
韓国料理店が抱える悩みのひとつに「夏のランチ」があるそうです。
僕なんかはまずサムゲタン(ひな鶏のスープ)を思い出しますが、
夏に熱いスープというのは、韓国通でなければ敬遠される様子。
まだまだ「夏=サムゲタン」の公式は広く周知されておりません。
ランチの定番となるチゲ系の料理は、いずれも冬はよいのですが、
真夏に食べるとなると、やっぱり手が伸びにくいもの。
すると、冷たい料理から、
・冷麺
・コングクス(豆乳麺)
・チョルミョン(サラダ風混ぜ麺)
・ピビムミョン(混ぜ素麺)
あたりが候補としてあがってきますが、
今度はこれだけだと物足りないという意見が出てきます。
ごはんものをセットにつけたりはするようですけどね。
あとはサラダビビンバあたりを出す例もありますが、
なんか当たり前すぎて、ぐっとくるものがない。
「なんかもっと斬新な夏のランチないですか!」
と問われるたびに悩みつつ、結果として出てきたひとつが、
韓国料理をカレーにする、というアイデアだったりします。
「夏=カレー」の公式であれば、充分浸透していますからね。
で、その例としてよくあげていたのがコチラのお店。
ただ、僕自身実際に食べたことはなく、
いつかは食べなきゃなぁ、と思っていた宿題の一品でした。
「元祖カムジャタンカレー!」
というインパクトはそれだけでぐっときます。
これを思いついた人は本当にエライ。

もともとこの新橋「草の花」というお店は、
看板料理がカムジャタン(豚の背骨とジャガイモの鍋)。
そこにカレーを加えてランチ化したメニューです。
とはいえ、レギュラーメニューにカレーカムジャタンもありますし、
新商品としてトマトを入れたトマジャタンというのもありました。
カムジャタンを多方面からアレンジしているお店といえましょう。

写真ではちょっとわかりにくいですが豚肉のアップ。
背骨ではなく、バラサキと呼ばれる部位を使っているようです。
バラ肉の先っぽにあって、ナンコツを含んでいます。
コリコリ食感を楽しむ部位ですが、煮込むことでとろとろに。
豚の背骨よりも食べやすいので、これを使うのもアイデアですね。
あとは大きなジャガイモがゴロゴロと入っていますが、
そもそもが豚とジャガイモなので、カレーとしてはごくごく自然。
そこにエゴマの粉が入って、カムジャタンらしさを演出します。

ごはんの上にエゴマの葉が1枚載ってきたので、
どう使おうか悩みましたが、とりあえず包んでみました。
ちぎってカレーに投入という選択肢もあるんですかね。
韓国料理をカレーにする、というのは言葉こそ面白いですが、
実際やってみると、カレーはほとんどの料理を飲み込んでしまいます。
カレーでありつつ、韓国料理らしさをどのあたりで残していくか。
元となる料理の選択も含めて、そのへんが悩ましいところです。
ただのカレーなら韓国料理店で食べる必要はないですし。

デザートにチョコパイというのもいいですね。
「なんかもっと斬新なランチのデザートないですか!」
というのも本当によく聞かれる質問。
お店の雰囲気にもよりますが、ハングルパッケージのお菓子も、
充分ひとつの模範解答になりうるものだと思います。
うん、カムジャタンカレーそのものも美味しかったですし、
いろいろなアイデアが詰め込まれていて、感動的なランチでした。
新橋界隈はいい韓国料理店がずいぶんあるんですよね。
外食の激戦区で生き残るには、どこもそれなりの理由があるもの。
新大久保ばかりをウロウロしていてはいかん、と改めて反省しました。
いずれまた、夜にトマジャタンも食べてみたいもの。
韓国料理とトマトの関係も、伸びしろが期待できそうな分野です。
店名:草の花
住所:東京都港区新橋4-6-2
電話:050-5798-8639
営業:11:30~15:00、17:00~23:00(月~金)、16:30~23:00(土、日、祝)
定休:なし
スポンサーサイト

横浜の朝日カルチャーセンターで宮中料理の話をした後、
ご参加頂いた横浜の兄さんらと、食事に繰り出しました。
最初は横浜のコリアンタウン散策を予定していたのですが、
調べて頂いたところ、昼からやっている店は少ないようですね。
さて、どうしようというところで、思いついたのが、
「横浜にはnabiがあるじゃん!」
ということ。
神宮前の「Korean Organic nabi」は何度も行きましたが、
横浜のお店に足を運ぶのは、これが初めてでした。
横浜駅に隣接する「横浜モアーズ」のレストランフロア。
土曜日とあって、昼過ぎの時間帯でもずいぶん賑やかでしたね。
ランチのお客様に混じって、僕らはいきなりの昼酒モード。
冒頭の写真は、ランチメニューの中のアラカルトで、
岩手県産岩中豚のサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)。
セットで頼むと……。

ネギサラダと、有機野菜セット。
刻んだ青唐辛子は、辛口と、甘口の2種類がありました。
そしてこれらに……。

白米か玄米のごはんがつきます。
2人前で注文したので、とりあえず両方頼んでみました。

ほどなくこんがり焼き上がったサムギョプサル。
この日はメンバーに、超のつくニンニク好きさんがいらしたので、
右奥に見えるニンニクを話題の中心として盛り上がりました。
あとは豚肉もいいですが、この店はやっぱり野菜がいいですねぇ。

そして、サムギョプサルの後はタッカンマリ(鶏1羽鍋)。
こちらのお店での表記は「タクハンマリ」となっておりますが、
韓流初期の頃から、いちはやくこの料理を広めてきたお店です。
ハサミがいらないくらい、ほろっほろに煮込むのが大きな特徴。
スープも見ての通り、白濁させた濃厚仕上げになっています。

タレは混ぜ合わせたものを用意してくれますが、
不可欠要素の、醤油、酢、カラシ、タデギも好みで足せます。
そこにいちばん奥、写真ではちょっと見えにくいですが、
塩を用意しているというのも、気の効いた工夫ですよね。

ビール、焼酎と飲んだ後に、生マッコリ。
人口甘味料無添加を売りとする「ヌリンマウル」です。
日本での販売元が横浜にあるので、ちょうどお膝元といえますね。
横浜のお店に、この銘柄があるのはなんとも嬉しいことです。
自然な甘味と、ミルキーな口当たりが何よりの持ち味。
ぜひとも、もっとたくさんの店に広まって欲しいですね。
そうなればきっと値段ももっと安くなるはず……。
普通の生マッコリに比べて原価が高いのは重々承知ですが、
それでもやっぱり1本3300円はちょっと勇気のいる値段です。

タッカンマリのシメはやっぱりカルグクス(韓国式うどん)。

キムチも加えて煮込みました。
ただ、これでシメとなるはずが……。

その後に、先ほどの白米、玄米を投入。
本場韓国でも稀にある、タッカンマリ後のシメのシメ。
うどんからごはんへと続く、ダブルのシメを堪能してしまいました。
……というところで、いま思い出しましたが、
「杏仁豆腐食べるの忘れた!」
nabiはデザートも美味しい店なんですよね。
デザートメニューに何があるか、店の人にも尋ねておきつつ、
にもかかわらず、頭からすっかり抜けておりました。
いやはや、それでもよく飲み、よく食べ、よく語った幸せの昼酒。
その後、僕以外のみなさんはさらに横浜の街に繰り出して飲み続けたとか。
一方、僕も韓国からお客さんが来ていたので、赤坂方面へと移動し、
九州料理を肴に、これまた飲み続けたという長い1日でした。
店名:nabi 横浜モアーズ店
住所:神奈川県横浜市西区南幸1-3-1横浜モアーズ9階
電話:045-314-3743
営業:11:00~24:00
定休:なし

来月発売される新刊の校正作業が佳境です。
通常、原稿は著者や編集者が何度となくチェックをしますが、
それとともに外部の校正者に依頼をして見て頂きます。
毎度思うのですが、プロの校正者というのはすごいんですよね。
著者が気にも留めていなかったような間違いがどんどん出てきます。
僕自身、その繰り返しで少しずつ勉強をしてきました。
で、今回指摘を受けたのが、
「水刺間」は「水剌間」とする例もあるようなので確認を。
というもの。
読み方は「スラッカン」で王様の食事を作る厨房を意味します。
うっかりすると、何が違うのかすら見落としそうですが、
「刺」と「剌」
という違いです。
左は「刺(さ)す」で、右は溌剌(はつらつ)の「剌」。
よく似ていますが、まったく別の漢字です。
僕は今までずっと「刺す」ほうで書いていましたが、
確かに検索をかけてみると「溌剌」のほうも出てきます。
じゃあ、ということで調べ直したところ……。

ネットの百科事典は「刺す」ほう。

また別の百科事典も「刺す」ほう。

念の為、漢字辞典も調べてみましたが、
赤線を引っ張ったところに「スラのラ」と書かれています。
まあ、これだけ調べればまず間違いないとは思いつつ……。

「溌剌」のほうも漢字辞典で調べたところ、
あれれ、こちらにも「スラのラ」が書かれています。
じゃあ、どっちでもいいってこと?

ネットの辞典だけでなく、紙の辞典も引いてみましたが、
そちらは「刺す」ほうだけに「スラ」がありました。
赤線部分は説明で「王様の食べるごはん」と書かれています。
じゃあ、やっぱり「刺す」ほうでいいやと思ったのですが、

なんと、宮中飲食研究院の本は「溌剌」を採用。
いくら辞書がほとんど「刺す」ほうだからといって、
韓国でいちばんの権威と齟齬があるようでは問題です。
困り果てたあげく、佐野師匠に電話。
「師匠、スラのラは刺ですか、剌ですか?」
「よくわからんけど、少なくとも刺すほうではないと思うぞ」
「師匠のご著書は刺すほうになっているようですが……」
「あー、確かにそれはそうなっているかも」
「あと、辞書などでは刺すが優勢ですが、研究院の本は溌剌の剌です」
「んー、もともとモンゴル語だし、姉ちゃんもわからんっていってたな」
師匠も「刺す」じゃヘンだなと思いつつ、
確証がないことから「刺す」を採用していた模様です。
なお、師匠のいう姉ちゃんといえば韓福麗先生のこと。
宮中飲食研究院の院長にして、朝鮮王朝宮中飲食の技能保有者です。
本場の最高権威がわからないなら、もうお手上げですかね。
……とそこでふと思い出したのがこの資料。

1795年に書かれた「園幸乙卯整理儀軌」です。
第22代王の正祖が水原まで出かけたときの公式記録。
そこに食事の内容や、使った食材がすべて記録されているのですが、
それを見たところ、なんと「溌剌」のほうになっていました。
朝鮮王朝の公式記録が「溌剌」なら一定の説得力があります。
ただ、難しいのは必ずしも公式記録が正しいともいえず、
料理名などは当て字も多いので、あまりアテにはならなかったりします。
可能ならば、他の記録も検証してみたいところですが、
残念ながら、僕の手元にあるのは「園幸乙卯整理儀軌」だけ。
とりあえず宮中飲食研究院での表記と朝鮮王朝の記録が一致したので、
現状はそこまでで結論を出し……。
「今後、僕の文章では溌剌のほうを採用します!」
とはいえ、韓国の辞典がほぼ「刺す」を採用しているとなると、
どちらが正しく、どちらが間違いとはいいにくいですね。
変更したはいいけど、いずれまた戻すことがあるかも。
師匠もいっていましたが、スラというのはモンゴル語由来の単語。
肉のスープを意味する「シュルラ」を語源とするのが定説です。
そこから適当な漢字を当てて記録に残したことを考えると、
そもそも漢字で書かない選択肢のほうがよいのかもしれません。
事実、手元にある延世大学の分厚い辞書は漢字表記なし。
小学館の「朝鮮語辞典」にも漢字表記はありませんでした。
うーん……。
なお、この手の漢字表記で揺れる事例は多々あり、
・スンドゥブ(スン豆腐、純豆腐、順豆腐)
・ヤンニョム(ヤンニョム、薬簾、薬念)
・クジョルパン(九折板、九節板、九折坂、九節坂)
といったあたりが代表的。
いずれの例でも、明確な答えはまったく出ません。
韓国料理と漢字の関係は、本当に悩ましいものです。

「ワンダフル・コリア~食・楽・探・求~」
そんなタイトルで1年かけて話をする仕事がありました。
江東区の「亀戸文化センター」が主催する講座です。
旅と鉄道、韓国をテーマとするフォトライターの栗原景さんとともに、
それぞれの守備範囲から韓国の魅力を熱く語っていく企画。
昨年の春に募集をかけて、その5月に講座がスタートし、
1年かけてみっちり語って、ちょうど今日が最終回でした。
これまでも単発の講座はたくさんやらせて頂きましたが、
ひとつの大きなテーマで、何度も語らせて頂くのは初めて。
しかも1回が90分なので、ずいぶんと濃密な時間でした。
せっかくなのでどんな話をしたか、一覧でまとめてみたいと思います。
まず、栄えある初回を飾ったテーマが……。
「第1回:韓国の食卓風景~キムチ・発酵食品」
必ずしも韓国に詳しい人たちばかりではないので、
韓国における食卓風景とは、どんなものかをまず見て頂きました。
家庭の食卓、飲食店の食卓などをいろいろ画像で見ながら、
日本の比較も踏まえ、韓国料理のおおまかな特徴を説明した次第。
当然、欠かせないのはキムチの存在と発酵調味料ですね。
醤油、味噌、コチュジャンといったあたりの話題です。

「第2回:韓国料理はなぜ赤いか~肉食の歴史」
2回目は韓国料理の縦軸を抑えるという試みでした。
タイトルは韓国料理の「赤さ」をクローズアップしていますが、
その背景には肉食文化の影響というのが色濃く存在します。
日本料理との違いを語るうえで、もっとも大きなひとつが、
仏教の伝来で公に禁じられた肉食文化が、どこの時点で復活したか。
唐辛子の朝鮮半島伝来も含め、韓国料理の特徴というのを、
歴史的な視点から抑える、というのがテーマでした。

「第3回:薬食同源~健康と美容の秘密」
第2回での歴史を踏まえ、第3回は思想的な部分をテーマにしました。
タイトルでは「健康と美容」と軽めな雰囲気に見せかけていますが、
その実、メインの話題として扱ったのが陰陽五行思想について。
薬食同源、五味五色といった言葉で表現される韓国料理の基本を、
陰陽五行思想の基本と照らし合わせつつ、踏み込んだ説明をしました。
……と、振り返りながら、いま改めて思うのですが、
ガリガリ気合を入れ過ぎて、テーマがずいぶん重たいですね。
実際には料理の魅力も含め、もう少しマイルドに語ったつもりです。

「第4回:郷土料理で巡る朝鮮半島~北部編」
そういった第2、3回の重たさとバランスを取るかのように、
第4、5回は魅力的な郷土料理の話を目一杯語りました。
「この地域はアレが美味しい、あそこはコレが美味しい!」
という浮かれた話題ですが、地方の郷土料理を見ていくと、
地域ならではの歴史や文化などが、随所に透けて見えてきます。
そのへんまでしっかり語ると、だいたい3時間はかかるんですよね。
なので前後編に分け、第4回がソウル、京畿道、江原道、忠清道。

「第5回:郷土料理で巡る朝鮮半島~南部編」
第5回が慶尚道、全羅道、済州島と、オマケで少し北朝鮮。
第2、3回の縦軸に対し、横軸で韓国料理を眺める作戦でした。

「第6回:韓国料理の雅なルーツ~宮中料理・餅」
ここから後期の日程に入りました。
後期から参加という方もいらっしゃいましたので、
前期を振り返る意味も込めつつ、テーマは宮中料理と餅。
宮中料理を語るうえでの重要なエッセンスとして、
再度、歴史の話題や、郷土料理の話題などにも触れました。
そのうえでメインとして語ったのは、
・宮中料理の基礎的な知識と重要な用語
・宮中料理が現代に伝えられた歴史的な経緯
という感じ。
なお、この話題はつい先日、横浜でも語らせて頂きました。
単純な使い回しという訳では決してないのですが、
この講座のおかげで、持ちネタが増えたとはいえるかもしれません。

「第7回:日式料理と日本料理~うどん・おでん・のりまき」
回数を経るにつれて、少しずつマニアックな話題に。
韓国の中に溶け込んでいる、日本料理の存在について語りました。
開化期から日本統治時代にかけて定着した日本料理をはじめ、
近年、外食店舗の進出によって、新しく伝わった料理まで。
最後にはオマケとして、韓国内での中国料理事情にも触れました。
韓国料理の中の外国料理と、その受容というのがテーマです。

「第8回:韓国の酒~マッコリ・焼酎・酒席マナー」
この回は、僕にとって得意分野といっていいかもしれません。
韓国における酒文化の歴史や、日韓でのマッコリブームがテーマでした。
ほかにも韓国の酒席における特異なマナー、風習についてとか、
韓国でのオススメ酔いどれスポットといった柔らかい話題も紹介。
広蔵市場や全州マッコリタウンなどの魅力も熱く語りました。

「第9回:韓国の正月文化~年中行事と通過儀礼」
年が明けて、ちょうど正月過ぎだったのでテーマは年中行事。
タイムリーな正月の話題を中心に、1年間の行事食と、儀礼食を語りました。
この日にこれを食べるという話題と、この年齢でこれを食べるという話題。
さらにはブラックデーなどの新しい文化の話も加えつつ、
最終的にはいかに1年間を美味しく過ごすか、という内容です。

「第10回:食の韓流~日本で進化する韓国料理」
そして、まさに今日語ってきたばかりなのがこの話題。
韓流以降、10年かけて広く浸透、定着してきた韓国料理の姿を、
特徴的な新定番料理やマッコリなどを通じて読み説きました。
韓国料理の世界化と日本化、日本の企業や外食産業の役割、
また、重要な発信地のひとつである新大久保の姿などなど。
日本における韓国料理の姿を捉えることで全体のまとめとしました。
こうして並べてみると、90分よく持ったなというテーマもあり、
逆に90分では語りきれないだろう、というようなテーマもあり。
やってみての反省というのは、いくつもあるのが本音ですが、
それでもなんとか、最後まで責任を全うできてホッとしています。
韓国料理の話題をここまで細分化して語る機会はそうそうないはず。
なんとも貴重な体験をさせて頂き、関係者の皆様、
そして参加者の皆様には深く感謝しております。
あと最後に語るべきは、今後への「営業」ですかね。
まがりなりにも90分これらのテーマで話ができましたので、
もし、リクエストがあれば、どこでも話をしに伺います。
もちろん90分でなく、時間はいかようにでも調整することができます。
「このテーマなら話を聞いてやってもいいな!」
という方はぜひご連絡ください。

もう何年ぶりになるんだろう、というぐらい久し振りに、
高円寺の「写真Bar白&黒」に足を運んできました。
この店の名前をあげて、
「おおっ!」
と思ってくれる人はどれだけいらっしゃるでしょう。
ブログ以前のホームページ時代に、掲示板を見ていた方なら、
この店とマッコリの深い関係をご存知かもしれません。
まだ日本にマッコリブームなど気配すらないような時代に、
「マッコリEXPO」と称して飲み比べをしていたお店。
マッコリEXPO2002
http://www.asianpalam.com/makkolri/
僕が参加したのは2003年の回でしたが、
その前年に開かれたときの記録が残っていました。
10年以上前でこの品揃えはすごいですよねぇ。
そんなマッコリ黎明期の記憶を振り返りながら、
韓国人マスターと昔話に花を咲かせました。
本当はビール1杯で失礼しようと思っていたのですが、
ついつい根が生えて、2杯目、3杯目……。

