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韓食日記

日々食べている韓国料理の記録です。
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11012801.jpg

昨日、会の雰囲気だけ速報としてお伝えしましたが、
改めまして、個々のマッコリについて報告したいと思います。

と、その前にひとつ重大な訂正。

「卯年に卯(ミョ)ハンマッコリを飲む会」として告知した会ですが、
もろもろの事情があり、飲めるマッコリが変更になってしまいました。
冒頭の写真に写っている左から3番目と、右から3番目のマッコリが、
その「卯ハンマッコリ」なのですが、数が揃わずディスプレイ用。

その他のマッコリを主として飲む会ということになりました。

ご期待頂いていた皆様には、本当に申し訳ありません。
また、告知の時点で写真が出ていた「黒にんにくマッコリ」も、
この日は残念ながら、お目見えしませんでした。

ということで、さまざまなハプニングを冒頭に謝罪。

とはいえ、日本では飲めない希少な銘柄が揃い、
全体としては、皆様に楽しんで頂けたかと思っています。
改めてそのひとつひとつを、ブログでも紹介させて頂きます。

なお、今回の企画を発案、またマッコリのセレクトをしたのは、
ソウルの弘大にあるマッコリバー「親親(チンチン)」の社長。
数多くのマッコリやマッコリ関連プロジェクトをプロデュースしており、
韓国ではマッコリブームの火付け役として有名な方です。
わざわざこの企画のために、1泊2日で来日してくれました。

コネスト/CHIN CHIN
http://www.konest.com/data/gourmet_mise_detail.html?no=3189

ちなみに昨年行った会も、企画は同社長でした。
そのときの様子は下記をご覧ください。

「寅年にホランイマッコリを飲む会」満員御礼。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1091.html

11012802.jpg

ホランイマッコリ(惠正ヌルク都家/生酒/700ml)
甘味:3.06P/酸味:3.26P/香り:3.04P

さて、この日は試飲して頂いた皆様にアンケートを取り、
甘味、酸味、香りを比較して、また簡単な感想を書いて頂きました。
2行目の数値は、それを集計して平均化したもの。
5段階評価で5を最大とし、味の感じ方を数値化しました。

※2011年1月29日追記
計算ミスがあったため数値を修正しました。


ホランイマッコリの場合は甘味が「3.06P」なので、
ほとんどの人が平均的な甘味であると判断したイメージ。
対して、酸味はやや強め、香りは平均的という結果です。

ちなみにこのマッコリは昨年の主役でした。

そのとき僕は感想として……。

=========================
惠正ヌルク都家のホランイマッコリはドライな味の本格派。
全体の中でも甘さが少なく、発泡感も楽しめるタイプです。
ただ、独特の香りがあって、それが持ち味かとも思いましたが、
製造年月日を見るに、ちょっと味のピークを越していた気もします。
=========================

ということを書きました。
今回も改めて飲んでみましたが、感想は変わらなかったですね。
同じように酸味を感じたので、発酵の進みが早いのかもしれませんが、
ただ、こういう系統のマッコリはコアなファンを生みます。

みなさんから頂いたアンケートを見ても……。

・酸味のパンチがきいていてバランスがいい
・すっきり爽やか。食事との相性はこれがナンバーワンだと思う
・いちばん好き。すっきりさっぱり
・すっきり爽やか。甘ったるくなくよい。独特なコクもある
・本格的で力強い印象

・劣化? まずい。
・飲んだ後に若干口に味が残る。クセがあるので好き嫌いが多そう
・すっきりしていて後味に何かが残る。ちょっと独特、個性がある
・酸味がある
・酸味が強い。舌がぴりぴりした

と酸味や香りの部分で評価が真っぷたつでした。
技術的には高いクォリティにあるマッコリだと思いますが、
それが一般受けするかというと、まったくの別問題。
ある種、マッコリの未来を象徴するような銘柄だったと思います。

