
先日より、シリーズとして書き綴っているこの話題。
あんまり内容を細かく書き過ぎてもと思っていたのですが、
書いてみるもので、モランボンツーリストの方から、
「たくさん動きがありました!」
という連絡を頂きました。
どうやらありがたいことに申し込みが入ってきている様子。
ならばということで、もう少し書いていきたいと思います。
これまでの記事はコチラ。
第1回:カワハギ&ムルフェ&カムジャジョン
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1473.html
第2回:ヘムルトゥッペギ&アマダイ焼き
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1477.html
第3回:トムベゴギ
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1478.html
そして、今回はよりマニアックな地域の話。
冒頭の写真は、馬羅島(マラド)にある大韓民国最南端の碑です。
一般的には済州島ということで語られておりますが、
正式な行政区としては、済州特別自治道という名前になっています。
いちばん大きな済州島と、その周囲にある離島で構成されており、
人が住んでいる島が全部で8つ、無人島が55。
それら全体を合わせても、馬羅島はいちばん南にあり、
まさしく大韓民国最南端の地という訳です(離於島は除く)。
「韓国の最南端に行ってみようじゃないか!」
というのが今回のツアーにおける目的のひとつです。

ちなみにその馬羅島まで行くフェリーはこんな感じ。
済州島の南西部にある慕瑟浦(モスルポ)という港から、
1日7便が出ています……が波の状態によってはよく欠航します。
島の天気は変わりやすいので、こればっかりはもう運次第。
予定している日に海が荒れたら、馬羅島行きは諦めます。
ただ、けっこうな波でも船が出たりするんですよね。
僕が取材で行ったときは、ずいぶん船体が波に弾かれました。
「最南端を目指すには船酔いとも戦わねばならぬ!」
というよくよく考えたら、とんでもないプランですが、
島からの帰りはあまり揺れなかったので、これも運次第でしょう。
ちなみに所要時間は片道25分と、まあそこそこです。
どうしても心配な方は酔い止め薬をご持参ください。
韓国の薬局でも劇的に効果のあるシール状の薬が買えますが、
けっこうな副作用(喉が渇いたり、眠くなる)があるうえ、
・シールを貼った手で絶対に目をこするな!
・シールを貼ったらすぐに手を洗うように!
となかなか怖いことが書かれています。
子どもは使えませんし、お年寄りの使用にも注意とあるので、
まあ他人に薦めることはちょっと難しい薬ですね。

島についたら、徒歩で散策しても1周1時間程度ですが、
歩くのが面倒な方は、カートも有料で借りることができます。
正直、何があるというほど、見どころのある島ではないのですが、
離島だけあって、天気がよければ広い空を存分に楽しめます。
あとはサボテンが自生していたり、道に沿って灯台や教会があったり。
その一方で、しっかりコンビニもあるのが観光地らしいですね。

また、そういった各種施設を圧倒的に凌駕して多いのが、
島の玄関口である、港近くに集まっているこれらの飲食店。
名物となっているのは……。

チャジャンミョン(韓国式のジャージャー麺)です。
「韓国最南端まで来てコレかよ!」
と思われるかもしれませんが、馬羅島といえばチャジャンミョン。
人口わずか100名ほどの島に、なんと7軒の店がひしめいています。
まあ、利用するのは大半が観光客ですけどね。
聞いた話では当初、釣り人への出前サービスとして始まり、
それが受けたことで、少しずつ広まっていったのだとか。
テレビなどでも取り上げられるようになってさらに勢いがつき、
いまのような出店ラッシュにつながったといいます。
一応、店ごとに少しずつ個性があり、
「ウチは麺にヒジキを練り込みました!」
「ウチは魚介を具に使った製法で特許を取りました!」
「ウチはカートの利用者に限り10%割引です!」
といった看板文句が並びます。
韓国でもっともポピュラーな食事のひとつではありますが、
それなりに馬羅島らしさは感じられるんじゃないかなと。
むしろ、
「韓国最南端でチャジャンミョンを食べた!」
というロマンに同意して頂ける方を求めます。
……というところでいつも通り、ここから宣伝。
同意して頂ける、または心から共感して頂けるという方は、
ぜひ、下記のツアー詳細ページをご覧ください。
日程は3月23日(土)~26日(火)の3泊4日です。
八田靖史と行く!済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
アホな企画だなぁ、とは誰しもが思うことだと思いますが、
たぶん、こういう機会でもないと、わざわざ行きはしないはず。
話のネタになることはもちろん、いい思い出にもなると思います。
でも、船が欠航だったら本当にゴメンなさいね!
スポンサーサイト

「新大久保でオススメの韓国料理店は?」
と尋ねられて、それ以上特に条件が出てこないときは、
個人的な行きつけ店として、
「僕がよく行くのは美名家です」
と答えることが多いです。
何が食べたいとか、個室が必要とか、雰囲気がどうのとか、
必須の条件があれば、それに合わせて店を選びます。
「どこか美味しいトコ!」
という漠然としたリクエストで「美名家」を薦める理由。
まあ、イベントなどでもお世話になっていますし、
普段から、空いた時間で世間話をしに立ち寄ったりもします。
ひどいときは、
「すいません、荷物をちょっと置かせてください!」
とコインロッカーがわりに使っていることも。
オーナーの美名さんが、僕を弟分としてかわいがってくれていたり、
スタッフの方々とも顔馴染みという気安さがあるからですね。
とはいえ、そんな義理が絡んで薦めている訳でもなく、
「美名家」には安心して薦められる理由がいくつかあります。
まずそのひとつに……。
「その店ならではのメイン料理がある!」
という点があげられるでしょうか。
冒頭の写真、ポッサム(茹で豚の葉野菜包み)がそうですが、
他店との違いは、中央の和え物にシーズンの海鮮が入るところ。
牡蠣だったり、甘エビだったり、ホタテだったり、タコだったり。
仕入れによってその時々ですが、これがまずわかりやすい個性です。
「この店に行ったら、これを頼んでください」
と短い時間で伝えられるのはせいぜい1~2品程度。
店を代表する看板料理に、きっちりした個性があると、
オススメする立場としても非常に楽です。

その2は、
「サイドメニューに気になる料理が多い!」
という部分でしょうか。
どうしても韓国家庭料理店のサイドメニューというと、
チヂミ、チャプチェ(春雨炒め)、トッポッキ(餅炒め)あたりが決まった定番です。
こうした定番を抑えつつ、その上でひと工夫加えたメニューがあると、
「なにそれ?」
という驚きにつながり、ビギナーからリピーターまで楽しめます。
言い換えれば、万人に薦めやすい要素ということですね。
上の写真は昨年開発された「美名家」の新メニューですが、
ヤンニョムチキン(薬味ダレ味のフライドチキン)のホタテ版。
大ぶりなホタテを揚げた後、甘辛い薬味ダレと絡めています。
日本語と韓国語がチャンポンですが、料理名はヤンニョムホタテ。
ほぼ使われていない俗称として、略語で「ヤンホタ」ともいいます。
他店にはない「美名家」だけのオリジナル料理なので、
ちょっと特別なものが食べられるよ、というオススメ要素になります。
あとは定番料理のチヂミなんかも、
・海鮮チヂミ
・ジャガイモチヂミ
・セリチヂミ
・アボカドチヂミ
・どんぐりチヂミ
といろいろ用意されているのが「美名家」の素晴らしいところ。
定番料理から踏み出す、もう1歩の選択肢があると印象がだいぶ違います。

そして、もっとも大きい要素は、
「オーナーである美名さんがいつも店にいる!」
という部分でしょうか。
新大久保でもいわゆるオモニのいる店は減ってきました。
店を薦める上で、信頼できる人が常にいるのは安心できます。
特に「美名家」の場合は美名さんがホール担当。
いわゆる日本的な行き届いたサービスではありませんが、
ぐいぐい近づいてくる韓国的なホスピタリティは発揮されます。
たぶん「美名家」に通うほとんどの人がそうだと思いますが、
美名さんの人柄に惚れて、常連客になっているはず。
逆にいえば、美名さんが合わなければ絶対にこの店は合いません。
「美名家」を薦める場合、いちばん気を付けるのがそこですね。
当然のごとく、過去にダメだったとの声を聞いたこともあります。
上の写真はホタテをハサミで切っているところですが、
こういう瞬間にちょこちょこかまってくれるのも楽しい部分です。

「今日のオススメメニューがある!」
というのも頑張っているなぁ、と思う部分。
まあ常にある訳でなく、あったりなかったりではありますが、
「今日はカンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)がいいよ!」
とその日のオススメを教えてもらえます。
なお、通い過ぎているぐらいの人たちは、
「今日はコレとコレとコレを頼みなさい!」
ということで注文の権限が与えられなくなります。
そんな状態なので、美名家のメニューはあってないも同然。
載っていない料理だらけだし、見てもなにがウリかはっきりしないし、
ほとんど見る必要がないメニューが置かれている状態です。
「そんなんじゃ新しいお客さんに不親切でしょう!」
と毎度うるさく言ったので、そろそろ新調するそうです。
いずれ作られる「美名家」の新生メニューに期待しましょう。

「パンチャン(副菜)が充実!」
というのも最近の新大久保では少数派になってきましたね。
パンチャンを出し過ぎるとどうしても注文数が減ってしまうため、
少なめに出す、申し訳程度に出す、という店が増えてきました。
韓国らしさを楽しむという部分では、これもひとつの演出。
パンチャンについては店ごとに方針はいろいろでよいと思いますが、
小皿をずらっと並べて驚きをもたらすのも「美名家」の特徴です。
これもまたビギナー、リピーターを問わず薦めやすい部分。