結局、つまみまでとって真剣に飲んでしまった次第です。
なんとペンネで作ったトッポッキ(餅炒め)風の一皿。
名前は「マカロニポッキ」ということになっていましたが、
餅のかわりにペンネを使ったというアレンジ料理です。
具にはピーマン、タマネギとともにサラミも入っていたので、
トッポッキ風にコチュジャンを加えたナポリタンという感じですかね。
固めのペンネがいい感じで、箸がどんどん進みました。
このほかにもチヂミやプルコギチャーハンといったメニューがあり、
写真Barでありながら、韓国料理も楽しむことができます。
なお次回、食べようと心に決めたのはタットリタンライス。
韓国風チキンカレーみたいな見た目で、写真がえらく旨そうでした。

せっかくなので本の紹介もしましょうか。
マスターはカメラマンでもあり(だから写真Barなのですが)、
常連客のライターさんや日本人の奥様と数々の著書を出されています。
ソウルの食べ方・歩き方―路地裏安食堂探検ガイド
http://www.amazon.co.jp/dp/4635280594/
2002年6月発売なのでちょうどワールドカップの頃ですね。
路地裏と安食堂をキーワードとした体験談的なガイドブック。
時代が時代だけに、ガイドブックとしての用途では情報が古いですが、
年月を経たことで、歴史的な価値が生まれてきました。
店はおろか、もう路地ごとないところもありますしね。

こちらは同じ視点で日本のコリアンタウンを歩いた本。
焼肉横丁を行く―コリアン・タウンのディープな歩き方
http://www.amazon.co.jp/dp/4882029405/
新大久保とか、上野、三河島あたりはもちろんのこと、
浅草、亀戸、錦糸町、そして足立区の関原、江東区の枝川など。
こんなところまで、と思えるぐらいに掘り下げまくっています。
2005年の発売なので、これもそろそろ歴史の範疇でしょうねぇ。
新大久保の地図を見ると、イケメン通りに店が14軒しかありません。
いまは露店も入れると、約70軒ぐらいがひしめいています。

個人的に大好きなのがこの本。
韓国陸軍、オレの912日―いま隣にある徴兵制
http://www.amazon.co.jp/dp/4882028964/
マスターが自分の軍隊時代をリアルに振りかえっています。
しかも表紙に「爆笑ノンフィクション」とあるように、
全体を笑えるエピソードとして書いているのが何よりのキモ。
80年代の入隊なので、いまとは違う部分もあるのでしょうが、
日本人の知らない軍隊生活を、身近に教えてくれる本です。
ほかにも著作は多い方ですが、とりあえず紹介はここまでに。
いずれまたお店のほうにも、足を運ぼうと思います。
店名:写真Bar白&黒
住所:東京都杉並区高円寺北3-22-6
電話:03-3336-790
営業:18:30~翌2:00
定休:日曜日
コリアうめーや!!第287号
<ごあいさつ>
2月15日になりました。
まだどこか感覚では2月に馴染めず、
1月の延長線上にいる気がします。
2月がもう半ばであるという事実の前に、
1月が終わった現実を受け止めきれません。
日々の忙しさで時間の感覚が飛んだのか。
とはいえ、忙しさのピークは3連休で通り越し、
いくらか精神状態に余裕が出てきました。
仕事の合間を見て、調べ物なんかもしてみたり。
すると、ちょっとした発見があったので、
それを提案としてまとめてみました。
コリアうめーや!!第287号。
文化に一石を投じる、スタートです。
<朝鮮時代に恵方巻き文化があった!?>
ブログのほうでも書いたのだが、
今年の節分も恵方巻きを作って食べた。
……が豆まきを忘れた。
「鬼は~外!」
「福は~内!」
の発声もまったくしなかった。
子どもの頃は豆まきが楽しみで楽しみで、
家中に目一杯まいて回ったはずなのに。
いつからこんな逆転現象が起こったのか。
wikipediaの「恵方巻」という項目では、
ミツカンの調査による認知度として……。
2002年の全国平均 → 53%
2006年の全国平均 → 92.5%
と短期間に急増したことを示している。
僕が恵方巻きを食べ出したのもこの時期だろう。
少なくともここ10年の文化で、
「豆まきを忘れる!」
というぐらいに浸透したのだ。
しかも、この習慣には仕掛け人がいるようで、
同じくwikipediaには、
「大阪鮓商組合や大阪海苔問屋協同組合が販売促進の為に」
と記されてる。
どうやら寿司業界と海苔業界の尽力であったらしい。
そこへ流通、小売業界が乗った形だろう。
そりゃ、豆よりは海苔巻きのほうが派手だし、
想像するに、売上もよさそうだ。
というところから僕も野望を抱く。
「うーん、恵方巻きはうまいことやったなぁ」
「キムパプ(韓国式海苔巻き)もどうにかならんかな」
「よし、なにか考えてみよう」
実は昨年、メルマガにこんなことを書いた。
第262号/韓国料理と2月の苦しい関係!!
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1354.html
この最後部分で、僕は恵方巻きならぬ、
恵方キムパプを推奨している。
ネタの少ない、2月対策としてのアイデアだが、
実際、今年も和風と韓国風の両方を作った。
韓国ファンであれば少なからず、
同じことをしている人はいるに違いない。
そんなことから先のメルマガでは、
=========================
日本の韓国ファンは「恵方巻き」を韓国式に食べる。
キムパプという韓国式の海苔巻きを韓国料理店で購入し、
あるいは自作をし「恵方キムパプ」として味わうのだ。
日本で生まれた韓国料理の新習慣といえよう。
=========================
という捏造記事作成の提案までしている。
この時点ではおおいに冗談のつもりだったが、
最近になって、すごい事実を発見した。
韓国では陰暦の1月15日が月見の日に当たる。
上元、またはテボルムと呼ばれる日だが、
新年最初の満月ということで行事食が数多い。
・ヤッパプ(おこわ) → 新羅からの風習
・堅果類(クルミ、松の実など) → 皮膚病予防
・五穀飯&ナムル → 夏負け防止
・清酒 → 聴力向上
だいたいこんな料理が代表だが、
それとともにこんな風習を見つけた。
以下、朝鮮時代に書かれた「東国歳時記」より引用する。
(「朝鮮歳時記(東洋文庫193)」姜在彦訳、平凡社)
=========================
上元の日に菜の葉や海苔で飯を包んで食べる。
これを福裏(ボックツァム)という。
=========================
ルビとして振られたボックツァムというのは、
僕の好みで書き直すならば、ポクサムという感じだ。
ただ、それも当て字であり漢字をそのまま読むと、
発音変化を含めて「ポンニ」と読むのが正しい。
意味としては「福を包む」ということ。
行事食にふさわしい、縁起のよい習慣ではないか。
実のところ、葉野菜で包むのは知っていたが、
そこに「海苔」という文字があるのには気付かなかった。
(注:原文では「海衣」と書いて海苔を示す)
キムパプの原型とされるキムサム(海苔包みごはん)を、
どうやら朝鮮時代には上元の日に食べていたようだ。
ならばこれを、
「朝鮮時代から伝わる恵方キムパプデー!」
として現代に復刻してもいいだろう。
うん、全然おかしくない。自然極まりない。
いまにも日韓両方で普及しそう。
えー、ゴホン。
さあ、ウルトラCで辻褄を合わせたので、
ここからは膨らませていく作業に入る。
まず、この場合「福」は保証されているものの、
大事な「恵方」という概念が含まれていない。
どこを向いて食べてよいか不明である。
むしろ韓国独自の文化として切り替え……。
「福裏(ポンニ)キムパプ!」
としてもよいが、できれば便乗路線を狙いたい。
するとこの場合の恵方とは……。
「満月を見ながら食べる!」
というのがよろしいだろう。
先の「東国歳時記」を見ると……。
=========================
黄昏が迫る頃、炬火(たいまつ)を持って高所に登る。
これを迎月(タルマジ)という。
先に月を見た者が吉運である。
=========================
このように書いてある。
また、月の色合いや見え方などによって、
その年の豊作を占ったともいう。
月を見ながら、恵方キムパプにかじりつき、
願い事をするというのなら、なんの不自然もない。
うん、まったくない。すっごく自然。
さらにはキムパプのごはんを雑穀米にすると、
定番の具であるナムルとともに夏負け防止になりそう。
どころかクルミや松の実なども砕いて入れてば、
食感が増すうえ、皮膚病予防にもなる。
うは、これマジでいいんじゃね?
あとは実施の日程についてだが、
2月3日とどうすり合わせるかが難しい。
例えば、今年2013年の場合、
陰暦1月15日は、2月24日に当たる。
「韓国式に行う2度目の恵方巻き!」
として2度オイシイ路線を狙うのか、
あるいは日程が近いということで節分にまとめるか。
陰暦は年によって前後するのがややこしいので、
いっそまとめるほうが楽かもしれないが……。
そうなると満月でなくなってしまう。
月見の意味が消えてしまうので、
ここはやはり陰暦1月15日にこだわるべきだろう。
ちなみに、今後10年を見るとこんな感じ。
・2014年(陰暦1月15日) → 2月14日
・2015年(陰暦1月15日) → 3月5日
・2016年(陰暦1月15日) → 2月22日
・2017年(陰暦1月15日) → 2月11日
・2018年(陰暦1月15日) → 3月2日
・2019年(陰暦1月15日) → 2月19日
・2020年(陰暦1月15日) → 2月8日
・2021年(陰暦1月15日) → 2月26日
・2022年(陰暦1月15日) → 2月15日
・2023年(陰暦1月15日) → 2月5日
なお、陰暦1月15日が2月3日と重なり、
ウルトラ盛り上がる年がないかと探してみたが……。
「2050年までまったくなし!」
という寂しい結論に至った。
やっぱり別で行うほうがよさそうである。
まずは手始めに2月24日(日)が本番。
満月に向かってキムパプを食べつつ、
恵方キムパプ文化の到来を願おうではないか。
<お知らせ>
3月に済州島ツアーを予定しています。
島ならではの郷土料理を食べつくす3泊4日。
ご興味ある方は、ぜひご検討ください。
八田靖史と行く済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
Twitter
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
野望に加担してくれる業界の方、
熱意のあるお声かけをお待ちしています。
コリアうめーや!!第287号
2013年2月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669
<ごあいさつ>
2月15日になりました。
まだどこか感覚では2月に馴染めず、
1月の延長線上にいる気がします。
2月がもう半ばであるという事実の前に、
1月が終わった現実を受け止めきれません。
日々の忙しさで時間の感覚が飛んだのか。
とはいえ、忙しさのピークは3連休で通り越し、
いくらか精神状態に余裕が出てきました。
仕事の合間を見て、調べ物なんかもしてみたり。
すると、ちょっとした発見があったので、
それを提案としてまとめてみました。
コリアうめーや!!第287号。
文化に一石を投じる、スタートです。
<朝鮮時代に恵方巻き文化があった!?>
ブログのほうでも書いたのだが、
今年の節分も恵方巻きを作って食べた。
……が豆まきを忘れた。
「鬼は~外!」
「福は~内!」
の発声もまったくしなかった。
子どもの頃は豆まきが楽しみで楽しみで、
家中に目一杯まいて回ったはずなのに。
いつからこんな逆転現象が起こったのか。
wikipediaの「恵方巻」という項目では、
ミツカンの調査による認知度として……。
2002年の全国平均 → 53%
2006年の全国平均 → 92.5%
と短期間に急増したことを示している。
僕が恵方巻きを食べ出したのもこの時期だろう。
少なくともここ10年の文化で、
「豆まきを忘れる!」
というぐらいに浸透したのだ。
しかも、この習慣には仕掛け人がいるようで、
同じくwikipediaには、
「大阪鮓商組合や大阪海苔問屋協同組合が販売促進の為に」
と記されてる。
どうやら寿司業界と海苔業界の尽力であったらしい。
そこへ流通、小売業界が乗った形だろう。
そりゃ、豆よりは海苔巻きのほうが派手だし、
想像するに、売上もよさそうだ。
というところから僕も野望を抱く。
「うーん、恵方巻きはうまいことやったなぁ」
「キムパプ(韓国式海苔巻き)もどうにかならんかな」
「よし、なにか考えてみよう」
実は昨年、メルマガにこんなことを書いた。
第262号/韓国料理と2月の苦しい関係!!
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1354.html
この最後部分で、僕は恵方巻きならぬ、
恵方キムパプを推奨している。
ネタの少ない、2月対策としてのアイデアだが、
実際、今年も和風と韓国風の両方を作った。
韓国ファンであれば少なからず、
同じことをしている人はいるに違いない。
そんなことから先のメルマガでは、
=========================
日本の韓国ファンは「恵方巻き」を韓国式に食べる。
キムパプという韓国式の海苔巻きを韓国料理店で購入し、
あるいは自作をし「恵方キムパプ」として味わうのだ。
日本で生まれた韓国料理の新習慣といえよう。
=========================
という捏造記事作成の提案までしている。
この時点ではおおいに冗談のつもりだったが、
最近になって、すごい事実を発見した。
韓国では陰暦の1月15日が月見の日に当たる。
上元、またはテボルムと呼ばれる日だが、
新年最初の満月ということで行事食が数多い。
・ヤッパプ(おこわ) → 新羅からの風習
・堅果類(クルミ、松の実など) → 皮膚病予防
・五穀飯&ナムル → 夏負け防止
・清酒 → 聴力向上
だいたいこんな料理が代表だが、
それとともにこんな風習を見つけた。
以下、朝鮮時代に書かれた「東国歳時記」より引用する。
(「朝鮮歳時記(東洋文庫193)」姜在彦訳、平凡社)
=========================
上元の日に菜の葉や海苔で飯を包んで食べる。
これを福裏(ボックツァム)という。
=========================
ルビとして振られたボックツァムというのは、
僕の好みで書き直すならば、ポクサムという感じだ。
ただ、それも当て字であり漢字をそのまま読むと、
発音変化を含めて「ポンニ」と読むのが正しい。
意味としては「福を包む」ということ。
行事食にふさわしい、縁起のよい習慣ではないか。
実のところ、葉野菜で包むのは知っていたが、
そこに「海苔」という文字があるのには気付かなかった。
(注:原文では「海衣」と書いて海苔を示す)
キムパプの原型とされるキムサム(海苔包みごはん)を、
どうやら朝鮮時代には上元の日に食べていたようだ。
ならばこれを、
「朝鮮時代から伝わる恵方キムパプデー!」
として現代に復刻してもいいだろう。
うん、全然おかしくない。自然極まりない。
いまにも日韓両方で普及しそう。
えー、ゴホン。
さあ、ウルトラCで辻褄を合わせたので、
ここからは膨らませていく作業に入る。
まず、この場合「福」は保証されているものの、
大事な「恵方」という概念が含まれていない。
どこを向いて食べてよいか不明である。
むしろ韓国独自の文化として切り替え……。
「福裏(ポンニ)キムパプ!」
としてもよいが、できれば便乗路線を狙いたい。
するとこの場合の恵方とは……。
「満月を見ながら食べる!」
というのがよろしいだろう。
先の「東国歳時記」を見ると……。
=========================
黄昏が迫る頃、炬火(たいまつ)を持って高所に登る。
これを迎月(タルマジ)という。
先に月を見た者が吉運である。
=========================
このように書いてある。
また、月の色合いや見え方などによって、
その年の豊作を占ったともいう。
月を見ながら、恵方キムパプにかじりつき、
願い事をするというのなら、なんの不自然もない。
うん、まったくない。すっごく自然。
さらにはキムパプのごはんを雑穀米にすると、
定番の具であるナムルとともに夏負け防止になりそう。
どころかクルミや松の実なども砕いて入れてば、
食感が増すうえ、皮膚病予防にもなる。
うは、これマジでいいんじゃね?
あとは実施の日程についてだが、
2月3日とどうすり合わせるかが難しい。
例えば、今年2013年の場合、
陰暦1月15日は、2月24日に当たる。
「韓国式に行う2度目の恵方巻き!」
として2度オイシイ路線を狙うのか、
あるいは日程が近いということで節分にまとめるか。
陰暦は年によって前後するのがややこしいので、
いっそまとめるほうが楽かもしれないが……。
そうなると満月でなくなってしまう。
月見の意味が消えてしまうので、
ここはやはり陰暦1月15日にこだわるべきだろう。
ちなみに、今後10年を見るとこんな感じ。
・2014年(陰暦1月15日) → 2月14日
・2015年(陰暦1月15日) → 3月5日
・2016年(陰暦1月15日) → 2月22日
・2017年(陰暦1月15日) → 2月11日
・2018年(陰暦1月15日) → 3月2日
・2019年(陰暦1月15日) → 2月19日
・2020年(陰暦1月15日) → 2月8日
・2021年(陰暦1月15日) → 2月26日
・2022年(陰暦1月15日) → 2月15日
・2023年(陰暦1月15日) → 2月5日
なお、陰暦1月15日が2月3日と重なり、
ウルトラ盛り上がる年がないかと探してみたが……。
「2050年までまったくなし!」
という寂しい結論に至った。
やっぱり別で行うほうがよさそうである。
まずは手始めに2月24日(日)が本番。
満月に向かってキムパプを食べつつ、
恵方キムパプ文化の到来を願おうではないか。
<お知らせ>
3月に済州島ツアーを予定しています。
島ならではの郷土料理を食べつくす3泊4日。
ご興味ある方は、ぜひご検討ください。
八田靖史と行く済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
野望に加担してくれる業界の方、
熱意のあるお声かけをお待ちしています。
コリアうめーや!!第287号
2013年2月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669

職安通りの「K-PLUS」3階はフードコートのようになっています。
「烈鳳チムタク」「SCHOOL FOOD」といった有名店とともに、
韓国の郷土料理を掲げて、個性を出しているのがコチラのお店。
女優の黒田福美さんが監修!
という強烈なインパクトを持った店でもあります。
地方プラス麺料理という、コンセプトは面白いですね。
・釜山:ミルミョン(小麦粉冷麺)
・咸興:冷麺
・太白:カムジャスジェビ(ジャガイモのすいとん)
・安山:パジラッカルグクス(アサリうどん)
・潭陽:ピビムグクス(混ぜ素麺)
・青松:チャンチグクス(宴会風温麺)
といった感じの料理がメニューに並んでいます。
その中から、個人的にも大好きなミルミョンをチョイス。
それが冒頭の写真ですが、予想以上に本格的な見た目で驚きました。

ちなみにこれ、釜山の南浦洞にある有名店のミルミョン。
運ばれてきた瞬間に、これを思い出しました。
しかもフードコートながら、麺が自家製というのは嬉しい限り。
新大久保で製麺機を置いている店というのは少ないですもんね。
咸興冷麺のほうもいずれ試してみたいと思いますが、
平壌冷麺も準備中ということなので、そちらも期待したいところです。
なお、味のほうもなかなかの本格派。
麺をすすったときの風味が、冷麺とはまた違っていいんですよね。
冷やしラーメンにも近いので、日本人にはよく合う風味だと思います。
ただ、スープのほうは甘味と漢方の香りが若干強めの印象。
個人的な好みでもありますが、もう少し控えめでもいい気がしました。
……という話をお店の方にもしたのですが、
やはりそのあたりは悩みどころのようですね。
本場に寄せるか、日本人の舌に合わせていくか。
いろいろ反応を見ながら、試行錯誤されているようです。

最後はオマケ。
新大久保の韓国スーパーに新しいバナナウユが出ていました。
従来の牛乳パック型から、ストローの付いた200ml紙パックに変わった様子。
要冷蔵から常温保存が可能になり、そのぶん生乳の割合が減ったようですね。
パッケージの表記が85%使用から、60%使用と変わっておりました。
取材の合間に写真だけ撮って、味見をするのを忘れたので、
また次回行ったら、中身のほうの変化も確認してみたいと思います。
店名:八道製麺名家
住所:東京都新宿区大久保1-8-4K-SQUARE3階
電話:03-6205-5080
営業:11:00~23:00
定休:なし

