
まあ、案の定というか、やっぱりというか、
先週、先々週はいいペースで更新できたんですけどね。
しばらく頑張ったかと思うと、突然更新が止まるのはいつものこと。
一応、言い訳をするなら、原稿の締切がやたら重なってしまったのと、
月曜日の夜から、うっかり風邪を引いてしまったことでしょうか。
胃腸がやられて、喉がやられて、1日ぐったり寝込みました。
おかげさまで、だいぶよくなり、食事も徐々に通常運転。
ただし、仕事のスケジュールは、休んだぶん余計厳しくなりました。
土曜日から韓国出張だというのに、この仕事の山はどうしたものか。
とりあえずこういうときは、するっと現実逃避をして、
止まっていたブログを、更新してみることにしました。
しかも、急いでアップする必要もない、個人的な企画案ネタで。
タイトルにもあるように、9月からtwitterでコツコツ続けている、
「短文韓食紀行」の次を、なにか出来ないものかと妄想しています。
どうやらこの短い文章をたくさん積み重ねていく作業というのは、
忙しさにかまけて、いろいろ放置している僕にはなかなか合う様子。
他の作業をする合間に、ちょこちょこ書けるのはいい感じです。
twitterまとめ【短文韓食紀行001~050】
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1447.html
twitterまとめ【短文韓食紀行051~100】
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1448.html
といっても、「短文韓食紀行」をもう止めるということではなく、
これはこれで続けるのを前提に、さらに追加ができないかということ。
「短文韓食紀行」自体は、まだまだ僕も知らないネタが山ほどあるのと、
それを調べることでリサーチにもなるので、続けたいと思っています。
それとともに、いずれはもっと見やすい形でリストに一覧化し、
「韓国語食の大辞典」のように一般配布することも目指したいですね。
地方料理の垣根を、できるだけ下げていくのが主たる狙いです。
というところから、いよいよ本題。
第1弾が「短文韓食紀行」ということで地方料理の紹介なので、
それとはまた違う「短文韓食○○」をあれこれ考えてみました。
実際に始めるかどうかは別にして、サンプルを作ってみたいと思います。
まず……。
・短文韓食案内(いわゆる韓国の飲食店ガイド)
=========================
【短文韓食案内001】乙密台/을밀대(ソウル・塩里洞)/1966年創業の平壌冷麺専門店。韓牛を使用した濃厚なシャーベット状の牛骨スープと、やや太めの蕎麦粉麺が特徴。住宅地の中にありながら昼どきは行列が絶えない人気店。http://bit.ly/10zRpmW
=========================
おすすめのお店や、自分の行ってみたいお店を垂れ流し。
人からおすすめを聞かれたときにも、積み重なっていると便利かなと。
この文字数なら、ガイドブックの記事ともほぼ一緒ぐらいなので、
書きためておくと、本業のほうでも参考になるかもしれません。
という感じにどんどんいきます。

・短文韓食書評(韓国料理に関する本の紹介)
=========================
【短文韓食書評001】魅力探求!韓国料理/八田靖史(小学館)/コリアン・フード・コラムニストの著者が自らの経験をもとに、韓国料理の魅力を読み解いてゆく食文化探求&爆食エッセイ。師匠こと、佐野良一氏の見識深いコラムも必見。http://amzn.to/SX0qRO
=========================
韓国料理に関する面白い本、歴史などを探るのに必要な資料、
ガイドブックやレシピ本など、積み重ねると自分の本棚整理になりそうです。
サンプルということで、自分の本をピックアップしてみましたが、
ほかにも韓国料理好きに、ぜひ読んで欲しい本はたくさんありますしね。
時間に余裕があれば、これは本気でやってみたいです。

・短文韓食宣伝(日韓問わず韓国食品の商品紹介)
=========================
【短文韓食宣伝001】スンドゥブ辛口(丸大食品)/スンドゥブチゲの素。ストレートスープを鍋にあけて火にかけ、豆腐、卵を加えるだけですぐできる。具に豚肉や魚介を加えても美味しい。姉妹品にマイルド、参鶏湯風がある。http://bit.ly/r3Vom4
=========================
宣伝という単語でよいのか、ひとしきり悩んだのですが、
いわんとしているのは、商品紹介を積み重ねたいということです。
韓国のラーメンとか、お菓子、レトルト商品なんかは特にやりたいですね。
お土産探し、新商品リサーチなどに役立つ情報として。

・短文韓食年表(韓国料理関連の歴史を年表にまとめる)
=========================
【短文韓食年表001】仁川で「共和春」が開店(1905年)/記録上、韓国でもっとも古い中国料理店「共和春(공화춘)」が仁川市内の北城洞でオープン。旧店舗跡は現在補修工事のうえ、韓国初のチャジャンミョン博物館となっている。http://bit.ly/SX3nBS
=========================
これは完全に自分用です。
韓国料理の歴史をたどるときに、いつも年数を調べるので、
それが一覧でまとまっていると便利だろうな、というのが目的。
韓国初の春雨工場がオープンとか、料理書の書かれた年代とか。