こちらはケランチム(韓国式の茶碗蒸し)。
この料理自体に特筆することはありませんので、
「生マッコリの種類が豊富!」
という別の要素を掲げておきましょうか。
・済州マッコリ
・生濁(センタク)
・不老どんどん酒
・ヌリンマウルマッコリ
・韓さん生マッコリ
あたりが、「美名家」でよく見る銘柄。
この中から3~4品ぐらいがあるイメージですが、
生マッコリだけでも複数の選択肢があるのは嬉しいことです。
あとは黒豆マッコリなどのフレーバー系もいくつかあります。
もっと頑張る店であれば、国産マッコリを加えてみるとか、
ノンアルコールのドリンクをもっと充実させるとかも面白いですね。
ドリンクメニューを見るだけでも、
「この店は気合い入っているなぁ!」
と伝わるものは多々あります。

仕上げに頼んだタットリタン(鶏肉と野菜の鍋料理)。
「定番料理もあらかた揃っている!」
というのも新大久保では大事な要素ですね。
韓国料理ビギナーの方が思う、
「あの料理を食べてみたい!」
という需要にどの角度からも応えられるということ。
料理の数にして3~40種類ぐらいでしょうか。
抑えて当然、という料理もだいぶ増えてきたように思います。
というような意味から「美名家」はオススメしやすい店。
まあ、ダラダラ書くまでもなく、使い勝手がよいということですね。
いつもお世話になっており、本当にありがたい限りです。
店名:美名家
住所:東京都新宿区大久保1-9-17寿ビル2階
電話:03-3203-4088
営業:11:30~24:00
定休:月曜日(祝日の場合は翌日)

済州島の魅力を語る第3弾。
第1弾はコチラ、そして第2弾はコチラです。
3月に予定している済州島グルメツアーの宣伝を兼ねつつ、
シリーズ企画として、ディープな魅力を語っています。
今日のお題は鍋の中でぐつぐつ煮えているものなのですが、
この状態で何かわかったアナタは相当な韓国料理通です。
まあ、鍋の大きさがどのぐらいかにもよるのですが、
よーく見ると、左端のところに取っ手がついていますよね。
そのサイズからすると、相当大きな鍋だとわかるはずです。
実際には大人がひと抱えもするような巨大サイズ。
そして、もうひとつのヒントは煮汁の色でしょうか。
若干、脂が浮いたような感じで、かつ全体的に茶色っぽい感じ。
鍋のふちがすこーし焦げた感じにもなっているので、
ずいぶん長く煮込んでいる、というのもわかります。
……なんてじらすまでもなく。

はい、済州島といえば豚ですよね。
茹でた豚肉をスライスしてまな板ごと提供する料理。
済州島方言で「まな板肉」という意味のトムベゴギです。
豚肉を茹でるときに、テンジャン(味噌)を入れるのは鉄則。
豚肉のくさみを取るとともに、いい風味付けにもなります。
「どれだけ入れるかが秘訣なのよ!」
と店のママさんに教えてもらいましたが、
具体的にどれだけ入れるかは教えてもらえませんでした。
食い下がったら、
「たくさん入れる!」
とだけ教えてもらったので、たくさん入れればよいようです。

使っている部位はオギョプサル(皮付きのバラ肉)。
クニクニとした皮の食感と、そのすぐ下の分厚い脂身、
そして、その内側にある赤身部分を1度に楽しめる部位です。
あと、そのまた内側に白い軟骨も見えていますね。
日本的な感覚だと好き嫌いの分かれる部位かとは思いますが、
これも韓国人であれば、カリコリ食べてしまうのが普通です。
そして、この豚肉。
済州島産ではありますが、特に黒豚ということではありません。
よく済州島は黒豚が有名なので、出てくる豚はみな黒豚と思われますが、
黒豚を売りにする店以外は、普通に黒豚でない豚が出てきます。
「なーんだ、黒豚じゃないんだ」
とガッカリしないで欲しいというのが今日の趣旨。
僕の経験上、黒豚は確かにいい豚で美味しいのは間違いないですが、
済州島で食べる豚は、黒豚じゃなくても美味しいことが多いのです。
というか、これは本当に店次第。
正直、黒豚を使っていても、あまりピンと来ない店はありますし、
黒豚でなくとも、むちゃくちゃ美味しくて感動する店があったりします。
特に済州島は豚肉の食べ方が豊富なので、黒豚にこだわらず、
美味しい豚肉料理を探していくほうが幸せな食事に出会えます。
むしろ、僕が思う済州島の豚肉料理で、いちばん大事なのは食べ方。
済州島は海の幸が豊富で、塩辛類が発達しているため、
豚肉を食べるときも、いろいろな塩辛を用意して食べます。
例えば、この豚肉の店では、スズメダイの塩辛が出ていました。
この豚肉と塩辛のコラボがたまらなく旨いんですよねぇ。
スズメダイ意外にも、カタクチイワシや、タチウオの内臓など、
いろいろな塩辛を、豚肉と食べられるのが済州島のいいところです。

そして、この店がもうひとつこだわっていたのが包み野菜。
・サンチュ
・エゴマの葉
・コンブ
・古漬けキムチ
・春菊
・ビート
・ケール
・青唐辛子
といった素材が用意されており、
これらを組み合わせながら包むようにとのことでした。
中でもおすすめと言われたのが、薬味ダレを洗い落した古漬けキムチ。
写真の左、青唐辛子の上に白く丸めた葉っぱが見えますよね。
熟成の進んだキムチは、薬味を落とすことで酸味が和らぎ、
そのまま生でもいいですが、煮込んだりしても新たな魅力が得られます。
これを使って……。

豚肉を食べると、もうほかの味付けはいりませんね。
古漬けキムチのさっぱりした酸味が豚肉の味を引き立てます。
そして2番目のおすすめを尋ねると、
「コンブ+豚肉+ニンニク+スズメダイの塩辛!」
というこれまた複雑なコンビネーションが出てきました。
海のものと豚肉を、巧みに組み合わせた食べ方という感じでしょうか。
「じゃあ、3番目は?」
「あとは好きに食べなさい!」
ということなので、ここからは自由。
心おきなく、いろいろな組み合わせを楽しみました。
……といった料理を食べに行くのが済州島グルメツアー!
いい加減、毎日見ている人はうんざりかもしれませんが、
ツアーの宣伝を兼ねた記事なので、ここだけはご容赦ください。
日程は3月23日(土)~26日(火)の3泊4日。
下記のページに、ツアーの詳細が掲載されています。
八田靖史と行く!済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
とはいえ、これだけ続けて書くと、
「行きたいけど、その日は無理だよ!」
「自力で行くから、その店どこだよ!」
という声が出てくるかもしれません。
そんな方は「るるぶ済州島」を買ってみてください。
1年半前の発売なので、そろそろ情報が古いかもですが、
これまでに紹介した料理の店はすべて出ています。
「じゃあ、ツアー参加しなくていいじゃん!」
ということにもなるんですけどね。
まあ、もうちょっとだけこの流れにお付き合いください。

済州島の魅力を語る第2弾。第1弾はコチラです。
3月に予定している済州島グルメツアーの宣伝も兼ね、
しばらくの間、ディープな魅力を語ってみたいと思います。
まず、冒頭の写真は郷土料理店の厨房で撮影したもの。
大量のガスコンロに、大量のトゥッペギ(鍋)が載っています。
ちょうど昼前の時間だったので、ピークタイムに備えて、
事前にある程度想定される量を、火にかけておくのだそうです。
この人気料理というのが……。

ヘムルトゥッペギ。
済州島式海鮮味噌チゲとでも訳しましょうか。
いわゆるテンジャンチゲの具が、ぐっと豪華になったもの。
・トコブシ
・ミナミアカザエビ
・アサリ
・ウニ
といった面々が入っています。
しかも、メイン格のトコブシは贅沢にも3つ!
よくアワビの子どもなどとも表現されますが、
同じミミガイ科であっても、両者は基本的に別物。
そして、こと済州島においては……。

トコブシのほうが値段は高いのです!
・オブンジャクトゥッペギ(トコブシ鍋)1万5000ウォン
・チョンボクトゥッペギ(アワビ鍋)1万2000ウォン
・
・特チョンボクトゥッペギ(特トコブシ鍋)1万8000ウォン
・オクトムグイ(アマダイ焼き)2万3000ウォン
まあ、アワビが養殖であることが前提ですけどね。
もし天然物のアワビだったら、こんな値段じゃ食べられません。
最近は済州島でも天然のアワビは激減しており、値段もウナギのぼり。
ある程度、リーズナブルな値段で出ているアワビ料理はほぼ、
「莞島産の養殖物!」
というのが現地取材でわかったことです。
あるいは天然物でも、西海岸産が多かったりしますね。
今回のツアーでも、アワビ料理が入っていますが、
正直にバラしちゃうと、それも養殖アワビです。
とはいえ、莞島産のアワビといえば養殖物の中のブランドなので、
養殖だからという先入観はもったいないと思いますけどね。
そんな養殖アワビに対して、トコブシの値段が高いのは、
まだほとんど養殖がなされておらず、基本的に天然物であるため。
近年、これもまた減少中で値段が上がっておりますが、
いまのところ、なんとか確保できているそうです。
ただ、このメニューは2011年4月に撮影したものですが、
この時点で特が消えていることを考えると時間の問題かもしれませんね。
トコブシを養殖するという試みも、進んでいるようですが、
それならアワビでいいじゃん、という話にもなります。
天然トコブシの鍋は、いずれ本当に貴重なものになるはずです。

