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韓食日記

日々食べている韓国料理の記録です。
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09050201.jpg

細々としたパンチャンとともにこの皿が出てきたとき。
この店に対する、予感のようなものが何かありました。

サンマの水煮缶を開けて、刻みネギを散らしたもの。
シンプル極まりないおつまみですが、これはこれで魅力的。
缶詰さえあれば、自宅でも30秒程度で作れる料理ですが、
缶詰はあくまでも韓国製でなければなりません。

09050202.jpg

JR板橋駅から徒歩5分程度。

つい1年前まで板橋区民だった僕にとっては、
乗り換え駅でもあったため、一時は毎日利用していました。
この店の前もよく通り、存在だけは確認していた店。

たまたまこの近所に住む方と仲良くなり、

「うちの親戚がやっているんだよ」

ということで足を運んでみました。
地元密着型のアットホームな韓国家庭料理店。
小規模ながら、常連さんが次々にやってくる店でしたね。
こういう店は経験上、アタリが多いです。

と思っていたところへ出てきたのがカムジャジョン
すりおろしたジャガイモを、チヂミ状に焼いた料理ですが、
運ばれてきた瞬間からバターの香りがふわーん。

バターを効かせるということ自体が個性的ですが、
内側がモチッ、外側がカリッ、と食感に差があるのもいい感じ。
この店では店名からとって、アーラリチヂミと呼ぶそうです。

09050204.jpg

厨房を取り仕切っているのは若い男性のオーナーさん。
ホール担当のアルバイトさんもいらっしゃいましたが、
基本的にはひとりで切り盛りしているタイプのお店です。

韓国家庭料理店で、厨房がおばちゃんではない、
というあたりが、この店いちばんの特徴かもしれません。

上の写真はポテトチップにチャンジャを乗せたもの。

これまた手軽極まりない一品ですが、
なかなかよい相性で、家で真似をしたくなります。
料理と料理のつなぎに、ちょっと出してくれた風の料理ですが、
実はレギュラーメニューに載っている、というのがこの店の魅力。

このあたりからそろそろわかりかけてきました。

09050203.jpg

塩ダレの牛焼肉と、奥は醤油ダレの牛焼肉。
部位はどちらもハラミだったと記憶しておりますが、
もしかしたら違ったかもしれません。

なにしろ部位以上に目立った特徴があり、
なんと焼肉は……。

09050205.jpg

石焼きビビンバの器を用いて調理します。

鉄板ではなく、あえて石焼きビビンバの器を使うのは、
中央に肉汁が溜まって、それをまとわせながら焼くため。
しっかり意味があるところが素晴らしいですね。

そして、また肉を焼いた後は……。

09050206.jpg

刻んだカクトゥギ(大根の角切りキムチ)をつゆだくで加え、
ごはんと一緒に炒めて食べる、というオプションもあります。
奥にちらっと見えているのが、ごはんの器です。

09050207.jpg

サムゲタン(ひな鶏のスープ)も自慢料理のひとつとか。

普通に頼めば、トゥッペギ(チゲ用の器)で出てきますが、
ちょっとした裏メニューを頼むと、鍋で出てくるとのこと。

その裏メニューというのが……。

09050208.jpg

レタス。

韓国料理に詳しい人ほど困惑するオプション。
サムゲタンの鶏肉を、レタスで包むのかと思いましたが、
いえいえ、まったく違いました。

09050209.jpg

サムゲタンの中に投入して食べます。

濃厚な鶏のスープとシャキシャキレタス。
中華料理には、こういう組み合わせがありますよね。
なんとも不思議な組み合わせですが、
意外な爽やかさが生まれて、妙に美味しかったり。

「韓国にもこういうことをする店があるんですか?」
「いえ、これはうちのオリジナルです」

とオーナーさん。

どの料理も韓国料理の本筋からは外れておりますが、
板橋という町の雰囲気からも、裏路線が妙に似合っています。
独自の工夫を重ねる姿勢も、評価されていいですよね。

09050210.jpg

冷麺には自家製のチョッパル(豚足)が乗っていました。

麺は当初、韓国式の細麺を使っていたものの、
日本人客の嗜好にあわせ、太麺に切り替えたとのこと。
トウモロコシを原料とした麺とのことですが、
盛岡冷麺や、延辺料理店の冷麺に似ている気がしました。

といった感じに料理を楽しんだ訳ですが、
最初から最後まで、一味違った韓国料理でした。

本場の韓国料理とは少し印象が違いますし、
近年人気の進化系韓国料理とも、系統が違う気がします。
地元の人に愛されつつ、そのニーズに応えながら、
少しずつ店独自の色を強めていった店、という感じです。

韓国料理ビギナーの方にあえて勧めることはないですが、
韓国料理を食べすぎて、1周してしまった人にはお勧め。

たぶんこういう店でいちばん喜ぶのが、僕だと思います。

店名:韓国家庭料理アーラリ
住所:東京都板橋区板橋1-20-2島原第2ビル1階
電話:03-3963-8889
営業:11:30~14:00、17:30~翌1:00(月~金)、17:30~翌1:00(土、日、祝)
定休:第1~3日曜日
2009.05.02.Sat 22:56 | 韓食日記 | trackback(0) | comment(7)
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八田 靖史(八田氏@K・F・C)
美味しい韓国料理を探す毎日。コリアうめーや!!管理人。コリアン・フード・コラムニスト。ブログは2005年12月開設。
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