・短文韓食辞典(韓国料理、韓国食材を辞書的に)
=========================
【短文韓食辞典001】タッカンマリ/닭한마리(鍋・スープ料理)/丸鶏の水炊き。料理名は「鶏1羽」を意味する。ソウルの東大門周辺を発祥とし、現在は鍾路5街に専門店が集まる。ハサミで解体のうえ、酢醤油ベースのタレにつけて味わう。http://bit.ly/Ur87BL
=========================
これも同じく自分用。
すっかり放置してしまった、ホームページのコンテンツである、
「韓国料理大図鑑」のリニューアル形を模索するものです。
上のサンプルは概要を書いたものですが、同じ料理でも、
発祥の由来や、簡単な調理法、蘊蓄と分割してまとめていく手も。
後で全部をぎゅっとまとめれば、百科事典的にもなるはずです。
そして、以下はサンプル作成時点での没ネタ。
・短文韓食調理(レシピ)
・短文韓食雑学(小ネタ)
・短文韓食日記(ブログの短文版)
・短文韓食小説(超ショートストーリー)
・短文韓食Q問(クイズ)
レシピはどう考えても無理だし、小ネタは「短文韓食辞典」で充分。
ブログの短文版はtwitterに移すことで、ますます更新が途絶える可能性大。
小説も短すぎて不可能、クイズはできないこともないような気がするけど、
それを積み重ねたところで、メリットを生む気があまりしません。
という理由で、以上のものは没にしました。
まあ、こういうことを考えているのがいちばん楽しいんですけどね。
いずれ何かのタイミングで、この中のどれかが実現するかもしれませんし、
そのままお蔵入りになることも、かなりの可能性であります。
さて、ふと気付けば、このブログを書き始めてはや2時間。
現実逃避もいい加減にしないと、たいへんなことになりますね。
いかにも切羽詰まった、目先の仕事に戻りたいと思います。
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コリアうめーや!!第281号
<ごあいさつ>
11月15日になりました。
ふと気付けば、今年も残り少なくなっています。
あと半月もすれば、大忙しの12月を迎え
忘年会だ、大掃除だ、年賀状だとドタバタ必至。
11月の間に、多少でもこなせればよいのですが、
ちょうど下旬から、またも韓国出張だったりします。
ひと月に2度韓国というのは珍しいんですけどね。
とりあえず、今月上旬に出かけた江原道ツアーから、
印象的なネタをひとつ紹介させて頂きましょう。
もういい加減、江原道ネタは満腹かもしれませんが、
2012年のメインテーマとご容赦ください。
コリアうめーや!!第281号。
東南に足を向けての、スタートです。
<僕とヨン様と江陵のモッパプ!!>
ちょっと長い自己紹介として、
自分の経歴を簡単に語ることがある。
・1999年秋から韓国に留学
・韓国語を学びつつ韓国料理の魅力にハマる
・帰国後に新大久保の韓国料理店でアルバイト
・2001年3月よりメールマガジンを創刊
・編集者の目に止まってライターデビュー
だいたいここまでがライターになる過程。
ちなみに2001年創刊のメールマガジンというのが、
まさしくこの「コリアうめーや!!」である。
そこから偶然デビューできたのも運がよかったが、
さらによかったのは、何よりもタイミング。
ライターデビューを果たした翌年というのが、
2002年の日韓共催サッカーW杯である。
駆け出しライターとして歩み始めた僕は、
「まあ、それまでは仕事があるかも!」
と楽観的に構え、就職は一切考えなかった。
とはいっても、ライターだけで食べていける訳でなく、
むしろフリーターとしての生活が主であった。
ところが、そんな浮草人生に突風が吹く。
W杯でひと盛り上がりし、落ち着くかと思いきや、
もっと大きなブームとして「韓流」が到来。
駆け出しライターでも、一応韓国語ができた僕は、
それを活かしてちらほら仕事を頂けるようになった。
いまではドラマもK-POPもまるでダメだが、
当時はまだ情報が少なく、僕でもなんとかなった。
・韓国芸能人年齢チェック
~あの俳優とこの俳優はどっちが年上!?~
・地方出身の芸能人&それ、どんな町?
~人気スターの故郷を読み解く!~
・冬のソナタに見る韓国のお酒文化!
~韓国でよく飲まれているお酒は?~
といった記事をセコセコ書いていたのを覚えている。
中でも「冬のソナタ」関連の仕事は多く、
出てくる料理を、すべて一覧にまとめたりもした。
解説文を書くだけでも、けっこうな仕事になったので、
そのおかげでいまがあるといっても過言ではない。
「ヨン様には足を向けて寝られない!」
というのは偽らざる本音である、
そんな恩人ともいうべきヨン様を、
たった1度だけだが、生で見た経験がある。
といっても、会って直接話をした訳ではなく、
あくまでも遠くから「見た」だけの経験だ。
それが、2006年7月23日。
白金高輪「高矢禮」のオープン日である。
マスコミ向けのレセプションに招待して頂いたため、
記者席からヨン様の登場と挨拶を眺めた。
恩人ではあるものの、別にファンではないので、
さして興奮することもなく、
「ヨン様はすらっとして細いなぁ」
などと冷静に眺めていた。
その後、「高矢禮」には取材でも何度か出かけ、
また、プライベートでも食事に行くことがあった。
あるいは「高矢禮」で開かれたヨン様ファンの集いに、
ゲストで招かれ、ミニ韓国語講座をしたこともある。
ソウルの町を歩いていたら、誰かにぶつかり、
はっと顔を上げると、それがヨン様だったという設定。
謝罪の言葉とともに、ファンであることを伝え、
「握手して頂いてもいいですか!?」
「サインもいいですか!?」
「お時間あったら、一緒にお食事でも!」
という会話にまでつなげる。
実際にはまずありえないシミュレーションだが、
こういう妄想こそが、語学の習得には何よりの早道。
ファンの皆様にも、熱心に取り組んで頂いた。
エンタメとは無縁の仕事をしているようでありつつ、
ヨン様関連の仕事はさりげなくけっこう多い。
つい先日も、江原道のツアーに出かけたが、
郷土料理ツアーのはずが、なぜかヨン様ツアーでもあった。
詳しくは「リビングWeb」の記事にも書いたので、
そちらのほうも、ぜひ読んでみて欲しい。
美びっと韓国/ふと気付けば江原道ヨン様ツアー。
http://mrs.living.jp/entame/korea/2012/11/12/post-239.html
江原道はロケ地などにも多く使われているため、
主要な地域を巡ると、ヨン様の足跡にぶつかるのである。
意外な発見であったが、それはそれで縁ともいえる。
中でも個人的にたいへん印象的だったのが、
江陵の「ソジチョガットゥル」という韓定食店。
ツアーで行く店は、ほぼ僕の経験から店を選ぶのだが、
この店だけは僕も初めて足を運ぶ店だった。
ここをヨン様が著書「韓国の美をたどる旅」で紹介している。
この店の看板料理はモッパプとチルサン。
代々伝わる両班家庭の料理を定食形式にしたもので、
田植えの時期に働き手をもてなす意味で作られた。
田植えの途中に、昼ごはんとして食べたのがモッパプ。
田植えの後に、それぞれ自宅へ持ち帰ったご馳走がチルサン。
山菜料理や、祭祀料理、餅などが組み合わされている。
見方によっては、ごくごく平凡なお惣菜だが、
昔ながらの江原道料理を現代に伝えている。
せっかくなので、食べたものを一覧にしてみよう。
他地域ではまず見られない、珍しいものが多い。
・スンニュン(おこげ湯)
★シジョンジトク(種籾の蒸し餅)
・ヒョンミバプ(玄米ごはん)
★セミヨクティガク(スジメの揚げ物)
・カジナムル(乾燥させたナスのナムル)
・エホバクナムル(乾燥させた韓国カボチャのナムル)
・チィナムル(シラヤマギクのナムル)
・コドゥンオグイ(サバの焼き魚)
・カムジャジョリム(ジャガイモの煮物)
・チャプチェ(春雨炒め)
★ポシッケ(祭祀用の干魚を裂いて発酵させたもの)
・トゥブジョリム(豆腐の煮物)
・クァリコチュチム(シシトウの蒸し煮)
・メミルジョン(蕎麦粉のチヂミ)
・サムヤチェ&テンジャン(包み野菜と味噌)
・ムグンジ(熟成させた白菜キムチ)
・ケンニプチャンアチ(エゴマの葉の醤油漬け)
・マヌルチョンチャンアチ(ニンニクの芽の醤油漬け)
・トトリムク(ドングリのでんぷんを固めたもの)
・シレギテンジャンチゲ(菜っ葉の味噌チゲ)
・シッケ(甘い米の飲料)
並べてみると、すごい量で大御馳走のようだが、
素材をよく見ると、さほど華美なものはない。
珍しい素材を使っているのは「★」をつけた3種。
シジョンジトクは、田植えで余った種籾を、
蒸し餅に仕立て、ヨモギやカボチャを加えたもの。
シルトクの一種だが、ふんわり柔らかな食感と、
さりげない控えめな甘さが後を引いた。
セミヨクティガクは、コンブのような海草を、
油で揚げて、砂糖をパラパラと振った料理。
カリカリとした食感と磯の風味を楽しむ。
ポシッケはマダラや、スケトウダラといった、
祭祀用に乾燥させた魚を、まず手作業で細かく裂く。
それを大根や粟などと一緒に発酵させたもので、
江原道では一般的なシッケ(馴れ寿司)の一種である。
個人的には干し野菜のナムルが気に入った。
いったん干すことでほどよい食感が生まれ、
その食感がまた、素材の甘味、風味を強調していく。
どうにも箸が止まらなくなるナムルであった。
また、これらを受け止める玄米ごはんも秀逸。
「ウチの自慢はなによりもごはん!」
「一般的な有機栽培よりももっと手をかけているからね!」
「現在の世の中では不可能といえる味だよ!」
と女将さんが胸を張っていたのが印象深い。
そして、もうひとつ。
この店でしか飲めない伝統酒も貴重な品だ。
松竹杜鵑酒(ソンジュクトゥギョンジュ)といって、
名前の通り、
・松の葉
・竹の葉
・杜鵑の花(ツツジ)
という3種の素材が入る。
ベースとなるのはもち米、うるち米、もち粟など。
飲んでみると、かすかな酸味と渋味が口の中で入り混じり、
最後にふんわりと独特の香りが鼻をくすぐる。
これもまた祭祀用に捧げる手造りの酒で、
両班家庭ならではの歴史を感じさせるものだった。
ひと通りの料理を食べて、酒も飲み干し、
余韻に浸ってみると、これがなんともいい気分。
さすがにヨン様は、いい店を紹介しているのであった。
以前もヨン様お気に入りという蔚山にある、
ビビンバ専門店を訪れて大満足だったのを思い出した。
彼の足跡をたどると、美味しい思いができる。
「美味しい店を教えてくれませんか?」
いつか町で偶然ヨン様にぶつかったときのため、
僕も韓国語の練習をしておくとしよう。
<店舗情報>
店名:ソジチョガットゥル
住所:江原道江陵市蘭谷洞259
電話:033-646-4430
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
Twitter
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
「韓国の美をたどる旅」を読んでいて、
いちばんぐっと来るのは皇龍寺址の写真です。
コリアうめーや!!第281号
2012年11月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669
<ごあいさつ>
11月15日になりました。
ふと気付けば、今年も残り少なくなっています。
あと半月もすれば、大忙しの12月を迎え
忘年会だ、大掃除だ、年賀状だとドタバタ必至。
11月の間に、多少でもこなせればよいのですが、
ちょうど下旬から、またも韓国出張だったりします。
ひと月に2度韓国というのは珍しいんですけどね。
とりあえず、今月上旬に出かけた江原道ツアーから、
印象的なネタをひとつ紹介させて頂きましょう。
もういい加減、江原道ネタは満腹かもしれませんが、
2012年のメインテーマとご容赦ください。
コリアうめーや!!第281号。
東南に足を向けての、スタートです。
<僕とヨン様と江陵のモッパプ!!>
ちょっと長い自己紹介として、
自分の経歴を簡単に語ることがある。
・1999年秋から韓国に留学
・韓国語を学びつつ韓国料理の魅力にハマる
・帰国後に新大久保の韓国料理店でアルバイト
・2001年3月よりメールマガジンを創刊
・編集者の目に止まってライターデビュー
だいたいここまでがライターになる過程。
ちなみに2001年創刊のメールマガジンというのが、
まさしくこの「コリアうめーや!!」である。
そこから偶然デビューできたのも運がよかったが、
さらによかったのは、何よりもタイミング。
ライターデビューを果たした翌年というのが、
2002年の日韓共催サッカーW杯である。
駆け出しライターとして歩み始めた僕は、
「まあ、それまでは仕事があるかも!」
と楽観的に構え、就職は一切考えなかった。
とはいっても、ライターだけで食べていける訳でなく、
むしろフリーターとしての生活が主であった。
ところが、そんな浮草人生に突風が吹く。
W杯でひと盛り上がりし、落ち着くかと思いきや、
もっと大きなブームとして「韓流」が到来。
駆け出しライターでも、一応韓国語ができた僕は、
それを活かしてちらほら仕事を頂けるようになった。
いまではドラマもK-POPもまるでダメだが、
当時はまだ情報が少なく、僕でもなんとかなった。
・韓国芸能人年齢チェック
~あの俳優とこの俳優はどっちが年上!?~
・地方出身の芸能人&それ、どんな町?
~人気スターの故郷を読み解く!~
・冬のソナタに見る韓国のお酒文化!
~韓国でよく飲まれているお酒は?~
といった記事をセコセコ書いていたのを覚えている。
中でも「冬のソナタ」関連の仕事は多く、
出てくる料理を、すべて一覧にまとめたりもした。
解説文を書くだけでも、けっこうな仕事になったので、
そのおかげでいまがあるといっても過言ではない。
「ヨン様には足を向けて寝られない!」
というのは偽らざる本音である、
そんな恩人ともいうべきヨン様を、
たった1度だけだが、生で見た経験がある。
といっても、会って直接話をした訳ではなく、
あくまでも遠くから「見た」だけの経験だ。
それが、2006年7月23日。
白金高輪「高矢禮」のオープン日である。
マスコミ向けのレセプションに招待して頂いたため、
記者席からヨン様の登場と挨拶を眺めた。
恩人ではあるものの、別にファンではないので、
さして興奮することもなく、
「ヨン様はすらっとして細いなぁ」
などと冷静に眺めていた。
その後、「高矢禮」には取材でも何度か出かけ、
また、プライベートでも食事に行くことがあった。
あるいは「高矢禮」で開かれたヨン様ファンの集いに、
ゲストで招かれ、ミニ韓国語講座をしたこともある。
ソウルの町を歩いていたら、誰かにぶつかり、
はっと顔を上げると、それがヨン様だったという設定。
謝罪の言葉とともに、ファンであることを伝え、
「握手して頂いてもいいですか!?」
「サインもいいですか!?」
「お時間あったら、一緒にお食事でも!」
という会話にまでつなげる。
実際にはまずありえないシミュレーションだが、
こういう妄想こそが、語学の習得には何よりの早道。
ファンの皆様にも、熱心に取り組んで頂いた。
エンタメとは無縁の仕事をしているようでありつつ、
ヨン様関連の仕事はさりげなくけっこう多い。
つい先日も、江原道のツアーに出かけたが、
郷土料理ツアーのはずが、なぜかヨン様ツアーでもあった。
詳しくは「リビングWeb」の記事にも書いたので、
そちらのほうも、ぜひ読んでみて欲しい。
美びっと韓国/ふと気付けば江原道ヨン様ツアー。
http://mrs.living.jp/entame/korea/2012/11/12/post-239.html
江原道はロケ地などにも多く使われているため、
主要な地域を巡ると、ヨン様の足跡にぶつかるのである。
意外な発見であったが、それはそれで縁ともいえる。
中でも個人的にたいへん印象的だったのが、
江陵の「ソジチョガットゥル」という韓定食店。
ツアーで行く店は、ほぼ僕の経験から店を選ぶのだが、
この店だけは僕も初めて足を運ぶ店だった。
ここをヨン様が著書「韓国の美をたどる旅」で紹介している。
この店の看板料理はモッパプとチルサン。
代々伝わる両班家庭の料理を定食形式にしたもので、
田植えの時期に働き手をもてなす意味で作られた。
田植えの途中に、昼ごはんとして食べたのがモッパプ。
田植えの後に、それぞれ自宅へ持ち帰ったご馳走がチルサン。
山菜料理や、祭祀料理、餅などが組み合わされている。
見方によっては、ごくごく平凡なお惣菜だが、
昔ながらの江原道料理を現代に伝えている。
せっかくなので、食べたものを一覧にしてみよう。
他地域ではまず見られない、珍しいものが多い。
・スンニュン(おこげ湯)
★シジョンジトク(種籾の蒸し餅)
・ヒョンミバプ(玄米ごはん)
★セミヨクティガク(スジメの揚げ物)
・カジナムル(乾燥させたナスのナムル)
・エホバクナムル(乾燥させた韓国カボチャのナムル)
・チィナムル(シラヤマギクのナムル)
・コドゥンオグイ(サバの焼き魚)
・カムジャジョリム(ジャガイモの煮物)
・チャプチェ(春雨炒め)
★ポシッケ(祭祀用の干魚を裂いて発酵させたもの)
・トゥブジョリム(豆腐の煮物)
・クァリコチュチム(シシトウの蒸し煮)
・メミルジョン(蕎麦粉のチヂミ)
・サムヤチェ&テンジャン(包み野菜と味噌)
・ムグンジ(熟成させた白菜キムチ)
・ケンニプチャンアチ(エゴマの葉の醤油漬け)
・マヌルチョンチャンアチ(ニンニクの芽の醤油漬け)
・トトリムク(ドングリのでんぷんを固めたもの)
・シレギテンジャンチゲ(菜っ葉の味噌チゲ)
・シッケ(甘い米の飲料)
並べてみると、すごい量で大御馳走のようだが、
素材をよく見ると、さほど華美なものはない。
珍しい素材を使っているのは「★」をつけた3種。
シジョンジトクは、田植えで余った種籾を、
蒸し餅に仕立て、ヨモギやカボチャを加えたもの。
シルトクの一種だが、ふんわり柔らかな食感と、
さりげない控えめな甘さが後を引いた。
セミヨクティガクは、コンブのような海草を、
油で揚げて、砂糖をパラパラと振った料理。
カリカリとした食感と磯の風味を楽しむ。
ポシッケはマダラや、スケトウダラといった、
祭祀用に乾燥させた魚を、まず手作業で細かく裂く。
それを大根や粟などと一緒に発酵させたもので、
江原道では一般的なシッケ(馴れ寿司)の一種である。
個人的には干し野菜のナムルが気に入った。
いったん干すことでほどよい食感が生まれ、
その食感がまた、素材の甘味、風味を強調していく。
どうにも箸が止まらなくなるナムルであった。
また、これらを受け止める玄米ごはんも秀逸。
「ウチの自慢はなによりもごはん!」
「一般的な有機栽培よりももっと手をかけているからね!」
「現在の世の中では不可能といえる味だよ!」
と女将さんが胸を張っていたのが印象深い。
そして、もうひとつ。
この店でしか飲めない伝統酒も貴重な品だ。
松竹杜鵑酒(ソンジュクトゥギョンジュ)といって、
名前の通り、
・松の葉
・竹の葉
・杜鵑の花(ツツジ)
という3種の素材が入る。
ベースとなるのはもち米、うるち米、もち粟など。
飲んでみると、かすかな酸味と渋味が口の中で入り混じり、
最後にふんわりと独特の香りが鼻をくすぐる。
これもまた祭祀用に捧げる手造りの酒で、
両班家庭ならではの歴史を感じさせるものだった。
ひと通りの料理を食べて、酒も飲み干し、
余韻に浸ってみると、これがなんともいい気分。
さすがにヨン様は、いい店を紹介しているのであった。
以前もヨン様お気に入りという蔚山にある、
ビビンバ専門店を訪れて大満足だったのを思い出した。
彼の足跡をたどると、美味しい思いができる。
「美味しい店を教えてくれませんか?」
いつか町で偶然ヨン様にぶつかったときのため、
僕も韓国語の練習をしておくとしよう。
<店舗情報>
店名:ソジチョガットゥル
住所:江原道江陵市蘭谷洞259
電話:033-646-4430
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
「韓国の美をたどる旅」を読んでいて、
いちばんぐっと来るのは皇龍寺址の写真です。
コリアうめーや!!第281号
2012年11月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669