また、アマダイの焼き魚も済州島の名物ですが、
こちらも、
「ほとんどが中国産!」
ということになっているみたいです。
アマダイ1尾の定食で2万3000ウォンとはけっこうな値段ですが、
それは裏を返せば、済州島産しか使わないということ。
「仕入れができないときもあるけどね!」
とお店の方が語っていたので、これもいずれ貴重なのでしょう。
ちなみに旧済州の東門市場でリサーチしたところ……。
・済州産の上物 → 1キロ(3尾)5万ウォン
・済州産の並物 → 1キロ(4尾)4万ウォン
・中国産 → 1キロ(3~4尾)1万5000ウォン
という答えが返ってきました。
これも2011年4月のデータなので、いまはもっと高いかも。
少なくとも市場の店頭でザルに載って並んでいるのは、
ほとんどが客寄せの中国産で、いいものは隠してあるそうです。
あとは冷凍であれば、値段は高くても安定して買えます。

これはそんな貴重な済州産のアマダイ。
西帰浦の市場で売られていたものですが、
これを見た瞬間、ガイドさんの目の色が変わりました。
地元民が仕事そっちのけで買うほど貴重。
というのが済州島産アマダイの現状みたいですね。
多少値段は高くとも、やっぱり早めに食べたほうがよさそうです。
……といった料理を食べに行くのが済州島グルメツアー。
日程は3月23日(土)~26日(火)の3泊4日ですので、
もし日程的に大丈夫でご関心ある方は積極的にご検討ください。
下記のページに、ツアーの詳細が掲載されています。
八田靖史と行く!済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
なお、前回も書きましたが、こうやって内容を詳細に書くと、
現地に行って、細部が違ったりすることが多々あります。
そのあたりを含めつつ、イメージを膨らませて頂ければ幸いです。
とはいえ、トコブシや天然アマダイが消えてたらショックですね……。
ツアーの催行が決まって、具体的に予約を入れる段になったら、
お店のほうにしっかり確認して頂こうと思います。

このブログにおけるシリーズ記事のひとつに、
佐野良一師匠「邸」で御馳走になるというのがあります。
ちなみに、あえて「邸」をカッコでくくっているのは、
以前まで「宅」という文字を使っており、今回から変更したため。
Twitter上のやり取りから、今後こちらを使うことになりました。
師匠への敬意であり、決して嫌味ではありません。
そして、以前のシリーズはリンクをずらずら貼るよりも、
コリアうめーや!!第200号を見て頂くのがいちばんかと。
師匠との出会いから、御馳走して頂いた料理をまとめてあります。
コリアうめーや!!第200号
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-997.html
そして一昨日。
ずいぶんと久しぶりでしたが師匠邸にお邪魔してきました。
一応、戦略会議というのがお題目で、編集者さんを交えつつ、
都合5分ほどはまったく具体的でない企画の話をしたでしょうか。
まあ、雑談の中にもいろいろな企画案が飛び出ていたので、
全体を通して、戦略会議だったといって差し支えないのかもですね。
ただ、大半以上は明らかにただの楽しい宴会。
師匠の手料理を美味しく頂きつつ、ワインをカパカパ空けて、
ゲラゲラ笑いながら、バカ話に花を咲かせた夜でした。
頂いた料理、まず冒頭の写真が1日煮込んだポトフ。
ソーセージが目立っておりますが、大根、ニンジン、セロリ、
そして、かたまりのニンニクと、骨付きの豚肉が沈んでおりました。
なお、この日のテーマは南欧風、あるいは地中海風ディナーだったとか。

ポトフとともにメイン料理であったのがコチラ。
煮干し入りのトマトソースに、ニンニクと唐辛子をどっさり。
なんでもイタリアンにはイワシをよく使う、というあたりから、
煮干しを使っても合うんじゃないかという発想だったそうです。
実際に食べてみたら、けっこう強めに煮干しの風味が出ていたものの、
ニンニク、唐辛子の味も手伝って、意外な調和を生み出していました。
そして、これをパスタと合わせるのかと思いきや……。

出てきたのはクスクス。

こんな感じのコンビネーションとなりました。
さらにはここへ、ポーチドエッグもトッピング。
なんとも贅沢な味でワインが進みました。

グリーンサラダにはニンニクチップを載せて。
これを高知県馬路村のポン酢で食べるのが師匠邸での定番。
あるいはそこにゴマ油を足すというのも師匠式ですね。

カボチャとレーズンのリヨネーズ。
「師匠、これはなんていう料理ですか?」
「リヨネーズ」
「リ、リヨ……なんですか?」
「リヨネーズ、リヨン風だよ!」
という会話があったのが正直なところ。
師匠邸に行くと、いろいろ勉強になることが多いです。

ガーリックトーストをかじり……。

やがてはこんなおつまみも。
クラッカーにクリームチーズとイカの塩辛、そしてローズマリー。
なお、手タレ(指タレ?)は恐れ多くも師匠にお願いしました。
「撮れたか?」
「んー、うまく撮れないんでやっぱり自分で持ちます」
「アホ、だったら最初から自分でやれ!」
という会話もありましたね。
それはそうだな、と反省しましたので、
きちんと師匠の写真を使いました。
そして、この日は編集者氏とともに……。

こんな舞台に出演予定の俳優さんも同席。
ソラオの世界
http://soraonosekai.jimdo.com/
よしもと芸人「チング・ポカのパボ日記」
http://ching-poca.laff.jp/blog/
2月9日(土)~17日(日)までの全13回公演だそうです。
ポカさんと一緒に飲むのはずいぶん久しぶりでしたねぇ。
昔話も多少ありましたが、むしろ話題の中心となったのは、
お互いそれぞれ師匠と韓国に行って苦労をした話。
本人を目の前にして話が尽きないのだから、
ええ、やっぱり師匠は偉大な方です。

普段はK-POPが流れている新大久保の「美名家」。
この日はちょっと趣向が変わって、沖縄のメロディでした。
左で歌っているのは、韓国料理研究家の本田朋美さん。
右で三線を引いているのは沖縄県出身のシンガーソングライター、
東風平高根さんと書いて「こちひらたかね」さんと読みます。
この日は本田さんの会社設立1周年記念パーティ。
それに韓国と沖縄のコラボという異色のコンセプトが加わり、
主役自ら、歌を披露して盛り上げているとの場面です。
「いやぁ、本田さん歌もいきますか!」
昨年まで韓食ナラを一緒にやってきましたが、
どんどん活躍の場を広げていく姿には敬服致します。
韓国料理研究家・ほんだともみのコリアンワールド
http://ameblo.jp/tomomi0308/
東風平高根オフィシャルサイト
http://www.kochihiratakane.net/

ちなみに僕は最初の挨拶担当でした。
事前に、
「野心家ほんだへのお祝いの言葉も頂戴できたらと思います」
というリクエストを頂いていたので、それに沿うよう頑張りました。
本田さんからはその後、
「八田さんが最初にお話をすると、必ず盛り上がりますね」
とお褒め頂いたので、なんとか責任を果たせたかと。
たぶん、場のあたため係という任務だったのだと思います。

料理のほうも韓国と沖縄がコラボ。
モズクのムク状に固めたもの、島豆腐を使った豆腐キムチ。
箸でつかめる食べやすいモズクというのはよかったですね。
食感のしっかりした島豆腐はジョン(衣焼き)とかにもいいかも。

ポッサム(茹で豚)かと思いきや、スーチカ(豚の塩漬け)。
そして、「美名家」の料理としてポッサムも別にあったので、
このスーチカを、サンチュで包んで食べたりもしてみました。

ゴーヤのチャンアチ(醤油漬け)。
以前にもゴーヤのキムチやナムルを食べましたが、
チャンアチにするというのは初めてでした。ほろ苦さがいい感じ。
ゴーヤは韓国料理でももっと活躍の幅がありそうですね。

そして、泡盛「瑞泉(ずいせん)」も飲み放題!
メーカーの方がいらしており、それぞれの説明をしてくれました。
同じ銘柄でも、度数や寝かせた年数が変われば味も香りも全然違う。
値段の高そうないいやつは、やっぱり段違いというのを知りました。
んー、沖縄に行きたくなりますねぇ。
僕はハタチの頃に1度バックパッカーとして行きましたが、
それが唯一の沖縄体験で、その後はまったくありません。
とはいえ、沖縄本島から足を伸ばし、
・座間味島
・宮古島
・石垣島
・黒島
・与那国島
・波照間島
とあちこち回ったのはいい思い出。
海辺にテントを張り、そこで出会ったバックパッカー仲間と、
たき火を囲みつつ泡盛で乾杯したのを思い出しました。

そして、沖縄だけでなく韓国テイストもしっかり。
E-DON(イードン)から「にっこりマッコリ生」の協賛があり、
こちらも飲み放題という、なんとも太っ腹なイベントでした。
ちなみに最後の最後は、有志で3次会まで行きましたが、
その会場も「にっこりマッコリ新大久保K-PLAZA店」でした。

韓国料理は「美名家」の定番料理がこれまたずらり。
タットリタン(鶏肉と野菜の辛い鍋)に……。

チャプチェ(春雨炒め)。
あと前述した通り、ポッサム(茹で豚)があり、
桜エビのチヂミがあり、数々のパンチャン(副菜)があり。
また、そのまま「美名家」で2次会になだれ込んだので、
・カムジャジョン(ジャガイモチヂミ)
・オジンオボックム(イカ炒め)素麺入り
・キムチチャーハン目玉焼き載せ
といったメニューをつつきました。
この日のキムチチャーハンもイメージ通りで素晴らしかったです。
最近は「美名家」に行くといっつもコレですね。

