれており、
その左には「開業62周年」とも書かれています。
看板に「○○年伝統」と大きく書くのはいいのですが、
そうそう看板って、毎年かけかえるものではないですよね。
律儀な店でも、10年ごとにかえるぐらいでしょうか。
もはや何年前から「○○年伝統」なのか、わからない店も多々あります。

そういう理由からか、最初から「○○年」の部分を放棄した店も。
「何十年伝統」
という書き方には、むしろ潔さすら感じます。
それが20年なのか、30年なのか、あるいは50年以上なのか、
見ただけではわかりませんが、何十年かの伝統はあるようです。

あるいは、
「この店で32年」
というような主張も見ることができたり。
まあ、途中で移転するような店も多いですからね。
地元で愛されて32年という主張には力強いものがあります。

別の角度から、店の伝統を掲げるよりも、
来店した有名人の名前でアピールする店もあります。
「盧武鉉大統領が召し上がったクッパプ店」
ということで、大統領が来るほどの有名店ということ。

あるいは取材に来たテレビ番組の名前を掲げる店も多いですね。
しばらく前なら「VJ特攻隊」や「味対味」が多かったですが、
最近だと「1泊2日」のロケ地アピールをよく見かけます。
テレビが取材に来る店なら、間違いないはず、という作戦ですね。
僕自身も目安にすることがあるので、やっぱり効果はあるのでしょう。
そんな中、ソウルでたまたまみつけた……。

こちらの店は、開き直って堂々としていました。
「TV放映に出ていない店」
「元祖、伝統ではない店」
ある種の皮肉も混ざっているのかもしれませんが、
逆に目を引く、という効果があるようです。
その脇にはきちんと、
「路地中でいちばん安くてうまい店」
「2階個室200席宴会席完備」
というその店ならではのウリも書かれていました。

さらにはこんな店もありますけどね。
釜山の南浦洞にある、日本人観光客には有名な店。
トンカツ専門店ということで、日本語が大きくなっており、
その下で同様のコメントが韓国語でも書かれています。
行くたびに目にするのですが、まだ入ったことはありません。
美味しくなかったとしても、払わずには帰りにくいですし。
まあ、こうやって目を引くだけでも店としては大成功なのでしょう。
という感じに、いろいろ並べてみました看板特集。
観賞する面白さが、少しでも伝わりましたでしょうか。
町を歩けば、いくらでも転がっているものなので、
ハングルが読める方は、ぜひ注目してみてください。

初めて来ました、府中の「モランボン本店」。
焼肉のタレ「ジャン」とか、家庭用の韓国料理商品とかは、
あれこれ買って、よく食べているんですけどね。
冷麺とか、カルボナーラトッポッキとか、ヤンニョムチキンの素とか。
定番からチャレンジ系まで、守備範囲の広さが魅力です。
この日はちょうど、府中で打ち合わせがあったため、
お店のほうに足を運ぶという初体験に恵まれました。

まあ、焼肉ではなくランチですけどね。
もちろんランチでも、肉を焼いて食べるのは可能ですが、
数あるメニューの中で、目を引いたのが……。
「石焼ローストビーフユッケピビンパ!」
なんというか、ビビンバ単独でも料理として成立するのを、
ぐんと3段階ぐらいグレードを上げたようなネーミングですよね。
「石焼!」
「ローストビーフ!」
「ユッケ!」
という畳みかけるようなインパクトについつられました。

同行した方々はユッケジャンクッパ(牛肉スープごはん)や……。

チャプチェ(春雨炒め)定食を頼んでおられました。

まあ、それでも見て頂きたい料理のビジュアルは、
なんといっても、このてっぺん部分に集約されますよね。
撮っているときは、うまく写せているか不安でしたが、
なんとか、ローストビーフっぽく見えているでしょうか。
というあたりで、みなさんにもご理解頂けていると思いますが、
「石焼ローストビーフユッケピビンパ」という料理は……。
「ローストビーフ&ユッケ」
ということではなく、
「ローストビーフで作ったユッケ」
という意味。
昨年10月から規制によって生肉の扱いが厳しくなり、
代替案として、ローストビーフをユッケ風に仕立てたものです。
それがどんな味になるのか、気になって注文した次第。
卵の部分をぷちっとつぶし、ローストビーフユッケに絡め、
ごはんと混ぜる前に、それだけを味わってみました。
なんというか、食感はきちんとローストビーフですが、
味のほうはゴマ油の香りと甘めのタレが利いて、しっかりとユッケ。
生肉の滑らかな食感こそありませんが、これはこれで美味しいですね。
また、卵黄を絡めることで、しっとり加減もアップします。