前編からの続きです。
3日目の朝ごはんは江陵名物の草堂豆腐からスタート。
にがりのかわりに、海水を使って作る豆腐のことです。
名前の由来となった草堂洞に豆腐専門店が集まっています。
注文したのは写真のスンドゥブ。
一般的にスンドゥブというとチゲを想像しますが、
もともとは押し固めない段階での豆腐を表す単語です。
もろもろとした豆腐に、薬味醤油をかけて味わうのですが、
ほんのり塩気があるので、かけない状態でも充分美味。
むしろ豆の甘味を感じるという意味ではプレーンがベストですね。
段階的に薬味醤油や、古漬けキムチを足していくのがオススメです。
右奥に見えているコンビジチゲ(おからのチゲ)と、
切れてしまいましたが、その奥にあるテンジャンチゲ(味噌チゲ)。
あと青唐辛子のテンジャンチャンアチ(味噌漬け)で料理はすべて。
シンプルですが、いずれもの味が素晴らしく大好評でした。
その後、烏竹軒、船橋荘という史跡を見学し……。

一路、東海岸沿いをひたすら北上し、到着したのが巨津港。
江原道でも最北に位置する高城郡の小さな港町です。
東海岸の中でももっとも有名なスケトウダラの産地であり、
冬場になると、スケトウダラ祭りも開催されるという地域ですね。
そんな巨津で味わうべきスケトウダラ料理の代表というのが、
写真の、ミョンテチリクク(スケトウダラの澄まし仕立て鍋)です。
スケトウダラの鍋というと、たいてい真っ赤に仕上げますが、
さすが産地だけあって、素材の味を全面に押し出した調理法。
冬場なので、もしかしたらな生のスケトウダラが、と期待したのですが、
わずかに早かったようで、まだ冷凍物のスケトウダラでした。
とはいえ、抜群の鮮度で急速冷凍したスケトウダラは新鮮そのもの。
ありがちなくさみは微塵もなく、身の旨さ、ダシの旨さを堪能しました。

それと圧巻だったのが、パンチャン(副菜)の数々。
江原道はパンチャンを見ることで地域性がさらに感じられます。
山間部では山菜やキノコが、海岸部では魚介、干物、塩辛が活躍。
なんて話も、先日メルマガに書いていたりします。
第276号/江原道はパンチャン天国なのだ!!
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1431.html
ちなみに上に並んでいるパンチャンの数々は……。
・ミヨクムチム(ワカメの和え物)
・アガミカクトゥギ(スケトウダラのエラ入り大根キムチ)
・カジャミシッケ(カレイの馴れ寿司)
・オイムチム(キュウリの和え物)
・パギムチ(葉ネギのキムチ)
・ミョンナンジョッ(明太子)
・コンチジョリム(サンマの煮付け)
・コダリジョリム(生干しスケトウダラの煮付け)
・クァリコチュチム(シシトウの蒸し煮)
・カジャミグイ(カレイの焼き魚)
・チョンガクキムチ(小大根の角切りキムチ)
・オジンオジョッ(イカの塩辛)
・カムジャジョリム(ジャガイモの煮物)
ざっとこんな感じ。
一応、上段左から右、中段左から右、下段左から右と、
順番に並べてみましたので、それぞれ確認してみてください。
なお、カムジャジョリムだけ写真の外にハミ出ています。
いやはや、なんていうか江原道料理のオンパレードですし、
それ以前に、スケトウダラのオンパレードですよねぇ。
身の部分は鍋で食べるとして、エラを大根キムチに使い、
卵を塩辛(明太子)にして、生干しの煮付けも副菜の一品に。
そのほかにもイカ、カレイ、サンマは東海岸の象徴ですし、
ジャガイモなんかも、江原道の名産品ですからね。
改めて眺めても、なんとも贅沢な食卓といえましょう。
もし、みなさんも江原道に出かけることがあれば、
出てきたパンチャンのひとつひとつに注目してみてください。
江原道の食文化を、もう1歩深く体感できるはずです。

お腹がいっぱいになったら、さらに海岸沿いを北上し、
北朝鮮を眺められる、高城統一展望台を見学しました。
南北関係の悪化でいまは交流が止まった状態ですが、
本来、高城といえば、金剛山観光の窓口となっている地域。
いずれ事態が好転すれば、大勢の観光客で賑わうはずです。

北朝鮮を眺めた後は、進路を南に戻して束草に到着。
北朝鮮出身者の多く住む、アバイマウルをさらっと見学し、
アバイスンデ(腸詰め)とオジンオスンデ(イカの肉詰め)を味見。
さらにドラマ「秋の童話」に登場したケッペ(渡し船)に乗りました。
江原道観光では、絶対外せない象徴的なスポットですよね。
その後、束草観光水産市場をぶらぶらと散策しつつ、
名物である釜山、南浦洞式のホットク(蜜入りお焼き)のオヤツ。

夕食は韓国人ブロガーが「レインボー」と称するムルフェでした。
コチュジャン、酢などで味付けをした氷水に、
たっぷりの生野菜と、旬の刺身を盛り付けた料理です。
韓国版冷や汁、などと表現すればわかりやすいですかね。
僕が夏に食べたときは、刺身は全部で8種類。
ナマコ、ホヤ、ウニ、スルメイカ、サザエ、ユムシ、
カレイ、ヒラマサというラインナップでした。
それが冬バージョンになっており、刺身が12種類に増量。
カレイ、ヒラメ、クロソイ、ブリ、アワビ、サザエ、
ウニ、ホヤ、ユムシ、スルメイカ、ワカメ、ボラ……。
で、12種類全部ありますよね。
ここでもまた、旬の姿が顕著に表れています。

一緒にソプチュクと呼ばれるムール貝のお粥も賞味。
標準語ではホンハプ(紅蛤)と呼ばれるムール貝ですが、
襄陽を中心として、東海岸沿いではソプと方言で呼ばれます。
お粥のほか、ソプクク(ムール貝のスープ)も有名らしいですね。
菜っ葉を入れて、味噌仕立てにするスープだそうです。

そしてこちらは束草観光水産市場で買ったタッカンジョン。
フライドチキンに甘辛い蜜を絡めた、子どもに人気の料理です。
市場の一角に、タッカンジョンの専門店がずらり並んでおり、
いわゆるB級グルメのような感じで、名物になっているんですよね。
これもまた話のタネとして、皆様に召し上がって頂きました。
なお、この日のマッコリはオクスス生マッコリ。
江原道の特産品である、トウモロコシを原料にしたマッコリです。
マッコリの飲みごたえと、コーンスープのような甘い風味。
そのコントラストは、なかなかに衝撃的な体験です。
3日目の宿泊先は雪岳パークホテルでした。

そして早くも最終日。
あっという間でしたが、4日目の朝食は襄陽の五色薬水へ移動。
薬水(炭酸を含む湧水)で炊いたごはんと山菜料理の定食なのですが、
バタバタしていて、ここだけ料理の写真を撮り損ないました。
薬水で炊いた「釜炊きのごはん」をリクエストしていたのですが、
それがうまく伝わっておらず、普通の茶碗で出てきたのがその理由。
「釜じゃないじゃん!」
「釜じゃなくても、薬水で炊いているから一緒よ!」
「前来たときは釜で炊いていたじゃん!」
「釜は10個しかないのよ!」
というような予想外のハプニングに見舞われたのが裏事情です。
毎度、予想外の事態というのは必ずあるのですが、
最終日に来てやっぱり来たか、と思えるような展開でした。
まあ、そんなやり取りがあったせいか、
料理は山ほどおかわりが出てきましたけどね。
料理の一覧はこんな感じ。
・ヤクスパプ(薬水で炊いたごはん)
・テンジャンチゲ(味噌チゲ)
・ナムル(ワラビ、アザミ、シイタケ、シラヤマギクのナムル)
・コムチィチャンアチ(オタカラコウの醤油漬け)
・サンマヌルチャンアチ(行者ニンニクの醤油漬け)
・ムマルレンイチャンアチ(干し大根の醤油漬け)
・チャムナムル(ミツバのナムル)
・タンコンジョリム(ピーナッツの煮付け)
・モギポソッムチム(キクラゲの和え物)
・トラジムチム(キキョウの根の和え物)
・オイムチム(キュウリの和え物)
・ペチュギムチ(白菜キムチ)
・カリビジョッ(ホタテの塩辛)
・ミョルチボックム(ジャコの炒め物)
先ほどのスケトウダラオンパレードと比べると、
圧倒的に「山!」という姿が見えてくるかと思います。
海と山の距離が近く、その両方を楽しめる江原道では、
こうした海と山の対比が、食卓にくっきりと現れてきます。
それを同時に楽しめるのが、何よりの魅力ですね。

最後の昼食は、春川名物のタッカルビ(鶏肉と野菜の鉄板炒め)。
繁華街の「明洞タッカルビ通り」が有名ですが、
今回は地元人気の高い、後坪洞エリアを目指してみました。
他の料理と比べると、郷土色は若干薄いかと思いきや……。
「タッカルビってこんなに美味しい料理だったんだ!」
と目からウロコの方がいらしたのは嬉しかったですね。
どんな料理でも本場で食べれば、やっぱり別物。
そういった意味でも、最後に加えてよかった一品でした。
なお、最後のマッコリは、五色薬水で買ったアザミのマッコリ。
また、ほんの少量ずつでしたが、山ブドウのジュースと、
三枝九葉草酒(イカリソウ酒)も、みんなで味見をしました。
ということで、以上が江原道ツアーの報告。
3泊4日で全9食+さまざまなオヤツということで、
ずいぶんバラエティに富んだ郷土の味覚を楽しめたと思います。
まだまだ、江原道にはたくさんの美食が眠っておりますが、
なんとか、その片鱗ぐらいは手を伸ばすことができたかなと。
山と海のコラボ、そして短期間でガラッとかわる旬の味覚。
そんなところを、感じて頂けたなら幸いです。
ご参加頂いた皆様、そして三進トラベルサービスの皆様、
今年も美味しいツアーを、本当にありがとうございました。
ツアー中から早くも、
「来年はどこ?」
という声があったので、頑張って準備したいと思います。
現段階では、慶尚道方面とぼんやり考えておりますが、
具体的に決まるのは、まあ来年の夏ぐらいでしょうね。
それまでしっかり食べ歩いて、いいところを探すつもりです。
また来年、まんぷくツアーでお会いしましょう!