NHK-BSプレミアム「鑑賞マニュアル 美の壺」。
本日19時30分からの放送で、テーマが「韓国家庭料理」です。
僕もインタビューに答えるなど、協力をさせて頂きました。
時間的にはちらっとだと思いますが、画面にも映ると思います。
賞マニュアル 美の壺
http://www.nhk.or.jp/tsubo/
なお、公式ページには予告動画が掲載されており、
それを見ると、新大久保「美名家」のママさんが出ています。
もろもろの撮影協力に加え、草刈正雄さんとの共演(?)もあったとか。
お店でも撮影していたので、常連さんの登場もあるかもしれません。
BSを見られる方は、ぜひチェックしてみてください。
なお、地上波しか見られないという方は、
17日(日)の午前4時30分という極めて早朝にも放映されます。
また、BSプレミアムでの再放送が19日(火)11時にも。
ちなみに冒頭の写真は壺つながりで入れたつもりですが、
よくよく考えると、韓国のハンアリは「甕」ではなかったかと。
ネットでざっと調べたところによると、
・壺=口がすぼまっている
・甕=口が開いている
といった違いがある様子。
そうすると韓国のハンアリは明らかに甕のほうですね。
でも、韓国語の辞書には、
・ハンアリ=壷、甕
とも書かれているので、まあいいやということで。
「美の壺」にちなんで、美しいハンアリの写真を並べてみました。
まず、冒頭の写真は江原道の平昌で撮った写真です。

そしてハンアリといえばマッコリの酒造でも使用。
いまはステンレスのタンクが多くなっておりますが、
老舗の酒造ではまだまだハンアリが活躍しています。
こちらが忠清北道鎮川郡の世王酒造で撮ったもの。

そしてこちらは京畿道抱川市の二東酒造です。
日本でもよく知られた「にっこりマッコリ」の蔵が、
これほど伝統方式を維持しているのはあまり知られていません。
規模の大きな蔵なので、ステンレスのタンクも併用していますけどね。
実際に現地まで見に行くと、けっこうな感慨があります。

ハンアリはマッコリを造る段階だけでなく飲むときにも活躍します。
最近はヤカン派も増えていますが、ハンアリもいいですよね。

全羅北道淳昌郡で撮ったハンアリには……。

たっぷりのコチュジャンが詰まっていました。

料理研究家の先生から頂いたオリグルジョッ。
小指の先ほどの小さな牡蠣を塩辛にしたものです。

ハンアリカルビ(壺漬けカルビ)や……。

ハンアリスジェビ(壺入りすいとん)という料理もありますね。
ふとした思いつきから画像を集めていったのですが、
予想以上にハンアリの活躍する場面は多いようです。

オチに足「ツボ」マッサージの写真を載せようと思ったのですが、
いくら探しても見当たらなかったので、ドクターフィッシュの写真です。
もはや、壺もツボもまったく関係なし。
衝撃の無オチという展開に唖然として頂ければ幸いです。

新大久保のオススメ店といえばいくつもありますが、
東京全体、日本全体まで広がると、逆にずいぶん悩みます。
しばらく前のことですが、
「日本でいちばんのオススメを教えてください!」
という問い合わせが韓国のメディアからありました。
あまりにも範囲が広すぎて絶句したのを覚えています。
いわゆる超高級店を紹介すればよいのかとも思いましたが、
詳しく話を聞いてみると、むしろ身近な韓国料理店を希望の様子。
ますます悩んで、いろいろな方向から切り口を模索した結果、
出てきたのが、こちらの「姉妹や」という答えでした。
もちろんお店のよさというのはいろいろなので、
単純にこの店が日本一と褒め称えたい訳ではありません。
紹介を求めているのが韓国のメディアであるため、
・韓国人が韓国的と判断できる店であること
・韓国にはない要素を備えていること
という2点を重視した結果です。
「姉妹や」の看板料理はサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)ですが、
それを独自配合のハーブと組み合わせて出すのが大きな特徴。
冒頭の写真は、ハーブサムギョプサル3種類の盛り合わせです。
韓国にもハーブサムギョプサル自体は存在しますが、
この店のオリジナリティは、料理の選択肢を効能に置いたこと。
味や香りの違いではなく、
・エステ
・ヘルシー肌
・ストレス解消
・スタミナ
・スマート
・ヤングライフ
という単語から、自分の好みを選んでいきます。
これらは医学的な効果を保証するものではありませんが、
該当する作用のハーブを、複数組み合わせているそうです。
これ実際にメニューを選ぶとなると盛り上がるんですよね。
使っているハーブの種類も100種類超と本格的ですし、
お店のママさんも、真剣にハーブを研究していらっしゃいます。
この店が日本一であるかどうかはともかく、
「世界レベルで個性を誇れる韓国料理!」
であるとは個人的に思っています。
まあ、その場合の世界って要するに日韓なのですが。

豚肉と一緒に焼き野菜をチョイス。
・トマト
・白菜キムチ
・エノキダケ
を注文しました。
豆モヤシ、シメジあたりもお気に入りです。

焼き上がったハーブサムギョプサル。
シンプルにハーブ塩で味わってみてもいいですし、
焼き野菜と一緒でも、またサンチュに包んでもOKです。
ただし、焼く過程でどれがどの効能か混乱するので、
しっかり確認しながら食べるのを忘れないでください。

もうひとつ行ったら必ず頼むのが豆モヤシのチヂミ。
たっぷり豆モヤシが目を引きますが、ベースが緑豆の生地なので、
いわゆるピンデトク(緑豆チヂミ)のアレンジ版ともいえます。
香ばしい風味と、カリカリの食感がたまりません。
ただし、
「2415円!」
という値段だけはきちんとお伝えしておこうと思います。
全体的に居心地もいいし、たいへんいいお店ですが、
新大久保の他店に比べると、値段は少々お高めですね。
まあ、そのぶん素材にはこだわっているということですが。

「全羅道式のキムチ食べる?」
という提案を頂いたので、ぜひにと即答。
いかにも全羅道らしい、塩辛の風味が鼻をくすぐるキムチでした。
しかも、使ったのが自家製のファンセギジョッ。
普通はイシモチとしてひとくくりに語られる魚ですが、
その中でも高級なキグチ(キングチ)を塩辛にしたものです。
現地では「黄石魚(ファンソゴ)ジョッ」とも呼んでいましたが、
お店の方曰く、
「ファンセギジョッ!」
ということなので、それで表記しましょう。
このキムチがあまりに美味しかったので……。

ワガママをいって、塩辛そのものも出して頂きました。
右がちょっと味付けを施した塩辛。左は色が飛んでいますがごはん。
韓国の塩辛は、そのまま食べるとかなりしょっぱいですが、
少量をごはんに乗っけて食べると至福の味になります。
ええ、もう悶絶するほど美味しかったのはいうまでもありません。

新タマネギのチャンアチ(醤油漬け)や……。

辛くない青唐辛子のチャンアチなどもつまみつつ。
ごはんに合い、そして酒に合うおかずのオンパレードでした。
なお、キムチから青唐辛子まで、メニューにない料理なので、
実際に注文できるかどうかは、確認しておりません。
塩辛のほうは、
「メニューにすべし!」
と熱く語ったような記憶もありますが。

お酒のほうは、生ビールから生マッコリを経て、
なぜか試験管に入って出てくる、お試しセットへと移行。
・米マッコリ
・黒豆マッコリ
・おこげマッコリ
という3種を少しずつ飲み比べることができます。
ただ、ここまで面白い出し方をするのであれば、
マッコリそのものに、もっとこだわりがあってもいいですね。
米、黒豆、おこげの飲み比べは、新大久保だともう古い。
ほかのクオリティが異常に高いお店だからこそ、
「もっとマッコリにも愛情を!」
とはいつも思います。

シメは黒米のサムゲタン(ひな鶏のスープ)。
「韓国の漢方も東洋的な意味でのハーブ!」
というのがこの店の主張。
甘草、キバナオウギなどいろいろな漢方が使われています。
黒米や甘草の甘さが全体をやさしく包んでいい感じです。
ということで、美味しいものばかりを頂いた夜ですが、
この日は某出版社の社長と、編集者の方との作戦会議。
昨年の夏から企画が動き出し、僕の怠慢で年を越えましたが、
ようやく一定のメドがついて来月には新刊が出そうです。
しかも、今度は久しぶりに韓国料理関連の本!
コリアン・フード・コラムニストの本業ということで、
頑張って最後のひとふんばりをしているところです。
詳細が固まったら、またお知らせさせて頂きますね。
乞うご期待!
店名:姉妹や
住所:東京都新宿区百人町2-20-25
電話:03-6908-6930
営業:11:30~23:30(月~土)、11:30~22:30(日)
定休:なし

すでに1週間ほどが経過してしまいましたが、
今年も恵方巻きを作って節分の行事に参加しました。
……が、いま気付いたんですが、豆まき忘れました。
いつの間にやら、「節分=恵方巻き」という頭になって、
本来の習慣がきれいさっぱり抜けているのは問題ですね。
数年前までは、恵方巻きなんて聞いたこともなかったのに。
このブログでも初期の頃は面白半分でオフ会なども開催。
それがいまは当たり前の習慣になっているのだから驚きです。
ちなみに過去の記事はこんな感じ。
2006年 節分なので恵方キンパプツアー。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-25.html
2008年 赤坂「SCHOOL FOOD赤坂店」でキムパプ&ラミョン。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-666.html
2009年 2009年も恵方キムパプに参加。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-878.html
2010年 自宅で恵方キムパプ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1092.html
2008年に「SCHOOL FOOD」で食べているのは貴重ですね。
短期間で撤退しましたが、昨年、新大久保にて復活しました。

今年は家族が集まったので、和風と韓国風の両方を作りました。
冒頭の写真は、和風で作ったものを食べやすく半分にカット。
キュウリ、カンピョウ、アナゴ、卵焼き、でんぶ、
たくあん、カニカマという7種類の具が入っています。
本当はカニカマでなく、シイタケの煮物を入れるつもりでしたが、
韓国風を一緒に作ったがために、ごっちゃになって間違えました。
韓国風のほうは、ニンジンのナムル、菜の花のナムル、ツナ、
キムパプ用ハム、卵焼き、エゴマの葉、カニカマ、シイタケの煮物。
カニカマが重複して、余ったシイタケの煮物を入れたため、
こちらは七福神よりもひとつ多い、8種類の具となっています。
カットした後の写真では、左1列が和風で、残りが韓国風。
久しぶりに作ったので、ちょっと中心がヨレっとしていますね。

オマケとして1歳児用のミニ海苔巻き。
材料をみじん切りにして、ひと口サイズの細巻きにしました。
使っている具も、刺激の強そうなものは除いて3~4種程度。
食べられなくても、飾りとしてあればいいかなぐらいでしたが、
予想に反して、普通に手を伸ばしてよく食べていました。
来年になったら、もう少し具を増やして7種にできるでしょうか。
海苔巻きもキムパプも、それなりにたいへんな作業なのですが、
作ってみると面白くて、ついついまたやろうと思ってしまうもの。
この翌々日も家にお客様がいらしたので海苔巻きを作りましたが、
さすがに2度目、より出来がよかったのは家族に内緒です。

家で仕事をしていると、ぴんぽーんと宅配便が届き、
校正用の原稿が届いたのかと思いきや、こんな感じの箱でした。
早速、開けてみると……。

韓菓(ハングァ)の詰め合わせセット。
ソルラル(旧正月)のお祝いとして贈って頂いたのでした。
韓国では陰暦で正月を祝うため、今日2月10日が陰暦の1月1日。
昨日から明日まで、ソルラルの連休ということになっています。
たぶんいま頃みなさん、正月の挨拶をして、ご先祖様の祭祀をして、
トックッ(雑煮)を食べたり、祭祀のご馳走を食べたりしていることでしょう。
お正月気分を分けて頂いたようで、なんとも嬉しい贈り物でした。