まあ、石焼きだと、混ぜているうちに熱が通っちゃうんですけどね。

一緒にサンチュがついてくるので、包んで食べてもいい感じ。
ひとつの石焼きビビンバを、いろいろな角度から楽しみました。
なお、気になって、ちょっと検索をかけてみたところ、
他店でも、ローストビーフユッケはけっこう出しているようですね。
ほかにもマグロを使う店、馬肉を使う店など、工夫はさまざまですが、
その一方で、新基準に合わせたユッケを出す店も出てきました。
焼肉店の人気商品であるユッケを今後どうしていくのか。
規制開始から1年が経過し、まだまだ悩ましい問題のようです。
店名:モランボン本店
住所:東京都府中市府中町1-7-2さくら食品館5階
電話:042-365-4121
営業:11:45~15:00、17:00~22:30(月~土)、11:45~22:30(日・祝)
定休:第2、3火曜日
http://www.moran-bong.com/
コリアうめーや!!第278号
<ごあいさつ>
10月になりました。
今年はどうしたことか残暑が長く、
これを書いているいまも、汗だく状態です。
9月ならまだしも、10月ですからね。
真夏気分なのに、あと3ヶ月で今年が終了という、
なんとも不思議な感覚に驚いています。
いやあ、あと3ヶ月ですかぁ……。
まあ、そんな驚きはさておくとして、
今号では引き続き、江原道出張の報告です。
ただ、3号続けてだとマンネリ感も出てくるので、
切り口だけは、少しいじってみました。
少々いじりすぎたような感もありますが、
そのあたりも含め、ご笑覧頂ければ幸いです。
コリアうめーや!!第278号。
微笑みに手を合わせての、スタートです。
<旌善の名物料理に意外な未来を発見!!>
先日、タイ料理を食べに行く機会があった。
普段から韓国料理ばかりの生活なので、
違う国の料理を食べに行くのは新鮮でいい。
仕事という気持ちもないのでなにより気楽だし、
その一方で勉強になることは多い。
「タイラーメンください!」
「はい、麺の種類はどうしましょう?」
「麺の種類!?」
見ると、メニューに麺の選択肢が書いてある。
・バミー(中華麺)
・センヤイ(平打ちの米麺)
・センレック(中細の米麺)
・センミー(極細の米麺)
と4種類あった。
なるほど、こういうシステムだったか。
「じゃあ、センヤイというのをください」
「はい、スープはどうしましょう?」
「スープ!?」
見ると、汁ありと汁なしも選べるのだった。
「じゃあ、汁なしでください」
「はい、具はどうしましょう?」
「具!?」
見ると、鶏肉やチャーシュー、エビなどがあった。
たぶん慣れれば簡単な話なのだろうけど、
このあたりで、軽く脳みそが茹であがった。
とはいえ、なんとなくの直感で選んだわりに、
出てきた料理は自分の好みにも合って美味しかった。
ほかにも、いろいろ組み合わせを試していけば、
もっとこだわりの注文もできるのだろう。
だが、話の本筋はタイラーメンではない。
ちょうどランチタイムに足を運んだため、
セットでごはん料理やデザート、ドリンクもついた。
鶏肉のバジル炒めごはんも美味しかったが、
それ以上に目を引いたのはデザートのほうだった。
ココナッツミルクにもち米が入ったもの。
最初はアンコが入っているのかと思ったが、
よく見ると、黒米の入ったもち米だった。
また、それに加えて、細切りの黄色いフルーツと、
緑色をした短い麺のようなものも入っている。
……などと書きながら、いま苦心しているのは
その入っているものの詳細に自信がないこと。
書き慣れている韓国料理なら、
「アレとコレとソレが入っていた!」
というふうにビシッと書ける。
しかも、それを調べる時間は皆無に等しい。
だが、タイ料理に関する予備知識はないので、
ここまでの数行にえらく時間を要した。
調べたところ、細切りの黄色いフルーツは、
ジャックフルーツ(和名はパラミツ)と呼ばれるもの。
また、緑色の短い麺はロートチョンという、
米粉やキャッサバなどのでんぷんを固めたもの。
パンダンリーフというハーブで色付けされている。
……と書いてはみたが、いかんせん自信はない。
ネットで調べた結果なので、間違っていたらご容赦を。
ともかくも、そのデザートが衝撃的だった。
美味しかったというのもあるが、それ以上に、
具として入っているロートチョンが衝撃的であった。
これを食べた瞬間、僕の意識は江原道に飛んだ。
ここにきてようやく話は韓国料理に戻る。