帰国直後から、早く報告しなければと思いつつ、
バタバタとしていると、すぐに日が過ぎ去ってしまいます。
昨年は年をまたいでからの報告になってしまいましたからね。
今年は気持ちの熱いうちに、アップさせて頂きます。
「江原道まんぷくツアー4日間」
三進トラベルサービスのおかげで秋の恒例となりました。
今年でなんと4回目となるまんぷくツアーです。
せっかくなので、昨年までの記事もまとめておきましょうか。
2008年「全羅北道まんぷく4日間」
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-819.html
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-820.html
2010年「全羅北道まんぷく4日間」
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1220.html
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1221.html
2011年「全羅南道まんぷく4日間」
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1346.html
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1347.html
ちなみに2009年だけ抜けてしまっているのは、
新型インフルエンザの影響で、ツアーが取り止めになったため。
実はこのときの目的地が江原道であったりもします。
なので、個人的に今年の江原道はリベンジでもあったんですね。
おかげさまで今年も23名という大勢の方にお申し込み頂き、
大きな観光バスを借り切って、江原道を巡ることができました。
たくさんの方のご参加、本当にありがとうございます。
初日、各地の空港から仁川、金浦と巡って集合し、
そこからソウルにはまったく目もくれず、いきなり江原道へ出発。
途中の休憩をはさみつつ、まず到着したのが……。

横城郡安興面にあるチンパン(あんまん)村でした。
安興チンパンといえば、全国的に有名なオヤツ。
かつて1970年代に嶺東高速道路が開通する以前は、
ソウルから東海岸に出るには、必ずこの安興を通ったそうです。
長距離移動をする人たちに、チンパンで空腹を満たしてもらおうと、
販売を始めたところ、人気が出たというのが名物の由来だとか。
ちょうど作っているところをのぞかせて頂きましたが、
ごらんの通り、手作業でひとつひとつ作っているんですね。
なお、写真からはわかりませんが、材料にマッコリを使うため、
作業場に入ると、酒蔵のような香りで満たされていました。

蒸したてを購入し、これが最初の郷土料理ということに。
アンコたっぷりですが、甘味は控えめなので豆の味がくっきり。
生地ももっちりしていて、さすがは名物という味でした。

オヤツを食べたら、そのまま夕食になだれ込みます。
横城といえばチンパンも有名ですが、やっぱり韓牛ですね。
横城韓牛の焼肉を、たらふく食べようというのが初日のミッションです。
盛り合わせにして頂いたこの皿は、
・トゥンシム(ロース)
・チェクッサル(腰下の部位)
・チマサル(トモバラ)
という3種盛り。
なかなか贅沢な部位がどどーんと出てきました。
ちなみに横城の韓牛といえば、以前もメルマガで書いたように、
自分で食べたい肉を選ぶセルフ方式が有名。
第277号/真剣勝負のひとり焼肉in横城!!
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1434.html
ぜひ、みなさんにもそれを楽しんで頂きたかったのですが、
団体客がそれをやってしまうと、どう考えても混乱必至。
涙を飲んで、僕らが代表して購入する、という方式にしました。
また、メルマガではいろいろ肉の品質にも触れましたが、
この日は仕入れ状況がよくなく、幻のNo.9には出会えず。
こればかりは産地といっても運に任せるしかないのですが、
それを食べられなかったというのも心残りでした。
ちなみにこの日のマッコリは横城に工場を持つ麹醇堂の「ウグクセン」。
全国的に販売されているマッコリですが、これも地酒のひとつです。

初日の夜はそのまま平昌郡の龍坪まで移動してドラゴンバレー泊。
ドラマ「冬のソナタ」のロケ地としても有名な場所です。
今回のツアー、僕はまったく意図していなかったのですが、
ファンの方から見ると、ヨン様ツアーにもなっていた様子。
江原道の美味しい地域を巡ると、ヨン様の足跡にも出会えるようです。
リビングWeb/ふと気付けば江原道ヨン様ツアー。
http://mrs.living.jp/entame/korea/2012/11/12/post-239.html
そんなドラゴンバレーから移動して、朝食は横渓の町に。
ここの名物はファンテヘジャンクク(干しダラのスープ)です。
あっさりとした味わいなので、朝食にはぴったりでしたね。
この後、餅つき体験などを経て……。

昼食は江陵にある韓定食店。
両班家庭に伝わる山菜料理や祭祀料理、餅などを定食形式にしたもので、
かつては田植えの時期に、働き手をねぎらう意味で振る舞ったそうです。
なお、このお店については先ほどメルマガで詳細を配信したので、
そちらのほうをご覧頂く、ということで割愛させてください。
いずれブログのほうにも、転載をする予定です。
第281号/僕とヨン様と江陵のモッパプ!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=722259

そして、こちらが松竹杜鵑酒(ソンジュクトゥギョンジュ)。
松の葉、竹の葉、杜鵑の花(ツツジ)を材料とした伝統酒です。
昼食の後は、三陟まで移動してそこから海列車に乗り、
また江陵まで戻って、そこからさらに注文津へと移動。
ひとしきり市場を見学した後、夕食として目指したのは……。

トルムクチゲ(ハタハタの鍋)でした。
募集段階でこの夕食だけシークレットになっていたのですが、
その理由というのが、料理ではなく「旬を目指す」という目的のため。
昨年末に僕が注文津でハタハタの旬を逃したのが大きな理由ですが、
江原道というのは、常に何かしらの魚介がシーズンを迎えます。
「そのときにいちばん美味しいものを出してもらう!」
ということでお店だけ決めて料理は当日決定。
バスの中で、ガイドさんにお店へ連絡をしてもらいつつ、
シーズンど真ん中のものを出して頂きました。
それが東海岸の冬を代表するハタハタ鍋と……。

どーんと大皿で出てきた焼き魚たち。
・トルムク(ハタハタ)
・ヨルギ(ウスメバル)
・イミョンス(ホッケ)
・コドゥンオ(サバ)
・カジャミ(カレイ)
・ヤンミリ(シワイカナゴ)
といった面々。
特に最後のヤンミリはこの日がまさに旬の初日。
今日から市場に入り始めた、というのを出して頂きました。
ヤンミリといえば、干物になっている姿はよく見ますが、
生の状態で、焼き魚にするというのは初めての体験でしたね。
シシャモやサヨリにも似た、細長い形をした魚ですが、
身がほろっと柔らかくほぐれる、やさしい味の白身でした。