こちらは最後にお土産で頂いたもの一覧。
・丸大食品「スンドゥブ(辛口・マイルド)」
・丸大食品「上級ロース&ベーコン淡路島の藻塩仕立て」
・丸大食品「燻製屋熟成ウインナー」
・エバラ&CJ「サムジャン」
・瑞泉酒造「瑞泉1合瓶」
・国土計画協会「韓国ひとり歩き~のり継ぎ交通案内~」お知らせ
・パステルアーティスト&セラピストくろだ美由紀さん「ポストカード」
たくさんのお土産をありがとうございました。
1周年記念ということでいろいろ仕掛けもたくさんあって、
ずいぶんと楽しませて頂いたパーティでした。
来年に2周年パーティも、楽しみにしたいと思います!
店名:美名家
住所:東京都新宿区大久保1-9-17寿ビル2階
電話:03-3203-4088
営業:11:30~24:00
定休:月曜日(祝日の場合は翌日)
コリアうめーや!!第285号
<ごあいさつ>
1月15日になりました。
カレンダー上は今年2度目の配信ですが、
元旦の号は、年末の間に書いたもの。
しかも長いこと、準備をしていた内容とあって、
気持ち的にはこれが新年最初の号ですね。
すでに松も取れて、仕事モード全開ですが、
気分を新たにして臨みたいと思います。
テーマのほうも、せっかくなので未来志向。
ちょっと固い話になるかもしれませんが、
新年で肩に力が入ったとでも思ってください。
今年も気合いを入れていきますよ!
コリアうめーや!!第285号。
初ランドセルの気分で、スタートです。
<世界に羽ばたく韓国料理の野望!!>
今年は元旦から妻の実家に帰省し、
のんびりと7日まで正月休みを取った。
仕事始めが8日ということなので、
「なんだよ、小学生並みかよ!」
「フリー稼業は気楽だな!」
「もっと働け、ブログも更新しろ!」
といった罵声が飛んできそうだが、
まるまる休んだ訳ではなく、むしろ熱心に働いた。
夏から引っ張っていた原稿仕事を、
ほとんど缶詰状態になって集中的に作業。
おかげで、なんとか一応の形にはまとまったが、
あまり休んだ気のしない正月だった。
とはいえ、その仕事はここからが本番。
ますます慌ただしく、ドタバタの毎日だが、
現状の見込みだと、3月には手を離れる予定。
形になったら、また改めて報告したい。
さて、そんな精神的に慌しかった正月。
Twitterなども基本的には放置していたのだが、
そうもいっていられないニュースがひとつだけあった。
正月休みでも、缶詰状態になっていたとしても、
韓国料理業界の動きは、慌ただしく、そして速い。
うっかりのんびりなどしていたら、
「キミ、誰だっけ?」
と忘れ去られてしまうかもしれない。
せめてこれだけはと、缶詰状態から呟いたのがこれ。
=========================
韓国コーヒーチェーン「カフェベネ」 日本上陸へ
「年内に羽田空港に日本第1号店を出店する計画を明ら
かにした」http://bit.ly/Uod5OA (聯合ニュース)/
昨年秋に銀座との報道も出ていたけど変更があった様子
。昨年はアメリカ、中国、フィリピンにも進出済。
(2013年1月5日)
=========================
昨年から話題になっていたコーヒーチェーン。
ようやく進展があったようで、具体的な報道が出てきた。
ただ、慌ててツイートしたとはいっても、
実際に報道が出たのは4日だったので1日遅れ。
アンテナの低さを露呈したようなものだった。
「これではいけない!」
休みを終えて東京に戻り、改めて情報収集のうえ、
2日にまたがって、また3つのツイートを投げ込んだ。
=========================
韓国伝統茶ショップの「五嘉茶(オガダ)」が6月に横
浜で日本1号店をオープンする模様。
http://amba.to/136fILu (オガダジャパンオフィシャ
ルブログ)/新宿のルミネに出していた期間限定店舗は
今月で終了。いよいよ本格始動ですね。
(2013年1月8日)
=========================
小岩に「セマウル食堂」の日本進出1号店がオープン。
http://bit.ly/11abfrK (食べログ)/リリースとかま
ったく出ていないけど昨年12月オープンの模様。もっと
話題になってもいい店だよね。びっくりした。
(2013年1月9日)
=========================
赤坂に「ゼスン食堂」の日本1号店がオープン。
http://bit.ly/UzAA7j (The Born公式サイト、韓国語)
/「セマウル食堂」だけでなく、同系列のスンドゥブチ
ゲ専門店も赤坂に店を出していた。こちらもオープン間
もない様子。大きな外食チェーンだけに今後の展開も気
になる。(2013年1月9日)
=========================
もう見てわかると思うが、いずれのニュースも、
韓国から日本へ進出する(した)飲食店の情報である。
こうしたニュースがいま続々と飛び交っている。
ここ数年の韓国は「韓食の世界化」というスローガンを掲げ、
自国の食文化を世界に向け、一生懸命に発信している。
そもそも、この「韓食の世界化」とは2008年に、
発足当初の李明博政権がぶち上げたプロジェクト。
李明博大統領が、
「韓国料理を世界5大料理のひとつに!」
と宣言したのをきっかけとして推進された。
そして、この「韓食の世界化」はこれ単体だけでなく、
・農林水産食品産業
・外食産業
・文化観光産業
など関連産業の発展をも含んでいる。
ひいては韓国料理の魅力を世界に伝えることで、
「韓国全体のイメージ向上につなげていく!」
という大きな未来像までをも兼ね備える。
いわば官民あげての一大国家プロジェクトであり、
李明博政権における目玉政策でもあった。
政権末期になって、予算の使い方などで叩かれてもいるが、
現状、韓国人の中に、
「韓国料理を世界にアピールするぞ!」
という意識が強く働いているのはこのおかげ。
そのため、ここ数年の韓国料理業界では、
どこに行っても「韓食の世界化」がキーワードだ。
あるいは「韓食の世界化」ブームといってもいい。
また、その中身に目を向けてみると、
事業は多岐にわたり、実に多くの計画が進んでいる。
全体をひと口に語るのは難しいが……。
「マッコリブームで輸出拡大!」
「ソウルにオシャレ系コリアンの店が増加!」
「韓流スターがK-FOODを宣伝!」
といったあたりが目立つところだろうか。
まあ、無理にわかりやすい例をひねり出すまでもなく、
最近起こった韓国料理業界の動きは、ほぼすべて、
「韓食の世界化!」
というキーワードに集約されるといってもいい。
やや強引ではあるが、あながち誇張ともいい切れない、
ずいぶんと影響力のあるスローガンになった。
そして、僕がTwitterで呟いた、
「韓国料理店の海外進出!」
というのも、わかりやすい事例のひとつだ。
もちろん日本だけでなく、世界各国が進出先となっているが、
直近の日本における事例だけでもこれだけある。
・烈鳳チムタク(2012年10月OP)
・bibigo(2012年10月OP)
・SCHOOL FOOD(2012年10月OP)
・セマウル食堂(2012年12月OP)
・ゼスン食堂(2012年12月OP)
・五嘉茶(2013年6月OP予定)
・caffe bene(2013年9月OP予定)
・TOM N TOMS(2013年上半期予定)
ちなみに最後の「TOM N TOMS」は、
このメルマガを書くために調べていて見つけた。
なので、これも早速ツイート。
=========================
「国内では四面楚歌」外食企業らの理由ある海外進出
http://bit.ly/WmMTUf (アジア経済、韓国語)/飽和
状態の韓国を出て海外に活路という記事なんだけど、最
後のほうに「『TOM N TOMS』が今年の上半期に大阪
へ進出」とある。この話は初耳。もうあっちもこっちも
状態。(2013年1月9日)
=========================
たぶん、こうしたニュースは今後も続くだろう。
ただ、韓国では具体的でない段階でも情報を出すので、
期待をしていると、肩透かしを食らうこともある。
「そういうビジョンがあるんだなぁ」
という程度の受け止め方がちょうどいいぐらい。
僕のように鼻息荒く、フライングで大騒ぎしていると、
途中で予定変更があって延期になったとき……。
「八田くん、あの店ぜんぜん来ないじゃん」
とオオカミ少年扱いをされてしまったりする。
とはいえ、そうやって今か今かと待っているときが、
いちばん楽しかったりするんだけれども。
ただ、こうしたニュースを見ていると、
「日本でしっかり定着するのだろうか!?」
という不安も一緒に立ち上ってくる。
派手に海外進出したはいいが、結局市場を獲得出来ず、
あっという間に撤退するのでは意味がない。
実際にこれまでも多くの店が日本へやって来て、
いつの間にか、すうっとなくなっていった。
僕はどこか進出するたびに大騒ぎするので、
「八田くん、あの店どうなった?」
「撤退したみたいです」
「へー、あの店は?」
「あの店も撤退しました」
「じゃあ……」
「撤退です」
という会話をしょっちゅうしている。
これだと自分が疫病神のような気分になってくるので、
ぜひ、これから定着を目指す店は頑張って欲しい。
でないと、ここに並べた店のリストが、
いずれ撤退リストということになってしまう。
そして、ここからは余談。
実は正月に缶詰状態で書いていた原稿だが、
この「韓食の世界化」の話題も内容に含まれている。
コリアン・フード・コラムニストを名乗りつつ、
最近は韓国語の本ばかり書いているが……。
「たまにはきちんと韓国料理の本も書くのだ!」
と今年は胸を張ろうと思っている。
ここまでつらつら進出状況の話を書いてきたが、
2013年は「韓食の世界化」が賑やかになる年。
それに合わせて、コリアン・フード・コラムニストも、
存在感をアピールすべく、全力で頑張るのだ。
ただ、先にも書いた通り、作業はこれからが佳境。
韓国料理店に頑張れと偉そうなことをいう前に、
「まずお前が頑張れ!」
というのが正直なところである。
韓国料理が世界化していくスピードに負けないよう、
僕もアンテナを立てて、バリバリ発信せねばならない。
「頑張りますよ!」
乞うご期待。
<お知らせ>
来年3月に済州島ツアーを予定しています。
島ならではの郷土料理を食べつくす3泊4日。
ご興味ある方は、ぜひご検討ください。