11012803.jpg

小白山黒豆マッコリ(大江醸造場/1700ml)
甘味:3.69P/酸味:2.54P/香り:3.63P

こちらの銘柄は、昨年3月のオフ会でも飲みました。

「FOODEX JAPAN出品マッコリを飲む会」後記。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1104.html

ただ、今回はちょっと趣向が変わり……。

11012804.jpg

湯煎にかけて、熱燗にするという飲み方を試しました。
大鍋で湯をわかし、そこに黒豆マッコリ入りのヤカンを投入。
ちょうど熱燗ぐらいの温度まで熱しているところです。

マッコリを温めるというのは、僕も過去にやったのですが、
酸味や苦味が強調されて、あまり美味しいとは感じませんでした。

なので、この飲み方は僕も当初懐疑的だったのですが、
意外なことに、飲んでみるとけっこういけます。
もちろんマッコリの酸味、苦味自体は強調されますが、
それを補う甘さが、黒豆マッコリにはあるんですね。

そこでふと思い出したのが、全州の「母酒(モジュ)」。

マッコリに黒砂糖やシナモンを入れて沸かした飲み物ですが、
これは伝統茶のような飲み口で、酸味をあまり感じません。
飲み方としてはもちろん変則的ですが、冬場の新提案として、
温めて飲むマッコリというのは、開発の余地がありそうですね。

そういえば、過去には柚子茶入りのホットマッコリも飲みましたが、
それも柚子の甘味と酸味がうまく味わいを整えていました。
キーワードはどうやら、甘味の使い方にあるのではと思います。

とはいえ、皆様の反応はアンケートを見る限りいまひとつ。

・いちばん好き。ハマりそう
・日本酒より飲みやすく身体も温まり、冬にはよい
・甘味が倍増。寒い日の1杯目にいいかも

という肯定意見がある一方で……。

・食事と一緒には飲みたくない
・甘味が強すぎて食事と飲むのは厳しい
・甘味を強く感じる。量は飲めない
・冷たいほうがよい
・微妙、甘い。冷たいほうがいいかも。

という否定意見も多数。
斬新な試みではありましたが、一般化まではまだ遠いようです。

なお、この試みに際し、

「韓国語でヤカンはチュジョンジャという」
「チュジョンジャは漢字で酒煎子と書く」
「酒煎子とは酒を温めるための器という意味」
「韓国でも昔はヤカンで熱燗を飲んでいたのだ」

というような解説が「チンチン」の社長から披露されました。

確かに韓国の百科事典などを見るとその説明が出ています。
現在の韓国では、日本式の熱燗を除いて、あまり見ない文化ですが、
どの時代まであったのかなど、興味をそそられるテーマです。 

11012805.jpg

トッキマッコリ(惠正ヌルク都家/殺菌/700ml)
甘味:3.39P/酸味:2.88P/香り:2.88P

「卯ハンマッコリ」は飲むことができませんでしたが、
そのかわりに「トッキ(ウサギ)マッコリ」がありました。

このマッコリは、ラベルが2本でセットになっており、
線対称の形で、残りの半月ともう1羽のウサギが描かれています。
横にふたつ並べると、満月と2羽のウサギが見える趣向。
2羽のウサギをつかまえる(2本のマッコリを飲む)と、
同時にふたつの願いがかなう、という設定だそうです。

ただ、これも飲んでの意見が分かれましたね。

・安心する感じ。いつも飲んでいるマッコリ
・日本のどぶろくに近い感じ。和食のお店にも置けそう
・ヨーグルトと同じ味。美味しい。女性向け?
・甘酸っぱいマッコリという感じ
・甘酒に近く、甘味も多くまったり。デザート感覚で飲める

・独特な臭みが気になる
・白酒。飲み口があまり好みではない
・香りは甘かったが思った以上に酸味が強かった
・独特の香り、味。ちょっと土っぽい味が特徴
・濃厚すぎる