おかげさまでハタハタは卵も心ゆくまで堪能。
「これが食べたかった!」
と大喜びしたのは、ほかならぬ僕本人です。
悔しい思いをした昨年の話は、やはりメルマガをご覧ください。
第261号/語源と逸話を楽しむ冬の旬魚!!
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1349.html
そして、この夜のマッコリは「注文津生ドンドンジュ」。
注文津の名前が入っている通り、まさにこの町の地酒でした。
すっきりとした飲み口と、ほどよい酸味がよかったですね。
気持ち良く酔いを進めて、2日目もこれにて終了。
正東津のサンクルーズホテルという贅沢なところに泊り、
3日目を迎えるところで、後編に続くと致しましょう。
17日(土)に開催されるマッコリフォーラムの詳細です。
詳しくは主催元までご確認ください。
=========================
2012.マッコリフォーラム
~歴史上最もマッコリについて熱く語られ、歴史上最もまだ見ぬマッコリが並ぶ日~
主催:マッコリ協会
日時:2012年11月17日 13:15 開場、受付
一部:14:00~16:00 マッコリを語るシンポジウム
二部:16:15~18:15 マッコリレセプション
会場:K-STAGE-O http://www.saikabo.com/k-stage-o
住所:東京都新宿区大久保1-8-4 (K-plus 3F)
電話:0362789108
料金:2,000円(当日お申し込みの方は、3,000円)
一部:マッコリシンポジウム
マッコリの過去から現在について語り、未来、今後の展望を考える
パネリスト紹介
鄭銀淑(チョン・ウンスク)マッコリ紀行家 http://www.k-word.co.jp/
朴理愛(パク・リエ)マッコリ美食研究家 http://www.facebook.com/rieeffect
許時銘(ホ・シミョン)マッコリ学校 校長 http://www.soolschool.com/
※マッコリ蔵元、メーカーの方々からも、貴重なお話をお聞かせ頂きます。
韓国が標榜する韓食の世界化の中心軸である「マッコリの世界化」その「マッコリの世界化」において、最重要拠点である日本での展望を、韓国との対比、協調の視点から、また、日本の独自性の観点から考える
・マッコリとは?
・マッコリの歴史、文化
・マッコリと韓国地方情緒
・マッコリの魅力、路地裏、田舎町の酒場から
・マッコリはスローフード
・マッコリと内なる美、健康
・マッコリとアジア文化
・マッコリの応用
・マッコリの日の背景
・マッコリが日本の酒造で造られる背景
・マッコリと日本食文化の融和性
・マッコリと地域興し
・マッコリの庶民性
・マッコリの現在性
こうしたキーワードから、マッコリの未来についてどのように紐解かれ収斂されるか。
パネリスト達の弾力的な提言と共に、存分に語られます。
◆パネリスト以外に、ご発言頂く主な方々
・株式会社永明 妻家房 http://www.saikabo.com/ 代表取締役 呉ヨンソッ 様
・日本国際テコンドー協会 http://www.taekwon-do.co.jp/ 理事 朴禎賢 様
・韓食ネット協議会 http://www.kanshoku.net/index.htm 会長 朴健市 様
・株式会社全州ジャパン http://www.jeonju-jp.com/ 代表取締役 李明植様
・麻原酒造株式会社 http://www.musashino-asahara.jp/ 代表取締役 麻原健一 様
・ヌビエン エコスクール http://nuvin.blog.me/ 代表取締役 金タナ 様
他、各酒蔵、メーカーの方々から、ご協力頂きます。
二部:パネリストと共にする、マッコリレセプション
韓国産マッコリヌーボーと、日本全国のマッコリを吟味し、その多様性を体感する数え切れない程の日韓のマッコリと、レセプション料理の相性を楽しむ
マッコリヌーボーとは?
韓国で2011年に制定された、マッコリの日。マッコリの日は、毎年10月第4木曜日を指します。マッコリの日以降出荷される、その年の新米を使って造られたマッコリを、マッコリヌーボーと称します。そのマッコリヌーボー達が、一堂に会します。
日本産マッコリも、今や北海道から九州まで数多く、多種多様に造られますが、これら日本産マッコリのほぼ全てが、韓国と同じくその産地以外では殆ど消費されません。日本産マッコリはある意味、韓国産マッコリよりも特徴的。そんな日本産マッコリ達が、一堂に会します。
◆レセプションにてご試飲頂けるマッコリは、
・ソウルマッコリ大祝祭本選に選出された韓国全土のマッコリヌーボー50銘柄中、大賞に選ばれた10銘柄
・高麗人参六年根、ミインマッコリ
・錦灘酒造
源一郎さんの生マッコリ http://item.rakuten.co.jp/shochu-net/makkori/#makkori
・木川工房
とんいマッコリ http://makkoli.biz/makkoli.html
・中埜酒造
とらじの唄 http://nakanosyuzou.sample-domain.net/products/detail.php?product_id=39
月と兔 http://www.nakanoshuzou.jp/event/makory.html
月と兔ゆず http://www.nakanoshuzou.jp/shop/products/detail.php?product_id=348
・寺小屋
京の姫 http://www.gyugyutei.com/namamakkori.htm
・エスエフシー
ウリサル新鮮マッコリ http://item.rakuten.co.jp/maccoruri/ma10001/
ヌリンマウル生マッコリ http://www.seoulnavi.com/food/3383/
自喜香 http://item.rakuten.co.jp/maccoruri/ma10002/
・末廣酒造
春玉の白 http://foodios.com/sizenshu/shiro.htm
・全州ジャパン
全州生マッコリ http://www.jeonju-jp.com/product_03.html
・麻原酒造
豆乳マッコリ http://www.musashino-asahara.jp/liqueur.htm
まー先生の自慢のマッコリ
マッコリーズ4種 http://www.musashino-asahara.jp/makkories/index.html
・グリーンロード
周王山生マッコリ http://item.rakuten.co.jp/greenroad/c/0000000100/
・有賀醸造
虎マッコリ http://arinokawa.net/products.html
・ぴょんぴょん舎
セン https://store.pyonpyonsya.co.jp/
・草家
白火美人 http://www.choga.co.jp/sub02_11.html
草家マッコリ http://www.choga.co.jp/sub02.html
農酒 http://www.choga.co.jp/sub02_06.html
秋ウコンマッコリ http://www.choga.co.jp/sub02_07.html
マカマッコリ http://www.choga.co.jp/sub02_04.html
・かめに商事
チェジュ生マッコリ http://www.kame2.jp/toha-2
・韓栄物産、東真
釜山生マッコリセンタッ http://item.rakuten.co.jp/sinnara/sengtack/
等、定番からほぼ流通されてない物、今回初お目見えのマッコリと多岐に渡ります。
他では絶対に味わえないマッコリの真髄を、存分にお楽しみくださいませ。
▼参加ご希望の方は kj200065@yahoo.co.jp へ、ご連絡くださいませ。
必須記入事項
お名前
当日連絡の取れる、ご連絡先
※複数名でのご参加の場合、先に代表者様のお名前のみでも受け賜りますが、他の参加者様の氏名、ご連絡先をお知らせ頂いた時点で、正式なお受け賜りと致します。
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詳しくは主催元までご確認ください。
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2012.マッコリフォーラム
~歴史上最もマッコリについて熱く語られ、歴史上最もまだ見ぬマッコリが並ぶ日~
主催:マッコリ協会
日時:2012年11月17日 13:15 開場、受付
一部:14:00~16:00 マッコリを語るシンポジウム
二部:16:15~18:15 マッコリレセプション
会場:K-STAGE-O http://www.saikabo.com/k-stage-o
住所:東京都新宿区大久保1-8-4 (K-plus 3F)
電話:0362789108
料金:2,000円(当日お申し込みの方は、3,000円)
一部:マッコリシンポジウム
マッコリの過去から現在について語り、未来、今後の展望を考える
パネリスト紹介
鄭銀淑(チョン・ウンスク)マッコリ紀行家 http://www.k-word.co.jp/
朴理愛(パク・リエ)マッコリ美食研究家 http://www.facebook.com/rieeffect
許時銘(ホ・シミョン)マッコリ学校 校長 http://www.soolschool.com/
※マッコリ蔵元、メーカーの方々からも、貴重なお話をお聞かせ頂きます。
韓国が標榜する韓食の世界化の中心軸である「マッコリの世界化」その「マッコリの世界化」において、最重要拠点である日本での展望を、韓国との対比、協調の視点から、また、日本の独自性の観点から考える
・マッコリとは?
・マッコリの歴史、文化
・マッコリと韓国地方情緒
・マッコリの魅力、路地裏、田舎町の酒場から
・マッコリはスローフード
・マッコリと内なる美、健康
・マッコリとアジア文化
・マッコリの応用
・マッコリの日の背景
・マッコリが日本の酒造で造られる背景
・マッコリと日本食文化の融和性
・マッコリと地域興し
・マッコリの庶民性
・マッコリの現在性
こうしたキーワードから、マッコリの未来についてどのように紐解かれ収斂されるか。
パネリスト達の弾力的な提言と共に、存分に語られます。
◆パネリスト以外に、ご発言頂く主な方々
・株式会社永明 妻家房 http://www.saikabo.com/ 代表取締役 呉ヨンソッ 様
・日本国際テコンドー協会 http://www.taekwon-do.co.jp/ 理事 朴禎賢 様
・韓食ネット協議会 http://www.kanshoku.net/index.htm 会長 朴健市 様
・株式会社全州ジャパン http://www.jeonju-jp.com/ 代表取締役 李明植様
・麻原酒造株式会社 http://www.musashino-asahara.jp/ 代表取締役 麻原健一 様
・ヌビエン エコスクール http://nuvin.blog.me/ 代表取締役 金タナ 様
他、各酒蔵、メーカーの方々から、ご協力頂きます。
二部:パネリストと共にする、マッコリレセプション
韓国産マッコリヌーボーと、日本全国のマッコリを吟味し、その多様性を体感する数え切れない程の日韓のマッコリと、レセプション料理の相性を楽しむ
マッコリヌーボーとは?
韓国で2011年に制定された、マッコリの日。マッコリの日は、毎年10月第4木曜日を指します。マッコリの日以降出荷される、その年の新米を使って造られたマッコリを、マッコリヌーボーと称します。そのマッコリヌーボー達が、一堂に会します。
日本産マッコリも、今や北海道から九州まで数多く、多種多様に造られますが、これら日本産マッコリのほぼ全てが、韓国と同じくその産地以外では殆ど消費されません。日本産マッコリはある意味、韓国産マッコリよりも特徴的。そんな日本産マッコリ達が、一堂に会します。
◆レセプションにてご試飲頂けるマッコリは、
・ソウルマッコリ大祝祭本選に選出された韓国全土のマッコリヌーボー50銘柄中、大賞に選ばれた10銘柄
・高麗人参六年根、ミインマッコリ
・錦灘酒造
源一郎さんの生マッコリ http://item.rakuten.co.jp/shochu-net/makkori/#makkori
・木川工房
とんいマッコリ http://makkoli.biz/makkoli.html
・中埜酒造
とらじの唄 http://nakanosyuzou.sample-domain.net/products/detail.php?product_id=39
月と兔 http://www.nakanoshuzou.jp/event/makory.html
月と兔ゆず http://www.nakanoshuzou.jp/shop/products/detail.php?product_id=348
・寺小屋
京の姫 http://www.gyugyutei.com/namamakkori.htm
・エスエフシー
ウリサル新鮮マッコリ http://item.rakuten.co.jp/maccoruri/ma10001/
ヌリンマウル生マッコリ http://www.seoulnavi.com/food/3383/
自喜香 http://item.rakuten.co.jp/maccoruri/ma10002/
・末廣酒造
春玉の白 http://foodios.com/sizenshu/shiro.htm
・全州ジャパン
全州生マッコリ http://www.jeonju-jp.com/product_03.html
・麻原酒造
豆乳マッコリ http://www.musashino-asahara.jp/liqueur.htm
まー先生の自慢のマッコリ
マッコリーズ4種 http://www.musashino-asahara.jp/makkories/index.html
・グリーンロード
周王山生マッコリ http://item.rakuten.co.jp/greenroad/c/0000000100/
・有賀醸造
虎マッコリ http://arinokawa.net/products.html
・ぴょんぴょん舎
セン https://store.pyonpyonsya.co.jp/
・草家
白火美人 http://www.choga.co.jp/sub02_11.html
草家マッコリ http://www.choga.co.jp/sub02.html
農酒 http://www.choga.co.jp/sub02_06.html
秋ウコンマッコリ http://www.choga.co.jp/sub02_07.html
マカマッコリ http://www.choga.co.jp/sub02_04.html
・かめに商事
チェジュ生マッコリ http://www.kame2.jp/toha-2
・韓栄物産、東真
釜山生マッコリセンタッ http://item.rakuten.co.jp/sinnara/sengtack/
等、定番からほぼ流通されてない物、今回初お目見えのマッコリと多岐に渡ります。
他では絶対に味わえないマッコリの真髄を、存分にお楽しみくださいませ。
▼参加ご希望の方は kj200065@yahoo.co.jp へ、ご連絡くださいませ。
必須記入事項
お名前
当日連絡の取れる、ご連絡先
※複数名でのご参加の場合、先に代表者様のお名前のみでも受け賜りますが、他の参加者様の氏名、ご連絡先をお知らせ頂いた時点で、正式なお受け賜りと致します。
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コリアうめーや!!第280号
<ごあいさつ>
11月になりました。
長かった残暑もどうやら遠のき、
短い秋を経て、冬が見えてきました。
ちょうど、明後日から韓国出張なのですが、
向こうはたぶん、東京より寒いんでしょうね。
しかも、今回は目的地からして江原道。
しっかり防寒対策をして出かけたいと思います。
そんな出張前のメルマガですが、
ちょっと変わったテーマに挑んでみました。
このところ江原道の出張報告ばかりで、
単調だったところへの起爆剤がわり。
新たな方向性から、韓国料理を見つめてみます。
コリアうめーや!!第280号。
アメリカ大陸を目指す、スタートです。
<コロンブスの韓国料理を大捜索!!>
んー、忙しい!
忙しい、忙しい、忙しい、忙しい。
なんだか、このところとっても忙しい。
目の前にある仕事がまったく片付かない。
いつまでたっても忙しい。
こんなに忙しいとものを考えるヒマもなく、
なにか新しいものを生み出す気概が生まれない。
ぼんやりと脳みそがただ惰性で働き、
バチッと目の覚めるようなヒラメキがない。
心の奥底から燃え出すような情熱がない。
ざっくりいえば、自分自身がつまんない。
あああああああ、何か脳みそに刺激を。
素晴らしい発想で鼻血が出るような輝きを。
全人類に向けて勝ち誇るようなドヤ顔を。
いますぐ、この僕に与えてくれぇっ!
……。
……。
……。
てなことを、考えてしまう今日この頃。
まあ、実際ここまで身悶えている訳ではなく、
心が崩壊しかけているのでもないので安心して欲しい。
ただ、忙しくて、自分自身に時間をかけられず、
「なんか考えがマンネリ化しているな」
ということなのである。
まあ、こういうことは往々にしてあるので、
速やかに「対策その1」を講じるのがよろしい。
僕の場合、よくやるのが、
「できるだけバカバカしい企画に取り組む!」
という対策である。
脳みそのベクトルが真面目路線から一転、
バカバカしいほうに向くので、けっこう効果がある。
企画はバカバカければ、バカバカしいほどよい。