八田靖史と行く済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
Twitter
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
冬ソナの日本放映は2003年4月から。
今年は韓流10周年という節目の年でもあります。
コリアうめーや!!第285号
2013年1月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669
<ごあいさつ>
1月15日になりました。
カレンダー上は今年2度目の配信ですが、
元旦の号は、年末の間に書いたもの。
しかも長いこと、準備をしていた内容とあって、
気持ち的にはこれが新年最初の号ですね。
すでに松も取れて、仕事モード全開ですが、
気分を新たにして臨みたいと思います。
テーマのほうも、せっかくなので未来志向。
ちょっと固い話になるかもしれませんが、
新年で肩に力が入ったとでも思ってください。
今年も気合いを入れていきますよ!
コリアうめーや!!第285号。
初ランドセルの気分で、スタートです。
<世界に羽ばたく韓国料理の野望!!>
今年は元旦から妻の実家に帰省し、
のんびりと7日まで正月休みを取った。
仕事始めが8日ということなので、
「なんだよ、小学生並みかよ!」
「フリー稼業は気楽だな!」
「もっと働け、ブログも更新しろ!」
といった罵声が飛んできそうだが、
まるまる休んだ訳ではなく、むしろ熱心に働いた。
夏から引っ張っていた原稿仕事を、
ほとんど缶詰状態になって集中的に作業。
おかげで、なんとか一応の形にはまとまったが、
あまり休んだ気のしない正月だった。
とはいえ、その仕事はここからが本番。
ますます慌ただしく、ドタバタの毎日だが、
現状の見込みだと、3月には手を離れる予定。
形になったら、また改めて報告したい。
さて、そんな精神的に慌しかった正月。
Twitterなども基本的には放置していたのだが、
そうもいっていられないニュースがひとつだけあった。
正月休みでも、缶詰状態になっていたとしても、
韓国料理業界の動きは、慌ただしく、そして速い。
うっかりのんびりなどしていたら、
「キミ、誰だっけ?」
と忘れ去られてしまうかもしれない。
せめてこれだけはと、缶詰状態から呟いたのがこれ。
=========================
韓国コーヒーチェーン「カフェベネ」 日本上陸へ
「年内に羽田空港に日本第1号店を出店する計画を明ら
かにした」http://bit.ly/Uod5OA (聯合ニュース)/
昨年秋に銀座との報道も出ていたけど変更があった様子
。昨年はアメリカ、中国、フィリピンにも進出済。
(2013年1月5日)
=========================
昨年から話題になっていたコーヒーチェーン。
ようやく進展があったようで、具体的な報道が出てきた。
ただ、慌ててツイートしたとはいっても、
実際に報道が出たのは4日だったので1日遅れ。
アンテナの低さを露呈したようなものだった。
「これではいけない!」
休みを終えて東京に戻り、改めて情報収集のうえ、
2日にまたがって、また3つのツイートを投げ込んだ。
=========================
韓国伝統茶ショップの「五嘉茶(オガダ)」が6月に横
浜で日本1号店をオープンする模様。
http://amba.to/136fILu (オガダジャパンオフィシャ
ルブログ)/新宿のルミネに出していた期間限定店舗は
今月で終了。いよいよ本格始動ですね。
(2013年1月8日)
=========================
小岩に「セマウル食堂」の日本進出1号店がオープン。
http://bit.ly/11abfrK (食べログ)/リリースとかま
ったく出ていないけど昨年12月オープンの模様。もっと
話題になってもいい店だよね。びっくりした。
(2013年1月9日)
=========================
赤坂に「ゼスン食堂」の日本1号店がオープン。
http://bit.ly/UzAA7j (The Born公式サイト、韓国語)
/「セマウル食堂」だけでなく、同系列のスンドゥブチ
ゲ専門店も赤坂に店を出していた。こちらもオープン間
もない様子。大きな外食チェーンだけに今後の展開も気
になる。(2013年1月9日)
=========================
もう見てわかると思うが、いずれのニュースも、
韓国から日本へ進出する(した)飲食店の情報である。
こうしたニュースがいま続々と飛び交っている。
ここ数年の韓国は「韓食の世界化」というスローガンを掲げ、
自国の食文化を世界に向け、一生懸命に発信している。
そもそも、この「韓食の世界化」とは2008年に、
発足当初の李明博政権がぶち上げたプロジェクト。
李明博大統領が、
「韓国料理を世界5大料理のひとつに!」
と宣言したのをきっかけとして推進された。
そして、この「韓食の世界化」はこれ単体だけでなく、
・農林水産食品産業
・外食産業
・文化観光産業
など関連産業の発展をも含んでいる。
ひいては韓国料理の魅力を世界に伝えることで、
「韓国全体のイメージ向上につなげていく!」
という大きな未来像までをも兼ね備える。
いわば官民あげての一大国家プロジェクトであり、
李明博政権における目玉政策でもあった。
政権末期になって、予算の使い方などで叩かれてもいるが、
現状、韓国人の中に、
「韓国料理を世界にアピールするぞ!」
という意識が強く働いているのはこのおかげ。
そのため、ここ数年の韓国料理業界では、
どこに行っても「韓食の世界化」がキーワードだ。
あるいは「韓食の世界化」ブームといってもいい。
また、その中身に目を向けてみると、
事業は多岐にわたり、実に多くの計画が進んでいる。
全体をひと口に語るのは難しいが……。
「マッコリブームで輸出拡大!」
「ソウルにオシャレ系コリアンの店が増加!」
「韓流スターがK-FOODを宣伝!」
といったあたりが目立つところだろうか。
まあ、無理にわかりやすい例をひねり出すまでもなく、
最近起こった韓国料理業界の動きは、ほぼすべて、
「韓食の世界化!」
というキーワードに集約されるといってもいい。
やや強引ではあるが、あながち誇張ともいい切れない、
ずいぶんと影響力のあるスローガンになった。
そして、僕がTwitterで呟いた、
「韓国料理店の海外進出!」
というのも、わかりやすい事例のひとつだ。
もちろん日本だけでなく、世界各国が進出先となっているが、
直近の日本における事例だけでもこれだけある。
・烈鳳チムタク(2012年10月OP)
・bibigo(2012年10月OP)
・SCHOOL FOOD(2012年10月OP)
・セマウル食堂(2012年12月OP)
・ゼスン食堂(2012年12月OP)
・五嘉茶(2013年6月OP予定)
・caffe bene(2013年9月OP予定)
・TOM N TOMS(2013年上半期予定)
ちなみに最後の「TOM N TOMS」は、
このメルマガを書くために調べていて見つけた。
なので、これも早速ツイート。
=========================
「国内では四面楚歌」外食企業らの理由ある海外進出
http://bit.ly/WmMTUf (アジア経済、韓国語)/飽和
状態の韓国を出て海外に活路という記事なんだけど、最
後のほうに「『TOM N TOMS』が今年の上半期に大阪
へ進出」とある。この話は初耳。もうあっちもこっちも
状態。(2013年1月9日)
=========================
たぶん、こうしたニュースは今後も続くだろう。
ただ、韓国では具体的でない段階でも情報を出すので、
期待をしていると、肩透かしを食らうこともある。
「そういうビジョンがあるんだなぁ」
という程度の受け止め方がちょうどいいぐらい。
僕のように鼻息荒く、フライングで大騒ぎしていると、
途中で予定変更があって延期になったとき……。
「八田くん、あの店ぜんぜん来ないじゃん」
とオオカミ少年扱いをされてしまったりする。
とはいえ、そうやって今か今かと待っているときが、
いちばん楽しかったりするんだけれども。
ただ、こうしたニュースを見ていると、
「日本でしっかり定着するのだろうか!?」
という不安も一緒に立ち上ってくる。
派手に海外進出したはいいが、結局市場を獲得出来ず、
あっという間に撤退するのでは意味がない。
実際にこれまでも多くの店が日本へやって来て、
いつの間にか、すうっとなくなっていった。
僕はどこか進出するたびに大騒ぎするので、
「八田くん、あの店どうなった?」
「撤退したみたいです」
「へー、あの店は?」
「あの店も撤退しました」
「じゃあ……」
「撤退です」
という会話をしょっちゅうしている。
これだと自分が疫病神のような気分になってくるので、
ぜひ、これから定着を目指す店は頑張って欲しい。
でないと、ここに並べた店のリストが、
いずれ撤退リストということになってしまう。
そして、ここからは余談。
実は正月に缶詰状態で書いていた原稿だが、
この「韓食の世界化」の話題も内容に含まれている。
コリアン・フード・コラムニストを名乗りつつ、
最近は韓国語の本ばかり書いているが……。
「たまにはきちんと韓国料理の本も書くのだ!」
と今年は胸を張ろうと思っている。
ここまでつらつら進出状況の話を書いてきたが、
2013年は「韓食の世界化」が賑やかになる年。
それに合わせて、コリアン・フード・コラムニストも、
存在感をアピールすべく、全力で頑張るのだ。
ただ、先にも書いた通り、作業はこれからが佳境。
韓国料理店に頑張れと偉そうなことをいう前に、
「まずお前が頑張れ!」
というのが正直なところである。
韓国料理が世界化していくスピードに負けないよう、
僕もアンテナを立てて、バリバリ発信せねばならない。
「頑張りますよ!」
乞うご期待。
<お知らせ>
来年3月に済州島ツアーを予定しています。
島ならではの郷土料理を食べつくす3泊4日。
ご興味ある方は、ぜひご検討ください。
八田靖史と行く済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
冬ソナの日本放映は2003年4月から。
今年は韓流10周年という節目の年でもあります。
コリアうめーや!!第285号
2013年1月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669