肯定的意見の中には、飲みやすいという意見と、
女性に受けそう、という意見が多く見られました。

・かわいいウサギのラベルにピッタリの味

といった感じにラベルも好評価だった様子。
2羽のウサギで願いがかなう、というストーリーも含め、
そのイメージをより追求するとよいのかもしれません。

11012806.jpg

白蓮マッコリ(新平醸造場/生酒/375ml)
甘味:3.61P/酸味:3.31P/香り:3.10P

こちらも昨年3月に飲んだマッコリのひとつ。
名前の通り、「白蓮」のエキスが入っているのが特徴です。
昨年飲んだときも思いましたが、これは万人受けする味ですね。
特に「白蓮」の味や香りを強く感じる訳ではないのですが、
マッコリとしての完成度が、バランスよく保たれている印象です。

アンケートを見ても……。

・味がいちばん濃い。バランスよく美味しい
・甘味、コク、すっきり感のバランスがよい
・いちばん好き。バランスがよい
・香りは薄いけどバランスのとれた万人受けする感じ
・香りはアルコールを感じるがいちばんバランスの整った味

バランスという単語がいちばん目立ちました。
会場での反応を見ても、かなりの高評価。

その一方で、

・フレッシュ。ちょっと甘すぎる
・爽やかだけど自分には甘い

という意見もありました。

確かにアンケートの甘味を示すポイントを見ると、
黒豆マッコリに次いで、2番目に甘いマッコリとなっています。
その甘さが苦手、という方もいらしたようです。

11012807.jpg

サミインジュ(青山緑水/生酒/700ml)
甘味:2.67P/酸味:2.84P/香り:2.42P

こちらは発酵が専門という大学の先生がプロデュース。
原材料に有機米や蜂蜜を使って造ったという点で、
高級感を演出したプレミアムマッコリです。

その「蜂蜜」という情報も影響したのかもしれませんが、
アンケートを見る限り、多くの方が甘さを指摘しています。
僕自身としても、ひと口目に感じる突出した甘さが印象的でした。
ただし、数値にも見えるように全体としては甘さ控えめ。
飲んだ瞬間の甘さが、さらっと消えていくキレがあります。

それとともにちょっと独特なコクと風味がありましたね。
マッコリというよりも、飲み口としては伝統酒に近い感じですが、
伝統酒のように重くなく、むしろ微発泡感とともに軽い。

評価としては圧倒的に「すっきり」という言葉が多かったです。

・甘味が少し強いけどすっきり飲める
・最初に甘味。しかしすっきりした飲み心地
・すっきりしていて飲みやすい
・酸味が強いがすっきりしていて後を引かない
・うっすら発泡が感じられさっぱりすっきりした感じ

ただ、その一方で、その軽さに戸惑った人も多かった様子。

・味がとっても微妙。甘くもなく酸っぱくもなくわからない
・あまり特徴が感じられない
・うすい? ボトルのデザインは好き
・飲みやすいが普通の味
・個性がないのが個性。飲みやすいが

アンケートを取ったマッコリの中で、このマッコリが唯一、
甘味、酸味、香りの3項目で中間値の3ポイントを下回りました。
すっきり感のぶんだけ、突出した個性が感じられず、
その部分で評価が分かれたのではないかと思います。

11012808.jpg

周王山マッコリ(GREEN ROAD/生酒/750ml)
甘味:2.07P/酸味:3.27P/香り:2.23P

最後はちょっとオマケで僕が個人的に加えました。
韓国から銘酒が揃うということで、日本産をひとつ混ぜ、
どのような反応が得られるか興味があったためです。

「周王山マッコリ」は東京都荒川区で生産されるマッコリ。

むしろ三河島の「ママチキン」で造っているマッコリ、
といったほうが、ブログでは通りがいいかもしれませんね。
昨年9月に酒造免許が下りて、正式に醸造を開始。
つい最近になって店だけでなく小売も始まりました。

三河島「ママチキン」で自家製マッコリ&松茸。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1206.html
asahi.com/マッコリの免許
http://www.asahi.com/international/korea/TKY201009240141.html