今回は、こんな企画を実施してみよう。
だらららららららららららららら、ジャン!
「コロンブスの韓国料理を探してみよう!」
ぱんぱかぱーん、どんどん、ぱふぱふ。
うん、よしよし。それなりにバカバカしいぞ。
その内容を説明すると、前提はまず「コロンブスの卵」だ。
卵をいかに立てるか、というお題に対して、
グシャッ!
と底をつぶせばいいじゃん、という発想の転換。
常識の壁と、凡人の試行錯誤を、ひらりと飛び越える、
超次元的なアプローチを「コロンブス」と定義する。
したらば、「コロンブスの韓国料理」とは、
従来の韓国料理とは違う、超発想の韓国料理を意味する。
それを探すことで、マンネリ化した脳の肥やしとし、
刺激に満ちあふれた発想を取り戻すのだ。
では、その方法。
1、定番韓国料理をピックアップする
2、各料理を「珍しい○○」と日本語で検索する
3、各料理を「トゥギハン○○」と韓国語で検索する
4、適宜、必要に応じて検索語は工夫を加える
5、出てきた珍しい料理を見て超発想に脳が喜ぶ
ちなみに「トゥギハン」は「特異な」という意味で、
日本語の珍しいと、ほぼ同じような感じに使う。
場合によって「個性的な」「不思議な」「妙な」など、
とにかく変わったものが出てくるよう工夫もした。
まあ、手法としてはありふれたものだが、
実際に試してみたところ、けっこう効果があった。
むしろ脳汁がぴゅるぴゅる出る発見も多かった。
論より証拠。
以下に、その結果をずらり並べてみよう。
ランキングを設けて、まずは第15位から第11位まで。
=========================
第15位、すりおろしたニンジンのジョン
第14位、海苔&マヨネーズで包むタッカルビ
第13位、カムジャタンカレー
第12位、キムチチゲハンバーグ
第11位、マグロのユッケジャン
=========================
せっかくなので、それぞれの発見も解説する。
場合によって、既知の工夫もあるかもしれないが、
あくまでも僕の興奮ということで、ご理解頂きたい。
まず、ジャガイモをすりおろすジョンはよく見るが、
ニンジンをすりおろすというのは盲点だった。
色合いの鮮やかなジョンは、見た目にもよく映える。
葉野菜以外で包むタッカルビも面白い。
海苔&マヨなら、辛さもマイルドになっていいはず。
この方向性なら、サムギョプサルですでに登場している、
クレープや、トルティーヤで包むのもアリだろう。
カムジャタンカレーとキムチハンバーグは、
洋風料理と韓国料理を巧みに組み合わせた発想。
味の想像がつきながらも、試してみたくなるのが魅力。
柔軟な発想が、もっとも試される分野だ。
マグロを使ったユッケジャンも面白い。
牛肉のユッケを、マグロで代用する例は一般的だが、
スープ料理で牛肉をマグロにというのは画期的。
どんな味、食感になのかたいへん気になる。
……といったあたりで、やりたいことが、
どんなことか、わかって頂けたのではないかと思う。
どんどんいこう、次は第10位から第6位。
=========================
第10位、星型、ハート型のトッポッキ
第9位、サンチュに包んで食べるキムチチゲ
第8位、蕎麦を入れるソルロンタン
第7位、セリと食べるサムギョプサル
第6位、生卵が別皿で出てくるビビンバ
=========================
トッポッキといえば棒状の形が一般的だが、
韓国の餅には、雪だるま型のものもある。
それをさらに変化させた、星型、ハート形の餅は、
トッポッキの世界に新たなファンシーさを持ち込んだ。
サンチュに包んで食べるキムチチゲというのは、
具のひとつである豚肉をクローズアップしたもの。
サンチュを用意するだけで、具のひとつである豚肉が、
包んで食べる素材へと、二面性を持って立ち上る。
ソルロンタンには、春雨、素麺などが入るが、
蕎麦どころである済州島では、蕎麦入りもあるらしい。
麺の可能性をも導ける、郷土料理ならではの変化球。
セリと食べるサムギョプサルは、セリの産地である、
慶尚北道清道郡が地元式の食べ方として実践している。
豚肉よりも、セリのほうがメインの料理で、
野菜のための焼肉、という逆転の発想が導かれる。
最後の生卵が別皿で出てくるビビンバは、
混ぜる過程で、卵に熱が通ってしまうのを防ぐ工夫。
卵を後入れすることにより、卵の滑らかさを保つ。
まさに「コロンブスの卵」的なサービスだ。
さあさあ、いよいよここからはベスト5。
脳汁出まくり、興奮の極致で、一直線に進もう。
第5位から、第1位までの発表である。
じゃーん!
=========================
第5位、竹筒入りのアワビサムゲタン
第4位、砂肝入りのタッカンマリ
第3位、リンゴやミカンを載せたカンジャンケジャン
第2位、タイ風タッカルビ
第1位、白スープの長崎プデチゲ
=========================
サムゲタンをトゥッペギ(鍋)で煮るのではなく、
竹筒に鶏とアワビも入れて、蒸し上げるという調理法。
清涼な竹の香りが、鶏肉に移ることを考えると、
より洗練された味のサムゲタンを期待できる。
砂肝入りのタッカンマリは「鶏1羽」を名乗りつつ、
内臓はどうした、という強烈なメッセージが見えてくる。
実際は内臓の生臭さを抑えるなど工夫が必要だろうが、
鶏の内臓でアクセントをつけられるなら興味深い。
フルーツとカンジャンケジャンの組み合わせは、
醤油の味を、甘くまろやかにするものと推測される。
カニの甘味が、リンゴやミカンとどうマッチするのか。
あるいは酸味が効くのか、気になるところだ。
タイ風タッカルビは、カレーとの融合を示唆。
実際はパイナップルを具にするという工夫らしいが、
もともとタッカルビにはカレー粉が隠し味に使われる。
・キーマカレー風タッカルビ
・カシミールカレー風タッカルビ
・横浜海軍カレータッカルビ
などの可能性が次々に想起される。
最後のひとつは、あまりに衝撃的だったので、
メルマガより先にtwitterで呟いてしまった。
韓国では昨年、白いラーメンブームがあり、
「長崎チャンポン」という商品もそれに一役買った。
白いスープに、青唐辛子で辛味をきかせたチャンポンは、
時代の勢いに乗って、韓国料理界に新概念を導入。
「長崎プデチゲ」という料理名はすなわち……。
「長崎=白くて辛いスープ」
という単語が誕生したことを示している。
既存の赤いスープを、白くして「長崎」になるなら、
そこからの連想で、
・長崎キムチチゲ
・長崎スンドゥブチゲ
・長崎ユッケジャン
といったメニューがあってもよいだろう。
今後、どんな長崎料理が生まれても驚いてはいけない。
むしろ、長崎料理の可能性を追求してみたい。
ということで、以上。
第15位から、第1位までを並べてみた。
どの工夫も、韓国料理の常識を切り崩すもので、
その発想には、素直に拍手を送りたい。
ただ、いうまでもないが、これらの料理、
実際に食べた訳ではないので、美味しいかは不明。
イマジネーションを刺激し、韓国料理の可能性を考える、
そんな意味での素材として参考にしたい。
おかげさまで脳みそもだいぶリフレッシュ。
新たな刺激を受けて、発想を豊かにできそうだ。
うん、楽しかった!
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
Twitter
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
既存の韓国料理を鋭い感性で磨く。
そんな志に、目を光らせたいと思います。
コリアうめーや!!第280号
2012年11月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669
<ごあいさつ>
11月になりました。
長かった残暑もどうやら遠のき、
短い秋を経て、冬が見えてきました。
ちょうど、明後日から韓国出張なのですが、
向こうはたぶん、東京より寒いんでしょうね。
しかも、今回は目的地からして江原道。
しっかり防寒対策をして出かけたいと思います。
そんな出張前のメルマガですが、
ちょっと変わったテーマに挑んでみました。
このところ江原道の出張報告ばかりで、
単調だったところへの起爆剤がわり。
新たな方向性から、韓国料理を見つめてみます。
コリアうめーや!!第280号。
アメリカ大陸を目指す、スタートです。
<コロンブスの韓国料理を大捜索!!>
んー、忙しい!
忙しい、忙しい、忙しい、忙しい。
なんだか、このところとっても忙しい。
目の前にある仕事がまったく片付かない。
いつまでたっても忙しい。
こんなに忙しいとものを考えるヒマもなく、
なにか新しいものを生み出す気概が生まれない。
ぼんやりと脳みそがただ惰性で働き、
バチッと目の覚めるようなヒラメキがない。
心の奥底から燃え出すような情熱がない。
ざっくりいえば、自分自身がつまんない。
あああああああ、何か脳みそに刺激を。
素晴らしい発想で鼻血が出るような輝きを。
全人類に向けて勝ち誇るようなドヤ顔を。
いますぐ、この僕に与えてくれぇっ!
……。
……。
……。
てなことを、考えてしまう今日この頃。
まあ、実際ここまで身悶えている訳ではなく、
心が崩壊しかけているのでもないので安心して欲しい。
ただ、忙しくて、自分自身に時間をかけられず、
「なんか考えがマンネリ化しているな」
ということなのである。
まあ、こういうことは往々にしてあるので、
速やかに「対策その1」を講じるのがよろしい。
僕の場合、よくやるのが、
「できるだけバカバカしい企画に取り組む!」
という対策である。
脳みそのベクトルが真面目路線から一転、
バカバカしいほうに向くので、けっこう効果がある。
企画はバカバカければ、バカバカしいほどよい。
今回は、こんな企画を実施してみよう。
だらららららららららららららら、ジャン!
「コロンブスの韓国料理を探してみよう!」
ぱんぱかぱーん、どんどん、ぱふぱふ。
うん、よしよし。それなりにバカバカしいぞ。
その内容を説明すると、前提はまず「コロンブスの卵」だ。
卵をいかに立てるか、というお題に対して、
グシャッ!
と底をつぶせばいいじゃん、という発想の転換。
常識の壁と、凡人の試行錯誤を、ひらりと飛び越える、
超次元的なアプローチを「コロンブス」と定義する。
したらば、「コロンブスの韓国料理」とは、
従来の韓国料理とは違う、超発想の韓国料理を意味する。
それを探すことで、マンネリ化した脳の肥やしとし、
刺激に満ちあふれた発想を取り戻すのだ。
では、その方法。
1、定番韓国料理をピックアップする
2、各料理を「珍しい○○」と日本語で検索する
3、各料理を「トゥギハン○○」と韓国語で検索する
4、適宜、必要に応じて検索語は工夫を加える
5、出てきた珍しい料理を見て超発想に脳が喜ぶ
ちなみに「トゥギハン」は「特異な」という意味で、
日本語の珍しいと、ほぼ同じような感じに使う。
場合によって「個性的な」「不思議な」「妙な」など、
とにかく変わったものが出てくるよう工夫もした。
まあ、手法としてはありふれたものだが、
実際に試してみたところ、けっこう効果があった。
むしろ脳汁がぴゅるぴゅる出る発見も多かった。
論より証拠。
以下に、その結果をずらり並べてみよう。
ランキングを設けて、まずは第15位から第11位まで。
=========================
第15位、すりおろしたニンジンのジョン
第14位、海苔&マヨネーズで包むタッカルビ
第13位、カムジャタンカレー
第12位、キムチチゲハンバーグ
第11位、マグロのユッケジャン
=========================
せっかくなので、それぞれの発見も解説する。
場合によって、既知の工夫もあるかもしれないが、
あくまでも僕の興奮ということで、ご理解頂きたい。
まず、ジャガイモをすりおろすジョンはよく見るが、
ニンジンをすりおろすというのは盲点だった。
色合いの鮮やかなジョンは、見た目にもよく映える。
葉野菜以外で包むタッカルビも面白い。
海苔&マヨなら、辛さもマイルドになっていいはず。
この方向性なら、サムギョプサルですでに登場している、
クレープや、トルティーヤで包むのもアリだろう。
カムジャタンカレーとキムチハンバーグは、
洋風料理と韓国料理を巧みに組み合わせた発想。
味の想像がつきながらも、試してみたくなるのが魅力。
柔軟な発想が、もっとも試される分野だ。
マグロを使ったユッケジャンも面白い。
牛肉のユッケを、マグロで代用する例は一般的だが、
スープ料理で牛肉をマグロにというのは画期的。
どんな味、食感になのかたいへん気になる。
……といったあたりで、やりたいことが、
どんなことか、わかって頂けたのではないかと思う。
どんどんいこう、次は第10位から第6位。
=========================
第10位、星型、ハート型のトッポッキ
第9位、サンチュに包んで食べるキムチチゲ
第8位、蕎麦を入れるソルロンタン
第7位、セリと食べるサムギョプサル
第6位、生卵が別皿で出てくるビビンバ
=========================
トッポッキといえば棒状の形が一般的だが、
韓国の餅には、雪だるま型のものもある。
それをさらに変化させた、星型、ハート形の餅は、
トッポッキの世界に新たなファンシーさを持ち込んだ。
サンチュに包んで食べるキムチチゲというのは、
具のひとつである豚肉をクローズアップしたもの。
サンチュを用意するだけで、具のひとつである豚肉が、
包んで食べる素材へと、二面性を持って立ち上る。
ソルロンタンには、春雨、素麺などが入るが、
蕎麦どころである済州島では、蕎麦入りもあるらしい。
麺の可能性をも導ける、郷土料理ならではの変化球。
セリと食べるサムギョプサルは、セリの産地である、
慶尚北道清道郡が地元式の食べ方として実践している。
豚肉よりも、セリのほうがメインの料理で、
野菜のための焼肉、という逆転の発想が導かれる。
最後の生卵が別皿で出てくるビビンバは、
混ぜる過程で、卵に熱が通ってしまうのを防ぐ工夫。
卵を後入れすることにより、卵の滑らかさを保つ。
まさに「コロンブスの卵」的なサービスだ。
さあさあ、いよいよここからはベスト5。
脳汁出まくり、興奮の極致で、一直線に進もう。
第5位から、第1位までの発表である。
じゃーん!
=========================
第5位、竹筒入りのアワビサムゲタン
第4位、砂肝入りのタッカンマリ
第3位、リンゴやミカンを載せたカンジャンケジャン
第2位、タイ風タッカルビ
第1位、白スープの長崎プデチゲ
=========================
サムゲタンをトゥッペギ(鍋)で煮るのではなく、
竹筒に鶏とアワビも入れて、蒸し上げるという調理法。
清涼な竹の香りが、鶏肉に移ることを考えると、
より洗練された味のサムゲタンを期待できる。
砂肝入りのタッカンマリは「鶏1羽」を名乗りつつ、
内臓はどうした、という強烈なメッセージが見えてくる。
実際は内臓の生臭さを抑えるなど工夫が必要だろうが、
鶏の内臓でアクセントをつけられるなら興味深い。
フルーツとカンジャンケジャンの組み合わせは、
醤油の味を、甘くまろやかにするものと推測される。
カニの甘味が、リンゴやミカンとどうマッチするのか。
あるいは酸味が効くのか、気になるところだ。
タイ風タッカルビは、カレーとの融合を示唆。
実際はパイナップルを具にするという工夫らしいが、
もともとタッカルビにはカレー粉が隠し味に使われる。
・キーマカレー風タッカルビ
・カシミールカレー風タッカルビ
・横浜海軍カレータッカルビ
などの可能性が次々に想起される。
最後のひとつは、あまりに衝撃的だったので、
メルマガより先にtwitterで呟いてしまった。
韓国では昨年、白いラーメンブームがあり、
「長崎チャンポン」という商品もそれに一役買った。
白いスープに、青唐辛子で辛味をきかせたチャンポンは、
時代の勢いに乗って、韓国料理界に新概念を導入。
「長崎プデチゲ」という料理名はすなわち……。
「長崎=白くて辛いスープ」
という単語が誕生したことを示している。
既存の赤いスープを、白くして「長崎」になるなら、
そこからの連想で、
・長崎キムチチゲ
・長崎スンドゥブチゲ
・長崎ユッケジャン
といったメニューがあってもよいだろう。
今後、どんな長崎料理が生まれても驚いてはいけない。
むしろ、長崎料理の可能性を追求してみたい。
ということで、以上。
第15位から、第1位までを並べてみた。
どの工夫も、韓国料理の常識を切り崩すもので、
その発想には、素直に拍手を送りたい。
ただ、いうまでもないが、これらの料理、
実際に食べた訳ではないので、美味しいかは不明。
イマジネーションを刺激し、韓国料理の可能性を考える、
そんな意味での素材として参考にしたい。
おかげさまで脳みそもだいぶリフレッシュ。
新たな刺激を受けて、発想を豊かにできそうだ。
うん、楽しかった!
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
既存の韓国料理を鋭い感性で磨く。
そんな志に、目を光らせたいと思います。
コリアうめーや!!第280号
2012年11月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
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11月10日はマッコリ・ヌーボーの日。
本国とは別に日本で制定された記念日ではありますが、
新米の季節を祝いつつ、新米マッコリをみんなで飲みました。
長いので記事のタイトルは略しましたが、
マッコリ・ヌーボーの日に今年の新米でつくった「にっこりマッコリ生」を飲む会!
というのが正式名称。
おかげさまで写真の通り、会場は大盛況でしたね。
ざっと3000人ほどが……えー、もとい、関係者含めて40人程度で、
前日、日本に届いたばかりの新米マッコリを堪能した次第です。