なお、箱の裏には一覧でそれぞれの素材が書かれていました。
・玄米黒豆混合カンジョン
・クルミナツメ黒米カンジョン
・岩海苔カンジョン
・玄米カンジョン
・米カンジョン
・クルミアーモンドカシューナッツカンジョン
・黒米堅果混合カンジョン
といった感じのラインナップ。
カンジョンというのは、
「モチ粉をこねて油で揚げ、蜂蜜を塗ってゴマ、きな粉などをまぶした菓子」
と「韓国語食の大辞典」では説明されていますね。
日持ちもするようなので、少しずつお茶菓子として頂こうと思います。
ありがとうございました!
ちなみにくださったのはこんなサイトの方。
innolife.net
http://www.innolife.net/
僕もこんな記事を書かせて頂いております。
コラムニストと共にする料理紀行
http://travel2.innolife.net/main.php?ac_id=62
韓国のみなさまはよい正月連休を、
そして日本のみなさまはよい3連休をお過ごしください。
=========================
「韓国語食の大辞典Version3.0」配布中。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-852.html
料理、食材名など5700語を収録した韓食専門辞典です。
「韓国料理ハンター試験」実施中
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1345.html
韓国料理を「捕獲」「収集」するお遊び企画です。
「韓国ローカルフードハンターリストβ版」配布中。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1469.html
地方でグルメ旅をしたい人に向けた一覧リストです。
=========================
<最近のお仕事>
『月刊アクアネット』(原稿執筆)
湊文社/1200円/2012.12.1
『韓国ひとり歩き~のり継ぎ交通案内~(第2版)』(原稿執筆)
国土計画協会/980円/2012.12.1
『スッカラVOL.84(2月号)』(原稿執筆)
スッカラ/790円/2012.12.21
『FRaU2月号』(座談会参加)
講談社/650円/2013.1.12
『スッカラVOL.85(3月号)』(原稿執筆)
スッカラ/790円/2013.1.21
『釜山 (ララチッタ) 』(コメント提供) ←NEW
JTBパブリッシング/1050円/2013.1.28
<日々のお仕事>
『サランへ★韓流スター』(「マシッソヨ★韓食ライフ」原稿執筆)
アンダムル/315円/週1回(日曜日)
『cocofun』(「新大久保コリチャプキ」原稿執筆)
ハッピー通信/無料/月1回(毎月1日)
『美びっと韓国/リビングweb』(グルメコラム担当)
サンケイリビング新聞社/無料/月曜日(隔週)
→最新記事「プレミアムマッコリの可能性!」 ←2013.1.28UP
『BookGate☆韓国』(グルメコラム担当)
廣済堂/無料/週1回
『innolife.net』(「コラムニストと共にする料理紀行」執筆)
innolife.net/無料/週1回
→最新記事「新浦市場グルメ(仁川)」 ←2013.2.5UP
<イベント&オフ会情報>
3月23日(土)~26日(火)「八田靖史と行く!済州島まるごと食べつくしの旅」 ←募集中
※受託販売:モランボンツーリスト
<既刊著書>
・『八田式「イキのいい韓国語あります。」』
学習研究社/2003.8/1260円
・『目からウロコのハングル練習帳』
学習研究社/2004.12/1470円
・『一週間で「読めて!書けて!話せる!」ハングルドリル』
学習研究社/2005.11/1260円
・『魅力探求!韓国料理』
小学館/2006.12/1575円
・『韓国語会話超入門!ハングルペラペラドリル』
学習研究社/2007.3/1260円
・『はじめてのハングル「超」入門 ビビンバを正しい発音で注文する』
ソフトバンククリエイティブ/2008.5/767円
・『新大久保コリアンタウンガイド』
晩聲社/2009.1/1575円
・『いきなり話せるトラベル会話 韓国』
グラフ社/2009.5/1260円
・『韓国語で教える日本の暮らしのマナーとコツ』
学習研究社/2009.8/1365円
・『かんたん、ヘルシー韓国おつまみ』
大空出版/2009.11/1050円
・『八田式ぺらぺらハングル基本単語』
コスモピア/2010.8/1365円
・『韓国語1000本ノック超入門』
コスモピア/2011.7/1890円
・『八田式 イキのいい韓国語あります。』(電子書籍)
学研教育出版/2012.6/600円
・『世界一やさしい韓国語 初級脱出!』
学研教育出版/2012.6/1680円
・『韓国語1000本ノック入門編』
コスモピア/2012.7/1890円
【短文韓食紀行151】プデボックム/부대볶음(京畿・議政府)/議政府名物のプデチゲ(ソーセージやランチョンミートなどの洋風食材を用いた鍋)を炒め物にアレンジしたもの。プデチゲの専門店において、サブメニューとして提供される。http://bit.ly/TxYFwx
【短文韓食紀行152】ムチムフェ/무침회(大邱・内唐洞)/刺身和え。茹でたイカや、ツブ貝、白身魚の刺身を、セリなどの野菜とともに甘酸っぱ辛いタレで和えて作る。西区内唐洞のパンゴゲという地域に専門店通りが形成されている。http://bit.ly/TZYpoN
【短文韓食紀行153】オミジャ/오미자(慶北・聞慶)/チョウセンゴミシの実。聞慶では1996年に休耕地利用と高齢者の就業拡大を目指して栽培を開始。現在は生産量で全国の45%を占めるに至った。伝統茶や酒などに利用する。http://bit.ly/TByHZ9
【短文韓食紀行154】ハルラボン/한라봉(済州)/デコポン(日本での正式な品種名は不知火)。済州島では1990年に日本から輸入し栽培が始まった。島の象徴である漢拏山から名前を取り、漢拏峰(ハルラボン)と呼ばれる。http://bit.ly/YohcQL
【短文韓食紀行155】チョンボッチュク/전복죽(済州)/アワビ粥。アワビと米をゴマ油で炒めた後、水を加えて煮込む。新鮮なアワビがある場合は肝を加えることで濃厚なコクと磯の風味を楽しめる。済州島を代表する朝食メニュー。http://bit.ly/105TFVi
【短文韓食紀行156】セクトントゥブ/색동두부(全南・和順)/セクトン豆腐。セクトンとは子ども用の韓服に使われるカラフルな色彩のこと。そのイメージになぞらえて、材料に大豆、黒豆、緑豆を用い、白、灰色、緑色の3色を重ねている。http://bit.ly/Zsk9Br
【短文韓食紀行157】コンナムルチャプチェ/콩나물잡채(全北・扶安)/大豆モヤシの和え物。頭と根を取った大豆モヤシをさっとゆがき、甘酸っぱい薬味ダレと和える。カラシナの種をすりおろして加え、特有の鼻に抜ける辛さを演出するのが特徴。http://bit.ly/Zspc4M
【短文韓食紀行158】チャンダンコン/장단콩(京畿・坡州)/長湍豆。民間人統制区域内の統一村などで栽培され、人の往来が少ない清浄地域を売りにしている。この豆を原料とした豆腐、味噌なども地域の名物。長湍は地域の旧称に由来。http://bit.ly/RMoV9G
【短文韓食紀行159】チェジュソラ/제주소라(済州)/済州島でとれるトゲのあるサザエ。プルソラ(뿔소라)とも呼び、トゲのないものは陸地サザエ(육지소라)と呼び分ける。刺身、粥、和え物、鍋料理の材料などに利用する。http://bit.ly/12Mrz0j
【短文韓食紀行160】ハンジョンシク/한정식(全南・康津)/韓定食。朝鮮時代後期、宮中から流刑に処された厨房女官が、宮中料理の技術を伝え発達したとの逸話が伝えられている。南海岸でとれる新鮮な魚介や牛肉料理がずらりと並ぶ。http://bit.ly/UkaGaj
【短文韓食紀行162】チピョンソンサル/지평선쌀(全北・金堤)/地平線米。湖南平野の中心に位置し、全国有数の穀倉地帯として知られる金提のブランド米。広大な大地で生産された米は、隣接する全州のビビンバ専門店でも使用されている。http://bit.ly/TnvgW0
【短文韓食紀行163】ファンボクフェ/황복회(仁川・倉後里)/メフグの刺身。産卵のために臨津江を遡上する4月中旬から6月初めまでを旬とする。近年は漁獲高が減って希少なうえたいへん高価。江華島では倉後里に専門店が集まっている。http://bit.ly/TnBsxc
【短文韓食紀行164】トトリスジェビ/도토리수제비(慶北・高霊)/ドングリのすいとん。ドングリ粉と小麦粉と混ぜてすいとんを作り牛スープと煮込む。食の乏しい時代の救荒食だが、最近は高麗人参、ナツメなどを加えた栄養食となっている。http://bit.ly/10hcc10
【短文韓食紀行165】チャンオグイ/장어구이(慶南・金海)/ウナギ焼き。西洛東江沿いの仏岩洞に専門店が集まっている。副菜に多数のチャンアチ(野菜の醤油、または甘酢漬け)を用意し、ウナギとともに味わうのがこの地域の特徴。http://bit.ly/RhHjpp
【短文韓食紀行166】ソゴギグイ/소고기구이(ソウル・馬場洞)/牛焼肉。馬場畜産物市場の一角に専門店の集まる一角があり、仲卸店などが経営をしている。煙が立ち込める裏路地風の雰囲気と、希少部位を盛り合わせで味わえるのが魅力。http://bit.ly/WTjJ5r
【短文韓食紀行167】ヌングム/능금(慶北・軍威)/東洋種のリンゴ。日本ではワリンゴ(和林檎)と呼ぶ。八公山のふもとに位置する缶溪面の「八公山ヌングム村」が生産地として有名。隣接する大邱などでも栽培されている。http://bit.ly/TkwUck
【短文韓食紀行168】ムルネンミョン/물냉면(ソウル)/冷たい牛スープに蕎麦麺を入れて味わう平壌式の冷麺。北朝鮮の平壌を本場とするが、ソウルでは乙支路エリアなどに専門店が多く、北朝鮮出身者や子孫が経営する場合が多い。http://bit.ly/W6NB91
【短文韓食紀行169】ソゴギクッパプ/소고기국밥(慶南・咸安)/市場式の牛肉スープごはん。大釜で煮込んだ牛肉スープに、大豆モヤシ、大根、芋茎、ソンジ(牛の血を固めたもの)などを入れて作る。咸安面北村里に専門店が集まっている。http://bit.ly/13HrImb
【短文韓食紀行170】スグレクッパプ/수구레국밥(慶南・昌寧)/牛肉のスープごはん。料理名のスグレとは牛1頭から2kg程度しかとれない希少部位のことで、牛皮と身の間にあるゼラチン質を表す。昌寧五日市場名物として親しまれている。http://bit.ly/W2m8IF
【短文韓食紀行171】ピンデトク/빈대떡(ソウル・礼智洞)/緑豆のチヂミ。広蔵市場の名物であり、屋台に石臼を設置し、その場で緑豆をひいて生地を作る。具には白菜の白キムチや緑豆モヤシを加え、コーン油でカリッと焼きあげる。http://bit.ly/13JDIEs
【短文韓食紀行172】ウロクペクスク/우럭백숙(仁川・白翎面)/クロソイの澄まし鍋。丸ごとのクロソイを野菜とともに鍋で煮込み、白翎島の特産品であるイカナゴ醤油(까나리액젓)で味付けをする。夏のスタミナ料理としても親しまれる。http://bit.ly/U514kc
【短文韓食紀行173】タットガニ/닭도가니(京畿・城南)/丸鶏をもち米と煮込んだ鍋。南漢山城への登山客に振る舞ったのが始まりで、現在は寿井区丹垈洞に専門店が集まる。料理名のトガニは膝軟骨でなく、同音異義語の坩堝に由来。http://bit.ly/10jsQgQ
【短文韓食紀行174】スリチィトク/수리취떡(江原・旌善)/チョウセンヤマボクチの葉を混ぜ込んだ蒸し餅。チョウセンヤマボクチは高山地帯で春にとれる山菜のひとつで美しい緑の色合いが特徴。旌善五日市の名物としても知られる。http://bit.ly/WfaBUi
【短文韓食紀行175】クギジャカルビジョンゴル/구기자갈비전골(忠南・青陽)/クコの実入りの牛カルビ鍋。青陽郡の特産品であるクコの実と唐辛子(청양고추)を入れることで、独特の甘味と辛味を演出している。高麗人参やナツメなどの漢方食材も入る。http://bit.ly/XlmPsT
【短文韓食紀行176】タゲビカルグクス/따개비칼국수(慶北・鬱陵)/フジツボ入りの手打ちウドン。殻を外したフジツボを、ワカメや韓国カボチャとともに手打ちウドンの具として加える。フジツボはほかにも炊き込みご飯や、粥などに利用する。http://bit.ly/VcB4pK
【短文韓食紀行177】センガンドノッ/생강도넛(慶北・栄州)/ショウガドーナツ。もち米生地の餡入りドーナツに、ショウガやナッツなどを絡めたもの。豊基邑東部里にある「情ドーナツ」の名物で、現在はソウルにも支店を出している。http://bit.ly/11KB5CV
【短文韓食紀行178】フギョムソグイ/흑염소구이(釜山・金城洞)/黒ヤギの焼肉。金井区金城洞にある山城村(산성마을)の名物で、飼育された黒ヤギを醤油、砂糖、ゴマ油などで味付けし炭火で網焼きにする。地元のマッコリとも相性がいい。http://bit.ly/VfqVsh
【短文韓食紀行179】ファンテ/황태(江原・麟蹄)/野外で自然乾燥させたスケトウダラ。北面龍垈里に有名な生産地がありファンテ村と呼ばれる。ファンテの食べ方としてはスープ、薬味ダレを塗った焼き魚、蒸し煮などがある。http://bit.ly/UKrt5N
【短文韓食紀行180】トッカルビ/떡갈비(京畿・東豆川)/叩いたカルビ焼き。牛カルビを食べやすく包丁で叩いた後、味付けをしてから焼く。生淵洞の「松月館」が元祖店として知られ、全州出身の創業初代が東豆川に伝えて広まった。http://bit.ly/10fPNwB
【短文韓食紀行181】ウェドリタン/외도리탕(江原・華川)/鶏肉と野菜の辛い鍋。タットリタンと同じ料理だが、モミジ(足)、砂肝(胃)、背肝(腎臓)などを加えるのが特徴。作家の李外秀氏が自身の名前から一文字取って名付けた。http://bit.ly/UOmeSM
【短文韓食紀行182】カンジャンケジャン/간장게장(ソウル・新沙洞)/ワタリガニの醤油漬け。80年代に増えたアグチム(アンコウの蒸し煮)専門店で、カンジャンケジャンも評判を得て両者とも名物になった。ワタリガニは鍋や蒸し物も味わえる。http://bit.ly/WSAp7f
【短文韓食紀行183】ピビムタンミョン/비빔당면(釜山・新昌洞)/春雨の薬味ダレ和え。茹でた春雨にホウレンソウや人参のナムルを載せ、辛い薬味ダレと混ぜ合わせて食べる。国際市場の一角、アリラン通りに出ている屋台メニューのひとつ。http://bit.ly/VhhZme
【短文韓食紀行184】チョングッチャンクッキー/청국장쿠키(全北・淳昌)/チョングッチャン(促成味噌)入りのクッキー。淳昌コチュジャン村で作られており、アーモンド、チョコチップ入りなどがある。納豆のような風味はなく、香ばしい味わい。http://bit.ly/VhE983
【短文韓食紀行185】チョゲタン/초계탕(北朝鮮・平壌)/鶏肉の冷製スープ。スープに酢、カラシなどで味をつけた鶏肉スープに、生野菜と細く裂いた鶏肉、また好みで蕎麦麺を入れて味わう。北朝鮮の平安道における夏の季節料理。http://bit.ly/TiJVp9
【短文韓食紀行186】サンウェトク/상외떡(済州)/小麦粉の蒸しパン。済州島では昔から米が貴重だったため、祭祀膳に捧げる餅を小麦粉で代用した歴史がある。サンエトク(상애떡)とも呼び、現在でも市場などで販売される。http://bit.ly/10GIjrz
【短文韓食紀行187】パム/밤(忠南・公州)/栗。公州の特産品として知られ、主産地の正安面から名前を取り正安栗(정안밤)とも呼ばれる。市内には栗料理の専門店もあり、栗冷麺、栗餃子、栗マッコリなどを味わえる。http://bit.ly/Whmew8
【短文韓食紀行188】ソルロンタン/설렁탕(大田)/牛スープ。2000年に大田市が制定した大田6味のひとつに指定されている。市内には「ハンバッ食堂」「新村ソルロンタン」「ヘソンオク」「ユガオク」といった有名店がある。http://bit.ly/V8UbLT
【短文韓食紀行189】キムサッカッパン/김삿갓빵(江原・寧越)/キム・サッカッ焼き。編み笠(サッカッ)型に焼いた餡入り菓子で、朝鮮時代後期に活躍した詩人の名前にちなむ。キム・サッカッは寧越郡出身で編み笠をかぶり全国を旅した。http://bit.ly/Y02nke
【短文韓食紀行190】ヘムボゴ/햄버거(京畿・平沢)/ハンバーガー。平沢市には米軍基地があり、自家製ハンバーガーの店が1980年代から人気を集めた。新場洞にある「Miss Leeハンバーガー」「Miss JINハンバーガー」が有名。http://bit.ly/10NhstI
【短文韓食紀行191】チョッパル/족발(ソウル・奨忠洞)/豚足。醤油ダレで飴色に煮た豚足をスライスし、葉野菜などに包んで味わう。もとは平安道や黄海道の料理であり、朝鮮戦争以降に北から避難して来た人たちが広めたとされる。http://bit.ly/Yz6Oqd
【短文韓食紀行192】ヤチェコプチャン/야채곱창(京畿・九里)/野菜とホルモンの炒め物。エゴマの葉、キャベツなどの野菜とコプチャン(豚の小腸)を、辛い薬味ダレで炒めて味わう。水沢洞にある九里市場付近に専門店が集まっている。http://bit.ly/Wl6KXR
【短文韓食紀行193】カルビグイ/갈비구이(京畿・水原)/牛カルビ焼き。骨部分を大きくカットする迫力が有名。華城の築城時に正祖(朝鮮王朝の22代王)が牛の屠畜を許可し、それが水原の焼肉文化発展につながったとも語られる。http://bit.ly/WwVi8P
【短文韓食紀行194】ロシアヨリ/러시아요리(釜山・草梁洞)/ロシア料理。草梁洞にはロシア系の人が多く住み、ロシア料理やウズベキスタン料理などを味わえる。韓国語が通じない店も多々あり、韓国内でまた違った異国気分を味わえる。http://bit.ly/VmwSyn
【短文韓食紀行195】フッテチム/흑태찜(大邱)/メロ(マジェランアイナメ)の辛い蒸し煮。正式名は「비막치어」だが、俗称として「メロ(메로)」または「フッテ(흑태)」が使われる。フッテは黒いスケトウダラの意。http://bit.ly/WwIzpK
【短文韓食紀行196】ハヌプルコギ/한우불고기(釜山・機張)/牛焼肉。1990年代から鉄馬面に専門店が集まり始め、現在は釜山地域でも有名な焼肉村として人気が高い。2005年からは毎年秋に鉄馬韓牛プルコギ祭りが開催されている。http://bit.ly/YhpUx5
【短文韓食紀行197】イルミトピジャ/1미터피자(済州・済州市)/1メートルピザ。翰京面楮旨里にある「ピザを焼くトルハルバン」の名物。1/4ずつサツマイモ、牛肉、ジャガイモ、キムチが具としてトッピングされる。50cmピザもある。http://bit.ly/XJE1bK
【短文韓食紀行198】トッカルビ/떡갈비(全南・潭陽)/叩いたカルビ焼き。牛カルビを包丁で叩いて柔らかくし、下味をつけてからハンバーグ状にまとめて焼く。潭陽邑潭州里に位置する老舗「申食堂」は創業が1909年と伝わる。http://bit.ly/VZGUHF
【短文韓食紀行199】オディハンジョンシク/오디한정식(全北・扶安)/桑の実や桑の葉を用いた韓定食。扶安は古くから養蚕で栄え、蚕のエサとなる桑栽培でも栄えた。桑の葉と熟成させた焼きサバ、桑の葉キムチ、桑の実入りの釜飯などが並ぶ。http://bit.ly/XUBo7u
【短文韓食紀行200】ユッケピビムパプ/육회비빔밥(慶南・晋州)/ユッケビビンバ。牛赤身肉のユッケに加え、緑豆モヤシや海草などを具として加える。かつては見た目の美しさから「花飯」とも呼ばれた。牛肉スープを添えて出すのが正式。http://bit.ly/VvrET4
【短文韓食紀行152】ムチムフェ/무침회(大邱・内唐洞)/刺身和え。茹でたイカや、ツブ貝、白身魚の刺身を、セリなどの野菜とともに甘酸っぱ辛いタレで和えて作る。西区内唐洞のパンゴゲという地域に専門店通りが形成されている。http://bit.ly/TZYpoN
【短文韓食紀行153】オミジャ/오미자(慶北・聞慶)/チョウセンゴミシの実。聞慶では1996年に休耕地利用と高齢者の就業拡大を目指して栽培を開始。現在は生産量で全国の45%を占めるに至った。伝統茶や酒などに利用する。http://bit.ly/TByHZ9
【短文韓食紀行154】ハルラボン/한라봉(済州)/デコポン(日本での正式な品種名は不知火)。済州島では1990年に日本から輸入し栽培が始まった。島の象徴である漢拏山から名前を取り、漢拏峰(ハルラボン)と呼ばれる。http://bit.ly/YohcQL
【短文韓食紀行155】チョンボッチュク/전복죽(済州)/アワビ粥。アワビと米をゴマ油で炒めた後、水を加えて煮込む。新鮮なアワビがある場合は肝を加えることで濃厚なコクと磯の風味を楽しめる。済州島を代表する朝食メニュー。http://bit.ly/105TFVi
【短文韓食紀行156】セクトントゥブ/색동두부(全南・和順)/セクトン豆腐。セクトンとは子ども用の韓服に使われるカラフルな色彩のこと。そのイメージになぞらえて、材料に大豆、黒豆、緑豆を用い、白、灰色、緑色の3色を重ねている。http://bit.ly/Zsk9Br
【短文韓食紀行157】コンナムルチャプチェ/콩나물잡채(全北・扶安)/大豆モヤシの和え物。頭と根を取った大豆モヤシをさっとゆがき、甘酸っぱい薬味ダレと和える。カラシナの種をすりおろして加え、特有の鼻に抜ける辛さを演出するのが特徴。http://bit.ly/Zspc4M
【短文韓食紀行158】チャンダンコン/장단콩(京畿・坡州)/長湍豆。民間人統制区域内の統一村などで栽培され、人の往来が少ない清浄地域を売りにしている。この豆を原料とした豆腐、味噌なども地域の名物。長湍は地域の旧称に由来。http://bit.ly/RMoV9G
【短文韓食紀行159】チェジュソラ/제주소라(済州)/済州島でとれるトゲのあるサザエ。プルソラ(뿔소라)とも呼び、トゲのないものは陸地サザエ(육지소라)と呼び分ける。刺身、粥、和え物、鍋料理の材料などに利用する。http://bit.ly/12Mrz0j
【短文韓食紀行160】ハンジョンシク/한정식(全南・康津)/韓定食。朝鮮時代後期、宮中から流刑に処された厨房女官が、宮中料理の技術を伝え発達したとの逸話が伝えられている。南海岸でとれる新鮮な魚介や牛肉料理がずらりと並ぶ。http://bit.ly/UkaGaj
【短文韓食紀行162】チピョンソンサル/지평선쌀(全北・金堤)/地平線米。湖南平野の中心に位置し、全国有数の穀倉地帯として知られる金提のブランド米。広大な大地で生産された米は、隣接する全州のビビンバ専門店でも使用されている。http://bit.ly/TnvgW0
【短文韓食紀行163】ファンボクフェ/황복회(仁川・倉後里)/メフグの刺身。産卵のために臨津江を遡上する4月中旬から6月初めまでを旬とする。近年は漁獲高が減って希少なうえたいへん高価。江華島では倉後里に専門店が集まっている。http://bit.ly/TnBsxc
【短文韓食紀行164】トトリスジェビ/도토리수제비(慶北・高霊)/ドングリのすいとん。ドングリ粉と小麦粉と混ぜてすいとんを作り牛スープと煮込む。食の乏しい時代の救荒食だが、最近は高麗人参、ナツメなどを加えた栄養食となっている。http://bit.ly/10hcc10
【短文韓食紀行165】チャンオグイ/장어구이(慶南・金海)/ウナギ焼き。西洛東江沿いの仏岩洞に専門店が集まっている。副菜に多数のチャンアチ(野菜の醤油、または甘酢漬け)を用意し、ウナギとともに味わうのがこの地域の特徴。http://bit.ly/RhHjpp
【短文韓食紀行166】ソゴギグイ/소고기구이(ソウル・馬場洞)/牛焼肉。馬場畜産物市場の一角に専門店の集まる一角があり、仲卸店などが経営をしている。煙が立ち込める裏路地風の雰囲気と、希少部位を盛り合わせで味わえるのが魅力。http://bit.ly/WTjJ5r
【短文韓食紀行167】ヌングム/능금(慶北・軍威)/東洋種のリンゴ。日本ではワリンゴ(和林檎)と呼ぶ。八公山のふもとに位置する缶溪面の「八公山ヌングム村」が生産地として有名。隣接する大邱などでも栽培されている。http://bit.ly/TkwUck
【短文韓食紀行168】ムルネンミョン/물냉면(ソウル)/冷たい牛スープに蕎麦麺を入れて味わう平壌式の冷麺。北朝鮮の平壌を本場とするが、ソウルでは乙支路エリアなどに専門店が多く、北朝鮮出身者や子孫が経営する場合が多い。http://bit.ly/W6NB91
【短文韓食紀行169】ソゴギクッパプ/소고기국밥(慶南・咸安)/市場式の牛肉スープごはん。大釜で煮込んだ牛肉スープに、大豆モヤシ、大根、芋茎、ソンジ(牛の血を固めたもの)などを入れて作る。咸安面北村里に専門店が集まっている。http://bit.ly/13HrImb
【短文韓食紀行170】スグレクッパプ/수구레국밥(慶南・昌寧)/牛肉のスープごはん。料理名のスグレとは牛1頭から2kg程度しかとれない希少部位のことで、牛皮と身の間にあるゼラチン質を表す。昌寧五日市場名物として親しまれている。http://bit.ly/W2m8IF
【短文韓食紀行171】ピンデトク/빈대떡(ソウル・礼智洞)/緑豆のチヂミ。広蔵市場の名物であり、屋台に石臼を設置し、その場で緑豆をひいて生地を作る。具には白菜の白キムチや緑豆モヤシを加え、コーン油でカリッと焼きあげる。http://bit.ly/13JDIEs
【短文韓食紀行172】ウロクペクスク/우럭백숙(仁川・白翎面)/クロソイの澄まし鍋。丸ごとのクロソイを野菜とともに鍋で煮込み、白翎島の特産品であるイカナゴ醤油(까나리액젓)で味付けをする。夏のスタミナ料理としても親しまれる。http://bit.ly/U514kc
【短文韓食紀行173】タットガニ/닭도가니(京畿・城南)/丸鶏をもち米と煮込んだ鍋。南漢山城への登山客に振る舞ったのが始まりで、現在は寿井区丹垈洞に専門店が集まる。料理名のトガニは膝軟骨でなく、同音異義語の坩堝に由来。http://bit.ly/10jsQgQ
【短文韓食紀行174】スリチィトク/수리취떡(江原・旌善)/チョウセンヤマボクチの葉を混ぜ込んだ蒸し餅。チョウセンヤマボクチは高山地帯で春にとれる山菜のひとつで美しい緑の色合いが特徴。旌善五日市の名物としても知られる。http://bit.ly/WfaBUi
【短文韓食紀行175】クギジャカルビジョンゴル/구기자갈비전골(忠南・青陽)/クコの実入りの牛カルビ鍋。青陽郡の特産品であるクコの実と唐辛子(청양고추)を入れることで、独特の甘味と辛味を演出している。高麗人参やナツメなどの漢方食材も入る。http://bit.ly/XlmPsT
【短文韓食紀行176】タゲビカルグクス/따개비칼국수(慶北・鬱陵)/フジツボ入りの手打ちウドン。殻を外したフジツボを、ワカメや韓国カボチャとともに手打ちウドンの具として加える。フジツボはほかにも炊き込みご飯や、粥などに利用する。http://bit.ly/VcB4pK
【短文韓食紀行177】センガンドノッ/생강도넛(慶北・栄州)/ショウガドーナツ。もち米生地の餡入りドーナツに、ショウガやナッツなどを絡めたもの。豊基邑東部里にある「情ドーナツ」の名物で、現在はソウルにも支店を出している。http://bit.ly/11KB5CV
【短文韓食紀行178】フギョムソグイ/흑염소구이(釜山・金城洞)/黒ヤギの焼肉。金井区金城洞にある山城村(산성마을)の名物で、飼育された黒ヤギを醤油、砂糖、ゴマ油などで味付けし炭火で網焼きにする。地元のマッコリとも相性がいい。http://bit.ly/VfqVsh
【短文韓食紀行179】ファンテ/황태(江原・麟蹄)/野外で自然乾燥させたスケトウダラ。北面龍垈里に有名な生産地がありファンテ村と呼ばれる。ファンテの食べ方としてはスープ、薬味ダレを塗った焼き魚、蒸し煮などがある。http://bit.ly/UKrt5N
【短文韓食紀行180】トッカルビ/떡갈비(京畿・東豆川)/叩いたカルビ焼き。牛カルビを食べやすく包丁で叩いた後、味付けをしてから焼く。生淵洞の「松月館」が元祖店として知られ、全州出身の創業初代が東豆川に伝えて広まった。http://bit.ly/10fPNwB
【短文韓食紀行181】ウェドリタン/외도리탕(江原・華川)/鶏肉と野菜の辛い鍋。タットリタンと同じ料理だが、モミジ(足)、砂肝(胃)、背肝(腎臓)などを加えるのが特徴。作家の李外秀氏が自身の名前から一文字取って名付けた。http://bit.ly/UOmeSM
【短文韓食紀行182】カンジャンケジャン/간장게장(ソウル・新沙洞)/ワタリガニの醤油漬け。80年代に増えたアグチム(アンコウの蒸し煮)専門店で、カンジャンケジャンも評判を得て両者とも名物になった。ワタリガニは鍋や蒸し物も味わえる。http://bit.ly/WSAp7f
【短文韓食紀行183】ピビムタンミョン/비빔당면(釜山・新昌洞)/春雨の薬味ダレ和え。茹でた春雨にホウレンソウや人参のナムルを載せ、辛い薬味ダレと混ぜ合わせて食べる。国際市場の一角、アリラン通りに出ている屋台メニューのひとつ。http://bit.ly/VhhZme
【短文韓食紀行184】チョングッチャンクッキー/청국장쿠키(全北・淳昌)/チョングッチャン(促成味噌)入りのクッキー。淳昌コチュジャン村で作られており、アーモンド、チョコチップ入りなどがある。納豆のような風味はなく、香ばしい味わい。http://bit.ly/VhE983
【短文韓食紀行185】チョゲタン/초계탕(北朝鮮・平壌)/鶏肉の冷製スープ。スープに酢、カラシなどで味をつけた鶏肉スープに、生野菜と細く裂いた鶏肉、また好みで蕎麦麺を入れて味わう。北朝鮮の平安道における夏の季節料理。http://bit.ly/TiJVp9
【短文韓食紀行186】サンウェトク/상외떡(済州)/小麦粉の蒸しパン。済州島では昔から米が貴重だったため、祭祀膳に捧げる餅を小麦粉で代用した歴史がある。サンエトク(상애떡)とも呼び、現在でも市場などで販売される。http://bit.ly/10GIjrz
【短文韓食紀行187】パム/밤(忠南・公州)/栗。公州の特産品として知られ、主産地の正安面から名前を取り正安栗(정안밤)とも呼ばれる。市内には栗料理の専門店もあり、栗冷麺、栗餃子、栗マッコリなどを味わえる。http://bit.ly/Whmew8
【短文韓食紀行188】ソルロンタン/설렁탕(大田)/牛スープ。2000年に大田市が制定した大田6味のひとつに指定されている。市内には「ハンバッ食堂」「新村ソルロンタン」「ヘソンオク」「ユガオク」といった有名店がある。http://bit.ly/V8UbLT
【短文韓食紀行189】キムサッカッパン/김삿갓빵(江原・寧越)/キム・サッカッ焼き。編み笠(サッカッ)型に焼いた餡入り菓子で、朝鮮時代後期に活躍した詩人の名前にちなむ。キム・サッカッは寧越郡出身で編み笠をかぶり全国を旅した。http://bit.ly/Y02nke
【短文韓食紀行190】ヘムボゴ/햄버거(京畿・平沢)/ハンバーガー。平沢市には米軍基地があり、自家製ハンバーガーの店が1980年代から人気を集めた。新場洞にある「Miss Leeハンバーガー」「Miss JINハンバーガー」が有名。http://bit.ly/10NhstI
【短文韓食紀行191】チョッパル/족발(ソウル・奨忠洞)/豚足。醤油ダレで飴色に煮た豚足をスライスし、葉野菜などに包んで味わう。もとは平安道や黄海道の料理であり、朝鮮戦争以降に北から避難して来た人たちが広めたとされる。http://bit.ly/Yz6Oqd
【短文韓食紀行192】ヤチェコプチャン/야채곱창(京畿・九里)/野菜とホルモンの炒め物。エゴマの葉、キャベツなどの野菜とコプチャン(豚の小腸)を、辛い薬味ダレで炒めて味わう。水沢洞にある九里市場付近に専門店が集まっている。http://bit.ly/Wl6KXR
【短文韓食紀行193】カルビグイ/갈비구이(京畿・水原)/牛カルビ焼き。骨部分を大きくカットする迫力が有名。華城の築城時に正祖(朝鮮王朝の22代王)が牛の屠畜を許可し、それが水原の焼肉文化発展につながったとも語られる。http://bit.ly/WwVi8P