このマッコリへの評価は、とにかく「辛口」と「ドライ」。
アンケートの甘味ポイントは、限りなく2に近づいています。

・いちばん好き。甘味がなくいつまでも飲みたい
・口の中が爽快になり個人的には好み
・甘味があまりなく生ゆえのサワーな感じが爽やか
・辛口でとても飲みやすい。どの料理とも合いそう
・超ドライ。スッキリ

ただ、そのドライな部分を評価する声とはまた別に、
キレの部分や、香りの物足りなさを指摘する声もありました。

・味が重い
・あっさり。ちょっと粉っぽい
・もったりしている感じ。あまり印象に残らない半面、飽きない
・少し酸味が強い。生ならもう少しすっきりさっぱりがいい
・酸味が強い。甘くないのはよいが香りがないので清涼感にならない

このほか、薄いという意見や、軽いという意見もありました。
その一方で「スタンダードなマッコリ」という声もあり、
このマッコリに関しては、かなり意見がバラついた印象です。

醸造元の方も、試飲会での反応を気にしてらしたので、
みなさんの意見をそっくりフィードバックしてみたいですね。


以上が、今回試飲した6種類のまとめと報告。

このほかにも普段から「美名家」で飲めるマッコリを、
飲み放題ということで、いくつか味わって頂きました。

・韓さん生マッコリ(ソウル酒造/生酒/1000ml)
・済州マッコリ(済州合同醸造、かめに商事/生酒/750ml)
・不老どんどん酒(大邱濁酒、いせそう/生酒/750ml)
・天地水純生マッコリ(大韓酒造、信商事/生酒/750ml)
・済州みかんマッコリ(ウリスル、東亜トレーディング/殺菌/750ml)

実際に出ていたのはこんな感じかな?
ほかにももしかしたら、もっとあったかもしれません。

11012809.jpg

料理は「美名家」特製の大鍋オデンを筆頭に……。

・オジンオグイ(イカ焼き)
・チャプチェ(春雨炒め)
・キムパプ2種(海苔巻き)
・ポッサム(茹で豚の葉野菜包み)
・トトリチヂミ(ドングリのチヂミ)
・ミナリチヂミ(セリのチヂミ)
・生高麗人参の蜂蜜添え
・トンチミ(大根の水キムチ)
・ナムル盛り合わせ
・牡蠣入りの白菜キムチ
・ミッパンチャン(副菜3種盛り合わせ)

といった感じで、たっぷり出して頂きました。
マッコリに加えて、その他のアルコール類も飲み放題だったので、
たぶん「美名家」にとっては出血大サービスでしょうね。
中締めの後も、なんだかんだ閉店時間までいましたし。

11012810.jpg

ちなみに最後まで残った方には、こんなサービスも。
みなさんに出したトンチミに、素麺を入れたトンチミグクスです。
これをさっぱり頂いて、本日の会はお開きとなりました。

これだけ大規模なオフ会を組むのは久しぶりだったので、
正直、不安でしたが、なんとか無事終わってホッとしています。
不備などもたくさんありましたが、ご参加頂いた皆様、
お店の方々、そして関係者の皆様に、ずいぶんと助けて頂きました。
本当に感謝しております。ありがとうございました!

今年もマッコリの輪がさらに大きく広がるといいですね。

新しいマッコリも日韓でどんどん誕生していますので、
さらなる盛り上がりを期待し、またオフ会なども開催したいと思います。

ちなみに2月19日(土)に開催する第6回の「韓食ナラ」も、
スピンオフ企画として、みんなでマッコリを飲む予定です。
こちらも近日中に告知をさせて頂きますので、
ご興味ある方は、ぜひご参加ください。

店名:美名家
住所:東京都新宿区大久保1-9-17寿ビル2階
電話:03-3203-4088
営業:11:30~24:00
定休:月曜日(祝日の場合は翌日)
2011.01.28.Fri 22:21 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(11)
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八田 靖史(八田氏@K・F・C)
美味しい韓国料理を探す毎日。コリアうめーや!!管理人。コリアン・フード・コラムニスト。ブログは2005年12月開設。
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