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韓食日記

日々食べている韓国料理の記録です。
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08032801.jpg


東京、渋谷にある某料理教室にお呼ばれしてきました。
なんでも韓国から有名な料理研究家の方が来るとのこと。
日本での活動を前に、記者会見を行うとの話でした。
僕なんか呼んで頂いても記事にする媒体がないのですが、

「どうぞどうぞ」

ということだったので、ちゃっかりお邪魔してきました。
まわりはみなさん韓国関係、女性誌関係のメディアばかり。
見知った顔もいくらかあり、非常に盛況な会でした。
料理の先生ですから腕前も披露して頂けますしね。
お昼過ぎの時間帯、試食を期待して足を運んできました。

主催者側の挨拶があり、先生の簡単な紹介があり、
後は先生が手際よく料理を作りながら、もろもろの説明。
自分のことや、作っている料理のこと、あるいは韓国料理の基礎など。
いつも思うのですが、話しながら作るって技術ですよね。
なるほど、と話を聞いているうちに、あっという間に料理ができました。

冒頭の写真、春らしい一品ということでヨモギのジョン。
韓国語でいうならばスッチョンとなりますね。
小麦粉とヨモギを混ぜて、赤唐辛子、青唐辛子を追加。
生卵を加えてさっくりと混ぜ、塩を加えてフライパンで焼く。
シンプルですが、ヨモギの味わいを生かした料理です。

ちなみにこのヨモギ、先生が韓国から持ってこられたもの。
ほとんどの食材は日本に来てから揃えたようでしたが、
いくつかカギになるものは、やはり韓国産がよいようで。
料理の作り方や紹介の仕方もたいへん興味深かったですが、
個人的には食材の応用などが勉強になりましたね。

08032802.jpg


例えば、2品目のこちらはサテピョンという料理でした。
サテというのは牛肉の部位名で、スネ肉に相当する部分。
これを茹でて薄切りにしたものをピョニュク(片肉)と呼び、
部位名と合わせて、サテピョンという料理になります。

ただ、この料理、サテとはいいつつも使用部位はアロンサテ。
サテの中からさらに細分化させた高級部位があるんです。
スネ肉よりもちょっと上に位置する筋肉の発達した赤身肉。
日本ではモモ肉の一部にカテゴライズされると思いますが、
こだわった焼肉店では稀少部位として出ているかもですね。

韓国ではユッケなどに使用する柔らかな赤身肉。
値段も高く、上質な部位として評価されております。

「それがいくら探してもないんですよ!」

と先生はおっしゃっておられましたが、
確かに日本で探すなら、なかなか難しいでしょうね。
そもそも肉の解体方法も微妙に日韓で異なりますし。
同じ後足の高級部位であるイチボあたりで代用するか……。

結局、先生は韓国でも似た用途で使用される、
牛ホホ肉を使って料理を仕上げたとのことです。
確かにホホ肉なら筋肉が発達しており適度な脂身も含みます。

あとは醤油ベースのタレで1時間煮込んで薄切りにするだけ。
中央に盛られているのは野菜と果物のカラシソース和えです。
リンゴ、ナシ、干し柿、ナツメ、イワタケ、松の実などを、
カラシ、マヨネーズ、ハチミツなどを混ぜたソースで和えています。

ちなみにここでも食材の応用が登場。

先生、日本のスーパーでクリをさがしたそうなのですが、
旬を外れているため、それも見つからなかったとのこと。
これまた味の似ている生のサツマイモを極細切りにして代用。
日本では生でサツマイモを食べる習慣はないですけどね。
韓国ではお酒のおつまみとしてよく登場します。

僕も韓国にいるころ何度か食べましたが、
確かにクリのような、トウモロコシのような甘みを感じます。
代用品として使うには、ちょうどいい一品でしょうね。
このへんの応用力というのも先生としての技術なのでしょう。

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ホバク(カボチャの未熟果)を厚さ3センチ程度に輪切りし、
塩をふってさっと焼いた、ホバックイという料理です。
小麦粉、溶き卵をつけて焼いたジョンはよく見ますけどね。
さっと焼いてヤンニョム(薬味ダレ)を乗せるという料理でした。

ちなみにこのヤンニョムには刻んだマッシュルームがたっぷり。
青唐辛子、赤唐辛子、ネギなどもみじん切りにして加え、
醤油、みりん、酒、酢、砂糖、ゴマ油などもそれぞれ適量。

「日本のフリカケなんかとは比較にならないくらい美味しいわよ!」

と先生、おっしゃっておられましたね。
確かに集まったメディア関係者からは、
ごはんに乗せて食べたい、という声も出ていました。

08032804.jpg


ドリンクには手作りのスジョングァなども。
ショウガやシナモンなどを煮出し、
干し柿などで甘みをつけた飲み物です。

08032805.jpg


ちなみに今回の先生はこんな方。

タイトルにも書きましたがニックネームがビッグママ。
韓国には同名の歌手グループもおりますが、
そちらとは無関係で、本名をイ・ヘジョンさんとおっしゃいます。

韓国ではテレビにもよく出る有名な料理研究家で、
料理もさることながら、話が上手なことに定評があるそうです。
この日もウィットに富んだ会話で、会場を盛り上げておられました。
残念ながら日本語はできないので、通訳の方がフル回転。
先生の話も面白かったですが、通訳の方の技術もまた見事でしたね。

この日は取材陣へのお披露目という感じでしたが、
今後はさらに日本での活動を具体化させていくとのこと。
韓国料理のすそ野がさらに広がることを期待したいと思います。
2008.03.28.Fri 11:12 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(5)
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八田 靖史(八田氏@K・F・C)
美味しい韓国料理を探す毎日。コリアうめーや!!管理人。コリアン・フード・コラムニスト。ブログは2005年12月開設。
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