【短文韓食紀行194】ロシアヨリ/러시아요리(釜山・草梁洞)/ロシア料理。草梁洞にはロシア系の人が多く住み、ロシア料理やウズベキスタン料理などを味わえる。韓国語が通じない店も多々あり、韓国内でまた違った異国気分を味わえる。http://bit.ly/VmwSyn
【短文韓食紀行195】フッテチム/흑태찜(大邱)/メロ(マジェランアイナメ)の辛い蒸し煮。正式名は「비막치어」だが、俗称として「メロ(메로)」または「フッテ(흑태)」が使われる。フッテは黒いスケトウダラの意。http://bit.ly/WwIzpK
【短文韓食紀行196】ハヌプルコギ/한우불고기(釜山・機張)/牛焼肉。1990年代から鉄馬面に専門店が集まり始め、現在は釜山地域でも有名な焼肉村として人気が高い。2005年からは毎年秋に鉄馬韓牛プルコギ祭りが開催されている。http://bit.ly/YhpUx5
【短文韓食紀行197】イルミトピジャ/1미터피자(済州・済州市)/1メートルピザ。翰京面楮旨里にある「ピザを焼くトルハルバン」の名物。1/4ずつサツマイモ、牛肉、ジャガイモ、キムチが具としてトッピングされる。50cmピザもある。http://bit.ly/XJE1bK
【短文韓食紀行198】トッカルビ/떡갈비(全南・潭陽)/叩いたカルビ焼き。牛カルビを包丁で叩いて柔らかくし、下味をつけてからハンバーグ状にまとめて焼く。潭陽邑潭州里に位置する老舗「申食堂」は創業が1909年と伝わる。http://bit.ly/VZGUHF
【短文韓食紀行199】オディハンジョンシク/오디한정식(全北・扶安)/桑の実や桑の葉を用いた韓定食。扶安は古くから養蚕で栄え、蚕のエサとなる桑栽培でも栄えた。桑の葉と熟成させた焼きサバ、桑の葉キムチ、桑の実入りの釜飯などが並ぶ。http://bit.ly/XUBo7u
【短文韓食紀行200】ユッケピビムパプ/육회비빔밥(慶南・晋州)/ユッケビビンバ。牛赤身肉のユッケに加え、緑豆モヤシや海草などを具として加える。かつては見た目の美しさから「花飯」とも呼ばれた。牛肉スープを添えて出すのが正式。http://bit.ly/VvrET4
【短文韓食紀行101】ムルチャジャン/물자장, 물짜장(全北・全州)/あんかけチャンポン。韓国チャンポン(辛口の海鮮麺)のスープに片栗粉を入れてとろみをつけたもの。キノコや野菜、海鮮などの具が入る。全州の中国料理店では定番の料理。http://bit.ly/S6zwaQ
【短文韓食紀行102】ミナリサムギョプサル/미나리삼겹살(慶北・清道)/セリを添えた豚バラ肉の焼肉。生のセリで焼けた肉を巻いて食べたり、あるいは豚肉と一緒に焼いても味わう。清道郡のハンジェ村で栽培されるセリは地域の特産品として有名。http://bit.ly/UZhjR2
【短文韓食紀行103】ヨンニプパプ/연잎밥(忠南・扶余)/蓮の葉で包んで蒸したおこわ。もち米のほか、黒米、黒豆、松の実、栗なども入る。扶余はかつて百済の都として栄え、蓮の葉は仏教国家であった百済の象徴として扱われる。http://bit.ly/TrdaTS
【短文韓食紀行104】オルレクルパン/올레꿀빵(済州)/ナッツをまぶしたあんドーナツ。小麦粉の生地に小豆餡を包み、油で揚げた後、蜜を絡めてナッツをまぶす。済州オルレ(島内ウォーキング)の間食用として販売されている。http://bit.ly/SXHrr7
【短文韓食紀行105】ヘムルチャンポン/해물짬뽕(全北・群山)/群山では具だくさんなチャンポン(辛口の海鮮麺)の人気が高く、「ポクソンヌ(福星楼?、복성루)」「双龍飯店(쌍용반점)」「秀松飯店(수송반점)」など有名店が多い。http://bit.ly/StTQor
【短文韓食紀行106】コーヒー/커피(江原・江陵)/江陵にはコーヒー自慢のカフェが多く、毎年「江陵コーヒー祭り」も開催される。有名店「BOHEMIAN」「TERAROSA」のほか、安木港にコーヒー通りと呼ばれる一角もある。http://bit.ly/SexzbJ
【短文韓食紀行107】セウティギム/새우튀김(江原・束草)/エビの天ぷら。大浦港に屋台がたくさん出ており、地域の名物となっている。エビのサイズは大小あって、小エビは10尾で5000ウォン、大エビは2尾で3000ウォンという価格。http://bit.ly/TnuNzQ
【短文韓食紀行108】カルラクタン/갈낙탕(全南・霊岩)/牛カルビとテナガダコのスープ。発祥地である犢川里の「犢」は子牛を意味し、地元名産の牛カルビを、周辺干潟でとれるテナガダコと組み合わせた、いわばハイブリッド料理。http://bit.ly/SeaBBi
【短文韓食紀行109】フェンソンハヌ/횡성한우(江原・横城)/横城韓牛。横城には朝鮮時代から大規模な牛市場があり畜産業で栄えた。現在はブランド韓牛の生産に力を注ぎ、郡内では畜産協同組合経営の精肉店、焼肉店も人気を集める。http://bit.ly/TwZ5lK
【短文韓食紀行110】ファンテ/황태(江原・平昌)/乾燥スケトウダラ。野外で自然乾燥させたスケトウダラをファンテ(黄太、황태)と呼び、平昌郡の横渓里は有名なファンテ村のひとつ。スープ、焼き魚、蒸し煮として味わう。http://bitly.com/RJPgRs
【短文韓食紀行111】モッパプ・チルサン/못밥, 질상(江原・江陵)/田植え時に振る舞われた班家料理を定食形式にしたもの。モッパプは昼食、チルサンは仕事が終わった後の宴会料理を指す。餅、祭祀料理、山菜料理を中心に組み立てられる。http://bit.ly/Uy2Zd4
【短文韓食紀行112】ソンジュクトゥギョンジュ/송죽두견주(江原・江陵)/松竹杜鵑酒。江陵で韓定食店を営む昌寧曺氏の家系に伝わる祭祀用の醸造酒。もち米、うるち米、もち粟を主材料とし、松葉、竹葉、ツツジの花(杜鵑花)などを加えて造る。http://bit.ly/VV2H0V
【短文韓食紀行113】トルムクチゲ/도루묵찌개(江原)/ハタハタの鍋。11~12月には卵を持ったメスがとれるため、卵のブリッとした食感を楽しめる。東海岸全域で食べられるが、江陵市の注文津港や、襄陽郡のムルチ港などが有名。http://bit.ly/TOHWpX
【短文韓食紀行114】ヤンミリグイ/양미리구이(江原・束草)/シワイカナゴの焼き魚。束草市の東明港では旬の11~12月頃にシワイカナゴ祭りが開催される。干物としても親しまれ、市場などでは黄色い紐にぶら下がった姿をよく見かける。http://bit.ly/SQrWmE
【短文韓食紀行115】チョダントゥブ/초당두부(江原・江陵)/草堂豆腐。江陵市の草堂洞では古くから豆腐作りが盛んで、現在も豆腐料理店や豆腐工場が集まっている。この地域の豆腐は、にがりのかわりに東海岸の海水を用いるのが特徴。http://bit.ly/Q1ysZs
【短文韓食紀行116】ミョンテチリクク/명태지리국(江原・高城)/スケトウダラの澄まし仕立て鍋。新鮮なスケトウダラをぶつ切りにし、大根や豆腐などと煮込む。高城はスケトウダラ漁が盛んで、10~11月にはスケトウダラ祭りも開催される。http://bit.ly/TPuYbD
【短文韓食紀行117】アバイスンデ/아바이순대(江原・束草)/豚の大腸を使った腸詰。もち米や野菜、豚の血液などを具として作る。もとは咸鏡道の郷土料理で、料理名のアバイは咸鏡道方言で父を表す。青湖洞のアバイ村名物として有名。http://bit.ly/RJjJAS
【短文韓食紀行118】タッカンジョン/닭강정(江原・束草)/鶏の蜜揚げ。ぶつ切りのフライドチキンに甘辛い蜜を絡めて作る。中央洞の束草観光水産市場に専門店が集まっているが、各店とも飲食スペースはなくテイクアウト販売専門。http://bit.ly/UeEtx2
【短文韓食紀行119】シアッホットク/씨앗호떡(江原・束草)/釜山・南浦洞式のナッツ入りホットク。束草観光水産市場内に人気の屋台があり、観光客を中心に連日大行列を作っている。カリッと焼いた生地は甘味が強くサクサクモチモチ。http://bit.ly/WNyQxx
【短文韓食紀行120】ムルフェ/물회(江原)/冷や汁風の刺身。魚介の刺身と生野菜を、コチュジャンや酢などで味付けをした氷水に入れて味わう。東海岸沿いの各漁港で広く作られており、白身魚やスルメイカなどが中心。http://bit.ly/VSw2h5
【短文韓食紀行121】ソプクク/섭국(江原・襄陽)/ムール貝のスープ。料理名のソプはムール貝(홍합)の江原道方言で、ニラやセリ、キノコなどとともに味噌仕立てのスープとする。ムール貝を粥に仕立てたソプチュクも定番。http://bit.ly/TT8oPk
【短文韓食紀行122】ヤクスパプ/약수밥(江原・襄陽)/炭酸を含む湧水で炊いたごはん。温泉街である五色薬水の名物として知られる。専門店では釜炊きのごはんに、地元でとれた山菜料理や、郷土料理を添えて定食形式で提供する。http://bit.ly/Q5qdLS
【短文韓食紀行123】タッカルビ/닭갈비(江原・春川)/鶏肉と野菜の鉄板焼き。ぶつ切りにした鶏肉を、キャベツ、サツマイモなどの野菜と甘辛く炒めて作る。朝陽洞の「春川明洞タッカルビ通り」や、江原大学周辺に専門店が多い。http://bit.ly/UBjBAP
【短文韓食紀行124】パルガンオデン/빨간오뎅(忠北・堤川)/赤いオデン。串に刺したオデンの練り物を、コチュジャンベースの甘辛いタレで煮込む。辛い味付けのオデンとしては堤川とともに大邱も有名。中央市場の周辺に屋台が多い。http://bit.ly/PPq4Lg
【短文韓食紀行125】インジュジャンオ/인주장어(忠南・牙山)/仁州ウナギ。牙山湖の周辺地域である、仁州面にウナギ焼きの専門店が集まっている。現在の韓国では養殖ウナギが主流だが、5~11月のシーズンには希少な天然物も流通する。http://bit.ly/XzsmBr
【短文韓食紀行126】プゴムルチム/북어물찜(慶北・亀尾)/干しダラの辛い鍋。プゴ(북어)と呼ばれる乾燥スケトウダラを長ネギ、サツマイモなどの野菜と辛く煮付けて作る。料理名のムルチムは汁気の多いチム(蒸し煮)という意味。http://bit.ly/TBZIIw
【短文韓食紀行127】コンリョンパン/공룡빵(慶南・固城)/恐竜パン。固城では恐竜の足跡化石が多数発掘されており、恐竜を利用した地域起こしを行っている。人形焼き風菓子の恐竜パンは「固城恐竜エキスポ」の屋台で人気を集めた。http://bit.ly/SINTS4
【短文韓食紀行128】テジクッパプ/돼지국밥(慶南・密陽)/豚スープごはん。豚骨を煮込んだスープに、ごはんと茹で豚を加えて提供する。武安面にある市場名物として古くから親しまれ、その歴史は日本統治期の1940年代までさかのぼる。http://bit.ly/T1hzNN
【短文韓食紀行129】コッケピビムパプ/꽃게비빔밥(全南・珍島)/ワタリガニビビンバ。生のワタリガニから身、カニミソ、内子(未成熟卵)をほぐして薬味ダレと和え、ごはんや生野菜とかき混ぜて味わう。同様の料理は木浦などでも有名。http://bit.ly/W0C1k2
【短文韓食紀行130】オタングクス/어탕국수(慶南・山清)/魚スープ麺。鏡湖江でとれるオイカワ、カマツカなどの淡水魚を煮込み、全体をすりつぶして辛いスープと合わせ小麦粉麺を入れて作る。郡内の生草面に専門店が集まっている。http://bit.ly/Sr7eXF
【短文韓食紀行131】チョンボク/전복(全南・莞島)/アワビ。莞島では養殖が盛んで、全国の約8割を生産している。地元では刺身(전복회)、鍋(전복뚝배기)のほか、粥(전복죽)、ビビンバ(전복회비빔밥)などで味わう。http://bit.ly/PVMrPd
【短文韓食紀行132】チャムナムチャンジャックイ/참나무 장작구이(全北・鎮安)/豚肉の燻製焼き。クヌギの木でスモークした豚のバックリブ(등갈비)を網焼きにした料理。骨付きの肉にかぶりついて味わう。馬耳山塔寺への参道に専門店が集まっている。http://bit.ly/W8PrpA
【短文韓食紀行133】ファンナムパン/황남빵(慶北・慶州)/皇南パン。こしあんを入れた饅頭で、表面に菊花模様があしらわれている。製造元の屋号も皇南パンで、所在地の皇南洞に由来。創業1939年。慶州土産としては定番中の定番。http://bit.ly/TMVdxy
【短文韓食紀行134】ミノ/민어(全南・木浦)/ホンニベ。7~8月を旬とする魚で、刺身、ジョン(衣焼き)、スープなどで味わう。刺身には浮き袋やゆがいた皮も添え、珍味として楽しむ。市内の萬戸洞に専門店が集まる。http://bit.ly/RYCJeS
【短文韓食紀行135】チップルグイ/짚불구이(全南・務安)/豚バラ肉の藁焼き。藁を燃やした火で豚バラ肉を網焼きにし、タマネギのキムチ、カニの塩辛(ヤマトオサガニを殻ごとミキサーにかけて塩漬けにしたもの)と一緒に味わう。http://bit.ly/UuMZrS
【短文韓食紀行136】ソクセテジプルコギ/석쇠돼지불고기(全南・谷城)/豚肉の網焼き。石谷面の名物。かつて南海高速道路が出来る前、光州と順天、または麗水を移動する人たちが、途中の石谷で豚肉目当てにわざわざ休憩を取ったとの逸話も残る。http://bit.ly/QYasGS
【短文韓食紀行137】カクチェギグク/각재기국(済州)/アジのスープ。料理名の「カクチェギ(각재기)」とは済州島方言でアジ(정갱이)のこと。ぶつ切りにしたアジを白菜の葉や長ネギなどと煮込み、味噌で薄めに味付けをする。http://bit.ly/TRcm6J
【短文韓食紀行138】トンダク/통닭(京畿・水原)/フライドチキン。丸ごと揚げたトンダク(통닭)、ぶつ切りのフライド(후라이드)、薬味ダレを絡めたヤンニョム(양념)が主要メニュー。八達門の近くに専門店が集まる。http://bit.ly/ULAJnd
【短文韓食紀行139】キルムトッポッキ/기름떡볶이(ソウル・通仁洞)/油で炒めたトッポッキ。コチュジャンベースのタレで煮込むのではなく、下味をつけた餅を鉄板で炒めて作る。通仁市場の名物であり醤油味、唐辛子味の2種が販売されている。http://bit.ly/XVs6xe
【短文韓食紀行140】ホッチェサパプ/헛제사밥(慶北・安東)/祭祀風定食。安東地方の祭祀料理から、山菜ビビンバ、サメの切り身、ジョン(衣焼き)などを定食形式で提供する。祭祀料理の原則から唐辛子、ニンニクを使わないのが特徴。http://bit.ly/UaC6Nq
【短文韓食紀行141】モムクク/몸국(済州)/ホンダワラのスープ。豚骨や豚の内臓などを煮込んだスープに海草のホンダワラ(標準語で모자반、済州島方言で몸)を加えて作る。麺を加えたモムグクスという料理もある。http://bit.ly/TRLHsb
【短文韓食紀行142】アンジャングバプ/앙장구밥(釜山・機張)/ウニ丼。料理名のアンジャングとはバフンウニ(말똥성게)を表す慶尚道方言で、蔚山市などでも同様の料理名を用いる。ごはんの上にバフンウニを載せ、かき混ぜて食べる。http://bit.ly/TfZl9B
【短文韓食紀行143】タグムバリフェ/다금바리회(済州)/クエの刺身。正しくはチャバリ(자바리)という魚だが、済州島ではタグムバリと呼ぶほうが一般的。一方で、タグムバリ(和名はアラ)が正式名という魚もいてややこしい。http://bit.ly/Wi1PFw
【短文韓食紀行144】ファシムドゥブ/화심두부(全北・完州)/花心豆腐。花心里には古くから豆腐工場があり、1960年代に近くを訪れる登山客のためスンドゥブチゲを提供したところ話題となった。店頭で揚げるおからドーナツも有名。http://bit.ly/V2s0kF
【短文韓食紀行145】ポックル/벚굴(慶南・河東)/イタボガキ。蟾津江の汽水域でとれる牡蠣で、刺身、焼き牡蠣、ジョン(衣焼き)などに調理する。正式名はトグル(토굴)で、ポックルは旬にちなんだ「桜牡蠣」との俗称。http://bit.ly/U6fJM7
【短文韓食紀行146】ソルロンタン/설렁탕(ソウル)/牛の各部位を煮込んだスープ。朝鮮時代の農業祭で神に捧げた牛を大釜で煮込んだのが発祥との説がある。料理名は祭祀を行った東大門区祭基洞の先農壇(선농단)に由来とも。http://bit.ly/UsKlV8
【短文韓食紀行147】センソングイ/생선구이(ソウル・鍾路5街)/焼き魚。イシモチ、サワラ、サバ、サンマなどの焼き魚を定食形式で提供している。細い路地に専門店が集まっており、店頭で煙をもうもうと立てながら焼いている姿も見もの。http://bit.ly/T3DBzd
【短文韓食紀行148】ネンミョン/냉면(仁川・白翎島)/蕎麦粉を中心とした黄海道式の冷麺。もともと白翎島は黄海道に属し、距離的にも北朝鮮の黄海南道に近い。地元名物であるイカナゴの魚醤(까나리액젓)を少量加えて味わう。http://bit.ly/VNrUdi
【短文韓食紀行149】ハンサンソゴクチュ/한산소곡주(忠南・舒川)/韓山素穀酒。もち米を原料とした醸造酒で、百済時代から伝わるとされ、朝鮮時代の文献にも名前が見える。穀の字は麦(ばくにょう)に曲が正式。忠清南道無形文化財第3号。http://bit.ly/XCGgOX
【短文韓食紀行150】ヘムルトゥッペギ/해물뚝배기(済州)/味噌仕立ての海鮮鍋。済州島の特産品であるトコブシ、アワビ、ミナミアカザエビ(딱새우)、ウニなどを具とする。1人前の小鍋で調理し、定食として提供されることが多い。http://bit.ly/UxquUW
【短文韓食紀行102】ミナリサムギョプサル/미나리삼겹살(慶北・清道)/セリを添えた豚バラ肉の焼肉。生のセリで焼けた肉を巻いて食べたり、あるいは豚肉と一緒に焼いても味わう。清道郡のハンジェ村で栽培されるセリは地域の特産品として有名。http://bit.ly/UZhjR2
【短文韓食紀行103】ヨンニプパプ/연잎밥(忠南・扶余)/蓮の葉で包んで蒸したおこわ。もち米のほか、黒米、黒豆、松の実、栗なども入る。扶余はかつて百済の都として栄え、蓮の葉は仏教国家であった百済の象徴として扱われる。http://bit.ly/TrdaTS
【短文韓食紀行104】オルレクルパン/올레꿀빵(済州)/ナッツをまぶしたあんドーナツ。小麦粉の生地に小豆餡を包み、油で揚げた後、蜜を絡めてナッツをまぶす。済州オルレ(島内ウォーキング)の間食用として販売されている。http://bit.ly/SXHrr7
【短文韓食紀行105】ヘムルチャンポン/해물짬뽕(全北・群山)/群山では具だくさんなチャンポン(辛口の海鮮麺)の人気が高く、「ポクソンヌ(福星楼?、복성루)」「双龍飯店(쌍용반점)」「秀松飯店(수송반점)」など有名店が多い。http://bit.ly/StTQor
【短文韓食紀行106】コーヒー/커피(江原・江陵)/江陵にはコーヒー自慢のカフェが多く、毎年「江陵コーヒー祭り」も開催される。有名店「BOHEMIAN」「TERAROSA」のほか、安木港にコーヒー通りと呼ばれる一角もある。http://bit.ly/SexzbJ
【短文韓食紀行107】セウティギム/새우튀김(江原・束草)/エビの天ぷら。大浦港に屋台がたくさん出ており、地域の名物となっている。エビのサイズは大小あって、小エビは10尾で5000ウォン、大エビは2尾で3000ウォンという価格。http://bit.ly/TnuNzQ
【短文韓食紀行108】カルラクタン/갈낙탕(全南・霊岩)/牛カルビとテナガダコのスープ。発祥地である犢川里の「犢」は子牛を意味し、地元名産の牛カルビを、周辺干潟でとれるテナガダコと組み合わせた、いわばハイブリッド料理。http://bit.ly/SeaBBi
【短文韓食紀行109】フェンソンハヌ/횡성한우(江原・横城)/横城韓牛。横城には朝鮮時代から大規模な牛市場があり畜産業で栄えた。現在はブランド韓牛の生産に力を注ぎ、郡内では畜産協同組合経営の精肉店、焼肉店も人気を集める。http://bit.ly/TwZ5lK
【短文韓食紀行110】ファンテ/황태(江原・平昌)/乾燥スケトウダラ。野外で自然乾燥させたスケトウダラをファンテ(黄太、황태)と呼び、平昌郡の横渓里は有名なファンテ村のひとつ。スープ、焼き魚、蒸し煮として味わう。http://bitly.com/RJPgRs
【短文韓食紀行111】モッパプ・チルサン/못밥, 질상(江原・江陵)/田植え時に振る舞われた班家料理を定食形式にしたもの。モッパプは昼食、チルサンは仕事が終わった後の宴会料理を指す。餅、祭祀料理、山菜料理を中心に組み立てられる。http://bit.ly/Uy2Zd4
【短文韓食紀行112】ソンジュクトゥギョンジュ/송죽두견주(江原・江陵)/松竹杜鵑酒。江陵で韓定食店を営む昌寧曺氏の家系に伝わる祭祀用の醸造酒。もち米、うるち米、もち粟を主材料とし、松葉、竹葉、ツツジの花(杜鵑花)などを加えて造る。http://bit.ly/VV2H0V
【短文韓食紀行113】トルムクチゲ/도루묵찌개(江原)/ハタハタの鍋。11~12月には卵を持ったメスがとれるため、卵のブリッとした食感を楽しめる。東海岸全域で食べられるが、江陵市の注文津港や、襄陽郡のムルチ港などが有名。http://bit.ly/TOHWpX
【短文韓食紀行114】ヤンミリグイ/양미리구이(江原・束草)/シワイカナゴの焼き魚。束草市の東明港では旬の11~12月頃にシワイカナゴ祭りが開催される。干物としても親しまれ、市場などでは黄色い紐にぶら下がった姿をよく見かける。http://bit.ly/SQrWmE
【短文韓食紀行115】チョダントゥブ/초당두부(江原・江陵)/草堂豆腐。江陵市の草堂洞では古くから豆腐作りが盛んで、現在も豆腐料理店や豆腐工場が集まっている。この地域の豆腐は、にがりのかわりに東海岸の海水を用いるのが特徴。http://bit.ly/Q1ysZs
【短文韓食紀行116】ミョンテチリクク/명태지리국(江原・高城)/スケトウダラの澄まし仕立て鍋。新鮮なスケトウダラをぶつ切りにし、大根や豆腐などと煮込む。高城はスケトウダラ漁が盛んで、10~11月にはスケトウダラ祭りも開催される。http://bit.ly/TPuYbD
【短文韓食紀行117】アバイスンデ/아바이순대(江原・束草)/豚の大腸を使った腸詰。もち米や野菜、豚の血液などを具として作る。もとは咸鏡道の郷土料理で、料理名のアバイは咸鏡道方言で父を表す。青湖洞のアバイ村名物として有名。http://bit.ly/RJjJAS
【短文韓食紀行118】タッカンジョン/닭강정(江原・束草)/鶏の蜜揚げ。ぶつ切りのフライドチキンに甘辛い蜜を絡めて作る。中央洞の束草観光水産市場に専門店が集まっているが、各店とも飲食スペースはなくテイクアウト販売専門。http://bit.ly/UeEtx2
【短文韓食紀行119】シアッホットク/씨앗호떡(江原・束草)/釜山・南浦洞式のナッツ入りホットク。束草観光水産市場内に人気の屋台があり、観光客を中心に連日大行列を作っている。カリッと焼いた生地は甘味が強くサクサクモチモチ。http://bit.ly/WNyQxx
【短文韓食紀行120】ムルフェ/물회(江原)/冷や汁風の刺身。魚介の刺身と生野菜を、コチュジャンや酢などで味付けをした氷水に入れて味わう。東海岸沿いの各漁港で広く作られており、白身魚やスルメイカなどが中心。http://bit.ly/VSw2h5
【短文韓食紀行121】ソプクク/섭국(江原・襄陽)/ムール貝のスープ。料理名のソプはムール貝(홍합)の江原道方言で、ニラやセリ、キノコなどとともに味噌仕立てのスープとする。ムール貝を粥に仕立てたソプチュクも定番。http://bit.ly/TT8oPk
【短文韓食紀行122】ヤクスパプ/약수밥(江原・襄陽)/炭酸を含む湧水で炊いたごはん。温泉街である五色薬水の名物として知られる。専門店では釜炊きのごはんに、地元でとれた山菜料理や、郷土料理を添えて定食形式で提供する。http://bit.ly/Q5qdLS
【短文韓食紀行123】タッカルビ/닭갈비(江原・春川)/鶏肉と野菜の鉄板焼き。ぶつ切りにした鶏肉を、キャベツ、サツマイモなどの野菜と甘辛く炒めて作る。朝陽洞の「春川明洞タッカルビ通り」や、江原大学周辺に専門店が多い。http://bit.ly/UBjBAP
【短文韓食紀行124】パルガンオデン/빨간오뎅(忠北・堤川)/赤いオデン。串に刺したオデンの練り物を、コチュジャンベースの甘辛いタレで煮込む。辛い味付けのオデンとしては堤川とともに大邱も有名。中央市場の周辺に屋台が多い。http://bit.ly/PPq4Lg
【短文韓食紀行125】インジュジャンオ/인주장어(忠南・牙山)/仁州ウナギ。牙山湖の周辺地域である、仁州面にウナギ焼きの専門店が集まっている。現在の韓国では養殖ウナギが主流だが、5~11月のシーズンには希少な天然物も流通する。http://bit.ly/XzsmBr
【短文韓食紀行126】プゴムルチム/북어물찜(慶北・亀尾)/干しダラの辛い鍋。プゴ(북어)と呼ばれる乾燥スケトウダラを長ネギ、サツマイモなどの野菜と辛く煮付けて作る。料理名のムルチムは汁気の多いチム(蒸し煮)という意味。http://bit.ly/TBZIIw
【短文韓食紀行127】コンリョンパン/공룡빵(慶南・固城)/恐竜パン。固城では恐竜の足跡化石が多数発掘されており、恐竜を利用した地域起こしを行っている。人形焼き風菓子の恐竜パンは「固城恐竜エキスポ」の屋台で人気を集めた。http://bit.ly/SINTS4
【短文韓食紀行128】テジクッパプ/돼지국밥(慶南・密陽)/豚スープごはん。豚骨を煮込んだスープに、ごはんと茹で豚を加えて提供する。武安面にある市場名物として古くから親しまれ、その歴史は日本統治期の1940年代までさかのぼる。http://bit.ly/T1hzNN
【短文韓食紀行129】コッケピビムパプ/꽃게비빔밥(全南・珍島)/ワタリガニビビンバ。生のワタリガニから身、カニミソ、内子(未成熟卵)をほぐして薬味ダレと和え、ごはんや生野菜とかき混ぜて味わう。同様の料理は木浦などでも有名。http://bit.ly/W0C1k2
【短文韓食紀行130】オタングクス/어탕국수(慶南・山清)/魚スープ麺。鏡湖江でとれるオイカワ、カマツカなどの淡水魚を煮込み、全体をすりつぶして辛いスープと合わせ小麦粉麺を入れて作る。郡内の生草面に専門店が集まっている。http://bit.ly/Sr7eXF
【短文韓食紀行131】チョンボク/전복(全南・莞島)/アワビ。莞島では養殖が盛んで、全国の約8割を生産している。地元では刺身(전복회)、鍋(전복뚝배기)のほか、粥(전복죽)、ビビンバ(전복회비빔밥)などで味わう。http://bit.ly/PVMrPd
【短文韓食紀行132】チャムナムチャンジャックイ/참나무 장작구이(全北・鎮安)/豚肉の燻製焼き。クヌギの木でスモークした豚のバックリブ(등갈비)を網焼きにした料理。骨付きの肉にかぶりついて味わう。馬耳山塔寺への参道に専門店が集まっている。http://bit.ly/W8PrpA
【短文韓食紀行133】ファンナムパン/황남빵(慶北・慶州)/皇南パン。こしあんを入れた饅頭で、表面に菊花模様があしらわれている。製造元の屋号も皇南パンで、所在地の皇南洞に由来。創業1939年。慶州土産としては定番中の定番。http://bit.ly/TMVdxy
【短文韓食紀行134】ミノ/민어(全南・木浦)/ホンニベ。7~8月を旬とする魚で、刺身、ジョン(衣焼き)、スープなどで味わう。刺身には浮き袋やゆがいた皮も添え、珍味として楽しむ。市内の萬戸洞に専門店が集まる。http://bit.ly/RYCJeS
【短文韓食紀行135】チップルグイ/짚불구이(全南・務安)/豚バラ肉の藁焼き。藁を燃やした火で豚バラ肉を網焼きにし、タマネギのキムチ、カニの塩辛(ヤマトオサガニを殻ごとミキサーにかけて塩漬けにしたもの)と一緒に味わう。http://bit.ly/UuMZrS
【短文韓食紀行136】ソクセテジプルコギ/석쇠돼지불고기(全南・谷城)/豚肉の網焼き。石谷面の名物。かつて南海高速道路が出来る前、光州と順天、または麗水を移動する人たちが、途中の石谷で豚肉目当てにわざわざ休憩を取ったとの逸話も残る。http://bit.ly/QYasGS
【短文韓食紀行137】カクチェギグク/각재기국(済州)/アジのスープ。料理名の「カクチェギ(각재기)」とは済州島方言でアジ(정갱이)のこと。ぶつ切りにしたアジを白菜の葉や長ネギなどと煮込み、味噌で薄めに味付けをする。http://bit.ly/TRcm6J
【短文韓食紀行138】トンダク/통닭(京畿・水原)/フライドチキン。丸ごと揚げたトンダク(통닭)、ぶつ切りのフライド(후라이드)、薬味ダレを絡めたヤンニョム(양념)が主要メニュー。八達門の近くに専門店が集まる。http://bit.ly/ULAJnd
【短文韓食紀行139】キルムトッポッキ/기름떡볶이(ソウル・通仁洞)/油で炒めたトッポッキ。コチュジャンベースのタレで煮込むのではなく、下味をつけた餅を鉄板で炒めて作る。通仁市場の名物であり醤油味、唐辛子味の2種が販売されている。http://bit.ly/XVs6xe
【短文韓食紀行140】ホッチェサパプ/헛제사밥(慶北・安東)/祭祀風定食。安東地方の祭祀料理から、山菜ビビンバ、サメの切り身、ジョン(衣焼き)などを定食形式で提供する。祭祀料理の原則から唐辛子、ニンニクを使わないのが特徴。http://bit.ly/UaC6Nq
【短文韓食紀行141】モムクク/몸국(済州)/ホンダワラのスープ。豚骨や豚の内臓などを煮込んだスープに海草のホンダワラ(標準語で모자반、済州島方言で몸)を加えて作る。麺を加えたモムグクスという料理もある。http://bit.ly/TRLHsb
【短文韓食紀行142】アンジャングバプ/앙장구밥(釜山・機張)/ウニ丼。料理名のアンジャングとはバフンウニ(말똥성게)を表す慶尚道方言で、蔚山市などでも同様の料理名を用いる。ごはんの上にバフンウニを載せ、かき混ぜて食べる。http://bit.ly/TfZl9B
【短文韓食紀行143】タグムバリフェ/다금바리회(済州)/クエの刺身。正しくはチャバリ(자바리)という魚だが、済州島ではタグムバリと呼ぶほうが一般的。一方で、タグムバリ(和名はアラ)が正式名という魚もいてややこしい。http://bit.ly/Wi1PFw
【短文韓食紀行144】ファシムドゥブ/화심두부(全北・完州)/花心豆腐。花心里には古くから豆腐工場があり、1960年代に近くを訪れる登山客のためスンドゥブチゲを提供したところ話題となった。店頭で揚げるおからドーナツも有名。http://bit.ly/V2s0kF
【短文韓食紀行145】ポックル/벚굴(慶南・河東)/イタボガキ。蟾津江の汽水域でとれる牡蠣で、刺身、焼き牡蠣、ジョン(衣焼き)などに調理する。正式名はトグル(토굴)で、ポックルは旬にちなんだ「桜牡蠣」との俗称。http://bit.ly/U6fJM7
【短文韓食紀行146】ソルロンタン/설렁탕(ソウル)/牛の各部位を煮込んだスープ。朝鮮時代の農業祭で神に捧げた牛を大釜で煮込んだのが発祥との説がある。料理名は祭祀を行った東大門区祭基洞の先農壇(선농단)に由来とも。http://bit.ly/UsKlV8
【短文韓食紀行147】センソングイ/생선구이(ソウル・鍾路5街)/焼き魚。イシモチ、サワラ、サバ、サンマなどの焼き魚を定食形式で提供している。細い路地に専門店が集まっており、店頭で煙をもうもうと立てながら焼いている姿も見もの。http://bit.ly/T3DBzd
【短文韓食紀行148】ネンミョン/냉면(仁川・白翎島)/蕎麦粉を中心とした黄海道式の冷麺。もともと白翎島は黄海道に属し、距離的にも北朝鮮の黄海南道に近い。地元名物であるイカナゴの魚醤(까나리액젓)を少量加えて味わう。http://bit.ly/VNrUdi
【短文韓食紀行149】ハンサンソゴクチュ/한산소곡주(忠南・舒川)/韓山素穀酒。もち米を原料とした醸造酒で、百済時代から伝わるとされ、朝鮮時代の文献にも名前が見える。穀の字は麦(ばくにょう)に曲が正式。忠清南道無形文化財第3号。http://bit.ly/XCGgOX
【短文韓食紀行150】ヘムルトゥッペギ/해물뚝배기(済州)/味噌仕立ての海鮮鍋。済州島の特産品であるトコブシ、アワビ、ミナミアカザエビ(딱새우)、ウニなどを具とする。1人前の小鍋で調理し、定食として提供されることが多い。http://bit.ly/UxquUW