昨年から募集をかけている済州島のグルメツアー。
年度末ということもあってか、反応が鈍いとの連絡がありました。
どうやら最低催行人数にもまだまだということらしいので、
宣伝かたがた、済州島料理の魅力を語りたいと思います。
たぶんみなさん済州島というと……。
「黒豚!」
「アワビ!」
「みかん!」
といったイメージが先に立つのではないでしょうか。
もちろんそれらも代表的な済州島名物に違いありませんが、
それ以外にも、済州島は美味しいものが満載です。
個人的にイチオシしたい済州島名物のひとつが、
冒頭の写真、といってもちょっとわかりにくいですが……。
「カワハギ!」
だったりします。
時計でいうと9時の方向に頭がちらっと見えていますね。
韓国語ではチィチと呼ばれますが、済州島方言ではケクチュリ。
その煮付けなので、ケクチュリジョリムと呼ばれる料理です。
新鮮なカワハギを、済州島では大豆、ニンニクの芽と煮込んでおり、
こうした具の組み合わせも済州島の伝統的な調理法だそうです。
同じ煮付けでもよく見ると違う、というのが島ならではの面白さ。
そしてまたこのカワハギ、肝も旨かったんですよねぇ。

こちらは同じ店で食べたスズメダイのムルフェ。
コチュジャンなどで味付けをした氷水に刺身を浮かべた料理です。
ムルフェというと海沿いの地域ならどこでも食べられますが、
済州島のムルフェがひと味違うのは……。

こいつを使うからですね。
好みが分かれるので、入れない店もあるようですが、
根っからの済州島民であれば絶対に欠かせないとも。
済州島方言でチェピと呼ばれるサンショウの葉(木の芽)。
これが後味として、独特の風味を加えてくれます。

あとはちょっとマイナーなところで済州島に行くと、
ジャガイモの味が甘く、また深みのある味で驚くことがあります。
パンチャン(副菜)のカムジャジョン(ジャガイモチヂミ)が、
やたらと美味しく、箸が止まらなくなったのは個人的にも大きな衝撃。
高山(コサン)カムジャと呼ばれ、北西部の翰京面高山里が産地です。
メイン料理になることは、まずない隠れた済州島名物ですが、
パンチャン、脇役素材として活躍する縁の下の力持ちといえます。

チヂミといえば、合わせるならやはりマッコリ。
日本でもお馴染みの、済州マッコリが土地の酒です。
漢拏山の岩盤水を組み上げて使っているのが何よりの自慢。
新大久保でも飲めますが、現地での味はまたひとしおです。
といったような料理を楽しめるのが済州島の魅力。
興味をそそられる方は、ぜひツアーの詳細ページもご覧ください。
日程は3月23日(土)~26日(火)の3泊4日です。
八田靖史と行く!済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
なお、いままでの経験から、正直に補足をしておきますと、
料理は詳細に書けば書くほど、まったく同じにはならなかったりします。
カワハギの煮付けは店の看板料理なので大丈夫だと思いますが、
ムルフェなどは、仕入れにもよって使う魚が変わってきます。
ジャガイモのチヂミもパンチャンなので、あったりなかったりかと。
そのあたりを含めた上で、イメージを膨らませて頂ければ幸いです。
なお、タイトルに(1)と入れたので、このネタしばらく続きます。
日程が合わない方は、ぜひお近くの方にもオススメください!
ありがたいことにスッカラクラブ公式ブログでも宣伝して頂きました。
スッカラクラブ公式ブログ
http://blog.livedoor.jp/sukkara_club/

三河島といえば、2008年から約2年住んだ町ですが、
引っ越してしまったら、すっかり縁遠くなってしまいました。
自宅から徒歩2分の場所にあったこの店も、
「何年ぶりですか、本当に!」
とママさんから怒られるぐらいにご無沙汰。
そんな何年ぶりって、とその場では思ったのですが、
しっかり振り返ってみると、2010年10月以来でした。
あー、2年ぶり以上でしたね……。
三河島「ママチキン」で自家製マッコリ&松茸。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1206.html
ということは、このサクサクなフライドチキンも2年ぶり以上。
いやはや、季節が過ぎるのは本当に速いものです。

この日はお任せでどんどん料理が出てきたので、
どれがレギュラーメニューなのかよくわかりませんが……。
まず、キムチ&ナムル盛り合わせ。

ホタテと大根のサラダ風和え物。
ママさんに料理名を聞いたら「ホタテムチム」と返ってきましたが、
ホタテといっている時点で、日本語と韓国語がちゃんぽん状態。
韓国語でホタテのことは「カリビ」といいますが、
「んじゃ、カリビムチムでいいですか?」
「カリビ?」
とママさんに通じなかったので、やはりホタテムチムがよいようです。
いつぞやも「ヤンニョムホタテ」という混合語に出会いましたが、
「ホタテ=カリビ」で通じないことがけっこうあるんですよね。
海沿いの出身でないと、あまり馴染みがないのかもしれません。
チョゲグイ(貝焼き)とかでも、よく見る気がするんですけどね。

こちらもママさん曰く、ホバクタッチム。
分割して直訳すると、
・ホバク(カボチャ)
・タッ(鶏)
・チム(蒸し煮)
ということで、カボチャと鶏肉の蒸し煮なのですが、
たぶん日本でなら、チムタクのほうが通りはいいでしょうね。
鶏肉と野菜の蒸し煮はかつてタッチムと呼ばれましたが、
最近は安東の郷土料理として、チムタクという呼び名が有名に。
なので、
「カボチャ入りチムタク!」
と説明したほうが、ピンとくる人は多い気がします。
あとは、ズッキーニ風の韓国カボチャではなく、
日本のいわゆるカボチャ(西洋カボチャ)が使われています。
韓国語でヌルグンホバク(年寄りカボチャ)とか、
あるいはタノバク(甘いカボチャ)と呼ばれるアレですね。
カボチャのホクホクとした甘さが醤油味の鶏肉とよく合います。
たぶん、栗とかサツマイモを入れても合いそうな予感。
秋口あたりに女性向けとして、
「芋栗南京(いもくりなんきん)チムタク!」
を開発してみても面白そうです。

はたまた、肉野菜炒め的料理が出てきたと思ったら……。

てっぺんをフランベ。
「ママチキン」の料理もだいぶ手がこんできましたね。
もうメニューを見て注文するよりは、ママさんと相談のうえで、
予算を伝えて適当に作ってもらうほうがよさそうです。
そして、これだけの料理が出てくる訳ですから……。

マッコリだって、グイグイ進んでいくというもの。
もうヤカンとか、ボトルとかで頼むのが面倒になって、
結局、4リットル入りの巨大なボトルで出して頂きました。
「これ花見用にちょうどいいんじゃないですかねぇ!」
といった話で盛り上がったり。
なお、久しぶりなので一応しっかり書いておきますが、
「ママチキン」は店の裏でマッコリを自家醸造しています。
もちろん密造ではなく、しっかり酒造免許を取得済み。
「周王山(チュワンサン)」という銘柄で販売もしています。
詳しい背景などはコチラ。
asahi.com/コリアうめーや!!「マッコリの免許」
http://www.asahi.com/international/korea/TKY201009240141.html

フライドチキンに蜜を絡めて炒めたタッカンジョン。
「今年は鶏肉メニューをさらに充実させる!」
とママさんが宣言していました。
ほかにもいろいろな鶏料理を考えているようです。

デザートはマッコリで発酵させたチンパン(あんまん)。

これ、いい名物になりそうじゃないですか?
マッコリと一緒にテイクアウト販売でもよさそうな感じ。
お土産で少し頂きましたが、家であたため直しても美味しかったです。
ちなみに4リットルのマッコリはいつしかすっかり空に。
それ以前もずいぶん飲んでいたはずなんですけどね。
おかげさまで久しぶりに三河島の夜を楽しみました。
店名:ママチキン
住所:東京都荒川区西日暮里1-7-6
電話:03-3801-4156
営業:17:00~翌1:00
定休:なし

昨日は午後から新大久保で打ち合わせがあり、
今年初めて、町の様子を確認してきました。
平日の昼過ぎという時間でしたが、イケメン通りは、
まあ、それなりに人がいるという感じでしょうか。
以前ほどの賑わいはありませんが、ぼちぼち人は歩いています。
時間帯もあるでしょうが、制服姿の女子高生も目立ちました。
ただ、あちこちで店の人から話を聞く限り、
「今年はしんどい!」
という声が多数。
年末年始も思ったほど伸びなかったようですし、
今年はやっぱり厳しい1年になりそうです。
とはいえ、歩いてみると新しいお店もずいぶんできています。
一時期のバブル的な賑わいは期待しにくいですが、
今年も新大久保はいろいろな話題を楽しめそうです。
せっかくなので町で見つけた新しい姿をまとめてみます。

まず大久保通りにコスメショップと……。

カフェバー&レストランがオープン。
大久保駅方面にあった店が移転してきたようですね。
どちらも新しいビルに入ってのオープン。
新大久保は路地も含めて昨年から建設ラッシュです。

イケメン通りにはコンテナ風のショップがオープン。
ちょっとでも隙間があるとどんどん店が出来ていきます。

職安通りの「大使館」脇にはショッピングビルがオープン。
1階がイベントスペース、2階がショップになっていました。

飲食店も新しくオープンしているところがありましたね。
職安通り沿い、旧「韓流館」のところに焼肉&韓国家庭料理店。

珍しいところでタラバガニ専門店が出来ていました。
イケメン通りの1本隣、西大久保公園前の「ひかりハウス」1階。
メインのタラバガニは1キロ4000円、2キロ8000円で、
だいたい1匹が1.7キロぐらいになる計算とのこと。
けっこうな値段ですが、4人なら2キロで充分ということなので、
ひとり2000円と考えれば、まあ許容範囲内でしょうか。
ほかにもカニ料理がいろいろあるようなので、1度行ってみたいですね。
新店探索に付き合ってくれるモノ好きな方を探したいと思います。

