FC2Blog | RSS1.0 | ログイン | 投稿 

韓食日記

日々食べている韓国料理の記録です。
09030501.jpg

昨年から韓国の牛肉事情に着目しています。
きっかけとなったのは米国産牛の輸入問題にかかわるデモ。
もっとも加熱した時期には暴動騒ぎにも発展しており、
連日、新聞紙面を賑やかしておりました。

僕もちょうどその時期、ソウル取材に出かけており、
デモ隊に遭遇して、「キミらは記者か?」などと聞かれたり。
翌日の報道で、韓国人記者がデモ隊に殴られており、
対応を間違えていたら危なかったかも、という体験もしました。

そのへんの話は、メルマガにも書いています。

コリアうめーや!!第179号
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=584450

そのメルマガでは、輸入牛への不安から、
国産牛、特に「韓牛」人気が上がっているとも書きました。
日本でいう和牛に相当する、ブランド牛です。
また人気上昇、需要拡大の一方で、価格高騰にも驚きました。

もともと韓国の牛肉って、ずいぶん高いですけどね。
高級店に行けば、日本よりも値段が高かったりします。
また霜降りよりも、赤身のほうが好まれているため、
日本人が、

「本場の焼肉!」

と入れ込んで行ったものの、
さして感動せずに帰ってきた、という話も多く聞きました。

「韓国で焼肉を食べるなら豚!」

というキーワードがリピーターや在住者を中心に、
ほんの数年前まで熱く語られていたのはそんな理由からです。
今では韓国の豚焼肉もずいぶん有名になりましたけどね。

そういった状況を頭に入れつつ、今回も韓国に行ったのですが、
「韓牛」人気の流れは、さらに拡大しているように感じました。
値段が高いので、ブームというほどのインパクトはありませんが、
確かに食文化の一角で、着実に進化を続けている印象です。

理由はいくつかあるのですが、まず情報の細分化。

以前は「韓牛使用」というだけで充分自慢でしたが、
今回の取材では、

・○○産の韓牛を使用
・韓牛の「1++、1+」等級のみを使用
・韓牛を1頭買いして使用

というセリフを何度となく聞かされました。
それも焼肉店だけでなく、牛肉以外の料理がメインの店でも。
日本でも「A5」ランクの牛肉などと表現しますが、
韓国ではそれが「1++」と表現されます。

読み方は1等級の「ツープラス」。
韓国語的に書けば、「トゥ プルロス」。
略されて「トゥプル」ともいうようです。
「1+」の場合は「ワォンプル」ですね。

ただ、これも情報が出てくるとやはり反動があるようで、

「100頭のうち1、2頭しかいない1++の韓牛!」

というのがなぜかゴロゴロ出回っている様子。
取材した店では、こちらが問うまでもなく証明書を出され、
うちのは本物だと、強く力説されました。

また、冒頭の写真もちょっとしたポイントがあり、
ハングルで「1等級韓牛のみ使用」と書かれています。
1等級と聞くと、最高級のように聞こえますが、
実際には上で書いたように「1++」と「1+」があるので、
2等級、3等級との間に挟まる、中間的な品質となります。
このあたりは消費者が賢くならねば、というのもありますね。

日本ではすでに施行されている牛肉の履歴表示制度も、
韓国では段階的に少しずつ、実施しているところだそうです。
今回取材させてもらった店の方からも、

「まだ不十分だが、できるだけ履歴のたどれる韓牛を仕入れている」

との話がありました。
米国産牛肉の輸入問題を機に、安全への取り組みが、
少しずつ進んでいるのはおおいに歓迎すべきことです。

こうした流れは、より牛肉価格の高騰を生みそうですが、
一方で、リーズナブル系牛焼肉店が注目を集めているも面白い点。
高級部位だけでなく、希少部位などで品数を充実させる店や、
精肉店が牛焼肉店を兼ねて人気を集めるケースも増えています。

今回の取材では「霜降り」にこだわる、という店にも出会えましたし、
韓国の牛焼肉事情は、今後だいぶ情報を入れ替える必要がありそうです。

「韓国焼肉における牛肉回帰」

旅行客にとっても面白いキーワードになる予感。
今後も引き続き、注目していきたいところです。


※追記
当初「A++」などと書いてしまいましたが、
「1++」の誤りです。お詫び、訂正させて頂きます。
2009.03.05.Thu 18:22 | 考察 | trackback(0) | comment(2)
<< 2021.06 >>
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
ENTRIES
CATEGORY
ARCHIVES
2014年03月(1)
2014年02月(18)
2014年01月(30)
2013年12月(36)
2013年11月(13)
2013年10月(24)
2013年09月(29)
2013年08月(18)
2013年07月(26)
2013年06月(8)
2013年05月(11)
2013年04月(8)
2013年03月(16)
2013年02月(18)
2013年01月(12)
2012年12月(8)
2012年11月(11)
2012年10月(11)
2012年09月(13)
2012年08月(7)
2012年07月(12)
2012年06月(16)
2012年05月(12)
2012年04月(10)
2012年03月(6)
2012年02月(9)
2012年01月(8)
2011年12月(13)
2011年11月(5)
2011年10月(7)
2011年09月(9)
2011年08月(4)
2011年07月(11)
2011年06月(4)
2011年05月(8)
2011年04月(18)
2011年03月(13)
2011年02月(10)
2011年01月(14)
2010年12月(9)
2010年11月(7)
2010年10月(24)
2010年09月(24)
2010年08月(15)
2010年07月(12)
2010年06月(6)
2010年05月(8)
2010年04月(7)
2010年03月(12)
2010年02月(13)
2010年01月(13)
2009年12月(9)
2009年11月(19)
2009年10月(30)
2009年09月(14)
2009年08月(20)
2009年07月(5)
2009年06月(15)
2009年05月(21)
2009年04月(20)
2009年03月(23)
2009年02月(24)
2009年01月(30)
2008年12月(4)
2008年11月(15)
2008年10月(15)
2008年09月(15)
2008年08月(16)
2008年07月(21)
2008年06月(24)
2008年05月(13)
2008年04月(9)
2008年03月(18)
2008年02月(27)
2008年01月(15)
2007年12月(19)
2007年11月(25)
2007年10月(5)
2007年09月(16)
2007年08月(13)
2007年07月(24)
2007年06月(31)
2007年05月(35)
2007年04月(28)
2007年03月(29)
2007年02月(27)
2007年01月(28)
2006年12月(18)
2006年11月(33)
2006年10月(29)
2006年09月(36)
2006年08月(31)
2006年07月(31)
2006年06月(32)
2006年05月(31)
2006年04月(35)
2006年03月(27)
2006年02月(25)
2006年01月(19)
2005年12月(20)
COMMENTS
TRACKBACKS
LINKS
PROFILE

八田 靖史(八田氏@K・F・C)
美味しい韓国料理を探す毎日。コリアうめーや!!管理人。コリアン・フード・コラムニスト。ブログは2005年12月開設。