少し期間が空きましたが、済州島料理の魅力を語る第5段。
済州島グルメツアーの宣伝を兼ねつつ、シリーズで書いています。
過去記事はコチラ。
第1回:カワハギ&ムルフェ&カムジャジョン
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1473.html
第2回:ヘムルトゥッペギ&アマダイ焼き
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1477.html
第3回:トムベゴギ
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1478.html
第4回:韓国最南端のチャジャンミョン
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1480.html」
で、冒頭の写真はユッケジャン(牛肉の辛いスープ)なのですが、
この写真自体は、特に済州島と関係するものではありません。
一般的にイメージされるユッケジャンとはこんな感じですよね。
これまでに食べた中から、もっとも典型的なものを選んでみました。
細く裂いた牛肉のほかに、ワラビや豆モヤシなどの野菜がたっぷり。
スープは真っ赤で、濃厚かつ刺激的な味わいが期待されます。

ただ、韓国でもあちこち食べ歩くとユッケジャンもいろいろで、
例えばこれは、釜山で50年以上営業している専門店で食べたもの。
見ての通り、ほとんど唐辛子の赤さがありません。
表面にちょっとコチュギルム(唐辛子油)が浮いているだけで、
そこをかき分ければ、下のほうはむしろ澄んだ牛スープです。
具の野菜も緑豆モヤシと長ネギのみで、ずいぶんシンプルでした。
このタイプのユッケジャン、ごくごく稀に見るのですが、
ずっと昔の姿は、こういう感じだったんじゃないかなあと。
昔は唐辛子の消費量もいまほど多くなかったと聞きますしね。