8月下旬に出かけた江原道出張の際、
山間部の旌善(チョンソン)という町に立ち寄った。
旌善は民謡のアリランでもたいへん有名だが、
観光地として、五日市場も全国に名を轟かせる。
周辺の地域から山菜や野草、漢方食材が集まり、
大勢の観光客も押し寄せて、おおいに賑わうのだ。
五日市場なので、2と7のつく日しか市は立たないが、
それ以外の日でも、一部の店舗は営業をしている。
雰囲気だけでもと、市の立たない日に足を運んだのだが、
夏休みだったせいか観光客も多く、意外に楽しめた。
個人的にお目当てだったのがコチラ。
・コットゥンチギグクス(鼻打ち麺)
・オルチェンイグクス(オタマジャクシ麺)
旌善の郷土料理であり、五日市場の名物でもある。
名前からして強烈なインパクトがあるため、
旌善に行ったら、ぜひ食べたいと思っていた。
市場内には飲食店の集まった路地があり、
あちこちのぞきながら、適当な1軒に入る。
まず試してみたのはコットゥンチギグクス。
煮干しなどでダシを取った冷たいスープに、
そば粉で作った、やや太めの麺が入っている。
店によっては温かい汁にいれることもあり、
その場合は、味付けが味噌仕立てになるようだ。
具には千切りのキュウリと、刻んだ白菜キムチ、
そしてたっぷりの海苔と、たっぷりのゴマ。
脇の小皿には、唐辛子入りの薬味醤油がついてくる。
まずは麺のほうをすすりこんでみると、
そばというよりは、うどんを食べるような感覚だった。
この骨太な食感こそが、実は名前の由来であり、
勢いよく麺をすすると、跳ねて鼻につくから鼻打ち麺。
せっかくなのでそれも体験してみたいと……。
「ずばばばばばばっ!」
とすすりこんでみたが、汁が飛び跳ねただけで、
残念ながら、麺で鼻を打つまでには至らなかった。
ただ、爽快感にあふれる麺料理ではあり、
暑い日だったこともあって、一気に食べ終えた。
そして、もうひとつがオルチェンイグクス。
こちらはトウモロコシのでんぷんを麺にしたもので、
その形状がオタマジャクシに似ることから名付けられた。
この料理を前にすると、誰しもがいうセリフだが、
決して、オタマジャクシが具に入っている訳ではない。
こちらを追加注文すると、コットゥンチギグクスと、
同じスープに、同じ具が入って出てきた。
だが、その味わいはまるで違う。
コットゥンチギグクスがしっかり麺だったのに対し、
オルチェンイグクスはなんとも頼りない食感。
長さが2~3センチ程度と短いため、すすることもできず、
もそもそ口に入れると、ぐずぐずに崩れていく。
「いやはや、なんというか……」
というのが感想のすべてであり、
だが、それそのものが事前の期待通りであった。
もともと旌善は山地であるために水田が作れず、
そばやトウモロコシで食をつないだ地域。
食の乏しかった時代を知る、貴重な歴史的料理であり、
それを体感できたのが、なによりの満足であった。
だが、である。
ここで冒頭のデザートに話が戻るのだが、
ロートチョンを食べた瞬間……。
「これはオルチェンイグクスだ!」
と確信した。
色合いこそ黄色と緑でだいぶ異なるが、
その形状や、食感はまったく同じであった。
調べてみたところ、作り方もそっくり。
ゆるゆるの生地を穴から通して熱湯に落とすと、
短い長さで固まって、オタマジャクシ風の麺になる。
要するに両者は、煮干しダシのスープに浸すか、
ココナッツミルクに浸すかだけの違いなのだ。
それに気付いた瞬間、雷のような閃きが訪れた。
「オルチェンイグクスの未来はココナッツ味だ!」
……。
……。
……。
うん、鼻で笑ってもいいさ。
でも、いつか旌善をまた訪れる日が来たら、
そのときはココナッツミルクを持って行こうと思う。
そこに、オルチェンイグクスの麺だけを浸せば、
韓泰融合の新スイーツができるではないか。
ココナッツミルクの池で泳ぐオタマジャクシは、
旌善の新たな未来を切り開くのだ。
<店舗情報>
店名:フェドンチプ
住所:江原道旌善郡旌善邑鳳陽里344-1
電話:033-562-2634
<お知らせ>
旌善は予定にないのが残念ですが、
江原道ツアーを11月3~6日の日程で企画しています。
郷土料理ばかりを食べ尽くすグルメ至上の3泊4日。
ぜひ胃袋に気合いを入れてご参加ください。
八田靖史と行くコリアうめーや!江原道・まんぷくツアー4日間
http://www.sanshin-travel.com/original/010/entry/000754.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