なお、個人的にいちばん期待しているのはコチラ。
以前、別のところでお店をやっていた方から、
2月ぐらいのオープンを目指して準備中と連絡を頂きました。
この外観だけで、どこだかわかる人も少ないと思いますが、
もしピンと来ても、しばらくは黙っていてください。
いずれ詳しい情報が出てきたら、またお伝えします。
ということで今年初めての新大久保巡り。
町を盛り上げるためにも、頑張ってウロウロしたいですね。

新年明けましておめでとうございます。
世間様よりはちょっと出遅れてしまいましたが、
本日より仕事初めということで始動します。
まあ、なぜ今日からかというと昨日まで帰省していたんですね。
妻の実家が愛知県にあり、そこで冒頭の写真にあるような、
名物のモーニングなどを頂きつつ、のんびりしておりました。
1杯420円のコーヒーを頼んだだけで……。
・バタートースト
・コーンスープ
・サンドイッチ(ホットドッグに変更可)
・サラダ
というサービスがついてくる幸せ。
正月の午前中から賑わう喫茶店の姿にもなごみます。
ほかにもいつもだったら名古屋メシを堪能するのですが、
今回は妻実家の2階にこもってひたすらに原稿仕事。
ほぼ缶ヅメのようになったおかげで、昨年夏から引っ張っていた、
たぶんここ数年でいちばん大きな仕事にメドがつきました。
形になるのはまだ先になるかとは思いますが、
また、ほどよきタイミングでお知らせをさせて頂きます。
取り急ぎ、平常モードに戻った報告です。
コリアうめーや!!第284号
<ごあいさつ>
明けましておめでとうございます。
韓国語でもセヘ ポン マニ パドゥセヨ。
2013年、癸巳年が始まりました。
このメールマガジンの創刊が2001年。
12年前なので、ちょうど干支がひと回りですね。
長いことご覧頂き、本当に感謝感謝です。
相変わらず、つらつら長文のメルマガですが、
本年も宜しくお付き合い頂ければ幸いです。
さて、そんな新年最初のテーマですが、
ここ数年、イベントめいたことをしていました。
それが昨年で一応の完結をみたということで、
今年はまた新たなことに挑戦したいと思います。
これまでコツコツ準備してきたことの集大成。
まだ暫定ですが、なんとか公開にこぎつけました。
コリアうめーや!!第284号。
また新たな深みへ、スタートです。
<韓国LFH用リストベータ版公開!!>
まず、いろいろタイトルを悩んだ結果、
中途半端なアルファベット3文字に落ち着いた。
「LFH?」
年末のテレビでAKBを見ていたからとか、
ELTがLTEの宣伝をするCMを見ていたからとか。
たぶん、そんなノリなのではないかと思う。
アルファベットの部分はともかく、
「韓国LFH用リスト」
と書いてあるあたりにヒントがある。
ここ3年、元旦配信のメールマガジンは、
ずっとハンター試験を公開してきた。
第212号/韓国料理ハンター試験を勝手に考案!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=643036
第236号/韓国料理ハンター試験(中級編)公開!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=675540
第260号/韓国料理ハンター試験(上級編)公開!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=701883
初級編、中級編、上級編と順次公開し、
3部作をもって、見事完結ということになった。
さあ、そのうえで今年。
一応、最上級編とか、マニアック編なども考えたが、
改めて見てみると、上級編でも充分すぎるほどホネがある。
これ以上、難易度をあげることに意味はないし、
完結編を名乗った以上、さらなる追加は蛇足になる。
では、どうするか。
うん、それはやっぱり新しいことをすべきだよね。
ということから、持ち上がったのがLFH。
これが何を意味するのかというと……。
「LOCAL・FOOD・HUNTER」
これを略して、LFHとしてみた。
ただ、これを……。
「エル・エフ・エイチ」
と読むとゴロが悪いことこの上ない。
タイトル部分が長くなりすぎるのを防ぐ策なので、
略語はサクっと忘れて、
「ローカルフードハンター」
ということで話を進めていきたいと思う……。
話を進めていきた……。
話をすす……。
はな……。
「え、ここでお知らせを挟む!?」
それはちょっといくら年始とはいえ、
ここで流れを切るのはテレビの見過ぎではないか。
CMでチャンネルを変えられる可能性も……。
「え、お知らせじゃなくお詫び!?」
うん……。
うん……。
うん……。
あちゃー。
えー、皆様。
ここで昨年完結編としたハンター試験に関し、
重大なお詫びと訂正があることをお伝えします。
上級編の59番にある、
・タグムバリフェ(クエの刺身)
ですが、加点要素がついているにもかかわらず、
満点を2点ではなく、1点にしていたことが判明しました。
ここを2点に修正すると、総合計も崩れてしまうので、
修正版では加点要素を削除することと致します。
人によっては、点数が1点減ってしまいますが、
韓国では済州島以外で食べることのほうが少ない魚。
申し訳ありませんが、ご了承頂ければ幸いです。
なお、修正版として「ver3.1」をアップしました。
韓国料理ハンター試験(ver3.1、2013.1.1修正)
http://www.koparis.com/~hatta/kf_hunter_ver3.1.xls
改めて、1年間のハンティング成果をもとに、
チャレンジをして頂ければと思います。
なお、僕は、初級、中級で1Pずつ、
上級で5Pを積み重ねることができました。
詳しいルールは下記をご参照ください。
韓国料理ハンター試験(完結編)公開。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1345.html
「……ってことでお詫びはこれでいい?」
「うん、うん、はい了解」
「これからは気を付けてよ、ホントに……」
えー、コホン。
さて、本題に戻してローカルフードハンター。
これがどのようなものかから、まず説明をしたいと思う。
・ローカルフード = 郷土料理
・ハンター = それを捕獲する(食べ歩く)人
という合成語であるのは読んで字のごとく。
ただ、これまでのハンター試験と異なるのは、
現段階でまだ、ポイント制などを前提としていない。
あるいは、将来的にそういう遊び方をするかもしれないが、
まだ、そこまで追いついていないのが現状だ。
そもそもタイトルの時点で、
「ベータ版公開!!」
と未完成であることを自称している。
ただ使い方はまだ手探りの部分があるものの、
中身のほうは、それなりに気合いを入れて作った。
ベータ版でも驚いて頂ける自信は充分にある。
まずはコチラをダウンロードして欲しい。
http://www.koparis.com/~hatta/lf_hunter_ver_bv01.xls
落ちてくるのは、いつものエクセルファイル。
そこに郷土料理のデータをまとめてある。
まずはそれを開いて頂くとしよう。
……。
……。
……。
ど、どう?
僕の想定としては、ざっと見てもらっただけでも、
驚きと脱力が一緒に襲ってくるのではないかと思う。
いや、むしろそうあって欲しい。
「うわぁ、よく作ったなこんなの……」
とあきれ返って頂ければ本望である。
ちなみにコレ、作り始めて4年以上かかっている。
仕事の合間にコツコツ情報を積み重ねつつ、
ようやく最近になってまとまった形になった。
手間と手間と手間の結晶である。
ファイルの見方としてはこんな感じ。
先頭の行に、これらの項目名が書いてある。
・地域
・住所
・ジャンル
・料理名
・ハングル料理名
・料理概要
・短文解説
・付帯料理
地域と住所の部分で名物料理のエリアを指定。
料理のジャンルやハングルでの名称なども補いつつ、
料理概要と短文解説で料理の中身を紹介している。
付帯料理は類似の料理を補足したもの。
そして、僕のTwitterをフォローしている人は、
短文解説の部分に見覚えがあるかと思う。
昨年9月から「短文韓食紀行」というタイトルで、
地方料理の情報を、コツコツ発信してきたもの。
また、ブログのほうにも一覧を掲載している。
Twitterまとめ【短文韓食紀行001~050】
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1447.html
Twitterまとめ【短文韓食紀行051~100】
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1448.html
それを丸ごと流用している……。
というか、このために書いていたようなものだ。
現在、「短文韓食紀行」は167本目まできたが、
今後も続けて、定期的にこのリストへと移していく。
途中で投げ出さないよう、頑張っていきたい。
あとは取り立てて解説するようなこともないが、
要は地域と名物料理の対応表と考えてもらえばいい。
ソウルを含め、韓国のどこかを旅する際に、
どんな名物料理があるかを、確認する一覧リスト。
「今度あの地域に行くけどなにが美味しいかな?」
「あの料理を食べたいけどどこが有名かな?」
「目をつぶってクリックした料理を食べに行く!」
というときに、パッと開いて頂ければ幸いである。
一応、各道とも市と郡の単位まで全部網羅してあるので、
どの地域を訪れてもヌケはないはずだ……と思う。
もしこの地域がない、とかの不備を発見したら、
こっそり僕のほうまで教えて頂ければ幸いである。
ただこのリスト、一応は全地域を網羅したものの、
僕が行ったことのない地域はまだ情報が浅い。
またリスト全体として、統一できていない点もあり、
今後、正規版に向けて改善を重ねていきたい。
使ってみての不満要望はぜひ寄せて欲しい。
そして、先にも書いたがこれは試験ではない。
いくつ食べたから何級とか、そういうものではなく、
純粋に資料として、情報を広く共有するものでありたい。
僕がこれまでに作った韓国料理関連リストの中では、
同じく配布中の「韓国語食の大辞典」に近い感じ。
韓国語食の大辞典(Version3.0)
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-852.html
便利さに主眼を置いて、今後も更新していく予定である。
ただ、個人の使い方として……。
「よし、これを全制覇しよう!」
「すくなくともこの地域だけは制覇しよう!」
「今年中にあと100種類食べよう!」
というのは大歓迎である。
僕自身としてもそのように活用しており、
自分用リストには、店舗情報や感想もメモしてある。
それを後々、振り返りつつ眺めるのも楽しい。
何よりも願うのは、韓国地方旅行の裾野拡大。
韓国料理のさらなる深みをのぞくために、