はたまた、こちらは大邱で食べたユッケジャン。
大邱式では牛肉を細く裂かず、ごろんとかたまりで入ります。
かつてはこのユッケジャンを「大邱湯(テグタン)」とも呼び、
日本ではそれが焼肉店などでの呼び名として残っています。
これも具はシンプルですね。牛肉のほかは芋茎と長ネギだけ。
とろとろに煮込まれているので甘味がよく出ています。

そして、これが真打登場で済州島式のユッケジャン。
粉唐辛子が薬味として少量トッピングされてはいますが、
まったく赤さがなく、というよりむしろコゲ茶色。
これはなんの色かというと……。

済州島の特産品であるワラビから出た色なんです。
そこに細く裂いた豚肉を加え、蕎麦粉でとろみをつけるのが特徴。
現地では済州ユッケジャン、またはワラビは韓国語でコサリと呼ぶので、
コサリユッケジャンという名前でも呼ばれています。
豚肉とワラビがとろとろになって、実に優しい味わいなのですが、
最近は作る人も減って、現地でも希少な料理になってきているのだとか。
機会のあるうちに、ぜひとも食べて頂きたい料理です。
……というところで、ハイ。
この伝統料理であるコサリユッケジャンを食べようというのが、
済州島グルメツアーにおける、これまた大きな目的のひとつ。
豚肉、ワラビ、蕎麦はいずれも済州島の食文化を支える主要食材です。
それらを網羅したこのコサリユッケジャンというは、
済州島料理の根幹を体感する、象徴的な一品といえましょう。
まあ、ちょっと大袈裟かもしれませんが、他ではまず食べられない料理。
試してみたい方は、ぜひツアーの参加をご検討ください。
八田靖史と行く!済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
なお、申し込みの締切は2月22日(金)となっています。
それまでにあと1~2回ぐらいは書けるかな。
語らせて頂きたい済州島料理の魅力、まだまだあります。

丸大食品から新商品「トマトスンドゥブ」が登場。
2月1日から正式に販売が始まったそうです。
僕もまだ近所のスーパーでは見かけておりませんが、
丸大食品から出来あがった商品を送って頂きました。
丸大食品の「スンドゥブ」シリーズといえば、
2007年9月の発売以来、右肩上がりに知名度を伸ばしている商品。
先日は、テレビ朝日の「お願い!ランキングGOLD」にも登場し、
レトルト食品総選挙、鍋の素部門で堂々の4位を獲得しました。
スーパーの豆腐売場では、すでに定番の風格が漂いますし、
この新商品「トマトスンドゥブ」にも大きな期待がかかります。

皆様よりひと足早く、試食をしてみましたが、
写真の状態だと、従来のスンドゥブと見分けはつきませんね。
それでもスープをひと口すすると……。
「ん、トマト!」
としっかり個性が伝わってきます。
従来の「スンドゥブ」らしさをそのまま残しつつ、
酸味を足したことで、後味にさっぱりキレが加わった感じ。
「スンドゥブにトマト!?」
と思われるかもしれませんが、辛味と酸味のコラボは、
イタリアンを思わせる味わいでしっかりマッチしています。

……という話を実は推薦文として書かせて頂きました。
コリアン・フード・コラムニスト
八田靖史先生 「トマトスンドゥブ」絶賛!!
なんて書いてあるのを見ると、昔からブログを見ている方は、
「おいおい、お前が先生かよ!」
と失笑しているかもしれませんけどね。
おかげさまで丸大食品の方曰く、なかなか好評だそうです。
ちなみにどんなことを書いたかといいますと……。
まず「スンドゥブ」シリーズとの出会いから始まり、
手軽に作れて、しかも美味しいという商品の魅力。
そして、新商品である「トマトスンドゥブ」の意義。
意義なんて書くとますますもって偉そうですが、
この商品には、ちょっとユニークな二面性があるんです。
普通に食べれば、スンドゥブにトマトを加えた味なのですが、
酸味と辛味のコラボは、ときに熟成キムチの味に似るんですよね。
しっかり発酵の進んだ、酸っぱいキムチチゲを食べて、
ふとイタリアンの香りを思い出す、あの感覚を逆手にとったもの。
ストレートにトマトスンドゥブとして楽しむのもいいですし、
コアな韓国ファンなら、熟成キムチチゲにも感じられるはずです。
この二面性というのが、僕の思ういちばんの魅力ですね。

そして、こちらは宣伝用に使われる手描きのPOP。
なんと光栄にも、似顔絵まで描いて頂きました。
丸大食品とのお付き合いもずいぶん長くなりまして、
アドバイザーという役回りも頂いておりますが……。
「これ宣伝してもらってるの、僕のほうじゃない?」
と思うこともしばしば。
いやはや、本当にありがたい限りです。

そして、ここからは回想シーンのようなものですが、
お付き合いの始まりは、まだ「スンドゥブ」が冷蔵の商品だった頃。
赤羽の「西友」に買いに走った話をブログにも書きました。
丸大食品の「スンドゥブ」を西友赤羽店でゲット。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-587.html
これが2007年9月の話なので、かれこれ5年半ほど。
韓国料理を取り巻く環境もずいぶん変わってきましたが、
やはりこの商品は、かなり先手を打って出てきたのがわかります。

そして、この5年半の間、あるときはイベントに商品を協賛頂き……。

またあるときは取材で伺い……。

広告のキャラクターとして使って頂いたり……。

広告にコラムを書かせて頂いたり。

そして、えーとこれは……。
丸大食品 新たな食文化を創り出せ!スンドゥブに懸ける
http://www.marudai.jp/news/index_100903.html
専門家の立場からインタビューに答えるというような。

まあ、極めつけはコレでしょうね。
『平成スンドゥブ節 春夏秋冬編』
http://www.marudai.jp/news/index_091002.html
スンドゥブの知名度向上を目指して作られたテーマソング。
その歌い手として、僕と妻と妻の友人らとで参加しました。

それがいつの間にか、カラオケのDAMに入って……。

自分の名前が歌本にも載っているのだから名誉な話。
やっぱりどう考えても、宣伝されているのは僕のほうですね。
「スンドゥブ」の売上はバシバシ上がっているようなので、
僕のほうも、負けずにしっかり頑張っていきたいと思います。
と、話がちょっと脱線しましたが、
「トマトスンドゥブが新発売!」
ということなので、ぜひスーパーで探してみてください。

職安通り沿いの2階に位置する「たくあん」といえば、
熱心な新大久保ファンにとっては、ある種のオアシス的存在でしょう。
「今日のこの気分だと、この店じゃないと絶対ダメ!」
という心のリクエストに真正面から応えてくれる店。
なんて、ちょっと大袈裟に書きましたが、
「専門店!」
というのはいいものだなと、足を運ぶたびに思います。
ここは注文ごとに、皮から作るマンドゥ(韓国式餃子)が専門。
夫婦ふたりで切り盛りしている、アットホームな雰囲気と、
メニューに並ぶ、マンドゥ、マンドゥ、マンドゥの文字を楽しむ店です。
中でも看板料理は、冒頭の写真のマンドゥジョンゴル。
牛骨スープをベースとして作る、韓国式の餃子鍋です。
……というところで、ひとつお知らせですが。

このほど「たくあん」のマンドゥジョンゴルがリニューアルしました。
どこが新しくなったかというと、ってもうバレバレですが、
もし、このアップを見てもピンと来ない方は……。
新大久保「たくあん」でマンドゥジョンゴル。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1234.html
過去記事と見比べてみると、いいかもしれません。

なんて、もったいつける必要もないんですけどね。
煮込む前の状態で見ると、一目瞭然ではないでしょうか。
ええ、これまで白一色だった具のマンドゥ(餃子)が、
なんと、白、ピンク、緑、黄色の4色にグレードアップしました。
白 → プレーン
桃 → 五味子(チョウセンゴミシ)
緑 → 緑茶
黄 → クチナシ
といういずれも天然素材を使った新たな工夫。
「味の面では大きく変わらないと思うよ」
との話でしたが、これだけ鮮やかな色合いで出てくると、
どうしても生地だけを、じっくり味わってみたくなりますよね。
具よりもむしろ、皮のほうに集中してしまったのが本音です。