Twitter
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
タイ料理の情報に致命的な間違いがないか、
正直、不安だらけの実験的な内容です。
コリアうめーや!!第278号
2012年10月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669
<ごあいさつ>
10月になりました。
今年はどうしたことか残暑が長く、
これを書いているいまも、汗だく状態です。
9月ならまだしも、10月ですからね。
真夏気分なのに、あと3ヶ月で今年が終了という、
なんとも不思議な感覚に驚いています。
いやあ、あと3ヶ月ですかぁ……。
まあ、そんな驚きはさておくとして、
今号では引き続き、江原道出張の報告です。
ただ、3号続けてだとマンネリ感も出てくるので、
切り口だけは、少しいじってみました。
少々いじりすぎたような感もありますが、
そのあたりも含め、ご笑覧頂ければ幸いです。
コリアうめーや!!第278号。
微笑みに手を合わせての、スタートです。
<旌善の名物料理に意外な未来を発見!!>
先日、タイ料理を食べに行く機会があった。
普段から韓国料理ばかりの生活なので、
違う国の料理を食べに行くのは新鮮でいい。
仕事という気持ちもないのでなにより気楽だし、
その一方で勉強になることは多い。
「タイラーメンください!」
「はい、麺の種類はどうしましょう?」
「麺の種類!?」
見ると、メニューに麺の選択肢が書いてある。
・バミー(中華麺)
・センヤイ(平打ちの米麺)
・センレック(中細の米麺)
・センミー(極細の米麺)
と4種類あった。
なるほど、こういうシステムだったか。
「じゃあ、センヤイというのをください」
「はい、スープはどうしましょう?」
「スープ!?」
見ると、汁ありと汁なしも選べるのだった。
「じゃあ、汁なしでください」
「はい、具はどうしましょう?」
「具!?」
見ると、鶏肉やチャーシュー、エビなどがあった。
たぶん慣れれば簡単な話なのだろうけど、
このあたりで、軽く脳みそが茹であがった。
とはいえ、なんとなくの直感で選んだわりに、
出てきた料理は自分の好みにも合って美味しかった。
ほかにも、いろいろ組み合わせを試していけば、
もっとこだわりの注文もできるのだろう。
だが、話の本筋はタイラーメンではない。
ちょうどランチタイムに足を運んだため、
セットでごはん料理やデザート、ドリンクもついた。
鶏肉のバジル炒めごはんも美味しかったが、
それ以上に目を引いたのはデザートのほうだった。
ココナッツミルクにもち米が入ったもの。
最初はアンコが入っているのかと思ったが、
よく見ると、黒米の入ったもち米だった。
また、それに加えて、細切りの黄色いフルーツと、
緑色をした短い麺のようなものも入っている。
……などと書きながら、いま苦心しているのは
その入っているものの詳細に自信がないこと。
書き慣れている韓国料理なら、
「アレとコレとソレが入っていた!」
というふうにビシッと書ける。
しかも、それを調べる時間は皆無に等しい。
だが、タイ料理に関する予備知識はないので、
ここまでの数行にえらく時間を要した。
調べたところ、細切りの黄色いフルーツは、
ジャックフルーツ(和名はパラミツ)と呼ばれるもの。
また、緑色の短い麺はロートチョンという、
米粉やキャッサバなどのでんぷんを固めたもの。
パンダンリーフというハーブで色付けされている。
……と書いてはみたが、いかんせん自信はない。
ネットで調べた結果なので、間違っていたらご容赦を。
ともかくも、そのデザートが衝撃的だった。
美味しかったというのもあるが、それ以上に、
具として入っているロートチョンが衝撃的であった。
これを食べた瞬間、僕の意識は江原道に飛んだ。
ここにきてようやく話は韓国料理に戻る。
8月下旬に出かけた江原道出張の際、
山間部の旌善(チョンソン)という町に立ち寄った。
旌善は民謡のアリランでもたいへん有名だが、
観光地として、五日市場も全国に名を轟かせる。
周辺の地域から山菜や野草、漢方食材が集まり、
大勢の観光客も押し寄せて、おおいに賑わうのだ。
五日市場なので、2と7のつく日しか市は立たないが、
それ以外の日でも、一部の店舗は営業をしている。
雰囲気だけでもと、市の立たない日に足を運んだのだが、