会場でもちらりとお話をさせて頂きましたが、
韓国でもマッコリ・ヌーボーが造られ始めたのは2009年以降。
マッコリブームとともに始まった新しい文化です。
とはいえ、韓国では2009年以降、順調に回を重ね、
農林水産食品部の発表によれば、昨年は269万本を発売。
「本家のボジョレーヌーボーを圧倒!」
ということでお祭り騒ぎを楽しんでいます。
中央日報/マッコリヌーボー、販売量でボジョレーヌーボーを圧倒=韓国
http://japanese.joins.com/article/826/147826.html
まあ、上の記事にはしっかりとオチがついていて、
販売量でボジョレーヌーボーを上回ったものの……。
「売上高ではまだボジョレーヌーボーが多い」
ということで、翌年への課題を残した様子。
今年の韓国でさらなる盛り上がりを見せるかは注目ですが、
それに先駆けて日本から、
「それなら売上に貢献しようじゃないか!」
と景気を付けさせて頂きました。
まあ、この日は株式会社E-DON主催のイベントということで、
参加費1000円でしたから、貢献になったかは不明ですけどね。
ともかくも、マッコリ・ヌーボーの日を楽しんだという事実において、
日本マッコリ史に、ひとつの成果を刻んだのは間違いありません。

それにしても各テーブル、よく飲んでいたなぁ、という印象でした。
この日の新米マッコリが、実にいい状態だったのもあるでしょうが、
昼間っから、飲むことを趣旨として集まる、というのもよかったのかも。
あちこちのテーブルを、ご挨拶がてら、回らせて頂きましたが、
中盤から終盤にかけては、ほぼどんちゃん騒ぎの様相でした。
おかげさまで、今回も翌日のFacebookは僕のアホ顔だらけ。
前半部分でマッコリ・ヌーボーについて真面目に語っている姿と、
中盤以降のアホ顔は、自分でも同じ人物とは思えませ……。
いや、そんなことはないな。
あれはあれとして、ひとつのキャラとして大事にしましょう。
写真を撮ってくれた皆様、そしてFacebookで後記を載せてくれた皆様、
そして何より、一緒に飲んでくれた皆様にしっかり感謝したいと思います。

まあ、後はこれで終わらせず、来年以降につなげることですね。
今回は1店舗での単独開催でしたが、関係者の方からは、
いずれは新大久保全体、日本全土でマッコリを飲む日にしたいとの声も。
せっかくのお祭り騒ぎですから、ぜひ派手な拡大を期待したいですね。

そんな中、新大久保では今週末にもマッコリ関連のイベントがある様子。
17日(土)14時から職安通りにある「K-PLUS」のビルで、
マッコリフォーラム(シンポジウムや試飲会)が開催されるそうです。
韓国で「マッコリ学校」を開校した許時銘(ホ・シミョン)先生や、
「マッコルリの旅」などの著書で有名な鄭銀淑(チョン・ウンスク)さんが来日。
僕はタイミング悪く、家族の用事が入ってしまったため行けませんが、
マッコリファンにとっては、たいへん貴重な話を聞ける場になるはずです。
いずれ詳細を頂く予定なので、申し込み先などは追記でアップしますね。
関心のある方は、とりあえず日程だけ確保しておいてください。
※追記(11月13日)
下記に要項と申し込み先を追加しました。
=========================
2012.マッコリフォーラム
~歴史上最もマッコリについて熱く語られ、歴史上最もまだ見ぬマッコリが並ぶ日~
主催:マッコリ協会
日時:2012年11月17日 13:15 開場、受付
一部:14:00~16:00 マッコリを語るシンポジウム
二部:16:15~18:15 マッコリレセプション
会場:K-STAGE-O http://www.saikabo.com/k-stage-o/
住所:東京都新宿区大久保1-8-4 (K-plus 3F)
電話:0362789108
料金:2,000円(当日お申し込みの方は、3,000円)
▼参加ご希望の方は kj200065@yahoo.co.jp へ、ご連絡くださいませ。
必須記入事項
お名前
当日連絡の取れる、ご連絡先
※複数名でのご参加の場合、先に代表者様のお名前のみでも受け賜りますが、他の参加者様の氏名、ご連絡先をお知らせ頂いた時点で、正式なお受け賜りと致します。
=========================

大阪出張2日目の夜は、大阪賢人会議とでもいいますか、
とにかく大阪の韓国事情に詳しい人が集まりました。
僕らはよく、「韓国業界は狭い」なんてことをいいますが、
東京に比べると、大阪は狭いというより濃密である気がします。
在日のコミュニティがしっかりしているのもあるでしょうが、
少し人を介せば、すぐ手が届くところに次の人がいる印象。
ぽろっと気になる店の話をしただけで、
「あー、あそこの社長はねぇ」
とその方の人柄から、現在に至るまでのキャリア、
現状の戦略まで、身内かのごとく情報がわらわら飛び出てきます。
年に1~2度しか、大阪を訪ねることができない僕にとって、
大阪最新韓国事情を学べるなんとも貴重な夜でした。
その会場となったのが今里の「万宝家」。
お店の表記では「マンボーチップ」と読みを振るようですが、
八田表記で書くなら「マンボチプ」という感じですか。
鶴橋の隣駅である、近鉄大阪線の今里駅が最寄りですが、
桃谷の生野コリアタウンを抜けた先、という立地でもあります。
なかなかに迫力のある店構えと……。

ハングルの暖簾になんとも期待が高まりました。
店内はテーブル席にカウンター、奥に座敷とゆったりですし、
それ以前に、甕などの置かれた中庭まであったりします。
きれいにまとまっているので、会食などにもちょうどいいですね。

こちらの店の名物料理が、蒸し豚(キムチ付き)。
ご覧の通り、スライスをした蒸し豚に、白菜キムチと、
チョジャン(酢コチュジャン)風のソースを添えたセットです。
イメージとしては、ポッサム(茹で豚の葉野菜包み)にも近いですが、
決してイコールではなく、蒸し豚は蒸し豚という料理ですね。
きちんと韓国語にするなら、テジゴギピョニュク。
茹でるか、蒸した豚肉を、食べやすく薄切りにした料理です。
もともと在日家庭での、祭祀料理として食べられていたものが、
こうして家庭料理店の看板メニューにもなっています。
ほかにも、蒸しホルモン、蒸し鶏といった料理がメニューに並んでおり、
これらを見ると、在日系の韓国料理店という雰囲気が高まります。
新大久保のようなニューカマー系の町では、なかなか見ない面々ですね。
こういう料理がごく自然に出てくると、
「ああ、大阪に来たなぁ!」
と嬉しくなります。
しかもこの日の蒸し豚は、しっとり食感で絶妙の柔らかさ。
チョジャン風のソースも酸味のバランスがよかったですねぇ。
こんな料理に舌鼓を打ちつつ……。

次の料理は一転して、スルメの天ぷら。
ほかにもゲソの天ぷら、アナゴの天ぷら、天ぷらの盛り合わせ、
揚げ出し豆腐といった居酒屋メニューが完備されています。
韓国料理の中に居酒屋メニューがごく自然に溶け込んでいるのも、
ニューカマー系の韓国料理店では、あまり見ない光景ですね。
……って、それ以前に「スルメの天ぷら」って何!?
という驚きもあったり。
いわゆる、さきイカに衣をつけて揚げた天ぷらなのですが、
関東ではまず見かけず、関西ではごく当たり前の天ダネだそうです。
関東人の僕としては、まったく想像もしていなかった具材。
衣がぶ厚めのフリッター風で、手前にマヨネーズが添えてあり、
食べると確かにさきイカという、B級おつまみ的な味わいでした。
こんな部分でも東京と大阪の違いを感じられるのは楽しいですね。

そして、コチラはハチノスポッカ。
こちらもまた在日料理の象徴ともいうべき一品です。
韓国語では「ポックム」となるはずの「炒め物」という単語が、
日本語寄りに順化して「ポッカ」となるのがひとつの特徴。
・キムチポッカ
・イカポッカ
・センマイポッカ
・テッチャンポッカ
・アカセンポッカ
・ミノポッカ
・ハチノスポッカ
といった感じにメニューを並べるとよくわかりますが、
韓国語由来の単語と、日本語がごっちゃに混ざっています。
もうメニューを見るだけで興奮して鼻血が出そうでしたよ。
そう、これこれ、こういうのを見たかったんですよと、
ひとり大騒ぎをしてしまうぐらいに、大阪的なラインナップです。
まあ、大阪以外でも在日系の店なら同じような料理が並びますが、
それを色濃く感じられるという意味で、大阪的ということです。
ちなみに興奮を禁じえないメニューはほかにもあり……。
・チャリフェ(スズメダイの刺身)
・チャリムルフェ(スズメダイの冷や汁風刺身)
・済州産アマダイ塩焼き
・タチウオ韓国風焼き
・アワビのお粥
こんな感じに済州島料理がさりげなく含まれています。
済州島出身の在日が多い、大阪ならではの光景ですね。

レンコンの肉詰めや、カキフライなんかも頼みつつ。
在日料理と居酒屋料理を肴に、ディープな韓国談義を堪能。
なんと表現すればよいのか、
「贅沢!」
な満足感が全身に心地よく巡りました。
ひとしきり飲んだら、次は鶴橋のイギリス風パブで2次会。
さらには北浜まで移動して、立ち飲みで地ビールなどをぐいぐい。
6日酔いを7日酔いにする、幸せな時間を過ごしました。
北浜のビアパブでは、お店のマスターとの会話に、
「韓国料理というと○○さんをご存知ですか?」
「えっ、ついさっきまで一緒に飲んでいたばかりですよ!」
というやり取りもあったり。
大阪の韓国事情はやっぱり濃密な人間関係で構築されていますね。
そんな大阪ならではの空気を満喫させて頂いた兄さん、姉さんに、
昨日と同様、改めて深く感謝の意を示したいと思います。
連日、同じ終わり方で恐縮ですが……。
ありがとうございましたっ!
店名:万宝家
住所:大阪府大阪市生野区新今里3-11-20
電話:06-6752-6718
営業:17:00~23:00
定休:日曜日

ここ数年、年に1~2度は関西方面の出張があります。
今年も大阪でセミナーという仕事を頂き、
2泊3日の日程で、大阪の空気を満喫してきました。
ちなみに、もう終わってしまったセミナーですが、
こんな感じの内容をお話させて頂きました。
マシッソヨ!魅力探求!韓国料理 ~郷土料理と大阪の韓国食文化~
http://www.rihga.co.jp/osaka/culture/lecture/detail/korea/detail/korea6.html
日本の韓国料理を語るうえで、大阪というのは重要なポイント。
在日文化の根付き方や、出身者の多い済州島とのかかわりなど、
東京では感じられない、大阪ならではの韓国文化があります。
大阪でのセミナーということで、韓国の郷土料理を中心としつつ、
済州島と大阪の食模様についても、語らせて頂きました。
たくさんの先生がかわるがわる登場するこちらのセミナー。
どうやら各講座とも好評だったようで、また開かれる可能性もあるとか。
大阪は行くたびにいろいろ発見があるので、もし呼んで頂けるなら、
「喜んで!」
と尻尾振って飛んで行きたいですね。
そして、お役目が終わった後は、なんばに繰り出してオフ会。
大阪在住の兄さん、姉さんの声かけで開催して頂きました。
ご参加くださいました皆様、ありがとうございます!