そんな新作マンドゥジョンゴルをつつきながら、
ほかにもチーズトッポッキ(チーズ入り餅炒め)や……。

クンマンドゥ(焼き餃子)など。
あれこれつまみつつ、マッコリをぐびぐび飲みました。
なんとも楽しい語らいで、それこそ時間の過ぎるのを忘れるほど。
「あれ、もうこんな時間!?」
という声があがるのはいい飲み会の証拠です。
お誘い頂いた方に大感謝ですが、連絡を頂いたのが前日で、
さらにはメンバーを聞いたら、ご同席頂く方が……。
「韓国業界における超絶VIP!」
という背筋の伸びる展開。
さすがにちょっと緊張しながら足を運んだのですが、
まあいい方で、完全にほぐれた状態で帰ってきました。
偉いけど、それを感じさせない人というのは本当にすごいですね。
逆に偉い人ほど、なのかもしれませんが。
どなたかは書かないので、この話はこれでおしまい。
冒頭の話題に戻って、「たくあん」ファンのみなさんは、
ぜひ次回行くときに、カラフルなマンドゥを試してみてください。
2月1日からの新商品、ということだそうです。
店名:たくあん
住所:東京都新宿区大久保1-11-1朝日ビル2階A号
電話:03-3202-3968
営業:15:00~翌4:00(月~金)、11:00~翌4:00(土・日・祝)
定休:第1月曜日
コリアうめーや!!第286号
<ごあいさつ>
2月になりました。
年末からのバタバタが続いており、
あっという間に1月が過ぎ去った印象です。
1月行く、2月逃げる、3月去るといいますが、
このままだと、2月にもすぐ逃げられる予感。
どこかで、えいやっと捕まえたいものですが、
なかなかそうもいかないのが難しいところです。
そんな慌ただしい中、今号のメルマガでは、
現実逃避かのように、手間のかかる作業と向き合いました。
ときおりこういう企画物を挟みたくなるんですよね。
思いついてしまったら、やらずにはいられない。
壮絶な手間と無駄の労作をご堪能ください。
コリアうめーや!!第286号。
ダイヤの原石を求めて、スタートです。
<1万分の1のミラクル韓国料理を探せ!!>
既存の料理に、ひと文字、ひと単語加わるだけで、
イメージが劇的に変化するということがある。
例えば、塩。
塩ラーメン、塩せんべい、塩鮭といった具合に、
塩で味付けをした料理はごく一般的にあるが……。
「塩アイス、塩チョコレート、塩ケーキ」
とつながることで、ちょっとした驚きが生まれる。
いまでこそ、塩スイーツはだいぶメジャーになったが、
初めて出会ったときは、大きな衝撃だった。
あるいは、生。
生ビール、生クリーム、生卵あたりはごく普通だが、
こちらはときに意外な高級感を生み出していく。
・ハム(普通) → 生ハム(高級!)
・キャラメル(普通) → 生キャラメル(高級!)
・マッコリ(普通) → 生マッコリ(高級!)
という印象がないだろうか。
塩と同様、たったひと文字でこのインパクトだ。
はたまた、炙り。
・シメサバ(普通) → 炙りシメサバ(特別!)
・チャーシュー(普通) → 炙りチャーシュー(特別!)
・寿司(普通) → 炙り寿司(特別!)
ちょっと炙っただけで、このスペシャル感。
熱を加えることで素材の旨味が活性化し、
炙らない状態よりもぐっと美味しそうに思える。
たったひと単語で、この効果はマジックだ。
こうしたスペシャル感を演出する単語を見るたび、
「そうか、その手があったか!」
「なんと、この料理をこの味わいで!」
「むむぅ、斬新な発想ではないか!」
と脳みその奥底をチリチリ熱くしていた。
まして、それが韓国料理であったらもう大変。
「その可能性には気付かなかったぁ!」
となんだか負けたような気分になる。
興奮と悔しさが入り混じって目が血走っていき、
鼻息もふんふん荒くなって挙動不審になる。
でも、そんな興奮がとても楽しかったりする。
こうした単語は、既存の料理に付け加えることで、
劇的に新しい料理として生まれ変わらせる力を持つ。
もちろん、その手法は別途工夫がなされねばならないが、
発想の可能性を導くのは単語レベルで充分可能だ。
「えっ、この韓国料理を塩で!?」
「えっ、この韓国料理を生で!?」
「えっ、この韓国料理を炙りで!?」
という可能性を探すのが今回の趣旨。
韓国料理の世界に、まだ埋もれている逸材を、
強引な力技で掘り起こしてみようと思う。
名付けて、
「1万分の1のミラクル韓国料理!」
を探すプロジェクト。
そう、タイトルに書いたとおりである。
では、なぜ1万分の1なのか。
どうせなら可能性は多いほうがいいと思い、
まず、ベースとなる韓国料理を100種選定した。
そこに合わせる意味も含め、料理を劇的に変化させる、
ミラクル要素も、やはり100種類選んだ。
「100×100=1万!」
この総当たりから、未来の韓国料理を探そうと思う。
論より証拠、まずは下記のファイルをダウンロードして欲しい。
例によって、僕の大好きなエクセルファイルだ。
http://www.koparis.com/~hatta/koriume286date.xls
ファイルを開くと、料理名がずらりと並んでいる。
いちばん左の列が料理名、その右に日本語訳。
そして、最上段にミラクル要素がずらり並んでおり、
それと組み合わせた料理名が下に続いていく。
アグタン(アンコウ鍋) × 塩 → 塩アグタン
アグチム(アンコウの蒸し煮) × 塩 → 塩アグチム
アルタン(スケトウダラの卵入り鍋) × 塩 → 塩アルタン
という一覧を見て頂く形だ。
実際に塩アグタンも、塩アグチムも存在しないが、
見ていくと、どこかに可能性を感じる料理名があるはず。
それを見出すための、一覧リストだと思って欲しい。
なお、ミラクル要素は以下のように選んだ。
=========================
<味の要素>
激辛、塩、濃厚、さっぱり、デザート風
クリーミー、香味、甘酢、ジューシー、ビター
<食感の要素>
カリカリ、とろとろ、もちもち、ふんわり、パリパリ
ぷりぷり、しっとり、サクサク、シャキシャキ、滑らか
<色の要素>
白、黒、ゴールド、プラチナ、レッド
グリーン、紫、三色、レインボー、太陽の
<素材の要素>
生、熟成、丸ごと、季節の、自家製、
とれたて、巨大、骨付き、カクテル、燻製
<調理法の要素>
炙り、揚げ、焼き、蒸し、冷やし、直火焼き
あんかけ、サラダ風、~ロール、シェフのきまぐれ
<地域性の要素>
和風、中華風、洋風、エスニック、イタリアン
フレンチ、田舎風、宮中、フュージョン、長崎(白くて辛い)
<提供方法の要素>
デカ盛り、盛り合わせ、ひと口、串、石焼き
食べ放題、持ち帰り用、つゆだく、ミックス、セルフ
<作用の要素>
ヘルシー、スタミナ、薬膳、懐かしの、美人
コラーゲン、ニンニク、ショウガ、高麗人参、ゴマ
<アレンジの要素>
~丼、~麺、~カレー、~鍋、~パン
~寿司、~の天ぷら、~風パスタ、~餃子、~焼きそば
<追加素材の要素>
チーズ、温卵、トマト、マヨ(ネーズ)、バター
アボカド、ハーブ、季節野菜の~、キノコ、納豆
=========================
これらを選ぶだけで3日かかったのは内緒だが、
いずれもミラクル要素を多分に含んだ単語であるはず。
韓国料理との融合で、新たな境地を開いて欲しい。
ということで、早速結果発表!
1万通り、すべてが総当たりであるため、
見ていくだけでも、これまた相当に時間がかかった。
また、明らかに無駄な組み合わせも多かった。
・激辛プルタク(激辛グリルチキン) → そもそも辛い
・甘酢タンスユク(酢豚) → そもそも甘酢の料理
・白ソルロンタン(牛スープ) → そもそも白い
・温卵ケランマリ(卵焼き) → そもそも卵料理
・生ユッケ(牛刺身) → そもそも生
あるいは、どう考えても現実的でない組み合わせも。
・激辛パッピンス(カキ氷) → カキ氷を辛く?
・骨付きトッポッキ(餅炒め) → どこに骨が?
・とれたてスンデ(腸詰) → どこでとる?
・石焼きネンミョン(冷麺) → 温麺になる?
・串コムタン(牛スープ) → どう刺す?
これら笑える組み合わせに足を取られつつ、
吟味に吟味を重ねて、見出した珠玉の候補がこちら。
せっかくなので各部門から3つずつ選んでみた。
あえて蛇足となるような解説はしないので、
想像力をもって、料理名と向き合ってみて欲しい。
=========================
<味の要素部門>
・塩ホットク(蜜入りのお焼き)
・甘酢ユッケ(牛刺身)
・クリーミーチョングッチャン(納豆汁)
<食感の要素>
・カリカリタッパル(鶏足焼き)
・パリパリチャプチェ(春雨炒め)
・もちもちトッカルビ(叩いた牛カルビ焼き)
<色の要素>
・黒チョッパル(豚足の煮物)
・グリーンプルタク(激辛のグリルチキン)
・太陽のタットリタン(鶏と野菜の鍋料理)
<素材の要素>
・季節のキムチポックムパプ(キムチチャーハン)
・丸ごとチョンボッチュク(アワビ粥)
・燻製カルビチム(牛カルビの煮物)
<調理法の要素>
・直火焼きナクチボックム(テナガダコ炒め)
・蒸しサムゲタン(ひな鶏のスープ)
・シェフのきまぐれメウンタン(魚入りの辛い鍋)
<地域性の要素>
・中華風キムパプ(海苔巻き)
・エスニックテジカルビ(豚カルビ焼き)
・長崎ユッケジャン(牛肉の辛いスープ)
<提供方法の要素>
・串タッカルビ(鶏肉の鉄板焼き)
・つゆだくプルコギ(牛焼肉)
・セルフケランチム(茶碗蒸し)
<作用の要素>
・スタミナパジョン(ネギのチヂミ)
・薬膳プゴクッ(干しダラのスープ)
・ショウガトッポッキ(餅炒め)
<アレンジの要素>
・カンジャンケジャン寿司(ワタリガニの醤油漬け)
・チュオタンカレー(ドジョウ汁)
・コングクス風パスタ(豆乳麺)
<追加素材の要素>
・チーズクジョルパン(宮中式クレープ包み)
・トマトカムジャタン(ジャガイモ鍋)
・アボカドポッサム(茹で豚の葉野菜包み)
=========================
えー、以上である。
センスのあるものも、ないものも。
実現できそうなものも、そうでないものも。
美味しそうなものも、微妙なものも。
1度頭の中をシャッフルしてみることで、
いろいろな可能性が見えてくるのではないだろうか。
そして、ここからは提案。
これを読んで想像力をかき立てられた人は、
ぜひ新しい味の組み合わせを、自ら探してみて欲しい。
頭の中をフラットにして見ていくことで、
意外な方向性からのインスピレーションがあるはず。
もし、ピンときたものを試作して、
美味しくできて、商品化にまで至ったら……。
ここはぜひ、
「1万分の1のミラクル韓国料理!」
と銘打って頂けないだろうか。
アイデア料なんて、ケチなことはいわないので、
1度御馳走して頂けるとたいへん嬉しいです。
<お知らせ>
来年3月に済州島ツアーを予定しています。
島ならではの郷土料理を食べつくす3泊4日。
ご興味ある方は、ぜひご検討ください。
八田靖史と行く済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
Twitter
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
見ているだけで目がチカチカするリスト。
宝の山だと思って、じっくり見つめてください。
コリアうめーや!!第286号
2013年2月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669
<ごあいさつ>
2月になりました。
年末からのバタバタが続いており、
あっという間に1月が過ぎ去った印象です。
1月行く、2月逃げる、3月去るといいますが、
このままだと、2月にもすぐ逃げられる予感。
どこかで、えいやっと捕まえたいものですが、
なかなかそうもいかないのが難しいところです。
そんな慌ただしい中、今号のメルマガでは、
現実逃避かのように、手間のかかる作業と向き合いました。
ときおりこういう企画物を挟みたくなるんですよね。
思いついてしまったら、やらずにはいられない。
壮絶な手間と無駄の労作をご堪能ください。
コリアうめーや!!第286号。
ダイヤの原石を求めて、スタートです。
<1万分の1のミラクル韓国料理を探せ!!>
既存の料理に、ひと文字、ひと単語加わるだけで、
イメージが劇的に変化するということがある。
例えば、塩。
塩ラーメン、塩せんべい、塩鮭といった具合に、
塩で味付けをした料理はごく一般的にあるが……。
「塩アイス、塩チョコレート、塩ケーキ」
とつながることで、ちょっとした驚きが生まれる。
いまでこそ、塩スイーツはだいぶメジャーになったが、
初めて出会ったときは、大きな衝撃だった。
あるいは、生。
生ビール、生クリーム、生卵あたりはごく普通だが、
こちらはときに意外な高級感を生み出していく。
・ハム(普通) → 生ハム(高級!)
・キャラメル(普通) → 生キャラメル(高級!)
・マッコリ(普通) → 生マッコリ(高級!)
という印象がないだろうか。
塩と同様、たったひと文字でこのインパクトだ。
はたまた、炙り。
・シメサバ(普通) → 炙りシメサバ(特別!)
・チャーシュー(普通) → 炙りチャーシュー(特別!)
・寿司(普通) → 炙り寿司(特別!)
ちょっと炙っただけで、このスペシャル感。
熱を加えることで素材の旨味が活性化し、
炙らない状態よりもぐっと美味しそうに思える。
たったひと単語で、この効果はマジックだ。
こうしたスペシャル感を演出する単語を見るたび、
「そうか、その手があったか!」
「なんと、この料理をこの味わいで!」
「むむぅ、斬新な発想ではないか!」
と脳みその奥底をチリチリ熱くしていた。
まして、それが韓国料理であったらもう大変。
「その可能性には気付かなかったぁ!」
となんだか負けたような気分になる。
興奮と悔しさが入り混じって目が血走っていき、
鼻息もふんふん荒くなって挙動不審になる。
でも、そんな興奮がとても楽しかったりする。
こうした単語は、既存の料理に付け加えることで、
劇的に新しい料理として生まれ変わらせる力を持つ。
もちろん、その手法は別途工夫がなされねばならないが、
発想の可能性を導くのは単語レベルで充分可能だ。
「えっ、この韓国料理を塩で!?」
「えっ、この韓国料理を生で!?」
「えっ、この韓国料理を炙りで!?」
という可能性を探すのが今回の趣旨。
韓国料理の世界に、まだ埋もれている逸材を、
強引な力技で掘り起こしてみようと思う。
名付けて、
「1万分の1のミラクル韓国料理!」
を探すプロジェクト。
そう、タイトルに書いたとおりである。
では、なぜ1万分の1なのか。
どうせなら可能性は多いほうがいいと思い、
まず、ベースとなる韓国料理を100種選定した。
そこに合わせる意味も含め、料理を劇的に変化させる、
ミラクル要素も、やはり100種類選んだ。
「100×100=1万!」
この総当たりから、未来の韓国料理を探そうと思う。
論より証拠、まずは下記のファイルをダウンロードして欲しい。
例によって、僕の大好きなエクセルファイルだ。
http://www.koparis.com/~hatta/koriume286date.xls
ファイルを開くと、料理名がずらりと並んでいる。
いちばん左の列が料理名、その右に日本語訳。
そして、最上段にミラクル要素がずらり並んでおり、
それと組み合わせた料理名が下に続いていく。
アグタン(アンコウ鍋) × 塩 → 塩アグタン
アグチム(アンコウの蒸し煮) × 塩 → 塩アグチム
アルタン(スケトウダラの卵入り鍋) × 塩 → 塩アルタン
という一覧を見て頂く形だ。
実際に塩アグタンも、塩アグチムも存在しないが、
見ていくと、どこかに可能性を感じる料理名があるはず。
それを見出すための、一覧リストだと思って欲しい。
なお、ミラクル要素は以下のように選んだ。
=========================
<味の要素>
激辛、塩、濃厚、さっぱり、デザート風
クリーミー、香味、甘酢、ジューシー、ビター
<食感の要素>
カリカリ、とろとろ、もちもち、ふんわり、パリパリ
ぷりぷり、しっとり、サクサク、シャキシャキ、滑らか
<色の要素>
白、黒、ゴールド、プラチナ、レッド
グリーン、紫、三色、レインボー、太陽の
<素材の要素>
生、熟成、丸ごと、季節の、自家製、
とれたて、巨大、骨付き、カクテル、燻製
<調理法の要素>
炙り、揚げ、焼き、蒸し、冷やし、直火焼き
あんかけ、サラダ風、~ロール、シェフのきまぐれ
<地域性の要素>
和風、中華風、洋風、エスニック、イタリアン
フレンチ、田舎風、宮中、フュージョン、長崎(白くて辛い)
<提供方法の要素>
デカ盛り、盛り合わせ、ひと口、串、石焼き
食べ放題、持ち帰り用、つゆだく、ミックス、セルフ
<作用の要素>
ヘルシー、スタミナ、薬膳、懐かしの、美人
コラーゲン、ニンニク、ショウガ、高麗人参、ゴマ
<アレンジの要素>
~丼、~麺、~カレー、~鍋、~パン
~寿司、~の天ぷら、~風パスタ、~餃子、~焼きそば
<追加素材の要素>
チーズ、温卵、トマト、マヨ(ネーズ)、バター
アボカド、ハーブ、季節野菜の~、キノコ、納豆
=========================
これらを選ぶだけで3日かかったのは内緒だが、
いずれもミラクル要素を多分に含んだ単語であるはず。
韓国料理との融合で、新たな境地を開いて欲しい。
ということで、早速結果発表!
1万通り、すべてが総当たりであるため、
見ていくだけでも、これまた相当に時間がかかった。
また、明らかに無駄な組み合わせも多かった。
・激辛プルタク(激辛グリルチキン) → そもそも辛い
・甘酢タンスユク(酢豚) → そもそも甘酢の料理
・白ソルロンタン(牛スープ) → そもそも白い
・温卵ケランマリ(卵焼き) → そもそも卵料理
・生ユッケ(牛刺身) → そもそも生
あるいは、どう考えても現実的でない組み合わせも。
・激辛パッピンス(カキ氷) → カキ氷を辛く?
・骨付きトッポッキ(餅炒め) → どこに骨が?
・とれたてスンデ(腸詰) → どこでとる?
・石焼きネンミョン(冷麺) → 温麺になる?
・串コムタン(牛スープ) → どう刺す?
これら笑える組み合わせに足を取られつつ、
吟味に吟味を重ねて、見出した珠玉の候補がこちら。
せっかくなので各部門から3つずつ選んでみた。
あえて蛇足となるような解説はしないので、
想像力をもって、料理名と向き合ってみて欲しい。
=========================
<味の要素部門>
・塩ホットク(蜜入りのお焼き)
・甘酢ユッケ(牛刺身)
・クリーミーチョングッチャン(納豆汁)
<食感の要素>
・カリカリタッパル(鶏足焼き)
・パリパリチャプチェ(春雨炒め)
・もちもちトッカルビ(叩いた牛カルビ焼き)
<色の要素>
・黒チョッパル(豚足の煮物)
・グリーンプルタク(激辛のグリルチキン)
・太陽のタットリタン(鶏と野菜の鍋料理)
<素材の要素>
・季節のキムチポックムパプ(キムチチャーハン)
・丸ごとチョンボッチュク(アワビ粥)
・燻製カルビチム(牛カルビの煮物)
<調理法の要素>
・直火焼きナクチボックム(テナガダコ炒め)
・蒸しサムゲタン(ひな鶏のスープ)
・シェフのきまぐれメウンタン(魚入りの辛い鍋)
<地域性の要素>
・中華風キムパプ(海苔巻き)
・エスニックテジカルビ(豚カルビ焼き)
・長崎ユッケジャン(牛肉の辛いスープ)
<提供方法の要素>
・串タッカルビ(鶏肉の鉄板焼き)
・つゆだくプルコギ(牛焼肉)
・セルフケランチム(茶碗蒸し)
<作用の要素>
・スタミナパジョン(ネギのチヂミ)
・薬膳プゴクッ(干しダラのスープ)
・ショウガトッポッキ(餅炒め)
<アレンジの要素>
・カンジャンケジャン寿司(ワタリガニの醤油漬け)
・チュオタンカレー(ドジョウ汁)
・コングクス風パスタ(豆乳麺)
<追加素材の要素>
・チーズクジョルパン(宮中式クレープ包み)
・トマトカムジャタン(ジャガイモ鍋)
・アボカドポッサム(茹で豚の葉野菜包み)
=========================
えー、以上である。
センスのあるものも、ないものも。
実現できそうなものも、そうでないものも。
美味しそうなものも、微妙なものも。
1度頭の中をシャッフルしてみることで、
いろいろな可能性が見えてくるのではないだろうか。
そして、ここからは提案。
これを読んで想像力をかき立てられた人は、
ぜひ新しい味の組み合わせを、自ら探してみて欲しい。
頭の中をフラットにして見ていくことで、
意外な方向性からのインスピレーションがあるはず。
もし、ピンときたものを試作して、
美味しくできて、商品化にまで至ったら……。
ここはぜひ、
「1万分の1のミラクル韓国料理!」
と銘打って頂けないだろうか。
アイデア料なんて、ケチなことはいわないので、
1度御馳走して頂けるとたいへん嬉しいです。
<お知らせ>
来年3月に済州島ツアーを予定しています。
島ならではの郷土料理を食べつくす3泊4日。
ご興味ある方は、ぜひご検討ください。
八田靖史と行く済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html
<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki
<八田氏の独り言>
見ているだけで目がチカチカするリスト。
宝の山だと思って、じっくり見つめてください。
コリアうめーや!!第286号
2013年2月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com
メールマガジン購読・解除用ページ
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000669

青山通り沿いに昨年11月オープン。
米粉料理を中心に、短角牛なども自慢とするイタリアンということで、
僕の守備範囲とはだいぶ異なる気もするのですが……。
「米粉料理の店なので、米の酒(マッコリ)も置きます!」
ということなので、それはやはり僕の守備範囲なのでした。
しかも、そのマッコリというのが……。

「全羅南道咸平郡で3ヶ月熟成させたプレミアムマッコリ!」
というのだから、世の中もずいぶん鋭くなったものです。
ちなみにこれは、そのさらに上澄みだけを注いだもの。
全体を振ってから飲むと、アルコールもガツンと来てなかなか重厚ですが、
上澄みだけだと、ブドウを思わせるフルーティな味になりますた。
軽やかな甘味と、ほんのりとした酸味のバランスが素晴らしかったです。
といったあたりで、勘のいい方はお気づきでしょうが……。

そのプレミアムマッコリというのは左側の細いビン。
過去にもブログで紹介した「自喜香(チャヒヒャン)」という銘柄です。
500ミリで、1本2980円とけっこうなお値段ですが、
個人的には気に入っており、いままでに10本ぐらいは買いました。
もっと売れれば、値段も抑えめになるだろうということなので、
自分のためにも、宣伝用のリンクを貼っておきましょうかね。
自喜香
http://item.rakuten.co.jp/maccoruri/ma10002/
ただ、この日の主役はむしろ隣にある茶色い甕のほうで……。
『驚きの【一年ものマッコリ】を味わう!!!』
というイベントに参加してきました。
昨年10月に発足したマッコリ協会と、
マッコリ美食研究家である朴理愛さんの主催です。
朴理愛オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/makkorieffect/
なんでも韓国の伝統酒メーカーであるペサンミョン酒家が、
海南産の有機米を使って造ったマッコリを1年間熟成。
火入れはしているということなので、生ではないですが、
寝かせたマッコリを飲むというのがこの日の趣旨でした。
実際に飲んでみての印象ですが、
「さらり」
という透明感のある口当たりがいちばんの特徴かなと。
寝かせることで、いろいろ角がとれて、丸みを帯びたような、
そんな印象が、口から喉にかけて伝わってきました。
ただ、これも売り物にするとなるとけっこうな値段らしいので、
商業ベースで考えると、ちょっと難しい試みでしょうね。
長期熟成マッコリというジャンルはまだ存在しませんが、
未来を見つめる意味でも、いい体験をさせて頂きました。

こうした意欲的な試みをしているのがエス・エフ・シーという会社で、
人口甘味料不使用を売りにする「ヌリンマウル」も販売しています。
というか、そもそも会場の「青山GOTOKU」がエス・エフ・シーの経営。
マッコリの輸入元がやっている店ということで考えれば、
米粉のイタリアンに、マッコリがあるのは当然のことです。
もちろん、ワインなどのお酒もふんだんに用意されていますけどね。

「ヌリンマウル」と同じくエス・エフ・シーで扱っている、
「ウリサル新鮮マッコリ」をぐびぐびと頂きながら……。

料理のほうはしっかりイタリアンというのが新鮮な体験でした。
野菜たっぷりのシーザーサラダに始まり……。

米粉のニョッキを生地にしたピザ。

焼き立てで出てきた米粉のクロワッサン。

ベーコンとソーセージ。

短角牛のローストビーフ。

コーンスープの生ニョッキ。
米粉を使ったニョッキがいちばんの名物みたいですね。
コーンスープ以外にも、いろいろな味で楽しめます。
しかも、生ニョッキを頼むと、先ほどの米粉クロワッサン付き。
ソースにつけて食べても美味しいという気配りです。

こちらは朴理愛さん手作りのポッサムキムチ(包みキムチ)。
包丁を使わず、材料は裂いて使うというのが大きなこだわりとか。
また、ポッサムキムチといえばいろいろな魚介が入りますが、
「特別なものがひとつだけ入っているので当ててください!」
という趣向でした。
あちこちからいろいろな答えが飛び交っておりましたが、
答えのほうは、なんとスケトウダラの刺身。
「白身の魚っぽいな」
とは思っておりましたが、スケトウダラも生で使えるんですね。
なるほど、いい勉強をさせて頂きました。

終盤戦は久しぶりの「氷呑福(ピンタンボク)」。
もうだいぶ前ですが、発売当初はPRにも協力しました。
当時のキャッチフレーズを考えたのが僕だったりします。
ライト感覚の覆盆子酒「氷呑福」登場。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1037.html
微発泡覆盆子酒「氷呑福(ピンタンボク)」発売開始
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1107.html
まあ、ブログに書いたフレーズを気に入って頂いただけですけどね。

デザートは米粉のシフォンケーキ。
最初から最後まで、飲み物も含めて米尽くしの1日でした。
こういうマッコリと、韓国料理以外の組み合わせもいいですね。
相性を見極めていけば、いろいろな発見もありそうです。
マッコリの新たな可能性を感じさせてくれる楽しいイベントでした。
店名:青山GOTOKU
住所:東京都渋谷区渋谷2-9-10キングビルサトウ1階
電話:03-3409-0061
営業:11:00~22:00(月~金)、9:00~22:00(土・日・祝)
定休:なし