夏休みだったせいか観光客も多く、意外に楽しめた。
個人的にお目当てだったのがコチラ。
・コットゥンチギグクス(鼻打ち麺)
・オルチェンイグクス(オタマジャクシ麺)
旌善の郷土料理であり、五日市場の名物でもある。
名前からして強烈なインパクトがあるため、
旌善に行ったら、ぜひ食べたいと思っていた。
市場内には飲食店の集まった路地があり、
あちこちのぞきながら、適当な1軒に入る。
まず試してみたのはコットゥンチギグクス。
煮干しなどでダシを取った冷たいスープに、
そば粉で作った、やや太めの麺が入っている。
店によっては温かい汁にいれることもあり、
その場合は、味付けが味噌仕立てになるようだ。
具には千切りのキュウリと、刻んだ白菜キムチ、
そしてたっぷりの海苔と、たっぷりのゴマ。
脇の小皿には、唐辛子入りの薬味醤油がついてくる。
まずは麺のほうをすすりこんでみると、
そばというよりは、うどんを食べるような感覚だった。
この骨太な食感こそが、実は名前の由来であり、
勢いよく麺をすすると、跳ねて鼻につくから鼻打ち麺。
せっかくなのでそれも体験してみたいと……。
「ずばばばばばばっ!」
とすすりこんでみたが、汁が飛び跳ねただけで、
残念ながら、麺で鼻を打つまでには至らなかった。
ただ、爽快感にあふれる麺料理ではあり、
暑い日だったこともあって、一気に食べ終えた。
そして、もうひとつがオルチェンイグクス。
こちらはトウモロコシのでんぷんを麺にしたもので、
その形状がオタマジャクシに似ることから名付けられた。
この料理を前にすると、誰しもがいうセリフだが、
決して、オタマジャクシが具に入っている訳ではない。
こちらを追加注文すると、コットゥンチギグクスと、
同じスープに、同じ具が入って出てきた。
だが、その味わいはまるで違う。
コットゥンチギグクスがしっかり麺だったのに対し、
オルチェンイグクスはなんとも頼りない食感。
長さが2~3センチ程度と短いため、すすることもできず、
もそもそ口に入れると、ぐずぐずに崩れていく。
「いやはや、なんというか……」
というのが感想のすべてであり、
だが、それそのものが事前の期待通りであった。
もともと旌善は山地であるために水田が作れず、
そばやトウモロコシで食をつないだ地域。
食の乏しかった時代を知る、貴重な歴史的料理であり、
それを体感できたのが、なによりの満足であった。
だが、である。
ここで冒頭のデザートに話が戻るのだが、
ロートチョンを食べた瞬間……。
「これはオルチェンイグクスだ!」
と確信した。
色合いこそ黄色と緑でだいぶ異なるが、
その形状や、食感はまったく同じであった。
調べてみたところ、作り方もそっくり。
ゆるゆるの生地を穴から通して熱湯に落とすと、
短い長さで固まって、オタマジャクシ風の麺になる。
要するに両者は、煮干しダシのスープに浸すか、
ココナッツミルクに浸すかだけの違いなのだ。
それに気付いた瞬間、雷のような閃きが訪れた。
「オルチェンイグクスの未来はココナッツ味だ!」
……。
……。
……。
うん、鼻で笑ってもいいさ。
でも、いつか旌善をまた訪れる日が来たら、
そのときはココナッツミルクを持って行こうと思う。
そこに、オルチェンイグクスの麺だけを浸せば、
韓泰融合の新スイーツができるではないか。
ココナッツミルクの池で泳ぐオタマジャクシは、
旌善の新たな未来を切り開くのだ。
<店舗情報>
店名:フェドンチプ
住所:江原道旌善郡旌善邑鳳陽里344-1
電話:033-562-2634
<お知らせ>
旌善は予定にないのが残念ですが、
江原道ツアーを11月3~6日の日程で企画しています。
郷土料理ばかりを食べ尽くすグルメ至上の3泊4日。
ぜひ胃袋に気合いを入れてご参加ください。
八田靖史と行くコリアうめーや!江原道・まんぷくツアー4日間
http://www.sanshin-travel.com/original/010/entry/000754.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
タイ料理の情報に致命的な間違いがないか、
正直、不安だらけの実験的な内容です。
コリアうめーや!!第278号
2012年10月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
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