なんばの「赤坂一龍」は東京赤坂にあるお店の暖簾分け店。
ソルロンタン(牛スープ)が看板メニューですが、
それ以外にも、さまざまな家庭料理が用意されています。
この日はお店の社長さんが、
「特別な料理も準備したから!」
とずいぶん気合いを入れてくれた様子。
集合時間よりだいぶ前からのフライングスタートに始まり、
最後は閉店になるまで、たくさんの料理やお酒を出して頂きました。
ビール、マッコリ、焼酎、赤ワイン……。
いやぁ、本当によく飲みましたね。
焼酎にもキュウリを入れたり、あるいはスダチを入れたり。
飲み会が長くなると、ついついいろいろなお酒に手を出し、
結果、飲み過ぎてしまう、という模範的な夜でした。
料理のほうは上のホルモン鍋に始まり……。

白菜のコッチョリ(浅漬けキムチ)。

チャプチェ(春雨炒め)。

オサムプルコギ(イカと豚バラ肉の炒め物)などなど。
ちなみに僕は大阪出張の後、江原道出張に出たのですが、
この料理も、もとはといえば江原道の郷土料理でしたね。
平昌郡の横渓里というところが発祥と語られています。
いうなれば出張の先取りといったような一品でした。

宴席の話題は各方面に飛び散りつつ、
・大阪の地名における正しい発音について
・大阪における韓国料理の最新事情
・男性は細めの女性とぽっちゃりのどちらを好むか
・その場合、女優で例えるなら誰をあげるのがふさわしいか
といった感じにぐちゃぐちゃ化。
ふと気付くと鍋にはラーメンが投入されておりました。

最後は……カレー?
いや、ラーメンを投入したあと、さらに残ったスープに、
ごはんを投入して、炒める直前という写真ですね。
もうこの段階になると、写真も飛び飛びになって判別が難解です。

このスユク(茹でた牛頬肉)も食べた記憶が曖昧ですしね。
写真にあるということは、しっかり食べたのでしょう。
美味しいんですよね、肉厚で、脂の部分がとろとろで……。
ただ、問題は店の看板料理であるソルロンタンの写真がないこと。
スユクが最後の料理ということなら、それでよいのですが、
ソルロンタンの写真を撮り逃していたなら、これは大失態ですね。
どう考えても撮り逃しているような不安が拭えないので……。

保険として以前に撮った写真を載せておくとしましょう。
実際に食べたかどうかは、ご存知の方が「そっと!」教えてください。
※追記(23:00)
参加者の方から連絡を頂き、やっぱりこの日は食べていなかったようです。
酔っ払って看板料理を撮り忘れたのかと、はらはらしてしまいました。
ちなみにこの後は、有志で2次会へと移動。
天満にあるスペインバルでさらにアルコールを追加しました。
まだらになる記憶の中、イカスミのパエリアなどが、
「むむ!?」
と美味しかったのを覚えています。
ご紹介くださった方、ありがとうございます。
そして、前の記事にも書きましたが、この翌日も宴会で3次会まで。
さらなる酔いどれ話は次の記事でということになりますが、
まずは大歓待して頂いた大阪の皆様に、改めて深く感謝する次第です。
ありがとうございましたっ!
店名:赤坂一龍大阪難波店
住所:大阪市中央区道頓堀2-2-20カーサポンテビル2階
電話:06-4963-3443
営業:11:00~23:30
定休:火曜日
http://www.ichiryu-osaka.com/

※追記(11月9日)
明日、10日(土)の「マッコリ・ヌーボーの会」について、
先ほど、お申込み頂いた皆様へ最終の連絡メールを送りました。
最終メールが届かない場合、また、これまでに僕からの返信がない場合は、
お手数ですが、再度ご連絡を頂くか、この記事にコメントをください。
なお、定員までは、あと3名の余裕がありますので、
もし、参加をご検討中の方がいらしたら、早めにご連絡ください。
11月3日から6日までの江原道ツアー。
無事、終わりまして、山積みの仕事と格闘中です。
ご参加頂いた23名の皆様、本当にありがとうございました。
おかげさまで、今回も郷土料理満載のツアーとなりました。
その報告も気持ちの熱いうちにしたいところですが、
先月下旬に行った大阪出張の報告もまだだったりします。
イベントのお知らせもあり……。
「もう少々お待ちください!」
と深く頭を下げる次第です。
冒頭の写真は、正東津で撮った朝日の写真。
水平線近くに雲がかかっていたので、明るくなった後ですが、
気持ちのいい青空に、朝日がまぶしかったです。
朝日の下には「祝福の手」という白い彫刻が、
手をかざすように、うっすら見えていたりもします。
という文章を書きながら、ふと既視感を覚え、
昨年の全羅南道ツアーを振り返ってみると……。
無事、帰国しました。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1331.html
木浦の朝焼けで帰国報告をしておりました。
おまけに、その直後にはイベントのお知らせがあったり。
去年も今年も、やってることは同じですね。
出発前に告知を出した、マッコリを飲む会について、
たぶん最終のお知らせを出したいと思います。
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<マッコリ・ヌーボーの日に今年の新米でつくった「にっこりマッコリ生」を飲む会!>
日程:11月10日(土)
場所:韓国食彩「にっこりマッコリ」新大久保K-PLAZA店
〒169-0073 東京都新宿区百人町2-1-1 K-PLAZA1F
http://www.niccori-maccori.jp/ookubo.html
時間:15時~17時
人数:30名程度
会費:1000円
主催:株式会社E-DON
※参加いただいた方には、お土産としてにっこりマッコリ商品をプレゼント。
※簡単なアンケートのご協力をお願いします。
<申込方法>
下記までメールをください。
hachimax●hotmail.com(←●を@にかえてください)
※定員を越えた場合はキャンセル待ちの案内をします。
※もし返信がない場合は、この記事にコメントをください。
<参考>
●マッコリ・ヌーボーの日/11月10日
韓国の醸造酒で絶妙な味で人気のマッコリ。そのマッコリを新米で作ったものをマッコリ・ヌーボーとして記念日を制定したのは韓国の伝統酒類を 輸入する株式会社 二東(イードン)ジャパン。日付は新米で作ったマッコリが出回る時期の11月と、「いい」を意味する「1」と、マッコリを入れる甕の形が 似ている「0」を組み合わせたもの。初物で美味しいマッコリを飲む日。
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詳しい趣旨などは下記の記事にあります。
直近のイベント&済州島ツアーのお知らせ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1450.html
もう実施は明後日なのですが、キャンセルが少し出たので、
定員の30名まで、若干の空きがあるという状況です。
商品についての簡単なアンケートはご協力頂く予定ですが、
基本的にはマッコリを飲んで、料理を食べる気楽なイベント。
お時間合う方は、ぜひお気軽にご参加ください。

明日からいよいよ江原道ツアーに出かける訳ですが、
その前に、これだけは書いておかねばなりません。
先月、東京の青山でオープンした「タッカンマリ×2」。
店名の通り、タッカンマリ(鶏1羽鍋)の専門店です。
後ろに「×2」がついているのは、
「タッカンマリ・タッカンマリ」
というのが正式な店名だからだそうですね。
青山でオープンというあたりが、だいぶオシャレですが、
もともとここは「東京純豆腐青山店」があったところ。
「え、東京純豆腐がなくなったの!?」
という訳ではなく、この「タッカンマリ×2」自体が、
「東京純豆腐」プロデュースという、要は新業態店舗なのです。
1号店である青山店を切り替えてタッカンマリに臨むあたり、
このお店への、気合いの入り方が窺えますよね。
メディア向けの試食会に声をかけて頂いたので、
早速、大喜びで足を運んでまいりました。
で、まずビジュアルに驚いたのが……。

ここです、ここ!
丸鶏の背中にジャガイモを刺すのは定番スタイルですが、
そのジャガイモをハート形にカットしているじゃありませんか。
「翼をイメージしました」
という店員さんのセリフに、
「そう、こういうのが見たかったんですよ!」
と鼻息がいきなり荒くなりました。
2006年4月の「東京純豆腐青山店」オープン以来、
斬新なスンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋)を次々に発表したお店。
ならば、タッカンマリにも必ずや新しい息吹をもたらしてくれるだろうと、
期待を膨らませていたところに、この先制パンチです。

最初から鍋に入っている、ネギとジャガイモに加え、
ニラと、餅、ニンニクまではレギュラーでついてきます。
そのほかトッピングが充実しており、野菜やキノコ、
手羽、もも肉に加え、ナンコツつくねという選択肢もありました。
このあたりにも、新しい要素が見え隠れしていますね。

その一方で、押さえるところは押さえてあります。
丸鶏をそのまま水炊きにする、というシンプルな調理法の中、
タッカンマリが、タッカンマリたる必要条件のひとつがつけダレ。
・醤油
・酢
・カラシ
・タデギ(唐辛子ペースト)
の4種類が揃っていない店は、よほどの主張がない限り、
「タッカンマリってどんな料理か知ってる?」
という疑念を客側に抱かせてしまいます。
卓上にこの4種が、きちんと揃っているのを見て、
うんうんと頷くとともに、少しホッとしたのは本音です。

4種の調味料をいかに使うかの解説も完璧。
こういう細かな心配りは、日本のお店ならではですね。

指示通りにきちんと混ぜ合わせたところで……。

おちょこ登場。
博多の水炊きからヒントを得たこのスタイルは、
すでに日本の各タッカンマリ店で定番となりつつあります。
「まずスープの旨さを楽しんでください!」
というサービスですね。
ちなみに鶏は岩手県産の生を使っているとのこと。
外国産ではなく、冷凍でもない、という点にこだわるようです。

ほどよいタイミングで店員さんがハサミでカット。

その後、餅とニラをこのタイミングで入れて……。

砂時計登場!
5分計をひっくり返し、10分煮込んでくださいとのことです。
このあたりも日本的なスタイルといっていいでしょうね。
……と感心したところで、ふと思ったこと。

10分って、ずいぶん長くないですか?
もうぐっつぐつに煮立てて、ぐらぐらに沸き立って、
充分煮えているのではと思いましたが……。
「白湯(パイタン)仕上げにする!」
というのが、さらなるこだわりでした。
ちなみにその一方で、
「ニンニクは鍋に入れないでください!」
というこだわりも。
韓国だったら、鍋が出てきた瞬間からニンニクを入れ、
人によっては白菜キムチもざんざか投入するところですけどね。
鶏とスープを味わって欲しい、というコンセプトから、
ニンニクは鶏を味わった後に好みで少量足す程度。
白菜キムチも最初から提供はしない、との説明でした。
このあたりも、本場と違う! といわれがちな要素ですが、
しっかりした意図と、説明があったのは好印象でした。

煮上がるまで、少々時間はかかりましたが、
鶏肉とこのタレの味わいは、まさしくタッカンマリ。
時間をかけて煮ることで、肉の旨味が飛ぶのを心配しましたが、
食べてみた限り、それが気になることはありませんでした。
翼のジャガイモはぐずぐずになっちゃいましたけどね。
それが悲しい方は、ほどよいタイミングでの救出をすすめます。

鶏肉を食べた後はカルグクス……というかウドンに近いですね。
麺はもう少し試行錯誤するような話もありました。

スープがちょっと煮詰り気味でしたが、麺との絡みは抜群。
そしてまた、煮崩れたジャガイモが意外に美味しかったので、
翼を救出できなかった人は、それはそれでよいのかもしれません。
ただし、このウドンでお腹を満たしてはならず……。

この雑炊セットまで到達することが推奨されます。
ごはんと海苔、溶き卵を加えて煮立て……。

出来上がりに極細切りのチーズ!
そして、ゴマ油もひとたらしすることで、
こってりと濃厚仕上げの雑炊を楽しむことができます。
このチーズとの相性がまたよかったですね。
「最初はそのままで、次にチーズを足して、最後はゴマ油と!」
なんて、ひつまぶしのような食べ方の提案もあり、
そのあたりにも、新しいことをしようとの気概が見えました。
鶏肉から、ウドン、雑炊までの流れは大満足です。
個人的な感想としても、要点をしっかり抑えながら、
実にうまいところで新しい要素を盛り込んだな、という印象。
タッカンマリっていう料理は本当に難しいんですよね。
もともとがソウルの東大門で1970年代に誕生し、
歴史が新しいうえ、狭いエリアでのみやたらと発達した料理。
韓国でもしばらく前までは、知らない人が多かったため、
料理の持つ「幅」というのが、極端に狭いんです。
日本人にとっても、タッカンマリはすべて「東大門のアレ」なので、
そこから逸脱する工夫は、ほとんどが邪道扱いされます。
もちろんそれを否定するつもりはまったくありませんし、
むしろ僕のほうが、率先して邪道扱いしている面もあります。
ただここ数年で、ようやく日本でもタッカンマリの認知度が高まり、
「東大門のアレ」的な方向性を明確にする店も増えてきました。
そんな状況下で、「東京純豆腐」プロデュースというのは……。
「絶好のタイミングで、絶好の店が進出!」
ということではないかなと。
まあ、ほとんどの人が褒めすぎと感じるかもしれませんが、
僕にとっては、タッカンマリの未来が大きくこじ開けられた思いです。
この後も反応を見ながら、さらに工夫を加えるでしょうから、
その未来にも、まだまだ無限の可能性が広がっているでしょうしね。
タッカンマリが好きな方はぜひ行ってみてください。
「こんなのタッカンマリじゃない!」と思うか、
「こういうタッカンマリもアリなのか!」と思うか。
たぶん、すべて織り込み済みなのが、この店のスゴイところです。
店名:タッカンマリ×2
住所:東京都港区北青山3-12-1 O24ビルB1F
電話:03-5766-1121
営業:11:30~15:30、17:30~23:00(月~土)、12:00~15:30、17:00~22:00(日・祝)
定休:なし
http://www.facebook.com/dakhanmari2