ぜひひとりでも多くの旅人を地方へと誘導したい。
集え、ローカルフードハンター!
<お知らせ>
来年3月に済州島ツアーを予定しています。
島ならではの郷土料理を食べつくす3泊4日。
ご興味ある方は、ぜひご検討ください。
八田靖史と行く済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
Twitter
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
今後は不定期で更新していく予定。
そろそろ大辞典も手を入れたいところです。
コリアうめーや!!第284号
2013年1月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669
<ごあいさつ>
明けましておめでとうございます。
韓国語でもセヘ ポン マニ パドゥセヨ。
2013年、癸巳年が始まりました。
このメールマガジンの創刊が2001年。
12年前なので、ちょうど干支がひと回りですね。
長いことご覧頂き、本当に感謝感謝です。
相変わらず、つらつら長文のメルマガですが、
本年も宜しくお付き合い頂ければ幸いです。
さて、そんな新年最初のテーマですが、
ここ数年、イベントめいたことをしていました。
それが昨年で一応の完結をみたということで、
今年はまた新たなことに挑戦したいと思います。
これまでコツコツ準備してきたことの集大成。
まだ暫定ですが、なんとか公開にこぎつけました。
コリアうめーや!!第284号。
また新たな深みへ、スタートです。
<韓国LFH用リストベータ版公開!!>
まず、いろいろタイトルを悩んだ結果、
中途半端なアルファベット3文字に落ち着いた。
「LFH?」
年末のテレビでAKBを見ていたからとか、
ELTがLTEの宣伝をするCMを見ていたからとか。
たぶん、そんなノリなのではないかと思う。
アルファベットの部分はともかく、
「韓国LFH用リスト」
と書いてあるあたりにヒントがある。
ここ3年、元旦配信のメールマガジンは、
ずっとハンター試験を公開してきた。
第212号/韓国料理ハンター試験を勝手に考案!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=643036
第236号/韓国料理ハンター試験(中級編)公開!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=675540
第260号/韓国料理ハンター試験(上級編)公開!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=701883
初級編、中級編、上級編と順次公開し、
3部作をもって、見事完結ということになった。
さあ、そのうえで今年。
一応、最上級編とか、マニアック編なども考えたが、
改めて見てみると、上級編でも充分すぎるほどホネがある。
これ以上、難易度をあげることに意味はないし、
完結編を名乗った以上、さらなる追加は蛇足になる。
では、どうするか。
うん、それはやっぱり新しいことをすべきだよね。
ということから、持ち上がったのがLFH。
これが何を意味するのかというと……。
「LOCAL・FOOD・HUNTER」
これを略して、LFHとしてみた。
ただ、これを……。
「エル・エフ・エイチ」
と読むとゴロが悪いことこの上ない。
タイトル部分が長くなりすぎるのを防ぐ策なので、
略語はサクっと忘れて、
「ローカルフードハンター」
ということで話を進めていきたいと思う……。
話を進めていきた……。
話をすす……。
はな……。
「え、ここでお知らせを挟む!?」
それはちょっといくら年始とはいえ、
ここで流れを切るのはテレビの見過ぎではないか。
CMでチャンネルを変えられる可能性も……。
「え、お知らせじゃなくお詫び!?」
うん……。
うん……。
うん……。
あちゃー。
えー、皆様。
ここで昨年完結編としたハンター試験に関し、
重大なお詫びと訂正があることをお伝えします。
上級編の59番にある、
・タグムバリフェ(クエの刺身)
ですが、加点要素がついているにもかかわらず、
満点を2点ではなく、1点にしていたことが判明しました。
ここを2点に修正すると、総合計も崩れてしまうので、
修正版では加点要素を削除することと致します。
人によっては、点数が1点減ってしまいますが、
韓国では済州島以外で食べることのほうが少ない魚。
申し訳ありませんが、ご了承頂ければ幸いです。
なお、修正版として「ver3.1」をアップしました。
韓国料理ハンター試験(ver3.1、2013.1.1修正)
http://www.koparis.com/~hatta/kf_hunter_ver3.1.xls
改めて、1年間のハンティング成果をもとに、
チャレンジをして頂ければと思います。
なお、僕は、初級、中級で1Pずつ、
上級で5Pを積み重ねることができました。
詳しいルールは下記をご参照ください。
韓国料理ハンター試験(完結編)公開。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1345.html
「……ってことでお詫びはこれでいい?」
「うん、うん、はい了解」
「これからは気を付けてよ、ホントに……」
えー、コホン。
さて、本題に戻してローカルフードハンター。
これがどのようなものかから、まず説明をしたいと思う。
・ローカルフード = 郷土料理
・ハンター = それを捕獲する(食べ歩く)人
という合成語であるのは読んで字のごとく。
ただ、これまでのハンター試験と異なるのは、
現段階でまだ、ポイント制などを前提としていない。
あるいは、将来的にそういう遊び方をするかもしれないが、
まだ、そこまで追いついていないのが現状だ。
そもそもタイトルの時点で、
「ベータ版公開!!」
と未完成であることを自称している。
ただ使い方はまだ手探りの部分があるものの、
中身のほうは、それなりに気合いを入れて作った。
ベータ版でも驚いて頂ける自信は充分にある。
まずはコチラをダウンロードして欲しい。
http://www.koparis.com/~hatta/lf_hunter_ver_bv01.xls
落ちてくるのは、いつものエクセルファイル。
そこに郷土料理のデータをまとめてある。
まずはそれを開いて頂くとしよう。
……。
……。
……。
ど、どう?
僕の想定としては、ざっと見てもらっただけでも、
驚きと脱力が一緒に襲ってくるのではないかと思う。
いや、むしろそうあって欲しい。
「うわぁ、よく作ったなこんなの……」
とあきれ返って頂ければ本望である。
ちなみにコレ、作り始めて4年以上かかっている。
仕事の合間にコツコツ情報を積み重ねつつ、
ようやく最近になってまとまった形になった。
手間と手間と手間の結晶である。
ファイルの見方としてはこんな感じ。
先頭の行に、これらの項目名が書いてある。
・地域
・住所
・ジャンル
・料理名
・ハングル料理名
・料理概要
・短文解説
・付帯料理
地域と住所の部分で名物料理のエリアを指定。
料理のジャンルやハングルでの名称なども補いつつ、
料理概要と短文解説で料理の中身を紹介している。
付帯料理は類似の料理を補足したもの。
そして、僕のTwitterをフォローしている人は、
短文解説の部分に見覚えがあるかと思う。
昨年9月から「短文韓食紀行」というタイトルで、
地方料理の情報を、コツコツ発信してきたもの。
また、ブログのほうにも一覧を掲載している。
Twitterまとめ【短文韓食紀行001~050】
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1447.html
Twitterまとめ【短文韓食紀行051~100】
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1448.html
それを丸ごと流用している……。
というか、このために書いていたようなものだ。
現在、「短文韓食紀行」は167本目まできたが、
今後も続けて、定期的にこのリストへと移していく。
途中で投げ出さないよう、頑張っていきたい。
あとは取り立てて解説するようなこともないが、
要は地域と名物料理の対応表と考えてもらえばいい。
ソウルを含め、韓国のどこかを旅する際に、
どんな名物料理があるかを、確認する一覧リスト。
「今度あの地域に行くけどなにが美味しいかな?」
「あの料理を食べたいけどどこが有名かな?」
「目をつぶってクリックした料理を食べに行く!」
というときに、パッと開いて頂ければ幸いである。
一応、各道とも市と郡の単位まで全部網羅してあるので、
どの地域を訪れてもヌケはないはずだ……と思う。
もしこの地域がない、とかの不備を発見したら、
こっそり僕のほうまで教えて頂ければ幸いである。
ただこのリスト、一応は全地域を網羅したものの、
僕が行ったことのない地域はまだ情報が浅い。
またリスト全体として、統一できていない点もあり、
今後、正規版に向けて改善を重ねていきたい。
使ってみての不満要望はぜひ寄せて欲しい。
そして、先にも書いたがこれは試験ではない。
いくつ食べたから何級とか、そういうものではなく、
純粋に資料として、情報を広く共有するものでありたい。
僕がこれまでに作った韓国料理関連リストの中では、
同じく配布中の「韓国語食の大辞典」に近い感じ。
韓国語食の大辞典(Version3.0)
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-852.html
便利さに主眼を置いて、今後も更新していく予定である。
ただ、個人の使い方として……。
「よし、これを全制覇しよう!」
「すくなくともこの地域だけは制覇しよう!」
「今年中にあと100種類食べよう!」
というのは大歓迎である。
僕自身としてもそのように活用しており、
自分用リストには、店舗情報や感想もメモしてある。
それを後々、振り返りつつ眺めるのも楽しい。
何よりも願うのは、韓国地方旅行の裾野拡大。
韓国料理のさらなる深みをのぞくために、
ぜひひとりでも多くの旅人を地方へと誘導したい。
集え、ローカルフードハンター!
<お知らせ>
来年3月に済州島ツアーを予定しています。
島ならではの郷土料理を食べつくす3泊4日。
ご興味ある方は、ぜひご検討ください。
八田靖史と行く済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
今後は不定期で更新していく予定。
そろそろ大辞典も手を入れたいところです。
コリアうめーや!!第284号
2013年1月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669